この口コミは、味覚 文士(あじかく ぶんし)さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数:4.5
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 4.0
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|サービス 5.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.5
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[ 料理・味4.0
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| サービス5.0
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| 雰囲気5.0
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.5 ]
文化横丁にて、肴は語り、酒は詩となる
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2026/01/18 更新
ごきげんよう、諸君。
この冬の冷気を割って、私は仙台の奥座敷――文化横丁へと足を運んだ。目指すは、名高き居酒屋百名店「源氏」。その名にふさわしく、店構えからして源氏物語の一章を切り取ったような趣き。入り口に並ぶ人々の背中には、「寒いけど、ここでしか味わえない何かがある」という決意が漂っておった。そう、これは単なる飲みではない、文化という名の宴だ。
開店と同時に店内へ踏み入れば、そこには時が静かに流れる世界が広がっていた。渋い木のカウンターに身を預け、割烹着を纏った品の良きお上さんが二人、まるで物語の語り部のように、我々を迎え入れてくれる。その佇まいは、「ようこそ、今宵の一節へ」とでも言っているかのようであった。
さて、諸君。この「源氏」の独特なシステムを聞いて驚くなかれ。
「酒一杯に、肴一品がついてくる」
まるで和のフルコースが一杯ずつ、句読点のように出されてくるのだ。
まずはビールで喉を潤し、登場したのは色鮮やかなるおしんこ。にんじん、大根、胡瓜、それに枝豆の漬物は、冬の畑からの小さな手紙。ぬかの香りが鼻孔をくすぐり、カリリと噛めば、歯ごたえのリズムに胃袋が目を覚ます。「美食とは、心と胃袋の共同作業。」まさにその通り。
続いては、木枯らしを超えて届いたような冷酒・高清水 初しぼり。盃に注がれるその一滴は、まるで雪解け水のように澄み渡っておる。肴は、なんと豪華にもあん肝と冷奴の共演。しっとりと舌の上でとろけるあん肝に、ねぎと鰹節が踊る冷奴が寄り添うさまは、まるで貴族の恋愛劇。あん肝が男役か、いや豆腐の白さに隠された情熱が実は……などと妄想していたら、二杯目がすすんでいた。
三杯目に選んだのは、樽酒。木の香りがふわりと立ち昇るその一杯には、なんとも贅沢なお刺身が添えられていた(写真に写っていないのが口惜しい!)。ぷりぷりの鮮魚が酒の旨みを引き立て、唇を通じて胃へと旅立つさまは、さながら味覚の大名行列であった。
そして何より印象的だったのは、お上さんたちとのやり取り。無駄のない所作と、時折交わす微笑み。その柔らかな空気が、料理以上の「肴」となって、心にじんわりと染み入ってきた。
最後に申し上げたい。これだけ飲んで、食べて、心まで満たされて――なんと、お会計は3,000円ぽっきり。驚愕、そして感謝の念に堪えない。
諸君、仙台に行くなら「牛タン」も良いが、この文化横丁の「源氏」こそ、旅のクライマックスにふさわしい。
さあ、諸君。
「胃袋が満たされると、ペンも踊る。」
わが書斎で共に美食の物語を紡ごうではないか?
コメントで諸君の“美味い話”を聞かせてくれたまえ。