raccostarさんが投稿した温石(静岡/焼津)の口コミ詳細

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美味いものは小デブに訊け

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raccostar (60代前半・男性・神奈川県) 認証済

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温石焼津/日本料理

32

  • 夜の点数:4.9

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.5
32回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

駿河湾の一分は杉山氏の掌で咲き誇る

今夜は焼津のこちら、【温石】さんにお伺いしました。

前回が神無月の秋の膳。
山からはホウキタケ、海からはどうまん蟹の【神の手】を堪能し、さてさて師走の膳の目玉はなんでしょう?

それでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<まとめ>
通い始めたのが六年前の葉月。
年が明ければかれこれ七年目のお付き合い。定番のスペシャリテはそのままに、脇を固めるお皿はたゆまぬ進化を続けます。
とりわけ最初のお通しのお碗。
これは恐らく初体験。加えてこれもお初の鮟肝ポン酢。鯵の胡瓜巻きも大根の砧巻きにアップグレードされれば、伊勢海老の味噌和えも進化を重ねてその真価を問う、もはや完成系ともいえる仕上がり。
極めつけは大分から届いた真鴨の治部煮。
親ガモと小ガモの胸肉と腿肉の親子煮をいただき、ただただ深い溜息。合わせるのはFontanafreddaのBarolo 2020年。まだまだ若いネッビオーロですが、むしろ繊細な鴨の滋味を引き立てるには最適な選択でした。

<コース内容>
産地を記載していないお魚は、全て目の前の焼津沖で獲れました。その一分(いちぶん)は、杉山氏の掌で余すことなく咲き誇りました。

⚫︎先付け:薯蕷蒸し
 ・自然薯
 ・生唐墨
⚫︎お通し:砧巻き
 ・鯵
 ・酢漬け大根
⚫︎お通し:鮟肝@島根
 ・もみじおろし
 ・小葱
 ・自家製ポン酢
⚫︎お椀:
 ・白甘鯛
 ・茄子
 ・黄柚子
⚫︎お造り:
 ・キジハタ:6kg
 ・泥障烏賊
 ・茗荷
⚫︎揚物:麻機蓮根
 ・白味噌餡
⚫︎焼物:伊勢海老
 ・壬生菜
 ・山葵漬け
⚫︎箸休め:炭火焼き
 ・朝獲れブロッコリー
⚫︎焼物:
 ・金目鯛
 ・白髪ねぎ
 ・実山椒醤油
⚫︎箸休め:炭火焼き
 ・蕪:丸焼き
⚫︎煮物:治部煮
 ・真鴨@大分(親ガモ/子ガモ)
 ・海老芋@磐田
⚫︎ご飯物:
 ・白飯三杯:土釜炊き
 ・お味噌汁:天然ナメコ
 ・副菜:
  ・甘鯛:西京味噌漬け
  ・アカヤガラ:フライ
  ・キンピラ:麻機蓮根
  ・香の物
 ・鰤漬けご飯:二杯
⚫︎デザート:
 ・ラフランス
 ・キンツバ:南瓜他
⚫︎抹茶:

<お酒類>
・ジンジャーエール
・田中六五:65/13、純米、糸島産山田錦、福岡
・英君:しぼりたて純米生、静岡
・杉錦:菩提酛純米吟醸、ぬる燗40度、静岡
・喜久醉:純米吟醸、松下米50、静岡
・森本:純米吟醸原酒、もったいない卸し、
    ぬる燗45度、静岡
・仙禽:雪だるま、栃木
・土田:生酛、純米吟醸、群馬
・Barolo:DOCG, Fontanafredda, 2020


4.55

  • 師走の暖簾に変わりました

  • 最初はジンジャーエールをいただきます

  • 田中六五の65/13

  • お通しの碗です

  • 静岡県の奥山から届いた自然薯を卵白とともに蒸して、生唐墨の塩味でいただきます。でもそれだけでは有りません。その自然薯の皮を炭火で焼いて、深山の土の香りを添加しました。お出汁の旨味が静かに寄り添い、ワガママな舌も胃も歓喜の波に飲み込まれました。完全無比のスターターです。

  • 鯵の砧巻き。胡瓜から酢漬けした大根にアップデート。胡瓜巻きより正直、口に合いましたヾ(≧▽≦)ノ

  • 砧巻きのアップ

  • 由比の銘酒

  • 島根から静岡の市場に届いた鮟肝。サスエ前田さんのお眼鏡にかない、低温でじっくり蒸し上げ、紅葉おろしと小葱のポン酢でいただきます。まさにシルキータッチ!

  • 藤枝の銘酒です。40度のぬる燗でいただきます

  • 白甘鯛です。昆布と節系のお出汁の旨味に葛打ちしたツルッツルの白甘食感、焼茄子の香ばしさと黄柚子の爽快な香りでいただきます

  • 6kgのキジハタと障泥烏賊のお造りです。障泥烏賊は塩でいただきました

  • 障泥烏賊です。噛めば噛むほど、甘い!

  • このキジハタの地味は抜きんでておりました。さすがサスエ前田さんからの逸品

  • 藤枝の銘酒。季節限定の松下米です

  • 6kgのキジハタです。太い繊維で肉質は強く、甘い脂が程よく乗っておりました

  • 伊勢海老です。自身の運命を悟ったのか、ギーギーと鳴いておりました

  • アサハタレンコンの揚げ真薯。お出汁で割った白味噌餡が抜群にウンマイ\(//∇//)\

  • 菊川の銘酒です

  • 伊勢海老の炭火焼きの味噌乗せ。以前から供されてきましたが、今夜の仕立てが完成系かも(^◇^)

  • こちらで何回となくいただいた伊勢海老の炭火焼きですが、今夜の仕上がりがNo.1でした。個体の差なのかな?いやいや洗練に洗練を重ねた成果でしょ\(//∇//)\

  • 壬生菜です。付け添えとしては完璧

  • 箸休めのブロッコリーの炭火焼き。地味が濃ゆい!

  • 栃木の銘酒です

  • 群馬の銘酒

  • 金目鯛の炭火焼き。スペシャリテです。松笠を炭火で仕上げているので、他店の太白回しかけと比べてしつこく無い

  • この皮だけで一合、飲めちゃいそう\(//∇//)\

  • 煮えばなの新米です

  • ピエモンテのバローロ。リリース直後の早飲みですが、むしろ鴨地味を引き立てるにはベストな選択かも、鴨だけに・・・、グフッ\(//∇//)\

  • 大分から今朝届いた天然親ガモと子ガモ

  • 胸肉とモモ肉を合わせ盛りにしていただきました

  • 天然ナメコのお味噌汁

  • 奥がアカヤガラのフライ。手前が甘鯛の西京味噌漬けの炙りです

  • 〆のご飯物です

  • 焼津沖、おそらく定置網かな、何十本も揚がったなかで漁師さんのお眼鏡にかかった三本だけ、サスエ前田さんに卸すために船上神経〆した逸品。

  • この鰤は日本海の鰤のようにメタボくどくなく、爽快なお味でした

  • 漬け鰤ご飯の二膳目です

  • デザートのラフランスです。もんすごく、アンマイ\(//∇//)\

  • キンつばです。カボチャが入っておりました

  • 〆のお抹茶です。淹れる際の静寂な空間が好きです。お話を続ける礼儀知らずの叔母さまには残念\(//∇//)\

2025/12/07 更新

31回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

駿河湾の神の手は杉山氏の掌で脈打つ

この夜は焼津の懐石、【温石】さんにお伺いしました。

前回は初夏の六月。およそ四か月ぶりの焼津行となりました。ご一緒するのは、いつもの代理店系紳士と自称元峰不二子嬢。

焼津駅で待ち合わせ、すっかり陽の落ちた通りを半時間ほどかけてゆっくりと歩きます。

到着したのは六時過ぎ。
早目に解錠していただき、温石の庭を経由して奥から入室。カウンターの角を利用して三名が並びました。

ラッコは喉が渇いたので、珍しくジンジャーエールをお願い。その後は三名で八種類の日本酒を嗜み、唯一無二の都内では絶対に味わえない心地良い空気感に漂います。

さてさてそれでは本題。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<まとめ>
いつものことながら清澄な空気感。おもてなしの心遣いが静かに深く刺さります。
今回で三十一回目の訪問となりましたが、同じ季節でも同じ月でも、以前の仕立てからさらなる変化が・・・!
他店ではアレーーーーッ、以前の方が良かったのにな、と感じることもままありますが、杉山氏のヒトサラヒトサラは着実、堅実にブラッシュアップ。
とりわけこの夜は、黒舞茸こそお目にかかれなかったものの、天然の箒茸や松茸、いぐち茸、焼津沖のどうまん蟹(浜名湖から家出したようですヾ(≧▽≦)ノ)、甘長米粉揚げの生シラス鋳込みなどなど、感涙の舌鼓。
いつにも増して感服した夜となりました。

<コース内容>
⚫︎落花生豆腐:
 ・葛練り
 ・無花果:三島
 ・銀杏
⚫︎鯵胡瓜巻
⚫︎茹で物:
 ・カマス:焼津
 ・ほうき茸:天然、静岡
 ・タタキネギ
 ・お汁:魚骨の炊き汁
⚫︎椀物:
 ・イトヨリダイ:焼津沖
 ・焼茄子
 ・柚子
⚫︎お造り:
 ・マゴチ:焼津沖
⚫︎揚げ物:
 ・甘長唐辛子
 ・生シラス
⚫︎茹で物:
 ・どうまん蟹:焼津沖
 ・紫蘇の実:塩麴漬け
 ・甲羅出汁ご飯
⚫︎焼き物:
 ・椎茸:藤枝
⚫︎焼き物:
 ・白甘鯛:炭火焼き、焼津沖
 ・栗チップ
 ・実山椒醤油
⚫︎口直し:
 ・青蜜柑葛氷
⚫︎箸休め:
 ・長芋素麺
 ・生ウズラ卵
 ・鰹節
⚫︎炊合せ:
 ・太刀魚:衣揚げ
 ・いぐち茸
 ・オクラ
 ・石川小芋
⚫︎ご飯物:
 ・炊き込みご飯:二膳
  ・花鯛
  ・舞茸:天然
  ・大銀杏茸:天然
  ・松茸:静岡
 ・栗ご飯:二膳
 ・塩〆酢〆花鯛ご飯:焼津沖
 ・副菜:鰯生姜煮
 ・香の物
 ・お味噌汁:豆腐
⚫︎デザート:
 ・フルーツ:
  ・シャインマスカット
  ・梨
 ・薄皮どら焼き
⚫︎抹茶

<お酒類>
日本酒は八種類ほどいただきましたが、その内二種は45度のぬる燗、35度のひと肌でご提供。
どのお酒かは忘れてしまいました。
無念\(//∇//)\

・ジンジャーエール
・ミネラルウォーター
・大七:純米生酛、ひやおろし、福島
・磯自慢:特別純米、東条特A山田錦、静岡
・無窮天穏:齋香、生酛純米大吟醸、佐香錦、島根
・初亀:特別純米、ひやおろし、原酒、静岡
・御日待屋:開運、吟醸生酒、福光/山田錦、静岡
・七本鎗:純米、無有、2023、玉栄、滋賀
・白隠正宗:辛口純米、秋あがり、静岡
・森本:限定樽酒、純米、静岡


4.55

  • お店の入り口

  • 今夜は珍しく、ジンジャーエールでスタート

  • 福島の銘酒です

  • 三島産無花果と落花生豆腐。落花生と葛の練りソースと銀杏をトッピング

  • これも開店当初からご用意されている小鉢ですが、進化が止まりません

  • 鯵の胡瓜巻きは三階建て、アハッ\(//∇//)\

  • 焼津の銘酒。限定品です

  • 焼津沖で獲れたカマスの蒸し物。下敷きは天然ほうき茸。薬味はタタキネギと魚の骨を煮出したお汁です

  • カマスは焼いても美味しいけれど、蒸しもウンマイ

  • 天然のほうき茸です。魚骨のお出汁を吸って、抜群にウンマイ

  • 出雲の銘酒

  • カマスの断面にポワソンナクレが煌めいています

  • イトヨリダイと焼き茄子のお椀です

  • 柚子の皮は食べちゃダメダメ。香りだけです。鰹節の一番出汁に溶け込む焼き茄子の焦げた香味とイトヨリの脂。絶品です

  • お造りは地物のマゴチです

  • マゴチを薄造りに仕上げました

  • このマゴチが抜群にウンマイ

  • 藤枝の銘酒

  • 天然舞茸と天然大銀杏茸。一本だけですが、静岡の松茸も隠れておりました

  • 1kg超えの地物のどうまん蟹。浜名湖が有名ですが焼津沖です網にかかりました。その親指です

  • どうまん蟹の親指のアップ

  • お猪口と並べると、その大きさが分かりやすいかも\(//∇//)\

  • 生シラスです。これからある物に射込みます

  • 甘長唐辛子の米粉揚げです

  • 米粉揚げした甘長唐辛子の中に生シラスを射込みました。シラスに揚げ物の余熱が加わり、ほんのりと甘くなりました

  • 開運です。掛川の銘酒です

  • どうまん蟹の親指。柱状節理が美しい。奥はどうまん蟹を湯掻いた煮汁で炊いたご飯です。右手の奥は紫蘇の実の麹漬けです

  • 柱状節理のドアップ。蟹は親指が一番、美味しい\(//∇//)\

  • どうまん蟹とその茹で汁で炊いたご飯

  • 滋賀の銘酒

  • 炭火で蒸し焼きにした藤枝産の椎茸。溢れるグアニル酸に朦朧としてしまいました

  • 地物の白甘鯛の炭火焼き。栗チップをトッピング。薬味は実山椒醤油です

  • ため息が出るほどウンマイ。実山椒醤油の塩味と栗チップの甘味、白髪ネギの爽快な香りの三位一体\(//∇//)\

  • 口直しです。

  • 青蜜柑を葛でまとめて凍らせました。これはガリガリ君サイズで欲しい

  • 沼津の銘酒。これだったかなぁ、35度のひと肌でいただいたのは・・・?

  • 鰹節の下には長芋素麺が潜みます

  • 季節柄、お月見仕立て、アハッ\(//∇//)\

  • 地物の栗ご飯。栗は焼いて炊いて仕込みました

  • 菊川の銘酒。杉樽仕込みの限定品です

  • 上から時計回りにオクラ、いぐち茸(傘の裏側がスポンジ状のモフモフです)、太刀魚衣揚げ、石川小芋の焚き合わせ

  • 松茸と舞茸の炊き込みご飯。炭火焼きした花鯛も加わります

  • 鰯の生姜煮

  • 花鯛、松茸、舞茸の炊き込みご飯。二膳ほどいただきました

  • 秋はキノコの炊き込みご飯何一番です

  • 軽く塩〆、酢〆した花鯛の半身を三枚ほどトッピング

  • 二膳目の栗ご飯です

  • 豆腐入りのお味噌汁

  • 二膳目の花鯛、舞茸、松茸の炊き込みご飯

  • デザートのフルーツは梨とシャインマスカット

  • 二つ目のデザートは薄皮仕立てのどら焼きです。〆の抹茶に合わせました

  • 杉山氏のたてる抹茶

2025/10/20 更新

30回目

2025/06 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

駿河湾の天祐は杉山氏の掌で満ちる

焼津です。

今夜は凡そ七ヶ月振りに、こちらの【温石】さんにお伺いしました。

ご一緒するのは、自称『かとうれいこだったかも・・・』女史。

学生の頃はクリソツでモテモテだったと言いたいんだろうけれど、うん?
自称なので、まっいっか、グフッ\(//∇//)\

更に偶然にも、チーム佐野鮨のイケメン紳士も加わり、カウンターのコーナーに仲良く座ります。

さてさてそれでは本題。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
定番の鯵胡と金目鯛の炭火焼きもその味わいが進化。加えて今夜は焼津沖の定置網に迷い込んだ本鮪まで登場。
かなり珍しい訪問客ならぬ訪問魚。
その赤身は漬けご飯、大トロ部位はネギマのシャブシャブ仕立てにしてご提供。
通い始めて六年目だけれど、その魅力は尽きることがありません。
日々の研鑽と客人への温かい眼差し・・・、好きだなぁ、グフッ\(//∇//)\

⚫︎先付け:
 ・鯵胡瓜巻き:胡麻、タタキ梅
 ・メバル:蒸し、昆布出汁餡、二杯酢
 ・ジンドウイカ:玉葱餡、ルッコラ、蕗、蕨
⚫︎椀物:
 ・白甘鯛:管ごぼう、温石の森の柚子
⚫︎向付:
 ・真ハタ:焼鏝仕上げ、三日目
 ・泥障烏賊
⚫︎揚げ物:
 ・葉生姜:真薯、久能山産
 ・柴漬け
⚫︎蒸し物:
 ・カマス:タタキ葱、焼津
 ・モロヘイヤ
⚫︎箸休め:
 ・ズッキーニ:炭焼き、藤枝
 ・トマト
⚫︎焼き物:
 ・金目鯛
 ・実山椒醤油
⚫︎強肴:
 ・枝豆:擦り流し
⚫︎ご飯物:
 ・混ぜご飯:新生姜
 ・小鰯:炊き
 ・お味噌汁:オクラ
 ・香の物:キャベツ、胡瓜、大根
 ・一膳目:本鮪ねぎま、焼津、折戸茄子
 ・二膳目:太刀魚、甘長唐辛子
 ・三膳目:本鮪漬け
⚫︎デザート
 ・甘夏の紅茶ゼリー寄せ:浜香の香り
 ・蓮根餅
⚫︎抹茶

<お酒>
・生ビール
・磯自慢:純米大吟醸42、焼津
     特A東条少分谷産特上山田錦
・開運:純米、涼々、山田錦、掛川
・森本:純米、勘造り六十五、菊川
・播州一献:純米吟醸
      播州多可町産渡船弐號、宍粟
・霜:ロゼ、2024、甲州
・志太泉:純米吟醸、辛口、山田錦、藤枝
・鳴鏑:清酒、雄町、御殿場
・志太泉:開龍、純米原酒、山田錦、藤枝
日本酒は三人でシェアしたので、三合弱くらい


4.54

  • 津軽海峡を抜け、下北の尻労を右折して三陸の延縄も逃れた本鮪。黒潮にぶつかったところでスピードダウンしたのか、焼津の定置網に迷い込みました\(//∇//)\

  • 鯵胡は三階建ての特別仕様。炒りごまの風味と梅の酸味、塩〆の塩味で美味しくいただきました。

  • 金目鯛の炭火焼き。薬味は実山椒醤油です

  • 焼津産の白甘鯛。管ごぼうで見通し良く。庭の温石の森から摘んだ小さな柚子の香りが心地良い

  • イカは耳が好き(^◇^)

  • 初夏なので涼しげな暖簾

  • 最初は生ビール

  • 焼津の銘酒。特A東条少分谷産特上山田錦の限定品です

  • 鯵胡のアップ。あーうー、頬ずりしたい、グフッ\(//∇//)\

  • 由比産のメバル蒸し。昆布出汁をゼラチンでゆるめの餡にして二杯酢を掛けました

  • 掛川の銘酒。初夏の軽く涼しいお酒でした

  • この器はお魚の眼をイメージした作家さんの作品です

  • ジンドウイカのアップ

  • 遠火で軽く熱を加えたジンドウイカ。名残りかな?付け添えはルッコラ、蕗、蕨。それらを玉葱餡がまとめます

  • 菊川の銘酒

  • 宍粟の銘酒

  • 素敵な酒器です。備前かな?

  • お造りは真ハタと泥障烏賊の二点盛り

  • 真幡は皮目を炭で焼鏝仕上げ。炭の香りが心地良い

  • 泥障烏賊です。ネットリ感が半端無い

  • 真ハタです。皮目に軽く熱が入り、食感の変化を楽しめます

  • 今夜も呑んでしまう\(//∇//)\

  • 久能山産の葉生姜の真薯。手前はしば漬け

  • 甲州のロゼワイン。カマスに合わせました

  • カマスの蒸し物。モロヘイヤの上にちょこんと乗っかります。トッピングはタタキ葱

  • カマスの蒸し物のアップ

  • 箸休めの炭火焼き。ズッキーニとトマト

  • 藤枝産のズッキーニ。ビールの小瓶くらいの太さにビックリポン。

  • 甘いトマト。恐らくアメーラかな?

  • 炭火焼きのズッキーニ。内側には芳醇な水分を含んでおりました

  • 藤枝の銘酒

  • 魚はお腹が美味しい\(//∇//)\

  • 枝豆の擦り流し。すり切り一杯です\(//∇//)\

  • 御殿場の銘酒

  • ご飯は新生姜の混ぜご飯。奥は焼津の定置網にかかった本鮪のシャブシャブです。ネギマ仕立てでご飯のお供に

  • 底には折戸茄子

  • ネギマを追加。杉山氏がそっと置いてくれました(^◇^)

  • 藤枝の銘酒

  • ご飯の準備が進みます

  • 小鰯を軽く炊きました

  • 二膳目は地物の太刀魚の炭火焼きと甘長唐辛子

  • 太刀魚のアップ。この個体の脂は抜群にうんまい

  • 三膳目はシャブシャブと同じ個体の赤身漬け

  • 赤身漬けのアップ

  • 甘夏の紅茶ゼリー寄せ。浜香の香りがアクセント

  • 海岸に群生する浜香(ハマゴウ)。杉山氏が手揉みして香りを引き立て、皆様にご案内。ユーカリのようなミントのような爽快な香りが立ち込めます。

  • 中には何が入っているのかな?

  • 答えは蓮根餅でした

  • 裏紀香が開いてくれました。お爺ちゃん思いや、アハっ

  • 仕上げは抹茶

  • サスエ前田さんの宣伝です

2025/06/22 更新

29回目

2024/11 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の慈愛は杉山氏の掌で溢れる

土曜日の夜です。

焼津です。

今夜は秋の食材を楽しみに、二か月振りのこちら、【温石】さんにお伺いしました。

ご一緒するのは、お鮨屋さんの予約でいつもお世話になっている女史。

ご存知の通り、低気圧の影響で大荒れの天気が予測される中、ああっ、どないしよ・・・
いつもなら駅からノテノテと歩くけれど、おそらく足元がグシュグシュになっちゃう。温石さんでは靴を脱いで上がるので、これは申し訳ないよな。

歩かないとして、駅からタクシー・・・
いやいやいや、止まっているのを見た事がないし、待ったとしても予約時間前にお店に到着できるか確約できない・・・

在来線が止まる可能性もあるので、早めに駅に着いたものの、フムゥ・・・

そこで、元峰不二子嬢の出番。

『バスがあるわよぉ〜』
『えっ、えっ、ほんま?』

デジタル・リテラシーの低い典型的アナログ脳のラッコ。それを補うリケジョの不二子嬢。

『あっ、バスが入ってきた』
『アレじゃないかしら。時間通りだし』

慌てて乗り込むラッコと不二子嬢。
焼津水産高校前で降りて、【温石】さんまでのルートを検索。

『おっ、意外に近い』
『ダショォ』と鼻高々な女史。

強風に煽られながらも、歩く事数分でなんとか到着。

でも予約時間までまだ40分ほどが。
この雨では周りを散策できないし中にも入れない。
グフッ、この課題をどう解決するか?

しかし、ラッコと不二子嬢は持っている。

ガチャ、ガチャガチャガチャと鍵の開く音。偶然扉が開くと『あっ、xxxさま、すぐにお部屋をご用意しますので、少々お待ちくださいませ』と、馴染みの女性がニコッと微笑みます。

『うわぁ、有難うございます。助かりました』

中に入ると『これでカバンをお拭きください』と手には大きめのハンディタオル。滴を綺麗に拭っていると、『お部屋がご用意出来ましたので、そちらでお待ちください』と奥の個室にご案内。

温かいお茶も出していただき、静かに会話するラッコと不二子嬢。

ふううううっ、嬉しいなぁ。
雨が降ろうが冷え込もうが、時間になるまで中に入れないお店も多い中、流石の【温石】さん。懐石の優しい御心遣いが肌に染み入ります。

しかし超人気店になれば、色んなお客さんがいらっしゃるのもまた事実。
懐石の真髄をご存知ないのか、杉山氏がお茶をたてている際にも大きな声ではしゃぎ続けるお客人。

思わず唇に指をあて、お静かに、と促すラッコ。
過分なことかもしれませんが、最低限の礼節はもてなされる側にも必要かなと・・・

さてさて前置きが長くなりました。
いただいた内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
なんと言っても、今夜は駿河湾のうすばはぎ!
淡白だけど滋味深い身に加え、その肝醤油が最強。皮剥の肝より遥かに上質な脂に悶絶してしまいました。

今年豊漁の白甘鯛も何かが違う。
八幡浜産が一番と思っていましたが、産地ありきではないことを今更ながらに痛感。
釣って水揚げして手当して、その全ての工程に携わる方達の真摯さが、その味わいを形成するのかな。
自家製柚子胡椒の塩味でその滋味が爆発。

久しぶりの知床牛のシンシンにも感激。
肉質も申し分無いけれど、火入れが完璧。炭の魔力は言うまでもなく、小一時間をかけてじっくりと丁寧に仕込むその技量あってこそ。


<コース内容>
⚫︎焼き茄子:
 ・ずんだ
 ・枝豆:刻み
⚫︎鯵胡瓜巻
 ・梅肉
⚫︎椀物:
 ・イトヨリダイ
 ・シメジ
 ・黄柚子
⚫︎お造り:
 ・うすばはぎ
 ・茗荷
 ・肝醤油
 ・塩
⚫︎揚げ物:麻機蓮根
⚫︎伊勢海老:炭火焼き
 ・栗チップ
⚫︎椎茸:炭火焼き
⚫︎カマス:炭火焼き
 ・空芯菜
 ・春菊ソース
⚫︎白甘鯛:炭火焼き
 ・自家製柚子胡椒
⚫︎知床牛:炭火焼き
 ・海老芋:磐田
 ・ほうれん草
⚫︎ご飯:
 ・一膳目:炊き上がり
 ・二膳目:黒舞茸
 ・三膳目:メカジキ
⚫︎お味噌汁:
 ・豆腐
⚫︎香の物
⚫︎デザート:
 ・ラフランス
 ・どら焼き
⚫︎抹茶

<お酒>
・生ビール
・船中八策:純米超辛口、ひやおろし、高知県
・亀泉:純米吟醸原酒、ひやおろし、土佐
・開運:純米、ひやおろし、掛川
・大七:純米生酛、ひやおろし、二本松
・初亀:純米吟醸、秋あがり、藤枝
・森本:純米吟醸原酒、もったいない卸し、菊川
・アルザス:ピノグリ


4.56

  • ウスバハギです。皮剥よりデッカいお魚ですが、より滋味深い

  • 知床牛のシンシン

  • 黒舞茸の炊き込みご飯

  • 巨大な伊勢海老。目が充血しています。目薬が必要かも\(//∇//)\

  • イトヨリダイとシメジ

  • 焼きナス。ずんだとの相性が抜群。焼き目の香ばしい苦味も大人の味

  • 定番の鯵の胡瓜巻

  • お椀の登場

  • 上蓋の裏側。渡り鳥かな?

  • ウスバハギです。手前の肝醤油が破壊的にウンマイ

  • ウスバハギの肝醤油。脂分が強いので醤油が入っていても、こんなにポテっと固まります

  • 肝醤油にウスバハギを乗っけたところ

  • 伊勢海老がガンを飛ばします\(//∇//)\

  • デッカい伊勢海老。赤目が怖い\(//∇//)\

  • 頭を二分割して味噌ソースを作ります

  • 横たわる伊勢海老。このポッチャリ感が好き

  • 熱そうです\(//∇//)\

  • 尻尾が反ってきました

  • 甲羅は井伊の赤備え色になりました

  • 伊勢海老に栗チップを乗せました。薬味は頭の味噌ソース

  • この塊はシンシンで間違い無し\(//∇//)\

  • 知床牛のシンシンの登場です。これから小一時間、じっくりと炭火で炙ります

  • 麻機蓮根のおかき揚げ

  • グアニル酸の塊

  • カマスを炙ります

  • レアなカマス。空芯菜と春菊ソースでいただきます

  • 白甘鯛です。自家製柚子胡椒でいただきます

  • 蕪の炭火焼き

  • 炊き上がりのご飯

  • 舞茸の芳香に朦朧としてしまいます

  • 香の物

  • お味噌汁

  • メカジキです

  • メカジキご飯

  • ラフランスです

  • 小さなどら焼き

  • 最初は生ビール

  • 高知の銘酒からスタート

  • 土佐の銘酒

  • 掛川の銘酒

  • 菊川の銘酒

  • 福島の銘酒

  • 藤枝の銘酒

  • 〆のアルザスのピノグリジオ

  • 備前かな?

  • 素敵な酒器

  • 今夜の表のお酒

  • 個室で時間までのんびりと休憩

2024/11/03 更新

28回目

2024/09 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

駿河湾の果実は杉山氏の掌で香り立つ

土曜日の夜です。

焼津です。

今夜はおよそ三か月ぶりのこちら、【温石】さんにお伺いしました。
数日後に中秋の名月とは言え、まだまだ残暑の熱が収まらず、汗をにじませながら駅からニ十分の道のりをノテノテノテ。

ご一緒するのは自称、裏紀香嬢・・・!
どうも藤原紀香さんをイメージしているようですが、縦横に偏倍がかかっているように見えるのは、ラッコの老齢カスミ眼のせいか、グフッヾ(≧▽≦)ノ

まっ、自称ですからね、それは良しとして、思わず笑ってしまったのは杉山氏の仕込み。

というのも日本酒メニューの紹介文に『墨廻江:藤原紀香のようなふくよかさからのキレ』(写真をご参照ください)との記載が・・・

『もしかして、アタシのこと?』
『そんなん、知らん』
『どうして分かったのかしら?』

どうもラッコの反応が耳に入らないらしい・・・

その会話を聞いていた杉山氏。
『書かないで、とは伝えていたのですが、書かれてしまいました』と、照れ笑い。

以前のラッコと自称紀香嬢の会話を記憶されていたのか、はたまた単なる偶然なのか?
それは分からないけれど、一気に気分を良くしたノリノリのお嬢。

『ふくよかさからのキレって、どんなんやろ?』
『試してみるぅ~、高いわよぉ~』
『要らん、誰が試すかいな、グフッ』
『あら、お酒のことよ、エヘッ』

周囲の失笑を買いながら、『それでは冷おろしからいきましょうかね』とラッコ。
『久しぶりだから、呑んじゃうわよぉ』とお嬢。

さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<まとめ>
以前からのスペシャリテもブラッシュアップ。
牛肉こそ揃っておりませんでしたが、白甘鯛に鰻、エボ鯛、鱧、真旗に加えて地物の野菜が並びます。
〆の抹茶を点てる姿に静かに見入りながら、今夜も素敵なばんげを過ごすことが出来ました。

<コース内容>
⚫︎先付:
 ・落花生豆腐
   ・落花生:葛寄せ
   ・無花果
   ・隠元
 ・鯵の胡瓜巻:焼津
   ・梅肉添え
⚫︎椀物:
 ・イトヨリダイ:焼津
 ・冬瓜
 ・ツルナ
 ・切り柚子
⚫︎お造り:
 ・真羽太:焼津、6kg
 ・茗荷
 ・薬味:本山葵、醤油、塩
⚫︎揚げ物:
 ・翡翠ナス
 ・田楽味噌
⚫︎炊合せ:
 ・蛤
 ・空芯菜
 ・栗:素揚げチップ
 ・銀杏
 ・葛煮餡
⚫︎蒸し物:
 ・椎茸:藤枝
 ・黄身醤油
⚫︎強肴:
 ・鱧:湯引き、愛知
 ・ネギソース
⚫︎箸休め:
 ・温麺
 ・柚子胡椒
 ・出汁:鱧、蛤
⚫︎焼き物:
 ・白甘鯛:焼津
 ・実山椒醤油
 ・万願寺唐辛子:ピクルス
⚫︎口直し:
 ・長芋:素麺仕立て
 ・ウズラ卵
 ・鰹節
⚫︎焼き物:
 ・鰻:白焼き
 ・折戸なす:清水
 ・オクラ
⚫︎ご飯もの:
 ・一膳目:
   ・エボ鯛:炭火焼き
   ・獅子唐
 ・二膳目:
   ・冷し胡麻出汁茶漬け
   ・胡瓜の醤油漬け
 ・おにぎり:
   ・揚げ玉葱
 ・お味噌汁:豆腐
 ・香の物
⚫︎デザート:
 ・シャインマスカット
 ・梨
 ・翡翠餅:ズンダ

<お酒類>
・ジンジャエール:自家製
・鳳凰美田:純米吟醸、ひやおろし、小山
・伯楽星:純米吟醸、ひやおろし、大崎
・山形正宗:純米吟醸、秋あがり、天童
・開運:純米、ひやおろし、掛川
・霜:2023, Rose, 甲州
・森本:純米、蔵出し限定初呑み切り 2024、菊川
・杉錦:菩提酛純米吟醸、藤枝
・手取川:秋、純米、辛口、白山
・船中八策:純米、超辛口、ひやおろし、高知県
・墨廻江:大吟醸、600K、石巻


4.56

  • お酒のメニュー

  • 最初は自家製ジンジャエール

  • 落花生の葛寄せとイチジク、豆腐は温製です

  • 落花生の葛寄せだけでお酒が一合、呑めちゃいそう

  • 限定銘酒です

  • 地物の鯵の胡瓜巻き。塩味と酸味がちょうど良い

  • イトヨリダイが出てきました。恐らく、お碗の具材ですね

  • 宮城の銘酒

  • 器も中秋の名月に因みます

  • 地物のイトヨリダイ。冬瓜とトッピングの辛子の相性が抜群でした

  • 8kgの真羽太の柵からお造りを用意します

  • 真羽太です。薬味は塩と醤油と本山葵

  • 真羽太。これは抜群にウンマイヾ(≧▽≦)ノ

  • 天童の銘酒

  • 翡翠ナスの揚げ物。手前の田楽味噌との相性が抜群

  • 翡翠ナスを小麦粉と片栗粉をまぶして軽く揚げました

  • 掛川の銘酒

  • 蛤と空心菜の炊き合わせ。栗の素揚げチップが全体をまとめます

  • 藤枝産の椎茸の蒸し煮。黄身醤油でいただきます

  • 甲州ワインのロゼです

  • 愛知の鱧の湯引き、ネギソースです

  • 菊川の銘酒

  • 地物の白甘鯛の炭火焼き。実山椒醤油でいただきます。緑色は万願寺のピクルス

  • 藤枝の銘酒

  • 白山の銘酒

  • 口直しです

  • 鰹節の下には長芋素麺とうずら卵が隠れていました

  • 清水の折戸ナスの炭火蒸し焼き

  • 炊き立ての新米です

  • 鰻の炭火焼きです

  • 鰻の白焼きと折戸なす、オクラ

  • 高知県の銘酒

  • エボ鯛の炭火焼きとしし唐

  • 〆のお膳です

  • 一膳目はエボ鯛の炭火焼きでいただきます

  • 二膳目は冷たい胡麻出汁でお茶漬け風に

  • お茶漬けにもエボ鯛を乗せました

  • 三膳目はオニギリです。トッピングは揚げ玉葱

  • デザートです。梨とシャインマスカット

  • シャインマスカット、大好き

  • 翡翠餅。中身はずんだです

  • 最後のお抹茶

2024/09/16 更新

27回目

2024/06 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の艶麗は杉山氏の掌で弾ける

土曜日の夜です。

焼津です。

季節ごとにお伺いしている【温石】さん。
初夏の艶麗を求めて焼津駅からノテノテノテ。

六時半ちょっと前にお伺いすると、他の七名のお客様はすでに外待ち中。

鍵が外されご案内がスタート。
ラッコは、正面の上がり框から靴を脱いで着席。程なくすると、仕込みがひと段落ついたのか、杉山氏が奥から現れ、一人一人に丁寧なご挨拶。

通い始めて五シーズン目となりましたが、食べログゴールドに輝いても微塵も変化しない謙虚な姿勢。

実るほど頭を垂れる稲穂かな。

恐らく、日々、ご自身の料理に対する心構えを問われているのでしょう。ひとつ「出来た」と納得されても、更に視界が開けることで、次の課題が自然に浮かんでくるのかな。
ご自身の成長は感じられても、懐石の真髄はそれ以上に奥深く、大きくなっても相対的に小さな自分に向き合い続ける、そのお気持ちの表出・・・!

この五年間のお付き合いを俯瞰し直して、そんなことを考えながら、一皿一皿の艶麗と銘酒の数々に心地良く漂うラッコでした。

さてさてそれでは本題です。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
神は細部に宿る。
目と鼻と舌でそれを感じ、脳幹を経由した味覚中枢で爆発。
最後のお点前を静かに見つめながら、ただ一言、感謝。

<コース内容>
知床牛も食べさせて、なんて我儘はもう言いません。今夜の魚のラインナップは完璧でした。

⚫︎鯵の胡瓜巻き:焼津
 ・梅肉
 ・炒り胡麻
⚫︎白ミル貝:愛知
 ・炭火焼鏝
 ・ルッコラ:お浸し
 ・自家製マスタード
 ・新玉葱餡
⚫︎豆鯵:
 ・風干しの唐揚げ
⚫︎お椀:
 ・カマス:葛タタキ
 ・新蓮根
 ・つるな
 ・柚子
⚫︎お造り:
 ・ヒラ鯵:炭火焼鏝
 ・真ハタ:炭火焼鏝、背カミ
⚫︎揚げ真薯:
 ・葉生姜
⚫︎虎河豚:
 ・炭火焼き
 ・アスパラガス
 ・黄身酢
⚫︎ズッキーニ:藤枝
 ・朝どれ(直径10cm)
 ・炒り玉葱
⚫︎えぼ鯛:
 ・蒸し
 ・春菊
 ・タタキトマト
⚫︎真旗:
 ・頰肉
 ・炭火焼き
 ・実山椒ソース
⚫︎枝豆:
 ・擦り流し
⚫︎炊き合わせ:
 ・金タラ:別名ヨロイイタチウオ、ヒゲダラ
 ・揚げ餡掛け
 ・賀茂茄子?
 ・オクラ
⚫︎ご飯他:
 ・一膳目:新生姜
 ・二膳目:金目鯛の鎌の炭火焼き
 ・三膳目:新生姜、おこげ
 ・香の物
 ・お味噌汁:豆腐
⚫︎煮麺:
 ・蛤
 ・黒七味
⚫︎デザート:
 ・夏みかんゼリー
 ・浜香シロップ:石津浜
 ・半熟カステラ
 ・とうもろこしアイス
⚫︎お抹茶

<お酒>
お店の女子にお任せしました。

⚫︎生ビール
⚫︎天狗舞:山廃、能登杜氏 中 三郎、白山
⚫︎初亀:純米吟醸、Blue、藤枝
⚫︎森本:特別純米、掛川
⚫︎開運:大吟醸、能登流、伝 波瀬正吉、掛川
⚫︎雨後の月:純米吟醸、呉
⚫︎磯自慢:純米大吟醸、焼津


4.54

  • 風干しして揚げた小さな豆鯵。このサイズでないと苦味が先立ちます

  • 駿河湾の虎河豚の炭火焼き

  • 賀茂茄子?とオクラが寄り添います

  • 蒸したエボ鯛。春菊の苦味と叩いたトマトの甘味と酸味が調和しておりました

  • 駿河湾の艶麗にウットリ\(//∇//)\

  • 玄関

  • 最初は生ビール

  • 鯵の胡瓜巻。脂が乗ってきて更に美味しくなりました

  • 白山の銘酒。杜氏四天王の一人、中三郎氏の集大成。これは美味い(^◇^)

  • 愛知の白ミル貝。炭火を焼鏝のように軽くあて、芳ばしい香りを演出。新玉葱餡とともにいただきます。奥は自家製マスタードとルッコラのお浸し

  • 風干ししているので旨味が凝縮。梶の葉の緑が映えます

  • ホントに小さな豆鯵。仕込みの大変さに感嘆してしまいます

  • 藤枝の銘酒の夏酒

  • 汁物椀の登場

  • カマスの葛タタキ。新蓮根のお団子が下に隠れています。緑はつるなとお店の庭に自生している柚子の赤ちゃん

  • カマスの斬り口に浮かぶ真珠のような煌めき。ポワソンナクレ!

  • 左が新蓮根のタタキ

  • 炭火でじっくり超太のズッキーニを炙ります

  • 菊川の銘酒

  • 奥が真ハタの背カミ部位。炭火を軽くあてて脂を引き出します。手前はヒラ鯵。真ハタと同様、焼鏝仕上げ

  • ヒラ鯵です。お腹と背中。抜群にウンマイ

  • 真ハタの背カミ部分。筋肉質にウットリ

  • 形からして河豚かな?

  • 九谷焼の素敵な器です

  • 揚げたての真薯。フワフワでした。中の葉生姜がアクセント

  • 虎河豚です。この形状をいただくのは初めて。黄味酢との相性が抜群でした

  • 能登杜氏の伝える開運。これも最高にウンマイ

  • ズッキーニの炭火焼き。トッピングは炒めた玉葱です。直径は10cmくらい。この太さでないと炭火のパワーに負けてしまいます。

  • 中はとってもジューシーです

  • 呉の銘酒

  • 真ハタの頰肉。カマの部位を炭火の串焼きで供します

  • 真ハタの頰肉です。もはや鶏肉のような食感でした

  • 真ハタの頰肉を実山椒ソースでいただきます

  • 真ハタの炭火焼きの内側。半レアです

  • 枝豆の擦り流し

  • ヨロイイタチウオの揚げ餡掛け

  • 磯自慢の温石オリジナル純米大吟醸

  • 一膳目の生姜ご飯

  • 二膳目の混ぜご飯用に金目鯛のカマを炭火で焼いてほぐします

  • 香の物

  • 豆腐のお味噌汁

  • 二膳目。金目鯛のカマの炭火焼きの混ぜご飯

  • 蛤の煮麺。お出汁はもちろん、蛤です。黒七味がアクセント

  • 蛤です

  • 三膳目のおこげご飯

  • 焼津の近くの石津浜に自生しているハマゴウ(浜香)。スタッフの方が隙間時間を利用して手摘みされているそう。ミントのような香りがしました

  • 夏みかんゼリー。ハマゴウのシロップがかかっています

  • 半熟カステラと玉蜀黍アイスクリーム

  • 抹茶

2024/06/03 更新

26回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の慈悲は杉山氏の掌で揺れる

土曜日の夜です。

焼津です。

三ヶ月振りにお伺いしたのは、こちらの【温石】さん。隣には一昨年のクリスマス・イブ以来の二回目となる元・峰不二子嬢。

もともと昨年秋にご一緒する予定のところ、ラッコの勝手な都合で内幸町の松茸フライに浮気させてしまいました。

その後の二次会のバーで『松茸より駿河湾のお魚が良かったかもぉ』と恨めしそうな元峰嬢。その穴埋めに、今日のこの夜とあいなりました。

焼津駅の改札で待ち合わせ、夕闇迫る街中をノテノテノテ。いつものように、すれ違う街人はわずか数人。

静寂に包まれたこのアプローチがいつにも増して心地良い。ササくれて傷んだ心の襞が優しく癒されます。

程なくしてお店の玄関に到着。
暖簾には筍がデザインされておりました。旬ですものね、客人を迎える実直なお気持ちが、嫌味なく自然に伝わります。

さてさてそれでは本題。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

<まとめ>
通い始めて五年目ですが、三月にお伺いするのは二回目。その三年前の献立を確認し、そうかそうか、赤座海老の季節だな、なんて予習に余念のないラッコ。

しかし登場したのは、艶めかしい煌めきを放つ赤銅色の物体。布巾を取ると、アイヤァ・・・、十年ものと思しき巨大な伊勢海老。
裏で〆たばかりなので、ギィギィという肉声こそ発しませんが、断末魔の力を振り絞っては、その毛むくじゃらの前脚でラッコを威嚇。

大丈夫だよぉ〜!
ラッコは北寄貝と赤貝しか食べないからね!
あっ、ウソウソウソ。
今は仮の人間の姿だから、ごめんね、美味しくいただきます、グフッ(^◇^)

加えて焼津沖の白甘鯛、鰆、エボ鯛、真鯛のカルテット。この四人はすべて他店の主菜を軽く凌駕する味わい。

『前田さんの目利きと前処理が全てです』と港のジャイアンを讃える杉山氏。

いやいやいや、駿河湾の魚の底力と前田氏の確かな目利きと前処理、そして天井世界にまで昇華させる杉山氏の技量、この三点があってこそのこと。

まさに、トリニティ!
三位一体の成果を目と舌と脳で堪能した二人。

次回は食材の端境期となる五月にひとりでお伺いします。

<コース内容>
⚫︎鯵:焼津
 ・砧巻き
 ・胡瓜
 ・米麹
 ・大浦ごぼう
⚫︎炭火焼き:
 ・平貝
 ・ホワイトアスパラ
 ・馬上杯
 ・ホワイトアスパラ:濃縮茹で汁
⚫︎南蛮海老:焼津
 ・ケール
 ・殻出汁
⚫︎お椀:
 ・白甘鯛:焼津
 ・筍:藤枝?
⚫︎お造り:
 ・真鯛:焼津
 ・白ミル貝:玉葱微塵切り、愛知
 ・蕨
 ・じゃがいも:酢漬け
⚫︎おかき揚げ:
 ・ネギ
⚫︎伊勢海老:焼津
 ・炭火焼き、半レア
 ・菜の花
 ・ソース:伊勢海老の味噌
⚫︎箸休め:
 ・椎茸:炭火焼き
⚫︎エボ鯛:焼津
 ・蒸し
 ・黄身醤油
 ・春菊
⚫︎鰆:焼津
 ・炭火焼き
 ・発酵芽キャベツ
 ・実山椒ソース
⚫︎お浸し:
 ・辛子菜
 ・薄揚げ
 ・胡麻
⚫︎蛤:
 ・鍋仕立て
 ・蓮根つみれ:麻機
⚫︎ご飯:
 ・一膳目:太刀魚、葉玉葱
 ・二膳目:蛤鍋の卵とじ
 ・三膳目:蛤鍋の卵とじ+筍
 ・香の物
 ・お味噌汁:豆腐
⚫︎デザート:
 ・キラピカ
 ・章姫
 ・春菊餅:ほんのり温かい

<お酒>
生ビールで気道を確保し、あとは全てお酒にお詳しいお店の女子にお任せします。
冷と燗を織り混ぜ、地酒の芳醇な味わいを最大限に引き出してくださいました。
任せて安心。ただその一言(^◇^)

・生ビール
・森本:炸裂無濾過、特別純米、生原酒、菊川
・初亀:特別純米、無濾過生原酒、藤枝
・白隠正宗:特別純米、静岡誉富士、沼津
・H.森本:純米、必殺山廃仕込み、菊川
・白隠正宗:きもとぶれんど、沼津

4.55

  • 暖簾には季節の筍の図柄が

  • 最初は生ビール

  • 鰺の砧巻き。手前は大浦ごぼうの素揚げ

  • 最初の日本酒は森本からスタート

  • 平貝とホワイトアスパラガスの炭火焼き

  • 馬上杯が素敵

  • ホワイトアスパラ100本分の茹で汁の煮詰め。玉蜀黍茶のような味わいでした

  • 沼津の銘酒

  • 焼津の南蛮海老とケールの素揚げ。海老の殻出汁がまとめます。これにはエビスキーも悶絶

  • このお椀は何でしょう?

  • 焼津の白甘鯛と藤枝だったかな?の筍

  • 威嚇する巨大伊勢海老

  • 愛知の白ミル貝です

  • 沼津の銘酒

  • 真鯛と白ミル貝です

  • 目の前であがった真鯛。〆て二日目ですが、弾力がものすごい。旨味も爆裂します

  • 愛知の白ミルには玉葱の微塵切りを合わせました

  • じゃがいもの酢漬け

  • 横たわるアマビエ嬢みたい

  • 炭火であぶります。胸の脚がパタパタパタ

  • 菊川の山廃です

  • 伊勢海老の炭火焼き。頭の味噌を絡めます

  • 椎茸の炭火焼き

  • 蒸したエボ鯛と春菊。薬味は黄身醤油

  • 沼津の銘酒

  • 大ぶりな蛤です

  • 箸休めの辛子菜のお浸し

  • 蛤と白菜の鍋

  • 蛤出汁が染み込んだ白菜が美味しい

  • 炭火焼きの太刀魚と葉玉ネギのご飯

  • 豆腐のお味噌汁

  • 一膳目

  • 二膳目は鍋をおじやに

  • 三膳目は筍を追加

  • きらぴかと章姫

  • 春菊餅の仕上げにかかります

  • 季節の春菊餅です

2024/04/18 更新

25回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の御饌は杉山氏の掌で覚醒する

土曜日の夜です。

焼津です。

今夜はおよそ三か月振りのこちら、【温石】さんにお伺いしました。久しぶりのお一人様です。

昨年も師走に訪れており、その際の駿河湾の鼓動(当時のタイトル)がどのように新たに差配されているのか、愉しみでなりません。

ちょっと早めですが五時半に焼津駅に到着。

人魚姫に挨拶し、商店街を通り抜けます。年の瀬にも関わらず、出逢った地元の方達は数名ほど。ばんげの時間なので皆さん、ご自宅で団らん中なのかな。

さてさてそれでは本題です。

いただいた内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<まとめ>
初めてお伺いしたのが2019年の8月の夏の日。今回で25回目となりましたが、今夜のお皿がこれまでの頂点。
複数回通うと分かるのですが、変わらぬ仕立てや過度なお化粧でお茶を濁す有名店もある中、杉山氏の進化と真価には目を瞠ります。
引き出しの多さはもとより、日々の弛まぬ努力と研鑽から生まれた駿河湾の御饌。
通い続ける理由がここにある。

<いただいた内容>
杉山氏の真摯なご挨拶から静寂に包まれたお点前にいたるまで、完璧な演出。
演出と書くと何か作為的な雰囲気を感じられるかもしれませんが、そんないやらしい意図はありません。
杉山氏の人格と地場の食材への愛、そして礼節の心から自然に発露する人間力のなせる業、かと思います。

⚫︎落花生豆腐:
 ・銀杏
 ・落花生餡
 ・ロースト落花生
⚫︎鯵の棒鮨:
 ・鯵:焼津
 ・おでお牛蒡:富士宮
⚫︎お椀:
 ・甘鯛:焼津
 ・黒シメジ
 ・柚子:温石の庭で自生
⚫︎お造り:
 ・鮃:西焼津
 ・縁側
 ・ジャガイモ酢漬け
⚫︎鮟肝
⚫︎揚げ物:
 ・太刀魚:焼津
 ・衣:麻機蓮根
⚫︎船場汁:
 ・胡麻鯖:焼津
 ・大根
 ・鰹節と鯖(カマ、尻尾)出汁
⚫︎どうまん蟹:浜名湖
 ・半生内子
 ・蓮根チップ
 ・追い椎茸:炭焼き、藤枝
⚫︎鰆:炭焼き
 ・焼津
 ・実山椒醤油
⚫︎蕪:炭火丸焼き
⚫︎柿とスナップエンドウ:
 ・胡麻酢掛け
⚫︎知床牛:炭焼き
 ・シンタマ
 ・ほうれん草
 ・海老芋:磐田
⚫︎ご飯:
 ・一膳目:炊き立て
 ・二膳目:カマス、酢蓮根、黄身醤油
 ・三膳目:浜名湖青海苔、唐辛子味噌、エノキ
 ・四膳目:漬けヒラ鯵
 ・お味噌汁:豆腐
 ・香の物:白菜、胡瓜、蕪、赤
⚫︎デザート:
 ・洋梨
 ・カボチャのきんつば
⚫︎お手前

<お酒>
・浦霞:純米辛口、しぼりたて、塩竈
・喜久酔:純米吟醸、松下米、藤枝
・國香:純米大吟醸、中取り、袋井
・森本:火の用心、燗酒仕立て、純米、菊川
・開運:無濾過純米、生酒、掛川
・萩錦:生酛純米、静岡

  • 駅前からの長いアプローチのゴールがこちら。なんだか落ち着きます

  • 今夜は最初の落花生豆腐に合わせた旨口の浦霞でスタート

  • 落花生豆腐の進化が止まりません。何度かいただき、時に首をひねる状態もありましたが、今夜のは秀逸。このヒトサラへの想いが昇華したのかな

  • 落花生豆腐と落花生の餡、一時間ほどローストしてクラッシュした落花生。その三種類の鰺の変化を楽しめます

  • 目の前の海の鰺の棒鮨

  • 手前は富士宮のおでお午房の素揚げ。太い管午房のひとつで、その栽培に手間がかかることからなかなか手に入りません

  • 二杯目は松下米の喜久酔。この時期限定の逸品です

  • 目の前の海の甘鯛と黒しめじ

  • 庭で自生した柚子で香り付け

  • お酒を呑んでいる方には鮟肝がつきます。フワフワな仕上がり。まるでレアチーズケーキです

  • 焼津の西にある砂地の海岸で獲れた鮃

  • この鮃はスゴイ。超一流の鮨屋のそれに匹敵、いや、それ以上か?手前は酢で和えた馬鈴薯

  • ヒラメの薄造り。お皿の文様が透けて見えます

  • 袋井の銘酒

  • 焼津に揚がった太刀魚を麻機蓮根の衣で揚げました

  • 蓮根衣の自然の甘さにウットリしてしまいました

  • ゆっくりと遠火の炭で炙られる知床牛のシンタマ。脂の雫が炭に落ちて、ジュワッ、と白い煙が立ち昇ります

  • ここで胡麻鯖に合わせる熱々のお燗の登場

  • 焼津で揚がったこの胡麻鯖は真鯖を超えた

  • お出汁は鰹節に加え胡麻鯖のカマと尻尾からじっくりと引き出しました。骨やアラは雑味が多く、この透徹とした味わいにはたどり着けません

  • 熱燗用の酒器です

  • どうまん蟹と半生の内子。酒が進む進む、だれか止めてくださいませ

  • 器に残ったどうまん蟹の半生内子は藤枝産の椎茸の炭焼きで残さずいただきます

  • 焼津産の鰆の炭焼き。手前は実山椒醤油

  • まるで三重の答志島のトロ鰆みたいな脂の乗り

  • 鰆の薄桃色の身。手前には微かに見えるポワソンナクレ

  • 炭火で丸焼きした蕪

  • 茎を手で持って丸かじりします

  • 焼きの入った表面と内側の食感の変化が楽しい

  • 柿とスナップエンドウの胡麻酢掛け

  • 一膳目は炊き上がりで

  • おこげの用意に抜かりなし

  • 知床牛のシンタマの炭火焼き。枕は磐田産の海老芋です。富田林のそれより、より馬鈴薯に近い食感。年が明けると富田林のようにネットリへの変化するようです

  • 駿河区の酒蔵。萩錦

  • 香の物

  • 豆腐のお味噌汁

  • 二膳目はカマスと酢蓮根の黄身醤油かけ

  • おこげの下準備が完了

  • 三膳目はおこげご飯。浜名湖産の生海苔とエノキ

  • 以前はエノキなしでしたが。今夜はエノキが追加。食感の変化に花丸でs

  • 四膳目はヒラ鰺の漬け

  • デザートの洋梨

  • デザートのカボチャのきんつば

  • 〆のお点前

  • 茶室

2023/12/10 更新

24回目

2023/09 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の恩徳は杉山氏の掌で目覚める

土曜日の夜です。

焼津です。

富士宮駅から静岡に直行。
隙間時間を活かして、ご一緒した女子とふたりで駅ナカのスーパーで地魚を確認し、お土産も購入。

在来線で焼津に移動して、駅前からノテノテノテ。
今夜はいつにも増して街人と遭遇。だってひとりもお会いしなかったことも過去にあるし・・・
なんかあるのかな?

それはともかく予約時間の十分前に路地に入ると、並行して二台のタクシーが逆側から進入。壮年男子の四人連れですね。その後、二人連れの男子も到着し、八席が揃いました。

珍しいことに、女子はラッコとご一緒した博多女子のみ。こんな夜もあるんですね、アハッヾ(≧▽≦)ノ

さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<まとめ>
台風十三号の影響で地物の魚が揃うのか、正直ちょっと不安。でもそこはさすが、サスエさんの威光。

台風の影響で以前なら出漁しない波ですが、お伺いすると、やはりサスエさんの影響力なのだそう。

価値がさがらないよう、魚の手当てを漁師さんに指導された話は有名ですが、それで終わらず漁師さんの荒ぶるマインドに火をつけ、今では何隻か出漁。もちろん漁師さんだけにリスクを負わせられないので、魚種にこだわらず前田さんがすべてを船買い。

これなら男気溢れる漁師さんも『そんじゃみゃぁ、出てみっかぁ~』なんて呟くのかな。

そうして入手された魚ですが、焼津沖の鰺も花鯛もジンドウイもエボもアラも金目も、いつにも増して味が濃ゆい。きっとラッコの感動塩が効いているのかな、アハッヾ(≧▽≦)ノ

おまけに湯がきたての活のどうまん蟹まで登場し、ふうううっ、焼津まで足を延ばす訳がここにある!

<コース内容>
⚫︎先付①:
 ・焼き茄子:揚げ炊き
 ・胡麻豆腐
 ・隠元
⚫︎先付②:スペシャリテ
 ・鯵の胡瓜巻き:焼津
⚫︎先付③
 ・どうまん蟹:浜名湖
 ・モロヘイヤ
⚫︎吸物:
 ・花鯛:焼津
 ・冬瓜:辛子
 ・切り柚子:香り付け
⚫︎刺身:
 ・アラ:8kg
 ・ジンドウイカ:片面炙り、自家製イカ墨
⚫︎揚物:
 ・甘長唐辛子:おかき揚げ
 ・鱧子
⚫︎箸休め:
 ・長芋月見素麺
 ・ウズラ卵
 ・鰹節:削りたて
⚫︎重陽の節句の逸品:
 ・エボ鯛
 ・食用菊
 ・エノキ
 ・柚子胡椒:自家製
⚫︎焼物:
 ・金目鯛
 ・実山椒ソース
●蒸し物:
 ・椎茸:藤枝
⚫︎箸休め:
 ・枝豆:擦り流し
⚫︎炊合せ:
 ・折戸ナス
 ・オクラ
 ・知床牛:炭火焼き、ランプ
●ご飯と汁:
 ・一膳目:新米
 ・二膳目:カマス、焼き玉蜀黍
 ・三膳目:おこげ、浜名湖産生海苔
 ・香の物
 ・お味噌汁
⚫︎デザート:
 ・長野パープル
 ・シャインマスカット
 ・薄皮どら焼き
●お抹茶

<お酒>
・生ビール:小サイズ
・磯自慢:純米大吟醸、温石コラボ、静岡
・杉錦:温燗、八代亜紀、特別純米、静岡
・磯自慢:純米吟醸、大井川の恵み、静岡
・必殺:温燗、H.森本、遠州自然流、山廃、純米、静岡

  • 入り口

  • 最初は生ビール

  • 揚げた茄子を炊いてから胡麻豆腐と隠元をトッピング。この胡麻豆腐が温泉卵の白味のような食感で、抜群にウンマイ

  • 焼津沖の鰺の胡瓜巻き、ラッコ盛りです

  • 磯自慢の純米大吟醸の温石コラボ酒

  • どうまん蟹です。味噌は野趣が溢れすぎるとのことで無添加。産卵期になれば打ち子がはいるようです。緑はモロヘイヤ。これでお酒が一合、イケてしまいます

  • なんでしょう、このお碗?

  • 花鯛と冬瓜です。薬味は和芥子。柚子は香りのみで齧りません

  • 藤枝の銘酒。ぬる燗です。炙ったジンドウイカと合わせ、♪肴は炙ったイカでいい~♪と隣の女子が嬉しそうに呟きます

  • お造りの二点盛りです

  • 手前がジンドウいか。関東ではヒイカと呼ぶ小さなイカです。片面を炭で焼鏝仕上げ。ゲソもトッピング。黒い粉は自家製のイカ墨です

  • 8kgのアラ。三日目に仕込んだそうですが、身が溶けていない、まったくダレていない。反発する身の強さにビックリポン。やはり焼津沖はモノが違うのか!

  • 万願寺唐辛子のオカキ揚げ。手前は鱧子です

  • 先ずは万願寺をそのままひと齧り。中に空洞ができるので、そこに鱧子をつめます

  • そして、アムッヾ(≧▽≦)ノ

  • 焼津の銘酒です

  • なんだこれは?

  • 長芋素麺でした。お腹が落ち着くなぁ、アハッヾ(≧▽≦)ノ

  • エボ鯛なので、エボい!

  • お約束の金目鯛。今でこそ他の和食屋さんでも提供されますが、この仕上げのオリジナルは温石さんでは?

  • H.森本です

  • 炭で焼いて鍋で蒸しました

  • 新米の炊き上がりは香りが違う

  • 枝豆の摺り流しです

  • 知床牛のランプの炭火焼き。底にはオクラと折戸ナスの炊き合わせが隠れます

  • 赤身肉はラッコの大好物

  • 炭火焼きのカマスと焼玉蜀黍の混ぜご飯

  • 香の物

  • お味噌椀

  • おこげ

  • 長野パープルとシャインマスカット

  • ミニどら焼きです

  • 最後はお抹茶で〆ます

2023/09/11 更新

23回目

2023/06 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の神饌は杉山氏の掌で開花する

土曜日の夜です。

焼津です。

お店の近くのお米屋さんで、お米のジェラートをアムアムアムッ。メインストリートに出て、右手に西陽を浴びながら、のんびりと人気のない商店街を南方面にノテノテノテ。

路地を曲がると、先客と思しき二人連れが通りに佇んでおりました。

まだ鍵がかかっているのかな、と訝りながら近付くと、ちょうど暖簾の奥からお店の女子が出ていらしてご案内。

ラッコ達も続いて温石の森(小さな中庭です)を通り抜け、カウンターの端に着席します。

先月はおひとり様でしたが、今夜は以前、軽井沢のイタリアンにご招待いただいた御礼を兼ね、アザブジュバン女史をエスコート。

程なく他の四名の方も揃い、水無月の宴がスタートします。

どんな魚が出てくるのかな?
楽しみ楽しみ。

さてさてそれでは本題。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
暖簾をくぐると杉山氏がお出迎え。
『Pol Rogerを仕入れていただいたようで、有難うございます。しかも写真だとミレジメでした』とラッコ。

実は数週間前の温石さんのインスタで、静岡の他店にプライベート?でお伺いされた際呑まれただろうボトルが掲載されておりました。

『あへっ、Pol Rogerっすね。ラッコの大好物っす。お店でも呑めるとええなぁ』と軽く呟いていたところ、前日のメッセージで『仕入れておきました』とご案内。

おっ、おおっ、それは嬉しいけど、クリスマスぐらいにしかご提供されたことの無い、泡モノ。

ボトル一本の責任を取らんと男やない、いやラッコじゃない。でもミレジメやからザギンのシースーだと諭吉さんが四人でお釣りの筈・・・\(//∇//)\

『ポルロジェ、ボトルで頂かないとアカンですよね・・・』と、眉毛を八の字にして懇願するラッコ。

『・・・・・』と、ラッコと同じく眉毛を下げながら申し訳なさそに頷く杉山氏。

確かにひとりで一本はキツイよな。それに、いつも通りに日本酒を浴びるようにお呑みになりたい筈・・・
それら全てを察していらっしゃる涼しい笑顔に、ハートがズッキュンやないかい、アハッ\(//∇//)\

そうは言ってもせっかくご用意くださったので、グラスで二杯を所望。残りは隙のない営業トークで、奥の四名のお客様にご提供。

ああっ、良かった良かった。半端に残らなくて何よりでした。

<コース内容>
定番の鯵の胡瓜巻きも、締め方を変えて旨味倍増。
他にも新作だらけの一皿一皿に、常に進化する気概の一端を感じとります。

端境期のこの季節、手に入った食材に愛情を注ぎ込み、時間をかけて珠玉の一皿に昇華させるその技量には、ただただ感動の二文字しか浮かびません。

取り分け、太刀魚の炭焼きはこれまでの他店の焼き上げを遥かに凌駕。独特の体臭を完璧に消し去り、匂いの元となる皮目も綺麗に焼き切ります。
恥ずかしながら、これは言われないと太刀魚とは分かりませんでした\(//∇//)\

⚫︎鯵の胡瓜巻き:焼津
⚫︎芋と唐墨のきんつば:富士宮
⚫︎豆鯵:唐揚げ、焼津
⚫︎お椀:
 ・メバル:焼津
 ・管ごぼう
 ・ツルナ:近くの海岸
⚫︎お造り:
 ・真羽太
 ・泥障烏賊
⚫︎葉生姜の揚げ真薯:黄身醤油
⚫︎ズッキーニ:炭焼き
⚫︎真羽太のカマ:炭火焼き、渡嘉敷島のもずく酢
⚫︎南蛮海老:焼津、コリンキー
⚫︎太刀魚:炭焼き、木の芽酢
⚫︎枝豆:擦り流し
⚫︎炊き合わせ:
 ・クリミ:知床牛
 ・折戸ナス:一富士二鷹三茄子で有名
 ・オクラ
⚫︎ご飯:
 ・一膳目:新生姜
 ・二膳目:甘長唐辛子、平貝、発酵エシャロット
 ・三膳目:生海苔おこげ:浜名湖、唐辛子味噌
 ・四膳目:生シラス
 ・お味噌汁:隠元、豆腐
 ・香の物:茄子、胡瓜、蕪、コリンキー
⚫︎デザート:
 ・桃:日川白鳳、安倍川長田地区
 ・薄皮どら焼き
⚫︎お抹茶

<お酒>
・Champagne:Pol Rogers、二杯
・早瀬浦:純米、福井
・南部美人:特別純米、岩手
・傳一郎:手造り純米吟醸、静岡
・森本:特別純米、誉富士、静岡
・司牡丹:かまわぬ、生酛純米、高知

  • 知床牛のクリの炭火焼き。底には一富士二鷹三茄子の折戸ナスとオクラが潜みます

  • 沖縄は渡嘉敷島のもずく酢

  • これが今夜の一番の太刀魚の炭火焼き。薬味は木の芽酢。遠火でジックリと炭の熱を加えるので、繊維が程よく溶け落ち、全く舌や歯に当たりません。これは凄い。今までの太刀魚じゃない(^◇^)

  • 生シラス丼。デカい、太い、美味い

  • 富士宮産の新じゃがの唐墨サンド。唐墨の塩味とマッシュしたジャガイモが超絶、合う

  • 焼津の鯵。『〆方を変えました』とのこと。確かに先月より塩味と旨味が倍増しておりました

  • 焼津前の豆鯵の素揚げ。これもラッコの大好物

  • 葉生姜の揚げ真薯。出来立てなので、フワフワモフモフ食感。薬味は黄身醤油

  • お椀の登場です

  • 焼津のメバルと近くの海岸に自生しているツルナ。管牛蒡で見通しが良くなりますように(^◇^)

  • 奥が真羽太。サスエ前田さんでカツから捌いて塩締め。雑味が完璧に抜け落ち、旨味だけが身に残りました。手前は泥障烏賊。やはり地物です

  • この真羽太は抜群に美味しかった。その透き通るかのような旨味に悶絶してしまいました

  • 泥障烏賊

  • 地物のズッキーニの炭焼きです

  • 真羽太のカマの炭焼き

  • 焼津の南蛮海老とコリンキー

  • 枝豆の擦り流し

  • 新生姜の炊き上がり

  • 甘長唐辛子と平貝のご飯

  • 香の物

  • 甘長唐辛子と平貝

  • お味噌汁

  • 浜名湖の生海苔とおこげ

  • シズル音が凄い

  • 安倍川沿いの長田地区で栽培されている日川白鳳。日本で一番早く収穫される桃だとか

  • 薄焼きドラ

  • お抹茶

  • お茶室です

  • Pol Rogerです

  • 岩手の銘酒

  • 福井の銘酒

  • 静岡の銘酒

  • 高知の司牡丹

  • 静岡の銘酒

2023/06/18 更新

22回目

2023/05 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の恩賜は杉山氏の掌で揺蕩う

金曜日の夜です。

焼津です。

今夜は一人で皐月の温石さん。
ここ数年、通っておりますが、実は皐月は初めてかも。

一般的には食材の端境期にあたり、正直、難しいと言われている季節ですが、それはそれとして、どのような仕立てで楽しめさせていただけるのか、ある意味、別の期待を抱いて焼津駅からノテノテノテ。

ちょいと早めに到着して、カウンターで生ビールを舐めていると程なく、三組のご夫婦と女史の二人組が到着され、九人での宴がスタートします。

さてさてそれでは本題。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
黒鮑や赤座海老のように、一目見てこれが今夜の主役、というネタは有りませんでしたが、それでも目の前の海から揚がる縞鯵、エボダイとカマスは最上の逸品。
脇を固める平貝や白ミルなど、県外からの仕入れに苦労された形跡を感じますが、それはもうね、自然を相手にしているんだから、なんら気になりません。

<コース内容>
⚫︎稚鮎:唐揚げ、焼津水産高校養殖
⚫︎鯵:胡瓜巻き、梅肉、焼津
⚫︎新じゃが:きんつば、鯛子醤油漬け
⚫︎お椀:花鯛、焼津、管牛蒡、つるな、山葵
⚫︎お造り:
 ・縞鯵:焼津
 ・白ミル:新玉葱おろし、焼鏝仕上げ、愛知
 ・茗荷
⚫︎太刀魚:蓮根包み揚げ
⚫︎口直し:トマト
⚫︎エボ鯛と春菊:蒸し物、黄身醤油
 ・追い焼き椎茸
⚫︎カマス:炭焼き、木の芽酢、発酵エシャロット、焼津
⚫︎枝豆:擦り流し
⚫︎アスパラ:胡麻和え
⚫︎平貝:炭焼き、オクラ、丸茄子、泥障烏賊揚げ真薯
⚫︎ご飯:
 ・新生姜
 ・空豆と揚げ桜海老
 ・お焦げと浜名湖アオサ、自家製唐辛子
 ・鰹漬け
⚫︎デザート:
 ・グレープフルーツと紅茶のゼリー寄せ
 ・薄皮どら焼き

<お酒>
いつものお酒にお詳しい女子がペアリングでご提供。

・生ビール:小サイズ
・初亀:純米吟醸、特A東城山田錦、静岡
・森本:特別純米、誉富士、静岡
・司牡丹:かまわぬ、生酛純米、高知
・Chassagne Montrachet:ACMC,
  Olivier Leflaive, 2019
・志太泉:ラヂオ正宗、純米吟醸、温燗、静岡
・王禄:渓、純米、島根
・白隠正宗:純米、誉富士、静岡

  • 薬味は発酵エシャロットと木の芽酢

  • 奥が縞鯵。右手が愛知の白ミルの炙り。炭で焼鏝仕上げに

  • 葉っぱは近くの浜で採れたツルナです

  • どうする家康

  • お焦げを投入

  • 地物の鯵の胡瓜巻きです。梅肉のアクセントが効いています

  • 焼津水産高校の生徒さんが授業で養殖した稚鮎

  • 新じゃがのきんつば。鯛子の醤油漬けをトッピング

  • 地物の花鯛です。見通しが良くなるよう管牛蒡が添えられます

  • 平貝の炭火焼きとオクラ、焼きナスと泥障烏賊の揚げ真薯です

  • この縞鯵は垂涎

  • 縞鯵。サスエ前田さんの手当てが素晴らしい

  • 太刀魚のレンコン包み揚げ

  • 揚げ物に合わせ、シャサーニュ・モンラッシュの登場

  • 箸休めのトマト

  • エボダイと春菊の蒸し物。薬味は黄身醤油です

  • エボダイが高級魚に変身

  • 黄身醤油に追い焼き椎茸。すき焼きの椎茸をインスパイア

  • カマスの炭焼きです。定番の金目鯛に食小気味だったので、これは嬉しい

  • 枝豆の擦り流し

  • 枝豆も潜みます

  • アスパラガスの胡麻和え

  • 新生姜のご飯

  • 空豆と桜海老ご飯

  • 香の物

  • お味噌汁

  • 浜名湖のアオサ

  • 鰹の漬けご飯

  • デザート

  • 薄皮どら焼き

  • 〆のお抹茶が好き

  • 静岡だもん

  • 小サイズの生ビール

  • シャルドネの石灰臭が心地良い

  • 藤枝の銘酒

  • 高知の司牡丹の″かまわぬ″

  • 藤枝の銘酒

  • 王禄です。蔵元から提供温度を指定されているため、ロックでいただきます

  • 菊川の銘酒

  • 静岡の銘酒

  • 玄関

  • お酒の表メニュー

2023/05/20 更新

21回目

2023/04 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の宝玉は杉山氏の掌で華やぐ

水曜日の夜です。

焼津です。

今日は離日される女子への手向けとして、日本の懐石の神髄を紹介したく、こちら、食べログゴールドの温石さんにご一緒しました。

朝からの冷たい雨も止み、駅からノテノテノテ。
『おっ、第一町人、発見』なんて、静かな通りではしゃぎながら凡そ二十分。

暖簾をくぐると、既にご夫婦が一組着席中。程なく仕事仲間と思しき四人がいらっしゃり、八名の席が埋まります。

ラッコ達を除けば、いずれも地元の方々でしょうか?
平日ですものね、都内からやってくるのはやはりしんどいかも。

その点、有休の余っているラッコは問題無し。たまにはゆっくりと休まないと、アハッ\(//∇//)\

さてさてそれでは本題です。

いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
春の終わりは地物のジンドウイカ。鯵も脂の乗ってくる時期となりました。豆鯵の唐揚げに舌鼓を打てば、花鯛の香りにも悶絶。
さらに今夜の出色はエボダイのお造り。
焼津前の定置網のピンピン。健全な脂を含んだしっとり身質に、ただただ深く頷きます。
高級魚とは言えないエボダイですが、サスエ前田氏の完璧な下処理もあり、まさに海の女王に君臨。
『いかがでしょうか?』とドヤ顔の杉山氏。
『エッ、エボい、エモいじゃなくて』とボケるラッコ。

<コース内容>
●鯵:胡瓜巻き、焼津
●ジンドウイカ(ヒイカ):
 ・ルッコラのお浸し
 ・自家製マスタード添え
●豆鯵:唐揚げ
●お椀:
 ・花鯛
 ・ツルナ:近くの海岸
 ・管ごぼう
 ・柚子の花びら
●お造り:
 ・エボダイ:皮目炙り、焼津
 ・泥障烏賊
 ・浜防風
 ・茗荷
●アスパラガス:おかき揚げ
●黒ムツ(新作):炙り
 ・春菊のお浸し
 ・熱した油かけ:丸本の太白/太香のブレンド
●椎茸:炭火焼き
●金目鯛:炙り
 ・木の芽酢
 ・白ネギとエシャロット
●鰆:炭火焼き、おまけ
●辛子胡麻浸し:
 ・蕨
 ・壬生菜
●トマト
●挟み揚げ:
 ・太刀魚
 ・蓮根
 ・エンドウ
●ご飯:
 ・煮えばな
 ・揚げ桜海老
 ・おこげ:浜名湖青海苔、蛤出汁
 ・鯛子塩漬け:おにぎり
 ・香の物
 ・お味噌汁
●デザート:
 ・グレープフルーツと紅茶のゼリー
 ・ミニドラ焼き

<お酒>
・生ビール:小サイズ
・風の森:純米、無濾過生、奈良
・加茂錦:無濾過純米吟醸、新潟
・森本:もったいない卸し、純米吟醸、静岡
・常きげん:超辛純米、石川
・磯自慢:純米大吟醸、温石コラボ、静岡
・風の森:純米、無濾過生、奈良、二杯目
日本酒は三合くらい

  • お造りの二点盛り

  • ジンドウイカの炭火焼きコテ仕立て。自生しているルッコラのお浸しと自家製マスタード添え

  • 豆あじはラッコの大好物

  • 揚げ桜海老ご飯

  • 豆あじの勢揃い。後ほど唐揚げでご提供

  • 鯵の胡瓜巻き。大盛りです

  • 地物の花鯛です。縁起物の管ごぼうも嬉しい。トッピングはツルナと柚子の花びら

  • 泥障烏賊です。丁寧な包丁目で歯がなくてもいただけるくらいのネットリ仕立てに変化

  • このエボダイはまさに白身の女王でした。焼津前の定置網ですが、サスエ前田さんの下処理が完璧

  • アスパラガスのかき揚げ。箸休めです

  • 黒ムツの炙り。丸本の太白と太香をブレンドして熱した油を振りかけます

  • 地物椎茸の炭焼き

  • 金目鯛の炙り。奥の白ネギとエシャロットの薬味が完璧なハーモニー

  • 別のお客様に提供された鰆の炙りの端っこ

  • 蕨と壬生菜の辛子胡麻浸し

  • 皮を丁寧に切り落としたトマト。酸味と甘味のバランスが最高。産地と品種は秘密です

  • 煮えばな

  • 太刀魚と蓮根の挟み揚げ

  • 桜海老、大好き。だってラッコの本名はエビスキーだもんね

  • お味噌汁

  • 香の物

  • 浜名湖のアオサと蛤出汁にあつあつのおこげをトッピング。ジュジュジュのシズル音が食欲をそそります

  • おこげ、大好き

  • 鯛子の塩漬けのおにぎり

  • グレープフルーツと紅茶のゼリー寄せ

  • デザートのミニドラ焼き

  • どうする家康、アハッ\(//∇//)\

  • 〆の抹茶です。今夜のお客様は皆さん常識と良識をお持ちで、しわぶきひとつなく、静かにお行儀良く杉山氏の所作を見つめます

  • 生ビールでスタート

  • レモン果汁を絞って酸味を強化。これはうんまい。お店の女子のアドバイスにしたがい、最初と最後にいただきました

  • 石川の銘酒

  • 菊川の銘酒

  • 新潟の銘酒

2023/04/27 更新

20回目

2023/02 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の心音は杉山氏の掌で慶ぶ

土曜日の夜です。

焼津です。

凡そ二ヶ月ぶりのこちら、温石さんにお伺いしました。
この日でちょうど二十回目の訪問となりましたが、それだけ長くラッコを惹きつけてやまない魅力とは?

う〜ん、分からない!
いやいやいや、そんなことは無くて、ラッコの器から溢れ出るその魅力を整理できないだけ、アハッ\(//∇//)\

それでは食べログ・ゴールド受賞店の仲間入りを機に、ちょっと考察してみましょうか。

①杉山氏のお人柄:
真摯に真剣に食材に向き合うその姿勢。たまに見せるお茶目なギャップに萌えええっ!

②近くの海と山の宝物:
サスエ前田さんの魚介は言うまでもなく、お米や葉物、根菜に至るまで、静岡の豊穣にただただ感謝。

③その宝物を活かす技量:
地元の食材の地味と滋味を壊さない、繊細で控え目な味付け。都内の有名店でたまに出逢うケバいお皿に食傷気味のワガママな胃も、大満足。

④設え:
静謐な空間に漂う幸福感。
こればっかりは同席する他のお客様次第ですが、空気の読めない居酒屋感覚で騒ぐ客人は稀なので、もし遭遇してしまったら諦めるしか有りません。

⑤情愛溢れるスタッフ:
杉山氏のお人柄同様、みなさん、控え目で適切な距離。お酒や食材にも詳しく、何よりもそのもてなし感が半端ない。
今宵も腰の弱ったラッコの背中にクッションを挟んでくださるし、歩くのが遅いラッコを気遣い、帰りがけに駅までハンドルを握ってくれたお弟子さんにも感謝。

⑥茶道:
温石の名の通り懐石なので、面前でたてる杉山氏の抹茶で今宵の締め。取り出された茶器を眺めながら、固唾を飲んでその作法を見つめます。
静寂、閑寂、清閑、沈静。しわぶきひとつ起きません

⑦ロケーション:
焼津駅前から歩くこと二十分。街灯も少なく道行く町人も稀。裏路地に入り、角を曲がると温石の森から漏れる暖色系の灯り。
車の往来もなく、聞こえるのは火の用心の拍子木の音のみ。
都内では絶対的に有り得ないこの空気感に心の襞が癒されます。

長々と書きましたが、まだまだ語り尽くせません。
有名な懐石料理店は数あれど、こちらほど客人を心よりもてなす、いわば懐石の本質と神髄を大切にされているお店を他に知りません。

間違いなく、食べログ・ゴールドに相応しい名店かと思います。

さてさてそれでは本題。
今夜のコース内容は以下の通り。知床牛こそお休みでしたが、それを遥かに上回る食材の数々。
しかと堪能させていただきました。

ひとつひとつのお皿のコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<コース内容>
●先付け①:
 ・白ミル貝:炙り、三河
 ・クレソン
 ・芽キャベツ:素揚げ
 ・刻み玉葱
●先付け②:
 ・鯖:棒鮨
 ・ルッコラ
 ・自家製マスタード
●お碗:輪島塗
 ・白甘鯛:駿河湾
 ・ホウレン草の芽
 ・しめじ
●お造り:
 ・泥障烏賊:駿河湾
 ・鮃:駿河湾
 ・縁側:駿河湾
●箸休め:
 ・根深ネギ:おかき揚げ
●焼き物:
 ・赤座海老:駿河湾
 ・ブロッコリー:朝採れ、赤座海老の味噌と卵
 ・エボ鯛:黄味醤油、自家製柚子胡椒、春菊
 ・金目鯛:山椒醤油
●口直し:
 ・薄揚げと青菜の辛子浸し
●煮物:
 ・めがい鮑
 ・筍
 ・葛煮
●ご飯と汁:
 ・一膳目:煮えばな
 ・二膳目:平貝の炙りと筍
 ・三膳目:おこげご飯、蛤、浜名湖青海苔
 ・四膳目:漬けカツオ
 ・お味噌汁:牛蒡、豆腐
 ・香の物:赤蕪、白菜他
●デザート:
 ・章姫
 ・きらぴか
 ・春菊餅
●抹茶

<お酒>
・森本:もったいない卸し、純米吟醸、菊川
・喜久酔:特別本醸造、藤枝
・杉錦:菩提もと、純米、藤枝
・森本:火の用心、純米、燗酒仕立て
・池月:純米、石川
・白隠正宗:純米生原酒、富士山の日朝搾り、沼津
・磯自慢:温石、純米大吟醸、焼津
・磯自慢:大井川の恵み、純米吟醸、焼津
日本酒は四合くらい

  • 今宵は最初から日本酒です。菊川の酒蔵です

  • 藤枝の銘酒です

  • 駿河湾の白甘鯛です。特に昆布の旨味が強いお出汁でした

  • お造りの二点盛り。奥が鮃、右が泥障烏賊です。泥障烏賊には烏賊の墨塩がトッピング

  • 泥障烏賊の千枚切り

  • 藤枝の銘酒です

  • 鮃の脂の煌めきが見えるかなぁ?

  • 鮃の縁側です。肉厚です

  • 根深ネギをおかきの衣をまぶして上げました。箸休めに最適です

  • 菊川の森本を熱燗でいただきます

  • 駿河湾の活の赤座海老です。ハサミを拡げて威嚇します

  • 炭火で炙られる赤座海老

  • 炭火で炙られる赤座海老

  • 赤座海老です。駿河湾産と相模湾産の二種が有るとのこと。その味わいもエサの違いなのか、異なるのだとか。今夜は目の前の駿河湾産です。

  • 赤座海老の尻尾がカワユイ

  • 炭火で炙った地物のブロッコリー。薬味は赤座海老の海老味噌と玉子です

  • エボダイの黄身醤油。薬味は自家製の柚子胡椒です

  • 石川の銘酒

  • こちらのスペシャリテですね。金目鯛の炭火焼き。手前の山椒醤油との相性が抜群です

  • 沼津の白隠正宗。一昨日の2月23日が富士山の日ということで、その日の朝の搾りたてです

  • 箸休めです。薄揚げの辛子浸しです

  • メガイです。デカい

  • メガイと筍の葛煮です

  • 炊き立てのご飯

  • 香の物です

  • 筍ご飯に炭焼きの平貝を混ぜ込みます

  • 二膳目の平貝と筍ご飯

  • 炭火で焼いたおこげ。浜名湖の青海苔とともに

  • 焼津の銘酒です

  • 左が章姫、右がきらぴか。いずれも静岡品種。味の違いが分かります

  • 春菊餅です

  • 素敵なお点前です

  • お抹茶を飲み干したら日輪が見えました

2023/02/26 更新

19回目

2022/12 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の鼓動は杉山氏の掌で轟く

土曜日の夜です。

焼津です。

今夜はおよそ三カ月ぶりのこちら、温石さん。
クリスマスイブというとんでもない曜日ですが、快くご一緒していただく裏紀香嬢に感謝。

いつものように駅からゆっくりと歩きます。
運河沿いの人魚姫には、ええっ?
何故かそこだけ粉雪が舞っている・・・!

よく見れば橋の袂に降雪マシーンらしきものが。
近づいて思わず手にすると、アイヤァ、雪やなくて泡やん。

まさに淡雪ならぬ泡雪、アハッ\(//∇//)\

行き交う人もないまま、派手な飾り付けもない静謐な通りをトコトコトコ。六時半前に暖簾を潜ります。

『今夜はイブなので、グラスのシャンパンもご用意できます』と、ちょっとだけどふくよかになられたような杉山氏。

テタンジェで唇を湿らせつつ、お通しを口にしていると、突然、下っ腹に響く、ッズドゥーーーン、ッズドゥーーーンの大轟音。

聞けば七時から港の防波堤でサプライズ花火の打ち上げが。翌朝のニュースによれば800発の15分。

外に出て、大輪の花こそ目にすることは叶いませんでしたが、なんとも素敵なイブとなりました。

さてさて、それでは本題です。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
三年前からお伺いして今夜で19回目。
定番の金目鯛とシンシンの炭火焼きの他は、全て初めて口にする仕上がり。
杉山氏の引き出しの多さと焼津前(太平洋はみんな焼津前だもんね)のサプライズ花火と魚の鼓動に震えた夜となりました。

<コース内容>
●先付け:
 ・風呂吹き大根:聖護院大根
 ・白味噌ペースト
 ・振り柚子
●お凌ぎ:
 ・真イカ(スルメイカ)
 ・肝ソース
●椀物:
 ・地蛤
 ・葛和え
●お造り:
 ・本鮪:中トロ、赤身、焼津、玉葱鬼おろし
 ・イサキ:茗荷
●揚げ物:
 ・海老芋:磐田
●蒸し物:
 ・えぼ鯛
 ・根深ネギ
 ・柚子胡椒:自家製
●炭火焼き:
 ・金目鯛
 ・椎茸
●箸休め:
 ・蕪:擦り流し
●煮物:
 ・真鴨:治部煮
 ・蓮根団子:麻機
 ・スナップエンドウ
●ご飯と汁物
 ・一膳目:どうまん蟹、おじや仕立て、半生内子
 ・二膳目:知床牛の炭火焼き!シンシン、蓮根チップ
 ・三膳目:生海苔とお焦げの出汁茶漬け仕立て
 ・香の物:紅芯大根、長芋、白菜、大根
 ・ナメコ汁
●デザート:
 ・イチゴ:章姫、きらぴか
 ・春菊団子:餡子
●抹茶

<お酒>
・Champagne:Taittinger, Cuvée Prestige
・七本槍:純米酒、濁り酒、長浜
・磯自慢:純大吟、特A東条秋津産特上山田錦、焼津
・火の用心:森本、燗酒仕立て、菊川
・勢:森本、魂醸、蔵元直送!菊川
・磯自慢:純米吟醸、焼津
・Champagne:Taittinger, Cuvée Prestige
〆シャンパンです。

  • この本鮪はウンマイ。玉葱おろしが合う

  • 知床牛のシンシンと蓮根チップ

  • 蒸し物と記載しましたが、軽く炙っているのかもしれません。地物の根深ネギと自家製柚子胡椒の辛味が合う

  • どうまん蟹のおじや。内子は半生です

  • 肝ソースの橙色、蕪?の葉の緑、スルメイカの白。杉山氏曰く『ちょっと苦しいけど、クリスマスカラーにしてみました』とのこと。う〜ん、ちゅうか、アイルランドの国旗やん、アハッ\(//∇//)\

  • イサキです。梅雨が旬の魚ですが、この魚体は旨味が濃く、抜群にウンマイ。聞けばサスエ前田さんの指導のもと、神経〆を施す漁師さんが増えたとのこと。その成果は明らか。

  • 淡雪ならぬ泡雪です

  • 焼津前の蛤です。この後お椀に

  • 風呂吹き大根です。冬なので、最初は温かい先付けです胃を活性化

  • 焼津に揚がった太平洋の本鮪。下田や勝浦に揚げると五割?程度は高く取引されるのに、焼津漁師の意地で地元の港に揚げました。その心意気や良し。

  • 地蛤の葛粉碗。蛤の汗が最高にウンマイ

  • これはヤバいよぉ〜\(//∇//)\

  • 椎茸の炭焼き

  • 金目鯛の炭火焼き

  • 蕪の擦り流し。滋味溢れる甘さ。この甘さを引き出す手間と技量に感謝します。

  • 真鴨の治部煮。奥は麻機蓮根の団子です

  • 香の物

  • ナメコ汁

  • お焦げの生海苔出汁茶漬け

  • 左が章姫、右がきらぴか。デッカくて甘い

  • 春菊のお団子

  • 〆のシャンパン。甘い団子にも合う

  • バカラのグラスですが、細さが違うので、泡立ちにも違いが\(//∇//)\

  • 最初はテタンジェで乾杯

  • 菊川の銘酒

  • 地酒の森本です

  • 磯自慢の純米大吟醸。温石ラベルです

  • 冬はやはり濁り酒

  • 焼津の銘酒

  • 抹茶。来年は『どうする家康くん』

  • 最後に淹れたての抹茶をいただくと、心底、落ち着きます

2022/12/26 更新

18回目

2022/09 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の天福は杉山氏の掌で誉れとなる

土曜日の夜です。

駅前からノテノテノテ。
重い蒸気を含んだ潮風の漂うなか、裏紀香嬢と薄闇の通りを歩きます。

すれ違う街人は僅かに七人。
静かです。

タクシーで向かわれる方も多いかと思いますが、ラッコのオススメはやはり、徒歩。垂涎の懐石に与るプロローグとして、この時間は欠かせません。

ちょっと早めに角を曲がると、いつもお酒をお任せする、可愛ゆくておおらかな女子が暖簾の前でお出迎え。温石の森を通り抜けて、カウンターの真ん中にご案内いただきます。

奥から現れた杉山氏。

『xxxさん、今日は何軒目ですか?』と杉山氏。
『アイヤァ、夜は一軒目ですよー』とラッコ。

フムゥ。
これは恐らく、ラッコのお腹の事前健診か、アハッ?

さてさてそれでは今夜のコースは以下の通り。

ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
駅からの長い道のりがプロローグとすれば、最後に点てていただく抹茶がエピローグ。静謐な余韻に浸りながら、凡そ三時間の小旅行を心地良く振り返ります。

多くの名店がひしめく静岡ですが、柔らかい空気と閑寂さを求めるなら、こちらの温石さんで決まりかと。
あっ、もちろん、偶に賑やか目のお客様もいらっしゃいますが、それは致し方ないことで。
でも都内に比べて遭遇確率は低いので、その時は芭蕉のつもりで『蝉の声』とでも思うようにしております。

<コース内容>
●先付:
 ・落花生豆腐
 ・無花果
 ・隠元
●お凌ぎ:
 ・鯵の胡瓜巻き
●お椀:
 ・ソコイトヨリ
 ・冬瓜
●向付:
 ・ジンドウイカ
 ・目一鯛
 ・茗荷
●揚げ物:
 ・緑茄子のおかき揚げ
 ・白味噌ペースト
●八寸:
 ・どうまんがに
 ・モロヘイヤのお浸し
●箸休め:
 ・枝豆の擦り流し
 ・浅利出汁
●焼き物:
 ・金目鯛の炭焼き
 ・玉ねぎおろし醤油
 ・椎茸
●炊き合わせ:
 ・シンシンの炭火焼き:知床牛
 ・賀茂茄子
 ・オクラ
●ご飯:
 ・香の物:胡瓜、コリンキー他
 ・お味噌汁
 ・一膳目:生姜ご飯
 ・二膳目:カマスと万願寺
 ・三膳目:鰹の漬け
 ・生シラスとお焦げ:煎餅仕立て
 ・四膳目:お焦げご飯、浅利出汁、浜名湖アオサ
 ・五膳目:カマスと万願寺
●菓子:
 ・藤稔
 ・シャインマスカット
 ・幸水
 ・焦がしくるみ餅
●抹茶

<お酒>
・生ビール
・磯自慢:大吟醸、焼津
・開運:ひやおろし、純米、掛川
・喜久酔:特別純米、藤枝
・悦凱陣:山廃無濾過純米、瀬尾米、香川
・黒龍:秋あがり、純米、福井
・手取川:秋、純米、白山

  • 知床牛のシンシンです。炭火焼きです。塩だけ。抜群にウンマイ!

  • 浜名湖のどうまんがに。コイツは抜群にウンマカッタ。悦凱陣の燗酒との相性も抜群。緑はモロヘイヤのお浸しです。

  • ソコイトヨリと冬瓜のお椀。イトヨリダイより更に深いところに生息するソコイトヨリ。顔付きもちょっとだけ異なるようです。身質は捌いた後の処理が完璧なので、ホクホクした旨味の塊でした。

  • 鯵の胡瓜巻き。旬は五月かと思いますが、なんと今シーズン最高の鯵でした。朝に塩〆して夕暮れに巻き、真空ラップして一昼夜、良い感じに馴染んでおりました。親方曰く『鯵の力が全てです』とご謙遜。

  • お約束の金目鯛。玉ねぎおろしがことの他口に合いました。

  • 炭火焼きのカマスと万願寺とうがらし

  • 落花生豆腐と無花果。落花生の土臭い香りが無花果の甘さを引き立てます。これまでも何度か落花生豆腐をいただきましたが、今夜のこの仕立てが完成形かも。

  • 左がジンドウイカ。いわゆるヒイカです。自家製の墨塩をトッピング。ただただ、アンマイ。右手はメイチダイ。脂が強めなので山葵とお醤油でいただきました

  • ジンドウイカの片面を軽く炭火で炙りました。このひと手間で甘みと旨味が爆発

  • 緑茄子のおかき揚げ。白味噌ペーストとの相性が抜群でした。

  • 緑茄子のおかき揚げの断面です

  • 椎茸の炭火焼き。噛むと椎茸の汗が迸ります

  • 炊き上がりました。

  • 香の物を乗っけて一膳目。

  • 二膳目はカマスと万願寺とうがらしの混ぜご飯

  • お味噌汁です

  • 三膳目はカツオの背身の漬けです

  • お米の炭火焼きお焦げの上にシラスをトッピング。鮮度が良いのでアンマイ\(//∇//)\

  • 炊き上がりのお米を網で挟み炭火でお焦げにします。浅利出汁と浜名湖のアオサ海苔でいただきました

  • 五膳目はカマスと万願寺をおかわりしました

  • シャインマスカットと藤稔、幸水です

  • 焦がしたくるみ餅

  • 懐石ですから、最後は目の前で点てていただいたお抹茶で余韻を楽しみたい

  • 最初は生ビール

  • 近所の酒蔵、磯自慢からスタート。東条特Aの山田錦に醸造用アルコールを添加するところが粋な酒蔵です

  • 地酒が続きます

  • 地酒は続くよ何処までも、アハッ\(//∇//)\

  • 鳥取県の農家の瀬尾さんのお米。どうまんがにに合わせて御燗で登場。55度の適温です

  • 秋ですね。黒龍です

  • 白山の銘酒

2022/09/04 更新

17回目

2022/06 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の恵雨は杉山氏の掌で紡がれる

土曜日の夕暮れです。

焼津です。

今夜はこちらの温石さん。
”英君の會:入梅の候”に参加しました。

英君とは由比の歴史ある酒蔵、英君酒造さん。

その銘酒の数々、葵区のワイン・日本酒バーのラ・ソムリエールのペアリングの妙、茶懐石 温石の紡ぐ駿河前の宝石。三者三様の個性が響き合う、およそ三時間の饗宴。

楽しみですね。
すぐさま予約し、待つこと二ヶ月。

いつもは一人でお伺いし、静かに温石の空気に漂うところですが、この日はラッコと同じくらい、いやそれ以上に日本酒がイケちゃうひまわり娘をお連れしました。

焼津駅で待ち合わせ、驟雨漂う焼津の街を案内しながら、ノテノテノテ。人通りもほとんどなく、行き交う車もわずか数台。この静かな街並みが好きなんですよね。

さてさて暖簾をくぐると折敷が八枚。
板の正面の桟敷席にひまわり娘を案内し、ラッコはその横に控えます。

ほどなくしてご常連ご夫妻が二組、ラッコと同世代の地元の名士の方がお一人、ラ・ソムリエールの長谷川女史、こちらの方は銀座小十の奥田親方の妹さんです、が揃いました。

英君酒造の望月社長のご挨拶に続き、杉山氏から一言。

お店でペアリングの会を催すのは実は初めて。いつものスタンダードな懐石ではなく、お酒のラインアップに合わせ、スタッフ総出で考えつくした、ちょっと遊び心も交えたメニュー構成なんです、とのこと。

『正直、ドキドキしております』
緊張の面持ちから一転、目じりを下げる杉山氏。

さてさてそれではいただいたものは以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<特別コース>
●汲み出し水:由比酒蔵の仕込み井戸水

●枝豆の摺り流し
◆橙の英君:純米吟醸、雄町

●枝豆の含め煮
◆紫の英君:純米吟醸、山田錦

●馬鈴薯の揚げ出し
◆スプラッシュ:純米にごり生酒

●盛り合わせ:
 ・隠元の胡麻和え
 ・ピーマンの揚げ浸し
 ・平貝とネギの辛子酢味噌和え
 ・オクラとろろ
 ・稚鮎の唐揚げ
 ・鯵の棒鮨
◆夏吟醸

●お椀:花鯛、管午房、つる菜
◆緑の英君:純米吟醸、五百万石

●クロムツ:炭火炙り
◆夏の白菊:純米吟醸、、夏キュン、エイキュン

●いしなぎ:炭火焼き
◆山廃純米愛山:燗

●くるみ味噌煎餅
◆紫の英君:純米吟醸、山田錦

●鯵フライ
◆英君:miss Cherry

●ラーメン:蛤と花鯛のお汁
●ご飯:漬け鰹

●デザート:枇杷
◆NG(未発売故非掲載:もうすぐリリース)

  • 背中越しのVサインで喜ぶひまわり娘

  • 英君の會、入梅の候、ということは季節ごとに継続されるかも?

  • 今夜のメニューです

  • 〆にラーメン?

  • 英君酒造の仕込み水。確か井戸水だったかな?

  • 橙の英君、雄町の純米吟醸です

  • 枝豆の摺り流しに合わせたのは橙の英君

  • 枝豆の含め煮と合わせたのは紫の英君。山田錦の純米吟醸。含め煮が超絶、ウンマイ。どぶろくで煮てフライドオニオンでコクを添加。調理方法を聞くととれも自宅で出来ないと納得

  • 左が山田錦、右が雄町の純米吟醸です

  • じゃがいもを蒸してフードプロセッサーにかけ、葛粉と出汁でまとめ、プルプル状態で揚げました。まるでお餅のような食感です

  • 馬鈴薯の揚げ出汁に会わせるのは濁り酒。ちょっとしたシュワシュワが揚げ脂を中和してくれます

  • にごり生酒です

  • 奥から時計回りにオクラトロトロ、近所の川の稚鮎と淵源の胡麻和え、鯵の棒鮨、ピーマンの揚げびたし、平貝とネイの酢味噌和えです

  • 夏の吟醸です

  • 花鯛と管午房。英君の仕込み水と昆布の相性は抜群です

  • 五百万石の純米吟醸です

  • 自家製粒マスタードを添えたクロムツの炙り

  • クロムツはウンマイ

  • 夏の純米吟醸、エイキュンです。キュンキュンしちゃいます

  • 15kgのいしなぎです。近くの海で獲れました

  • イシナギの炭火焼き。見た目は鶏肉です

  • イシナギを炭火に近づけます

  • イシナギの炭火焼き。薬味は玉ネギ

  • 愛山を燗でいただきます。これが一番好きかも

  • くるみ味噌を炙った煎餅仕立て

  • このくるみ味噌で一合、呑めちゃいそう

  • 鯵フライです。薬味はコチュジャンのタルタル風

  • この鯵フライはコチュジャンのピリ辛が合う

  • 赤色の酵母でイチゴミルクのおような見た目。でもウンマイ。鯵フライの脂にジャストミート

  • 温石で初?のラーメン。蛤や花鯛のお出汁でいただきます

  • 漬け鰹のごはん

  • デザートの枇杷

  • デザートに合わせたお酒。未発売なのでエチケットは見せられません

  • 最後に緑の純米吟醸(五百万石)をお代わり

  • 愛山の燗酒を追加

  • 今夜の英君のラインアップ

2022/06/25 更新

16回目

2022/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の海宝は杉山氏の掌で喜ぶ

土曜日の夜です。

焼津です。

GW二日目とはいえ、焼津はいつもと変わらぬ閑寂さ。駅前から温石さんまでノテノテと散策しますが、どなたに会うこともなく、聞こえてくるのは開け放たれた窓から漏れる晩げの団欒の声のみ。

好きなんですよね、この雰囲気。

予約まで隙間があるので、地元の磯自慢が数多く揃う古い酒屋さんで純米大吟醸42を購入し、温石さんの入り口に。

裏アカウントに良く出ていらっしゃる美人スタッフさんが暖簾の前でお待ちです。

『xxxさん、お待ちしておりました』とにこやかにご挨拶。中に入ると仕事仲間と思しき四人連れの方達が既に歓談中。

板の正面に椅子を引かれたラッコは『すかさず生ビールで』と呟きます。程なく妙齢のご常連女子お二人がいらっしゃり、カウンターは七名となりました。

個室にも三名の家族連れがいらっしゃるようで、変わらぬ御繁盛にこちらも嬉しくなりました。

さてさて、今夜のコースは以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
ハシリの鱧、安定の鯵、旬の蓮子鯛。
脂ノリノリの完熟黒ムツに由比の桜海老。
駿河湾の海の宝に囲まれ、このところの不摂生で弛んだ頬が更にゆるゆるになるラッコ。
知床牛の内腿も甘く、炭の力に思わず納得。
次回は六月。豆鯵を楽しみに、じっと良い子でその日を待ち侘びます。

<コース内容>
●先付け:
 ・鱧の湯引き
 ・新玉ねぎの微塵切り、フライドオニオン
 ・自家製粒マスタード
●お凌ぎ:
 ・鯵の棒寿司:駿河湾
●お椀:
 ・連小鯛:駿河湾
 ・焼津の浜の自生つる菜:スタッフさん自摘み
 ・椎茸
●向付け:
 ・黒ムツ:炭の焼鏝、昆布出汁かけ、駿河湾
 ・泥障烏賊:墨塩
 ・薬味:浜防風、加減酢、塩
●八寸:
 ・伊勢海老:炭焼き
 ・アスパラガス:おかき揚げ
●焼き物:
 ・金目鯛:炭焼き
 ・薬味:木の芽酢、白髪ネギ
●箸休め:
 ・蕪:炭火丸焼き
 ・葉玉葱:辛子酢みそ和え
●強肴:
 ・内腿炭火焼き:知床牛、餡掛け
 ・白アスパラガス:菊川
●ご飯:
 ・一膳目:桜海老、由比、筍
 ・二膳目:桜海老、筍、金目鯛、空豆、炒り胡麻
 ・三膳目:内腿炭火焼き、知床牛、本山葵
 ・四膳目:浜名湖青海苔、蛤出汁、自家製唐辛子
●香の物:胡瓜、白菜、蕪
●お味噌汁:豆腐
●デザート:
 ・グレープフルーツ:ゼリー寄せ
 ・孀婦岩カステラ
●抹茶
●ほうじ茶

<お酒>
・生ビール:エビス
・英君:夏吟醸、由比
・加茂錦:純米吟醸、無濾過、加茂
・大七純米吟生酛生原酒、二本松
・志太泉:純米生原酒、藤枝
・磯自慢:大吟醸、特A東条秋津焼津

  • 菊川の白アスパラガスと知床牛。永遠に食べ続けていたいっす

  • 奥はアスパラガスのおかき揚げ。おかきの塩味ですちょうど良い塩梅。手前は炭焼きしたレアの伊勢海老です。お出汁で温めた海老味噌をトッピング

  • 奥が黒ムツ。浜防風がトッピング。手前は泥障烏賊

  • 蓮子鯛のお吸い物。身が甘い。緑は焼津の浜に自生しているつる菜です。スタッフさんが探し回ってようやく自摘みされました。シャキッとした食感と地産地消ですもてなそうとされる努力に感謝

  • 金目鯛の炭焼き。抜群の美味さ。薬味は木の芽酢です

  • ハシリの鱧です。お出汁で湯引きしました。新玉ねぎの微塵切りとの相性も抜群。ただただため息の連続でした

  • 鯵の棒寿司。肉厚でした。酢の柔らかいシャリが鯵の脂を優しく包み込みます

  • 泥障烏賊です。これから墨塩を乗っけます

  • お造りの薬味。塩と加減酢です

  • 黒ムツの皮目に炭をジュジュジュジュジューッ。無駄な脂が浮き上がります。この脂が曲者で、熱で変な臭みに変化。それを昆布出汁で洗い流します

  • 伊勢海老です。まだまだ動いています

  • 蕪の炭火焼き。青山のフレンチより美味い

  • 知床牛の炭火焼き。形状からいつものシンシンではないなと思っていましたが、断面の筋肉繊維を見て内腿と確信。これが心地良い甘さ

  • 筋肉繊維が美しい

  • 葉玉葱のカラシ酢味噌和え。箸休めです

  • 最初のご飯は筍と素揚げした桜海老

  • 箸が止まらん、アハッ\(//∇//)\

  • 金目鯛の炭火焼きと空豆を追加

  • 金目鯛の皮目何ウンマイ

  • 知床牛の端っこをそっと隠してご提供。肉好きなラッコを気遣っていただきます

  • もうね、何も言えねえ\(//∇//)\

  • 浜名湖の青海苔を蛤出汁でおじやに仕上げました。この一膳のために、お焦げをとっていらしたようです

  • 豆腐のお味噌汁

  • 香の物

  • グレープフルーツのゼリー寄せ

  • 孀婦岩のようなカステラ

  • 最初はエビスの生で

  • 由比の銘酒です

  • 新潟の銘酒、加茂錦です

  • 福島の銘酒です

  • 藤枝の銘酒です

  • 焼津の銘酒です

2022/05/01 更新

15回目

2022/02 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の真価は杉山氏の掌で華開く

土曜日の夕暮れです。

焼津です。

いつも通り、駅前からノテノテと歩き始めます。
お店の玄関に到着するまで、出会った街人はわずかにお二人。通り過ぎた車も片手ほど。

静かです。家々から洩れる灯りもただただ密やか。

ふと見上げると、東の夜空にオリオン座を発見。
首を振ると、ペテルギウス、プロキオン、シリウスの冬の大三角も確認できました。

ふうっ、なんか良いことありそう。
それにしても腰が痛い。
反り過ぎやねん、アハッ\(//∇//)\

予約の十分前に到着。
既に四人組の男子が歓談中。程なくして地元のご夫婦がいらっしゃり、今夜の席は七名でスタートします。

さてさて、いただいたものは以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像とともにお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<まとめ>
今夜はなんと言っても、ご近所を泳いでいたアラと宮城沖のめじ鮪、赤座海老の焼きシャブ仕立てが秀逸。
この季節、ともすればありふれた唐墨餅も、お揚げに包んで焼津おでん風仕立てに変身。
肉好きのラッコのために、知床牛のとんび(とうがらし)もご用意いただき、はぁ〜、ふう〜っと、いつにも増して大満足の一夜となりました。

<コース内容>
●鮟肝
●聖護院大根:風呂吹き、自家製柚子胡椒と白味噌で
●唐墨餅入りお稲荷:菜花、黒七味、おでん仕立て
●お椀:イトヨリダイ、しめじ、ほうれん草の芽
●筍:炭火の付け焼き
●アラ:塩と山葵で
●めじ鮪:宮城
 ・大トロ:焼き霜仕立て、中トロ
 ・薬味:マスタード、大根おろし、山葵
●赤座海老:焼きシャブ
●ブロッコリー:炭火焼き
●赤座海老の味噌:出汁で温めて
●金目鯛:炙り、白髪ネギと胡瓜の千切り
●口直し:赤蕪の胡麻酢掛け
●知床牛:炭火焼き、シンシン、トウガラシ
●真鯖:押し寿司
●ご飯:
 ・一膳目:地物の筍
 ・二膳目:めじ鮪
 ・三膳目:シンシン、トウガラシ
 ・四膳目:蛤と浜名湖産青海苔、知床牛の端っこ
●デザート:きらぴか、メロゴールド
●茶菓子:百合根の胡桃茶巾絞り、金柑甘露煮乗せ
●抹茶:志野焼、酒井甲夫作

<お酒>
着席するといきなりくだんのお酒女子が『お寒いので燗酒からいかがでしょうか?』と優しく呟きます。
『アハッ、お任せいたします』とラッコ。
所詮半可通ですからね、地酒に詳しい方に抱かれたほうが楽しい。
おおっ、これか!なるへそ!なんてね、アハッ。
それにしても、知床牛とメルローの組み合わせには溜息の連続。甲州のワイナリーですが、こちらのメルロー、アロマもブーケも半端ない清々しさ。
スワリングを重ねると、緩やかに開き始める淑女の華、いや熟女のセンシティブゾーンの香り。
おおっ、愛しのジョセフィーヌ、なんのこっちゃ、アハッ\(//∇//)\
でも、こりゃ、たまらん。
メルロー100%なんて、トスカーナのマッセートやレディガフィは飲んだことあるけど、それらの銘醸に比肩しちゃうな。
早速通販で購入しちゃお、グフッ(^◇^)

●喜久酔:特別純米、藤枝、燗酒
●森本:純米勘造り、菊川
●初亀:亀、純米大吟醸、二年熟成、藤枝
●森本:純米、火の用心、燗酒、菊川
●傳一郎:純米吟醸、袋井
●開運:無濾過純米、掛川
●メルロー:ルバイヤート、2017、甲州

  • 赤座海老の焼きシャブ仕立て。元々水分の多い海老なので、ボタン海老や甘海老とは明らかに異なる食感。甘みが半端有りません。唯一の子持ちをいただきました

  • 知床牛のトウガラシ。肩肉の一部ですが肉質はモモに近いかも。超希少部位。赤身の王様です。

  • イトヨリダイのお吸い物。見た目も華やかなお魚ですが、身も甘くてウンマイ

  • 鮟肝です。燗酒とベストマッチ。このポン酢がウンマイ。一滴残さず、飲み干してしまいました。

  • お揚げの中に唐墨餅が潜みます。焼津はおでんでも名を馳せたところ。お出汁を含んだキツネとの相性も抜群でした。

  • こちらの酒器も素敵ですね

  • 聖護院大根の風呂吹きです。手前の自家製柚子胡椒がウンマイのなんのって。チビチビとお箸で摘んで燗酒で流し込みます。

  • 地物の筍を炭火でじっくりと火を通します

  • 穂先を指先で摘んでアムアムアムッ。トウモロコシのような味わいやねん

  • 柵の斬り付けを正面から見つめますが、この色艶、大きさ、皮裏の色合いを見ても、なんだかわかりませんでした。答えは近所のアラ。アラッまぁ〜!お約束の戯言で笑いを誘います

  • 宮城沖からめじ鮪が届きます。手前はお腹部位の大トロ。後ろは恐らく背中の中トロです。大根おろしとマスタードがメジの青い脂を斬ります

  • 活の赤座海老。これから炭火地獄だよん、アハッ

  • 赤座海老の尻尾の裏側です。ショッカーみたい、アハッ\(//∇//)\

  • 赤座海老の尻尾です。この朱色は幸せを呼ぶ

  • 地物のブロッコリーの付け焼きです。お好み焼きのキャベツのような香りに悶絶します

  • 赤座海老の頭の味噌です。お出汁で軽く温め、ツマミで供しました

  • お約束の金目鯛。久しぶりです。変わらぬ美味しさです。

  • 口直しの赤蕪の胡麻酢和え。お皿の流れが美しい

  • 真鯖の押し寿司。脂の素晴らしい甘味に陶然とするラッコ

  • 知床牛のシンシンの部位です

  • 一膳目です

  • 今夜のご飯は地物の筍

  • 二膳目はめじ鮪の赤身です。このルビー色の煌めきに朦朧とするラッコ。さっ、誘われてんのかなぁ、アハッ\(//∇//)\

  • 三膳目はシンシンとトウガラシ。この知床牛の赤身は超絶!

  • 一膳目の途中に、オマケのトウガラシをトッピング

  • 蛤をお出汁に投入。緑は浜名湖産の青海苔です。ご飯の間には、隠した知床牛

  • シンシンの端っこ部位。最初はおこげかと思いました

  • シンシンとトウガラシの端っこ。タタキも炭火焼きも端っこが好き

  • デザートのきらぴかとメロゴールド

  • 百合根を湯掻いて裏漉しし、キャラメリゼした胡桃を包みました。トッピングは金柑の甘露煮です

  • 〆は抹茶。目の前でひとつひとつ、丁寧に仕上げます。器は志野焼。作者は高名な酒井甲夫氏です。素敵ですね。

  • お酒女子のご提案に従い、こちらの燗酒でスタート

  • 森本です。第六感で仕込まれたそう。こちらのお酒はホントに遊び心満載で嬉しいっす

  • 初亀の二年熟成の純米大吟醸、亀、です。年始にしか出てきません。

  • 森本の火の用心です。その名の通り、燗酒用です

  • 今夜の日本酒ナンバーワンでした

  • 運よ、開けえ〜っ、アハッ\(//∇//)\

  • このメルローは絶品でした。やはり牛肉は赤ワインに限ります(^◇^)

  • お店女子が暖簾の後ろに控えていらっしゃいましたが、撮影すると知ると、サッとブラインドに隠れます、アハッ

  • 表のお酒のメニュー

2022/02/08 更新

14回目

2021/12 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の恩恵は杉山氏の掌で耀く

土曜日の夜です。

焼津です。
師走の快晴の中、富士の山を右手に眺めながらやってきたのが駿府の街。

静岡駅のホテルにチェックインし、在来線で焼津に移動。既に夜の帳が降り、車も走らず、道ゆく人も無い通りをノテノテと散策しながら到着したのが、こちらの温石さん。

昨年末と同様、一年の懐石の計をご主人の杉山氏に委ねます。

暖簾をくぐると、既に五名の団体様がカウンターの右側に着席。折敷を見ると左に二名なので、ラッコを含めて八名の客人。

馴染みのお弟子さんや表の女子に挨拶し、板の前に座ります。

目の前には根付きの菜葉が横になっておりました。
湯掻きたてのようですが、えっ、分かんないな、なんやろ?

後でお聞きしましたが、畑に自生しているキバナスズシロ。通称はルッコラ。これだけを譲り受けるために、県内のある爺様の農家を訪れられるのだそうです。

駿河湾を中心とした魚もそうですが、まさに地産地消の鑑。

それに加えて、知床牛のクリ(前腕上部の肩肉)も登場。良く動く部位なので、味は濃く無駄な脂の無い健全な赤身肉。

ラッコにとって、懐石の一年を締めくくる垂涎のお皿の数々に、オヤジの深い吐息が漏れてしまいます。

『素敵なお酒も揃えておきました』と、控え目に囁く杉山氏。

『いつもすいません。有難うございます』と呟き、ラッコの好みを把握されている、ふくよかなお酒女子に全てを一任。

今年一年、舌も胃も喜ぶ口福で幸福な時間を頂戴し、衷心より感謝申し上げます。来年も変わらず、よろしくお願いいたします。

さてさて、コースの内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像とともにお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。

<まとめ>
静謐な空間。閑寂な間合い。琴線に触れる和の設え。
おひとり様だけど、何故だか、身も心も清らかに温まります。
懐石の真心に震えつつ過ごした至福の三時間。
これは通いますね。
さて、お料理ですが、泥障烏賊真薯も赤座海老の炭焼きも知床牛のクリも唯一無二の味わいでしたが、やはり今夜のナンバーワンは、なんと言っても目の前の海を縦横無尽に駆ける、寒鰆。
今が旬です。
エメラルド色に煌めく秀麗な脂。写真を貼りましたので、是非にともご覧ください。

<お料理>
●前菜:
 ・蕪の風呂吹き
 ・蕪味噌
 ・白糀柚子胡椒
●お凌ぎ:
 ・泥障烏賊の揚げ真薯
 ・キバナスズシロ(自生ルッコラ)
 ・自家製マスタード
 ・落花生ソース
●お椀:
 ・イトヨリダイ
 ・平茸
 ・ほうれん草の芽
 ・黄柚子
●お造り:
 ・泥障烏賊:墨塩
 ・黒ムツ:炭鏝仕上げ
●八寸:
 ・麻機蓮根かき揚げ
 ・ブロッコリー:炭火焼き
 ・柿の白和え:塩煎り銀杏
 ・椎茸:炭火焼き、赤座海老味噌添え
●焼き物:
 ・赤座海老:焼きしゃぶ仕立て
 ・寒鰆:山椒醤油
●釜炊きご飯:
 ・牧之原産コシヒカリ、蒸す手前
●炊き合わせ:
 ・白魚卵とじ
 ・海老芋:磐田産
 ・黒七味
●ご飯:
 ・一膳目:牡蠣、三陸
 ・二膳目:クリの炭火焼き、知床牛
 ・三膳目:蛤
 ・四膳目:桜海老
 ・五膳目:生唐墨
 ・六膳目:唐墨、卵黄、クリの炭火焼き
●お味噌汁と香の物:
 ・天然シメジ
 ・白菜、ミニ胡瓜他
●デザート:
 ・紅ほっぺとラフランス
 ・くるみ餅
●御点前:
 ・抹茶

<お酒>
●恵比寿:生ビール
●H.森本 勢:純米大吟醸と純米吟醸のブレンド、菊川
●初亀:純米大吟醸、東条産愛山、藤枝
●菊姫 鶴乃里:山廃純米、白山
●開運:無濾過純米、掛川
●正雪:純米大吟醸、由比
●喜久酔:純米吟醸、松下米、藤枝
日本酒は三合くらい

  • 泥障烏賊の揚げ真薯。適度な塩分と自家製粒マスタードの辛味と酸味が絶妙にマリアージュ。ウンマイ。文句無しにウンマイ。

  • 泥障烏賊は自家製の墨塩でいただきます。奥の黒ムツは脂が強いので、茗荷と山葵を合わせます

  • 寒鰆です。薬味は自家製山椒醤油。鰹昆布出汁を塗って、遠火の炭火で時間をかけて丁寧に炙ります。

  • 赤座海老を殻付きで炭火焼きに。尻尾を持ってオランダのハーリングかアシカの餌付けのように一口でいただきます

  • 六膳目は、クリの炭火焼きと乾燥前の唐墨を卵黄で和えました

  • 絵になります

  • 蕪の風呂吹き。トッピングは味噌とお出汁でまとめた蕪ソース。右手は白麹の自家製柚子胡椒。思わずオヤジの吐息が漏れました、アハッ

  • 右手が農家さんに自生しているキバナスズシロ。いわゆるルッコラです。落花生ソースの土の香りが合う!

  • イトヨリダイと平茸。トッピングはほうれん草の芽と丁寧に削がれた黄柚子。お出汁も完璧

  • お造り。黒ムツと泥障烏賊です

  • 0.5ミリ間隔の隠し包丁が入っているので、歯がなくても噛み切れます。甘い。ただただ、甘い

  • 黒ムツは柵から切り揃えた後、串に刺して焼き場に。目の前で墨を焼きごてのように皮目にジュー!まるでお仕置きです

  • 麻機蓮根のかき揚げ。次のお皿の仕込みが済むまでの箸休め

  • 炭火焼きのブロッコリー。広島風のお好み焼きのキャベツのようでした

  • 赤座海老です。生きています

  • エメラルド色の煌めきは健全な脂の証

  • 心の清い方には見えるエメラルド色の脂

  • 柿の白和え。塩煎り銀杏とともに

  • 椎茸の炭火焼きにお出汁で緩めた赤座海老の味噌をかけます。悶絶!

  • 白魚の卵とじ。底には磐田産の海老芋が潜みます。薬味は黒七味

  • 香の物もウンマイ

  • 天然シメジのお味噌汁

  • 一膳目は三陸の牡蠣

  • 二膳目は知床牛のクリ。前腕部の肩肉です。良く動かす部位なので、旨味が濃ゆい!

  • 三膳目は蛤です

  • 四膳目は揚げ桜海老

  • 五膳目は乾燥前の生の唐墨

  • 紅ほっぺとラフランス

  • 胡桃ゆべし

  • 杉山氏自らの手で御点前を。

  • 最初はエビス。右手の緑の菜葉が根付きのルッコラです。もちろん、地物です

  • ハマっている森本さんのお酒。純米大吟醸と純米吟醸をブレンドされているそうです

  • 分析等はナイショ!って言うのがお茶目ですね、アハッ

  • 菊姫です。ラッコの好みを知るお酒女子に感謝

  • 由比の銘酒

  • 兵庫は東条の愛山。希少酒です。

  • ワイングラスで香りを楽しみます

  • 掛川の銘酒

  • 藤枝の松下さんの無農薬山田錦

  • この山田錦はスッキリポン。ウンマイっす。

  • お酒のメニュー。隠し酒も豊富です

2021/12/21 更新

13回目

2021/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

駿河湾の指紋は杉山氏の掌で刻まれる

土曜日の夜です。

焼津です。

前回お伺いしたのが七月の下旬。

次の予約をいつにしようか杉山氏と相談したところ、『十月の中頃であれば、天然黒舞茸が手に入るかと思います』とのこと。

確かに昨年もそうでした。

林業を生業とする山の神(爺様)から直にいただくバスケットボール大の塊。野趣溢れる香りが、カウンターどころか部屋の隅から隅まで充満しておりました。

そして一年後。
数日前から続く秋雨の影響で、舞茸は無理かなぁ、と首を捻りながら予約時間のちょっと前に到着。既に四人連れの地元のご家族と、おひとり様の壮年男子が揃っておいでです。

生ビールで唇を湿らせていると、奥の厨房からお顔を出された杉山氏が手にするのは、黒舞茸ではなく長野産の松茸。

傘も開いているし、名残ですね。
『後ほど、おじやをお作りいたします』と杉山氏。

うっ、そうかそうか。
やはり舞茸に雨は大敵だもんな。内側にまで雨が染み込むから風味が飛んでまう。

『ということは、天然舞茸はやはり・・・?』と問うラッコ。

ニヤッ、と口角を上げてラッコを見つめる杉山氏。
全てを察しました。
天然舞茸の答えは後ほど。

今夜は神戸の精肉店から手を引き、大泉洋氏から紹介された知床牛のシンシンが登場。

黒ムツと赤ムツの食べ比べもご用意いただき、氏の心遣いに感謝の念を禁じ得ません。

いつものごとく無闇な派手さは無く、控え目で落ち着いた優しい味わい。そのお人柄が一つ一つのお皿に投影されているかのよう。

好きだな、杉山氏のお皿。
焼津にまで定期的に脚を伸ばす理由がここにある。

それでは、いただいたものは以下の通り。

定番の金目鯛の炙りは赤ムツに変身しておりました。といっても、他の五名のお客様には金目鯛が並びますので、そのスペシャリテを愛する皆様、ご心配なく。

ひとさらひとさらのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<お料理>
●落花生豆腐:無花果添え
●椀物:連子鯛と冬瓜
●松茸のおじや:長野
●お造り:
 ・クロムツ:焼き鏝仕上げ
 ・鰹:卸し玉ネギ
●麻機蓮根:かき揚げ
●伊勢海老:炭火焼き、穂紫蘇
●赤ムツ:炭火焼き、山椒ソース
●柿の白和え
●シンシン炭火焼き:知床牛
 ・焼き茄子ブロッコリー添え
●香の物:大根、胡瓜、茄子
●ご飯
 ・一膳目:唐墨と万願寺の炙り
 ・二膳目:天然舞茸ご飯、舞茸は6kg
 ・三膳目:天然舞茸と知床牛の切り落とし
 ・四膳目:鰹のはらんぼ
●お味噌汁:半天然ナメコと豆腐
●デザート:
 ・ラフランスとピオーネ
 ・焦がしくるみ餅

<お酒>
菊川市の森本酒造攻め。

●恵比寿:生ビール
●小夜衣:純米吟醸、菊川
●もったいない卸し:純米吟醸、菊川
●火の用心:純米、燗酒仕立て、菊川
●勘造り 六十五:純米、ぬる燗、菊川
●小夜衣:純米、菊川
日本酒は多分四合くらい。


  • 日本酒のメニューの一部

  • 最初は生ビール

  • 落花生豆腐。葛で固めて、一時間ローストして出汁で割った落花生ソースを掛けました。土臭い香りが無花果とガッチリ握手

  • 長野産の松茸。傘も開いて名残ですね

  • 菊川市の森本酒造の看板

  • レンコ鯛のお吸い物

  • レンコ鯛。奥は冬瓜です。柚子は温石の森(手前の中庭です)から

  • 松茸のおじや。これはウンマイ。芳醇な香りに仰け反るラッコ

  • 今夜は森本酒造縛りです

  • ”もったいない卸し”なんて、ネーミングが面白い

  • お造りです。好みですが、クロムツは塩、鰹は煮切りでいただきます

  • 手前のクロムツは皮目に炭を直接あてて焦がします。いわば焼き鏝仕立て

  • 相模湾のクロムツはウンマイ

  • 地物の伊勢海老の登場です

  • 静岡市の麻機地区の蓮根のかき揚げ。衣は柿の種みたい

  • 森本酒造の火の用心

  • 伊勢海老の炭火焼き

  • 頭の味噌が半レアの身に絡みます

  • 素敵な酒器が並びます

  • 天然黒舞茸。これで三分の一くらいに割った大きさ。辺り一面に舞茸の香りが漂います。仕入れ時は6キロだったそうです

  • アカムツの炭火焼き。クロムツとの味わいの違いを楽しみます。薬味は山椒ソース。他の皆様には金目鯛の炭火焼きでした

  • 柿の白和え

  • これも森本酒造

  • こちらの酒器も素敵

  • ブロッコリの炭火焼き

  • 牧之原の新米。にえばなです

  • 役者の大泉洋さんにご紹介いただいた知床牛のシンシンの炭火焼き。ブロッコリと焼きナス添え

  • この知床牛はウンマイ

  • 香の物。これからご飯です

  • 一膳目は炭火で炙った万願寺唐辛子と唐墨

  • 半天然ナメコと豆腐のお味噌汁

  • 黒舞茸ご飯が炊きあがりました

  • 二膳目は舞茸ご飯。天然なので香りはくどいくらいに強い。ハウスものとは全く異なる野趣に溢れます

  • この酒器も最高

  • 三膳目です。天然舞茸に知床牛の切り落としを混ぜ込みます。これはもう抜群のウンマさ

  • 四膳目は鰹のお腹(ハランボ)

  • デザートです

  • 胡桃柚餅子

  • 最後は抹茶で締めくくり

  • お月見に見立てたお椀。金箔と銀箔が見事です

2021/10/18 更新

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