senpumさんが投稿したこはくどき(東京/自由が丘)の口コミ詳細

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こはくどき自由が丘、奥沢、緑が丘/バー

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

自由が丘の角打ち「こはくどき」。白い洋館風の佇まいが、街のざわめきから一歩引いたように静かで、午後の陽射しを柔らかく反射していた。駅からの道すがら、風に揺れる木洩れ日がまるで誘うように路地を照らし、我々は自然とその扉をくぐった。

カウンターに腰を据え、冷えたビールをぐいと喉に流し込むと、体の奥で音を立てて何かがほどけていくのがわかった。仲間たちとの会話は、決して大声で騒ぐようなものではない。ただ、日々の積み重ねの中にあるちいさな驚きや笑いを、瓶越しにゆるやかに交わす。そこには時間を測るものなど要らなかった。

一人はビールを片手に静かに窓の外を見つめ、もう一人は笑いながらグラスを傾けた。そのひとときに、酒はただの酔いではなく、それぞれの人生の文脈を照らす灯のような役割を果たしていた。店主の気配りも心地よく、過不足ない距離感が空間に余白を与えていた。

「もう少し飲むか?」と誰かが言い、それに頷いたのは、言葉ではなくグラスの音だった。

日が暮れかける自由が丘の街に出ると、風が少し涼しくなっていた。背中に残る店の気配が、まるで旅の途中の小さな宿のようで、今夜の記憶はきっと、ビールの泡のように静かに浮かんでは消えるだろう。だがそれでもいい。そういう夜が、人生には確かに必要なのだ。

2025/08/04 更新

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