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行き先に迷った時は、とりあえずお気に入りのホテルを選んで、 コンカフェの推し子を誘って一泊するのがいつものパターン。 今回は紅葉の季節ということもあり、久しぶりに日光のリッツ・カールトンへ。 中禅寺湖を眺めながら食事ができるのがこのホテルの醍醐味。 ……とはいえ、今の時期は17時を過ぎるとすぐに暗くなり、 気づけば湖どころか自分の影も見えない(笑)。 それでも料理は安定のクオリティ。 こういうリゾートホテルのディナーは「感動」よりも「安定」を求めるものだと思っているので、 その点では十分に満足できた。 今回はあえてコースを頼まず、単品で注文。 すっぽんの茶碗蒸し、鯛と松茸の椀物、天ぷら、そして牛肉の一皿。 どれも丁寧に作られており、味に大きなブレはなし。 特にすっぽんの出汁の香りがよく、冷えた体にじんわり染みた。 食後はそのまま温泉へ。 料理の余韻よりも、湯けむりと静けさに包まれる時間の方が印象に残った夜だった。
2025/10訪問
1回
高速道路のサービスエリアで「とりあえず何か食べよう」と思い、ふらっと入ったラーメン屋。 こういう場所では期待せずに食べるのが常だが、 今回の塩ラーメンは意外にも悪くなかった。 スープはあっさりしていて、塩味のキレもあり、 細く切られた白ネギがたっぷりと乗っている。 香りが立って爽やかではあるが、 そのネギの存在感が強すぎて、途中から「麺よりネギを食べてる気がする」。 麺はごく普通のタイプで、特別な特徴はないが、 旅の途中で小腹を満たすには十分。 全体的にバランスは悪くないが、 スープを飲み干した時点で妙な満足感があり、 「あ、そういえばラーメンだったな」と気づくくらい。 要するに、“高速道路で食べるラーメンとしては上等”。 過剰な期待をせずに食べれば、むしろ少し得した気分になれる一杯。
2025/10訪問
1回
優れた店とは、いったいどんな店なのだろうか。 安いこと、素材が良いこと、 それだけではまだ足りない。 そこに濃い生活の匂いがなければ、 料理はただの完成品で終わってしまう。 高級料理を食べ慣れてくるほど、 こうした庶民の店が持つ力に、 人は逆に引き寄せられるようになる。 煙にまみれ、音に包まれ、 味を理屈ではなく本能で受け取る—— それこそが、この種の料理の本質なのだと思う。 宇都宮を通りがかった際、 偶然目に入った「ホルモン壺亭」は、 まさにそうした店だった。 店内は賑やかで、 煙は遠慮なく客の服に染み込む。 隠そうともしない。 取り繕う気配もない。 そこにあるのは、 ただ“今ここで肉を焼く”という事実だけだ。 肉は丁寧に下味が施され、 タレもまた力強い。 甘み、塩気、香ばしさが前に出て、 一口ごとに、はっきりとした満足感がある。 素材の選び方も良く、 ホルモン特有の癖を、 きちんと旨味へと変換している。 上品ではない。 だが、嘘がない。 この一食には、 人の生活と感情がそのまま乗っている。 料理とは、 必ずしも洗練されている必要はない。 こうして煙に包まれながら食べた焼肉の方が、 よほど心に残ることもあるのだ。 宇都宮で出会った、 実在感のある一軒であった。