味覚 文士(あじかく ぶんし)さんが投稿したアフロパン(神奈川/逗子)の口コミ詳細

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「恵比寿の食通文豪・味覚の詩人」のグルメ書斎

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味覚 文士(あじかく ぶんし) (60代前半・男性・東京都) 認証済

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アフロパン逗子・葉山、逗子/パン

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  • テイクアウトの点数:4.8

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人

アフロに包まれた朝―葉山パン紀行

ごきげんよう、諸君。

初夏の葉山——潮風が頬をくすぐり、木漏れ日が踊るこの季節、私はふと「胃袋に花を飾りたい」と思い立ち、向かった先は、かの名高きパン屋「アフロパン」。名に“アフロ”とあるが、店主の髪型は意外と普通だった。むしろパンがアフロ的な存在感を放っていた。パン界のロックスターである。

場所は、葉山の緑に抱かれた一角。道ばたの草花が囁くように、「ようこそ」と歓迎してくれる。どこか懐かしくも物語を感じる、古木の扉を開ければ、そこにはバターの香りと麦の囁きが広がる別世界。時がふわっと緩むのを感じた。いかん、これはもう、パンに時間を吸い取られている。

店内はこぢんまりとしながらも、どの棚にも「私を選んで!」と語りかけてくるようなパンたちがずらり。その中から私は、以下の四天王をテイクアウトの名のもとに連れ帰った。

一、フォカッチャ・ローズマリー
香り高きローズマリーが生地に恋をした結果、生まれたこの一品。外はカリッ、中はもちっ。噛めば噛むほど、ローズマリーが「私のこと、もっと知って」と囁く。恋ですか? パンに恋したら、人間関係はどうなるんですか?

二、ゴルゴンゾーラ・はちみつピザ
これはもう…“甘くて青くて罪深い”。青カビ界の貴族・ゴルゴンゾーラと、蜜の精・はちみつの禁断の逢瀬。塩気と甘さが舌の上で踊り、脳内で鐘が鳴った。味覚の結婚式です。おめでとうございます。

三、クロワッサン
言わずと知れたフランスの羽衣。パリッ、サクッ、バターがじゅんわり。これが朝にあったら一日機嫌が良い。実際、この日私は鳩にも優しくできた。

四、コーンパン
コーンの粒が陽気な楽隊のように、パンの中で行進していた。甘みと素朴さ、そしてたまに現れる焦げ目のビター感が、まるで人生のようである。朝ごはんにこれがあった日、世界がちょっと明るく見えたのは気のせいではない。

店員さんはとても丁寧で、素材やおすすめを一つひとつ説明してくれた。その声がまた穏やかで、まるで「食の精霊」に話しかけられているかのようだった。

諸君、「胃袋は心の図書館、料理はその蔵書だ。」
アフロパンの一冊一冊は、香ばしく、温かく、そしてちょっと笑える物語である。

さあ、諸君。
わが書斎で共に美食の物語を紡ごうではないか?
あなたのおすすめパン、コメントで教えてくれたまえ。

2025/06/24 更新

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