ysen5さんが投稿したピッツァ ストラーダ (東京/麻布十番)の口コミ詳細

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せんがゆうすうけ

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ピッツァ ストラーダ 麻布十番、赤羽橋/ピザ、イタリアン

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

世界基準の窯から立ちのぼる胡椒の香り——麻布十番「ピッツァ ストラーダ」で味わう『4種の胡椒のピッツァ』と『プロシュートムースのブルスケッタ』

麻布十番で,赤く燃える窯と人のざわめきが交錯する人気店「ピッツァ ストラーダ」.
世界のピッツェリアランキング「50 Top Pizza」で世界ベスト100の53位,アジア7位,日本のTop 10にも名を連ね,2025年の「50 Top Pizza Asia-Pacific」でも18位に入る実力店.

店内は,窯を囲むカウンターとテーブルがほぼフラットに連なり,職人の手つきと生地の膨らみを目の前で眺めて楽しむことができる.

焼き上がった『4種の胡椒のピッツァ』は,マルゲリータの骨格を持ちながら,まったく別の逸品だった.
モッツァレラ,トマトソース,バジルの上に,ブラックペッパー(カンボジア,ベトナム),ホワイトペッパー(マレーシア),ピンクペッパー(スリランカ)が散りばめられる.

一口目は,トマトの甘さとオイルの円さが先導し,そのあとから胡椒が時間差で立ち上がる.
産地の異なる胡椒がイコライザーのつまみのように辛さの帯域を分担し,生地・ソース・チーズのバランスをぎりぎりのラインで保っている感じが実に面白い.

縁にはしっかり焼き色がつき,ところどころ黒く“焦げたノイズ”が刻まれる.
外側はパリッと軽く,中心へ向かうほど水分を抱えたもっちり感へと移行する.
トマトソースの水分と生地の膨らみのバランスが良く,最後までだれず,むしろ冷めるほどに胡椒の香りが立体化していった.

『プロシュートムースのブルスケッタ』は,前菜でありながら密度のある一皿だった.
香ばしく焼かれたパンの上に,プロシュートをムース状にしたペーストが厚く塗られ,その上からパルミジャーノとオリーブオイルが雪と光のように振りかけられる.
噛むと,パンの表面の抵抗が一瞬で崩れ,内側の柔らかさとムースの脂が一気に溶け合う.
生ハムの塩気は角が取れ,“熟成の記憶”だけが抽出されたような丸みがある.
粉チーズの粉雪とオイルの黄色いストロークが合わさり,ピッツァの前に舌の解像度を一段引き上げてくれる.

今回の『4種の胡椒のピッツァ』と『プロシュートムースのブルスケッタ』は,「香りのレイヤー」を重ねた組み合わせだった.
麻布十番という街の雑多さと,世界ランキングに名を刻む“整い過ぎた評価軸”の両方を,軽やかに笑い飛ばしてくれるような最高の体験.

ごちそうさまでした.

2025/12/10 更新

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