2回
2025/11 訪問
和モダン：吉野庵の「カレー南蛮うどん」
2025/12/19 更新
2025/11 訪問
狭山ヶ丘「吉野庵」の心温まる天ぷらそば
絶好の散歩日和、狭山ヶ丘駅にある蕎麦屋「吉野庵」で昼食をいただきました。
メニューの豊富さにいつものように悩んだ末、今回は定番の天ぷらそばを注文。
席の隣では板わさやみそ田楽を肴に昼飲みを楽しまれている方がいて、車で来てしまったことを少々悔やみながら、羨ましく横目で眺めていると、待望の天ぷらそばが運ばれてきました。
どんぶりには、大ぶりの海老天と茄子天が添えられ、食欲をそそります。七味を少々振りかけ、まずは蕎麦つゆを一口。出汁の風味が体にじんわりと染み渡るようで、蕎麦の旨みと相まって至福の味わいです。つゆをたっぷり吸った天ぷらもまた格別でした。
思わず「車でなければ天ぬき（天ぷらだけ）で一杯やりたかった」と感じさせるほど、蕎麦つゆのクオリティは抜群でした。
次回は電車で訪れて蕎麦屋飲みを満喫するか、またはカレー南蛮でこの出汁の旨さを体験してみたい。そんな期待が膨らむ、心温まる昼食でした。
2025/11/09 更新
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穏やかな小春日和の昼下がり、以前訪れた「吉野庵」にて、「カレー南蛮うどん」をいただきました。
湯気と共に立ち上るカレーの芳醇な香り。しかし、この一皿の真骨頂は、その奥から優しく、しかし確固たる存在感を示す和風出汁の風味にあります。まさに蕎麦屋のカレー南蛮ならではの醍醐味です。
ルーは、熱々の状態を保つ絶妙なトロみ。このトロみが、濃厚な旨味を逃さずうどんに絡みつけ、出汁とカレーの豊かな風味を口の中全体に行き渡らせます。
一般的なカレーとは異なり、主役は「辛さ」ではなく「旨味」。出汁がカレー粉と見事に調和し、和風ならではの奥深いコクを生み出しています。
うどんは、讃岐うどんのような強いコシではなく、つゆを最大限に引き立てるよう、やや柔らかめに仕上げられています。このうどんが和風カレーのつゆをたっぷり吸い込み、噛むたびにじゅわっと旨味が溢れ出す様はたまりません。
具材を食べ終えても、この絶品の和風カレースープを残すのはあまりにも惜しい。ついついレンゲを手に取り、最後の一滴まで飲み干してしまうほどです。
日本の伝統的な「出汁文化」と異国の「カレー文化」が、見事に融合した身も心も温まる味でした。