味覚 文士(あじかく ぶんし)さんが投稿した炭火焼 ゆうじ(東京/渋谷)の口コミ詳細

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「恵比寿の食通文豪・味覚の詩人」のグルメ書斎

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味覚 文士(あじかく ぶんし) (60代前半・男性・東京都) 認証済

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炭火焼 ゆうじ渋谷、神泉、代々木公園/ホルモン、焼肉

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

臓物たちのオペラ座にて

ごきげんよう、諸君。

渋谷の夜がまだ昼の名残を引きずる16時、私はその名を幾度となく耳にした名店――**「炭火焼 ゆうじ」**へと足を運んだ。まさに“焼肉界の隠れた文豪”、食べログブロンズの肩書きは伊達ではない。入口をくぐれば、そこはもう炭火と脂の香りが交錯する、美食という名の戦場であった。

まずは「ガツ刺し」と「ハツ刺し」で舌のウォーミングアップ。新鮮そのもの。まるで朝採れの臓器(言い方)だ。ぷりぷりとした歯ごたえに、ごま油の香りが妖艶に絡みつき、口内で“肉の句読点”を打ってくる。センマイ刺しなど、見た目はゴマ畑に落ちた迷子の怪獣だが、コリコリとした食感がクセになる。胃袋は図書館、料理はその蔵書――今日は“臓物文学”の全集を読破する覚悟である。

次なる頁は「レバー刺し」。この輝き、もはや生きている。いや、こちらが生き返る。トゥルン、とした舌触り。薬味の小ネギがまるで伴奏者のように、主役の旨味を軽やかに引き立てる。これは“沈黙のオペラ”だ。黙っていても胃袋が拍手喝采を送ってくる。

炭火の登場で物語はクライマックスへ突入。「ザブトン」、「ハラミ」――脂のサシはまるで雪景色に咲く花火。網に乗せればジュワッと音が立ち、まるで肉たちが「焼いてくれてありがとう」と歌っているようだ(幻聴だ)。そこへ「白ネギ」がそっと寄り添い、口内で“即席の夫婦漫才”を繰り広げる。ネギの辛味が、肉の甘味を引き立てるあたり、これはもう炭火のロマンス。

「ホルモン」「ヤン」「ギアラ」の三兄弟も登場。ぷるぷる、もちもち、じゅるじゅる(最後のは擬音の限界)。食べるたびに異なる食感、異なる脂、異なる自分と出会う。まるで内臓の万華鏡。これは“食感の惑星旅行”だ。諸君、胃袋の宇宙を信じたくなったことはあるか?

そして終盤、「テールスープクッパ」で物語は静かに幕を閉じる。ああ…沁みる。優しさとコクが同居したスープに、米がほどけていくさまは、まるで一杯の詩である。これを飲まずして“焼肉の章”は完結しない。

「一口の美食に、百の詩情が宿る。」

まさにこの夜がそれだった。

諸君、渋谷にて、煙と肉と笑いが交差するこの物語を、君も味わってみてはいかがか?
わが書斎で共に美食の物語を紡ごうではないか?

2025/12/13 更新

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