「焼き鳥・串焼・鳥料理」で検索しました。
1~20 件を表示 / 全 130 件
福岡・平尾「焼き鳥とりら」にて。 焼鳥の枠に収まらない、構成と火入れの妙が光るコース。 スターターは高坂鶏の胸刺し。塩・山葵・塩昆布・酢橘で繊細な味の移ろいを楽しむ。 そして、悶絶級の白レバー。濃厚でとろけるレバーを胸肉で巻いて食べる提案に、冒頭から完全に心を掴まれる。 そこへ、定番人気の中落ちの手巻きが手渡しで登場。まぐろのように濃厚な部位を香ばしい海苔で包み、紫蘇の香りとともに味わう“焼鳥屋の鮨”。これがまだ前菜段階。 三皿目は、脂の甘みをしっかり感じるもものたたき。新玉ねぎや花穂紫蘇の香りが立ち上がり、ひと口ごとに鶏の厚みある旨さを感じる。 そこからは椀物へ。 蒸しつくねの鶏節椀は、椎茸入りのつくねに鶏節の旨み、木の芽の香りがふわりと立ちのぼる、割烹的な“間”のひと椀。 串の口火を切るのはささみ。ほんのりレアで、火入れの美しさを感じる一本。 続くせせりは脂と炭香のバランスが絶妙で、焼きの技術がにじみ出る。 ズリは歯ごたえが立ち、後味にキレがある塩の効かせ方も見事。 合間には、パリッと焼かれたスナップエンドウ。瑞々しさと甘みが炭の香りと合わさり、ただの箸休めではない存在感。 次はうちもも。しっとりと柔らかく、それでいて赤身の旨みが強く、山葵がベストマッチ。脂のコクとキレが共存する一本。 そこから再び野菜串、焼き茄子。とろりとした果肉に生姜が香り、緩やかなリセット。 再び串へと戻り、レバー。炭火から下ろした後の余熱でゆっくり火を入れるという職人技。とろけるようで、香ばしさもある、絶妙な仕上がり。 そして、香ばしいリンパと芽にんにく。濃厚なコクの中に、芽にんにくの香りがふっと抜ける、終盤らしい一手。 ここで、ゴールドラッシュのすり流しをかけた茶碗蒸しが登場。 とうもろこしの甘みと出汁の旨みが溶け合う、美しい“間”の一皿。 そこからいよいよ終盤へ。 つくねが登場すると、コースも終わりの始まり。山葵とともにいただくジューシーな一本は、コースを通しての流れの集大成。 続く手羽先は皮目パリパリ、脂はじゅわっと。潔いまでの肉の旨みをぶつけてくる。 キンカンと海苔、小葱の小鉢。 キンカンを潰して混ぜる、即席の濃厚TKGベース。まるで前奏のような一品。 そしてラストは、鶏の出汁がしっかりと効いた醤油ラーメン。 雑味なく澄んだスープ、キレのある醤油の香り、穏やかな満腹感でコースを美しく締めてくれる。 焼鳥というより、“鶏をめぐるコース料理”。 火と香りと、技と間。広畑さんの世界観を堪能した夜でした。 鶏胸の刺しとモモのタタキで始まる定番の流れ。昆布締めの刺しはねっとり、タタキは火入れも絶妙。 蒸しつくねのお椀のあと、串が続々と。ささみ、抱き身、リンパ…どれも火入れと塩加減が見事。 途中に出てきたのは、なめ茸の茶碗蒸し。やさしい出汁に、生姜の香りがふわり。 手羽先と捏が出てきたら、そろそろ終盤。 この日の〆は、製麺屋「慶史」によるもちもち麺。いつもと違う締めに、ちょっとした驚きと満足感。 常連さんと作り出すお店のグルーヴが料理だけじゃないこちらの魅力のひとつ。 福岡・平尾「焼き鳥 とりら」。名物の高坂鶏すね肉は、脂の旨さを引き立てるためにあえて冷やして提供され、さっぱりしつつも凝縮された旨味が印象的。食感も素晴らしく、今回も終始大満足の内容でした。中でもこの日のハツは特に美味しく、忘れられない一本に。
2025/06訪問
43回
藤枝市にあり、静岡県内でもトップクラスの評価を得る焼き鳥屋さん 柔らかく上品ながらも脂の旨味もしっかり味わえる天城軍鶏の雌を中心に内臓には若鶏を使用され、火入れも素晴らしく丁寧な仕事をされています さらに、吉田の桑高農園さんの野菜や藤枝の椎茸など、質の高い地場産の野菜を使用している点も、こちらの魅力の一つです 〆は天城軍鶏のガラで出汁をとったラーメンにつや姫の焼きおにぎり それをスープに浸して食べるよう勧められますが、この組み合わせがたまらんくらい美味い 店を切り盛りするのは、赤い眼鏡がトレードマークの大将と、明るく感じの良い女将さんの二人。大将は美容師から転身したという異色の経歴の持ち主です 店内は高級感があり、煙を感じさせないほど洗練された空間で、目の前で串が焼かれているのにも関わらず、その煙が気にならないよう工夫されています 食の注目が高まっている静岡でこちらも噂に違わない素晴らしい焼き鳥を堪能できました
2024/01訪問
1回
The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
食べログ 焼き鳥 EAST 百名店 2025 選出店
六本木、乃木坂、六本木一丁目/焼き鳥
代名詞となった「くるみねぎま」やペロペロキャンディのように巻いた笹身と大葉など、ひと口でより美味しく味えるようにと想いが詰まった沼能さんの串打ち TVに出演したりX(旧Twitter)でバズったりこの夏、もっとも話題になった焼き鳥屋さんのひとつです 美味しいことは言うまでもなくこれからもシーンの重要人物としてますます目が離せない
2023/08訪問
2回
大阪・西天満「炭匠 御厨」。 カウンターだけの小さな焼き鳥店で、焼き台を中心に火入れを突き詰めるスタイル。 大将は言葉数は多くないが、焼き場に向かう姿勢の静けさに、この店の軸がそのまま表れている。 食べログの「焼鳥 百名店」には毎年選ばれている。 最初は、胸肉を軽く酢締めして芽ねぎを巻いた一皿。細巻きのような見た目で、胸肉のしっとり感と芽ねぎの香りがすっと広がる。 鹿野地鶏の白肝のお造りは、ごま油と塩が別添えで、まずはそのまま。淡くきれいな味わいが残る。 タタキのよだれ鶏は辛味を抑えめにしてあって、香りがふわっと抜けるくらいのバランス。 串はここから。 せせりとハツは、火入れの違いがわかりやすいようにあえてブロイラーで。 せせりは柔らかい弾力があり、ハツは小気味よく弾ける。 鹿野地鶏のズリは、硬さが出ず、コリッとしたあとにほどよい柔らかさが残る。 藤九郎ぎんなんは、熱々を少しずつ。ほろ苦さが静かに広がる。 ソリレスは、この部位だけ兵庫のすこやか鶏で、脂が重くならない。 せぎもは、香ばしさと滑らかさの対比が良かった。 せせりの“北京ダック”は手渡しで、皮の香りとせせりの弾力がまとまった一口。 飛騨高山・東農園のパプリカは、生でひと切れ。 みずみずしさと甘さがしっかりあって、“生の状態がこれほど良い”とまず伝えてくる。 そのあと焼いたものが続き、酸味と香りの立ち方が生とはまったく違う。素材の変化が素直に面白かった。 手羽ねぎは、皮の香ばしさにかんずりを少し。 捏は表面の焼き目と中のレア具合がちょうどよく、噛むとふわっと広がる。 追加串は、ふりそでの軽さ、親ぼんじりのほどよい脂、ねぎまの葱の甘さ。 ヤゲン軟骨にはあおさと自家製からすみ粉がかかり、香りが軽い。 タレ皮は薄めのタレで焼きの香ばしさが生きていて、ももタレもすっきり食べられた。 締めには、テイクアウトの釜飯を炊きたてで少し。出汁の香りがやわらかくまとまる。 親子丼は、とろとろの卵の火入れがちょうどよく、素直においしい締めだった。 大将の人柄と仕事ぶりがすっと伝わってきて、 また機会があれば伺いたい。
2025/11訪問
1回
すすきのにあっていま、注目の焼き鳥屋さんのひとつ 基本的に焼き鳥をワインと合わせて食べてほしいという今時のスタイルでリストも幅広くラインナップされています 地鶏がいない北海道において丁寧な火入れと効果的な薬味の使い分けで若鶏にも関わらずどれも美味しく仕上がっており、さらに雉子谷さんの野菜は今まで食べ中でも別格の美味しさでした 食材だけでなく豚ホルモンなど北海道らしい食文化を感じながら最後は蕎麦という焼き鳥屋さんでは珍しい〆のカタチ 見た目がそのまま店名になっている大将の大変素晴らしいお料理でした そして11月から高坂鶏を扱うことが正式に発表され、ますます人気が出ること間違いないでしょう またその時訪れたいと思います
2023/10訪問
1回
東京・渋谷の人気焼鳥店「とり茶太郎」さん コースはおまかせでストップ形式 ホロホロ鳥や比内地鶏を中心としながらも料理によってさまざまな銘柄を扱う 串だけではなくあいだに出てくる鶏料理も面白くて美味しいものばかり 写真の表紙は手羽飯です ひととおり進むとお腹の具合を確認してくれるし食べたいものも聞いてくれる お店の雰囲気も素敵なのでファンが多いのも頷けます 〆は珍しいとされるホロホロ鳥の卵かけご飯は濃厚で美味しかった 渋谷駅から丘を登り下りして結構距離はありますがいろんな鶏の銘柄を味わえてこの価格帯で楽しめるのならわざわざ行く価値ありだと思います 予約が取りにくいですが東京に住んでたら定期的に訪れたいお店
2021/06訪問
1回
東京・押上「おみ乃」 鳥しき出身のおみ乃さん 同じ伊達どりを使いミシュランガイド1つ星を獲得 1年半ぶりの訪問でした 後進の育成なのか焼き場にはお弟子さんが 炭の心地よい香りが立ち込めます 火入れはとてもよくちょっと味が濃い目でしたが美味しかった 特に膝周りの肉と長芋、そして大好物のちょうちんがよかった
2020/09訪問
2回
2019/06訪問
1回
新宿の老舗「鳥茂」。 創業1949年、臓物を軸にした独自の串焼きを築き上げ、現在は三代目が継承。ミシュランや食べログアワードにも名を連ねる名店です。 今回は9,800円の大将おまかせコースを。 お通しは玉ねぎとガツの和え物から始まり、名物レバー串、上シロ、粗挽きのつくね。 口直しの漬物を挟み、こめかみ、サーロインとシャトーブリアン。 黒豚バラと豆腐のすき焼き風には実山椒が香り、牛の大トロ、発祥のピーマン肉詰め。 思いがけず再登場したシャトーブリアンや、軟骨串も。 さらに豚の胃袋とコブクロ、牛センマイの刺身盛り合わせ。 定番のシロ焼きへと続き、締めはキャビアおにぎり、そして雑炊を選択。 店内はワイワイと活気があり、お客さんがひっきりなしに訪れる老舗の空気感。 昔ながらのスタイルを今の大将が確かに受け継ぎ、一品ごとの積み重ねで満足感を築き上げていく。 長く愛され続ける理由を改めて実感できる一夜でした。
2025/09訪問
1回
キャナルシティ博多の新グルメストリート「KUOHKA」にオープンした、串焼き&BAR 串焼 こはだ。 福岡・平尾の「小料理とステーキ 清喜」が手がけ、神戸の焼き鳥店との縁から仕入れる銘柄鶏を部位ごとに使い分ける。 但馬どり、播州赤どり、播州百日どり…それぞれの持ち味を生かした串を、カウンターでもテーブルでも気軽に楽しめる。 この日は3軒目、軽く一杯と数本の串を。 ロゴ入りグラスのハイボールで喉を潤し、もも、ねぎま、特製つくね、手羽先、そして博多串焼きの定番サガリを。 鶏は部位ごとに焼き加減や味付けを変え、噛むほどに香りと旨みが広がる。 サガリはしっとりとした赤身の食感と肉汁のコクが心地よく、〆の一本にぴったり。 しっかり食事にも、軽くつまんで次の店へも似合う、懐の深い一軒。
2025/09訪問
2回
横浜・関内で予約困難な焼き鳥屋さん 「里葉亭」や「 美鶏」など横浜の名店で研鑽を積んだ若きイケメン大将 生産者である高坂さんに熱烈アピールするほど惚れ込んだ高坂鶏を中心に鳥の巣に見立てたサラダや月光を使った蒸しつくねの茶碗蒸しなど工夫を凝らした料理が提供されます まずは十四代で乾杯の儀式のあとはいきなり串が登場 胸肉の部分で高坂鶏の脂と肉の旨みが口の中で広がります 火入れは強めに感じますがジューシーで絶妙な仕上がり 高坂鶏のお造りは白肝をささみで包んでカワハギのように食べるよう勧められます こちらも火入れが素晴らしいタタキの磯部巻きと大好きなちょうちんが早くも登場 水分量が高い茄子や外側がカリカリで内側がトロトロの厚揚げ、焼き鳥屋さんでは珍しいメークインと野菜も美味しい 途中、お口直しとして大根のすりおろしをドリンクで提供されてたのは個人的にヒットでした ラストのつくねには卵黄と上からトリュフ 数種類の〆からは鶏そば、焼きおにぎり、カレーをチョイス 炭でバターを溶かすパフォーマンスがある焼きおにぎりが1番人気でした 高坂鶏を扱うお店もずいぶんと増えましたがさらに工夫を凝らし、それぞれの個性を活かした料理や店づくりが求められますね
2024/02訪問
1回
和食と地鶏料理のお店として人気のあった「鳥田中」さんが名前を変えてリスタート コンセプトはほぼそのまま?でコースからアラカルトへ 和食の一品料理は店主の田中さんが作られますが、熊野地鶏を中心とした焼き鳥の方は日替わりで外部からだったり弟さんが焼かれたりするそう 東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅を降りた下町感溢れる住宅街の路地にこんな名店があったのかと驚きでした
2024/01訪問
1回
大阪・肥後橋の人気焼き鳥店「吾一」に初訪問。L字カウンターの落ち着いた空間で、絶妙な火入れの串を堪能しました。特に「ももたたき」は外は香ばしく、中はレアでジューシー。「肝の煮付け」はクリーミーで濃厚な味わい。〆の焼き鳥丼は、香ばしい鶏肉と卵黄の組み合わせが絶品でした。飲み放題付きでコストパフォーマンスも高く、予約困難なのも納得です。
2022/06訪問
1回
福岡のメイン通りのひとつ「渡辺通り」の路地に入った通称「裏天神」と呼ばれるエリアに新たにオープンした焼き鳥屋さん 赤坂「ひょご鳥」や薬院「焼鳥まこ」の焼き手として活躍した大山大将 福岡ではまだまだ取り扱いが少ない宮崎の「押岡地鶏」を中心に提供されています 脂の旨さが特徴的ですがそれをしっかり活かせるかが難しそうな地鶏で課題は多そうですが、もともと火入れに定評もありこれからに期待したいお店のひとつです
2024/04訪問
1回
灯籠で有名な熊本県山鹿市のさらに山奥にある言わずと知れた地鶏焼肉のお店 予約ができない日祝には朝イチで並ぶために遠方からもはるばる訪れる 囲炉裏のような造りの土台で朝引きの新鮮な地鶏を炭火焼きいただく 特にタレ焼きが絶品でわざわざ訪れる理由がわかる 今回はホルモン目指して行きましたが念願叶わず…リベンジを掲げて再度チャレンジしたい
2023/04訪問
1回
神楽坂〈かさ原〉。 焼鳥を“料理”として成立させることに徹した店で、コースは一本勝負。 使うのは大将・笠原さんが惚れ込んで選び続けている高坂鶏。 部位ごとに火入れを細かく変え、余計な演出は置かず、味と向き合うための静かな空間がつくられている。 神戸時代は The Tabelog Award の Bronze、Silver、百名店、ゴ・エ・ミヨなど評価を重ね、 東京移転後は Gold と Best New Entry(2024)、そして2025も Gold。 外からの評価より、一本一本の串に理由がある感じが印象的だった。 この日は 胸肉の刺身(藁で軽く炙り) 肝刺し(生姜醤油) ねぎみ 胡瓜のお新香と大根おろし かしわ 皮 手羽先 ソリレス 肉だんご ぎんなん うずらのたまご ささみ レバー セルフィーユルート — 追加で セセリ / セギモ / ハツモト 締めに親子丼。 どの串も火入れの揺れがなく、素材の状態に合わせて温度を刻むように焼いているのがはっきり伝わる。 静かなカウンターで、一本ごとに味が理由を持って出てくる感じが心地よかった。 焼鳥を気軽な料理に寄せず、まっすぐに向き合う姿勢がそのまま料理に出る店。 またコースを味わいたいと思える時間だった。 高坂鶏の中でも最高級品と言われる通称「かさはら鶏」 そのポテンシャルを味わえる抜群の火入れと食べ疲れしないオリジナルのタレ 抱き身からスタートした串は追加まで入れて合計13本 〆は最小限にやっぱりここは串に集中したいお店