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神楽坂〈かさ原〉。 焼鳥を“料理”として成立させることに徹した店で、コースは一本勝負。 使うのは大将・笠原さんが惚れ込んで選び続けている高坂鶏。 部位ごとに火入れを細かく変え、余計な演出は置かず、味と向き合うための静かな空間がつくられている。 神戸時代は The Tabelog Award の Bronze、Silver、百名店、ゴ・エ・ミヨなど評価を重ね、 東京移転後は Gold と Best New Entry(2024)、そして2025も Gold。 外からの評価より、一本一本の串に理由がある感じが印象的だった。 この日は 胸肉の刺身(藁で軽く炙り) 肝刺し(生姜醤油) ねぎみ 胡瓜のお新香と大根おろし かしわ 皮 手羽先 ソリレス 肉だんご ぎんなん うずらのたまご ささみ レバー セルフィーユルート — 追加で セセリ / セギモ / ハツモト 締めに親子丼。 どの串も火入れの揺れがなく、素材の状態に合わせて温度を刻むように焼いているのがはっきり伝わる。 静かなカウンターで、一本ごとに味が理由を持って出てくる感じが心地よかった。 焼鳥を気軽な料理に寄せず、まっすぐに向き合う姿勢がそのまま料理に出る店。 またコースを味わいたいと思える時間だった。 高坂鶏の中でも最高級品と言われる通称「かさはら鶏」 そのポテンシャルを味わえる抜群の火入れと食べ疲れしないオリジナルのタレ 抱き身からスタートした串は追加まで入れて合計13本 〆は最小限にやっぱりここは串に集中したいお店
2025/11訪問
5回
今年の1月以来の再訪でボガディージョは何度食べても美味しい そして鮎のフリットを包んだガチャミーガス これが本当に素晴らしかった 頭からいただき苦味の後に広がる香りが忘れられない 序盤から圧巻の構成 東京・日本橋「スペイン料理aca」さん② 全てがスペシャリテと言っても過言じゃないが馬肉のソブラサーダは格別 この時期らしく松茸と生ハムのスープ、そしてスペイン料理を代表するアヒージョも 最後のパエリア用にアヒージョは取っておいてくださいと言われるも美味しすぎて飲み干してしまった 笑 約3時間に及ぶコースの締めは炭焼きのお肉とやはり名物のパエリアになんとカルドソまで 今回は秋刀魚でしたが個人的にはこちらの方が好きかも 笑 そしてデザートは定番となっているヤギのミルクアイスに薪の香り素晴らしい無花果 どれを食べても一級品でした 東シェフの誕生日を皆さんと一緒にお祝いできてよかったです
2021/09訪問
2回
四谷「すし匠」。初代・中澤圭二氏が築いた“鮨とつまみを交互に織り込み、赤と白のシャリを使い分ける”独自のスタイルを、いまは二代目・勝又大将が継承。気さくな人柄で客席を和ませながらも、一貫ごとに緊張感と遊び心を込める姿が印象的でした。 序盤は毛蟹の茶碗蒸し、百合根を忍ばせた温かなひと皿から始まり、握り一貫目は錦糸卵をのせた春子鯛(白シャリ)。真鯛のお造りはわさびと塩で、続いて赤シャリの小肌、北海道・厚岸の鮪赤身。合間には蛸をわさびと塩で、さらに白シャリのスミイカが続きます。 つまみは松前漬けに雲丹・いくら・スミイカのゲソを合わせた小鉢。握りに戻り、鰆(赤シャリ)、目の前で海苔に挟んで手渡されるタイラガイの磯辺焼き。鰯の握り(白シャリ・葱)、焼き物の銀杏、いくらの軍艦、赤い薬味を添えたメヒカリの焼き物、胡瓜のぬか漬けと流れていきます。 後半は鮪のお腹の中トロ(赤シャリ)、クエのしゃぶしゃぶ、秋刀魚の握り(白シャリ)、炊いた出汁を餡に仕立てたアワビ。さらに車海老(赤シャリ)、焼き物のノドグロに山椒を添えて、巻物二種──あん肝とすいか奈良漬け、熟成鮪のトロ刻み。 締めにはしじみの味噌汁、そして追加で名物「おはぎ」(中落ちにネギと沢庵)、もうひとつのスペシャリテである「あん肝すいか奈良漬けの握り」。 総本山でこの二品を味わえたのは格別でした。 鮨の新しい形を提示した「すし匠」の歴史と、その真髄を守り続ける二代目の姿勢。 総本山ならではの奥行きと温かさに触れられた、忘れがたい時間でした。
2025/09訪問
1回
白金の住宅街にひっそり佇むデザートレストラン Yama。 「果物の香りや熟度、食感を最良のタイミングで引き出す」ことを核に据え、既成のレシピに縛られない独自のアプローチで国内外から注目を集めています。2025年版『ミシュランガイド東京』では、デザートコース専門店として初めて一つ星を獲得。単なる“甘味”を超えたクリエイションは、世界の舞台でも高く評価されています。 この日いただいたのは「いちじくと季節の食材」をテーマにしたコース。 始まりは定番のカプレーゼ。バジルを移したパンナコッタとトマトの層を重ね、オリーブオイルと塩で旨味を引き上げ、トップにトマトのお菓子。トマトの濃さを多層的に表現した序章。 続く宿儺かぼちゃの三重奏 × 燻製ほうじ茶は、パンナコッタ・かぼちゃソース・自家製ピーナッツオイルの三層構成。軽やかな甘みを燻香が包み、幼い頃に感じた焼き芋の記憶を呼び覚ますよう。 和梨とベルベーヌでは、冷やした梨とカボスのマリネに“潰したて”の梨ソースを注ぎ、ハーブの清涼感で香りを補完。シャリ感を保つための温度設計が印象的でした。 秋巻き × 和紅茶とバラは、イチジクとカシスを栗の葉で巻いて揚げたひと品。五香粉のスパイスが甘酸っぱさを引き締め、バラ香をまとった和紅茶と響き合う。 途中に挟まれた森の旨味は、舞茸やえのきなど五種のきのこのスープ。果実の甘さの流れをリセットする役割を担い、コースの緩急を際立たせます。 続いて焼き無花果と梨 × 香りコーヒー。黒蜜に漬けた焼き無花果から立ち上がるバニラのような香りに、苦味を削ぎ落とした軽やかなコーヒーを添え、香り同士を響かせる構成。 後半は新絹 × 玄米茶。砂糖を加えず糸状に裏ごしたさつまいもとプディング、米の要素。栗と錯覚するほどの豊かさを、玄米茶の香ばしさが軽やかにまとめる。 さらに胡麻のアイス × 玉露・抹茶ブレンド(水出し)。国産総量0.1%未満という稀少な喜界島産白ごまを使い、ごま粉を加えた水出し茶と。ごま本来の澄んだ香りを活かす火入れ哲学が反映され、苦味は“足す”のではなく“整える”設計。 ラストの秋の始まり × レモンバベナーは、栗のムースにマリネしたいちじく、そのジュレと洋梨アイスを重ねた構成。発酵させた栗の皮や百花蜜を加え、香りの層を広げた一皿に、自家畑のベルベーヌのハーブティー。香りを先に提示する提供順序が、最後の余韻を鮮やかに締めてくれました。 お土産には、季節果実を散りばめた特製フルーツちらし。葡萄や柿、マンゴー、洋梨などを重ね、カスタードとレモン、白いジュレで多層化。家に帰ってからも余韻が続く構成でした。 一皿ごとに素材の魅力を削ぎ落とさず、余計なものを足さず、香りや甘みを立ち上げることに徹した哲学。その結果として、食材の背後にある風土や記憶までもが皿の上に現れていました。センスとクリエイティブが研ぎ澄まされた世界観は、まるでアートを体験するよう。秋という季節そのものを五感で受け取った時間でした。
2025/09訪問
2回
東京・丸の内「SÉZANNE(セザン)」 今年オープンした中でもっとも注目されているレストランのひとつ。フォーシーズンズホテル丸の内 東京内にあります エグゼクティブシェフに就任したダニエル カルバート氏は香港の『Belon(ベロン)』で2019年から2年連続の一つ星、2020年には「アジアのベストレストラン50」で第4位に輝く そのスターシェフが日本に来るということでとても楽しみにしておりました しかも今回はChef'sテーブルで特別な個室での食事 ワクワクの中で始まる中、アミューズから美しく夏らしい味わい 香港時代からのスペシャリテ「鯖のエスカベシュ」もコースのヒトサラとして登場。日本で食べれる感動に浸っておりました この日、1番歓声があがりとても美しく美味しかったトマトのタルト 一見スイーツのように見えますが仕上げのチーズを掛けると冷製のピッツァのような味 そして軍鶏のポシェ、メインの尾崎牛、タリアテッレと続きデザートのマンゴーはクリームが軽くて抜群に美味しかった ダニエル・カルバート氏の料理はレイヤーが美しく、口の中もお腹の中もスッキリとする夏の体温に合わせた素晴らしい構成でした 季節を変えて訪れる価値があるレストラン ご一緒頂いた皆様、ありがとうございました!
2021/08訪問
1回
東京・六本木「鮨さいとう」 10年連続で獲得した三ツ星を返上し、会員制となったさいとうさん アジアのベストレストラン50にもランクインするほどお鮨の最高峰 誰もが一度は訪れたいプラチナシートに運良く訪問することができました しかも握るのは大将の斎藤さん これ以上ないシチュエーションです 握る姿はしなやかで目の前に置かれる鮨はどれも美しい シャリもネタに合わせて温度を変えててこの温度管理も素晴らしかった そして鮪は世界一のやま幸さんからということで赤身漬け、中トロ、大トロ この3連ちゃんは最高 特に大トロのミルフィーユは悶絶 フォルムも美しい 2貫目が忘れたけど(サワラかな?)印象に残ってて、イカからシャリの温度が変わりこれがまた絶妙 蛤は柔らかく旨味がじわっと 塩と煮詰めとでいただく穴子 そして最後の玉子焼きまですごかった つまみも素晴らしく赤ウニと馬糞ウニの食べ比べから特にすごかったのが穴子の白焼き カウンター全員で唸ってました これが世界で絶賛される鮨さいとうさんなんですね 大変貴重な機会でしたがチャンスがあればまた訪れたい
2020/09訪問
1回
西麻布の名店「うし松」の奥にひっそりと佇む、わずか7席のカウンター焼肉「うら松」。隠し扉の先に広がるこの特別な空間では、総料理長・平久保辰郎氏が目の前で繰り広げる、まさに“肉の劇場”が展開されます。 この日は、山形県・斉藤畜産の千日和牛。純但馬血統の雌牛を1000日以上かけて育てた、特別な和牛が主役。 コースの始まりは、テール出汁で仕立てた冷製茶碗蒸し。澄んだ旨みが、すっと身体に染み込む。 続いて登場するのは、生肉七点盛り。 シャトーブリアンとサーロインを巻いた鉄火、ブレザオラ、カイノミ、タン刺し、ユッケ、センマイまで。部位ごとに切り方や薬味、温度帯まで緻密に設計された、生の芸術。 新作の牛ハツ藁焼きは、まるで鰹のたたき。スライスして、にんにく醤油と薬味で。 内臓串は、無水処理で甘みが際立つレバー、ごま油をたっぷりと。ツラミは厚切りで、すりおろしにんにくと共に。 そして、パン職人としての経験を活かした「チリコッペ」。自家製パンにフィレ肉と自家製チリソース、仕上げは炭で。 パンの形状や配合にまでこだわった、他店では真似できない仕立て。 箸休めにはピーチパイン入りのポッサムキムチ。酸味と甘みのコントラストが心地いい。 厚切り牛タンは一本焼きで。切り口から湯気が立ち上る瞬間に、火入れの正確さを実感。 上ミノの青唐辛子和え、シマチョウのぶどう山椒と続き、香りと歯ごたえのコントラストも冴える。 千日和牛シャトーブリアンのステーキは、塩胡椒から始まり、無添加柚子胡椒、玉ねぎソースへと味の変化を楽しむ構成。 食感を引き出す噛み方まで案内されるあたりに、この店の真面目さが滲む。 締めには、サーロインのタレ焼きを卵黄ごはんにのせて。 そして、自家製ラー油で仕立てた冷麺。千日和牛からとった旨みが余韻として残る。 最後のデザートは、宮崎マンゴーのティラミス。 下層のフルーツの酸味が、濃厚なクリームをちょうどよく受け止めてくれる。 特別な空間で、限られた人たちだけが楽しめる特別なコース。 生産者から大将まで——肉への静かな情熱に、そっと寄り添いたくなる焼肉体験でした。 より詳細な内容はこちらのブログをご覧ください https://bishokuquest.com/restaurants/5726/
2025/05訪問
1回
日本橋「天ぷら浅沼」。 東北出身の若き職人・浅沼さんが織りなすのは、独自の感性と技術が光る天ぷらのコース。 スタートは定番のハトシ。揚げたパンに海老のすり身を挟んだひと品は、香ばしさとふわりとした食感のバランスが絶妙。 続く車海老は2本。まずは塩で甘みを引き出し、2本目は天つゆと大根おろしでさっぱりと。 赤ナスは割ると湯気が立ち上り、とろけるような食感と豊かな水分が印象的。 キスはジュワッと溶けるように広がる白身の旨みを、天つゆで引き締めて。 椎茸は揚げたあとに醤油をさっと垂らして提供され、調味いらずで香り高い。 蛤は醤油と黒七味で、春の旨みを奥行きのある味わいに昇華。 ヤングコーンは髭ごと閉じ込めて揚げられ、甘みと香ばしさが際立つ。 ズッキーニは火傷するほど熱々。じゅわっと広がるみずみずしさを、うまみ塩でシンプルに。 ホタルイカは濃厚なワタの旨みに、醤油と黒七味の香りが重なる季節のひと皿。 海苔で巻いたホタテは中心をほんのりレアに仕上げ、手渡しで香りごと届けられる磯辺焼きスタイル。 4ヶ月寝かせて甘みを引き出した百合根は、水分を極限まで落とし、凝縮感のある味わいに。 ラストの穴子は目の前でカットされ、香り・音・煙で五感に迫る演出。 〆は天丼、卵天丼、明太子の海苔巻きなどから選ぶスタイル。最後まで気を抜かない構成力が魅力です。 訪れるたびに進化を感じさせ、季節ごとに通いたくなる一軒 より詳細な内容はこちらのブログをご覧ください https://bishokuquest.com/restaurants/5668/ オープンから約1年を待たずして瞬く間に予約困難となった「銀座 天一」出身の若き大将のお店 山形出身ということで庄内のズッキーニやインゲン豆、最上の舞茸など地元の食材を使い衣にこだわった美味しい天ぷらを提供されています その狙いが面白く、天つゆに負けない衣を目指しており醤油や黒七味などの調味料も積極的に組み合わせる新しいスタイル 地元の漁師さんなどとコミニュケーションを取りこれまで天種として使わなかった食材も考えられているようでさらなる進化が楽しみ 次回の訪問が今から待ち遠しい
2025/05訪問
5回
「日本橋蛎殻町すぎた」の2番手として活躍し、独立した安井大将 暖簾に刻まれる名前からもその期待の高さが伺えます 握りだけではなく所作もどこか師匠譲り 帆立の磯部焼きをはじめとした肴も大ぶりな握りもどれもとても好みでしたがやはり小肌は際立ってました お鮨の違いは職人の生き様に出ると聞きましたがそれをしっかり感じとれました 是非ともまた伺いたい素晴らしいお店です
2023/06訪問
1回
またもやお気に入りのレストランが出来てしまった 広尾の会員制レストラン「τρεῖς(トレイス)」 4月にオープンしたばかりで住所は非公開 シェフは元ボニュの河島シェフということで注目度も高いです 素材を活かした調理法でどれも美味しかった この日はスペシャルメニューがあるということで出てきたのは鰻 前日にかぶとに行ってたので最初に聞いた時は正直スペシャル感がなかったが実際に出てきた天然の鰻は意識がぶっ飛ぶほどの美味さでした そして河島シェフのシグネチャーとも言えるレタス 近くのスーパーで買ってきたレタスをひとつの作品として昇華する視点は面白い この日は体調が悪くしんどかったにも関わらず食べてる途中から元気になるほど料理とお店の雰囲気とそしてスタッフの空気感にすっかり魅了されてしまった 結局、気づいたら隣のお客様からワインを一杯頂いてフルペアリングで呑んでました 笑 大事な日に行きたい そう思えるレストランでした
2020/06訪問
1回
表参道の二つ星(訪問当時)レフェルヴェソンス 。 アジアのベストレストランでも26位にランクインするこちらでランチ。 シグネチャーの蕪はシーズン通して調理法を変えずに提供される。蕪の素材の味わいの違いで四季を感じて欲しいとの想いがとても深かったです。 そしてちょっとずつアップデートされる39代目のアップルパイや、鮎の料理など発想の面白さだけでなくどれも美味しかった。 食べログのアワードでもベストホスピタリティ賞を獲得してるだけあってサービスも素晴らしい。 好きなお店の一つになりました。
2019/07訪問
1回
ミシュランガイド東京において18年連続で3つ星を獲得する日本のトップレストラン 岸田シェフの哲学はいろいろなところで拝見しておりましたが遂にその真髄を味わうことができました 素材はもちろんちょっとしたことにも全く妥協しない取り組み、お肉の火入れだけではなく魚の火入れ技術にも驚かされました そして超一流のサービススタッフにペアリングは3つ星の評価に違わない素晴らしいものでした より詳しい内容はブログにて https://bishokuquest.com/restaurants/669/
2024/09訪問
1回
麻布十番「中国飯店 富麗華」にて、北京ダックを主役に据えたランチコースを。 スタートは茉莉龍珠花茶。上品なジャスミンの香りが静かに立ちのぼり、食のスイッチをそっと入れてくれる一杯。 前菜は、XO醬で和えた胡瓜(ピリッとした旨辛)、ピータン×アボカド×トマトのまろやかな組み合わせ、香ばしい豚バラと艶やかな蜜焼きチャーシューの焼き物2種。食感と香りの緩急が心地いい構成。 点心は、ニラと海老の蒸し餃子(ふわっと軽い旨み)、7種野菜入りの蒸し餃子(パクチーやキクラゲで香味と食感が多層に)、外側がタロイモの揚げ点心はサクほろ+胡椒香る野菜餡が絶妙。 蓮の実をペーストにしたスープはとろりとやさしい口当たり。百合根のシャキッとした食感と、なつめの甘みが奥行きを演出。 そして主役、北京ダック。パリッと香ばしい皮に、しっとりした肉。生の白髪ねぎと胡瓜を巻いて食べれば、甘み・香ばしさ・清涼感が一体に。 後半は、九条葱と生姜を効かせた海老の炒め(艶やかな餡が全体をまとめ、爽やかな後口)、空芯菜の腐乳炒め(発酵の香りとコクが静かに効く絶妙な塩梅)。 〆は、岩海苔の香りがふわっと広がる翡翠チャーハン。松の実の香ばしさとオクラの食感がアクセントに。ザーサイと共に。 デザートは、点心師による片糖プリン。なめらかな口当たりに、烏龍茶のシロップがほろ苦さを添えて引き締めてくれる。 料理の技術はもちろん、サービスも空間も一流。 味・香り・食感の構成が緻密で、静かに満足感が積み重なる。 信頼して人を連れて行ける、グランメゾン中華。 より詳細な内容はブログをご覧下さい https://bishokuquest.com/restaurants/4514/
2025/06訪問
1回
浅草「nacol」でいただいたのは、生ハムという素材を軸に、香り・温度・質感を重ねてゆく一つの物語のようなコース。 序盤は、熊本県産・ドルチェドリームの冷製スープから静かにスタート。 スパイスやオイルの香りをまとったこのひと皿が、nacolの世界への入り口に。 2皿目〈シマアジの冷菜 “フルード”〉では、愛媛県産シマアジに、ローマ産蕪のピューレ、アスパラソバージュ、甘夏。 果汁と香りが静かに溶け合い、清涼感のある構成に。 そして、nacolらしさを象徴する構成として印象的だったのが、 ジャンボン・オーヴェルニュ(21ヶ月熟成)をまとわせたブリオッシュ。 カウンターでスライサーを使い、食感と温度にまで細やかに気を配った提供スタイル。 そこに発酵バターのふくよかさが寄り添い、立ち上る香りごと一口で味わう豊かさがありました。 中盤には、メニューに記載のない生ハムのスープというサプライズも。 水と生ハムだけで抽出したとは思えない、深く澄んだ香りと旨みに、 改めて「香りの料理」としてのnacolのスタンスを感じさせられます。 〈ぐんま麦豚の生ハムと魚沼産コシヒカリ“雪椿”〉は、あたたかいごはんに12ヶ月熟成の生ハムをふわりと重ねて。 温度と香り、脂と米の甘みが重なり、生ハムの新たな表情がそこにも感じられました。 〈イベリコ・ベジョータ60ヶ月熟成とニョッコフリット〉には、土佐産メロンと松野牧場の搾りたて牛乳で作ったリコッタチーズを添えて。 仕上げは目の前で。香り・乳・塩味・熱が一体になる、印象的な一皿。 〈グアンチャーレのニョッコフリット〉では、豚頬肉の生ハム(21ヶ月熟成)を揚げたての生地にのせて。 熱でとろける脂と小麦の香ばしさが口中に広がります。 〈牛ランプの生ハムと花ズッキーニのフォアグラ詰め〉 中にはフォアグラ、茎には焼いたグアンチャーレ。 好みでかけるパルミジャーノ・レッジャーノのソースが、全体を包み込むような仕上がりに。 〈ラルドと伝助穴子のフリット〉は、にんにくマヨと実山椒がアクセント。 衣の香ばしさ、穴子の甘み、ラルドのコク。香りと食感の重なりが美しい。 〈東京ビーフのカタサンカク 藁焼き〉は、表面に藁の香りを纏わせ、内側はしっとり。 香ばしさと赤身の旨み、実山椒の香りが全体を引き締めるメインディッシュ。 パスタは2種構成。 〈ズワイガニとハマグリのスパゲッティ〉は、マンチーニの麺にオイルソースを絡め、カラスミはお好みで。 〈ピチのアマトリチャーナ〉は、もっちりとした食感にトマトとパンチェッタの旨味が絡み、濃密ながらどこか軽やか。 〈ティラミスと貴腐ワイン(Château Rieussec Sauternes 2006)〉で締めくくり。 クリームの層と甘さの余韻に、ワインの厚みが寄り添い、上品なラストに。 最後は〈ウイキョウのハーブティ〉。 ふわりと香る清涼感とやさしい甘さが、コース全体の余韻を整えてくれました。 コース全体を通して印象に残ったのは、 「生ハムを主軸とした構成力」と「香りの余韻の設計」。 熟成やスモークの旨味を、熱や果実、米や野菜の要素と組み合わせて引き出すセンスが光り、 ナチュール中心のペアリングがそれぞれの皿に自然と寄り添ってくれます。 香りと余白、組み合わせと意図── 料理で語られる、nacolという空間の“静かな熱”をしっかりと感じた一夜でした。 より詳細な内容はブログをご覧下さい https://bishokuquest.com/restaurants/4436/
2025/06訪問
2回
The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
食べログ 焼き鳥 EAST 百名店 2025 選出店
六本木、乃木坂、六本木一丁目/焼き鳥
代名詞となった「くるみねぎま」やペロペロキャンディのように巻いた笹身と大葉など、ひと口でより美味しく味えるようにと想いが詰まった沼能さんの串打ち TVに出演したりX(旧Twitter)でバズったりこの夏、もっとも話題になった焼き鳥屋さんのひとつです 美味しいことは言うまでもなくこれからもシーンの重要人物としてますます目が離せない
2023/08訪問
2回
1日1組だけの特別な空間 アミューズはウニのタルトでスタート パイ生地の中には白子 ビジュアルともに秀逸 ニョロニョロみたいなのはカリフラワー étéさんのブリオッシュはNARISAWAの森のパンに勝るとも劣らない完成度 燻製バターとの相性もよく、薄くこんがり焼かれた外側と柔らかくモチモチした内側の食感のコントラストが素晴らしい スペシャリテは甘鯛の鱗揚げ ホワイトアスパラのスープは水と塩だけ 音まで含めて料理 プレゼンテーションだけでなく味も緻密に計算されている 最後はシグネチャーのマンゴータルト タイミングよく現代アーティストのMADSAKI氏とGirls don't cryのVERDY氏とのコラボレーション中 五感が刺激されたスペシャルな体験