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奈良・桜井市、マンションの5Fにひっそり佇む「THE SAILING BAR」。 かつては会員制、今は誰でも訪れられる、アジアベスト50にも選出された名バー。 広いカウンターと個室完備の空間に、ずらりと並ぶボトルの数々。 メニューはなく、好みや会話から導かれる一杯が嬉しいスタイル。 最初に提案していただいたのは、奈良のクラフトジン「KIKKA GIN」を使ったジンアンドトニック。 香りと味わいのバランスが絶妙で、奈良の空気感ごと味わうような一杯でした。 そして二杯目は、クラフトビールのIPAから着想を得た“IPAジントニック”。 ホップを漬け込んだジンにトニックウォーター、泡に見立てたパイナップルのコーム。 ビールのような見た目と、ジンの香り、トロピカルな余韻。遊び心と技巧が詰まった一杯でした。 旅の終わりに、五感がほどけていくようなバー体験。とっておきの夜に。
2025/05訪問
1回
大阪・西天満「炭匠 御厨」。 カウンターだけの小さな焼き鳥店で、焼き台を中心に火入れを突き詰めるスタイル。 大将は言葉数は多くないが、焼き場に向かう姿勢の静けさに、この店の軸がそのまま表れている。 食べログの「焼鳥 百名店」には毎年選ばれている。 最初は、胸肉を軽く酢締めして芽ねぎを巻いた一皿。細巻きのような見た目で、胸肉のしっとり感と芽ねぎの香りがすっと広がる。 鹿野地鶏の白肝のお造りは、ごま油と塩が別添えで、まずはそのまま。淡くきれいな味わいが残る。 タタキのよだれ鶏は辛味を抑えめにしてあって、香りがふわっと抜けるくらいのバランス。 串はここから。 せせりとハツは、火入れの違いがわかりやすいようにあえてブロイラーで。 せせりは柔らかい弾力があり、ハツは小気味よく弾ける。 鹿野地鶏のズリは、硬さが出ず、コリッとしたあとにほどよい柔らかさが残る。 藤九郎ぎんなんは、熱々を少しずつ。ほろ苦さが静かに広がる。 ソリレスは、この部位だけ兵庫のすこやか鶏で、脂が重くならない。 せぎもは、香ばしさと滑らかさの対比が良かった。 せせりの“北京ダック”は手渡しで、皮の香りとせせりの弾力がまとまった一口。 飛騨高山・東農園のパプリカは、生でひと切れ。 みずみずしさと甘さがしっかりあって、“生の状態がこれほど良い”とまず伝えてくる。 そのあと焼いたものが続き、酸味と香りの立ち方が生とはまったく違う。素材の変化が素直に面白かった。 手羽ねぎは、皮の香ばしさにかんずりを少し。 捏は表面の焼き目と中のレア具合がちょうどよく、噛むとふわっと広がる。 追加串は、ふりそでの軽さ、親ぼんじりのほどよい脂、ねぎまの葱の甘さ。 ヤゲン軟骨にはあおさと自家製からすみ粉がかかり、香りが軽い。 タレ皮は薄めのタレで焼きの香ばしさが生きていて、ももタレもすっきり食べられた。 締めには、テイクアウトの釜飯を炊きたてで少し。出汁の香りがやわらかくまとまる。 親子丼は、とろとろの卵の火入れがちょうどよく、素直においしい締めだった。 大将の人柄と仕事ぶりがすっと伝わってきて、 また機会があれば伺いたい。
2025/11訪問
1回
福岡・渡辺通、通称“裏天神”の一角に、今年オープンした炉端焼き酒場「すすむ堂」。 昭和の建物を改装した温かな空間に、炭の香りがふわりと漂う。 店主は野口進さん。沖縄料理店や「殻の三光橋」で修業を重ね、16年の経験を経て独立。 “炭火の力強さと、酒場としてのやわらかさ”を併せ持つ料理がこの店の軸。 この日はアラカルトで。 まずは、かにみそルイベ。ひんやりと溶けながら蟹の旨味が広がる、静かな口開け。 続く刺身は本鮪、イカ、鰆、石鯛、ぼたん海老。切り付けの厚みと鮮度が際立ち、すだちを絞るとそれぞれの輪郭がくっきりと立つ。 明太餅は炭の香りと明太子の塩気が重なり、熱と旨味の余韻が続く。 炉端の真骨頂、鹿児島・知覧どりの炭火焼き。鶏とろ、ぼんじり、ざぶとん、もも、それぞれの脂と歯ざわりを炭が引き締める。目の前で焼かれる音と香りもごちそう。 鱈白子ポン酢は淡くとろけ、白海老の唐揚げは殻ごと軽やかに甘い。 分厚く焼かれた牛タンはしなやかで、白仁田ネギの自然な甘さが寄り添う。 締めは山之口仕込みのおにぎり。ふっくらとした米の香りが、夜の余韻をやさしく包む。 今年生まれたばかりの店ながら、料理も空気もすでに確かな輪郭を持っている。 火と素材、そして人の手の温度を感じる一軒。
2025/11訪問
1回
福岡・今泉にひっそりと佇む『中国菜ジャッカル』。カウンター中心のコンパクトな空間で展開されるのは、四川・台湾の中華を軸に、スパイスや発酵、そしてワインとの相性までも考慮された、新たな中華のかたち。 この日はアラカルトで構成し、12品を堪能。 イサキのよだれソースに始まり、怪味ソースを纏った蒸し鶏や、パクチーと押し豆腐のスパイシーな和え物など、前菜から香りや食感のレイヤーが丁寧に重ねられている印象。 印象的だったのは、赤センマイを使った麻婆豆腐と、三年熟成の黒酢で仕上げた糸島豚の酢豚。いずれも“強い味”でありながらも尖らせすぎず、チーズやリコッタなど洋の要素を取り入れることで、しっかりとした“抜け”がある。 そして海鮮春巻きのパルミジャーノがけやサマートリュフを乗せた焼売など、点心の創作性も高く、一皿ごとに小さな驚きと遊び心が。 焼きの技術が光るスモークチキンは林檎チップの甘やかでまろやかな香りが全体を包み込み、静かに印象を残す一品でした。 食材の重ね方、調味の塩梅、空間の温度感。 中華をベースに、自由に遊びながらも 芯がブレない、センスのある一軒でした。 次はぜひコースでも訪れてみたいと思わせてくれる、充実の夜でした。
2025/07訪問
1回
ビブグルマンにも選ばれ、数ヶ月先まで予約が取れない居酒屋として知られている魚虎さん 食べログでは全国居酒屋ランキングで日本一にもなったことがあり、ついにはアワードも獲得とますます人気に火が付いてます 何がすごいの?てことですが大将はもともと築地で働いてた経験から魚の目利きに定評があり、美味しい海鮮系の料理がリーズナブルにいただけます それに加え大将の温かい接客にファンが多くいるのではないかと 名物のレモンサワーも橙で作ってもらったり楽しくて居心地がよく素敵なお店でした
2022/12訪問
3回
2019/06訪問
1回
久留米「てん屋」さん、再訪。 変わらず丁寧な仕事ぶりで、どの皿も一つひとつ完成度が高い。 まずは冷製よだれ鶏。 しっとりと仕上げた鶏に、香り高いタレが重なり、 辛味よりも旨味とコクのバランスが絶妙。 蒸しタンは柔らかく、出汁の旨味がじんわりと染みている。 細やかな火入れが感じられる、てん屋らしい一皿。 水餃子は厚めの皮がもちっとして、 香り豊かなスパイスの効いた特製ダレが印象的。 派手ではないのに、じわっと味が広がる。 手羽先は香ばしく、噛むほどに旨味が滲み出る。 看板のひと口餃子は、豚肉の旨味がしっかりと立っていて、 にんにく不使用でも物足りなさを感じない仕上がり。 五香粉腸詰は甘みのある脂にスパイスが重なり、 香りの余韻まで楽しめる一皿。 豚足はとろけるように柔らかく、皮の弾力も心地よい。 これは本当に美味しかった。 締めには“しびれる麻婆豆腐”。 花椒が香り、辛さよりも痺れと香りの余韻が印象的。 餃子の名店として知られているけれど、 一品料理もどれも手が抜かれていない。 再訪して改めて、この店の底力を感じた 久留米・ミシュラン&百名店選出の人気店「てん屋」さん。 看板の“ひと口餃子”をはじめ、どの料理も丁寧に仕込まれたクオリティの高い一皿ばかり。 お通しのもやしナムルはシンプルながらしっかり美味しい。 水餃子はもっちりした厚みのある皮が印象的で、 香り高いエスニック系のスパイスを効かせた特製ダレがよく合う。 クセはないのに異国感があって、味に奥行きがある一品。 蒸しタンは柔らかく仕上げられていて、しっかり出汁の旨味をまとった丁寧な仕事。 食感も優しく、細やかな火入れが感じられる。 夏限定の空芯菜はニンニクしっかり。 香りと塩気のバランスが絶妙で、お酒が欲しくなる味。 豚の腸を使ったホルモンは、久留米らしいちょっとクセのある味だけどそれが良き。 水曜だったのでズリ刺しはお休み。代わりにいただいた白センマイ刺しは驚くほど新鮮で、 コクのある特製味噌ダレとの相性が抜群。 海老シュウマイは、ふっくらと蒸しあがった本体に、添えられた特製薬味をつけていただくスタイル。 この薬味がオリジナルで香味・塩味ともに計算されていて、全体のクオリティをぐっと底上げしてくれる。 そして名物・ひと口餃子。 にんにく不使用ながら物足りなさは一切なく、豚肉の旨味がしっかりと前に出てくる設計。 小ぶりながら一つひとつに力があり、皮の焼き目も香ばしくて、つい手が止まらなくなる。 餃子の名店として知られるけれど、実は一品料理のレベルも非常に高く、 一皿ごとにお酒が欲しくなるような味わい深さ。 次はぜひ飲みながら、ゆっくり味わいたい。
2025/11訪問
2回
和食と地鶏料理のお店として人気のあった「鳥田中」さんが名前を変えてリスタート コンセプトはほぼそのまま?でコースからアラカルトへ 和食の一品料理は店主の田中さんが作られますが、熊野地鶏を中心とした焼き鳥の方は日替わりで外部からだったり弟さんが焼かれたりするそう 東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅を降りた下町感溢れる住宅街の路地にこんな名店があったのかと驚きでした
2024/01訪問
1回
キャナルシティ博多のKUOHKAにオープンした「もつ焼き ふる矢」。 平尾の人気店「鶏と肴 フルヤ」が手がける新業態で、もつ焼きを専門に楽しめるお店。 お通しは「赤いやつ」。紅生姜と味噌を合わせたもので、そのままでもつまみになるし、串に添えると脂が軽やかになる万能な一皿。 レバーはごま油仕立てで濃厚ながらも後口が香ばしくまとまり、クセなく食べられる。 和牛ハラミは赤身の旨みがしっかり、肉を噛む楽しさを感じる一本。 てっぽうは独特のクセを持つ部位だが、「赤いやつ」と合わせると食べやすく、脂の甘みが広がる。 はつは弾力ある歯ごたえと香ばしさで、噛むほど旨みが増していく。 なんこつはコリコリとした歯触りが楽しく、塩味が酒にぴったり。 一品のコブクロポン酢はしっかりした歯応えを残しつつ、ポン酢の酸味でさっぱりと箸休めになる。 デュワーズ12年を合わせながら、もつ焼きの個性を一通り堪能。 串の単価はやや高めに感じるが、キャナルシティという場所柄を考えると納得できる範囲。気軽に立ち寄れる使いやすい一軒。
2025/09訪問
1回
2025/09訪問
1回
2023/06訪問
2回
食べログ 居酒屋 EAST 百名店 2025 選出店
すすきの(市営)、狸小路、すすきの(市電)/居酒屋、海鮮、郷土料理
2017/11訪問
1回
2025/06訪問
1回
福岡・住吉「串揚げはやし」。 東京・神楽坂でThe Tabelog Award Bronzeを4年連続で受賞した後、惜しまれつつ閉店。その大将・林さんが福岡の地で奇跡の復活を果たしました。ひまわり油を使い、衣は驚くほど軽やか。揚げの音を耳で確かめ、余熱まで計算して最適なタイミングで供される串は、一つひとつに説得力があります。 この日のコースは── まずは海老と紫蘇。ぷりっとした食感に紫蘇の香りが寄り添います。 続いてズワイガニの爪。熱々で豪快さと旨みが詰まった一本。 鶏ねぎ(葱鮪)は葱を縦に差し、火入れ抜群でふっくら。 箸休めに生からすみを日本酒とちびちび。 再び串へ。豚フィレ肉は柔らかく、右端の甘口ソースで。 牛フィレ(佐賀牛)は余熱で仕上げられ、大将の合図で口に運ぶとロゼ色の断面が美しい。 佐賀牛サーロインはスライスにんにくをのせて一緒に揚げられ、力強さと香ばしさが際立ちます。 合間に佐賀牛サーロインのユッケ。肉の質感を前面に出したひと品。 そしてスペシャリテの春菊とサーロイン。春菊のほろ苦さとサーロインの甘みを軽やかな衣がまとめあげる。 さらに地鶏のたたき(ポン酢)。旨みと酸味で口が整います。 キスの大葉巻きはまず塩で淡い旨みを、続いてポン酢で爽やかに。 最後は帆立 キャビア乗せ。帆立の甘みとキャビアの塩味が重なり、余韻を残す締めのひと皿。 ドリンクはビールから始まり、日本酒は「寶劔」「三井の寿 14」「楯野川」「貴」と、大将が惜しみなくなみなみと注いでくれる心意気。気づけば記憶が曖昧になるほど(笑)。 料理の精度はもちろん、大将のキャラクターもこの店の大きな魅力。楽しく過ごしたカウンターの夜は、最終的に2軒目、3軒目へと一緒に飲み歩く展開に。 串揚げを超え、人との縁までも深めてくれる一軒でした。