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ニョッコフリット
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和歌山産鯖のマリネ
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トマトのヴルーテ カプチーノ仕立て
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湯浅産牡蠣を白ワインのジュレとクレソンのビュレと共に
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パテ・アン・クルート ステラマリス風
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和歌山産石鯛と鮑、フランス産ホワイトアスパラのソテー
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熊野牛のサーロイン
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クリームチーズのシャーベット
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チョコレートのスフレ
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小菓子
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カプチーノ
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今年に入り、「その土地、その店でしか味わえない料理」を求めて、
「地産地消」をコンセプトに掲げる店への訪問を重ねて参りました。
料理のジャンルを問わずに、様々な店への訪問を試みましたが、
フランス料理にジャンル分けされる店の中では、
当店が最も良質なる料理を供する一軒であると(個人的に)感じました。
こちらのオテル・ド・ヨシノは、フランス料理界の巨匠、吉野建氏が、テロワ「大地」の料理をコンセプトに、
2005年の8月にオープンさせた、今、和歌山では最も注目を浴びているフランス料理店です。
吉野シェフが和歌山の地に支店をオープンさせた理由は、奥様の実家が和歌山であることもあるのですが、
山海の幸に非常に恵まれており、地の利を活かしたメニューが提案出来ることが最も大きかったそうです。
それを裏付けるが如く、こちらの店では、和歌山ならではの食材を活かした、
素晴らしい料理の数々を堪能することが出来ます。
同価格帯のコース料理を比較した場合、一般的にフランス料理に使用される食材のレベルというものは、
日本料理に比べると、一寸劣るように感じております。
話は逸れますが、日本料理というものは、「五味五色五法」に則り、
出汁と最小限の調味料で、素材の味を最大限に引き出すのが基本であり、
調理法がシンプルであるが故に、素材の質の高さが味に直結するところが大きいと感じております。
一方、フランス料理というものは、素材の質の高さ以上に、ソースの完成度や多種多彩な調理法、
そして素材の組み合わせにより、素材の可能性を引き出し、昇華させるところに妙味を感じております。
回りくどい言い方になってしまいましたが、
日本料理=素材の質、フランス料理(西洋料理)=手間隙が、
非常に重要であり、それらがコストにも反映されていることから、
素材の質に差が生じるのは自然の理であると考えます。
ところが、こちらの店では、素材の質に不満を覚える料理は
一品たりとも供されませんでした。
当日は、15,750円(税込)のシェフのスペシャリテが堪能できる一番高いコースにしたのですが、
湯浅産の巨大な岩牡蠣や加太の鯛、熊野牛、紀州赤鶏、
そして、和歌山産の一級品の鮑や鯖、石鯛等の食材が惜しげもなく登場しました。
和歌山の飲食店の相場を考えれば、当たり前という御意見もありますでしょうが、
他県の同価格帯のコースと比べると、非常に魅力溢れるものであることは疑いの余地はありません。
素材の質だけでなく、調理法や味付けも優美にして繊細であり、
また、素材の組み合わせという点でも妙味を多分に感じられました。
具体的に例を挙げると、鯖のマリネは、上質なキャビアと共に裏漉しした木苺のソースが添えてあり、
鯖特有の生臭みが見事に調和され、何とも絶妙なる味わいに。
トマトのヴルーテ (牛乳の)カプチーノ仕立ては、トマトの酸味を抑えたクリィーミーなる仕上がりで、
(塩気の)アクセントにチョリソが添えられているのは面白いと感じました。
岩牡蠣は大ぶりの見事なサイズのもので、加熱処理は一切施されておらず、
白ワインのジュレとクレソンのピュレ、そして、土台に忍ばせてあるクリームチーズが
芳醇なる岩牡蠣の味わいを尚一層引き立てていました。
ただ、個人的に、最も素晴らしいと感じたのは、やはり、パテ・アン・クルート ステラマリス風。
御存じ、吉野がオーナーシェフを務めるパリのステラ・マリスのスペシャリテで
食材は和歌山産のものを中心に構成されています。
これは、前評判通り、驚愕する程、美味しかったです。
接客に関して、日によってバラつきがあると伺いますが、
私が訪問した時は、皆さん、とても感じ良く接して戴きました。
正直、洋の分野に関しては、西低東高が顕著であり、
東京でフレンチを食べ慣れた方が関西のミシュランの高評価店に期待に胸を膨らませて訪問するのは、
個人的には、あまりお勧めしません。
スペイン料理に関しては、いずれもレベルが高いですが、
フレンチに関しては、京都、大阪、神戸でわざわざ訪問に値する店は、片手でも収まる程です。
こちらは、わざわざ和歌山まで食べに来ても後悔しないレベルの店だと言い切れます。
遠方から来られる場合は、是非とも夜の一番上のコースを御注文されることをお勧めします。