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「ラーメン」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。詳しくはこちら

120 件を表示 35

飯田商店

2025年Silver受賞店

The Tabelog Award 2025 Silver 受賞店

ラーメン KANAGAWA 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン KANAGAWA 百名店 2025 選出店

飯田商店

湯河原/ラーメン、つけ麺

4.34

2268

-

¥2,000~¥2,999

定休日
月曜日、火曜日、日曜日

昼の点数:4.3

ようやく、全日本一と評される「飯田商店」のラーメンを口にする日が来た。 この一杯のために、一ヶ月のあいだ毎週日曜の午後四時に目を覚まし、 Omakaseの画面を睨みつけながら予約ボタンを押し続けた。 ようやく最後の日曜、 ようやく一つの席が私のものになった。 前夜は熱海の温泉宿に泊まり、 遅刻して台無しにしないよう、 翌朝は三十分前に到着した。 外観は昭和の香りを残しつつ、 店内は新しく、光がやわらかに差している。 ワンタンチャシューしょうゆラーメンを注文した。 ラーメンが運ばれてきた瞬間、 その美しさに息をのむ。 上から落ちる光に、スープの表面がかすかに揺れ、 まるで湖面のように透き通っている。 一口啜ると、 多層の旨味が、静かに舌に降りてくる。 動物系の厚み、節の香り、 それぞれが主張せず、ひとつの調和として融けている。 麺は細く、滑らかで、 箸で持ち上げた瞬間、意志を持つように喉へと滑り落ちていく。 食べるというより、食べられているような不思議な感覚。 前半はただ感動に包まれた。 だが、胃が少し重くなる頃、 叉焼の脂が、急に濃く感じられる。 隣に座る女の子が、 自分の叉焼を私の丼へそっと移した。 その瞬間、幸福と絶望が同時に口の中に広がった。 食とは、欲望と義理の間にある。 旨味の果てには、必ず満腹という静かな罰が待っている。 帰り道、私は少し笑いながら思った。 ――人は腹が満ちると、 どんな名店の味さえ、過去形で語るようになるのだ、と。

2025/10訪問

1回

麺屋吉左右

ラーメン TOKYO 百名店 2024 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2024 選出店

掲載保留麺屋吉左右

木場、東陽町/ラーメン、つけ麺

3.87

2484

-

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日、金曜日、日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.3

店の前を通りかかった時、ふと目に入った「一生懸命」という看板。 ——しかし、営業日は週4日。 「いや、そんなに頑張ってないのでは…?」と心の中で突っ込みながら入店(笑)。 注文したのは魚介豚骨系のつけ麺。 スープは見た目こそ濃厚だが、実際に口にすると塩気が控えめで、 魚介の香りと豚骨のコクがしっかりと調和しており、 意外にもバランスの取れた優しい味わい。 麺は太めの多加水タイプで、表面がつるりとしており、 あまりに滑らかで、箸で掴もうとするとすぐ逃げていく。 だが、その“つるスル”とした喉ごしこそが、この店の魅力でもある。 食べていて心地よい抵抗感があり、スープとの絡みも悪くない。 全体として、見た目の印象よりもはるかに繊細で上品な一杯。 「一生懸命」とまではいかないが、ちゃんと丁寧に作っていることは伝わる。

2025/10訪問

1回

宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 東京本店

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 東京本店

雑色/ラーメン

3.94

1845

-

¥1,000~¥1,999

定休日
日曜日、祝日

夜の点数:4.3

本日訪れたのは「琥珀」というラーメン店。 店に入った瞬間から、スタッフの丁寧で温かい対応に「この店はきっと良い店だな」と直感する。実際、ラーメンの味にもその“優しさ”がしっかりと表れていた。 わずか5席というこぢんまりとした空間。 それでも高評価を維持しながら、まるでスープのように澄み切った心で客と向き合う――そんな誠実さを感じられる店は、そう多くない。 スープはしじみなどの貝類をベースに取っており、一口目からその澄んだ旨味と滑らかな口当たりに思わず目を見張る。 そこに香り高いネギが加わることで、旨味の層がさらに深まり、繊細ながらも満足感のある味わいに仕上がっている。 チャーシューは柔らかく丁寧な仕込みが感じられ、麺は程よいコシと弾力。 全体のバランスが非常によく取れており、一杯の完成度としては申し分ない。 初訪問の今回は予約をせずに来てしまったが、実は事前にオンライン予約が必要とのこと。 次回はしっかり予約を入れて、またこの“澄んだ一杯”を味わいに来たい。 総じて、味・雰囲気・人の温かさが三位一体となった、心からおすすめできるお店。 「琥珀」という名の通り、シンプルでありながら、いつまでも記憶に残る美しさがある。

2025/09訪問

1回

創作麺 ひとすじ

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

創作麺 ひとすじ

方南町、中野富士見町/ラーメン

3.85

457

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
月曜日、火曜日、日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.9

通りがかった時に行列を見つけ、 理由も分からぬまま、気づけば最後尾に立っていた。 二時間並び、どうにか最終の一杯に滑り込む。 これだけ待てば、さすがに期待も膨らむというものだ。 運ばれてきたラーメンは、 その期待を裏切らなかった。 鶏ガラのスープは旨味が濃く、 雑味がなく、身体の奥まで素直に染み込んでくる。 チャーシューも柔らかく、舌に触れた瞬間にほどけるようで、 一口食べた途端、 先ほどまでの寒さと待ち時間の記憶が静かに消えていった。 だが、この店で最も印象に残ったのは、 料理そのもの以上に「人」である。 寒空の下で待つ客に、 店員は進んでカイロを配り、 一人ひとりに声をかける。 その態度に、気取りも計算も感じられない。 低価格の料理店ほど、 味だけで勝負しようとしがちだが、 ここでは客を迎える姿勢が、 一杯の価値を確かに底上げしている。 料理は確かに美味い。 しかし、人の温度があるからこそ、 このラーメンは記憶に残るのだと思う。 寒い夜に並んだ二時間も、 今となっては悪くなかった。

2025/12訪問

1回

中華蕎麦 とみ田

ラーメン EAST 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン EAST 百名店 2025 選出店

中華蕎麦 とみ田

松戸/ラーメン、つけ麺

4.10

2672

-

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.8

いつからだろうか、ラーメンというものが「日常」ではなくなったのは。 腹が減ったらふらりと入るものだったはずが、 今では一週間前に予約し、あらかじめ心の準備まで整えて向かう料理になっている。 とみ田に入店した瞬間、その変化はさらに鮮明だった。 客に差し出される水は、水道水であるにもかかわらず、 グラスにはウイスキーを冷やすための球氷が沈んでいる。 その冷たさは確かに上等だが、 「上質とは何か」を問いかけてくるようでもあった。 カウンターの内側では、職人が真剣にチャーシューを盛り付けている。 その姿は、もはや一杯の麺に添える肉ではなく、 まるでひとつの「皿」を作り上げるかのような集中である。 私は一瞬、自分がラーメン屋ではなく、 小さなフレンチの厨房に座しているかのような錯覚を覚えた。 看板はつけ麺。 全国一位と評され、評点も高い。 しかし、口に運んだ瞬間、 その味は「完璧」と「記憶に残らない」の狭間に静かに落ち着いていた。 調和はある。技術もある。 だが、心を掴む何かは、そこにそっと沈んだまま浮かび上がってこない。 最後に強く印象に残ったのは、 つけ汁でも、麺でもなく、チャーシューだった。 丁寧で、細やかで、そして確かによい出来だった。 店を出るとき、 つけ麺の味は、もう輪郭が曖昧になっていた。 高級であることと、心に残ることは同じではない。 それを静かに思い出させてくれる一杯であった。

2025/11訪問

1回

三馬路 東京店

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

三馬路 東京店

神田、淡路町、小川町/ラーメン

3.80

1833

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
土曜日、日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.8

本日訪れたのは「三馬路」。 海鮮や貝類の旨味をしっかりと感じられるスープが特徴のラーメン店で、 一口目からその清澄で上品な出汁の風味に心を掴まれた。 スープは透き通るように澄んでいながらも、しっかりとしたコクと深みがあり、 飲み進めるほどに海の香りと貝の甘みが重なっていく。 まさに自分の好みにぴったりの味わいで、最後の一滴まで飽きずに楽しめた。 チャーシューはやや厚めにカットされ、 口に含むとほろりと崩れるような柔らかさと、 しっかり染み込んだ味付けのバランスが絶妙。 一枚で満足感のある完成度だった。 麺は細麺を使用しており、スープとの絡みがよく、 全体の調和がとても取れている。 どの要素を取っても丁寧に作られており、総合力の高い一杯という印象。 初訪問ながら、すでに「また来たい」と思わせてくれる満足度。 次回は違うトッピングや季節限定も試してみたい。

2025/10訪問

1回

中華そば 円月

大森、大森海岸/ラーメン

3.50

287

~¥999

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.7

今日、思いがけずアメリカの元大統領に足止めを食らった。 高速道路のど真ん中で一時間。 何の因果か、異国の政治家の車列のために、私の昼飯の予定が吹き飛んだ。 文明というものは、便利さの裏でいつも誰かの腹を空かせているらしい。 ようやく車を降り、大森の駅まで歩いた。 腹の虫は正直で、道を一本曲がったところで、 「円月」と書かれた小さなラーメン屋の暖簾が目に入った。 どうせ通りすがりの一杯だろう、そう思いながら店に入る。 蛤と豚骨の特製ラーメン。 その取り合わせを見て、少し眉をひそめた。 だが、最初の一口で、思わず息をのんだ。 濃厚な豚骨の香りの奥に、 蛤の出汁がほんのりと顔を出す。 塩気と甘みの境に漂うような、 まるで人間関係のように複雑で、しかし妙に調和した味。 「世の中のことも、このスープくらい穏やかに混ざればよいのに」と、 湯気の向こうで、ぼんやりそんなことを考えた。 叉焼も三種。皮付きのものは歯ざわりが良く、 噛むたびに肉と脂が交互に自己主張する。 豚も蛤も、どちらも決して主役を譲らない。 だがその拮抗こそが、この一杯の個性をつくっていた。 食べ終える頃には、機嫌もすっかり直っていた。 外に出て地図を見ると、すぐ隣が川崎だという。 「なるほど、今日はもう少しだけソープをしてみよう」 そう呟きながら歩き出した。 思えば、人生の旨味も、こうして偶然に出会うものなのだ。

2025/10訪問

1回

SOBA HOUSE 金色不如帰 新宿御苑本店

ラーメン TOKYO 百名店 2024 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2024 選出店

SOBA HOUSE 金色不如帰 新宿御苑本店

新宿御苑前、新宿三丁目、新宿/ラーメン、つけ麺

3.77

2876

~¥999

~¥999

定休日
月曜日、日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.7

本日訪れたのは、その名も詩的な「金色不如帰」。 名前の美しさに惹かれて入ったが、ラーメン自体も負けず劣らず完成度が高く、 その一杯には確かな職人のこだわりが感じられた。 スープは蛤をベースに取った上品な出汁で、 一口目は優しくふくよかな旨味、 二口目には貝の香りとコクがぐっと立ち上がり、層のある味わいの変化が楽しめる。 飲み進めるほどに表情を変えるスープで、飽きることなく最後まで楽しめた。 トッピングも丁寧で、チャーシューは別皿での提供。 見た目にも整っていて高級感があるが、 「わざわざ皿を増やして洗い物が増えるのに……」と、 思わず笑ってしまうような細やかさも、この店らしいこだわりの一つ。 全体的に非常に完成度が高く、スープ・麺・具材のバランスも秀逸。 名前の通り、どこか金色に輝くような余韻を残す一杯だった。

2025/10訪問

1回

麺や金時

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

麺や金時

江古田、小竹向原、新桜台/ラーメン、汁なし担々麺

3.83

1339

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
月曜日、日曜日

夜の点数:3.7

今日訪れた「麺や金時」。 まさか、あの見た目がワイルドで豪快そうな店主が、こんなにも繊細で完成度の高い一杯を作るとは思わなかった。 チャーシューと肉団子、それぞれの個性を保ちながらも、ラーメン全体の構成の中で見事に一体化していて、口に含むたびに調和の取れた旨味が広がる。この組み合わせをここまで自然にまとめ上げているのは、本当にセンスと経験の賜物だと思う。 今回いただいたのは醤油ベースのスープ。一般的な醤油ラーメンにありがちな“しょっぱさ”とは無縁で、塩味の角を丸く抑え、出汁の深みと香りを引き立てている。飲み終わった後には、口の中に優しい余韻が残り、まさに“齒留余香”と呼ぶにふさわしい。 派手な演出はないが、一つひとつの素材に真摯に向き合い、細部まで神経を行き届かせた一杯。見た目とギャップのある繊細な味わいに、思わず唸ってしまった。 総じて、「麺や金時」は見かけの印象を良い意味で裏切ってくれる店。粗狂な風貌の奥に潜む職人の丁寧な仕事ぶりを、ぜひ一度体感してみてほしい。

2025/09訪問

1回

メンドコロ キナリ

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

メンドコロ キナリ

東中野、落合/ラーメン、つけ麺

3.78

1699

~¥999

~¥999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.7

東中野エリアで見つかった驚くべきラーメン店、柚子塩味のラーメンは本当に印象的です。 さわやかな柚子の風味と、もちもちとした食感のラーメンが絶妙に組み合わさり、初めての一口は素晴らしい楽しみです。チャーシューも素晴らしく作られており、肉好きな方は是非試してみてください。 ただし、家からは遠いのが少し難点です。それでも本当に頻繁に食べたくなります。

2024/02訪問

1回

らぁめん 山と樹

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

らぁめん 山と樹

高円寺、東高円寺、新高円寺/ラーメン

3.79

1478

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.5

高円寺をふらりと歩いていた時、 路地の一角に「山と樹」という看板が目に入った。 飾り気のない佇まいに、どこか惹かれるものがあり、 足の向くまま暖簾をくぐった。 特製ラーメン、といっても、 他店のように 1,400円近い豪華なトッピングが並ぶわけではない。 チャーシューに、ゆで卵、そして青ねぎ。 その簡素な三つが、まるで昭和の空気をまとって丼の上に収まっている。 麺は昔ながらの手打ちで、 啜れば心地よく喉を落ちていく。 スープは奇をてらわず、 ただ「温かいものを作りました」という誠実さがある。 一口、また一口。 気づけば丼の底が見えていた。 ラーメンとは本来こういうものだったのだと、 どこか懐かしさに胸が静かに満たされた。 華やかさはない。 しかし、人は時に、こういう一杯に救われる。 また歩き疲れた頃、 ふらりと寄りたくなる店である。

2025/11訪問

1回

中華蕎麦にし乃

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

中華蕎麦にし乃

本郷三丁目、水道橋、湯島/ラーメン

3.79

3175

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-

昼の点数:3.5

店の暖簾をくぐった瞬間、空気が少し重かった。 昼下がりの光は差し込んでいるのに、 厨房に立つ職人たちの表情には一つの笑みもなく、 まるで日々というものに、静かに押し潰されているかのようだった。 人は生きるほどに、顔は言葉を超えて語り始める。 その沈黙の中で、私はただ席に座った。 運ばれてきた塩味のスープは、 表面に余計な脂が浮かず、 澄んだ水面のように静かだった。 一口啜ると、 その清らかさが喉から胸へと落ちていき、 さっきまでの店内の陰りを忘れさせるほどだった。 馄饨は肉と海老がしっかりと詰まっており、 柔らかくも確かな存在感がある。 麺と共に口に含むと、 海と陸が同じ器の中で仲良く寄り添っているようだった。 叉焼は丁寧に手がかけられていた。 噛めばほろりとほどけ、香りが静かに広がる。 仕事というものが、どれほど人を疲れさせても、 手だけは誠実に覚えているのだろう。 食べ終わる頃、 私はふと思った。 もし、この店に笑顔がひとつあったなら、 この一杯は、たぶんもう少し温かくなるだろう。 笑うことは、味を変えはしない。 けれど、味の記憶は、 人の表情と一緒に胸に残るものだ。 店を出ると、外の風は少し冷たかった。 私はその風に頬を当て、 「また来てもいいだろう」と静かに思った。

2025/11訪問

1回

支那ソバ 小むろ

ラーメン EAST 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン EAST 百名店 2025 選出店

支那ソバ 小むろ

行徳、妙典/ラーメン、つけ麺

3.84

1340

~¥999

~¥999

定休日
火曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.5

東京からわざわざ足を伸ばして、市川の「小むろ」へ。 支那ソバの名店として知られており、以前から気になっていた一軒だ。 まず印象的だったのはチャーシュー。 しっかりと味が染みており、脂のバランスも絶妙。 何枚食べても重くならず、むしろもっと食べたくなる。 この完成度は見事。 ワンタンは生姜がかなり効いており、 おそらく脂のしつこさを和らげるためだと思うが、 そもそもこの一杯に“しつこさ”自体があまりないので、少し不思議な存在感だった。 スープは非常に澄んでいて、見た目からして美しい。 ネギの香りが加わることで、口当たりが一層軽やかになる。 麺はやや硬めの茹で加減で、個人的にはもう少しスープとの馴染みがほしいところ。 全体としては端正で真面目な一杯という印象。 総じて、きれいにまとまった支那ソバで、せっかくここまで来たなら、ついでにディズニーでも寄って帰るかと思ってしまうのも正直なところ(笑)。

2025/10訪問

1回

塩そば 時空

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

塩そば 時空

高井戸/ラーメン

3.84

911

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.5

本日訪れたのは「時空」。 一口目の印象は「味の情報量が多いな」という複雑さ。 だが食べ進めるにつれて、不思議とどんどん美味しさが増していくタイプのラーメンだった。 スープは煮干しの風味がしっかり立っており、塩気は控えめ。 特徴的なのは、そこに感じる燻製のような香りで、まるでウイスキーを一口含んだ時のような深い余韻がある。 この“ほろ苦さと香ばしさのバランス”が、他にはない独特の個性になっている。 トッピングの鶏むねチャーシューとつくねはどちらも丁寧な仕上がりで、淡麗スープとの相性も抜群。 それぞれの食感や旨味がスープと一体となり、最後まで飽きずに楽しめた。 ひとつだけ驚いたのは、特製ラーメンに味玉が入っていなかったこと。 “特製=味玉付き”のイメージが強いだけに、思わず「あれ、玉子は?」と探してしまった(笑)。 総じて、最初の一口よりも“最後の一口”で真価を発揮する一杯。 じっくりと向き合うほどに魅力が増す、まさに「時空」という名前にふさわしい奥深いラーメンだった。

2025/09訪問

1回

おおぜき中華そば店

ラーメン TOKYO 百名店 2019 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2019 選出店

おおぜき中華そば店

恵比寿、代官山、中目黒/ラーメン、つけ麺

3.72

2674

~¥999

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.5

意外にも良い感じの店でした。食べた醤油ラーメンは、味が淡い傾向があり、スープもとても美味しかったです。チャーシューの肉は燻製されており、燻製の香りがあります。麺の食感は弾力があり、口当たりも良く、たまたま通りかかって見つけた店舗にとって、良い選択肢でした。

2024/03訪問

1回

ベジポタつけ麺えん寺

池袋、北池袋、東池袋/つけ麺、ラーメン、中華料理

3.59

1078

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.5

2023/09訪問

1回

味噌麺処 田坂屋

ラーメン TOKYO 百名店 2024 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2024 選出店

味噌麺処 田坂屋

池袋、要町/ラーメン

3.75

2099

~¥999

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.4

今日の午後、目が覚めたのは二時だった。 その時点で、普通のラーメン屋はもう昼営業を終えている。 空腹はすでに言葉を失い、ただ腹の底で重くうねっていた。 ふと頭に浮かんだのが、田坂屋という名だった。 ――そうだ、あそこなら、遅い時間でも温かく迎えてくれる。 店に入ると、鉄鍋の音が心地よく響いていた。 ここは味噌ラーメン専門の店。 味噌を鉄鍋で炒めてからスープに溶かすという、 実に手間のかかる仕事をしている。 スープの湯気は濃く、香りは厚い。 一口啜ると、 味噌の香ばしさと焦げた油の甘みが舌に絡み、 その瞬間、身体の奥からじんわりと熱が広がった。 面はやや太く、もちりとしている。 スープとの絡みも良く、 まるで冬の日差しのように、 少し鈍いが確かな温もりを感じる。 特に印象に残ったのは、 溶き卵を味噌と一緒に炒めるという独特の手法だった。 そのまろやかさが、スープの塩気を和らげ、 味に柔らかい輪郭を与えている。 こういう小さな工夫の中に、 料理人の誠実さというものが宿るのだろう。 叉焼は分厚く、食べ応えがある。 しかし途中で少し重くなり、 最後の一切れを箸の先で眺めながら、 「もう少し若ければ食べきれたか」と小さく笑った。 店を出ると、午後の日差しが傾き始めていた。 空腹も満たされ、身体は温まり、 それでもどこか寂しさが残る。 満腹というものは、 いつも少しだけ哀しい。

2025/11訪問

1回

手打ち 蓮

ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2025 選出店

手打ち 蓮

森下、両国、浜町/ラーメン

3.85

1315

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
月曜日、金曜日

昼の点数:3.4

喜多方旅行から戻ってきても、やはり手打ち多加水麺の魅力が忘れられず、 その恋しさを埋めるように訪れたのがこの「手打ち蓮」。 麺は期待どおりの仕上がりで、つるりとした喉ごしと、しっかりとした弾力。 噛むたびに小麦の香りが広がり、食感も心地よい。 「これだよ、これ」と思わせるクオリティで、喜多方系らしい一杯。 チャーシューは味がしっかり染みており、最初の数枚は非常に美味しく感じる。 ただ、後半になると少し脂が重く、やや単調な印象も。 もう一歩工夫すれば、最後まで飽きずに楽しめると思う。 とはいえ、全体の完成度は高く、 スープ・麺・具材のバランスが整った満足度の高い一杯。 また手打ち麺が恋しくなったら、きっと自然と足が向くだろう。

2025/10訪問

1回

食堂 はせ川

ラーメン EAST 百名店 2025 選出店

食べログ ラーメン EAST 百名店 2025 選出店

食堂 はせ川

喜多方/ラーメン

3.69

737

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.4

喜多方に来たからには、やはりラーメンは外せない。 「坂内」は東京でもいたるところで見かけるので、今回は地元の人気店「はせ川」へ。 以前から何度か訪れているお気に入りの一軒だ。 ここの麺は手打ちの多加水麺で、つるつるとした喉ごしと、しっかりとしたコシが特徴。 一口すすれば、その弾力と小麦の香りが広がり、「ああ、喜多方に来たな」と実感できる。 チャーシューはしっかりと味が染み込んでおり、やや塩気のある仕上がり。 スープとのバランスが良く、麺と一緒に食べると旨味が一層引き立つ。 厚みも程よく、噛むたびに脂の甘みがじんわりと口に広がる。 全体として、奇をてらわず、喜多方ラーメンらしい素朴で安心できる味わい。 旅の途中でふらりと立ち寄るにはちょうどいい、 「いつもの一杯」にしておきたくなるようなラーメンだった。

2025/10訪問

1回

中華蕎麦 無冠

五反田、大崎広小路、不動前/ラーメン

3.74

1500

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.4

本日訪れたのは「無冠」。 店名の通り、飾り気のない佇まいだが、提供しているのは一種類のみの牡蠣塩ラーメン。 メニューを絞り込むあたりに、この一杯への強い自信が感じられる。 ラーメンの上には、牡蠣をベースにしたペースト状のソースが乗せられており、 スープに少しずつ溶けていくにつれて、牡蠣の旨味と香りがじんわりと広がっていく。 一口目はやや控えめながら、時間とともにスープ全体が濃厚な“海の風味”に包まれていく。 途中で山椒を加えると、ピリッとした刺激と清涼感が牡蠣の風味にアクセントを与え、 同じ一杯の中で味の変化を楽しめるのも面白い。 麺は手打ちで、やや太めのもちっとした食感。 ただ、スープとの馴染みは少し弱く、 牡蠣の繊細な旨味が麺にしっかり絡むところまではいかない印象だった。 ……そして最後にひとこと。 店内に入った瞬間から、とにかく磯の香りが強烈。 「海の家に来たのかな?」と思うほどで、牡蠣好きにはたまらないかもしれないが、 苦手な人は入店3分でギブアップする可能性あり(笑)。 総じて、牡蠣というテーマに誠実に向き合った一杯。 香りも味も「海をそのまま閉じ込めた」ような独特の世界観があり、 一度は体験してみる価値があると思う。

2025/10訪問

1回

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