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水光庵のお節の誠実さ
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2026/01/03 更新
今年の水光庵のお節の話である.我が家では2度目である。つまり、お店が東麻布に来てからは連続して買っていることになる.それ以前は,閉まる前までは京味,その後4.5年は毎年変えていた。
水光庵のお節は一言で言えば,遊びの無い端正で誠実な料理である.いつもの料理とは違い,日持ちを考えた濃い味付けで飾り毛のないスッキリとした詰め合わせになっている。昔赤阪にあったたかはしの繊細なおせちの印象が強すぎたこともあって、昨年は味が濃くて少し戸惑ったが,今年はその意図もよく分かり,仕事の丁寧さに感動さえ覚えた.京味が洋式美より食材の持ち味、ダシ味付けにこだわるのに対し,吉兆は日本の総合的な様式美にこだわるというのがよく現れていた.いつもの懐石料理と違って、お節ではデコラティブでないむしろ幾何学的な美というか、ヌーボーよりデコという感じか。お節の内容に気を衒うようなものは何一つなく伝統的な9x2の18種類が一つ一つが丹精に一から丁寧に作られていた。栗きんとんはまるでモンブランのような味わいであり卵焼きは鶏卵素麺に似て和菓子と見紛うばかりであった。黒豆はヒビ一つなく艶やかでほんのり甘く,蒸し鮑や幽庵焼きはいつものお店の味であった.カラスミもズワイ蟹もたっぷりで,4人前では十分すぎる量であり,これで88000円は値打ちであろう.お店で18種類のお皿が出で一人22000円で上がるところはまずないであろうから。珍しいことだが、今年は3日間で食べ切ってしまった。
料理人の世界は少し崩れた姿勢がいなせとか粋とかで良しとされ,offでは,少し派手な服装や私生活が垣間見えることが多いが,店主石田知裕氏は常に学校の先生のダークスーツにネクタイ姿を思わせ,おそらく吉兆でも3代目より初代湯木貞一氏を目標にしているのではないかと思われる実直さである.水光庵では懐石料理の解説,蘊蓄が,時には過剰に思われることがあるかもしれないが,それは勘違いというもので,客の方も時には身なりも整えて礼を正して食する姿勢を理解し学ばなければならないというものであろう。
あと水光庵に足りないとすれば、庭であろうか。小さな坪庭で良いから、京都の植治にでも作らせて欲しいものだ。
今年はスーツにネクタイを締めて出かけてみようか,と思わせる稀有な料理屋である。