ウィーンの森の物語さんが投稿した旅舎右馬允(長野/大鹿村その他)の口コミ詳細

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美食考察記:科学的見地・文化的見地、双方による美食の考察

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ウィーンの森の物語 (男性・東京都) 認証済

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旅舎右馬允大鹿村その他/日本料理、オーベルジュ

3

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:5.0

      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 5.0
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
3回目

2013/07 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

2019/12/22 更新

2回目

2011/05 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

2019/12/22 更新

1回目

2010/10 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気5.0
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気5.0
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

春は山菜!秋は松茸!日本に生まれて良かった!と心から思える信州の名宿

御無沙汰しております。
最近は、京阪神の和食店巡りもマンネリ化し、
その土地でその時期にしか食べられないものを求めて、
遠方まではるばる足を運ぶ日々を過ごしております。

今回、レビューを書かせて戴く、右馬允は、春の山菜、秋の松茸・・・と、地産料理で有名な信州の名宿です。
松茸の時期は、非常に予約が難しい為、
週末の宿泊をご希望される場合は、半年以上前から予約を入れることが必須と思われます。
ただし、皆様ご存じの通り、松茸が豊作であるか否かは、直前までわかりませんので、
質の良い松茸にあり付けるかどうかは、本当に「運次第」ということになる訳です。
私は今回幸運にも大豊作の年に伺うことが出来ました。

私はこれまで東京や大阪、京都で松茸を丹波や岩手の松茸を何本も戴いて来ましたが、
風味という点で、納得出来るものに巡り合えたことは、殆どありませんでした。
言うまでもなく、茸も野菜と同様、土から抜いた瞬間に、風味が劣化しますから、
大都市にある店の厨房に運ばれてくる頃には、それこそ本来の風味が大きく損なわれている訳です。
同じ例では、よく中国産や韓国産の松茸は風味が弱いと言われておりますが、
それは輸送期間の長さに起因している部分が大きいのであって、
現地で採取した時には、良質なものは国産のものに匹敵する程、香りが高いという話もしばし耳にします。
個人的には、松茸という食材の醍醐味を味わうには、○○産云々以上に、
朝採りの質の良い地物の松茸を腕の良い職人に調理して戴くのが一番であると考えます。

ただ失礼ながら、地方には松茸という素材を昇華させる腕を持つ職人の方は、
本当に一握りというのが現状ではないでしょうか?
こちらの右馬允は、大鹿村という南信州の山奥にあるのですが、
多くの方が想像される「田舎料理」ではなく、本当に洗練された質の高い
地の食材を活かした松茸料理を戴くことが出来ます。
まず、松茸の素焼きに始まり、地の食材や松茸の寿司を盛り込んだ八寸、そしてホイル蒸しに茶碗蒸し、天ぷら・・・と
量、質共に大変満足の行くものだったように思います。

どの料理も押しなべて質が高く絶品揃いなのですが、その中でも深く印象に残った料理は二品あります。
まず、一品目は「信州牛と松茸のすき焼き」です。
割下の上白糖の甘さが控えめで、信州牛の脂も柔らかく、すき焼きという調理法に否定的な私が初めて、
「物凄く美味しい!」と心から思えた逸品でした。
それから二品目が「松茸の雑炊」です。
松茸の芳醇な香りがする冷たい出汁が、これまた悶絶級の旨さであり、これは生涯忘れられない一品となりそうです。
こちらの料理は全般的に、「出汁」が上質であり、御主人が非常に重視されているのがわかります。
具体的には明記しませんが、著名な料理人や食通で知られる文化人とも多くの交流があるようですから、
その辺はかなり研究されているのでしょうね。
長くなるので割愛させて戴きますが、朝食も見た目は素朴ながらも、どれも非常に美味しかったです。
朴葉味噌や揚げに納豆を詰めたもの等は全て自家製であり、
一品一品、手間暇と拘りを持たれて作られているのがよくわかりました。
宿到着時と朝の二回供された、栗の茶巾絞りもこれまた生涯随一とも言えるお味でした。

日本で一番美しい村と称される大鹿村や宿の雰囲気全てひっくるめて、
本当に素晴らしい一時(ひととき)を過ごすことが出来ました。
(松茸の時期の)宿泊料は時価であり、大体35,000円~40,000円の間と決してお安くはありませんが、
一生に一度、訪れる価値は十二分にあると思います。
こちらを訪れた二日後に吉兆嵐山でも松茸を戴いてきたのですが、
個人的には、断然、当店に軍配が上がりました。
山菜の時期(ゴールデンウィーク前後?)も非常に良いというので、後日、すぐに来年の予約を入れました。
なお、松茸の時期(9月下旬~10月下旬)はどうしても値段が跳ね上がりますが、
それ以外の時期は15,000円(税別)と比較的御手頃な価格で宿泊出来るようです。

話が逸れますが、大鹿村までのドライブ時に、五つの赤い風船が唄う「遠い世界に」を車で聴いていました。
見事なまでに周囲の風景とマッチしていて、それが凄く感動しました。
それ以来、すっごく好きな曲になりました。(^-^)

  • 実に趣のある書体ですね。

  • 二階・・・二人で泊まるには少し広過ぎました。(;^_^

  • 二階窓からの風景1

  • 二階窓からの風景2

  • 二階窓からの風景3

  • 二階窓からの風景4

  • この栗の茶巾絞りが絶品なのです!

  • 松茸の素焼き

  • 松茸だけも食べきれない程出て来ます。

  • 朝採りの地物の松茸はやはり香りが違います。

  • 八寸(松茸寿司、大鹿産の玉蜀黍、蜂の子、柿チーズ、栗の渋皮煮など)

  • 岩しめじと姫しめじ

  • 料理名失念(;^_^

  • 松茸の茶碗蒸し

  • 松茸のホイル蒸し?

  • ホイル蒸し?の出汁・・・絶品でした!

  • 松茸の天婦羅

  • すき焼き用の松茸、豆腐、野菜

  • すき焼き用の信州和牛

  • すき焼き用の玉子

  • 何物にも変え難い旨さでした。

  • 松茸御飯

  • 松茸の雑炊

  • 酒糟のブランマンジェ

  • 朝食全景・・・干物は岩魚の一夜干しです。

  • 朴葉味噌

  • 自家製の梅干

  • 自家製の厚揚げ

  • 出汁巻き玉子

  • 松茸の酢の物?

  • 野沢菜と玉葱の御新香

  • 朝から三杯も戴いてしまいました・・・(汗

  • 林檎とメロン・・・林檎は信濃スイート、ジョナゴールド、秋映えの三種類

  • 珈琲も美味でした・・・水が良いのでしょうね。

  • 芸大教授作だそうです。

  • 二階窓からの風景(朝)1

  • 二階窓からの風景(朝)2

  • 二階窓からの風景(朝)3

  • 日本で一番美しいといわれる大鹿村の風景1

  • 日本で一番美しいといわれる大鹿村の風景2

  • 日本で唯一山塩が採れる村なんです。

  • 近くで販売されている絶品のチーズ♪

2012/02/18 更新

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