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春菊天の大盛り
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2025/01/24 更新
蕎麦はざるに限る、と思っていましたが
近頃はかけ蕎麦に魅力を感じるようになりました。
「かけ」は「ざる」に比べて麺も温まるので食感が柔らかくなり、
つゆが香り立つ事でただでさえ弱い蕎麦の香りがさらに薄まります。
蕎麦だけを楽しむのなら「ざる」に軍配が上がります。
しかし天ぷらが乗るとまた話は別。
冷えて衣がガチガチに固くなった天ぷらが温められることも無くそのまま蕎麦に乗る。
温かいつゆに浸されて熱と水分で徐々にほぐれる衣。
黒く澄んだツユに油が浮き出し、つゆと天ぷらが渾然一体になったそれをぐっと飲み干す。
温かいつゆは冷え切った体までほぐすように染み渡る。
かけ蕎麦の魅力ってこの瞬間に凝縮されていると思います。
今回初めて春菊天を頼んでみました。
某ハンバーガーチェーンで春菊天を2枚挟んだハンバーガーが出るとの事で、興味が出た次第。
そのチェーンはかなりマイナーで店舗も少ない。
それに天ぷらなら蕎麦の方が美味そうだ、と思い富士そばに。
初めての春菊天は予想していたよりもずっと美味い。
衣の割合は少なく、春菊の食感が強く感じられる。
噛むたびに花やぐ香りで満たされるのが心地よい。
蕎麦屋は味だけで無くその雰囲気も楽しむカフェのようだとか、
ざるとかけのそれぞれの良さについて深掘りしてみたいところですが疲れたのでこんな所で。
蕎麦っていいですよね。