25回
2025/08 訪問
夏の鮓村瀬を堪能
すっかり定番化した、鮓村瀬の会。
この日は夏の村瀬を味わいに、ご訪問。
初夏よりも若干パリッと仕上げた、カスゴダイ。
暑さで火照った舌には、これくらいがいいね。
酒と会話が馴染んだら、村瀬さんお得意の品々。
カニやウニいくら小丼もいい。
そしてやはり「寝かせたマグロ」はピカイチ。
"熟成なんとか"が流行る前から、村瀬さんは実直に「寝かせ」を創意工夫し研究していた。
だから、作り上げたその旨さには説得力がある。
にわか熟成の語り部達(職人/評論家/アナリスト?な人々)は、モグリと言われる前に、真面目な技と味を確かめに行くべきだろう。
大将、この日もご馳走様でした!
特別な品々、ありがとうございます。
また伺いますね。鮓会でも、お忍びでも。
2025/10/09 更新
2025/03 訪問
春の味覚と匠の技
少し気温も緩んできた、過日の訪問。
そろそろ貝類が美味しいかな?と思っていたら、大ぶりで甘みのある帆立の握りからスタート。
これがまた美味しい!
寒鰤の刺身は脂が乗って、旨味が前面に。
白魚の握り、これは腕が無いと握りの形状を保持できない。
白魚の仕込みもさることながら、握りの技もしっかりとしている証拠か。
蟹のほぐし身 筍餡掛け キャビア乗せは、筍の風味が餡から程よく香ってきて、蟹の風味とよく合うことといったら!
あん肝を使った「洋」を感じさせる逸品、これには驚いた。
発想のみならず、適切に仕上げられ酸味の効いた漬けタレ(敢えてソースとは書かず)が、実に日本酒に合う。
さすが、引き出し多いなぁ。
帆立の卵巣 精巣は、他店だと胡麻油を添えられることがままある。
しかしこちらは鮮度と仕事の良さが光る、塩仕上げ。
どちらが良いかは好みながら、塩だけで美味しくいただけるこちらに軍配が上がった。
昨今値上がりの激しい鮨業界において、価格上昇を抑えながらも品質は上げてくる村瀬さんの創意工夫には、好感がもてる。
大将、ご馳走様でした!
美味しかったです。
また伺いますね。折を見て。
2025/03/03 更新
2023/08 訪問
鱧の旨さを楽しんで
この日、いつメンでのご訪問。
やはり、こちらの鮓は欠かせない。
入口の設が変わり、椅子もより良く。
そして技のある品が増え、もちろん味も極上。
海老の出汁を使った冷やし素麺、どうやったらあんなに香り良く、美味しくできるんだろうか…
鱧も、今まで食べたものの中で最も美味しかった。
梅ソースにまで手の込んだ逸品、他ではなかなか味わえないだろう。
1人前に1杯使うスミイカは、握りとつまみとの絶妙なバランスに舌鼓。
ああ、美味しかった&楽しかった。
隣席客の振る舞いも合わせて
大将、この日もご馳走様でした!
美味しかったです。
また伺いますね。楽しみにしております。
2023/08/22 更新
2022/05 訪問
村瀬さんの鳥貝といえば!
鮓村瀬の鳥貝といえば、やはり「しゃぶしゃぶ」。
こちら以外ではまず食べられず、また出汁も含め、ホントにおいしい。
鳥貝の甘味が、グンと増して旨くなるように思う。
この日、春から初夏にかけて移り行く気候に思いを馳せつつ、鮓村瀬を楽しんだ。
村瀬さんのお弟子さんの質もさらに上がり、キリっとした目の2番手さんの仕事が光る。
ウニブドウは、いつもながらの良い食感と味わいで迎えてくれる。
そしてエボダイ、カスゴにニンマリしつつ、上質なカツオで舌鼓。
なかなか血抜きしたカツオを頂けるお店、無いのでは?
マグロ3種のそれぞれの仕事を味わいつつ、旬のアジとイワシをほおばる。
これはもう一度頂きたくなるね!
そしてツメが甘過ぎず旨味のあるアナゴ、さらに大盤振る舞いな巻物や香ばしい金目の炙りなどを頂き、この日も大満足して帰路についた。
大将、ご馳走様でした!
やはりピカ一ですね。技も味も。
また伺いますね。次回を楽しみにしております。
2022/05/16 更新
2020/10 訪問
挑む匠の技と味を愉しんで
こちら、東京で最も好きで、毎月通っている。
この日も、良い仕事の数々。
香箱蟹の一品なんて、どれだけ手間をかけてここまで美味しくしているのかと。
マグロのねぎ間、鰹、そしてすし匠系列ならではの「海ぶどう」を最高の食感 最大の旨味で供する、序盤のウニ巻き。
いずれも「挑戦する匠」ならではの品々。
こちらは、他の鮨屋のような回転制を取っていないのも良い。
客によるのかもしれないが、好きな時間に行けるし、好きなだけ滞在できる。
店内は大将が醸し出すピリッとした雰囲気がありつつも、寛げる空間 時間を過ごせる。
だから、通い続けるのかもしれない。
大将、皆さん、ご馳走様でした。
美味しかったです。
また伺いますね。近いうちに。
2020/11/26 更新
2020/09 訪問
やはり名店 やはり名大将 予約がとれてよかった!
ほぼ毎月のように伺わせてもらっている。
この日も素晴らしい品々、そして仕事を堪能。
怒涛の31品。舌も腹も、心も大満足。
筋子丼(あえていくらではなく、筋子と書いた)なんて、ご飯粒より筋子の粒のほうが多かった!
どれだけ太っ腹なんだろうか(笑)
カニタワーも、圧巻。そして味噌を含めた味付けがまた絶妙!
げその炙りの香ばしさ、軽く薫香を付けた戻りガツオ、甘味と食感が前に出るヒラメ、アジ、イワシ、小肌と、それぞれ皆ひと手間ふた手間が旨味を増す。
マグロについては中盤にシフト。
熟成赤身~中トロ~大トロとグラデーションを付けた出し方、これまた旨かった!
匠系列では村瀬さんが、作り方と味の双方でトップである定番のおはぎを頂き、いい気分のまま帰路についた。
大将、今日もご馳走様でした。
また伺いますね!
2020/09/28 更新
2020/05 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
持ち帰りも、流石のクオリティ
三密がand条件にならないよう、適切な空間と換気を怠らないこちら。
持ち帰りも始められたとのことで、注文を。
僕が最も好きな鮓を出す村瀬さん、どんな持ち帰りを展開しているのだろうか?
と、早速開けてみる。
流石、まず「香り」から素晴らしい。
笹の葉で巻いた握りの妙と言える。
一品一品、普段カウンター 越しに頂くものと同等以上の質と味。
確り、僕が好みのシャリ量なども再現されている。
もしかしたら客の一人一人それぞれに、好みの味付けやシャリなどを調整して、持ち帰りを出しているのかも知れない。
バラチラシも、今までの中ではここが一番。
ギッシリと、旨味が詰まる。
このバラチラシ、食べてさらに驚く。
なんと3段!
中段には絶妙な柔らかさと味付けの穴子(握りとは違った味付け)、そしてその味を吸わせるために置かれたかのような玉子、鯵。
ここまで味に拘って、ボリュームもあり、そして旨いバラチラシ、他に比べようもないだろう。
そして握りは19,000円とのこと。
お店での価格を考えると、お得感も強く沸き上がる。
参考までに、営業は他の客との空間を確り空け、換気もして、20:00目安で展開中とのこと。
次回の来店も、楽しみ。
大将、いつも有難うございます!
美味しかったです!
また注文しますね。そして来店も。
2020/05/18 更新
2020/03 訪問
弥生の鮓、春の兆しを堪能
ここしばらくは、1ー2ヶ月毎に伺っているだろうか。
今、最も好きな鮓店、そして大将である。
適切な距離感の仕切り、媚びない姿勢、新たな逸品を作り上げる意志、それらが自分には合うのだろう。
春のとある休日、客層は平日に比べて穏やか。
周辺住民やこの界隈をよく知る人々が、訪れるのだろう。
落ち着いた宵を過ごすなら、休日が良いのかもしれない。
この日の出色は、何と言っても「目張鮓」。
これを頂くと、春だなぁという気持ちになる。
なんと言っても、芳しい。味のみならず、香りも主役級な逸品。
他にも、適切な温め加減の「ホタルイカ串」
いい塩梅の「スミイカの握り」
ある種オマージュな「あん肝スイカ小丼」
赤酢のシャリとよく合う「春子の握り」
絶妙な焼き加減の「大トラフグ白子」などなど、春の村瀬さんを堪能した。
「そういえば最近、握りの転ぶ店に行きましてね」と、切り出した。
過去に名店であったとしても、現在そうではなくなったなら、もはやそこは僕の知る名店ではなく違う店、という整理をすべきなのだろう。
ま、大将との笑い話、ということかな。
大将、ご馳走様でした。この日もとても美味しかったです。
また伺いますね。近いうちに、予定をなんとかこじ開けて。
2020/03/25 更新
2020/01 訪問
月例訪問 今回もいい仕事!
今回の出色は、何と言ってもあん肝スイカ「丼」。
いつもながら、驚かされる。
アイディアにも、太っ腹さにも。
雲丹ブドウ巻きから始まったこの日も、気づけば30品近くの提供。
それぞれに旨味あり、意志もあり、唸る品々。
「キャビアでもギリギリ、トリュフは考えもの」
と言い切る大将の、鮓に対する考え方、よく理解できる。
村瀬さんの繊細な香りや味付けが、トリュフで塗り潰されてしまうのは勿体ない。
また、置いている酒に対する考えも伺えて、かつそれが自身の思う方向と合っていたことも、良かった。
食にかけられる時間に限りの出てきた昨今、村瀬さんのように好きな訪問時刻を選べ、かつ滞在時間にも制限のないスタイルは、本当にありがたい。
そうした「客本位」のサービスがあるから、通い続けるのだろう。
「回転制」もビジネスとしてはアリだろうけど、寛ぐことは出来ないしね。
今回も美味しく楽しいひと時を過ごさせて頂き、大将に感謝。
大将、ご馳走様でした。
今回も、美味しかったです。
また伺いますね。近いうちに。
2020/01/21 更新
2019/12 訪問
挑む匠の技を堪能
久々のご訪問ながら、一品めから「攻めてるなぁ」と。
何と「海ぶどうとウニの手巻き」からスタート。
匠の系列では海ぶどうとワカメが供されるのは、もはや説明するまでもないだろう。
ある種様式美な海ぶどうの食感を上手く活用して、甘味はあるが食感に乏しいウニと合わせ、バランスの取れた逸品に仕上げるあたりに、挑戦を感じた。
解され食べやすく供された香箱蟹、適切なタイミングで「寝かせた」カレイやカツオ、茹でたのではなく「温めた」車海老、それぞれに素材も仕事も確かで、旨い。
ワカメに付けるポン酢も、適切な味にするため出汁で伸ばしたことに気づいた。
柔らかで、カレイにつけて食べても旨い仕上がり。
このような細やかな仕事であっても、妥協せず実行するその姿勢には、好感度も高くなるというもの。
この時期といえば、な真鱈の白子。
これもまたいい仕事。
一切湯通しをしていないのに、生臭さがない。
ここ最近数店舗で白子を食べたが、この仕事が一番の出来だった。
そして何といっても「おはぎ」。
匠の名がつく店の中でも、ここがピカイチだろう。
適度な緊張感と細やかな配慮との双方で、場を取り仕切る大将の姿が見られて、よかった。
大将、また伺いますね。
楽しみにしております。
2019/12/09 更新
ここ最近は、毎月お伺い。
前回も良い仕事と味を愉しんだが、今回もまた優れた技と品々を味わった。
まずは握り一品目、〆鯖。
この〆加減、酸が強すぎず弱すぎず、おいしい。
こういうことが「いい仕事」なんだよなぁ、と感慨に耽る。
程なくして供された旬の品 松茸は、宮城県産のもの。
さぞ入手が大変だったことだろう。
この松茸の香りと味を最大限に味わうために、大将は様々試行したうえで、土瓶蒸しにて提供。
これがまた、唸るおいしさ。
薄く切られた松茸を引き立てるのは、鱧と海老の出汁。
この出汁で温められた松茸の、香しいことと言ったら!
今年食した松茸の中でも、トップレベルの仕上げ。
こういう仕事と品を鮓コースの中で頂けること、とても有り難い。
他の寿司店では、なかなか味わえない。
続いて旬の秋刀魚を絶妙な加減で炙った握り、この旨味に一同ニンマリ。
もちろん、寝かせたマグロ三兄弟(赤身、中トロ、大トロ)も欠かせない。
いつ頂いても安定の旨味と寝かせの技に、僕のみならず皆喜ぶ。
そして最後に頂いた「おはぎ」の適切な水分コントロール、これは他の匠では味わえないように思う。
隣席にも、毎月通われている方がいらっしゃる。
聞けば上場企業の会長を経験され、世界の食を楽しんできたご様子。
旨いものは会話も盛り上がる。
そして意気投合したのは
・「美味しいとされている店」に行くのは、もう充分
・星や点数などよりも、自分自身の評価軸で判断すればよい
・原価率を気にする人々であればあるほど、舌はあてにならない
この辺り。
僕もその方も、むしろ経営が心配になってしまうくらいのコース内容とお会計だね、と。
だから、食べ支えたくなるんだよなぁ。
そんなことを考えつつ、大将と久々に様々な会話を。
合理性と反骨心、これはどうやら二人に共通しているようだ。
握りのみならず和食も美味しい、村瀬さん。
開店当初から通っているが、ますます技量も人望も上がってきているのが良くわかる。
大切にしたい、また大切な方と伺いたいお店の1つだ。
大将、皆さん、ごちそうさまでした!
また伺いますね。来月に。