味覚 文士(あじかく ぶんし)さんが投稿したもつ鍋 なかむら(福岡/天神南)の口コミ詳細

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「恵比寿の食通文豪・味覚の詩人」のグルメ書斎

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味覚 文士(あじかく ぶんし) (60代前半・男性・東京都) 認証済

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もつ鍋 なかむら天神南、中洲川端、西鉄福岡(天神)/もつ鍋、居酒屋、鳥料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

脂じゃない、これはもつのバレエだ

ごきげんよう、諸君。

博多の夜は一度じゃ終わらぬ。いや、終わらせてたまるものか。
胃袋はまだ歩ける。舌はまだ旅を望んでいる。
というわけで、博多遠征・第二章に選ばれし舞台は――

「もつ鍋 なかむら」

博多駅からタクシーで数分。提灯の明かりが夜の闇に浮かび、
暖簾をくぐれば、そこには「ただいま」と言いたくなる温もりがある。
気取らず、飾らず、だがどこか凛とした空気。
まさに、もつ鍋界の武士道精神を感じる佇まいである。

さあ、主役の登場だ。

鍋がテーブルに置かれた瞬間、香りが立ちのぼる。
醤油ベースの澄んだスープからは、甘みとコクの二重奏が漂い、
まだ口にしていないというのに、私はすでに一杯目の白ごはんを幻視した。

火にかけると、もつがぷくりと膨らみ、ニラがしなり、キャベツが甘くなる。
この時間もまた、前菜のようなものだ。
待つこと数分――ひと口。
口に含んだ瞬間、私の脳内では天使が拍手喝采し、
胃袋が「待ってました」とスタンディングオベーション。

なんだこのもつは。
トロける、でも脂っこくない。
滋味がある、でも重くない。
醤油ベースと聞いて油断していたが、これは軽やかな小夜曲のような味わい。
まるで、舌の上でワルツを踊る胃にやさしいジャズもつ鍋である。

隣の席では常連らしき紳士が、「俺の週3の彼女さ」と鍋を見つめていた。
気持ちはわかるぞ。週3どころか、私なら同棲を申し込む勢いである。

「もつ鍋は重い」「脂がきつい」と敬遠していた昔の自分に、
この鍋で熱々のニラを投げつけてやりたい。
これぞ、大人のもつ鍋。
胃袋に沁みる、やさしい革命。

食後、店主に思わず「毎日でも食べられます」と告げると、
彼はにやりと笑って「毎日来てもええですよ」と返した。
これはもう、恋の予感である(※もつとの)。

諸君、博多での夜は一軒では語れぬ。
「なかむら」のもつ鍋は、心と胃袋に染み入る秋の詩。

覚えておいてほしい、
「スープ一杯に母の愛と地球の恵みを感じる。」

さあ、諸君。わが書斎で共に美食の物語を紡ごうではないか?

2025/11/25 更新

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