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夜の点数: 5.0
¥10,000~¥14,999 / 1人
詳細
料理・味 5.0
| サービス 4.6
| 雰囲気 3.8
| CP 4.2
| 酒・ドリンク -
[ 料理・味5.0
| サービス4.6
| 雰囲気3.8
| CP4.2
| 酒・ドリンク- ]
久しぶりにイタリアンで唸った。。。
カワハギのカルパッチョ
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白パンと玉葱のフォカッチャ
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北海道産の秋刀魚と梨のサラダ
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ヤワラと魚介とクスクス
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フォアグラとシャラン鴨の胸肉、カルフォルニアマンゴー
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三重県産黒鮑の肝ソースと中国産松茸と祖父江の銀杏
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ずわい蟹のキターラ
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鹿児島牛とハチノス、ポルチーニ
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栗とヘーゼルナッツのデザート
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ハーブティー
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2011/02/21 更新
周囲の人間が、私が東京で最も好きなイタリア料理店、アロマフレスカより旨い店が名古屋にあるというので訪問してみた。
最初は正直、半信半疑であったが、シェフがノスタルジーカの小林幸司シェフと同じ、イタリアのヴィッサーニ出身であり、
なおかつ、そこでも才能を高く評価されていたと聞き、これは是非行かねば!と予約を入れることにした・・・が、
いくら電話をかけようが一向に繋がる気配がない。
岐阜の行きつけの割烹の御主人が、名古屋では最も予約が取れない店の一つだと仰っていたが、
まさか、これ程までに繋がらないとは思わなかった。
・・・が、これまで、なかひがしや上賀茂秋山、仙仁温泉などのプラチナチケットをゲットして来た実績があるワタシ。(笑
携帯2台と一般電話の計3台をフル活用したら、何とか繋がり、幸運にも席を確保することが出来た。
ランチであったが、折角の機会なので、事前にお願いをして、
夜の10,500円のディナーコースを戴くことにした・・・(よって、評価は夜の方でしてあります。)
まず一品目は、「カワハギのカルパッチョ」。
一つはからすみ、もう一つは肝とガルムという魚醤が掛かっており、
2種の味が楽しめる演出が心憎いと感じた。
ぶっちゃげ、カルパッチョは、以前より、その調理法自体に疑問を感じていたのですが、
こちらのは純粋にウマいと感じました。
続いて、「白パンと玉葱のフォカッチャ」の二種類のパンが供されました。
両方とも非常に美味しいのですが、玉葱のフォカッチャは、少し油分が強いので、
コースの最後まで料理を美味しく戴けるよう、量は考えながら戴いた方が良さそうです。^^;
少し愚痴になりますが、関西のフランス料理店は、パンやバターに気を遣わない店があまりにも多過ぎます。
トゥールモンド、御影ジュエンヌ、料理は非常に良いのに、パンがあれれれれ?です。(>_<)
二品目は、「北海道産の秋刀魚と梨のサラダ」。
秋刀魚は軽く桜のチップでスモークされており、アクセントに梨の酢が使われていました。
これも実に繊細な味で美味。
供される料理全てに言えることですが
使用する素材や調味料との組み合わせも実に斬新で面白く、手間も十二分に掛けられています。
三品目は、「ヤワラと魚介とクスクス」
ヤワラとは、脱皮直後の海老のこと。兎に角旨味が凄かった!
一般に海老は、海水温が下がるにつれ、遊離アミノ酸のグリシンの含有率が上がると言われており、
特に晩秋から冬にかけて、それが最も顕著であると言われています。
その上、脱皮直後の海老は、強い殻を生み出す為にエネルギーを体内に蓄積している関係で、
味が通常よりも濃厚と言われていますから、その味は推して知るべしでしょう。
その下には魚介類やクスクスが添えられており、その味わいを尚一層引き立てていました。
四品目は、スペシャリテである「フォアグラとシャラン鴨の胸肉、カルフォルニアマンゴー」。
フォアグラは桜のチップで軽くスモークしてあり、
山形産の栃の実の蜂蜜と上質なオリーブオイルがアクセントに。
カリフォルニアマンゴーは、アーウィン種のマンゴーのような芳醇な甘みには乏しいものの、
ほのかな酸味とさわやかな甘さが、濃厚なフォアグラの旨味をしっかりと受け止めていました。
いやぁ、これは噂に違わぬ味ですね。
私的には、例のナリサワのスペシャリテのフォアグラよりもずっと好みでした。
五品目は、「三重県産黒鮑の肝ソースと中国産松茸と祖父江の銀杏」。
本日は、これだけが唯一残念な一品でした。
まず、鮑は一寸塩気が強いと感じました。
また、手間暇かけて作られているのはわかりますし、
この価格帯のフレンチやイタリアンに素材の質に多くを求めるのは酷であるとわかってはいるけれども、、
鮑も松茸も素材自体の旨味に乏しく、う~ん・・・と。
話は脱線しますが、東京は何だかんだで(全てとは言いませんが)最高の食材が集まる都市。
特に、魚関係、更に言えば、銀座の鮨屋の魚の質の高さは異常であると思います。
魚の質に関しては、銀座の高級鮨屋>>>一部の高級日本料理店(嵐山吉兆など)>>>その他ですから、
銀座の店をそれなりにこなされている方は、ハードルを少し下げてやらないと、
どこへ行っても(特に加工度の低い)魚関係は恐らく満足されないと思います。^^;
六品目は、「ずわい蟹のキターラ」。
ずわい蟹は北海道と説明されていた気がしたのですが、オホーツクでしょうか?
身がしっかりとして旨味、甘味が強かったので、紅ずわいではなく本ずわいだと思います。
キターラは生麺で、モチモチと上顎に貼り付くような独特の食感で美味でした。
七品目は、「鹿児島牛とハチノス、ポルチーニ」。
鹿児島牛の火入れは完璧。ソースも旨かった。
ポルチーニは、フレッシュポルチーニで、乾燥品とは食感がまるで違います。
乾燥した方が風味自体は強化されると聞きますが、
乾燥ポルチーニは生クリームやバター、そしてソースと合わせる時には良いのですが、
それ自体の味を楽しみたい時には、個人的には、やはり断然「生」に限ると思います。
八品目は、「栗とヘーゼルナッツのデザート」。
これは、悶絶級の旨さでした。
栗を使用したデザートでは、「すやの山栗汁粉」や「プレシューズのモンブラン」をも超える味でした。
これは、かなりヤバい味です。^^;
女性スタッフの対応も素晴らしかった。
調理法や食材の知識も、かなり深く勉強されているようで感心しました。
東京の店もよく行かれているようで、Florilegeが好きなんだとか。。。(←早速、2月のディナーに予約入れました)
逆に、お勧めの店を聞かれたので、関東はK. u. K. 、関西はカセントと答えたかな。。。
料理は総じて評判通りの内容、接客も上記の通り。
ハコは、料理や接客のレベルが高過ぎるので、少々力不足な感があるも悪くはない。
費用対満足度も高いので、
予約が取れれば、間違いなく再訪したい一軒の筆頭に上がるだうが、まぁ当分は無理だろうな。。。