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QRコードの付いた間人(たいざ)蟹 ー 京都・丹後町にある創業100年を越える旅館。漁師町のとても趣深い宿。ここ地元では、ブランド蟹を比較的リーズナブルにいただくことができる。 話題の間人蟹にはこれまで通りの緑色タグに加えて、新たにQRコードのプレートが付けられ、どの船がいつ水揚げしたか?遡って識別可能になっているという。海が荒れているため11月の出漁は6、7回で、今年度は月を追う毎に回数が減っているらしい。 いただいた「かに」は、北洋産ズワイガニ(冷凍)と活き間人蟹の2種類。食味の違いがわかるか不安になりながら食べ進めた2時間(時間制)。北洋産の濃厚な甘さとはまた違う、間人蟹の上品な甘さの虜になった。それが嬉しくもあり、自身のカニの許容範囲を狭めてしまう気がして、今後が心配。手放しに喜べないため、⭐︎星3.7におさえる。 ・かにの贅沢蒸し 北洋産ズワイガニ(メス)の蒸し寿司。酢飯と甘い錦糸卵、ふかふかのカニの身が混ざり合い、上品な一品。冬の味覚を堪能。 ・かに刺しと地魚のお造り 身の引き締まった刺身とかに刺しは鮮度抜群。刺しはさっぱりと、ほのかな甘みを感じる。 ・間人かに炭火焼 活き蟹を使った炭火焼。目の前で仲居さんに焼いてもらう。ふっくらした焼き上がりで、いくら食べても飽きがこない。甲羅焼きした かに味噌をたっぷり付けていただく。味噌は自然の塩気と甘みが豊富。 ・丹後産牡蠣の炭火焼 近海で養殖した牡蠣で、ふっくら豊満な肉質。磯のクサミは全くなく、クリーミーな味わい。仲居さんの話によれば、昨夏の猛暑で成長が思わしくないというが、それでも十分美味。 ・ゆでがに 北洋産ズワイガニ(オス)を一人一杯いただく。このかに味噌も濃厚な甘みを蓄えた肉質もいいけれど、間人かにとの違いに気がついてしまう。 ・かに天ぷら おそらく抹茶塩を添えたフリット状のかに。外は香ばしく、中はふんわり。出来立ての味は格別。 ・かに味噌汁 (炭火焼で取り置きした)間人かにの味噌を入れた汁物。鍋のだしを入れると、綺麗に味噌の華が咲く。上品なすまし汁といった印象。 ・かに鍋(かにしゃぶ・かにすき) 北洋産ズワイガニ(冷凍)と間人かにの食べ比べ。仲居さんが炭火焼用の間人かにを2本取り置くので、それと交互に味わう。やはり活き蟹だけあって、きれいな華が咲く。 ・かに雑炊と香物 かにすき用のかにと溶き卵を鍋に投入して雑炊に。2時間が迫る中、仲居さんに協力してもらい、かにの身を綺麗にほぐしていただく。大根と菜の物の香物を箸休めに食べ進めれば、雑炊の甘さと岩海苔の香り高さがよりよく感じられる。 ・デザート 濃い緑茶とともにいただいた間人アイスキャンデー最中は、ご当地スイーツの一つ。アイスクリームではなくキャンデーなので、とてもさっぱり爽やか。ハマる。近くの道路沿いに実店舗(京都府京丹後市丹後町間人1856)があるので、ぜひどうぞ。 *** 間人(たいざ)のいわれ 聖徳太子の母、間人皇后(穴穂部間人皇女・あなほべのはしうどのひめみこ)は、6世紀末、大和政権の蘇我氏と物部氏との争いを避け、今の丹後町に身を寄せたと伝えられている。 当地を退く際、村人たちのもてなしへのお礼に、皇后は自らの名「間人」(はしうど)を贈った。しかし村人たちは、直接名前を呼ぶことは畏れ多いと考え、皇后が「退座」したことにちなみ「たいざ」と読んだという。 ごちそうさま
2025/02訪問
1回
やっぱり締めは土鍋ごはん ー 大阪・メトロ御堂筋 本町駅すぐ、船場センタービル10号館 B1Fにあるご飯屋さん。お昼だけだったのが、夜営業も始めたという。全てカウンター席で、木の温もりとコンクリの無機質な対比が不思議と心地いい。音楽にもこだわりがあって、店の窓辺にジャケットが並ぶ。 その日は夜22時前の入店。色々食べたかったが、人気過ぎて品切れの物も多数あり。しじみ汁も例に漏れず、この分は割引してもらえた。次回は必ずいただきたい。そう思わせるだけの魅力が詰まったご飯とメニュー。 ▫️あての三種盛り(ナムル、イワシほか) ▫️低温ローストチャーシュー ▫️土鍋ごはん ※濃厚しじみ汁分は100円引き ※金山寺味噌付き ※出来上がるまで約20分要する お飲み物 ハートランド ジュ・ド・レザン・デュ・ドメーヌ (Domaine Baud Generation 9 Jus de Raisins du Domaine) ごちそうさま
2025/01訪問
1回
今回は、いただきもの。HIGASHIYAの「棗バター」は定番中の定番とあって、とてもありがたい。 一つひとつ厳選した高品質の棗椰子(ドライデーツ)に、コクのある発酵バターと香ばしい胡桃の取合わせ。 プツッと歯切れのよい棗の皮、そして棗の持つ自然の甘さと、まったり濃厚なバターの風味をズシッと感じつつ、カリッとしっとりの絶妙な所をつく胡桃の歯触り。 洗練された一粒の中に、複雑で豊かな世界が広がっている。コーヒーや緑茶によく合うお菓子。 ごちそうさま
2024/07訪問
1回
江戸末期創業の竹葉亭 ー 大阪・メトロ御堂筋線「本町」駅近の鰻屋さん。南御堂の敷地内、南御堂ビルディング2階にある。江戸前ひつまぶしが人気。店内は大小の個室、眺望の良いテーブル席があって、近隣ホテル宿泊者のほか、個人事業主の会食や法事の利用がメイン。 牛ひつまぶし ¥4,950- ※香の物、薬味、牛肉用タレ付き デザート 季節の果物 ¥1,200- ひつまぶしは、タレをかけてもかけなくても、全体的に甘めの味付け。ご飯にもタレがしっかり染み渡って、そこにワサビと山椒がよく効く。 食後のデザートは季節の果物。色のコントラストが綺麗。スイカと巨峰、レモングラス風味のジュレがかかって、甘さと爽やかさがいい塩梅。おすすめ。 こちら、東京竹葉亭は江戸末期に東京あさり海岸(今の新富町)で創業した本店から、暖簾分けされたらしい。関西へは昭和初期財界で活躍された小林一三氏や伊藤忠兵衛氏など諸氏の招きによって出店したという。 お店の説明 国産和牛を使用した牛ひつまぶし。きめ細かく柔らかな食感が特徴で、まろやかな味わいと、とろけるような旨味が凝縮した逸品です。 ごちそうさま
2025/08訪問
1回
養殖発祥の地のうなぎ ー 大阪・阪急梅田本店12階にある鰻屋さん。2019年オープン((有)大利2006年創業)。阪急沿線に、江戸焼うなぎの店舗を6店舗程展開している。 奥行きの広い店内は、木を基調とした明るい空間。白い芍薬と黄色いオンシジウムの素敵なフラワーアレンジも相まって、心やすらぐ。 今、足りないものはスタミナだろうと思い立ち、駅近のこちらへ。鰻萬のうなぎは、主に静岡県の浜名湖地域で養殖されている活きたうなぎを仕入れ、自社で加工しているという。 うな重 ¥5,200- ~うなぎをしっかり楽しみたい方へ~ 【肝吸い、香の物(奈良漬・きざみ柴漬)付】 たれを混ぜ込んだたれご飯に、蒲焼1尾 オーダーから10分も経たないうちに到着。背開きの鰻は、一度蒸してから焼き上げる。炭火の香りは控えめながら、外は香ばしく、中はふんわり。そこまで肉厚ではないけれど、一尾あるから満足感がある。たれは甘めながら、しつこくない。お重のご飯にもたれが半分しみて、箸が進む。 肝吸いは、塩気もコクもさっぱりしている。三つ葉の香り豊か。香の物は奈良漬と刻んだ柴漬で、特に奈良漬は名脇役と思う。 気軽に食べられる鰻屋さん。土用の丑でなくても、食べたい時に食べられる、駅近で利便性の高さもいい。 ごちそうさま
2025/07訪問
1回
うどんすき、うずらそば の美々卯 ー 大阪・阪神梅田本店9階にある麺類専門店。堺に200余年続いた料亭で、創業以来、特に だしにこだわり抜いてきた。現在、大阪・京都に12店舗展開する。 鴨なんば ¥1,890- ※うどん、そばから選択可能 厚みのある鴨肉、つくね、青ネギ、白ネギが入った熱々のそば。特製の山椒を振りかけていただく。鴨肉も主役だけれど、やはり 決め手はだし。なんば寿司セットもあって、こちらは箱ずしもたのしめる。 お店の説明 合鴨肉と山椒が効いた鴨つくね、そしてネギをトッピングしたお蕎麦・おうどんです。(おそばも選べます) ごちそうさま
2025/04訪問
1回
三大うどん × ウニ × カラスミ ー 大阪・JR福島駅から徒歩7分程の所にある創作日本料理屋さん。陶器も素敵。予約必須で、昼過ぎには満席となり、年末のこの日は女性同士、親子や男女2人連れ、インバウンド観光客等さまざま。 カウンター、半個室、テーブル席があり、黒と焦茶を基調とした室内。もう利の系列であるこちらはコンパクトな店のため、人同士の距離が近く、接客も忙しなく感じる方がいるかもしれない。 ランチ おまかせコース全9品 ◽️前菜 肴盛 ・竹節形の容器に入った色とりどりの海の幸。富山産白エビにはじまり、キャビア、ウニ、フレンチキャビアをのせた小さな丼もの。ご飯が底の方で冷たく固まっているのは狙ってだろうか。白エビはほのかに甘く、扱いが難しいことを知る ・数の子 みずみずしくプチプチと弾ける。香り高い鰹節をまとった酒の肴で、ひと足先に正月気分に浸ったよう ・柿と鴨 鴨肉の旨みと柿のねっとりした甘さが絡み合う。ピンクペッパーと下に添えたライムの爽やかなアクセントがいい ◽️碗物 旬の鮮魚はサワラ。スッポンの出汁たっぷりの餡がとろり。からだの中から温まる、寒い冬にぴったりの一品 ◽️旬の鮮魚 造り盛合せ ヒラメ、ブリ、ミナミマグロ、ミンククジラの4種盛り。ヒラメはポン酢で、ミンククジラは冷たいうちに生姜、ワサビを付けて醤油でいただく。クジラ肉は繊維が細かいためかクセが少ない。脂は上品な方らしいが、個人的に気になる ◽️お凌ぎ ウニとカラスミの稲庭うどん スダチの柑橘らしいフレッシュさと酸味、ウニとカラスミのまったり濃厚なコクの共演。一番印象的で、単品でじっくり味わいたい一皿ともいえる。三大うどんの一つ 稲庭うどんを益々好きになる ◽️魚料理1 根室産キンキに淡雪塩とウィンタートリュフを添えた焼き物。キンキの焼き目とトリュフの香りが混ざり合い、米粉と塩のサラリとした口どけがあとを引く。見た目から、とけて消える儚い雪の面影をどことなく彷彿とさせる ◽️魚料理2 しらこに青海苔の取り合わせ。青々した海苔はかすかに香るのみで、しらこの繊細な味わいを支える。しらこは素揚げしてあるようだけれど、それでも一つが大きいためか、独特のくさみが気になる方がいるかもしれない ◽️肉料理 フォアグラに甘辛いバルサミコソース?を絡める。甘さと塩辛さ、そして若干スモーキーな風味が広がる。軽く黒胡椒を振った和牛はそのままでもじゅうぶん。山形の味噌、アンデスの塩、ゴルゴンゾーラの3種を添えて、それぞれ味変をたのしむ ◽️土鍋炊きポルチーニ茸と鯛めし (あわせの味噌汁、漬物付、京炒り番茶付き) 食べきれないご飯はおむすびにして持帰り可能。その場ではポルチーニ茸の香りと味が強かったが、時間を置くと鯛の旨みが出て味わい深くなる。白菜と蕪の漬物は箸がよく進む ◽️デザート 抹茶アイス最中は、程よい苦味とミルクの甘さがとけ合う。口の中をさっぱりリセットしてくれる お飲み物 スパークリングワイン ほか ごちそうさま
2024/12訪問
1回
暑気払いに冷たい鱧素麺をツルリ ー こちらは京丹後ゆかりの料亭が手掛ける和食店で、ジェイアール京都伊勢丹(別館)の西口改札前イートパラダイスにある。 ▫️鱧素麺 ¥1,870- ▫️れんこん菓子 西湖(せいこ) ¥385- 季節定番の鱧素麺は、出汁の旨みと梅肉の酸味、そして山椒香油の爽やかなシビれが調和していて、胃袋にやさしくしみ入る。鱧の切身に香味油を絡めれば、梅肉以外の味変がたのしめる。夏野菜の濃厚な甘さも際立っていて、味の奥行きはかなり広い。素麺は麺の太さもコシも丁度よく、ツルツルといける。器はガラス製で、見た目にも涼やか。 食後は、和久傳の定番和菓子。蓮粉と和三盆を練り上げ、2枚の笹の葉で包んだ生菓子で、ツルン、もちもちっとした食感と仄かな甘みが堪らない。蓮の根から抽出したデンプンは、琥珀色の艶と独特の粘りと風味が特徴という。笹の葉特有の青々とした香りも相まって、清涼感が広がる。 ごちそうさま
2024/06訪問
1回
夏の味覚三昧 ー 大阪・梅田、阪急三番街B1Fにある日本料理屋さん。初代生尾作平氏が、吉兆創業者湯木貞一氏の一番弟子として料理の道へ進んだのがはじまり。大阪市内にある一号店、二号店に次いで、こちらは1969年オープン。 店内は奥行きがあり、夕飯時でも店員さんが人数制限をしているため、席数にも余裕がある。落ち着いて過ごせるのがいい◎。回転率はまた別の話。 夏味膳 ¥2,800- ・3つ選べるメニューのうち お造り盛合せ、鮎の塩焼、はもちりを選択 ・ご飯物のうち 飯蒸しを選択 こちら、3千円以内で夏の風物詩がいただけるという膳。造りはタイ、マグロ。鮎は焼きたて。ほのかに苔の香りがして、いい塩気。はもちりは身が程よく引き締まって、梅肉でもわさび醤油でもたのしめる。蒸し飯はだしが効いて、噛み締めるほどに味が出る。食後のデザートは、こちらのタイミングで言えば出して来てくださる。梅ゼリーで口中をサッパリと。一番印象的なのは鮎。 ごちそうさま
2025/07訪問
1回
貝問屋の蛤料理 ー 愛知・伏見にある貝新。総本家貝新の系列とは別会社で、明治45年(1912)創業の貝新商店に端を発し、食事処が名古屋に展開している。 コース暁 蛤(はまぐり)づくし ¥1,1000- ・先付 ・しじみプレッソ ・はまぐりのお造り ・天然焼きはまぐり ・天然はまぐりしゃぶしゃぶ ・煮はまぐりのにぎり ・揚げ物 ・雑炊 ・しぐれ煮 ・水物 メインの天然蛤を「焼きはまぐり」「しゃぶしゃぶ」で堪能する。桑名産蛤を使っただし、ほかにしじみのプレッソも深みがある。品により作り置き感は否めないけれど、蛤の造り、握り、真丈、時雨煮など種類は豊富。 ごちそうさま
2025/07訪問
1回
創業300余年、享保元年(1716)の美濃屋吉兵衛 ー 愛知・名古屋駅に併設する高島屋の惣菜コーナー。八代将軍吉宗の時代に、秋田佐竹の流れをくむ佐竹十郎兵衛が、美濃の国(現在の岐阜県)大垣から京へ移り、三条大橋のたもと(現在の縄手通り)の一角に軽食や酒を提供する腰掛茶屋を開いたのが「美濃吉」の始まりという。 花の宴 ¥1,296- 京都産 筍ご飯 ¥648- 車中で気軽に食べられるご飯を探して。花の宴も筍ご飯も、この季節ならではの惣菜。 竹籠に入る惣菜は次の通りずらり。1だし巻き玉子、2道明寺蒸し、3二色団子、4がんも煮、5高野豆腐煮、6南瓜煮、7酢蓮根、8合鴨入りつくね煮、9海老煮、10たけのこ煮、11こんにゃく煮、12椎茸煮、13菜の花わさび和え、14長芋煮、15人参煮、16生麩煮。 まるで京懐石をギュッと一つにまとめた夢のような一品。 筍はご飯の中にも潜り込んでいて、いい歯触り。大きいサイズもある。温めなおしていただいた方が一層味わい深いはずなので、ぜひお試しを。薄味が好きな方向けかも。 ほかにも彩り豊かな南禅寺服部豆腐の三色田楽、京都産筍の磯辺揚げ、駿河湾産桜海老のかき揚げ、京都産筍 春の若竹茶わん蒸し、天然鯛の桜蒸し等も販売中。三越、高島屋をはじめとする全国19店舗にて、春の季節の惣菜をどうぞ。 ごちそうさま
2025/04訪問
1回
皆様が大切なパートナー。ー 大阪・阪急梅田三番街(北館B1F)にあるご飯屋さんで、大阪・京都市内に10店舗展開する。1962年(昭和37年)設立の森口商事株式会社(現 森口産業株式会社 本社:大阪市天王寺区)が2010年から始めたブランドの一つ。同社は冨士屋、膳や、酒房ワビスケを手掛ける。ステークホルダーをはじめ、関係各所への思いやりを大切にする会社なのだろう、それは接客にもあらわれていると感じた。 十六穀米のとろろごはん ¥1,243- 茄子とズッキーニの鶏黒酢あんかけ メインは茄子とズッキーニの黒酢あんかけ。夏野菜と黒酢あんかけのコラボは期待を裏切らない味。 季節の野菜せいろは、やわらか過ぎずカタ過ぎず、自然の甘みと彩りがいい。ヤングコーン、紫キャベツ、青菜、パプリカ、キャベツ、カボチャ、ニンジン、茄子等が入っている。 豆乳スープは、ダイコンやニンジン入り。とろみがあってホッとする味わい。そして、穀米のとろろごはん。とろろにはあらかじめ卵が含まれており、淡い黄色を帯びている。口当たり滑らかで、だしの味も手伝って箸が進む。なんと「ごはん多め」は 無料 なので、宜しければどうぞ。 お店の説明 色とりどりの栄養も豊かなせいろの季節野菜に、メイン料理や手作り小鉢をたっぷり盛り付けたワンプレート。musi-vege+cafe では、ハーブティーやクラフトビールとともにチルタイムを ごちそうさま
2025/04訪問
1回
白い細打ち麺&明太子とろろ飯 ー 京都・三条寺町にある、創業明治元年(1868)のお蕎麦屋さん。京の豊富でやわらかい地下水をベースにして、蕎麦打ちや出汁づくりを行っている。 鴨なんば ¥1,400- ミニめんとろめし ¥510- 鴨なんばの細打ち麺は、色が白く香りが上品で、つるつるとした喉越し。その分ネギと鴨、出汁の風味がよく引き立つ。鴨肉は若干カタめ。器が大きいためか、量は控えめに感じる。 めんとろめしは、アツアツとろろご飯に明太子をのせた丼物。ミニめんとろめしは軽く1膳分あって、調味出汁、とろろ、明太子の三拍子が揃っている。とろろの水っぽさや青臭さは感じられず、サラサラと食べやすい。 ごちそうさま
2024/12訪問
1回
石川・金沢で ひと足先に郷土料理を満喫。「かもじぶ煮」は、国内の狩猟解禁に先駆けてハンガリー産を、「香箱がに」は来月解禁にともない新潟産をいただく。本格的なシーズンの到来をめがけて、再来してみたい。 ◽️お刺身盛り合わせ (ブリ、クルマダイ、カジキマグロ、甘エビ) ◽️加賀野菜 金時草(きんじそう)酢の物 ◽️香箱がに(新潟産) ◽️金沢料理かもじぶ煮(ハンガリー産) ◽️茶そば 飲み物 ◽️金沢湯桶サイダー 柚子乙女 ※ラベル画は竹久夢二(金沢出身) お店の方から「本日のおすすめが、やはりオススメです」とあって、確かにどれも魅惑的。腹のすき具合と相談しながら、なるべく金沢でしか食べられないものをメインに選んでいく。 お刺身盛り合わせは、この季節が旬のブリを筆頭に鮮度抜群の魚尽くし。特に子持ちの甘エビはとろける甘さ。 事前に、こちらの酢の物は格別と聞いていた。メインの金時草は香味野菜の一種でセリや春菊に近い独特の味わい。湯がくことで多少ヌメリがでるのは、モロヘイヤぽくもある。エグみはなく上品な味。 この時期の香箱がには新潟産。石川は資源保護のため、漁獲時期が他地域より遅れるという。「北海道のオオズワイガニではなく、こちらは本ズワイガニです」と大将。メスならではの内子(うちこ)、外子(そとこ)と称する卵、そして濃厚な蟹味噌を堪能。身の味は爽やかな甘露のよう。 かもじぶ煮は金沢の郷土料理。基本的に削ぎ切りした肉の旨みを小麦粉で閉じ込めて、出汁に醤油、みりん、砂糖、酒とあわせて甘めに煮る。名物の すだれ麩 とともに、トロミのある鴨肉をいただくと体の内側から温まる気がする。飾り気のない素朴な味わい。 茶そばは、京都や静岡、山口等のそれとも異なる味わい。噛むほどに ほろ苦さが広がり、結果的に口中がサッパリした感じになる。細く刻んだ海苔の香りがいい。 木を基調とした店内は、ダウンライトも相まって落ち着いた雰囲気。2階に眺めのよい個室、1階にカウンター、テーブル席(半個室)がある。 女将も大将もとても気さくで、料理について、また石川についてアレコレ話してくださる。これもまた、たのしいひととき。 ごちそうさま
2024/10訪問
1回
今回は、いただきもの。紫野和久傳で 秋限定 の「ささのか菓子」をいただく。季節ごとに「春しずく」、初夏は「笹水無月」、仲夏は「希水」、冬は「笹わらび」のラインナップ。このうち9月から10月に販売されているのが「笹くり」。笹そのものが取れづらくなっているので、とても貴重な菓子と思う。 ささのか菓子 笹くり 1本 ¥378- 2枚の笹で包んだ葛菓で、夏の名残と秋の訪れを感じさせる。色合いは落ち着いた黄色で、とてもみずみずしくキラキラと輝く。 栗のまったりとした口当たりに、葛のとろんっ、ぷるっとした適度な歯切れのよさが合わさっている。まるで、ゆるゆるした水羊羹のように感じられる。 西湖のようなモチモチ感はほとんどなくて、和三盆のようなコクは勿論ないから、どちらかと言えばサッパリといただける。いまだ説明がじゅうぶんつかない味わいで、また試してみたいと思う。 お店の説明 古来より貴重な食材とされてきた「栗」。丁寧に裏ごしした栗と葛を、丹念に練り上げた口あたりよいお菓子に仕立てました。笹の香りに包まれた、栗の奥深い味わいに秋の訪れをお楽しみください。 消費期間 製造日含む4日間 季節限定 ごちそうさま
2024/09訪問
1回
旬の鰹にであう ー 大阪・阿倍野、JR天王寺駅から徒歩5分圏内にある、昭和26年(1951)創業の料理屋さん。店舗移転前から、鰹のタタキに定評がある。何でも高知の藁焼きとは違った趣らしい。また特筆すべきは、和歌山の地酒や食材を中心に据えていることという。今回は2度目にして、初のランチタイム訪問。 ▫️お昼のメニュー 御膳 ¥1,800- ※白米、赤味噌汁、 ※11:30〜14:00提供 刺身は鰹と鯛。どちらの身も透明感があって、自然の甘みが感じられる。生ワサビもいい。 天ぷらは鱧に抹茶塩を付けて。衣はサクリ、身はふんわり。揚げたての天ぷらに口元が緩む。 タコの生姜酢和えは、モチモチとしたタコの食感と歯切れのいいキュウリと生姜の歯触りが好対照。いい酸味。 シメジと青菜の和え物は醤油と出汁をベースにしているのか、少量でも冷たくても味わい深い。 幽庵焼きは骨なしの切身に酒、醤油、柑橘系の香り等がよくついた焼物。見た目こそシンプルだけれどインパクトのある味。 豚の角煮にすりおろしたメークイン掛けは和源の自信作の一つ。角煮の甘さをメークインのほのかな塩気が相殺していて、想像よりも深みがある。 ごちそうさま
2025/05訪問
1回
京都・石清水八幡宮の麓で 三陸産 の鯖を使った棒寿しを食す。創業は大正時代、100余年の歴史をもつ鯖寿司屋さん。これまで数々のメディアで取り上げられている名店で、大女将や店員さんのあたたかい人柄にも触れる。 店員さんから「こちらがオススメです」と紹介された、昼のお得なセットを注文。 名物鯖の棒寿し三貫と、きつねうどんのセット ¥1,650- ※突出し付き 里芋と肉を甘辛く煮た突出し、きつねうどん、そして棒寿しが出てくる。うどんはソフトな口当たりで、カツオと昆布の出汁を感じる しっかりした味わい。 寿しはボリューム満点。白板昆布、鯖、米の3つを巻き簀で巻いて、1.5センチ程度の大きさに切り分けてある。そこに甘酸ショウガが添えられている。 扱う鯖によって酢と砂糖のバランスを変えるそうで、いただいた棒寿しは酸味が控えめな一方、若干甘味を感じる。関東の押し寿司や大阪のバッテラとも違う、やさしい味。好みが分かれるかも。 肉厚な鯖は脂ものっているが、程よく締めてあってサッパリといただける。 あとから知ったのだが、お米にもこだわりがあり、地元のコシヒカリを炊いているという。そして何より「金華沖鯖」の棒寿しも提供されている。これはぜひ、再訪したい。 勿論、棒寿しは持帰り用もあり、店頭で購入可能。店主のオススメは、5~8mm 程度の薄切りにすることで、また一味違う食感と味わいがたのしめるという。 ごちそうさま
2024/06訪問
1回
コンコン 対馬の きつねうどん ー 搭乗の待ち時間に空港2階奥(保安検査前)の休憩所に立ち寄る。ちなみに対馬にキツネは生息していない。 こちらは黄金あなご重、対馬紅茶、対馬ご当地アイス(対州そば、赤米、びわ、ゆず、ブルーベリー他)等を気軽にいただくことができる。 きつねうどん ¥450- 注文から5分程して、レジの方がテーブルまでトレーを運んでくる。湯気がもくもくと立っているものの、器は薄いプラスチック製で、うどんの熱気がダイレクトに伝わってくる。冷めるのも早いので、素早く食す。 出汁は塩気より甘さが感じられる。やわらかい細麺で、つるつると食べやすい。小腹が空いた時にちょうどいい虫やしない。 ごちそうさま 国内流通量 約0.1%レアな蜂蜜を求めて ー 対馬市内に直営店を持たず、道の駅やスーパー等で売られる名産品も多数ある。その中で空港売店で気になったものを数点ピックアップ。 即席 対馬郷土料理ろくべえ ¥864- 特産 対馬産蜂蜜 45g ¥1,300- ろくべえのスープは、醤油ベースに鶏肉と しいたけの旨みが出ていて箸が進む。麺は蕎麦に似た外見だが、ツルっとモチッとして仄かにサツマイモの甘みを感じる。芋特有の澱粉の味がやや残るようで、気になる人がいるかもしれない。 調理に一手間かかるとはいえ、その土地の余韻に浸れていい。 江戸時代、(長崎)島原の六兵衛が考案したと伝わる耐乏食は味やかたちを変えて、麺のほかに粽、ぜんざい、黒蜜掛け等に応用されてもいるが、今は作る家庭も減少しているという。 特産対馬蜂蜜は、比類なき独特の風味で、ニホンミツバチだけが生息するという対馬限定の逸品。まず 和蜜というだけで、流通量1%未満の希少なもの。 対馬での養蜂の歴史は古く、1500 年前頃から飼育され、江戸時代には将軍や諸大名へ献上したと伝わる。今も「蜂洞(はちどう)」と呼ぶ丸太材をくり抜いた巣箱や養蜂技術が守り継がれている。 折り紙付きの蜂蜜は、つしま大石農園さんの紅茶によく合うと思う。チーズやナッツ、ヨーグルトやトースト等に掛けてもよさそう。 ほかに貴重な天然蜂蜜を使った商品として、贅沢な「五三焼きカステラ」もある。勿論、好みは十人十色で気になるものは様々なはず。今後再訪を果たし、今回口にすることのなかったものも含めて、食に関する知識の幅を少しでも多く広げて行きたい。 ごちそうさま
2024/11訪問
2回
幻の鰻・共水(きょうすい)鰻が味わえる ー 大阪・西天満で4代続く江戸流鰻料理屋「志津可」。店名は創業者であり、芸妓をしていらした曽祖母様の妓名が由来という。今では淀川の天然鰻を期間限定で提供するほか、「鮪は大間、鰻は共水」と謳い、静岡・共水の鰻を使った特選鰻重を数量限定で用意している。 八幡巻き ¥900- 中鰻重 ¥2,500- ※ご飯少なめ注文(星3.5以上) 八幡巻きは、京都・旧 八幡村(現 八幡市)に由来し、産地のゴボウをドジョウや鰻で巻いた郷土料理から発展したもの。ゴボウの角が隙間なくピタリと合わさり、鰻でしっかり巻いてある。シャキッとしたゴボウと身の締まった鰻は若干カタめ。よく冷えており、醤油や出汁をベースとして上品な甘さが感じられる。 鰻重は、「特選、上、中いずれも、ご飯の量は同じです」とのこと。今回はご飯少なめで注文。背開きした身からは、炭火焼き特有の香ばしさと、ふわっとしたやわらかさを満喫できる。ご飯にタレが満遍なくしみ渡っていて、食べる程に食欲がそそられる。 案内された一階は、堂島川を眺めることのできるテーブル席があり、二階は座敷席が用意されている。店内にはアンティークの時計や置物が並んでいて落ち着いた雰囲気なのだが、窓辺の羽虫が気になる。 鰻の味は、とてもいい(鰻重は星3.5以上)。 改めて天然鰻の入荷をたのしみにしている。ほかに、冒頭の共水鰻は全国約30店舗、大阪ではこの1店舗のみで味わうことができる希少魚といい、これもまた試してみたい。なお道修町(どしょうまち)にも同名の鰻屋さんがあるので、お間違いのなきよう。 ごちそうさま
2024/06訪問
1回
上野広小路エリアにポツリと残る草履屋跡で、味噌と酒の奥深さに触れる。こちらは酒に合う料理と、豊富な種類の味噌が売りの居酒屋さん。宮大工が建てた日本家屋で、老舗の長谷川履物店を改装したという趣深い佇まい。漆喰のカウンターもいい雰囲気。 ▫️当日おまかせ ¥3,000- 先付け クエの煮凝り 嘗め味噌3点(アサリ、南蛮味噌、クルミ)と新鮮野菜盛合 刺身盛合(マグロ、アジ、マダイ、キンメ、クエ) 西京焼と野菜焼(ホタテ、万願寺とうがらし) ジビエ炭焼(イノシシ、ウズラ、エゾシカ) 和牛肉豆腐小鍋(国産黒毛和牛) ▫️ふぐ白子味噌漬 ¥980- ▫️コイワシの酢〆(酢〆いわし) ¥850- ▫️焼きおにぎり(味噌、味噌溜まり) ¥400- ▫️かに汁 ¥350- 飲み物 赤星 梅酒 悦凱陣 亜麻猫 十四代 ほか 当日おまかせは、店自慢の味噌にはじまり、新鮮な野菜や魚介類、そしてジビエをたのしめる。それぞれが持つ素材の味は、こだわりの調理法や味噌によって最大限引き出されている。 コイワシの酢〆は小骨が取り除かれ、下拵えに余念がない。同様に手間暇かけた ふぐ白子の味噌漬や出汁のしみた和牛小鍋、そして かに汁も濃厚。 このなかで1番のおすすめは、ホタテの西京焼。味噌の焼ける香ばしい匂いとホタテの凝縮された旨み(甘み)は非常に忘れがたい。 ごちそうさま