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寝ても覚めても、ひなどり。最近偶然にして阪神・阪急の催事イベントで巡りあった「讃岐 骨付鳥 蘭丸」。高松の店は2003年オープン。 骨付鳥そのものは香川名物の一つだが、今回、蘭丸の骨付鳥を求めて、会場を変えながら2回目の訪問となる。 ひな ¥1,080- 国産鶏100%の骨付鳥で、基本的に、おや・ひな2種類がある。初回時に食べ比べた結果、おやは非常に筋肉質で、なかなか噛みきれない。噛めば噛むほど味が出て、長い時間たのしめる。 今一方、ひなは身がやわらかくて食べやすい。万一、温められなくても、かたくて食べにくいということは無いと思う。 ひなどりそのものだけではなく、店特製のスパイスも魅力。塩、胡椒、にんにくをベースに、その他10種類以上のスパイスを混ぜ合わせた特製スパイスは、えも言われぬ味わい。 いわゆるスパイス独特のクセというものが、ギリギリのところで抑えられているようで、どこまでも食べ進められる。 日頃、牛肉ばかり食べているが、こちらの一品で骨付鳥の良さを教えてもらった。 勿論、ビールとの相性は抜群なので、ぜひぜひどうぞ。 お店の説明 柔らかくジューシーな肉質の「ひな」に、噛めば噛むほど旨味が溢れてくる「おや」。どちらもオリジナルの特製スパイスと特製醤油タレで味付けした、一度食べたらクセになる事間違いなしの逸品です。 ※催事イベントの食レポではあるものの、店の紹介をぜひ共有したいと考えたため、あえて本店のページにアップしている。 ごちそうさま
2024/09訪問
1回
岩手・陸前高田市にある道の駅 高田松原にて、販売休止となっていた看板商品「たかた丼」を食す。こちらは、同市のブランド米「たかたのゆめ」を「最も美味しく食べられる」メニューを提供するフードコート店舗。 たかた丼 ¥2,200- ※ ※通常¥2,600のところ、国産いくらキャンペーン中につき¥400引き ※丼は白ご飯、全体に下味が付く 味噌汁、香の物、ワカメの佃煮、副菜付き 広田湾産のメカブやカキはもとより、三陸産の色鮮やかな いくら にひかれて注文。なんと見本よりも大粒の いくらが光輝いている。まぶしい。メカブの粘りとコリコリした食感、カキのやわらかさとみずみずしさ、どれをとっても抜群の3色丼。 全体的に下味が付いていて、ポン酢と濃口醤油を合わせたような印象。人により味付けが濃いと思うかもしれないが、これはこれでハッキリした味わいがいい。 看板商品の たかた丼、これまで提供されてこなかった時期がある。今から3年ほど前、サケの不漁を受けて いくらが高騰したという。苦渋の決断の末、三陸産だけではなくロシア産のいくらも併用したが、22年夏には店頭から一旦姿を消していた。たかた丼の再販、そしてキャンペーンに感謝。 とても活気のあるフードコートには「まつばら食堂」「すなば珈琲」も出店している。よく晴れた日は屋外の席(屋根付き)で食べるのも気持ちがよさそう。ただし営業時間は11時から15時までと短いので、注意されたい。 ごちそうさま
2024/05訪問
1回
土佐久礼かつおの巻寿司 ー 今回は、いただきもの。なんでも明治時代から続く市場(大正4年に火災から復興して、地蔵町通りから大正市場へ改称)にて、鮮魚店を営む所の新商品だという。 土佐久礼かつおの漁師巻(ハーフ 5巻) 久礼沖で獲れたカツオに、ニンニク、ミョウガ、大葉の薬味を巻いた漁師飯。米は白ご飯。ご当地のポン酢を掛けていただくのがベスト。想像できる味だけれど、やはり旬の味は何にも勝る。 何がショックかといえば、冷蔵庫で大事に冷やしすぎたので、赤身の色が落ちてしまったこと。次回は高知までうかがいたい。 ごちそうさま
2025/04訪問
1回
QRコードの付いた間人(たいざ)蟹 ー 京都・丹後町にある創業100年を越える旅館。漁師町のとても趣深い宿。ここ地元では、ブランド蟹を比較的リーズナブルにいただくことができる。 話題の間人蟹にはこれまで通りの緑色タグに加えて、新たにQRコードのプレートが付けられ、どの船がいつ水揚げしたか?遡って識別可能になっているという。海が荒れているため11月の出漁は6、7回で、今年度は月を追う毎に回数が減っているらしい。 いただいた「かに」は、北洋産ズワイガニ(冷凍)と活き間人蟹の2種類。食味の違いがわかるか不安になりながら食べ進めた2時間(時間制)。北洋産の濃厚な甘さとはまた違う、間人蟹の上品な甘さの虜になった。それが嬉しくもあり、自身のカニの許容範囲を狭めてしまう気がして、今後が心配。手放しに喜べないため、⭐︎星3.7におさえる。 ・かにの贅沢蒸し 北洋産ズワイガニ(メス)の蒸し寿司。酢飯と甘い錦糸卵、ふかふかのカニの身が混ざり合い、上品な一品。冬の味覚を堪能。 ・かに刺しと地魚のお造り 身の引き締まった刺身とかに刺しは鮮度抜群。刺しはさっぱりと、ほのかな甘みを感じる。 ・間人かに炭火焼 活き蟹を使った炭火焼。目の前で仲居さんに焼いてもらう。ふっくらした焼き上がりで、いくら食べても飽きがこない。甲羅焼きした かに味噌をたっぷり付けていただく。味噌は自然の塩気と甘みが豊富。 ・丹後産牡蠣の炭火焼 近海で養殖した牡蠣で、ふっくら豊満な肉質。磯のクサミは全くなく、クリーミーな味わい。仲居さんの話によれば、昨夏の猛暑で成長が思わしくないというが、それでも十分美味。 ・ゆでがに 北洋産ズワイガニ(オス)を一人一杯いただく。このかに味噌も濃厚な甘みを蓄えた肉質もいいけれど、間人かにとの違いに気がついてしまう。 ・かに天ぷら おそらく抹茶塩を添えたフリット状のかに。外は香ばしく、中はふんわり。出来立ての味は格別。 ・かに味噌汁 (炭火焼で取り置きした)間人かにの味噌を入れた汁物。鍋のだしを入れると、綺麗に味噌の華が咲く。上品なすまし汁といった印象。 ・かに鍋(かにしゃぶ・かにすき) 北洋産ズワイガニ(冷凍)と間人かにの食べ比べ。仲居さんが炭火焼用の間人かにを2本取り置くので、それと交互に味わう。やはり活き蟹だけあって、きれいな華が咲く。 ・かに雑炊と香物 かにすき用のかにと溶き卵を鍋に投入して雑炊に。2時間が迫る中、仲居さんに協力してもらい、かにの身を綺麗にほぐしていただく。大根と菜の物の香物を箸休めに食べ進めれば、雑炊の甘さと岩海苔の香り高さがよりよく感じられる。 ・デザート 濃い緑茶とともにいただいた間人アイスキャンデー最中は、ご当地スイーツの一つ。アイスクリームではなくキャンデーなので、とてもさっぱり爽やか。ハマる。近くの道路沿いに実店舗(京都府京丹後市丹後町間人1856)があるので、ぜひどうぞ。 *** 間人(たいざ)のいわれ 聖徳太子の母、間人皇后(穴穂部間人皇女・あなほべのはしうどのひめみこ)は、6世紀末、大和政権の蘇我氏と物部氏との争いを避け、今の丹後町に身を寄せたと伝えられている。 当地を退く際、村人たちのもてなしへのお礼に、皇后は自らの名「間人」(はしうど)を贈った。しかし村人たちは、直接名前を呼ぶことは畏れ多いと考え、皇后が「退座」したことにちなみ「たいざ」と読んだという。 ごちそうさま
2025/02訪問
1回
定休日は日祝、天候不良で出漁しない日 ー JR大阪駅前の第1ビルB1階にある魚屋(海鮮居酒屋)さん。あたり一帯は昭和の面影を残し、雰囲気は新橋によく似ている。 和歌山湯浅近海で朝獲れした地魚を、毎日 往復4時間かけて店主自ら運ぶ。神経締めされた魚の鮮度抜群の造り、魚料理が自慢。飲み物は日本酒のほか、薩摩焼酎や和歌山ゆかりの梅酒、オレンジソーダも味わえる。 当日のメニューは添付画像のとおり。日によって店頭に並ぶ天然魚のレパートリーが変わり、ポピュラーなものから珍しい高級魚まで、リーズナブルな値段でいただくことができる。 造り盛り合わせ 1.5人前 (タイ、イサキ、ハマチ、イカ、カツオ、サワラ) ヒラメ昆布〆 ポテトサラダ イカの沖づけ コチの煮物 鯨ステーキ お飲み物 ビール、酎ハイ、黒牛梅酒 ※2時間制 ごちそうさま
2025/01訪問
1回
長崎・対馬市厳原町(いずはらまち)にある食事処。ちょうど昼下がりで、団体観光客がランチをたのしんでいた。 店内はカウンターと個室(座敷)、階上にも客室があり、広々として落ち着いた雰囲気。対馬は日本における真珠の三大産地の一つで、壁掛けの装飾も目をたのしませてくれる。 これまでの食べログによれば、こちらはお肉もおいしいとのこと。それはそれで気になるが、今回は地物のお寿司を注文する。 にぎり寿し(上) ※豆腐入り味噌汁がセット 10分ばかりして、目にも鮮やかなお寿司8貫と味噌汁をいただく。穴子の握りをはじめとして、魚貝の鮮度はどれをとっても抜群にいい。 身が引き締まってコリコリした食感であるとか、脂がのってとろける舌触りであるとか、今まで よくいわれてきた表現がぴったり。 ほかにも気になるメニューが沢山あるので、また今度訪ねてみたいと思う。 ごちそうさま
2024/11訪問
1回
多少お酒が苦手でも通いたくなる酒場。 待ち列のできる人気店で、この日は車海老が早々に売り切れ。また店頭の水槽から姿を消すカサゴ数匹。こちらは姿揚げになって瞬く間に完売。 生ビールやレッドアイ、梅酒などとともに気になるものを食していく。 締めはなんと言っても、名物の明石焼。何名分かをまとめて作るので、早めに注文した方が待つことなくスムーズに食べられる。 手作りポテトサラダ ¥390- 鶏皮ポンズ ¥390- ホルモン煮込み ¥490- 沖縄もずく かき揚げ ¥590- あん肝ポン酢 ¥790- 寿司(真たい他) ¥170-(一貫〜) 名物 明石焼 ¥690- お酒各種 ¥390- ※お支払いは現金のみ。 店員の方々に、その日のオススメを教えてもらいながら、どんどん箸を進める。何より、コの字のカウンター席で肩を寄せ合って食をたのしむ時間は、とても得難いもの。素敵なひと時を過ごせた。 ごちそうさま
2024/03訪問
1回
江戸末期創業の竹葉亭 ー 大阪・メトロ御堂筋線「本町」駅近の鰻屋さん。南御堂の敷地内、南御堂ビルディング2階にある。江戸前ひつまぶしが人気。店内は大小の個室、眺望の良いテーブル席があって、近隣ホテル宿泊者のほか、個人事業主の会食や法事の利用がメイン。 牛ひつまぶし ¥4,950- ※香の物、薬味、牛肉用タレ付き デザート 季節の果物 ¥1,200- ひつまぶしは、タレをかけてもかけなくても、全体的に甘めの味付け。ご飯にもタレがしっかり染み渡って、そこにワサビと山椒がよく効く。 食後のデザートは季節の果物。色のコントラストが綺麗。スイカと巨峰、レモングラス風味のジュレがかかって、甘さと爽やかさがいい塩梅。おすすめ。 こちら、東京竹葉亭は江戸末期に東京あさり海岸(今の新富町)で創業した本店から、暖簾分けされたらしい。関西へは昭和初期財界で活躍された小林一三氏や伊藤忠兵衛氏など諸氏の招きによって出店したという。 お店の説明 国産和牛を使用した牛ひつまぶし。きめ細かく柔らかな食感が特徴で、まろやかな味わいと、とろけるような旨味が凝縮した逸品です。 ごちそうさま
2025/08訪問
1回
うどんの熱気と卵のとろみ ー 大阪・阪急宝塚線 池田駅から徒歩数分、2002年にオープンした麺料理屋さん。代表取締役の平川氏は地元出身で、大阪外食産業における実業家としてメディア・講演活動もされているという。 店内は1、2階席ともコンパクトなテーブル席。2階席に行くのにエレベーターはなく、階段での移動。日本家屋風の設えで、陽の光がやわらかく射し込み、静かに過ごすことができる。 かま玉 ¥750-前後 讃岐の定番といえる、かま玉うどん。うどんの熱でトロリと濁った白身に、出汁醤油と天かす、薬味をよく混ぜていただく。卵黄が麺によく絡み付いて、コクのある濃厚な味に。 麺の断面は角が立っていて、色は白く透き通っている。食感はモチモチと粘りがあり、のばすとスーッと弾力があって、歯をやさしく押し返すような噛み応え。お腹いっぱいにならない量と心配したが、杞憂に終わった。 支払いは現金のほかにPayPay、au PAY等。レジ卓前に、クレジットやICカードの表記が見えなかったため、普段から小口現金を持たない派は事前に支払方法を確認した方がよいと思う。 ごちそうさま
2025/01訪問
1回
トゲのない、まろやかな食味 ー 大阪・メトロ御堂筋線 本町駅から徒歩5分程の所にあるバスク料理屋さん。2024百名店。カウンターは8席、テーブル席は4つ程あり、昼過ぎにはインバウンド観光客や常連さん、団体客の予約で満席になる。 2024/12エチョラのコース ¥5,500- ◽️おつきだしのピンチョス 一つは甘くなるまで炒めたタマネギと山羊のチーズをのせたパン、もう一つは白子のフリット。こちらではバスク地方特産の山羊チーズ、そして2タイプのピンチョスをたのしめる。甘味、塩味、酸味はどれもマイルド。(後続のメニューにも言えることながら)クリーミーで尖った所がない。現地で本場の味を試したことがないため、特徴を想像しながら食べ進める。 ピンチョスは「串」を意味するバスク語「pintxo」に由来し、食材を串や楊枝でパンに刺して留めたものだった。今では、食材を切ってパンの上にのせたものもさすらしい。バル文化で有名なサン・セバスチャン発祥という。 ◽️伊根産本マグロのマリネとアホブランコ ニンニク、アーモンド(パウダー)、ビネガーを混ぜたアホブランコは白いガスパチョと呼ばれる。とても印象的。アーモンドのコクとニンニクの風味がきいた滑らかな口当たり。シェリー酒のゼリー添えと鱒の子、それぞれの甘味と塩味も絡まって豊かな味わいが広がる。 ◽️明石タコとピルピルオイル 歯応えがありながら、やわらかい食感と、噛むほどに甘味と旨味が溢れるタコ。ふわふわのエマルジョンソースは、タラをオリーブオイルで煮ることで生まれるゼラチン質を乳化したもの。煮ている時の音が、パチパチならぬピルピルだったことから、この名がついたらしい。 ◽️アサリごはん アサリの出汁で炊いたご飯。汁気を若干残して、クリーミーに仕上げるのが特徴だとかで、スペイン料理のパエリヤとも違う食味。アルデンテより少しやわらかめだけれど、米の一粒一粒が際立っている。 ◽️明石産鯛の炭火焼き、ドノスティア風 カリッと焼き目のついた鯛は芳しい。切り身はみずみずしさがあり、適度な塩気が鯛の旨味を引き出している。ドノスティアとはバスク語でサン・セバスチャンのこと、ほかに黒みを帯びるまで炒め切った調理法のことらしい。とはいえ白ワイン、ビネガー、ニンニクを合わせたソースに そんな気配は見えない。バスク料理によく使われるジャガイモはホクホクで、ソースが絡まってやさしい味がする。 ◽️青森産長谷川豚ロースの炭火焼き カボチャと銀杏とシェリービネガーを合わせた一品。ビネガー特有の甘味と酸味が、まったりとして濃密なカボチャと銀杏の食味に奥行きをもたらす。豚ロースは身が引き締まっている印象。こちらが写真を悠長に撮っているためか、火の入り方が過ぎたかもしれない。 ◽️オリーブオイルのビスコチョと金柑 ビスコチョはカステラのルーツといわれる焼き菓子で、日本でいうガトーバスクも含まれる。こちらのはスポンジケーキとクッキーの中間のような食感で表面はサクリ、中身はしっとりやわらかい。金柑を細かく刻んだコンフィチュールは酸味と甘味のバランスがよく、病みつきになりそう。 お飲み物 ◽️ノンアルコールスパークリングワイン ◽️同赤ワイン ◽️エスプレッソ ※食後のお飲み物は、エスプレッソ、 カフェラテ、紅茶、ハーブティーから選べる エスプレッソは深煎りらしく、チョコレートクリームのように濃厚なクレマが浮かぶ。ザラメやブラウンシュガーはなくて、白砂糖(グラニュー糖)のみの提供ながら、少なくとも2杯入れて一層なめらかな口当たりに。酸味が苦手な方にオススメのエスプレッソ。 ごちそうさま
2024/12訪問
1回
三大うどん × ウニ × カラスミ ー 大阪・JR福島駅から徒歩7分程の所にある創作日本料理屋さん。陶器も素敵。予約必須で、昼過ぎには満席となり、年末のこの日は女性同士、親子や男女2人連れ、インバウンド観光客等さまざま。 カウンター、半個室、テーブル席があり、黒と焦茶を基調とした室内。もう利の系列であるこちらはコンパクトな店のため、人同士の距離が近く、接客も忙しなく感じる方がいるかもしれない。 ランチ おまかせコース全9品 ◽️前菜 肴盛 ・竹節形の容器に入った色とりどりの海の幸。富山産白エビにはじまり、キャビア、ウニ、フレンチキャビアをのせた小さな丼もの。ご飯が底の方で冷たく固まっているのは狙ってだろうか。白エビはほのかに甘く、扱いが難しいことを知る ・数の子 みずみずしくプチプチと弾ける。香り高い鰹節をまとった酒の肴で、ひと足先に正月気分に浸ったよう ・柿と鴨 鴨肉の旨みと柿のねっとりした甘さが絡み合う。ピンクペッパーと下に添えたライムの爽やかなアクセントがいい ◽️碗物 旬の鮮魚はサワラ。スッポンの出汁たっぷりの餡がとろり。からだの中から温まる、寒い冬にぴったりの一品 ◽️旬の鮮魚 造り盛合せ ヒラメ、ブリ、ミナミマグロ、ミンククジラの4種盛り。ヒラメはポン酢で、ミンククジラは冷たいうちに生姜、ワサビを付けて醤油でいただく。クジラ肉は繊維が細かいためかクセが少ない。脂は上品な方らしいが、個人的に気になる ◽️お凌ぎ ウニとカラスミの稲庭うどん スダチの柑橘らしいフレッシュさと酸味、ウニとカラスミのまったり濃厚なコクの共演。一番印象的で、単品でじっくり味わいたい一皿ともいえる。三大うどんの一つ 稲庭うどんを益々好きになる ◽️魚料理1 根室産キンキに淡雪塩とウィンタートリュフを添えた焼き物。キンキの焼き目とトリュフの香りが混ざり合い、米粉と塩のサラリとした口どけがあとを引く。見た目から、とけて消える儚い雪の面影をどことなく彷彿とさせる ◽️魚料理2 しらこに青海苔の取り合わせ。青々した海苔はかすかに香るのみで、しらこの繊細な味わいを支える。しらこは素揚げしてあるようだけれど、それでも一つが大きいためか、独特のくさみが気になる方がいるかもしれない ◽️肉料理 フォアグラに甘辛いバルサミコソース?を絡める。甘さと塩辛さ、そして若干スモーキーな風味が広がる。軽く黒胡椒を振った和牛はそのままでもじゅうぶん。山形の味噌、アンデスの塩、ゴルゴンゾーラの3種を添えて、それぞれ味変をたのしむ ◽️土鍋炊きポルチーニ茸と鯛めし (あわせの味噌汁、漬物付、京炒り番茶付き) 食べきれないご飯はおむすびにして持帰り可能。その場ではポルチーニ茸の香りと味が強かったが、時間を置くと鯛の旨みが出て味わい深くなる。白菜と蕪の漬物は箸がよく進む ◽️デザート 抹茶アイス最中は、程よい苦味とミルクの甘さがとけ合う。口の中をさっぱりリセットしてくれる お飲み物 スパークリングワイン ほか ごちそうさま
2024/12訪問
1回
貝問屋の蛤料理 ー 愛知・伏見にある貝新。総本家貝新の系列とは別会社で、明治45年(1912)創業の貝新商店に端を発し、食事処が名古屋に展開している。 コース暁 蛤(はまぐり)づくし ¥1,1000- ・先付 ・しじみプレッソ ・はまぐりのお造り ・天然焼きはまぐり ・天然はまぐりしゃぶしゃぶ ・煮はまぐりのにぎり ・揚げ物 ・雑炊 ・しぐれ煮 ・水物 メインの天然蛤を「焼きはまぐり」「しゃぶしゃぶ」で堪能する。桑名産蛤を使っただし、ほかにしじみのプレッソも深みがある。品により作り置き感は否めないけれど、蛤の造り、握り、真丈、時雨煮など種類は豊富。 ごちそうさま
2025/07訪問
1回
鰹の藁焼きライブ ー 大阪・心斎橋より徒歩約7分圏内にある、高知の素材を取り入れたレストラン。古民家をリノベーションした二階建ての店内で、黒と茶の落ち着いた色遣いが広がる。宿泊施設(株)三陽荘(高知県土佐市宇佐町竜504-1)が経営。 メインが選べる!おばんざい定食 ¥1,980- 日戻り鰹と土佐ぶりの藁焼き食べ比べ定食 白ご飯は、高知県仁井田米。お櫃からとって食べるスタイル。やはり高知県産の ゆずたま の卵かけ御飯をオススメされる。卵を割った時の柚子の香り高さは格別。ご飯に、まぐろ節をハラハラと注ぎ入れて、旨みを追加するのもあり。 おばんざい定食らしく5つの小鉢が付いており、紅白なます、明太子、青菜とオクラの和え物、ヒジキ、いわしの梅煮が揃う。 ブリも鰹も高知県産。藁焼きの香ばしさに加えて、青ネギとニンニクとともに、鮮度の高いモチモチとした食感の鰹、旨みを閉じ込めたブリをいただく。この時はじめに、高知県産の塩「いごてつ」を付けていただき、その後に醤油で味わうことを勧められる。塩は少量でもかなり塩辛いので量に注意。 なめろうは、ごま油やコチュジャン?が効いているようで、ピリ辛の韓国風。量がたっぷりあって嬉しい。野菜の味噌汁はやさしい味わい。全てのおかずはしっかり塩気がついているけれど、ご飯の次に辛さを和らげてくれる存在。 ごちそうさま
2025/06訪問
1回
室戸市初の登録有形文化財に憩う ー 高知・室戸岬町、岬から徒歩約5分の所にある建築マニア垂涎の建造物。昭和9年(1934)資産家の別荘として建てられたのちホテルへ転身し、昭和39年に新館が竣工。 9年前、取り壊しの危機を乗り越えて、現オーナーが購入しており、今年はポストカードや切手の販売から投函受付までの郵便サービスをスタート。状況次第では、風景印の押捺もバッチリいただける。ありがたい。 こちらの宿の本領は郷土料理と豊富な品揃えの地酒。日本酒好きの方にぜひ。ぜひぜひ。 なお連休最後の宿泊料は平常時より割増。お遍路さん向けの軽めの夕食とはいえ、ご当地ならではの郷土料理を満喫できる。勿論、岬巡りの観光客も予約可能なコース。 ▫️ビンチョウマグロとカンパチの造り 比較的淡白でクセのないマグロ。カンパチはプリっとした歯応え、さっぱりとして上品な味わい。 ▫️魚のすり身、サツマイモの天ぷら オススメの一品。刻んだニンジンと玉ねぎ?の食感と、ふわふわのすり身のコントラストが魅惑的。 ▫️鯨の胃袋(百畳)とタケノコの煮物 珍味と旬のタケノコのコラボレーション。下味は醤油。胃袋はまるでモツのような、コリコリとした独特の食感が特徴。 ▫️鰹の照り焼き? 醤油と実生の柚子をベースに、旬の鰹を焼いた物。接木していない柚子は実まで15年程かかる。香りは強く、味は濃厚。 ▫️ミョウガと野菜の柚子和え 柚子を絞って、キリッとした味わいのミョウガと夏野菜の和え物。 ▫️杏仁豆腐 自家製柚子ジャムを添えて 地元で獲れた柚子から作ったジャムは、つぶつぶ食感とほろ苦甘さが特徴。杏仁豆腐のやさしい甘さを引き立てる。 ▫️澄まし汁 アツアツで、満足度高し。ここにも柚子の香りがふわり。 ▫️白ご飯 やわらかいのが好きな方にピッタリ。 最初から最後まで、とにかく建物自体が興味深く、天井、壁、床、部屋の間取り等…見ていて飽きない。和と洋のテイストが感じられる、古き良き時代の遺産と思う。歩いてすぐのところに、弘法大師伝説の残る海蝕洞、「御厨人窟(みくろど)」「神明窟」があって、そこに飛び込む朝日が神々しい。 ごちそうさま
2025/05訪問
1回
牡蠣釜めしを求めて ー 大阪・天王寺駅ビル内にある高知の郷土料理屋さん。宿毛市にある自社工場から産地直送で新鮮な魚介をいただくほか、土佐の名物や地酒を贅沢に味わえる。ほかに神戸に2店舗展開する。店名となっている龍神丸、その船に乗り込む漁師たちが一本釣りした極上の鰹も売りの一つ。 牡蠣釜めしとわら焼き鰹の塩たたき定食¥1,690- 烏龍茶 ¥290- ※定食は釜めし、わら焼き鰹の塩たたき、あおさ海苔の味噌汁、漬物付き 先に出てきたのは、土佐名物わら焼き。カツオの表面を炎で炙ることで、風味が豊かになる。一切れが厚く、1.5-2センチ程度。ニンニク、ネギ、ミョウガの薬味を合わせてパクリ。モチモチした食感で、濃厚なカツオの味に満たされる。 釜めしの盛り付け方は豪快だけれど、ふっくらとした牡蠣の味は繊細。だしのしみた釜めしに、牡蠣のなめらかな食感。磯の香り高い肝とみずみずしさも相まって、引き込まれる。気軽に牡蠣釜飯を食べられる店が近くにないのでありがたい。 今一方、漬物と味噌汁は、釜めしとたたきに押されてしまう印象。 ごちそうさま
2025/01訪問
1回
はまぐりに始まり はまぐりにおわる。こちらは大阪駅から徒歩5分圏内、阪急32番街グランドビル28Fにあるダイニング。はまぐり好きな方、夜景をたのしみたい方にオススメ。 ◽️焼きはまわんこ 3ヶ ◽️はまぐり酒蒸し ◽️はまぐりの旨みたっぷりポテサラ 赤玉煮たまごのせ ◽️はまぐりとそぼろのレタス包み ◽️はまぐりの釜炊き御飯 はまぐりのお吸い物、はまぐりのしぐれ煮付 お飲み物 ◽️黒ラベル ◽️ ワイサートラウベンモスト 最初に断っておくと各地の特産品である はまぐりを知っている方からすれば、提供されるサイズは「一回り小さい」と思うかもしれない。 それでも味はいい。 焼きはまの、身のやわらかさと旨みは想像以上。釜炊き御飯は出汁がご飯に浸透して滋味深い。やはり はまぐり本来の味を感じるなら、シンプルな調理法に限ると思う。 今一方、凝ったサラダやレタス包みは箸休めにいい。少し期待と違ったのは釜炊き御飯についてくるお吸い物で、カツオベースの出汁がはまぐりの味わいよりも若干勝っている印象。勿論、はまぐり由来の磯の香りも感じられるが。次回は、人気のはまぐりラーメンを試してみたい。 店内は黒と茶の落ち着いたトーン、かつ木を基調としており、カウンター席のほか半個室風のテーブル席がある。この日の夜はほぼ満席で、とても賑やかだが、お店の対応はきびきびとして、頼む方も注文しやすい。 運営会社は大阪発祥の飲食屋さんで、1945(昭和20)年以来成長を続けており、2000年代以降にケラケラ、ダイヤモンドカリー、ベシャメルカフェ、ヴィ・ド・フランス等を(リニューアル)オープンしてきている。本店は2012(平成24)年より営業スタート。なお天然物のはまぐりは、2日前までに要予約のこと。 ごちそうさま
2024/10訪問
1回
旬の鰹にであう ー 大阪・阿倍野、JR天王寺駅から徒歩5分圏内にある、昭和26年(1951)創業の料理屋さん。店舗移転前から、鰹のタタキに定評がある。何でも高知の藁焼きとは違った趣らしい。また特筆すべきは、和歌山の地酒や食材を中心に据えていることという。今回は2度目にして、初のランチタイム訪問。 ▫️お昼のメニュー 御膳 ¥1,800- ※白米、赤味噌汁、 ※11:30〜14:00提供 刺身は鰹と鯛。どちらの身も透明感があって、自然の甘みが感じられる。生ワサビもいい。 天ぷらは鱧に抹茶塩を付けて。衣はサクリ、身はふんわり。揚げたての天ぷらに口元が緩む。 タコの生姜酢和えは、モチモチとしたタコの食感と歯切れのいいキュウリと生姜の歯触りが好対照。いい酸味。 シメジと青菜の和え物は醤油と出汁をベースにしているのか、少量でも冷たくても味わい深い。 幽庵焼きは骨なしの切身に酒、醤油、柑橘系の香り等がよくついた焼物。見た目こそシンプルだけれどインパクトのある味。 豚の角煮にすりおろしたメークイン掛けは和源の自信作の一つ。角煮の甘さをメークインのほのかな塩気が相殺していて、想像よりも深みがある。 ごちそうさま
2025/05訪問
1回
大阪・梅田、阪急うめだ百貨店13階、赤酢のシャリに淡路島産をはじめとする全国各地の鮮魚を使った寿司屋さん。淡路島「森水産」が目利きした魚介が自慢。 木目調のあたたかみのあるカウンターとテーブル席があって、すいている昼時は好きな方を選ぶことができる。他店よりも静かに過ごせるはずが、入ると混み出すのは何故だろう。 ランチ おまかせ八貫盛り(茶碗蒸し・赤出汁付き) ¥4,400- 炭酸水 ¥600-程度 本日の盛りは、サワラ、タイ、アオリイカ、中トロ、カンパチ、サーモン、エビ、うに 全八貫。 イカとカンパチは特に肉厚で締まっている。エビは旨みがよく感じられた。淡雪塩をのせた うには口溶けがいいが、折角なら握っていただきたい。 セットの赤だしは、口中をさっぱりリセットしてくれる。茶碗蒸しはミツバと柚子皮の香り。銀杏やエビ等が入っていて、シンプルな見た目以上に具沢山な印象。 ネタの詳細は出てきてからのお楽しみ。本日のメニューらしきものにも掲載されていない。注文時に店員さんから「魚アレルギー」の有無を問われるが、もし少しでも魚貝やほかの食物アレルギーがある場合は、先に内容を確認してからの注文がベスト。握りも茶碗蒸し等も、本当に何の素材が使われているか、いただく迄わからない。 ごちそうさま
2025/03訪問
1回
対馬の海の幸山の幸を使ったワンプレートランチをいただく。ツシマヤマネコをキャラクター化した観光大使つしにゃん が看板に登場する。お店の看板猫、招き猫に思える。 数量限定 お魚づくしセット ¥1,800- ※あなごカツ、あなごみりん干し、お刺身、サラダ、付け合わせ、ごはん、味噌汁 特に印象に残った料理をいくつか。 目玉のカツは、ドッシリした印象に反して、衣はサクッと身はふんわり。あなごは臭みがなく、肉厚なのに やわらかくて食べやすい。 あなごのみりん干しには、お店のオススメに従って対馬産の藻塩を付けていただく。甘さと塩しょっぱさ、そして身からしみ出る脂の感じがいい。 お刺身はマグロ、ヒラス、真鯛の3種盛り。ヒラスとはヒラマサのことで、天然物が多く獲れる長崎ではポピュラーな魚という。 旬真っ盛りの素材が一堂に会して、ワンプレートで食べられるのがありがたい。 ほかに日本の蕎麦のルーツといわれる「対州(たいしゅう)そば」、郷土料理の「ろくべえ」、そして対馬スペシャルプレートにも心惹かれる。このうち蕎麦は原種に近く、強いコシと仄かな苦みが感じられるという。近いうちに試してみたい。 かつて城下町として栄えた厳原(いずはら)。お店が入居する建物は、対馬産木材と日本瓦の和風建築で、対馬藩の家老・古川家の「長屋門」を再現したという。平成27年オープン。 ごちそうさま つしにゃん基本情報 【性 別】 ♂ 【誕生日】1994年3月3日 【職 業】対馬あっぽ隊・リーダー ※あっぽ=対馬の方言で「遊ぶ」の意 【趣 味】トレッキング、シーカヤック、対馬の自然や歴史が得意
2024/05訪問
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穴子の刺身がキラリ ー 長崎・対馬市 厳原町(いずはらまち)にある人気の食事処で、国境の島らしくメニューは和洋中いろいろ。店の向かいには系列の民宿もある。 地元の方も観光客も多く訪れるが、店内は広々として静かに過ごせる。事前予約を済ませ、1階のカウンター席に通してもらう。 刺身盛合せ 5種盛 ¥1,900- 地物穴子の刺身 ¥1,200- 対州そば ¥900 中国茶(1ポット) ¥250- ※コップ3杯程の量 目当ては穴子をはじめとする地元の刺身。レビュアーさんのログによれば、盛合せの説明がないことはわかっていたので、こちらから尋ねてみる。 本日の5種盛はヒラス(ヒラマサ)、鯛、カツオ、ヒラスの腹、マグロ。旬云々以前に獲れたての活魚だから、すべて格別。 ヒラスは基本的に淡白だけれど、程よい脂がのり、コリコリした歯応え。腹の方は、より一層脂が感じられる。 マグロも新鮮で美味。同日、小茂田浜で行われたマグロ解体ショーのトロ・赤身が1番としたら、それと順位を争うおいしさ。 鯛は透明感のある白身に桜色の血合いがうっすらと映え、ギュッと引き締まった肉質と甘みが感じられる。 カツオのタタキは、秋ならではの濃厚な味わいで脂がのり、モッチリとした食感。いずれも一切れが厚いから、食べ応え十二分。 さて、穴子の刺身。江戸前の穴子に比べて小ぶりで、小骨が少ないのが特徴らしい。味は、ヒラメのエンガワを上品にしたような、フグに似たコリコリした食感に通じるような…唯一無二の食味。全くクサミがない。 対州そばは、淡い白色をした麺を甘めのつゆにつけていただく。軽く歯を押し返すが、噛めばプツリと切れて比較的コシが強い。原種に近いソバ特有の苦味があるが、つゆの味と相殺されて気づきにくいかもしれない。刻み海苔の風味もいい。 本当は穴子の握りも食べてみたかったが、刺身がボリューム満点で満腹。ふんだんに盛られたワサビの辛さと甘さもクセになった。今度は渡蟹ポン酢を食べに再訪したい。 ごちそうさま