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ゆで太郎 西五反田2丁目店でいただいた「かけそば(温)」は、シンプルながらお店の丁寧さが伝わる一杯でした。まず、出汁の風味が心地よく広がります。昆布と鰹を中心にした関東風のつゆは、醤油の輪郭がはっきりしており、口に含むとほどよい塩気と甘みが調和していて、飲み進めるごとに温かさが体に染み渡ります。立ち食いそばチェーンとしては、出汁の香りがしっかりと立っているのが印象的でした。 麺は自家製のそばで、太さが均一でのどごしが軽やかです。温かいつゆに浸かってもダレすぎず、適度なコシを保っている点に好感が持てました。香りは控えめですが、噛むとほのかにそばらしい風味が立ち上がり、つゆとの相性も良好です。トッピングは基本的にネギのみというシンプルな構成ですが、その潔さが「かけそば」本来の素朴さを際立たせています。 一杯としての完成度は高く、朝の軽食や昼の小腹満たしに最適です。派手さはないものの、毎日でも食べたくなる安心感があり、価格の手頃さも含めてコストパフォーマンスの良さを実感しました。立地的にも利用しやすく、ゆで太郎らしい安心と安定の味わいを堪能できる一杯でした。
2025/09訪問
1回
名代富士そば京急蒲田店でいただいた「温泉卵冷そば」は、シンプルながら素材の組み合わせが絶妙で、暑い日にも食欲をそそる一杯でした。冷水でしっかり締められたそばはコシがあり、噛むたびにほのかなそばの香りが鼻に抜けます。つゆはやや甘めながらも出汁の風味がしっかりしており、冷そばならではのすっきりとした後味。そこに温泉卵が加わることで、全体の印象が一気にまろやかに変わります。黄身を崩すと、濃厚なコクがつゆと絡み、そばにしっとりとまとわりついて口当たりが優しくなります。さらに温泉卵の白身部分はぷるんと柔らかく、そばの歯応えとの対比が楽しい食感を生みます。薬味のネギが程よい辛味と香りを添え、味にアクセントを加えてくれます。具材はシンプルながら、温泉卵の濃厚さと冷そばの爽やかさがバランスよく調和しており、最後まで飽きずに食べられます。食後の満足感はありつつも重くならず、時間がない時や軽く済ませたい時にもぴったりの一杯でした。
2025/08訪問
1回
箱根そば秋葉原店でいただいた「岩下の新生姜ミニかき揚げ天と鱧天冷やしそば」は、夏の暑さを和らげるような爽やかさと揚げ物の香ばしさが同居した一品でした。まず目を引くのは岩下の新生姜を使ったミニかき揚げ天。細切りの新生姜が衣に包まれて軽く揚げられており、噛むとサクッとした食感のあとに生姜特有の爽やかな香りとほのかな辛味が広がります。油の重さを感じさせず、むしろそばつゆの冷たさと相まってさっぱり感を強調していました。鱧天はふんわりとした身質が印象的で、衣は軽く、中はしっとりジューシー。淡白ながらも旨味がしっかりしており、つゆに浸すことでさらに上品な味わいになります。冷やしそばはきゅっと締まり、コシが心地よく、喉越しも滑らか。つゆはやや甘めながらも出汁の風味が効いており、揚げ物との相性が抜群です。全体として、新生姜の清涼感と鱧の上品さが夏向きの一杯を演出し、揚げ物の満足感と冷そばの軽やかさがバランスよく調和した、季節感あふれる美味しさでした。
2025/08訪問
1回
しぶそば多摩川店でいただいた「冷やしわかめうどん(薬味ねぎ増量・麺増量)」は、さっぱり感と満足感を両立させた夏向けの一品でした。まず目に飛び込んでくるのは、たっぷりと盛られた鮮やかな緑色のわかめ。程よい塩気と磯の香りがあり、冷たいうどんのつゆと合わせることで一層爽やかさが際立ちます。わかめは噛むほどにじゅわっと旨味が広がり、飽きずに食べ進められる存在感があります。麺は冷水でしっかり締められており、つるりと滑らかな口当たりと程よいコシが魅力。増量したことでボリューム感があり、食べごたえも十分です。つゆはすっきりとした味わいながら、かつお出汁の香りが立ち、冷たくしても風味がしっかり残っています。薬味ねぎ増量の効果は大きく、シャキッとした食感と爽やかな辛味がわかめと麺の間を引き締め、全体のバランスを整えています。ねぎの香りが加わることで、同じ一口でも味わいに変化が生まれ、最後まで単調になりません。全体として、冷やしの清涼感、わかめの磯の風味、ねぎの爽やかさ、そして麺の食べごたえが調和した、暑い日にもぴったりの一杯。シンプルながら丁寧な仕上がりで、食後には心地よい満腹感と涼しさが残る満足度の高い冷やしうどんでした。
2025/08訪問
1回
「小嶋屋 和亭」のだし巻き卵と舞茸天ざるそばは、和食の丁寧な仕事ぶりと素材の魅力がしっかりと感じられる組み合わせでした。 まず、だし巻き卵は見た目からふっくらと厚みがあり、箸を入れるとじんわりと黄金色の出汁がにじみ出ます。口に含むと、鰹と昆布のやさしい旨味が広がり、玉子のほのかな甘味と絶妙に溶け合います。食感はふわふわでありながら適度な弾力があり、冷めても風味が損なわれず、出汁の香りが余韻として残ります。 舞茸天ざるそばは、まず蕎麦の香り立ちが印象的。石臼挽きと思われるそば粉の風味がしっかり感じられ、きりっと冷えた麺は喉越しがよく、噛むとほのかな甘味が広がります。つけ汁は鰹の香りが立ち、醤油のキレとみりんのまろやかさがバランスよく調和。舞茸天ぷらは衣が薄く、サクサク感の中に舞茸特有の芳香が広がります。揚げたての香りとジューシーさが蕎麦のさっぱり感と好対照で、互いの魅力を引き立て合っていました。 全体的に、素材の味を最大限に活かした仕上がりで、華やかさよりも落ち着いた満足感を与えてくれる一品。だし巻き卵と舞茸天ざるそばを一緒に味わうことで、やわらかさと香ばしさ、温かみと清涼感という対比を楽しめる食事でした。