60回
2025/09 訪問
そろそろ冷やし麺の食べおさめ
2025年9月
「冷やし担々麺」1,030円-前回サービス券100円
激しくしつこく暑かった夏も、ようやく過ぎようとしている。旧交を温めたり、県外に旅行したり、古い趣味を復活させたりと、それなりに充実した夏だった。さて、今夏の忘れ物は何かないか。大丈夫か、…あ!おこじょの冷やし担々麺を今季はまだ食べていない。9月も終わるし、まだやってるかなあ。
平日昼、あわてて店に来てみたが、冷やし担々麺の幟を発見。券売機にもちゃんとあった。そうそう、前回の100円サービス券が、冷やし担々麺でも有効になったんだったね。
12:00少し前に入店したが、10分ほどでほぼ満席となった。カウンター席で現金100円をバックしてもらい、ラーメンを待つ。店内の客のほとんどは、生姜醤油ラーメンやチャーハンとのセットだ。このメニューは、この店の日常食の軸になったようだ。
限定ラーメンは非日常、生姜醤油とおこじろうが日常の看板メニューとなり、店の料理ラインナップがうまく完成した感がある。
冷やし担々麺は、太麺。冷たいから麺のコシが強い。このコシを楽しむのが最大の楽しみだ。ラー油が多くなった気もするが、辛さはピリ辛程度で食べやすい。確か豆乳ベースにしたんだったよね。コクはあるけどしつこさのないスッキリスープだ。
OK…夏、行ってヨシ。
2025/09/27 更新
2025/07 訪問
「骨の極み」スープを味わう
2025年7月
「超濃厚豚骨つけ麺(骨の極み)」1,000円
今期の期間限定麺は、超濃厚豚骨つけ麺。魚介なし、昆布なし、香味野菜無し、材料は豚骨100%のつけ汁。
平日ランチで利用。店内は6割程度の入り。
運ばれてきたのはシンプルなつけ麺。泡立ったつけ汁には、刻みネギ少々。麺はちぢれなしストレートの10番極太平打ち麺。トッピングは穂先メンマと板のり、チャーシュウ2枚。チャーシュウは煮豚ではなく吊るしてあぶった本当のチャーシュウ。
極太麺をつけ汁に入れて、早速いただく。おお、旨い。旨みたっぷりで、極太麺にまんべんなくつけ汁が絡みついている。純粋な豚骨の旨さ。
いや、これは旨い。塩味はほどほどで、豚骨の旨みの濃さで食べさせる。ただし、油に頼っていないので、もたれない。しつこくないのだ。どんどん食べたくなっちゃう。
豚骨の旨さと麺の旨さがグイグイ来る。…すぐに完食。
つけ汁は、塩味が程々なので割りスープ無しでイケちゃう。レンゲですくうと、口の中に細かく砕かれた骨の粉末がざらつく。高火力で煮られたためボロボロに骨が煮崩れている。へええ、こんなことになっていたんだ。
このままラーメンにしてもイケるけど、丼いっぱいこのスープを飲むのは、食べ手の立場からはきついかも。だから、つけ麺じゃなくドロドロ濃厚ラーメンにしたら多くの人が残しちゃうだろう。作り手からしたら、ここまで手をかけた豚骨スープを残されるのは悔しいだろう。…だからつけ麺で正解なのだ。
すばらしい。豚骨本来のポテンシャルを思い知った。
2025/07/13 更新
2025/04 訪問
ラヲタからビジネスマンまで満足できる店
2025年4月
「のどぐろラーメン」1,100円
3か月ぶりのおこじょ、のどぐろラーメンは半年ぶり。平日の昼やや早めに訪問した。先客は10人程度。その後次々と来店し、入れ替わりつつほぼ満席となった。
オーダーは、ラーチャンセットが多いようだ。それに、社名の入ったライトバンが停まったりしていて、日常的にランチ利用する固定客がついたみたいだ。おこじょと言えば、私のようにラヲタが足しげく通う店であり、その分普通の客がやや敬遠しがちな面も、なきにしもあらずという感じだった。
しかし、おこじろうや生姜醤油ラーチャンセットなど親しみやすいメニューを主軸に置いたため、スッと利用しやすいイメージになって来たのではないだろうか。
とはいえ、私はのどぐろラーメン推しだ。このメニューは、北陸地方の宝ですぜ。鮮魚のノドグロを使った白湯ラーメン、全国どこにも他にはない。
今日は良くかんでじっくり味わう。旨い。のどぐろ塩焼きの小さなひと切れは、最後のスープ茶漬けのために残しておく。
スープ茶漬けまで楽しむと、当然のこと全部飲んでしまうことになる。健康指導してくださった保健師さん、ごめんなさい。またラーメンのスープを残せませんでした。
2025/04/16 更新
2025/01 訪問
本当のチャーシュウ(叉焼)
2025年1月
「生姜塩ラーメン」950円
長岡市に暮らしていながら、今ブームに乗っている生姜醤油ラーメンを私があまり好きでないのは、とても残念である。だって醤油味が強すぎてしょっぱいんだもの。ではそんなブームに乗れないマイナーラヲタはどうすればいいのか。
生姜塩ラーメンがあるじゃないか。「ひぐま」「みずさわ」「たいち」などいつくかの長岡生姜醤油ラーメン人気店では、生姜塩ラーメンというメニューを用意している。「おこじょ」にもあるのだよ、生姜塩ラーメン。ショウガ風味を感じながら、サッパリいただけて、二日酔いの日なんかにぴったりなのだ。あ、口が滑った。二日酔いってバラしちゃった。…はい、二日酔いです。とほほ。
生姜塩ラーメンは、生姜醤油と同じで大盛りにすると大丼で提供されるし、チャーハンとのセットもお得である。おまけにレギュラーメニューだから、もし3か月有効の100円割引券があれば、現金で100円バックしてもらえるのだ。
生姜塩ラーメン、スッキリしていて食べやすい。20番中細麺がスルスル入る。
一つ、気が付いた。チャーシュウの縁がうっすらと赤い。それに、少しベーコンっぽい薫香がある。…こ、これは。本来のチャーシュウですな!煮豚ではなく、肉に赤麴を塗って柔らかくしつつ、吊るしていぶした古典的な製法の真のチャーシュウじゃありませんか!
なーんのお知らせもなく、ちゃんとマニアックなことやってるじゃありませんか、憎いなあもう。…いいものをいただきました。
2025/01/22 更新
2024/10 訪問
百花繚乱・限定ラーメン
2024年10月
「佐渡産ふぐ自家製焼き干しラーメン」1,500円
おこじょ店主が変わった限定ラーメンを作ったという情報を得て、緊急来店。佐渡産のフグで焼き干しを作り、河豚ダシに挑戦したのだという。河豚・昆布、と鶏のダブルスープのラーメンだという。食べたいじゃないの、どうしても。
月曜昼ちょっと遅めに入ったので、駐車場から出ていく店主の車とすれ違った。ああ、残念、話を聞けないや。でもラーメンがあればいいさ。限定ラーメンを券売機で購入。店内は8割の客入り。ラーチャンセット、おこじ郎に混じり、私を含めて四人が限定ラーメンをオーダーしていた。
着丼したのは、麺線をそろえて白髪ねぎをのせたシンプルな塩ラーメン?ほかのトッピングは、板のり、穂先メンマ、鶏・豚チャーシュウ一枚ずつ。
麺は20番中細麺か。加水率がラーメンとしては平均的な感じで、少し小麦の密度を高く感じるもの。食べごたえがあり、けっこうずっしり来る。
スープは、まずフッと甲殻類のダシの香りがした。ああ、河豚って甲殻類をよく餌に食べるからそのせいかな、と思った。口に含むと、とたんにこれがわからない。半分鶏なんだな、と確認しつつ、あとの旨みは何だろうと引き算してみる。だが、わからない。強烈な個性は、無い。とても穏やかで控えめな旨みだ。焼き干しの香ばしさも特にない。更に言うと、魚っぽさを感じなかった。薬膳で口にした蛇とかカエルのダシに通じるものがあるかもしれない。でもそもそも、わかるはずがないのだ。河豚ダシなんてものは、そもそも存在しなかったんだから。旨いことは旨い。でも、舌がよく理解できなかった。
佐渡産のフグだというので、マフグかゴマフグだろう。流通量からすると、マフグの可能性が大きい。これをおそらく佐渡の河豚調理師免許をもつ人が皮をはいで処理したものを買い、店主が焼いて干して焼き干しに仕上げたものに違いない。マフグは皮とほとんどの内臓に猛毒がある。一夜干しにして食べるのならわかるが、焼き干しにしてダシをとるなんてのは、誰も考え付かない。マフグ自体は比較的安価らしいが、これだけ手間をかければ、それなりの対価をもらわなければ割に合わないだろう。ダシでは、とても元を取れないと思う。
面白いことをしてくれた。河豚のダシのラーメンなんて、初めて経験した。生のフグを鍋にしたダシとは、また違うはずだ。この味のわかる人に解説してほしい~~。
個人的な見解だが、フグはダシの素材としては、あまり向かないのではないかと思う。だが、それが経験できたこと自体は、非常に有意義だった。ダシ茶漬けセットを食べながらニヤニヤが止まらなかった。
2024/10/29 更新
2024/10 訪問
ラーメン好きを自称するあなた、ノドグロ白湯を食べてからにしてね
2024年10月
「のどぐろラーメン」1,100円
新潟県内ではラーメン職人として知名度の高い実力派、佐藤直人さんのラーメン店である。ジロー系の「おこじろう」、下越の老舗味噌蔵にほれ込んで作った「味噌ラーメン」、研究の末にようやく納得を見た「長岡生姜醤油ラーメン」などの人気メニューをそろえる。
しかし、なんといっても大看板は「のどぐろラーメン」なのだ。乾物ではなく鮮魚のノドグロを材料に作った白湯ラーメンなのだ。おそらく日本で唯一の『鮮魚系ノドグロ白湯ラーメン』なのだ。全国のラーメンフリークたちで、まだこのラーメンを食べていない人が多いのに、むしろ驚いている。店が新潟市にあった頃は期間限定ラーメンだったが、長岡市に移転してきてレギュラーメニューとして提供して、はや5年である。ラーメン研究家を自称するフリークたちは世に多いが、あんたたちの目は節穴か、といいたいところである。
ち、ちょっと興奮してしまった。とにかく今日は改めて「のどぐろラーメン」を賞味しに来たのだ。麺は20番中細麺。スープは、のどぐろで鍋料理を作ったかのように魚エキスが前面に押し出してくる。チャーシュウは、鶏と豚の二種類を一枚ずつ。穂先メンマが一本に、のどぐろ塩焼きの小片をひとかけら。
麺を食べ終えたら、岩のりと青ネギのかかった一口ご飯を投入し、のどぐろ茶漬けとして楽しみ、ノドグロ白湯スープを最後まで味わえる。
このラーメンは、ラーメンフリークなら、飛行機や新幹線に乗ってでも食べに来るべき一杯である。
2024/10/12 更新
2024/08 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記8月
2024年8月
「大海老つけ麵 (期間限定)」 1,100円
今期の限定麺は「大海老つけ麺」だ。麺はやや平打ち気味の極太麺、12番くらいか?おこじょの麺にしては加水率が高めな感じでモチモチしている。去年の限定麺で出した「とみ田風つけ麺」に近い感じ。
つけ汁は、ブレンダーを使ったのか泡立っている。ドロ系ではあるものの、粘度が適度で、抵抗なく飲める程度。塩味が強すぎない。海老の風味は充実している。麺と一緒にすすりこむと、ちょっとだけ麺の方が強い感じだ。ははーん、ということは、トッピングと合わせると味のバランスがピッタリくるはずだ。
トッピングの鶏チャーシュウと麺を一緒にしてつけ汁にドップリ沈め、口に放り込むと、これぞ正に黄金比。旨~い。穂先メンマも分割して麺・つけ汁と合わせるとジャストマッチ。他のトッピングは、刻みネギ。海老出汁をフッと生臭く感じないように薬味として機能している。
全体としてすっきりシンプル。海老出汁の旨みを、麺と共に十分味わうことのできる組み合わせだ。岩海苔とか豚チャーシュウとかを載せちゃうと邪魔になるし、いろどりの夏野菜などチャラチャラしたトッピングで気を引こうとしていないところが清々しい。これまで、足し算手法でゴチャゴチャしていると批判されることもあったが、今回は引き算もできることを証明した。
ちなみに、つけ汁は、麺を食べた後そのまま飲める。割りスープなど不要。
エビのつけ麺を最大限に楽しむための要素を見極めた一杯、じつに旨かった。
2024/08/03 更新
2024/06 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記6月
2024年6月
「贅沢海鮮ちゃんぽん」1,100円
今月の期間限定ラーメンは、豪華な海鮮トッピングを楽しもうという趣向。殻付き赤海老2本、大きなホタテ貝柱3個、かき4個をドンドーンとトッピングしたシーフードラーメンだ。ちゃんぽんといっても、長崎ちゃんぽんに寄せているわけではなく、海鮮ラーメンという意味らしい。
麺は14番極太麺で、固めのやや低加水気味の麺だ。麺がスープを吸って、麺自体もおいしくなってくる。
スープは、海鮮の旨みたっぷりの醤油味。海老が殻ごと入っていて、殻をむくとき手が汚れてしまうが、甲殻類は殻からいいダシが出るのだ。海老とホタテのダシがこってりとスープにしみ出している。この具材で1,100円は安い。
麺を食べてスープを飲んで、さて、トッピングを楽しむとしましょう。ホタテもエビも存在感がある。そして食べてみると、やはりしっかり煮込んである。別茹ででトッピングしたのではなく、スープの旨みに貢献した後なのだ。このスープは一口も残したくない。
いやあ、海鮮を堪能したぜ。
2024/06/06 更新
2024/04 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記4月
2024年4月
「期間限定麺 のどぐろつけ麺1,000円」
今期の限定麺は、のどぐろ煮干しのつけ麺。楽しみにしてたので早めに来店。のどぐろ煮干しとのどぐろ焼き干しでダシをとったという。なるほど、炙った風味がする。基本の旨みはレギュラーののどぐろラーメンと同じだが、塩鮭を焼いたような香ばしさがある。塩だれベース。魚臭さがほとんどなくなり、香ばしさだけが印象に残る。
麺は14番?の極太麺。冷水で締めてあるのでコシが強い。麺をモグモグと食べながら、つけダレをレンゲで一口合わせると、更においしい。トッピングは鶏チャーシュウ、窯焼き豚チャーシュウ、穂先メンマ、刻みネギ。つけダレに刻みネギが非常に合う。窯焼き豚チャーシュウは、薫香があってほぼベーコンだ。
看板メニューののどぐろラーメンをアレンジした限定麺だっただけに、完成度の高い一杯だった。
2024/04/18 更新
2024/02 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記2月
2024年2月
「生姜塩ラーメン900円」
生姜醤油ラーメンを塩ラーメンにした新メニュー。これがサッパリとしていて旨い。イベント食としてではなく、日常食としてのラーメンとして開発された一杯。特に何か構えることなく、お腹が空いたな、ラーメンでも食べるか、でもしょうゆ味って気分じゃないなあ、ちょっとサッパリしたのを行こうか…って感じでいただく一杯だ。
麺は20番中細麺。加水率やや高めで、ちょいモチモチだがあっさりした食感。スープは少し濁った非乳化豚骨ダシベース。鶏ガラも入っているかな。
すっきりして強すぎない生姜のパンチで、さっぱりいただけた。私は初めて食べたが、常連のオーダーもちょいちょい入っている様子。長岡生姜醤油ラーメンをそのまま塩だれに置き換えたような一杯、これはアリだね。
2024/02/27 更新
2023/12 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記12月
2023年12月
「のどぐろラーメン大盛 1,050円」
今年ラストのおこじょ訪問にしようかなと、平日のランチタイム終わりに訪問。あわよくば久しぶりに店主とお話できればと思っていたのだが、おお、いらっしゃいましたよ、ラッキー。券売機で、のどぐろラーメンを購入。北陸の至宝ですよ、このラーメンは。しかも大盛り無料サービス。一年の締め、もちろん大盛りでお願いします。しかも最後にはのどぐろ茶漬け用岩のりごはんも付いているのだ!
ランチタイムの客が次々と食べ終えて、感謝祭くじを引いていく。レギュラーメニュークーポンの100円引き券と併用できるのよ。トッピングとかうまくいくと一杯無料とか。
オーダーをとったらカウンター席でマスクをとって、しばらく邪魔にならないように待機。他の客のオーダーは、生姜醤油ラーメンとチャーハンのセットとか、おこじろうとか。私が今回の限定ラーメン・上越白味噌ラーメンにしなかったのには、理由がある。実は最近、上越白味噌ラーメンのズバリ中心的なお店・妙高ニューミサに行ってきたばかりだったのだ。
そして、ラーメン着丼時に店主に気付いてもらい「あ、どうも」「お久しぶりです」とあいさつすることに成功。他のお客さんに料理提供している手順を注視しつつ、話しかけるタイミングを計る。もちろん、のどぐろラーメンの濃密な魚エキスのスープ、シャッキリ気味なストレート20番中細麺を楽しみつつ。
徐々に他のお客がはけていって、だんだんお話ができた。業界の近況、ゼロゼロ融資の返済、有名店の内情など、エキサイティングな情報をうかがうことができた。それにしても、長岡生姜醤油ラーメンの現在の超上げ潮を読み切ったかのような、おこじょのメニュー展開一新は神がかり的だったと思う。ここまで長岡生姜醤油が盛り上がるとは、私には想定外だった。
私は、昔から長岡人のくせに長岡生姜醤油が嫌いなのだ。それには理由がある。長岡生姜醤油ラーメンは、札幌味噌ラーメンと同様に、料理人を甘やかしてしまう欠点を持っているのだ。それは何かというと、醤油味が濃いタレで生姜を強く効かせると、いい加減なスープでもソコソコおいしくなってしまうということだ。(味噌ダレも同じなのだ。)
むろん、同じスープで塩ラーメンを提供しているお店なら、基本スープがわかる。塩ラーメンのおいしい長岡生姜醤油ラーメンのお店なら、間違いない。しかし、醤油ラーメン一本の店で、いい加減なスープでタレを割っていたとしても、タレの風味が強烈に個性的なので、ソコソコうまく感じてしまうのだ。プロや味にうるさい人以外は、多分気づかないし、みんなが旨いというし客も多いから旨いんだろうというバイアスもかかり、テキトーなスープの店も繁盛してしまうことがある。それが我慢ならなかったのだ、かつては。
でも、そもそもスープを作らない千葉・竹岡式らーめんとか、その土地で愛されているラーメンなら、それでいいのかもな、と最近は思う。
話がそれたが、おこじょ店主は海外で縁のある和食チェーンにラーメンの技術指導をしに、ロンドンに一週間ほど行ってくるそうだ。何かを持ち帰ってきてくれるかも。
2023/12/15 更新
2023/10 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記10月
2023年10月
「真ホッケのつけ麺1,280円」
8月からロングラン提供していた「貝だしの冷たいラーメン」が終わり、次の期間限定ラーメンは「真ホッケのつけ麺」。
麺は14番極太平打ち麺。全粒粉入りで食感が固いが、口当たりはツルツルと滑らかだ。極太なので大いに食べごたえがある。チャーシュウは、いぶした豚チャーシュウ1、鶏チャーシュウ1。ホッケの塩焼きの身もひとかけ入っている。あとは、穂先メンマの大物一本。ホッケって、開きで干した物しか食べたことがないが、生のままだと随分とクセが無く上品な味だ。
ホッケのつけ汁は、魚の旨みに、昆布の旨みが強く感じられた。北海道っぽいイメージの味のまとまり。太麺と、シャバ系のつけ汁とがなじみにくい傾向もあるので、岩のりのトッピングが生きてくる。岩のりがうまーく汁をまとって麺に絡みつくのだ。
つけ汁は、もちろんそのまま飲むと塩味が強いが、麺をすすり終わってからだと丁度よくなっていて割りスープが不要だ。どこ産のホッケか確認しなかったが、強い昆布の風味とともに、北海道の沿岸を想起する一杯だった。
2023/10/18 更新
2023/08 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記8月
2023年8月
「冷やし担々麺 980円」
長岡市は連日の38℃。駐車場に車を停めておくと、いくらフロントガラスに遮光しておいても、乗るとき大変なことになる。だから皆さん外出自体も控えているのだろう。でも、どうせ用事で出たついでだし、おこじょの夏限定麺「冷やし担々麺」でも食べていくか。
冷やし担々麺は、毎年少しずつレシピが違うようなのだけれど、今年は豆乳を使ってサッパリ目に仕上がっている。トッピングのもやしとゆでほうれん草が割と多めなので、ちょっと味がぼやけた感じもするかなあ。お好みで辛さ増しサービスがあるといいのかも。
でも、涼しいメニューでサッパリ行けた。冷水で締めてコシのでた太麺は、やはり旨い。…見るともなくカウンターの二つ隣の客を見たら、生姜醤油ラーメン大盛りに、チャーハンセットまで食べてるじゃないの。見たところそんなに若そうじゃないのに、元気な人は元気だなあ。シャキッとしよ。
2023/08/28 更新
2023/07 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記
2023年7月
「ラーメン大盛830円」
今日は、「おこじょ」のコスパの良さを紹介しようと思う。まず、券売機で「ラーメン」の券を買う。こちらの「ラーメン」は、長岡生姜醤油ラーメンなのだ。次に、「大盛」の券を無料で発券する。お金を入れなくても「大盛」の発券ボタンを押せばいいのだ。
席に着いたらこの二枚を出し、更に前回もらった100円キャッシュバック券 (だいたい2か月有効) を出せば、実質730円で大盛りラーメンを食べられるのだ。大盛ラーメンは、丼からして違う。誇張でもなんでもなく、洗面器サイズ。今回のシャシンは、比較のために単行本を横に並べてみた。
麺は20番中細麺。トッピングは切り落としチャーシュウ、茹でほうれん草、板のり、穂先メンマ、刻みネギ。
スープはご存知、生姜のビリビリ効いた醤油スープ。新潟市内のラーメンの倍近く醤油ダレを強くした塩味濃いめのスープだ。全部飲み干すのは、健康面を考えるとお勧めできない。実際、長岡市民は長岡生姜醤油ラーメンを食べる場合、ほとんどの人がスープを残す。
このご時世に洗面器サイズの大盛ラーメンを730円で食べられるなんて、いいでしょう。もちろん、旨い。ペロリとイケちゃいます。
2023/07/08 更新
2023/05 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記5月
2023年5月
「のどぐろラーメン 1,000円」
一年ぶりに、大看板の「のどぐろラーメン」を食べたくなった。ジロー系の「おこじろう」、最近全国的知名度急上昇の「長岡生姜醤油ラーメン」も人気だが、のどぐろラーメンは別格だと、私は思っている。日本海の食文化上、全国に誇るべきラーメンだと思っている。
麺は20番中細麺。トッピングは長い穂先メンマ、鳥チャーシュウ、豚チャーシュウ、半熟気味の煮卵ハーフに、のどぐろ塩焼き小片、刻み青ネギ。
魅力は何と言ってもクリーミーなノドグロ白湯スープ。材料のノドグロは、乾物ではなく鮮魚を使っているのだ。一口含むと、恐ろしく深い旨みを感じられる。ノドグロの脂が乳化してできた白湯だ。魚の脂だから、獣の脂と違って脳に必要なDHAをたっぷり含んでいるはずだ。旨いうえに脳にも効く。
ラーメン好き界隈では、ニボラーニボラーと煮干ラーメンが天下を取ったような顔をしているが、考えてみてほしい。居酒屋で、のどぐろの皿とイワシの皿が並んでいたらどっちを取りますか?イワシに手を伸ばすバカはいませんって。そういう風格の違いを、のどぐろラーメンのスープを味わえばわかるはず。
旨いのよ。他のどこでも食べたことの無い美味しさなのよ。ラヲタ必食の一杯なのよ。
2023/05/13 更新
2023/03 訪問
ほぼ隔月おこじょ訪問記3月
2023年3月
「ふきのとう春のワンタン中華そば980円」
毎月1~3種類の限定ラーメンを出しているこちら、今回は移転四周年祭の期間中に訪問。レギュラーメニューの人気は、ドカ盛り系おこじろう、生姜醤油ラーメン、みそラーメン、のどぐろラーメンとそれぞれに分散している。ただ、のどぐろラーメンは基本的に20食限定なので、午後1時を過ぎると売り切れてしまう恐れがある。
今日の限定ラーメンは、横浜家系ラーメンとふきのとうワンタン入りの中華そば。券売機前でしばし迷い、春のワンタン中華そばに心を決める。
有名ブランド鶏二種で取ったスープに、強めの醤油ダレを合わせ、シンプルで力強い旨さ。麺は20番中細麺にゆるく手もみ風の縮れがかかっている。鶏と豚の二種チャーシュウや穂先メンマは、レギュラーメニューでもおなじみのトッピングだ。
主役は二個のふきのとう入りワンタン。アンの主成分は鶏ひき肉かな。そこに、細かくしすぎないふきのとうが適量配合されている。ふきのとうの苦さをしっかり感じられつつ嫌な苦さにまではならない。この辺の味の見切りはさすがだ。ワンタンは皮が厚く、水餃子のよう。皮の食感を楽しむタイプではなく、アンをガッツリ楽しむタイプのワンタンだ。
刻みネギに似たトッピングは、あさつきの芽の微塵切り。シャキシャキした歯ごたえが楽しい。
まだ土色の早春の大地に植物の芽が萌え出しているような、分かりやすい力感に満ちたラーメンだった。
2023/03/28 更新
2023/01 訪問
おこじょ月例訪問1月
2023年1月
「タイカレー・ラーメン1,000円」
今年も「おこじょ」でラーメン・ライフを充実させていただきます。今年に入って早くも三種類くらいの限定ラーメンを出している。現在の限定ラーメンは「家系」と「タイカレー・ラーメン」。では、券売機でタイカレー・ラーメンを購入。
ライスとともに着丼。サラッとしたスープ・タイプのタイカレーだ。レモングラスと生姜、ココナツのエキゾチックな風味が強烈だ。甘くて酸っぱくて辛い。タイカレーにしては、辛さは控えめ。上越の「美國」でいうと、2辛くらい。風味は本格的。
麺は18番中太麺かな。ほぼストレート。加水率やや高し。
麺をすするだけでなく、スプーンにご飯をすくってスープカレーみたいに浸して食べると旨い。具は大根とニンジン、鶏肉がメイン。不思議とこれが合う。旬の根菜だからだろうな。無理して外国産フクロダケやタケノコの水煮を使うよりいいかも。
おいしく楽しい限定ラーメン、今回も満喫しました。
2023/01/30 更新
2022/12 訪問
おこじょ月例訪問12月
2022年12月
「とらふぐ濁り塩ラーメン1,000円」
本年最後の「おこじょ」訪問。今回の限定ラーメンは、とらふぐ濁り塩ラーメン。ふぐのなかでも最も旨い(そして高級)といわれるとらふぐからダシをとったラーメンだ。
麺は20番中細ストレート。ちょっとモチモチしている。
白髪ねぎ、焦がしねぎ、穂先メンマのトッピング。二枚のチャーシューは薫香が付いている吊るしいぶしチャーシューだ。とらふぐの身は軽く炙って2個塊で載っている。コラーゲンたっぷりで、官能的なネットリした食感と味わい。
全体的にはスッキリとした見た目。当然ですね。素材に敬意を払い、余計なものを載せ過ぎない。スープと麺に集中して楽しめた。スープに旨みたっぷり。ノドグロとも、タイとも、また違う旨みがたっぷり。ふぐの身には味がないなんて言うけど、それは刺身の場合。加熱するとふぐはバッチリ旨い。これがふぐの味かあ。ありがたや。雪も落ち着いたし、いい年末だ。
2022/12/28 更新
2022/10 訪問
攻めるあんかけメニュー
2022年10月
「あんかけ生姜醤油ラーメン880円」
先週松阪ビーフシチューつけ麺を食べたのだが、ケータイを忘れてシャシンを撮れなかったのでレビューをサボった。今日はもう一つの限定麺をポチッと購入。
あんかけメニューというのは、大体優しい穏やかな味で、安心して食べるものである。しかし、このあんかけ生姜醤油に限っては、尖って攻めてくる味だ。スープ全体にくずをかいて、トロッとしている。見た目は優しそうなのに、醤油味がキリッと強く、生姜がビリビリ効いている。
麺は20番中細麺ストレート。ストレート麺でも、あんかけスープだからズルズルと絡む。生姜醤油ラーメンはスープを残す人が多いが、これだとかなりがすすりこまれることになる。ノーマルな生姜醤油よりは、若干醤油味が薄い。
面白いコンセプトだった。生姜醤油に慣れ切った長岡人には発想できないラーメンだった。
2022/10/30 更新
2025年11月
期間限定「海老豚骨ラーメン」1,000円
今回の期間限定ラーメンは、海老豚骨。豚骨スープと海老スープをそれぞれ仕込み、ダブルスープにして合わせたところで、ハンドブレンダーで良くかき混ぜたもののようだ。海老のスープだが、かなりの濃度だ。豚骨に負けない海老ダシ。和風のいわゆる「ダシ」のとり方ではなく、ソースアメリケーヌとかビスクとかの洋食系の調理法によるものだろう。だからダシというよりは海老ソースの感じだ。豚骨にも負けない。
ちょっとピンクっぽい茶色に泡立ったスープは、豚骨と海老の両方の味がちゃんとして、しかも合わさって新しい旨さになっている。
麺はストレート中太麺。切り歯18番の麺と推定した。
健康のためにスープ飲まないように心掛けていたんだけど、全部飲んじゃったよ。♪わかっちゃいるけどやめられない♪と植木等も歌ってたしなあ。