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佐賀・唐津、浜玉町にある天保の時代から続く創業200年超の名店「飴源」。 ウェイティングルームでいただく香り高いよもぎ茶と、鮮やかな赤紫色の紫蘇ジュースで食事が始まる。 この日は特に、いい鰻が入荷したとのことで追加注文。 コースはまず、甘辛いタレに絡められた香ばしい川エビ、ほのかな甘酸っぱさの梅シロップ、鮎の南蛮漬けからスタート。 続いて、会長が育てた瑞々しい紫玉ねぎを添えた鰻の湯引きは、さっぱりとしたポン酢で。 鯉の洗いと鮎の背ごしには、自家製の新鮮野菜を添え、特製の酢味噌と自家製柚子胡椒で味わう。 鮎の背ごしは骨を残しながら薄く引かれ、川魚の風味をしっかり感じさせる。 大きめの鮎は塩焼きで蓼酢を添え、飴源名物の飴焼きは甘みと香ばしさのバランスが絶妙だった。 鰻の飴焼きは、艶やかに照り輝き、ふっくらとした身に濃厚なタレが絡む。 肝も添えられ、頭まで丸ごと味わえる贅沢な味わいだった。 春先と秋に旬を迎えるツガニ(モクズガニ)は濃厚な味わいで、女将が目の前で殻割りや食べ方を丁寧に教えてくれる。 鮎の唐揚げは外はカリッと、中はふっくらとして、川魚の新しい魅力を引き出していた。 鯉こくはコク深くも優しい味わい。 鮎ご飯には旨味がじんわり染み込み、添えられた西瓜の皮の漬物がさっぱりとアクセントに。 デザートは瑞々しい西瓜、甘みの強いメロン、爽やかなキウイが籠に盛られ、食後の口をすっきりと整えた。 女将の心遣いと、地域の自然や歴史を映す川魚料理の数々が、この地でしか味わえない豊かな食体験を生み出している。 次は秋のツガニの旬にも訪れて、別の季節の恵みを楽しみたい。
2025/07訪問
1回
唐津の歴史ある質屋を改装した「中華 大しげ」。 京都の名店で修行したシェフ夫妻が手がける特別な中華をいただきました。 最初に登場した唐津産の真牡蠣は、香醋のジュレに胡瓜と椒麻を合わせ、旨みを爽やかに引き立てる仕立て。続く鱧の落としはふわりとした食感が心地よく、よだれ鶏のタレが淡白な味わいを引き締めてくれます。 スペシャリテの焼豚はマダムが目の前で切り分けてくれ、絶妙な火入れと味付けでそのままでも十分に美味しいひと皿。名物の北京ダックは甜麺醤とカレー風味の二種のソースに唐津産の野菜を添えて、ひと口ごとに表情が変わります。 フカヒレのスープで仕立てた茶碗蒸しは酸味と辛味を効かせたサンラータン風で、食べ進めるごとに味が重なっていく。太刀魚の蒸しものはふわふわと柔らかく、下に敷かれた春雨に旨みが染み込み、新蓮根の食感も相まって優しい一皿に。 佐賀牛サーロインは沙茶醤で煮込み、中華風すき焼きのような趣。空芯菜や茄子、椎茸が加わり、台湾を思わせるエスニックな香りが広がります。鰻ととうもろこしの土鍋ご飯は、仕上げにトウチソースを加えることでまろやかなコクが行き渡り、香ばしさと甘みとともに深みのある味わいに仕上がっていました。 締めにはバンバンジー冷麺、中華そば、ピリ辛炒飯をすべていただき、それぞれ異なる魅力で満足感をさらに深めてくれます。最後は黒烏龍茶のかき氷。ほろ苦さとミルク金時の甘みが合わさり、食後を軽やかに締めくくってくれました。 シェフとマダムそれぞれが京都の名店で培った経験を礎に、唐津の食材を通して表現する料理。その一皿ごとに土地の恵みが息づき、ふたりの人柄が滲む空気のなかでいただく時間は、応援したくなるような温かさに満ちていました。
2025/07訪問
2回
シェフ自ら牛を育てているといま、伊万里で全国から注目を集めているイタリアンのカテクオーレさん お店自体は5年ほど前から伊万里で営業されているがここ1年ほどは1日の席数も限定的にして構成にかなりこだわっているとのこと 食材も有明海のものを使ってまさにここでしか食べれない料理を魅せてくれる まず最初に朝採れたてのミルクで作ったリコッタチーズ 花塩とハーブ、オリーブオイルのシンプルな構成ですが見た目も美しくパンに付けて食べるのだがまぁ美味いに決まってる 笑 そして1番最初にパンが出てくるのも面白い そして悶絶のタルタル 牧草で軽く炙ったハガツオは臭みもまったくなくとても美味しかった メインへの期待が高まる素晴らしい構成と料理のクオリティ そのメインは経産牛の食べ比べ この日は9歳と13歳 予約開始時間の着席と同時に肉に火を入れコースの料理を目の前で作りながら何度も休ませたりそしてまた焼いたりと繰り返し丁寧に火入れをしていく 世間では普段ほとんど提供されることのない経産牛ですがこちらのお肉は旨味と適度な歯応えがありとても美味しい よく素材を活かすというがこちらのシェフは素材のポテンシャルを引き出すことに着眼していてとても興味深い これから料理だけでなく育てる牛もどんな進化を遂げていくのか とても楽しみなレストラン
2024/12訪問
3回
佐賀・唐津の山あいに佇む築140年の古民家を、大将・平河直さんが自ら設計して土間に改装した料理屋「あるところ」。 東京や福岡での修業を経て、とくに「たらふくまんま」で学んだ竈炊きのおにぎりを大切に受け継いでいます。 店内には恵比寿様の鬼瓦やクラリネット二重奏のBGMがあり、まるで昔ばなしに入り込んだような空間です。 この日の料理は、 ツルムラサキのお浸しに始まり、 トマトの酢のもの、唐津のヤリイカの烏賊そうめん、鯛のお造り。 白ワインを合わせつつ、茄子のくず仕立てや夏野菜の天ぷらを。 メインは唐津産・金桜豚の肩ロース炭火焼、脂の甘みときめ細かな肉質が印象的でした。 続いて鱧のしゃぶしゃぶ。鱧の頭と骨からとった出汁に、半生でいただく鮮度の良い鱧と野菜の旨みが重なり、鍋全体が完成していくような味わいに。 〆は大将が竈で炊いたご飯を目の前で握るおにぎり。ぬか漬けと、川島豆腐のざる豆腐を使った納豆汁を添えて。 おかわりには、自家製ちりめん山椒のおにぎりや、梅干しのおにぎりも。 甘味は自家製のずんだ餅。枝豆のフレッシュな香りと濃厚さに、思わず「販売してほしい」と思うほどでした。 素材の持ち味をそのまま生かし、空間と料理がひとつの物語のように流れていく。 「あるところ」で過ごす時間は、その名の通り、それぞれの心に残る“昔ばなし”の続きを見つけるような体験でした。
2025/08訪問
1回
佐賀駅から車でしばらく、山間にひっそりと佇む〈千里庵〉。 静かな神埼町の奥、看板も控えめな場所にありながら、肉好きの間で密かに語り継がれる一軒です。 扱うのは、選び抜かれた佐賀牛とみつせ鶏。 特に佐賀牛へのこだわりは強く、雌牛のみでその日一番状態の良い部位を、適切な厚みと美しい断面で供してくれます。 この日は、厚切りの生タンからスタート。 名物の「お肉の箱盛り」は、その日のおすすめ部位を中心に構成されていて、今回はトモサンカクが抜群の仕上がり。 ほかにもハラミ、極上赤身、ヒレと、部位ごとの表情をじっくり楽しめました。 最後にいただいた「切り落としミックス」は、質・量ともに大満足のコスパ枠。 一枚一枚のカットから、大将の誠実な仕事ぶりと肉へのまなざしが感じられます。 “秘境”のような場所で、静かに火を囲みながら味わう上質な佐賀牛。 この距離が、特別な時間をつくってくれる。
2025/04訪問
1回
唐津・玄海町の岬に佇む〈魚山人〉。港で待ち合わせ、大将が自ら船を操って迎えに来てくれる“船でしか行けない一軒家レストラン”。ミシュランにも掲載された特別な場所です。窓から海を望むダイニングに腰を下ろすと、非日常の時間が始まります。 この日のコースは壱岐産の赤ウニと蒸し鮑を盛り込んだ仕立て。 最初は鯛・ヒラメ・イカのえんぺらの刺身。厚めに引かれた身を辛口か甘口の醤油で、自家製の柚子胡椒を添えて。玉ねぎにはポン酢をかけてさっぱりと。 続いてはサザエのつぼ焼き。殻から身を抜き、大将に言われた通り醤油を二滴垂らして口に運ぶと、磯の香りがすっと立ち上がりシンプルに味わうひと皿。 壱岐産の赤ウニは胡瓜と大根にのせてひと口で。 焼き魚は黒鯛。特にカマの部分は脂がのり、コラーゲン質がぷるりと。 蒸し鮑は存在感のある豪快な一品。 芋茎とイカの煮ものは、大将が畑で育てた芋茎を使い、素朴で滋味深い味わい。 蛸のカルパッチョは、この建物の下で獲れる蛸を使用。東京・四川料理店「龍の子」のシェフと考案した中華風ドレッシングで仕上げられています。 裏山の天草からつくる自家製ところてんは、ごまの香ばしさと酸味が清涼感を添える。 カワハギの姿煮は、肝もそのまま煮付けられており、肝ならではの味わいと滑らかさが格別でした。 坂井宏行シェフとの縁から生まれたフレンチ仕立ての茶碗蒸しは、雲丹・ホタテ・椎茸入り。仕上げにアップルミントを添え、「18歳の香りがする」と大将。意味は分からないけれど(笑)、忘れられないひと皿に。 メインのお寿司は古代米の舎利。イカ、ヒラメ、鯛、そして鮑の肝の巻物。米の力強さがネタをしっかりと受け止めていました。 合わせるのは、大将が「魔法の汁」と呼ぶしらす汁。寿司の後の口をやさしくまとめてくれる存在でした。 かつては自ら潜って鮑や雲丹を獲っていた大将。今は体を労り潜水はできなくなったものの、船を操り、仕入れや調理に心を砕く姿勢は変わりません。自家製の調味料や畑の野菜を取り入れ、豪快さと繊細さを併せ持つ料理にその人柄がにじみ出ています。 海と人とを結ぶ特別な場所。ここで過ごす時間は、食事を超えて体験として記憶に残りました。
2025/08訪問
1回
佐賀・伊万里発祥の「ドライブイン鳥」。 昭和44年から続く、朝びきの“ありたどり”を自分で焼いて楽しむ鶏料理専門店。 佐賀店は駅近でアクセスもよく、無煙ロースターを導入した明るく清潔な空間が特徴。 この日は「親どり」「鳥皮」、ハーフセットの「若どり+ネック」「スナズリ+鳥レバー」「軟骨+ペタ」を注文。 親どりは力強い歯ごたえと深い旨み、若どりはふっくら柔らかく脂の甘みが印象的。 スナズリは弾力が心地よく、レバーはとろりと濃厚。 皮はカリッと焼き上げると香ばしさが立ち、軟骨とペタは食感の対比が楽しい。 焼きの合間にピーマンとキャベツを挟みながら、名物の鳥めしを。 タレの香りが染みた素朴な味わいで、焼きの合間にぴったりだった。 本店の雰囲気を受け継ぎながらも、佐賀店はより気軽に立ち寄れる一軒。 鶏はどの部位も軽やかで、しっかり食べても重たくない。 街にこういう店があるのは、やっぱりうれしい。
2025/10訪問
1回
佐賀・唐津で170年以上続く老舗【元祖阿わび屋 大原老舗】。 看板銘菓「松露饅頭」は、虹の松原に芽生える“松露”をかたどった丸い焼饅頭。 自宅用には10個入りを購入。 ひと口で頬張れる可愛らしいサイズ感で、こしあんは甘さ控えめ。 香ばしい手焼きの生地と合わさって、やさしい味わいでした。 店内では抹茶のジェラートも。濃厚で心地よい余韻に。
2025/08訪問
1回
虹の松原の真ん中にぽつんとある、ワゴン車の「からつバーガー 虹の松原本店」。 小さい頃から帰省のたびに食べてきた思い出の味です。 今回はエッグバーガーとアイスコーヒー。 ふんわり卵と甘酸っぱいソース、柔らかなバンズが重なる素朴な美味しさ。 松原を吹き抜ける風と一緒に飲むアイスコーヒーがよく合いました。 食べログ百名店にも選ばれている一軒。 旅の途中で立ち寄る特別感と、記憶に残る安心感が同居する場所です。
2025/07訪問
2回
日本のフレンチを引っ張ってきた三國清三シェフのレストラン「オテル・ドゥ・ミクニ」出身の橘シェフ もともと茶懐石料理からスタートし、その後シンガポールの寿司店で腕を磨くなど幅広いジャンルで活躍 現在のフレンチをベースとした無国籍料理のスタイルとなり佐賀県で予約困難なお店として全国に名を轟かせています スペシャリテのサザエをはじめとした魚介類は従来のレストランとは違い、近くに生簀が置いてありそこから直前で〆て調理されおり、フレッシュな食材にこだわりを持たれているようです しろいし牛を使ったメイン料理とラストはスパイスカレー 今回は大人数での貸切ということもあり普段と違う場所での営業だったそうで、機会があれば本来の場所でゆっくり味わいたいと思います
2024/09訪問
1回
2024/11訪問
1回
2024/11訪問
1回
2024/07訪問
1回
2024/07訪問
1回
世界最大のワイン品評会「IWC」で世界一に輝いた日本酒「鍋島」の蔵元が手がける日本唯一の酒蔵オーベルジュ内にあるレストラン 料理を任されているのは3つ星を獲得する日本料理の名店、東京「神楽坂石かわ」や、パリや福岡で1つ星を獲得したフレンチ「Restaurant Sola」などで研鑽を積んだ西村料理長です トップクラスの食材を使って名店で学んだ技術とセンスで繰り出される料理はどれもクオリティが高く、誰もが感嘆の声があげます 特に今回印象的だったのは九絵と芋茎のお椀 九絵の持つ上質な脂がお出汁に広がり芋茎がさらにいい役割を果たしています その他にも鮑の肝に海苔を合わせたソースなど細かな仕事がより一層食材の美味しさを引き立て楽しませてくれました メインの佐賀牛は厚みがあるのにとても柔らかく火入れも素晴らしかったです このヘレの極上の部分だけを使用するなど食材のレベル自体も非常に高いことがわかります そしてペアリングにはもちろん鍋島のお酒が登場し、Summer Moonからはじまり、活性にごり生酒や通称 裏鍋島と呼ばれる隠し酒にBLACK LABELなどここでしか飲めないような特別なお酒まで料理と一緒に楽しむことができます 料理構成のバランスもよく提供タイミングも素晴らしく前回よりもさらに満足度が高く進化されているのがわかります 必ず訪れるべきレストランのひとつだと改めて感じました