maidoさんが投稿したNerua(スペイン/ビルバオ)の口コミ詳細

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フードアナリスト世界の旅

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maido (50代後半・男性・千葉県) 認証済

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Neruaビルバオ/スペイン料理

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥15,000~¥19,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 4.3
      • サービス 4.3
      • 雰囲気 4.3
      • CP 4.3
      • 酒・ドリンク 4.3
1回目

2016/05 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

ビルバオの斬新なレストラン

ビルバオでの夕食は、グッゲンハイム美術館の中にある
ミシュラン一つ星レストラン neruaで。

先ほどの、マルケス・デ・リスカルにある超近代的なホテルの建築家が設計した、これまた超近代的な建築物である、グッゲンハイム美術館の一角にあるレストランです。

建物が斬新なので、料理もそれに合わせて斬新というか、スペイン料理の「今」を出してくれるということで..

ミシュランのガイドブックでは

スペイン版ミシュランともいわれている、
「レプソルガイド」ではスペイン国内最優秀レストラン3軒のうちの1軒なんだそうな。

レストラン自体のプロデュースは、世界の美食の町、サンセバスチャンの三ツ星レストランの一つである、
あの、マルティン・ベラサテギがプロデュースしたレストランです。

こちらのシェフは、スペインの若手で注目されている、
ホセアン・マルティネス・アリハ JoseanMartínezAlijaさん。

あの世界最高と言われたレストランEl BULLIではフェラン・アドリアの下で働き、若くして数々の賞を総なめにした方なんだそうな。

フランス料理界のドン、ポール・ボーキューズが
「私が出会った中で最も優れた料理人のうちのひとり」
と、大絶賛したとか。

彼の料理の原点は、「素材への深い思い入れにあふれる料理」なんだそうで、素材のポテンシャルを存分に引き出すための分子量理学を使うというものなんだそうです。

よくわかんないけど、お料理見てみると何となくわかるんじゃないかと思いますが...

というわけでレストランに行ってみました

夜のオープンは20:30から。

美術館はもう閉まってるので、裏の専用入り口から入ります。

入り口のすぐ向こう側は、いきなり調理場

食事に興味のある方はそそりますねぇ...

ここでいろいろな分子料理なんかも研究されているみたいですよ。

そしてテーブルへご案内

ご覧のように、調度品も全くなく、超シンプルにテーブルといすだけ。

色彩も淡いクリーム色と木材のベージュということで、超シンプルですね。

料理が素材中心というのを物語っているかのように見えます。

というわけで、お食事スタート

まずは、アミューズ的なもので、
トマトの汁...って言ったらおいしそうに聞こえないが、そんな風に言っていたこのちょっと温かい液体。

ちょっと微妙な味がしましたが、まずくはなかったですよ。

そして一皿目

トマトの中にスープが入っていて、一口で食べると、トマトの中からスープがはじけてじゅわっと出てくるもの

持ってきたウェイターがそう説明してくれたんですが、しつこく、

「一口で食べてね」と。

口の中にプチトマトを放り込んで噛んで見ると、
トマトの中からスープがじゅわわわわぁぁぁって...

どないして作ってるんやろね

注射器で一つ一つスープをほりこんだのかな?

とても不思議でおいしかったですよ

そして二皿目

イベリコ豚のロースト
ブロッコリーのムースとイベリコ豚の脂を使ったジュ

めちゃ柔らかいイベリコ豚の小さなロースト。

そして、ムースがこれまた変わっていて、ブロッコリーのムースなんですよ。

どないして作るんやろね

これがまた一緒に食べると合うんですよ

それから第三の皿

メルルーサのロースト
ココナッツを使用したソース

メルルーサは淡白な味なので、ヨーロッパの料理人たちは料理のし甲斐があるのか、よく使いますね。

で、このココナッツソース。

ほんのり甘くてこれまたばっちり合うんですよ。

もう、絶対ココナッツオイルを買ってきたんではなくて、この店でココナッツから搾り取ってるはずですね。

そして第四の皿

ビーフのデンダーロイン・ステーキ
アーモンドのマッシュとキノコのジュ

ビーフステーキは普通においしかったというか、かなりおいしかったんですが、それだけでは済まないのがここのお料理

白いのはマッシュポテトかなと思ったら、それに地元特産のアーモンドが加えられていて、これまた変わった味で、お肉単体では感じられない味の広がりを感じましたよ

ちなみにパンはこんな感じで...

そしてデザート

オレンジの香りのスポンジケーキと、かぼちゃの種のアイス、梨のアイス、リンゴのムース

とぐろを巻いているような、緑のがリンゴのムースでその真ん中にあるのが、梨のアイス。

梨は、スペイン語でもnasiと呼ばれているんですが、洋ナシと区別されています。

これも完全自家製ですね。

口の中にいろいろな香りが広がり、単体で食べてもミックスで食べても...いや、
いろいろなのをミックスして食べると味わいがどんどん変わって楽しいです。

そしてデザートもう一つ

チョコレートとスパイシーアーモンド

濃厚なチョコレートで、これまたすんごかった...

フォンダンショコラとまではとろけないけど、中がトロットロで...

スパイシーアーモンドのソースをかけていただくんですよ。

んで、最後はコーヒー

これにプチフルールということで、チョコレート菓子がついてきたんですが、これも

「一口でね」

って言われました。

やっぱり最初のトマトと同じように、中から液体が...

チョコレートが溶けてくるんではなくて...

内緒ね。

気になる方はぜひ行って召し上がってみてください

ほんと、冒頭の方にも書きましたが、今のスペイン料理を象徴している、斬新なお料理で、斬新なグッゲンハイム美術館にぴったりの内容でした。

最後、帰り際にシェフのホセアン・マルティネス・アリハさんがお見送りに来てくださいました。

「こんばんは」と片言の日本語をしゃべってくれましたよ。

彼は何度か日本にもお仕事でいらっしゃってるらしく、彼の料理にも日本食のいろいろなエッセンスを取り入れているとのことです。

いやー、堪能させていただきました

お店
名前 : nerua
住所 : Av.Abandoibarra,2.48001Bilbao,Bizkaia
TEL : (+34)944000430
営業時間 : 13:00〜15:00 【火〜日】
       20:00〜22:00 【水〜土】
定休日 : 月・火、日曜の夜
      2016年1月4〜19日
URL : http://www.neruaguggenheimbilbao.com/

スペインバスクの中心都市、ビルバオのグッゲンハイム美術館内にあるミシュラン一つ星レストラン。
世界の料理の最新トレンドといわれているスペイン料理の、そこをリードしているバスク地方で星をとっているだけあって、とても考えられた料理を提供してくれます。
凝りすぎるでもなく、素材の味を最大限に引き出すための料理ということで、世界中の美食形の下をうならしています。
予約時にメニューを決める必要があるので、ホームページを参考にして早めに予約して行ってみてください。

2016/05/22 更新

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