れいとりさんが投稿したMr.Gentleman Neo Japan Dining 西武新宿(東京/西武新宿)の口コミ詳細

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Mr.Gentleman Neo Japan Dining 西武新宿西武新宿、新宿西口、新宿/居酒屋、レストラン、カフェ

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  • 夜の点数:4.0

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

新宿にあるおしゃれな居酒屋

夜の新宿は、時に街そのものが舞台装置のように息づく。西武新宿駅からほんの数歩、ビルのエレベーターが静かに開くと、そこだけ時間の流れが変わったかのような空間が広がっていた。Mr.Gentleman Neo Japan Dining──その名に“紳士”を冠しているのも頷ける、都会の雑踏とは別温度の静謐さ。扉を跨いだ瞬間、和とモダンが丁寧に混ざり合う香りのない香り…そんな曖昧な空気が胸の奥に落ち着きをもたらす。

店内は、どこか舞台袖のような陰影のつくり方で、照明が低く、テーブルの天板に落ちる光がまるで一皿一皿を“作品”として扱っているようだった。食材の名前を並べるより、この空気感そのものがすでに料理の前菜になっている、そんな場所だ。隣の席の会話すら演出の一部のようで、騒がしい歌舞伎町の真ん中だということを忘れてしまう。

スタッフの所作は穏やかで、決して過剰ではなく、しかし視線を向ければ必ず応えてくれる距離感。まるで老舗旅館の流儀を都会流にアレンジしたような、控えめだが確かな存在感が心地よい。

料理が並ぶたび、香りや色彩より先に「物語」が立ち上がるのが面白い。和食の原点に寄り添いながらも、皿の上には“ネオ”の名にふさわしい遊び心と余白があり、食べ手が自由に解釈できる余地がある。食材の組み合わせ、火入れ、盛りつけ──そのどれもが「これは何の体験だったのだろう」と帰り道にふと思い返したくなる。

歌舞伎町の中に、こんな落ち着きと余韻をくれる店があるとは思わなかった。
“食べる”という行為を、ほんの一晩だけ、丁寧な儀式に変えてくれる。そんな特別な時間だった。

2025/11/16 更新

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