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福岡・大野城に店を構える菊鮨を訪問。店主の確かな技術と、九州の豊かな食材が織りなす江戸前鮨を堪能した。 まずはつまみから。最初のタコは柔らかくも弾力があり、噛むほどに旨みが溢れる。続くクエ(15kg)は、しっとりと脂が乗りながらも清らかな味わい。対馬のノドグロはふっくらと焼き上げられ、口の中でとろけるようだった。印象的だったのは新いくらの茶碗蒸し。いくらのフレッシュな塩味が優しい出汁と溶け合い、贅沢な一品だった。 にぎりは、新イカからスタート。ねっとりとした食感と甘みが心地よい。続くアジは脂のりが絶妙で、酸味の効いたシャリと相性抜群。特筆すべきは太刀魚の海苔醤油。炙られた皮目の香ばしさと、海苔の風味が見事に調和していた。鯖の棒寿司は、しっとりと締められた鯖と昆布の旨みが一体となった逸品。 追加で頼んだクエ、サワラ、カツオも、素材の良さを活かした握りで、満足度がさらに高まった。全体的に、シャリは口溶けが良く、ネタとのバランスが絶妙。ハマグリと穴子のツメもかなり好み。店主の接客も心地よく、九州の恵みを存分に感じられる鮨体験だった。
2024/09訪問
1回
夏の天寿し