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山形市を訪れたなら、「十四代」という名酒を一度は口にしてみたい、 そう思う人は少なくないだろう。 しかしこの酒は、いつの間にか日本酒という枠を離れ、 投機と演出に包まれた“特権の象徴”へと姿を変えてしまった。 一本で数十万円。 東京に住んでいても、気軽に出会えるものではない。 そんな現実の中で訪れたのが、居酒屋「伝七」である。 店内はどこか温かく、 外国人客の姿も多い。 ここが静かに“知られてしまった店”であることは、 その光景からすぐに分かる。 料理は実に素朴で、 良く言えば伝統的、 正直に言えば、味そのものに強い印象は残らない。 しかし、この店の価値は皿の上ではなく、 盃の中にある。 ここでは、 十四代の各種上位酒を、 驚くほど現実的な価格で口にすることができる。 本来、酒とは人の喉を潤し、 場を和ませるためのものであったはずだ。 この店では、 その本来の姿が、かろうじて保たれている。 十四代が市場の外で神話化されていく中、 伝七という居酒屋は、 酒蔵が“普通の人間のため”に残した、 最後の体面のようにも思えた。 ここで飲む一杯は、 希少性ではなく、 時間と場所と人の温度を含んでいる。 それだけで、十分に意味がある。
2026/01訪問
1回
両親を連れて訪れた店である。 当日予約でもすんなり入店できたのは、 正直ありがたかった。 肉質そのものは悪くない。 ただ、やや筋が多く、 下処理の面ではもう一歩という印象を受けた。 噛むたびに、 「惜しい」という言葉が頭をよぎる。 一方で、ホルモンは実に良かった。 下味の付け方も的確で、 タレと一緒に噛みしめると、 脂の甘みがゆっくりと広がる。 ビールとの相性も良く、 力まず、気取らず、 ただ口が自然に動く。 新鮮なレバーは、特に印象に残った。 癖がなく、 好きな人には確実に響く仕上がりだと思う。 ただ、日本に来たばかりの両親には少々ハードルが高かったようで、 箸はあまり進まなかった。 もっとも、 支払いを自分がしなくていい食事というのは、 味覚とは別の意味で、 人を穏やかにする。 結果として、 皆それなりに満足し、 楽しい時間になった。 完璧ではない。 だが、家族と食べる一食としては、 十分に役目を果たしてくれる店だった。
2026/02訪問
1回
池袋東口の雑多な街並みの中に、ひっそりと灯りをともす焼肉店「牛山道」がある。 看板だけ見れば、どこにでもある食べ放題の店に見えるが、 6,000円の食べ放題と聞けば、 つい「これは良い肉が出るのでは」と期待してしまう。 しかし現実というものは、期待と同じ速度では歩いてくれない。 出てきた肉は、値段相応と言うべきか、 特別に輝くわけでもなく、また酷いわけでもなく、 ただ淡々と皿の上に横たわっていた。 焼いてみれば、 香りは悪くない。 噛み応えもそこそこ。 しかし“感動”というものは、 やはり予算と共にどこかへ旅立ってしまったようだった。 とはいえ、この店を責める気にはなれない。 友人を気軽に誘い、 財布の中身を過度に心配せず、 学生がワイワイと焼きながら語り合うには、 これほど都合の良い場所もないだろう。 高級ではない。 だが、気楽で、気取らず、 そして何より“払える範囲の幸福”はここにある。 焼肉とは、時に味よりも状況が大切である。 池袋の雑踏の中で、 私はそんな当たり前のことを思い出した。
2025/11訪問
1回
「博多に来たら、もつ鍋でしょ?でも明太子も食べたい…」 そんな欲張りな気分にぴったり応えてくれるのが、こちらの弁天堂さん。 名前を見て「お弁当屋さん?」、店内を見て「ラーメン屋さん?」と思いきや、出てきたのはなんと明太もつ鍋! 牛もつのコクと明太子のピリ辛が同居する、ちょっとジャンキーでクセになる味。 正直、味だけで言えば「これぞ博多!」という本格派とは少し違いますが、“二大名物を一気にいける” というアイデアには脱帽です。 観光で来て、時間も胃袋も限られてる中、「両方食べたい!」を叶えてくれるこの発想、 老舗の風格には敵わずとも、発想の勝利という意味ではかなりポイント高め。 旅行中のカジュアルご飯としては十分満足できました。 今度は明太子増量トッピングにチャレンジしてみたいかも。
2025/06訪問
1回
2024/01訪問
1回
友達に誘われて行ったある鍋料理店、一人当たり5000円の羊肉放題。最初はちょっと高いなと感じたけれど、羊肉が運ばれてきたとき、見た目も悪くないなと感じました。 ソースなどは追加料金が必要で、この価格帯では少し不満ですね。野菜は盛り合わせしか注文できず、自分の好きな野菜を選べないのが残念。盛り合わせの野菜の大半がもやしで、コスト削減にはかなり力を入れているようですね。
2023/12訪問
1回
旅先の山形・鶴岡。 予約もせずに「どこか空いている店でいいか」と軽い気持ちで探していたら、 駅近くにあった「銀次」に辿り着いた。 ——そして、この店が教えてくれたのは、**“地方で予約なしに食事をしようとする者は罰を受ける”**という厳しい現実だった。 海の近くにある町だからこそ、当然新鮮な魚介が食べられると思うのが人情。 しかしここでは、その期待が見事に裏切られる。 素材の鮮度は感じられず、海の香りどころか、 「海辺で暮らしても新鮮な魚は出さない」という商売哲学が貫かれているようだ。 見た目は華やかで、店員の笑顔も丁寧。 だが、その笑顔は粗悪な食材を隠すための仮面に過ぎない。 口当たりの悪い刺身、香りのない焼き魚。 どれも「海の町・鶴岡」を名乗るにはあまりに寂しい内容だった。 食後、店を出る頃には、他に客がほとんどいない理由にも納得。 ここでの食事体験は、まるで“罰ゲーム”のようだった。
2025/10訪問
1回
中国からの友人と新潟へ遊びに来たついでに、 前日に予約して伺った焼き鳥店「鳥長」。 最初に出てきたつくねから、いきなり心を掴まれた。 余計な香りが一切なく、 まさに鶏本来の旨味だけが真っ直ぐに伝わってくる。 ひと口噛めば、その純度の高さに思わず驚くほど。 串の焼き加減も見事で、 特に皮のサクサクとした歯ざわりは印象的。 肉はしっかりとした弾力があり、 噛んだ瞬間に溢れ出す肉汁が、 まるで「焼き鳥の幸福」という形をしているかのようだった。 素材、焼き、香り。 すべてが丁寧で、誠実。 新潟までわざわざ来た甲斐があると 素直に思える一軒だった。