31回
2023/02 訪問
鮨鈴木、最強伝説
お久しぶりの鈴木さん。
今年は鯖が不漁で特に鈴木さんが使うような極上の鯖は本当に少ないそう。鯖の棒鮨ファンは早めに行かないとしばらく食べられなくなってしまうので注意!
今回はお昼ながらつまみを3品用意していただいて軽くビールをいただきながら。
握りは歯触りのいい墨烏賊から。平目の昆布締めはさすが。鮪は赤身、中トロ、大トロ。きめ細かい舌触りで脂がスッと溶けていく。そして次に来る小鰭の酸味が口の中を切り替えてくれる。
それにしても鮨鈴木の鮨の美味さの源泉は、上質な魚や大将の丁寧な仕事はもちろんだが、舎利の美味さが大きい。どの魚の味も引き立てて、食べ疲れない。卓越したバランスの妙だ。大将のセンスにはいつも脱帽させられる。
2023/02/26 更新
2021/11 訪問
至高の握り、鮨鈴木。
秋が深まるとどうしても鮨鈴木に行きたくなる。
ひとつは鮨鈴木の代名詞、鯖の棒鮨が旨味抜群の時期になること。
そしてもうひとつは香箱蟹を食べるため。
鯖の棒鮨についてはもう今更語るまでもなく至高の逸品なわけだが、香箱蟹もまた、晩秋の風物詩として欠かせない。
香箱蟹を仕込むのは非常に細かい作業で手間がかかるので、鈴木の大将は毎年「もう止めようと思ってるんですよ…」なんてボヤいている。こちらはすかさず「いやいやいや、やってくださいよ!」と言うお決まりのやりとりを楽しみたいのだ(笑)味はもちろん、そんな力の抜けたやりとりも鮨鈴木の楽しみ方のひとつだ。
今回出色だった握りは、小鰭、鯖寿司、赤貝。
小鰭は店によって味が大きくことなるが、鮨鈴木の小鰭の締め具合は本当にいつ食べてもレベルが高くブレない。酸味と塩味のバランスで小鰭の身のポテンシャルを何倍にも引き上げ爆発的な美味さに変える。
咀嚼のたびに喜びが溢れるのだ。
そして赤貝は大将もやっと良くなってきた、と言うように、肉厚な身の歯応えと旨味に悶絶する。
そう、至高の鮨、そんなお店。
2021/11/27 更新
2021/02 訪問
至高の鮨、鮨鈴木
2月の鮨鈴木。急遽思い立ってギリギリ昼の最後の一席に滑り込めた。
大将が御櫃に舎利を移すと、赤酢の香りがフワリと漂いカウンターに並ぶ客の胃袋をキュッと刺激する。
一貫目は鮃の昆布締めから。昆布の旨味を纏った白身がねっとりと舌に絡みつく。歯応えとのバランスも絶妙。
続いて白甘鯛。シラカワとも呼ばれる高級魚だ。この時期は脂も乗って豊かな味わいに思わず唸りそうになる。
この日の鮪は勝浦産。赤身、中トロ、大トロとも同じ魚体から。
「満席に慣れてないんでお待たせしてすいません」なんて大将、嘯きながら10人分の握りを仕上げていく手技はさすがだ。仕込みから何から一人で行い、お客にも会話を振りつつこなしていく。
いよいよ、鮨鈴木の代名詞である鯖の棒鮨。肉厚の鯖と赤酢の舎利が最高に美味い。陳腐かもしれないが美味いとしか言いようがない口福だ。残念なことに今年は良い鯖が無くなるのが早くなりそうとのことで、もしかしたら3月の早いうちに鯖鮨にお目にかかれなくなるかもしれない。鯖鮨ファンは急いだ方が良さそうだ。
ますますその技に熟練味が増してきた。
至高の鮨、そんなお店。
2021/02/20 更新
2020/12 訪問
至高の鮨、鮨鈴木
師走の鮨鈴木。
この時期の風物詩、香箱蟹をランチコースに用意してもらった。やっぱりこれは食べておかないと。日本酒と共に味わったら最高なのだが今回はグッと我慢…。
一貫目は鮃。程よく昆布締めされた身は旨みを纏って舎利と合わさり最高に引き立つ。鮨鈴木の鮨の旨さの源泉はやはり舎利の秀逸さだ。そこに大将の細やかな仕事が施されたタネと合わさるのだから、足し算ではなく掛け算的な旨さの飛躍が生まれる。
その後の白甘鯛、縞鯵もまた素晴らしかった。
小鰭の締め具合もいい塩梅で、口に入れた瞬間に鼻に抜ける風味と、小鰭の身を噛んだ時に一気にブーストされる酢と塩気の加減がまた完璧なのだ。
そして鈴木の代名詞、鯖寿司。一段と脂を蓄えた鯖の美味さには文句のつけようがない出来栄えだ。
まさにこれこそが口福。
そう、至高の鮨、そんなお店。
2020/12/11 更新
2020/10 訪問
至高の鮨、鮨鈴木
なんと前回の訪問から10カ月近く空いてしまった。
コロナの影響もあったとはいえ、鮨鈴木シンパとしては痛恨の極みだ。
そんなご無沙汰の一貫目は日本海で獲れるアラ。透明感のある白身の高級魚。昆布締めでしっかりと旨味を纏った柔らかな食感と、マイルドな赤酢のシャリが合わさり口いっぱいに美味さが広がる。
あー、鈴木の鮨を食べている!と脳が実感する。
鈴木の鮨の美味さの根源となるのはこのシャリの完成度の高さ故だ。
それから今日の赤身と背トロは大畑。大間があまりに有名なのであまり知名度がないが、そこから30kmほどの漁港だ。背トロはほどよく脂がのり、柔らかな口溶けはいよいよ鮪の季節がやってきたなと思わせる。大トロは大間から。
今日の小鰭はまた締めの塩梅が最高。噛むたびに幸せが溢れ出るかの如き口福。至高の一貫だ。
そしてなんといっても外せないのが鯖の棒鮨だ。鈴木の代名詞となったソレは、大将の目に叶う真鯖がある季節にしか味わえない逸品。
そのほかにも鯵や鰤などどれもこれも本当にハイレベルなラインナップには脱帽する。大将一人で全ての仕込みをこなし、これだけの鮨を作りあげるのは並大抵の努力ではない。かといって全く気負ったところのない大将の人柄も、また最高だ。これからも通い続けようと心に誓う。
そう、至高の鮨、そんなお店。
2020/10/08 更新
2019/12 訪問
幸せを味わう店、鮨鈴木
初めて鮨鈴木に行ったのが2016/9。そこからレビューしてない訪問も入れると20回以上行っているが、5ヶ月も間が空いてしまったのは初めて…。体が鈴木の鮨を欲している!
今回はランチだけど今の季節だけのご馳走、香箱蟹を特別に用意してもらった。日本酒と最高に合う逸品だが、ランチタイムのため泣く泣く我慢。
握りでは鰤の脂ののり具合が秀逸で、口の中で蕩ける。
そして!ほんとに久々の鯖鮨!やっぱこれだわ〜。
オンリーワンの美味さ。
やっぱり鈴木の鮨が1番好みだと実感。その源泉は舎利の旨さにある。気持ち硬めの炊き上げに、赤酢の香りと旨味を纏った舎利は、どんな種とも調和して種のポテンシャルを数倍にも膨らます。
これからもコンスタントに通わなければいけない名店だ。
そう、幸せを味わう鮨屋、そんなお店。
2019/12/07 更新
2019/07 訪問
幸せを味わう鮨店、鮨鈴木
3ヶ月ほどご無沙汰しちゃって、久しぶりの鮨鈴木。
そろそろ胡麻鯖を使った棒鮨が始まってるかと思ったのですが、残念ながらもう少し時期がかかりそう。
九州の豪雨の影響で、なかなか魚が厳しい中、それでも
クオリティ高く美味い鮨を食べさせる目利きと技術は
本当にすごい。
きっちり昆布の旨みをまとった星鰈から、プリッとした鯵や、絶妙な塩と酢の加減の小鰭までどれもこれも楽しめる逸品。ちなみに鮨鈴木では新子は無い。理由は簡単で、美味くないから。ほんとその通りで小鰭の方が遥かに旨みが味わえる。
今回、鯖の棒鮨は無かったがやっぱり鈴木の大将の鮨が1番好きだ。
この鮨が食べられる事は幸せ。
幸せを味わう鮨店、そんなお店。
2019/07/06 更新
2019/02 訪問
大人のリラクゼーション、鮨鈴木
2月もまもなく終わりが見えてきて、寒さも少し緩み始めた。季節の変わり目は魚の変わり目でもある。
鮨鈴木で言えば看板である鯖の棒鮨がそれだ。
上質な真鯖でないとこの味は出せないため、季節の変わり目と共にだんだんと仕入れられなくなってきているそうだ。
去年は3月半ばまでなんとか食べることが出来たが、今年はそこまでは出せなそうとの事。棒鮨ファンは早めに行かれる事をお勧めする。
今回も最初から最後まで珠玉のラインナップが並んだ。特に小鰭は絶妙な締め加減で旨味が口の中に無限に広がるよう。鮪も京都の舞鶴で上がった40kg台の小振りな魚体ながら程よい身のバランスで美味。
あぁ、やはり鈴木の大将の鮨が一番好きだと舌が感じる。心が安らぐひとときだ。
そう、大人のリラクゼーション、鮨鈴木。
2019/02/23 更新
2018/12 訪問
大人のリラクゼーション、鮨鈴木
築地市場の移転に伴い、ランチ営業を制限せざるを得ないと大将に聞いていたので、涙を飲んでいたが結局前と変わらず昼も営業しているとの事。ほっと胸をなでおろす。
と言いつつ、しばらくご無沙汰してしまったので年末のご挨拶兼ねて、夜の鮨鈴木に。この時期の楽しみといえば香箱ガニだ。ひとつひとつ丁寧に殻を外し、脚肉の下には内子がギッシリと詰まっている。手間のかかる職人の仕事だ。これを食べるとあぁ、年末だなぁとしみじみ思う。
そのほかにも鰹のつまみが美味い。脂がキッチリと乗っていて鮪のような錯覚を覚えるくらいだ。
そして久々に頂いた鯖寿司は口福の極みだ。
いつも期待のハードルを優に超えてくる。鈴木大将の鮨が堪らなく好きだ。
そう、大人のリラクゼーション、そんなお店。
2019/01/25 更新
2018/08 訪問
大人のリラクゼーション、鮨鈴木
1ヶ月ぶりの訪問。
お盆を挟んでタネもぐっと変わっているだろうと期待が高まる。
今回初めて仕入れたという笛鯛という魚を頂いた。数日寝かせて、昆布に当てられた身は柔らかく、非常に美味。関東ではあまり馴染みのない名だが、九州南部などでは高級魚として知られ夏の風物詩的な魚だそうだ。
あとはお盆くらいから出始めるイクラ。イクラが鮨屋に出始めると、あぁそろそろ秋がやって来るんだなと感じる。そして秋と言えば秋刀魚だ。今回の秋刀魚は特に脂が乗っていて、その肉厚の身を頬張ると自然と笑みが溢れてしまう。
やっぱり、鮨鈴木の鮨が一番好みだ。大将としょうもない話をしながら美味い鮨をいただくと、疲れた心がほぐれて行く。いつまでも通いたい店だ。
大人のリラクゼーション、そんなお店。
2018/09/01 更新
2024年の鮨始めは、やっぱりココ!鮨鈴木。
やっぱ鮨鈴木最強伝説は健在!
墨烏賊
平目の昆布締め
鰤
赤身
背トロ
大トロ
小鰭
すま鰹
鯖鮨
赤貝
車海老
お椀
紫雲丹
煮蛤
穴子
手巻き
卵焼き
小鰭からの鯖鮨のコンビネーションはもう脳幹痺れる美味さ。鮪はもちろん、平目の昆布締めや煮蛤もしっかり美味いの何の。
ほんと、お一人でこれだけの仕込みをこなして昼夜回すのは鉄人だな。
今年もよろしくお願いします。