67回
2024/08 訪問
変わらない美味さ 毎回の発見 @生田
10年以上もお世話になっているお店。
家族や親戚の大切な集まりは必ずここで美味しい料理を頂く。
勝手ながら、我が家の歴史をここに刻んで過ごした気がするな。
当日は親族一同でディナーを。
いつもの前菜は賑やかで彩り美しい。
中央のハムの薫感に新しさを感じたり。
7種の美味をつまみつつ、から白ワインへと繋げる。
「綺麗だね」とか「美味しいね」とか。
そんな声を聞きながらの会話はとても暖かで楽しい。
定番メニューは保証付の絶品の旨さ。
多種を頼んでも同じタイミングで出してくれるところ、こういう宴にはとてもありがたい。
夏を感じさせるジェノーベーゼに加え、季節限定の嶽きみのパスタはペペロンチーノで頂く。
シンプルながら、活き活きプチプチとした食感や深い甘味がしっかりと印象に残る。
味覚の神経が少し敏感になるのか、パスタの粉の美味さを覚えたり。
食い意地の寿命が続く限り通いたいと思うお店だ。
2024/09/03 更新
2024/04 訪問
春のラディーチェを堪能 @生田
Instagramでお店の近況をリアルタイムに見れる時代。
このお店のそれはいつも料理の近接写真一枚に丁寧な説明書きとシンプルな構成。
これを見る度に唆られてソワソワしてしまうのは私だけではないだろう。
当日はその溜まった唆られ感が爆発し、急行することに。
メインとパスタをシェアして仕立ててもらえたこと、とても有難い。
自分の好みと当日の料理に合わせたワインのチョイスも最高で、ご機嫌な夜を過ごすことができた。
◆前菜盛り合わせ
・苺と生ハム、燻製クリームを乗せた塩味シフォンケーキ メカジキのグリルフレッシュトマト、オリーブのソース
◆えんどう豆のクレマを敷いた海老のオレキエッテ【超絶】
これよこれこれ。
緑のクレマのクレマに艶のある白色のオレキエッテ、そしてトッピングの海老のオレンジが冴える。
実に美しい。
味の方も超絶に良かった。
丁寧に下拵えされた海老は香ばしく、充実感のある歯応えだ。
雑味なく、しっかりと引き出された海老の甘みを帯びた美味さと、それと一体感となったオイルの旨みがたまらない。
自家製のオレキエッテは程よいコシとしなやかさ。
えんどう豆のクレマは豆のコクと新鮮な青みあり、それが海老と思われる出汁とクリームで調えられている。
前述の全てが合わさる。
それは足し算の合計ではなく掛け算の積のような驚きの調和として広がってくる。
◆メカジキのグリル
フレッシュトマトと共に頂くメカジキはパサパサしない贅沢な歯触り。
オリーブのソースがその繊細で淡白な美味さに力強さを与えている。
酸味を抑えた白と最高の相性だ。
◆キノコのリゾットを詰めたうずらのロースト【超絶】
これは上質な素材が入荷した時にしか食べられない希少なメニュー。
ある時には必ず食べるべし。
ウズラの旨みを吸ったリゾットのモチモチ感とプリプリの肉。
特に小さなモモ肉は食感と凝縮した美味さが最高だ。
◆ゴルゴンゾーラチーズのタリアテッレ【名物・美味】
このパスタは赤ワインの肴に最高。
いつもはタリアテッレなのだが、さっきと被るのでオレキエッテにしてもらった。
ゴルゴンゾーラの独特の香りをもの凄く上品に整えてある。
このあたりが永年の研究によるものなんだろうな。
◆ほうじ茶のイタリアンジェラート
シックな彩り。
ほろ苦さとう深みのある甘さが大人の感覚で楽しい。
コーヒーと共に頂いて落ち着く。
2024/05/19 更新
2023/12 訪問
不変なる創造力と美味の追求と @生田
家族でお世話になって10年だ経つ。
恒例のクリスマスディナーだ。
年中行事みたいな機会だが、シェフが趣向を凝らした料理は「美味く」「美しく」「新しく」。
所々にサプライズや韻を踏んだ仕掛けをしたりで、知性や感性を刺激してくれる。
平常時は地元の人達のライフスタイルに密着したイタリアンレストランだが、この時は特別なのだ。
[前菜-1]
・シフォンケーキ
と聞いて、いきなりデザートかと錯覚。
しかし、食べて納得。
これはシェフが趣向を凝らした。ユニークな仕掛け。
生ハムの芳醇な甘味と塩味、燻製したホイップチーズクリームの風味が甘さを消したシフォンケーキによって広がる。そしてナッツの食感が楽しい。
細部に行き渡る気合いと心配り。
最初の一品目のインパクトがこれからの展開に期待を誘う。
[前菜-2]
・白子と白身魚の紙包み
謎の紙包み登場。
目の絵前でハサミで開封された瞬間に広がる湯気と磯の香り。
「クリスマスに和?」の驚きと美味の感心。
[パスタ-1]
・墨イカのパスタ
イカ墨を練り込んだフィットチーネ
力強いイカ墨の芳醇さに負けないゲソの軽快でパワフルな食感。
自然の塩味で引き立つ素材の美味さは見た目よりもシャープだ。
[パスタ-2]
・ずわい蟹のラビオリ
白い丸皿にクリーム色から黄色、ベージュまでの色合いはナチュラルで品がある。
フレッシュなマッシュルームはとても香り高く、その健気な食感がとても心地よい。
ラビオリの中にはたっぷりのズワイガニの身が。
その下味の美味さは絶品。
それを蟹味噌ソースに絡めて頂くのがとても贅沢だった。
[メイン]
・牛の赤身のグリル
網目の焼き跡と赤身の美しさが食欲をそそる。
安定感あるな。
[ドルチェ]
美しい立体造形に脱帽。
ホイップクリームもシフォンケーキも今度は甘い。
わざわざ手間をかけた前菜との対比にドキリとさせられる。
韻を踏んだ展開に脱帽感服だ。
2024/02/07 更新
2023/10 訪問
ハイレベルな安定感 @生田
半年ぶりに伺う。
秋は深まって、訪れた開店時には辺りは真っ暗だ。
ブラケットライトが店名サインを優しく照らし、その影をベンガラ色の外壁に柔らかく落としていた。いいね。
いつ来ても店内は明るく温かく清潔だ。
そんな居心地の良さを思い出しながらメニューを確認。
さてさて、
◆前菜盛り合わせ
大きなガラスの丸皿に色とりどりの前菜が並ぶ。
それは、いつもと同じ配列。
スープやキッシュの具材に旬のものを取り入れて変化をつけている感じだ。
賑やかで、長い歴史を経て生み出された美しい彩り。
もちろん、それぞれが美味。スパークリングワインから白ワインへ、この盛り合わせで宴の前半をしっかり楽しめる。
・鶏ハムのサラダ特製ドレッシング
・生ハムときのこのマリネ
・ビーツの冷静スープ
・鳥リエットをバゲットに乗せて
・カポナータ
・サーモンとキャロットラペ
・トウモロコシのキッシュ
◆サルシッチャを詰めた椎茸のグリル【絶品】
和製ポルチーニと言われるこの原木椎茸は大きくて肉厚な傘に濃厚な味を蓄えている。
このお店では随分と昔から栃木の生産者さんとコラボしていて、この季節になると上質な椎茸料理が堪能できる。
この料理もその原木椎茸の特徴を上手く引き出したもの。
椎茸のエキスとサルシッチャの肉汁が融合して
とても味わい深い。
ほのかに感じるハーブの香がそれをとても上質にしているように感じた。
◆原木椎茸ラグーソース タリアテッレ【絶品】
鶏のブイヨンで炊き上げた原木椎茸のラグーソースは重厚感あり。
平打ちのタリアテッレがそれに良くバランスしていた。
贅沢に盛られた椎茸はブイヨンを吸って旨み深く食感はしなやかで少しトロみあり。
フルボディーの赤と一緒に美味しく頂いた。
◆ラムのグリル
なんと美しい赤。
そのヘルシーが嬉しい。
このお店では珍しくガーリックが乗せられている。
ラムでありながら羊独特の旨みあり。それを噛み締め絞り出して味わう感覚だ。
付け合わせの野菜も楽しい。
さつまいものほっくり感と大人な甘さが印象に残った。
2023/12/31 更新
2023/05 訪問
歴史紡ぐ地域密着型のイタリアン @生田
10年ひと昔。
それは10年という年月で区切って振り返ると激しい世情の変化や自分自身の変化が思い起こされて、それ以前を昔と感じること。
創業10周年を迎えるこのお店には自分や家族の大事な局面で必ず伺ってきた。地元の友人達と随分と楽しい宴を重ねたり。思い返すと昔は若かったんだな。
料理やサービスを高いレベルで維持すること、新しいメニューを創り出すことを10年に渡り続けていることには尊敬と感謝の念を抱く。
当日はそんな思い出と共に美酒と料理に酔う。
◆蕪の冷製スープ
品のある冷製スープだ。
微かに潜むほろ苦さと甘さに大地のパワーを感じたり。
◆前菜盛り合わせ
いつも通り、楽しい盛り合わせ。
当日のキッシュはほうれん草だ。
中央の鶏ハムのサラダにかかっているものは「食べるドレッシング」と言われる特製ドレッシング。美味さ健在。
◆ホワイトアスパラのグリル【超絶】
オランダ産の特大ホワイトアスパラガスをゴルゴンゾーラソースで頂く。
パリッとした噛み応え。その後で甘みのある汁がシュワっと滲み出て来る。それが濃厚なソースと相まって美味。
しっかり焼きの目玉焼きが添えてあり、それがとてもよくマッチ。白身の焦げ目が香ばしく、芳醇なソースに対してとても良いアクセントになっていた。
黄身の混じったソースはバゲットで。皮が柔らかくキメの細かいバゲットだ。微かな塩味が良かった。これにソースを絡めて、美味さ広がる。
◆たっぷり野菜のレモンクリームパスタ
初めて頂く。
スナップえんどうにグリーンアスパラ、えんどう豆、カリフラワーと新鮮な彩りの野菜が沢山。
その食感と旨みを味わいつつ、クリームの充実したコクの奥に感じるレモンの爽やかさを楽しむ。
帆立のしっかりとした旨みと弾力のある食感が流れに変化をつけて引き締まった印象に。
パスタは手打ちのタリアテッレだ。しっかりとした食感が力強いソースととてもよくマッチしている印象。
◆牛ほほ肉の赤ワイン煮込み【絶品】
全体的にホロリ。繊維を感じさせない滑らかな食感がリッチだ。
筋は透明感があってトロリ、こりゃたまらん。
煮込まれたソースは絶品。
ベタつきなく、焦げによる苦味なく、とても深い味わいなのだ。
肉を切ってこの珠玉のソースに絡めて食べ進める。
感服満腹。
◇ザ・プリズナー 赤ワイン
大好きなカルフォルニアのブレンドワインだ。
カベルネ・ソーヴィニオンにジンファンデルやシラーなどをブレンドして造られている。
完熟の葡萄のふくよかな旨みは甘すぎず、充実した後味。
当日の後半はこれ。
◇ベルヴァア
珍しいフレンチウイスキー。
3つのシングルモルトをプレンドしたものらしい。食後酒にストレートで。
2023/06/22 更新
2023/01 訪問
新春に 心新たに 美味鑑賞 @生田
正月に集まった家族と共に新年のご挨拶を兼ねて。
クリスマスディナーの疲れはどこへ?
シェフとマダムが新しい年の始まりを感じるようなフレッシュな雰囲気で迎えてくれた。
◆洋梨とブラッターチーズのカプレーゼ【絶品】
冴えた瑠璃色のお皿にチーズの白色のコントラストが神々しい。
ブラッターチーズにナイフを入れると中から生クリームと細かなモッツァレラが溢れ出す。それを洋梨に乗せて頂く。
洋梨の品のある甘味と初々しいモッツァレラチーズのコク、振り掛けられたチーズの塩味が相まって素晴らしい美味さに。
◆前菜の盛り合わせ
・ローストポークのサラダ
いまや名物となったの一品。冷静故の美味さだ。「食べるドレッシング」とも言われる絶品のドレッシングにクルミのアクセントが冴える。
・キッシュはバターの香り豊か。
・サーモンマリネとキャロットラペ
安定感のある美味さ。そこにレッドペッパーのピリッとした刺激。
・生ハムと蓮根のマリネ
密かに初体験。
・リエット
いつも楽しませてもらっている伝統的な前菜。臭みなく品のある旨味。
・カポナータ
◆カリフラワーのポタージュ
おー、シンプルイズベストな外観。
◆駿河湾産桜エビと九条ネギのタリオリーニ
年に2回しか漁れないという希少な桜エビ。
その香りは料理の到着した瞬間から漂う。
九条ネギの甘さを伴ったオイルの旨みがタリオリーニにカ絡む。しっかりとした歯応えで充実感満載。
◆大山鶏のロースト【超絶】
油を引かずに丁寧にローストしたチキン。
焼き加減や塩加減の絶妙なコントロールからなのか、食感の充実さと素材の特徴を引き出した旨みに感動。このお店のグランドメニューの中で一番好きなのだ。
食べやすい大きさにカットしてくれているのが嬉しい。食べる側のナイフの使い方によるとどうしても皮と肉が分かれてしまう
◆ドルチェ
チョコと赤い網状のチュールを乗せたジェラート。
2023/02/02 更新
2022/12 訪問
精魂込めて創られた聖夜の料理 @生田
当日はクリスマスコースディナー。
シェフが心身を削りなが創出する超絶美味な料理。
毎年毎年、食べる側の想像を超えるこの斬新な発想と精緻な手技を楽しにやってくるリピーターは多い。
料理が運ばれるとテーブルからは歓声が。そしてマダムからの料理の解説に感心の声。食べて唸る声。そして「美味しい」の声が。あちこちのテーブルの楽しげな会話の合間にそれが繰り返される。
これこそがディナーの極意。
今年のメニューには奇を衒うことなく正面から上質さを訴える迫力みたいなものを強く感じた。
ありがたい。
[前菜]
・蕪のスープ
落ち着きのある白を基調にした盛り合わせにイタリアンパセリが上品に映える。
そして、器のカクテルグラスが特別なパーティーの雰囲気を醸し出すのだ。
北海道産の帆立は少しだけ炙られ、その甘みを引き立てている。出汁を吸った冬瓜はこれだけでも美味。それらを蕪のポタージュに浸して甘鯛のコンソメジュレを乗せて頂く。いいね。
山海の幸が融合したその美味に思わず目を細める。
[魚料理]
・三重県産真ハタのポアレ
皮の焼き目に美しい包丁のストライプ。
しっかり目のポアレ。身が締まったような食感だ。
皮目のカリッときた食感とジュワッと滲み出る脂の旨味を予想したが、それは控えめで白身を主役に美味しく頂く。
ソースは3種。
ブラックオリーブのタプナードとパプリカ、ジェノベーゼソースだ。
選んで味変を楽しみながら食べ進める。
付け合わせの蓮根餅の仕掛けに驚く。
見た目は輪切の蓮根。シャキッとした食感を予想しつつ噛んでみると、こらが心地よいモチモチ食感。練り上げた蓮根饅頭に薄くスライスされた蓮根を乗せて一体化させていたのだ。なるほど。
[リゾット]
・墨イカのリゾット【超絶】
大好きなリゾットの登場にテンションが上がる。
イカ墨の中に見える米は丸みを帯びた形。秋田産のリゾット用の米だとか。
墨色の上に乗るイカのソテーの白がとても対比的。
金色にかる粒々はカラスミだろうか。
トッピングの緑はまさかのワケギ。
料理のジャンルの壁を越える試みか。
ソテーされた墨イカはブリットした潔い歯応えと深い旨みを感じさせる塩加減。
リゾットは絶妙な滝具合で、米の芯の噛み心地を感じながらもモチモチした食感だ。
上品な芳醇さを味わいで、それがワケギの爽やかな苦味とマッチ。白ワインによく合った。
[パスタ]
・原木椎茸のクレマを敷いた手打ちパスタ リングィーネ
きのこはフランス産ジロール茸と黒舞茸、しめじの3種。シャキシャキの歯応えが楽しい。
手打ちのリングィーネの深い歯応えとしなやかさを楽しみつつ、クリーミーで椎茸の香り豊かなソースに絡める。美味だ。
更に、サルシッチャの風味も素晴ばらしく。
重層的な味わいを楽しめる贅沢なパスタ。
[肉料理]
・蝦夷鹿のグリル 赤ワインカシスソース
鮮やかな赤身は柔らかでとてもキメが細かく上質な美味さだ。
微かにチャコール香りが効いているよう感じた。
付け合わせは菊芋のソテーとカボチャのラビオリに蝦夷鹿のラグーソースを乗せたもの。
冬野菜に蝦夷の鹿、冬をテーマにした野趣のある一皿。
[ドルチェ]
・青森県産の葉取らずりんごのタルトタタン
見事なフォルムは西洋建築に見られる三層構成を連想させる。むむむ。
基壇は円柱形で2色のアールグレイパンナコッタ。
中層は白色の生姜ジェラート。
頂部にはビーツの赤い網状のウエハースが乗る。
それぞれの味を楽しみながら楽しい会話が進む。
ヘーゼルナッツが食感のアクセントになっていた。
思い出に残るクリスマスディナーになった。
2023/01/26 更新
2022/09 訪問
スマートさの奥にある情熱を見る @生田
スマートとはスラリとした体型だけを意味するものではない。洗練された様子とか、高機能などと意訳されることが増えてきた。
このお店よ料理もサービスも、とてもスマートだ。完璧さを追求しつつ、それをさりげなく出してくる感じ。
だが、それを成しているのは我々が目にしない弛まぬ努力や気遣いのおかげ。
当日の料理を味わうに、そんなスマートさの奥にある匠の粋を感じ、大いに楽しませて頂いた。
脱帽。
◆ジャガイモのポタージュ
きめの細かいポタージュ。そのクリーミーさはあくまでも上品、そして充実感を感じさせるの濃厚さを感じさせる。
◆前菜盛り合わせ【名物】
・鶏ハムサラダ、リエットを乗せたバゲット、ローストポーク、生ハム、とうもろこしのキッシュ、カポナータ
◆ごくきみとうもろこしのペペロンチーノ【絶品】
青森の名産「嶽きみ」を丸ごと一本、贅沢に使ったパスタ。の都合なのでパスタはタリアテッレだ。どこまでも甘く深く。爽やかな唐辛子の辛さがそれを更に効果的に感じさせてくれる。
◆門﨑丑のグリル【絶品】
肉汁をしっかり保った門﨑丑は鮮やかな赤。その赤身
はキメが細かく旨味が深い。そのパワーに応じるように付け合わせの野菜たちも元気だ。
◆チョコのテリーヌ
フランスの名門、カカオバリー社のカカオを使用したテリーヌ。甘さは控えめで濃厚、美味。
グラッパを合わせて頂いた。
2022/10/23 更新
2022/07 訪問
料理で刻む家族の歴史 @生田
やや大袈裟に聞こえるかもしれないが。
うちの家族の大事な集まりは必ずここでお世話になっている。夫婦2人で伺うこともあれば法事の後の会食で親族10人以上が集まることも。いつでもとびきりの料理と温かいサービスで迎えてくれる。ここは家族の歴史の一場面に必ず登場する場なのだ。
当日は家族に新しいメンバーが加わったことのお祝いと、3人の誕生祝い。
このお店の料理はシェフの閃きや完成を実現すべく、仮説と検証を研究や実験によりひたすらに繰り返して完成度を高めた先にあるもの。
その場の思いつきや即興で出すものとは全く違う。
だからこそ、特別料理は嬉しい。
◆ソワール・ド・イクタ【絶倒】
涼しげなカクテルグラスで登場したのは、「生田の夕方」と名付けられたアミューズ。
新ジャガの冷製ポタージュに琥珀色のジュレと黄色のオリーブオイルで彩られている。
具材のアサリで炊いた冬瓜の歯応えと味わいが素晴らしい。塩と出汁の加減が絶妙で、スープと併せてドンピシャだ。ムール貝は瑞々しい食感を残すレアな炊き具合。
そこに甘鯛のジュレを少しずつ乗せたり混ぜたり。
広がる世界、変化する美味さがとても楽しい。
◆鮎のコンフィ【超絶】
7時間かけて作られたもの。
見事な姿だ。
箸でほろっと切れる柔らかさ。この形を保つには相当な気遣いと根気が必要だったはず。
「土佐酢代わりにどうぞ」と、きゅうりと押し麦をマリネが敷いてある。
それを少し乗せながら。熱々が嬉しい。そして頭から尻尾まで全て頂ける。
頭の香ばしさ、肝の品のあるほろ苦さ、身の美味さと舌触り。その変化を存分に味わえる。
鮎一匹をこんなに丁寧に味わえたのはこれが初めてかもしれないな。
◆帆立と青海苔のカッペリーニ
冷静のパスタだ。
生青海苔のジュレは磯感を残しながら、とても上品な香り。炙った生帆立は甘味と歯応えが素晴らしい。
それらを合わせ食べると口の中に海の旨さが立体的に広がってくる。
カッペリーニの繊細な舌触り、絶妙茹で加減の枝豆こコリコリが楽しみに更なる刺激を。
振りかけられたカラスミのパウダーはさりげなく全体に味の豪華さを与えてくれているように感じた。
◆和牛煮込みのラグーソス
ここで好物のナパの赤ワイン「プリズナー」を開けてもらった。
このソースの味の深みは無限だ。深くて複雑なのに雑味というものが無い。良質な素材を選んで丁寧に丁寧に仕込んだ結果がこう現れるんだろうな。自家製のタリアテッレに絡めて頂く。歯応えを加えて楽しみながらワインを合わせる。至福の時間。
生胡椒の鋭いアクセントとイタリアンパセリの香りで飽きずにペロリ。
◆鴨胸肉のグリル・ド・アオモリ
新しくい家族のメンバーは青森の出身。それを知っているシェフが工夫を凝らしてくれたのだ。
青森の鴨胸肉は臭みなく肉の旨味がギッシリ。そして歯応えがとてもリッチなのだ。皮目に入ったクロスの隠し包丁が実に芸術的だ。
副菜の青森ネギは甘く、微かなとろみを残す。いいね。
黒ニンニクのパテ、りんごのソース、黒トリュフとマッシュルームで変化を味わいながら、会話も進む。
◆2種類のメロンのパンナコッタ
カクテルグラスの再登場に思わず本日のデザートの驚きを思い出す。なるほど。
メロンの果汁をこれほど贅沢に味わえる機会は無い。
それを後押ししてくれるパナコッタの素直な旨さ。
後味もとても爽やか。
ソーヴィニオンブランの果汁で作ったボルドー産のジン「ソルシン」を頂きながら。
2022/08/01 更新
2022/06 訪問
お店の成熟で感じる自らの未熟 @生田
開店して10年目。
その料理やサービスには落ち着きや風格が漂う。
一方で、呑気にそれを楽しませてもらっている自分は果たして相応に成長したのだろうか。床屋の帰り。このお店での数々の出来事を思い出しながらお店に向かう。
いつもと変わらずにはためくトリコローレを横目に扉を開ける。
◆前菜盛り合わせ
・ローストポークのサラダ
最近加わったメニューだ。冷えた脂が口の中で溶け出して旨味増大。「食べるドレッシング」とも言われる絶品のドレッシングにクルミのアクセントが冴える。
・ほうれん草のキッシュ
・サーモンマリネとキャロットラペ
安定感、安心感。そこにレッドペッパーのピリッとした刺激。
・トマトのブルスケッタ
バゲットの焼き加減が絶妙で、トマトのジューシーさと共に軽快。
・リエット
何年も楽しませてもらっている歴史的前菜。臭みなく品のある旨味。
・カポナータ
・ポタージュ
◆トリッパのトマトソース煮【絶品】
別名ハチノスと言われる牛の第二の胃袋。もちろん、素材の質も高いのだか、煮込みの加減が最高だと感じた。
艶のある舌触りにしなやかな噛み心地。噛み締めると染み出す深みのある味わい。抑え気味の酸味、コクのあるトマトとの一体感も絶妙だ。
◆チーズときのこのオレキエッテ
大好きな赤ワイン「プリズナー」を開けてもらった。
それを飲みながらチーズを絡めたオレキエッテをつまみに。何という贅沢。
永遠に続けたい。
最後はジェラートにコーヒーを。
相変わらずの暴飲暴食に成長は自覚できず。
それでもご機嫌に帰路に着く。
2022/07/05 更新
2022/04 訪問
懐かしの居心地 新しい味わい @生田
店名の「radice」とはイタリア語で「根」を意味する。
この土地にしっかり根づきますようにと名付けられたと聞く。
この日は常連の友人と二人、自分にとってはとても久しぶりの訪問。早く行きたい、早く行かなきゃと、焦りのような気持ちにずっと駆られていた。
真白なベンチシートに座って店内を見廻して、シェフとマダムの顔を見て天井を見上げる。変わらない居心地の良さに安堵。
初めてお世話になったのは6年前のこと。いつの間にか自分の心底にまで根が張っていたんだろうな。
さてさて、思い出したがすっかり腹ペコだぞ。
コロナ対応後、オーダーは全てアラカルトに。新しい楽しみ方が出来そうだ。
◆牛蒡のポタージュ
大地の味って言うのかな。
シックな面持ちの後ろにある強いパワーのような。新鮮だが懐かしいような、本能を刺激する味だった
そう、これもラディーチェね。
◆ローストポークサラダ【新作・美味】
冷えた豚の脂の旨味が引き立つ。
その全体感は、なぜ今までメニーになかったのが不思議なほどにシックリ。
◆えんどう豆のキッシュ
バターの香り豊か。相変わらずをの美味さにため息が漏れる。
この料理の密かな楽しみ方がある。食べ進める順序は中心から外周へ。まずは中身の舌触りと旨味、そしてえんどう豆の歯触りを楽しんで、次に底部のパイ生地のしっとり感香ばしさと中身を重ねて頂く。赤ワインを飲みながらバターと生地を感じながら。最後に残すのは外周の立ち上がり部分。これを指で摘んでサクッと。こりゃたまらん。
◆金目鯛のポアレ 春野菜のソースで【絶品】
鮮烈な彩りが印象的だ。若々しい緑の野菜達の中で輝く金目鯛の朱。それは微かに濃淡のグラデーションを伴い、メタリック感のある反射を帯びている。
新鮮さを活かすためか、ポワレの具合はとても優しい。ミディアムレアで感じるプリッとした食感と皮下の旨味。
それがそら豆とグリンピースの青味や舌触り、コクと対比的。それらをソースがとても良い具合で束ねているようだった。計算し尽くされた一皿だ。
◆黒毛和牛のグリル
もも肉の中心部。
レアな肉色が美しい。よーく見ると繊細なサシの跡が見える。それが柔らかい噛み心地と程よい脂味の美味さに感じたり。更に根菜類との食べ合わせは抜群だった。
◆ゴルゴンゾーラのオレキエッテ【定番・美味】
赤ワインが何杯も飲める定番のパスタ。
歯応えをしっかり残した茹で加減が好きだ。
2022/05/16 更新
2021/10 訪問
ワイン解禁で迸る料理の美味さ @生田
コロナ禍における酒類提供の自粛期間はあまりにも長かった。
フレンチやイタリンの宴はワインがあってこそ楽しめるもの。それは美味しさだけけでなく、間合いだったり、話題の盛り上がりであったり。
このお店は地元に根付くイタリアン。通い始めて5年半、数えれるだけで52回もお世話になっている。
大切な生活習慣の一つであったこのお店通いが、コロナ禍の自粛のおかげで、数ヶ月も途絶えてしまっていた。
いよいよ伺えると思うと、少々照れくさかったり。
それでも明るく優しく迎えてくれたシェフとマダムに感謝。
新鮮さと懐かしさが織り混ざった宴。大いに和み、大いに楽しみ、料理を堪能させて頂いた。
◆前菜盛り合わせ
・鶏ハムサラダ、青豆のキッシュ、炙りノドグロのカルパッチョ、リエット、ポタージュ
◆原木椎茸のサルシッチャ
◆うずらのローストキノコのリゾットを詰めて【超絶】
◆帆立とジャガイモのジェノベーゼ
2021/11/09 更新
2021/06 訪問
定番料理をワインで楽しむ久々の愉しみ @生田
マンボウ延期で営業時間短縮は続くものの酒類の提供が許されるようになり、食の楽しみは格段に回復した。
安心できるお店で他のお客さんへの迷惑に配慮しながら美味を体験し続けたいものだ。
早速、地元のお店に伺う。
定番のメニューにワインを合わせて美味を再発見したく。
◆前菜盛り合わせ
・ジャガイモの冷製ポタージュ
・インゲンのキッシュ
・リエット
・自家製鳥ハムサラダ
・フルーツトマトとリコッタチーズのカプレーゼ
・ローストビーフとキノコのマリネ
・カポナータ
◆ボロネーゼ タリアテッレ【定番・美味】
ミートソースによく似た料理度が、肉々しさの印象やタリアテッレに合わせるところがその違いなのだろうか。
このお店のボロネーゼは比較的に繊細な舌触りとコクだ。腰を感じるアルデンテのタリアテッレのパスタ自身の味を感じられるほどに。
チーズの香りと赤ワインのタンニンの渋みと相まって、全体感としてとても美味。
◆SPF豚白王のグリル【定番・美味】
このお店のスペシャリテ。
盛り付けはシェフの気分で変化するようた。当日は彩り豊かな付け合わせのグリル野菜やインゲンで囲むようなレイアウト。森の中の白王を葉の間から覗いているような感覚。
丁寧に低温で調理された肉は深みのある甘さで、特製のソースで深みを帯びていた。それを元気のある野菜と合わせ食べる。
2021/07/05 更新
2021/05 訪問
キロメトルゼロの贅を味わって @生田
久しぶりに窓側の席に。
網戸の着いた入口からは爽やかな風が通る。
窓の外には五月晴れの空にイタリアの国旗がはためいていた。
そう、イタリアでは「キロメトルゼロ」と言う言葉が流行っているらしい。産地と消費地の距離を限りなくゼロに近づける思いから作られた言葉だ。
このお店はここの地元ではそのお手本になる事を普通にやっているところがスマートだ。自家菜園で安全に育てた野菜や、地元農家の産物を料理に出している。お客の口に入るものにはとことん責任を持ちたいとの意らしい。
さて、スタート。
いつもと違うのは、悲しきノンアルコールビール、だ。
◆前菜盛り合わせ
・ジャガイモの冷製ポタージュ
・キャロットラペとサーモン
歯応えを残したニンジンがいい。そしてケッパーが効いいて美味。
・本日のキッシュ
シャンパーニュと言う絹さやの緑が美しい。バターの香りとパイのコク。
・カポナータ
黒オリーブの深みのあるコクが印象的だ。
・生ハムとキノコのマリネ
セロリの爽やかな香り
◆鱈とトマトのタリアテッレ【絶品】
グッと締まって旨味が凝縮した鱈、爽やかさと深みのある甘さのセミドライのトマト。これらの味が滲み出たオイルでタリアテッレを和える。
完璧な美味さって、これかも。
◆大山鳥のロースト
彩豊かな盛り付け定評の名物料理。
サクサクとした皮としっとり旨味の深い肉。
何度食べても美味いんだな。
2021/06/04 更新
2021/04 訪問
旬の素材や新作メニューの変化を楽しんで @生田
(神奈川県まん延防止等特別措置発令の前の訪問です)
このお店を初めて訪れたのは6年ほど前だろうか。
回数で言えば50回以上お世話になっていると思う。
親身なサービスもありがたいし料理もとても美味。
自家農園で採れた季節の野菜達やや旬の肉や魚達。
そんな変化や定番メニューのアレンジを感じたり。
◆前菜盛り合わせ
いつもながら、盛り付けの美しさに息を呑む。定番の美味な前菜に季節のアレンジが加わって、一年中楽しく食べられる。ワインを飲りながら、気の向くままの順番でつまむ贅沢な時間。
・キッシュ
香ばしいバターの香り。スティックセニョールは歯応え楽し。
・若竹とみょうがのピクルス
旬の若竹は新鮮で軽快な歯応え。山椒の実の香気の加わった上品な酸味が絶妙だ。
◆ボッタルガのアリオーリオ【絶品】
インスタグラムで見た瞬間から狙っていた一皿。残数少なくギリギリセーフ。
ラディーチェ畑のかき菜のパワフルな緑色とカラスミのオレンジが彩り鮮やかだ。
そしてイタリアのカラスミの芳醇さは半端ない。それがかき菜のしっかりとした歯応えとよくマッチ。
旨味の出たオイルがエッジのある手打ちパスタに絡んで美味。
◆フィレンツェ風トリッパのトマト煮
初めて食べる。鮮やかな赤と綺麗な蜂の巣模様がとても美しい。
しっかりとしたコクと深みがありながら、爽やかな酸味後味を残してトマトソース。
トリッパのシャキッとした歯触りとしなやかな舌触りがとても楽しい。
2021/05/24 更新
2021/02 訪問
アラカルトでディナーを堪能 @生田
コロナ禍の営業ということで、このお店ではコース料理からアラカルトに切り替えられている。アラカルトのメニューも豊富になり季節の素材を取り入れた変化も。
この日は楽しい前菜8品を盛り合わせ、メインを一皿お願いした。
そして、大好物のナパバレーの赤ワイン。
ワインを飲みながら美味しい料理を楽しむのにちょうど良いボリューム。
◆前菜盛り合わせ
・鶏ハムのサラダ【定番・美味】
定番の美味さ。しっとりとした鶏ハムは奥深い味わいだ。安定感のある前菜の定番メニューだ。コリコリとしたクルミの食感が楽しい。
・ポタージュ
・生ハム
・ローストビーフ
噛み締めるごとに広がる旨味は絶品の味。特製の黄色いドレッシングはコクと深い味わい。クミンの効いた紫キャベツがアクセントに。
・サーモンのマリネとキャロットラペ
・ちりめんキャベツのキッシュ
・タリアータ
・プチトマトのカプレーゼ
◆シャラン鴨のロースト【絶品】
大きな紅色の丸皿に立派な鴨ローストが、堂々とした出立ち。こんがりローストされた皮目がの色が食欲を誘う。トッピングの素揚げされたヒダヒダのほうれん草が流れるようなデザインアクセントに。
鴨は皮がサクッとした歯触りで、肉の部分はしなやかでジューシー。特別なハーブでマリネされた様子、素材自身の旨味に上品なアレンジが楽しい。
付け合わせの野菜も深い甘味が。トッピングのほうれん草は大人の苦味が印象的。
食感と香り、味わいに変化のある豪華な一皿。
◇プリズナー 2018年
果実みと味の深みのあるフルボディー。鴨のローストにとてもよくマッチ。
2021/03/26 更新
お世話になること十余年。
シェフとマダムには家族や親族の成長、変化を見守ってもらっている。
当日はクリスマスディナー。
今年も家族と共に素晴らしい味わいとサービスを楽しませていただいた。
メニューはイタリアンのフルコースで、アンティパストとプリモは2種づつという充実した構成だ。
美しい見た目に技巧を凝らしたり、トリックで驚かせてくれたり。
そんな年もあったが、今回は違う。
最上質の素材を丁寧に調理した一つ一つの料理には円熟の美味を感じることができた。
[アンティパスト]冷前菜
・ローストビーフのサラダ仕立て
フレッシュなりんごと濃厚なゴルゴンゾーラソースの対比が印象的。
ローストビーフは素材の旨みを噛み締めて楽しみながら、味覚が覚醒する。
[アンティパスト]温前菜
・ムツの薄炙り
メニューの名前は忘れてしまったが、炙られた皮目の香ばしさとレアな身の甘みが素晴らしい。
まるで絵を描いたような美しさ。
茄子のカプナータとジェノベーゼソースと共に変化を楽しむ。
[プリモ]パスタ
香箱蟹のパスタが素晴らしかった。
クリスマスにこれ?と嬉しい驚き。
緑の皿に盛られた鮮やかなオレンジと赤の外子が雰囲気だ、なるほど。
丁寧に抽出された脚は品のある旨み。
コリコリとした外子の食感楽し。
それらをパスタと交互に味わう。
蟹と帆立だと思われる出汁で作られたソースには海鮮の贅沢さがギッシリ。
それが自家製のタリアテッレととてもよくバランスしていた。
既成概念にとらわれない発想に感心、感謝。
◇ワイン
前半は白をグラスで。
後半は大好きなプリズナーをいただく。
これがセコンドの蝦夷鹿に良くあってご機嫌。
[プリモ]リゾット
・原木椎茸のリゾット
[セコンド]
・蝦夷鹿のロースト ベリーソース
[ドルチェ]
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