57回
2020/05 訪問
怒涛の鮪五貫
緊急事態宣言明けの訪問。
無事2回転目まで営業してくれて良かった~。
この日のハイライトは天本にしては珍しく(?)鮪!
つまみが一通り出終わったところで、フジタさんからこの時期最高の鮪が入ったので、鮪から握らせていただきますと、立て続けに4貫。そして中盤で赤身を握ってもらって計5貫。
確か大将が自信を持って出してくれた通り、冬の鮪とはまた違う爽やかな酸味と何より柔らかさが絶妙。身が崩れるような柔らかさではなく噛むと口の中で心地よく切れる感じ。
おまかせの最初から最後まで4番バッターが並ぶことが天本に来る醍醐味であり、ある種唯一の弱点でもあるのだけど、この日の構成は鮪をしっかりピークに持ってきた素晴らしい構成だったと思います。
次回は秋が訪れる頃にお邪魔させていただきます。
2020/08/16 更新
2018/10 訪問
飛ぶ鳥を落とす勢い継続
5月以来の天本。開店以来ずっと定期的にお邪魔しているけど、これだけ間が空いたのは初めてかも。
この日は、今をときめくスターシェフと占いの大家を交えた食事会。もちろん、大将含めてみんな占ってもらいましたよ(笑)
それにしても相変わらず良い魚を使ってます。同じ魚でも他では決してお目にかかれないようなのが次々と自分たちの前に並んで行きます。
しかもプレゼンテーションがめちゃくちゃ上手。もちろん、大将自身がその魚たちを心から愛でているということもあるのでしょうが、もう食べる前から涎が止まらなくなるというのはこのことでしょう。
2019年からは少し値上げ(確かおまかせ35,000円)もするようですが、それでも3ヶ月に一度のネット予約による席の争奪戦は熾烈を極めます。
どうも自分はあの予約サイトとの相性がよろしくないようで、2回続けて予約に失敗してしまいました。色々と思うところはありますが、これもお店との縁ということなのでしょう。
また、機会があれば寄せてもらいたいものです。
2019/01/16 更新
2018/05 訪問
魚を愛でる寿司職人
4月に続き、運よく5月も訪問することができました(今回は自力でomakaseから予約取りました)。
たった1ヶ月の違いですが、内容は今回の方が良かった、というか自分の好みには合ってました。こちらは本当にいつもピンネタが入っているのですが、それでも微妙に合う、合わないはあるみたいです。その日の体調にも影響されるでしょうしね。
この日のハイライトは、つまみは先月同様鯛の白子の炭火焼、にぎりは大助の卵でしたね。
鯛の白子の美味さは、もはや最盛期の天然虎河豚の白子をも凌駕しており、この時期の天本では外せない一品になりそう。
大助の卵は、いわゆる筋子に近い状態で、こんなもん他の寿司屋では絶対にお目にかかることができない一貫。鮭のいくらより味が濃く、寝かせ具合も頃合で、こういうネタが突如として入るから天本通い(というこほどは来れないけど)やめられないですね。
しかし、次はいつ来ることができるんだろ…
【2018年5月のおまかせ】
(つまみ)
★もずく酢
★ボタンエビ
★真子鰈
★蒸し鮑
★茹で蛸
★生蝦蛄
★茹で蛤
★鯛の白子の炭火焼(悶絶の一品)
★白甘鯛の炭火焼
★平貝炭火焼
★鰹
(にぎり)
★白身(魚は失念)
★真鯖
★春子鯛
★こはだ
★赤身
★中トロ
★大トロ
★鯵
★オオスケのいくら
★雲丹
★マスノスケ
★とり貝
★車海老
★穴子
★玉子
(お酒)
★ビール
★日本酒をおまかせで2杯
お会計:約33,000円
2019/01/31 更新
2018/04 訪問
食材を愛でる寿司職人
相変わらず圧倒的な素材力で魅せる寿司屋。
その「手柄」をちゃんと仲買いや漁師に明け渡すところに大将の人柄が出てて、それが食材自慢の嫌らしさにつながってないのだと思う。
今東京にはこちらが聞いてもないのにすべて自分の手柄のように食材自慢をする店主がどれだけ多いことか。しかもそういう料理屋に限って、調理技術がお粗末なことが…。
【2018年4月のおまかせ】
(つまみ)
★もずく
★白えび
★蛍烏賊
★蛤とアオサの潮汁
★真子鰈
★蛸
★真鯛の白子
★ボタンエビの雲丹乗せ
★このこ
★のどぐろご飯
(にぎり)
★白川
★墨烏賊
★金目鯛
★赤身
★中トロ①
★中トロ②
★こはだ
★とり貝
★蝦蛄
★鰺
★ムラサキウニ
★毛蟹と雲丹の手巻き
★黒ムツ
★桜鱒
★車海老
★穴子
★玉子
(飲み物)
★ノンアルビール
★炭酸水
お会計:約33,000円
2019/01/25 更新
2018/01 訪問
より多くのゲストに門戸が開かれた
今年最初の天本は、お誘いいただいた席で。
ご存知の方も多いと思いますが、今年の1月の予約からは原則オンライン予約のみとなっています。正直これまでは貸切含め、一部の常連客だけで席が埋まってしまっているような感じでしたからね。
しかし、これからはインターネットでの一斉予約ですので、すべてのお客さんに平等に予約の門戸が開かれることになりますね(もちろん、例外はあると思いますが・・・)。
既に都内でもトップクラスの予約困難店だし、食べログでも十分に高スコアが付いてるし、ミシュランも2つ星。もうこれ以上の評価はほとんど付きようがありません。
後は天本さん自身がこの店をこれからどんな寿司屋にしたいか考え、行動するだけ。予約システムの変更もその一環なのでしょう。
この日もつまみ10品強、にぎり15貫と玉子、味噌汁という構成。これくらいが普通の人が美味しく食べることができる上限な気がします。
この日もピンネタのオンパレードでしたが、調理法もプレゼンも色々緩急を付けてくれたおかげで、途中食べ疲れすることなく、最後まで楽しむことができました。
今年はあと何回来れるかわかりませんが、次回以降も楽しみにしてます。
【2018年1月のおまかせ】
(つまみ)
★もずく酢
★鰆
★真鯛
★寒鰤の血合い
★真蛸
★煮烏賊
★生牡蠣
★蜆の茶碗蒸しと生雲丹
★白子の卵黄がけ
★あん肝
★のどぐろ炭火焼ご飯
(にぎり)
★春子鯛
★墨烏賊
★こはだ
★金目鯛
★鰆の松前漬け
★とろ(背)
★とろ(腹)
★赤身
★北寄貝
★サバ
★とこぶし
★雲丹
★白川(白甘鯛)
★車海老
★穴子
お会計:約33,000円
2018/03/11 更新
2017/11 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
特製ばらちらしGet!
以前はちょくちょくFacebookに「ばらちらし作ります」のアナウンスが天本さんからあったのですが、最近めっきりなくなっちゃいましたね。
聞いたら今は店に食べに来たお客さんにもあまり作ってはおられないようです。なので、今回は本当に運が良かったです。
しかも、約束の時間より引渡しが少し遅れてしまったというので、サービスで普段より鮪をたくさん詰めてくださったようです。あざっす!
本当は翌日の朝食のつもりで購入したのですが、自宅に持ち帰って蓋を開けたが最後、超豪華な夜食となってしまいましたw
翌日、そのことをインスタに上げたら「2回に分けて食べる量ですww!」との突っ込み。そりゃそうだよね。すごいボリュームだったもん。
次はいついただけるかわからないけど、また食運に恵まれますように。
2017/12/26 更新
2017/10 訪問
美味い寿司を食べながら楽しいひとときが過ごせる
3ヶ月ぶりの天本。
とても有難いことに最近は毎月のように色んな方からお誘いを受けるのだけど、経済的にも体力的にもこのくらいのペースが自分には合ってる気がします。
この日は3人で予約を入れてましたので、素敵な淑女2人を誘って開店と同時に入店。たまたま2回転目の予約もなかったので、天本さんには時間を気にすることなく思う存分やっていただきました。
確かこれが4回目の訪問ですが、訪問のたびにおまかせの構成が研ぎ澄まされていってる感があります。それでも通常でつまみが10品弱、にぎりが16、17貫とまだまだ他の寿司屋の1.2~1.5倍くらいの量はあるのですが…
今後もこれまで通り希少な豪華素材をこれでもかと前面に押し出していくのか、はたまた構成を見直していくのかはわかりませんが、いずれにしても毎回再訪が待ち遠しい寿司屋であることには変わりありません。
予約システムも一新して来年からはより多くのお客さんにその門戸が開かれることになると思います。
【2017年10月のおまかせ】
(つまみ)
★白蝦蛄(宇和島)と毛蟹(噴火湾)
★新銀杏(愛知県産)
★つぶ貝(厚岸
★松皮鰈(函館)
★カマス(船橋)にベルギーキャビア
★迷い鰹(壱岐)
★あん肝(津軽海峡)
★生牡蠣(仙鳳趾)
★生ししゃも(鵡川)の手巻き
(にぎり)
★血鯛(出水)
★墨烏賊(富津)
★秋刀魚(根室)
★金目鯛(銚子)
★アラ(唐津)
★鯖(大阪湾の根付き)
★鰆(五島)の松前漬け乗せ
★鮪赤身(大間)
★中トロ(大間)
★大トロ(大間)
★のどぐろ小丼(対馬)
★こはだ(船橋)
★赤雲丹(対馬)
★いくら小丼(士別)
★赤貝(宮城渡野波)
★車海老(豊後水道)
★穴子(対馬)
★魚の骨で出汁を取った赤だし
★玉子
(お酒)
★ビール
★日本酒おまかせグラス2杯
お会計:約32,000円
2019/01/25 更新
2017/07 訪問
東京を代表する寿司屋へ駆け上がり中/東麻布 天本
約半年ぶりの天本。
実は4月にも予約を入れていたのですが、仕事の会食と被ってしまい泣く泣くスキップ。その後もInstagramやFacebookには次々と友人たちの楽しそうな写真や動画がアップされてそれを指をくわえながら眺める日々が続いてましたが、ようやく自分の番がやってきました。
ピンネタを惜しげもなく「これでもか!」と出してくれるのは、この寿司屋の存在意義にもなっているので、今回も一切の妥協がありません。
ネタやそのネタを回してくれる漁師や卸関係者への敬意を込めて、事細かにネタの説明、プレゼンテーションを施してくれるのももはや名物になってる感があります。
ただ、オープンから1年が経ち、その立ち居振る舞いやタイミングなどもだいぶ洗練されてきています。客の方が慣れてきたというのもあるかもしれませんが。
また、つまみの構成やシャリの米の炊き方、味付けについても試行錯誤を繰り返し、またゲストの嗜好に応じて臨機応変に出すものを微妙に変えたりと色んな意味でレベルアップを果たしており、まさに名実ともに東京を代表する寿司屋へと掛け上がっている感がヒシヒシと感じられます。
さすがにお値段は、オープン時から比べると少し値上がりして、軽くお酒を飲むだけでも30,000円Overとなってしまいますが、個人的には十分にその価値はあると思います。
予約は今年いっぱいは既に満席ですが、来年からは予約システムを大幅に変更されるようです。自分にその予約が回ってくるかは定かではありませんが、できれば定期的にお邪魔した寿司屋であることには間違いありません。
【2017年7月のおまかせ】
(つまみ)
★真蛸
★真子鰈
★北寄貝
★のどぐろの昆布締め
★トコブシ
★塩水ウニと毛ガニ シャリ
★鰹
★このことアサリ汁の茶碗蒸し
★甘鯛の塩焼き
(にぎり)
★真鯛
★鯵
★金目鯛
★鮪赤身
★鮪中トロ
★天草こはだ
★肝をかませたイサキ
★さごし
★鰯
★馬糞雲丹
★黒鮑
★車海老
★穴子 塩
★穴子 タレ
★玉子
(お酒)
★ビール
★日本酒おまかせで2杯
お会計:約32,000円
2017/7_真蛸
2017/7_真子鰈
2017/7_北寄貝
2017/7_のどぐろの昆布締め
2017/7_トコブシ
2017/7_塩水雲丹と毛蟹
2017/7_鰹
2017/7_このこの茶碗蒸し
2017/7_真鯛
2017/7_真鯛
2017/7_鯵
2017/7_鯵
2017/7_金目鯛
2017/7_金目鯛
2017/7_鮪赤身
2017/7_鮪赤身
2017/7_鮪中トロ
2017/7_鮪中トロ
2017/7_こはだ
2017/7_こはだ
2017/7_イサキ
2017/7_イサキ
2017/7_さごし
2017/7_さごし
2017/7_鰯
2017/7_鰯
2017/7_甘鯛塩焼き
2017/7_馬糞雲丹
2017/7_馬糞雲丹
2017/7_蒸し鮑
2017/7_蒸し鮑
2017/7_海老
2017/7_海老
2017/7_穴子
2017/7_穴子
2017/7_穴子
2017/7_穴子
2017/7_穴子丼(相方さん用)
2017/7_味噌汁
2017/7_玉子
2017/7_玉子
2019/01/25 更新
2017/01 訪問
客も大将も全力疾走する寿司屋/東麻布天本
オープンから僅か半年で、約1年先まで予約が埋まってしまった驚異の寿司屋。
ミシュラン東京2017でも初登場でいきなりの二つ星、食べログの寿司屋全国ランキングで8位、東京の寿司屋ランキングでは5位(いずれも2017年2月1日時点)という凄まじい権勢。
とにかく最初から最後までビックリ食材&プレゼンテーションでゲストにほっと一息つく暇も与えぬ演出で、約4時間を全力疾走する稀有な寿司屋です。ゲストも比較的若い方が中心で大将とともに天本劇場を盛り立てます。
正直言うとやや疲れるところもあるんですが、こういうお寿司屋さんもまあ一つくらいはあってもいいかなと思わせるのは天本さんの人柄のなせるわざでしょうね。
この日もつまみ14品、にぎり18貫+玉子という他の寿司屋では到底考えられないような構成。それでいてお酒を入れても(お腹一杯になるんでほとんど飲めません…)30,000円を切るお値段は立派です。
今夜もご馳走様でした!
【2017年1月のおまかせ】
(つまみ)
★福岡の赤海鼠
★桑名の白魚 酒煮と長崎産の唐墨
★北海道鵡川のつぶ貝
★北海道野付の青柳
★佐賀伊万里の真牡蠣
★能登七尾のこのわたの手巻き 木更津の天然海苔
★鹿児島阿久根の紫雲丹 あさりの茶碗蒸し
★羅臼の真鱈の白子 橙ポン酢 卵黄
★青森鰺ヶ沢の小槍烏賊
★北海道増毛のボタン海老
★宮城七ヶ浜のトコブシ
★北海道余市のあん肝
★カナダ産の天然子持ち昆布
★津軽海峡のスルメイカの塩辛
(にぎり)
★福岡姪の浜の真鯛 松皮造り
★宮城石巻の鰯
★青森のヒラメ
★血合いの入った対馬の鰤
★東京湾小柴の墨烏賊
★三厩の鮪赤身
★長崎五島鯖
★三厩の鮪小トロ
★三厩の鮪血合いぎし
★三厩の鮪腹ぎし
★船橋のこはだ①
★船橋のこはだ②
★福岡鐘崎の鰆 松前漬け
★徳島の白川(白甘鯛)
★九十九里の煮蛤
★長崎のどぐろ
★対馬の穴子のたれ焼き
★玉子
(お酒)
★ビール
★日本酒(鍋島の特別純米)
★日本酒(而今の特別純米生)
お会計:約28,000円
2017/1_赤海鼠
2017/1_白魚の酒煮と唐墨
2017/1_つぶ貝
2017/1_つぶ貝の肝
2017/1_青柳
2017/1_真牡蠣
2017/1_このわたの手巻き
2017/1_紫雲丹
2017/1_紫雲丹(1人分)
2017/1_アサリの茶碗蒸しと雲丹
2017/1_真鱈の白子
2017/1_小槍烏賊
2017/1_トコブシ
2017/1_トコブシ
2017/1_ボタン海老
2017/1_ボタン海老
2017/1_あん肝
2017/1_あん肝
2017/1_天然子持ち昆布
2017/1_スルメイカの塩辛
2017/1_真鯛の松皮造り
2017/1_鰯
2017/1_ヒラメとそのエンガワ
2017/1_血合いの入った鰤
2017/1_墨烏賊
2017/1_赤身
2017/1_鯖
2017/1_小トロ
2017/1_血合いぎし
2017/1_腹ぎし
2017/1_こはだ①
2017/1_こはだ②
2017/1_鰆の松前漬け
2017/1_白川(白甘鯛)
2017/1_煮蛤
2017/1_
2017/1_みそ汁
2017/1_たれ焼きの穴子
2017/1_玉子
2017/1_日本酒①
2017/1_日本酒②
2017/02/02 更新
2016/09 訪問
全力疾走!天本正通/東麻布 天本
今年の「寿司の新店」の話題を独り占めしていると言っても過言ではない、東麻布天本。なんせ、オープン前から予約2ヶ月待ち、今(2016年9月初)に至ってはなんと来年の3月まで予約が埋まっているという。。。凄いですね。
大将は、天本正通さん。青山の海味の二番手を努め、自分の店を出すに当たっては、滋賀のしのはら(10月から銀座に移転)初め、名だたる日本料理店で武者修行を重ね、満を持して独立。僕は海味には行ったことないので、天本さんとはこの日まで面識もありませんでしたが、とにかく料理人や食べ友さんとの交友関係が広いことにまずビックリです。僕のFacebookやInstagramのTLに毎日のようにお店の様子、その日の食材、つまみ、にぎり、お酒そして天本さんの表情、ポーズなどの写真が上がってもの凄い盛り上がりよう。
僕自身は、こちらがオープンする前に懇意にしている鮨屋の大将から「是非、行ってみてください」と名刺もいただいておススメされていたのですが、如何せん予約が入れられないので、どうしよかなと思っていた矢先、某スーパー寿司レビュアーさんからお誘いを受け、晴れての初訪問となりました。
とにかく、先に述べたように訪問前からこの店についてはオンライン、オフライン問わずいろんな情報がいろんな人から入ってくるので、さすがに先入観なしで伺うことはできなかったですが、以下で初訪問の感想を率直に書きます。
まず、大将の人柄。本当に好青年です。自分がお客さんより大抵年少ということもあるんでしょうが、腰が低くて、しかも元気いっぱい。そして、本当に嬉しそうにその日の食材やつまみやネタの説明をしてくれます。
次にお店の設え。そんなに広々とした空間ではないものの席間も十分で寿司屋としては十分。カウンターの中は寿司屋にしては珍しく竃(おくど)が設置されています。京都のなかひがしさんで見たのと同じような造りです。それもあってか、カウンターの中は結構広く見えます。個人的には好きな空間です。聞くところによると同じく京都の未在さんを手がけた工務店に内装はお願いしたということです。
次にお酒。僕はそんなに日本酒には詳しくないですが、同席した方曰く、相当珍しいお酒も置いてるようです。またカウンターの中にはワインセラーもあって、チラッと見る限り、サロンなど一部の筋の方が喜びそうな品揃え。でも、客から見えるように置く必要はないですけどね。
そして、つまみ。豪華さでは、自分の知る限り間違いなくNo.1です。簡単には手に入らないものを揃えてますし、単に食材が凄いだけでなく、とても手間が掛かったものも出てきて、一同歓声を上げることもしばしばでした。この辺は日本料理店で勉強を重ねたことが効いているのでしょうか。
最後、肝心要のにぎり。まず量に関して、この日は16貫出てきました。数としては十分で申し分ありません。ネタも一つ一つ丁寧に説明いただきましたが、それぞれにストーリーのあるネタのオンパレード。シャリも先行レビュアーさんからは、ちょっと塩っぱいよ、とは聞いていたのですが、そんなことは決してなくて、確かに味つけはやや強めですが、ネタとのバランスを考えると自分的には寧ろ頃合いな感じでした。にぎりの技術もまだまだなんて意見もあるみたいですが、僕のような一般人には十分美味しく感じられました。むしろ、にぎりだけサクッと食べに来たいな、と思ったくらいです。
こうやって書くとあまり減点要素のない寿司屋に思えるんですが、残念ながら今回の訪問では帰り際に強烈にまた来たいとまでは思えなかったのが正直なところ。理由の一つは所要時間。やはり寿司屋のカウンターで4時間というのは思いのほかキツいです。途中で緊張の糸が切れるというか、最後は目の前のにぎりに集中しきれなくなってしまいました。タイプは違うけど、劇場型寿司屋の典型とも言える蒲田の初音鮨ですら約3時間です。それでも最後の鮪などはいつもあまり印象に残らないんです。
今は、まだオープンしたてで、何はともかく”全力疾走”な感じで、それはそれでとても好感が持てます。ただ「やりたいことを全部やる」のであれば、オペレーションの改善が必要かと思います。或いは勇気を持って何かを「捨てる」か。ただ、それが完成した暁には本当に物凄い寿司屋になると思います。
繰り返しになりますが、つまみもにぎりも本当に美味しかったので、また来ます。次来る時はもっともっと良くなって、迷わず次の予約を入れて帰る寿司屋になってることと信じてます。その頃には予約も入れさせてくれなくなってるかもしれないけど…。
【2016年9月のおまかせ】
(つまみ)
★長崎のもずく
★三河湾の小鰯のオリーブオイル煮
★愛媛新居浜の水シャコ(今年の初モノ)
★唐津の赤雲丹
★天草のあさり酒蒸し
★北海道余市のボタン海老
★能登のこのわた茶碗蒸し
★干し数の子の西京漬け
★長崎対馬ののどぐろ(紅瞳)塩焼き
★千葉大原の黒鮑飯蒸し
★宍道湖の天然鰻
★千葉房州の引き縄の鰹を酢飯で
(にぎり)
★東京湾の墨烏賊
★東京湾船橋のコハダ
★東京湾の平目
★西伊豆の縞鰺
★北海道噴火湾の鮪赤身
★同じ鮪の腹ぎしの中トロ
★神戸ポートアイランド沖の鯵(大阪湾ですね)
★酢洗いした北海道根室の新秋刀魚とその秋刀魚の腸
★福岡 鰆の松前漬け
★下田の金目鯛
★長崎対馬の鯖
★北海道野付半島の生いくら
★北海道利尻の馬糞雲丹
★玄界灘の真鯛
★豊後水道の車海老
★東京湾小柴の穴子
★赤出汁
★玉子
(お酒)
★ビール(小瓶)
★お酒1合ほど
お会計:約27,000円
2016/9_もずく
2016/9_鰯のオイル煮
2016/9_水蝦蛄
2016/9_赤雲丹
2016/9_あさりの酒蒸し
2016/9_ボタン海老
2016/9_ボタン海老
2016/9_このわたと茶碗蒸し
2016/9_数の子の味噌漬け
2016/9_のどぐろ塩焼き
2016/9_黒鮑
2016/9_黒鮑飯蒸し
2016/9_天然鰻
2016/9_鰹
2016/9_墨烏賊
2016/9_コハダ
2016/9_平目
2016/9_縞鯵
2016/9_赤身
2016/9_中トロ
2016/9_鯵
2016/9_新秋刀魚
2016/9_鰆の松前漬け
2016/9_金目鯛
2016/9_締め鯖
2016/9_新いくら
2016/9_真鯛
2016/9_馬糞雲丹
2016/9_車海老
2016/9_穴子
2016/9_玉子
2016/09/26 更新
9月の天本。
この日の変わりネタは鰻。北日本産の皮の薄い特殊な鰻(恐らく、虎ノ門のと村で使われているのと近い産地のもの)を使った「寿司屋の作るうな丼」
煮て、煮汁で取ったつめで焼き上げて酢飯に乗せて食べるというまさに寿司屋の仕事。その反動でいつもの穴子がつめではなく塩で最後出てきました(笑)
あとは鰆のフライと出始めの秋刀魚のにぎりもよかったな〜。
【2020年9月のおまかせ】
(つまみ)
★もずく酢
★新銀杏
★タコ
★鰆のフライ
★つぶ貝
★ばちこの茶碗蒸し
★ボタンエビの紹興酒漬け
★藁で燻した鰹
★寿司屋の作るうな丼
(にぎり)
★真子鰈
★トロ
★鮪赤身
★秋刀魚
★毛蟹
★金目鯛
★白甘鯛
★小鰭
★雲丹
★海老
★穴子
★玉子
(お酒)
★ビール
★お酒をおまかせで3杯
お会計:42,000円ほど