65回
2020/01 訪問
薄衣の芸術
年始の訪問。この日もお好みで色々いただきました。椎茸、人参、山ごぼう、カワハギ、河豚の白子、ワカサギ等が印象に残りました。
椎茸は通年供されますが、秋が深まったころから1月までが特に美味しいと思っています。食感、香り、うま味と非常に素晴らしかったです。飴細工のような人参は甘味が印象的で、目にも美味しい逸品。SNSの影響もあってか、この数年でかなり多くの方が注文されるようになりました。この日は、この時期にしては珍しく山ごぼうもありました。無駄な繊維質がなく、こちらも食感と香りが良かったです。
魚介は、季節のものでは河豚の白子、カワハギ、ワカサギ等が好印象でした。定番種では鱚でしょうか。ふんわりデリケートに揚げられており、香りが飛んでいませんでした。
2020/12/07 更新
2019/12 訪問
薄衣の芸術
初冬の天ぷら。2019年最後の訪問。
この日印象に残ったのは、椎茸、人参、山ごぼう。やはりこの時期の椎茸は秀逸。香り・食感・うま味と抜群でした。通年で出される天種ですが、晩秋から冬にかけて美味しくなります。ついつい、二つ、三つと追加してしまいます。人参は千切りにして飴細工のように仕上げます。非常に甘く、目にも美味しい逸品です。久しぶりに食べられた山ごぼうのかき揚げも、繊維質が気にならない美味しいものでした。
牡蠣や鯊といった大好きな天種がなかったのは残念でしたが、美味しい野菜の天ぷらに満足できました。2020年はもう少し通えればと考えています。
2020/02/04 更新
2019/07 訪問
やはり夜の方が良いかなと・・・
夏の訪問記録。久しぶりにランチタイムに訪問しました。
好印象だったのは賀茂茄子。ホワイトアスパラ。次点がとうもろこし。魚介では鮑と鱧だったかなと。ホワイトアスパラは中が熱々でジューシー。甘味が何とも言えませんでした。当店の鱧(天草)は、鱧で四万十の海苔を包んだ独特のもの。鱧の質がよく美味しかったです。
残念だったのは、鱚に少し火が入り過ぎていたこと。他にもちょっと気になる点がチラホラ。昼は15人を同時に揚げるので、やはり夜に比べると満足度は低いような気がします。価格が大きく変わるわけではありませんし、夜の方が個人的にはオススメです。
2020/02/04 更新
2019/06 訪問
薄衣の芸術
天ぷらのハイシーズンの訪問記録。美味しかったですが、例年と比べると・・・というのが本音でした。
特に印象に残った天種は、賀茂茄子、玉蜀黍、じゃがいも。賀茂茄子はトロっとジューシー。玉蜀黍(甘甘娘)のかき揚げは甘味が秀逸。香りや一粒一粒の食感も楽しめました。ジャガイモは、ジャガイモでご飯を挟んで揚げた変わり種。真ん中のご飯の部分に醤油を垂らして食べても、塩で食べても美味しいです。魚介では鮑が芳醇で美味しかったです。
しかしながら、その一方で、鱚や女鯒もこの時期ならもっと期待したかったというのが本音。また、この時期の楽しみであるギンポウや岩牡蠣をいただけなかったのも残念でした。
2020/02/04 更新
2019/04 訪問
薄衣の芸術
春の味覚を味わいに近藤さんを訪問しました。
最も印象に残った天種は、魚介では白魚、野菜では空豆です。白魚は大葉で包んだものとバラでかき揚げにしたものの二種類の食べ方を楽しみました。大葉で包んだ方は中の方がレア気味に、かき揚げの方は一匹ずつのムチッとした食感が楽しめます。当店の定番は前者ですが、個人的には後者の方が好みです。空豆も香りが実に素晴らしかったです。
白魚と空豆以外でも、アスパラや白子筍(塚原)が好印象でした。アスパラは食感・香り・うま味といずれも良好で、朝掘りの筍も美味しかったです。
また、個人的に推したいのがジャガイモ。ジャガイモでご飯を挟んだ変わり種ですが、塩でも醤油(天汁ではない)でもイケます。調理に時間がかかるので早めの注文が必要ですが、個人的には外せない一品です。次点が蛤や鱚あたりになるのかなと。これらも美味しかったです。
ようやく今年も天ぷらのハイシーズンが到来しました。定番のタネが旬を迎えるだけでなく、銀宝、岩牡蠣、玉蜀黍、賀茂茄子等も登場します。天ぷら好きには堪らない時期です。
2020/02/03 更新
2019/01 訪問
薄衣の芸術
今年初の訪問です。冬(大寒)の天ぷらをいただきました。
印象に残った天種は牡蠣、白魚、河豚、河豚の白子、甘鯛、椎茸、ニンジン等。
上記の中でも牡蠣と白魚は素晴らしかったです。次点が椎茸かなと。牡蠣は大振りで味も濃く非常に美味しかったです。白魚は大場で巻いたタイプとバラでかき揚げ風に仕上げたものの両方をいただきました。大葉で巻いたものは中央がレア気味になるように揚げられており、バラでかき揚げにされたものはムッチリとした食感が味わえました。個人的には後者の方がより好印象でした。
2020/02/03 更新
2018/10 訪問
秋の味覚をと思って訪問しましたが、松茸は終わっており、椎茸もまだピークに達していない時期でした。この日印象に残ったものは鱚、ししゃも、甘鯛、ジャガイモ、銀杏。
鱚は質良く、ふんわり柔らかく揚げられています。甘鯛も身がフワフワ。鱗をパリパリにして仕上げるお店も多いですが、当店は身だけを揚げています。ご飯を挟んだジャガイモはご飯の部分に醤油を少し垂らしていただきます。ほっこりする味わいで、目当てのタネが少ない時に重宝します。もちろん塩でも美味しいです。この時期でもピーマンが供されていましたが、夏のモノよりこの日のモノの方が良かったです(今夏のはちょっと残念過ぎたかなと)。
2019/01/15 更新
2018/08 訪問
晩夏の近藤さん。率直に言って、この日は深く印象に残るようなタネはありませんでした。強いて良かったものを挙げるのであれば、南瓜や新いかになるのかなと。悪い意味では鱚になるでしょう。
この時期から出始める南瓜は皮目の香ばしさや甘味がgood。ただ、本当に美味しい時のものとは別物だと感じました。2017年・2018年は例年と比べるともう一つだったのではないかなと。鱚は質がイマイチで、外れを引いてしまった気分です。
2019/01/15 更新
2018/07 訪問
薄衣の芸術
夏の天ぷらをいただきに近藤さんに。
印象に残ったタネは岩牡蠣、鮑、鱚、新いか。野菜ではとうもろこし、新銀杏、ホワイトアスパラ、賀茂茄子。
この日の一番は岩牡蠣(富山)。ジューシーで、非常に美味しかったです。鮑も芳醇な味わいでgood。鱚はふんわりと揚げられ、新いかの火入れも絶妙なものでした。
とうもろこし(ゴールドラッシュ)は甘さ・食感・香りとどれも秀逸、新銀杏も香りが堪りませんでした。今年は北海道のグリーンアスパラやピーマンがイマイチだったのが残念でした。
2018/10/22 更新
2018/06 訪問
薄衣の芸術
天ぷらのハイシーズンである初夏。天ぷら好きには堪らない時期です。
印象に残った種は銀宝、鱚、鮑。野菜ではとうもろこし(甘々娘)、賀茂茄子、ホワイトアスパラが美味しかったです。
この時期は何といっても江戸前の銀宝。ゼラチンと締まった身から生まれる味と食感のコントラストが素晴らしかったです。房総の鮑も非常に美味しかったです。
甘々娘はここ数年で一番甘く、香りも良かったです。当店のホワイトアスパラ(北海道)はわざと時期をズラして栽培しているもの。水分量に富み、中は熱々で甘くてジューシー。姫竹の香りもまずまずだったと思います。
その一方で、グリーンアスパラやピーマン(ともに北海道)などは例年と比べると、イマイチ。岩牡蠣の入荷がなかったのも残念でした。
2018/10/20 更新
2018/04 訪問
薄衣の芸術
リニューアル後初の近藤さん。春の味覚を求めて訪問しました。
印象に残った天種はアスパラ、筍、蛤、銀宝、鱚。
この日の一番は北海道のアスパラ。穂先は香りがとにかく素晴らしく、茎はジューシー。非常に美味しかったです。年間通して供されますが、やはりこの時期が一番美味しいと思います。塚原産の朝掘りの筍もえぐ味がなく、大変美味。椎茸はこの時期にしては身がパンパン。香り・食感・うま味と三拍子揃っており、美味しかったです。山菜ではこごみとタラの芽が好印象。
魚介では蛤が最も好印象。肉厚な身にうま味がたっぷり閉じ込められており、非常に美味しかったです。銀宝や鱚もgood。かき揚げは技術の高さと油の良さが相まった逸品。小柱は硬化しておらず、絶妙でした。
リニューアル後も美味しい天ぷらをいただくことができました。CPも変化なし(良好)だと思います。
2018/10/20 更新
2018/01 訪問
薄衣の芸術
改装前最後の訪問。
印象に残ったのは牡蠣、河豚の白子、鱚、人参、椎茸等
全体的に前回の方が良かったかなと。牡蠣や河豚の白子などが美味しかったです。定番種では鱚が好印象。次点では白魚。
時期的な問題でしょうが、椎茸は前回と比べると落ちるかなと。蕗の薹なども供され始めていました。蕗の薹はガクを閉じて揚げるお店が多いですが、こちらではガクを開いて揚げられています。この方が香りがよく、苦みも心地良い気がします(ガクが閉じたままのものは塩ではいただけないと思います)。
改装後のお店に早く伺いたいなと。
2018/03/30 更新
2017/11 訪問
晩秋の天ぷらを楽しむために近藤さんに伺いました。
山ごぼう、椎茸、人参、牡蠣、鱚、女鯒、カワハギ
この日最も印象に残ったのは大振りの牡蠣。クリーミーで非常に美味しかったです。シーズンのはずの鯊は期待を下回るものでしたが、そのかわりに鱚や女鯒が美味しかったです。
野菜では山ごぼうがこの日の一番。無駄な繊維がないので柔らかく、香りも良いものでした。ごぼう以外では椎茸も大変好印象。歯応え、香り、うま味といずれもgood。ようやく椎茸が美味しい季節になってきたなと感じました。
なお、近藤さんは来年の2/1~3/19まで店内改装のために休業されるそうです。
2017/12/18 更新
2017/10 訪問
秋の近藤さんに。夏の食材が終わりを迎え、秋の食材が目につくようになっていました。
率直に言って、この日はすごく美味しかったという天種は一つもありませんでした。強いて気になったものを挙げるとすれば、鱚、南瓜、銀杏、丸茄子(新潟)あたりになるのかなと。
牡蠣は売切れ、椎茸も時期的にまだ早かったりと、消化不良気味。少し残念な訪問になってしまいましたが、次回以降鯊と一緒に楽しめればと思いお店を後にしました。
2020/02/03 更新
2017/08 訪問
薄衣の芸術
晩夏の近藤さんに。
印象に残ったものは南瓜、新銀杏、賀茂茄子、とうもろこし、松茸(岩手)、新いか
美しいエメラルドグリーンとサクサクの食感が印象的な新銀杏、香りの良い松茸、柔らかい新いか等が美味しかったです。南瓜は晩夏~初秋にかけてサツマイモの代役を務める天種。サツマイモ同様長い時間を掛けて揚げられ、天紙で包んで余熱で仕上げられます。強めに火が入った皮目の香ばしさ、中のホクホクの食感、甘味が楽しめます。ただし、例年ほどではなかったかなと。
2017/11/05 更新
2017/06 訪問
天ぷらのハイシーズン
印象に残ったタネは、銀宝、鮑(房総)、鱧(大分)、鱚、岩牡蠣(富山)。
ホワイトアスパラ、賀茂茄子、新蓮根(茨城)、とうもろこし(甘甘娘)、ジャガイモ。
魚介では、江戸前の銀宝と立派な鮑が特に印象的。次点が鱧と鱚。カラリと揚げられた銀宝はゼラチン由来のプルプルとした弾力と濃いうま味が印象的。今季ベストかなと。鮑も味が濃かったです。鱚は銀宝とは対照的にフワッと優しく。岩牡蠣も小振りながら、ジューシーで美味。
野菜では、香りの良いホワイトアスパラ、トロっとジューシーな賀茂茄子、甘い新蓮根(茨城)、甘味・食感・香りと三拍子揃ったとうもろこしのかき揚げが美味しかったです。
とにかく軽い天ぷらで胃もたれしません。〆の天丼はかき揚げを辛めの丼汁に潜らせてあるので楽に食べきれます。もう少し衣の食感を残せた方が・・・と思うこともあるのですが。
2017/07/08 更新
近藤さんの天ぷらはとにかく軽く、素材の持ち味を十二分に引き出しています。素材の持つ水分を利用した加熱調理で、天ぷらは蒸し料理と言われる所以がよく分かります。揚げる際のタネの最適なカットやサイズまで工夫されており、素材の持つうま味、香り、食感が愉しめます。脆いほどに薄い衣に包まれた天ぷらは芸術的です。
他店と比べると、特に野菜の天ぷらが充実しています。さつまいもが当店のシグネチャーとして有名ですが、個人的には以下の野菜の方がオススメです。
春には筍(塚原産の朝掘り)、アスパラ、空豆。初夏から夏にかけては姫竹、とうもろこし(甘甘娘・ゴールドラッシュ)、じゃがいも、いんげん、賀茂茄子、ピーマン。晩夏には南瓜も外せない一品です。秋が深まり寒くなってくると、椎茸(岩手八幡平)、山ごぼうやニンジンなども美味しくなります。アスパラや椎茸は通年供されますが、それぞれ上記の時期が断トツでしょう。
2020/12/06 更新