phili204さんが投稿したペレグリーノ(東京/恵比寿)の口コミ詳細

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phili204

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ペレグリーノ広尾、恵比寿/イタリアン

103

  • 夜の点数:5.0

    • ¥100,000~ / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.0

    • ¥100,000~ / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • その他の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
おすすめポイント

唯一無二の夢の劇場型レストラン
“聖地ペレグリーノ”
生ハムを始め一つの食材から無限の一皿を生み出すシェフの天才的センス。
五感で感じ無限の夢がみれる
”この世の最高値”

2024/02/01 更新

43回目

2022/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

聖地伝説の幕開け、2022年初営業日!!

ペレグリーノ

The Tabelog Award 2022 Gold受賞店
イタリアンTOKYO 2021 百名店受賞店
ミシュラン東京 2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ 2020 3トック獲得店
OAD 2020 Japan Top Restaurants 86位

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
“聖地ペレグリーノ”
パルマハムを始め一つの食材から無限の一皿を生み出すシェフの天才的センス。
五感で感じ無限の夢がみれる
”この世の最高値”

こちらは人々が聖地と謳う名実共に日本一のレストランになります。
予約は「OMAKASE」からのみになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になり、6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのも”ペレグリーノ”の良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になり、住宅街にひっそりと佇んでいます。
茶色扉の一軒家に黄金色の”隼”が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
店内は現在2名用のテーブル席が2つと1名様の席が1つの計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。
料理内容はおまかせコース1本のみになり一斉スタートになります。

営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
店内の説明になりますが、席は入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
右手にはイベント用で使用される「ベルケル」のスライサーが設置されています。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーの白いモデルが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
2020年の12月までは赤のモデルでしたが2021年の1月に白のモデルが新調されました。
アジア圏に1台しかないものが2台あるという、まさに奇跡です。
1番奥の席の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつったので正面には赤いモデルが設置されています。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルにしているそうです。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京「ヒロチェントロ」で働き、2009年に西麻布に「ペレグリーノ」を開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

“ペレグリーノ”の料理は”エミリアロマーニャ州”の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくと良いです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞う”ペレグリーノ”だからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
“ペレグリーノ”といえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

“ペレグリーノ”の調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
“ペレグリーノ”は調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた”聖地ペレグリーノ”にてシェフの料理をいただくことです。
“ペレグリーノ”はまさに”聖地”、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材のコース

●ドリンク①
シャンパーニュ
ブランドブラン:シャルドネ100%
2011年ヴィンテージ

○長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
こにらは”ペレグリーノ”で常に提供されるまさにこのレストランの代名詞てきな一品になります。
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら80℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

○初めの料理
ニョッコ・アルフォルノ
エミリアロマーニャ州の
“プロシュートディパルマ”を練り込んで長時間発酵させた生地になります。
生ハムの旨味と塩味がより一層味に深みを与えています。

●ドリンク②
白ワイン
シャルドネブッシャローネ:シャルドネ100%
作り手はアルドコンテルノ

○前菜
北海道上ノ国の島海老を優しく繊細な調理
栗と海老のスープの組み合わせになります。
1月明けてからとれる島海老はとても良質で低音でローストしてから、フライパンでバターと絡め香り高く炒り焼いた小布施の栗と合わせます。
この組み合わせ方はイタリアではよくある郷土料理になります。
ペレグリーノの海老料理は何度かいただきましたが、その日によって仕立て方や付け合わせ方が変わるので海老料理だけでも数多くのレパートリーがあります。
そしてその全てのお皿が群を抜いて最高に美味しいです。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
個人的に1番好きなのはもちろんこれ以上美味しい海老料理はこの世にありません。

○魚料理
宇和島より赤甘鯛、フレッシュな冬トリュフとの組み合わせ
四国愛媛宇和島の赤甘鯛をねかせ、ミディアムからミディアムレアで火入れをしています。
“シュクルート”とはアルザスの伝統的な食品加工品のことを言います。
キャベツの自然発酵により作られます。
イタリアピエモンテの冬トリュフと白ワインと”エシャロットのソース”と”ブールブランソース”と合わせていただきます。
“ブールブランソース”とは”白いバターソース”という意味でバターが主役のソースになります。
他にもエシャロットや白ワイン、白ワインビネガー、生クリーム等が材料になります。
フレンチの古典的な少しこってりめのソースですがそこまでしつこくはありません。
濃厚なソースですが素材の味を邪魔することなく淡白な魚によくあいます。
ソースに使われるワインはイタリアの自然派のラディコンが作り手の土着のブドウから作られた白ワインを使用しています。
組み合わせや付け合わせはその日ごとの食材により変わりますが、安定した美味しさの一皿になります。
魚の火入れ加減と塩加減が抜群なのでシンプルかつ最高に美味です。

●ドリンク③
白ワイン
リボラジャッラ100%
作り手はグラブナー
2009年ヴィンテージ

○旬の一皿
岩手広田の牡蠣のオイル煮、北海道から無農薬のポロ葱の蒸し煮添え
おおぶりの牡蠣を低温のオリーブでじっくりとオイル煮で火入れをしています。
牡蠣の生臭さなどは一切なく旨味だけが際立ちます。

○季節の特別料理
鹿児島より網どりされた真鴨のロースト
ヴェネトの旬野菜ラディッキオのローストと共に、サルサヴェルデ添え
雌の真鴨は脂がのっていて柔らかい肉質です。
これをレアに近い火入れにしあえて鉄分を感じられるように仕上げています。
イタリア野菜の女王のサラダ”ラディッキオ”をそえ真鴨のもも肉と手羽のソースとあわせていただきます。

●ドリンク④
赤ワイン
メルロー100%
作り手はラディコン
2001年ヴィンテージ

○第一の料理
パルマ伝統郷土料理 トルテッリ•ディ•エルベッタ”
こちらはラビオリのパスタになります。
ラビオリには北海道に住んでるイタリア人が作るリコッタチーズと群馬県産の縮みほうれん草を中に詰めています。
茹で汁とピエモンテ産の発酵バターをかけただけになります。
赤牛のパルミジャーノレッジャーノを上には粗く、下には細かくすっています。
粉の香りと甘味が引き出されたパスタになります。
ラヴィオリをナイフで切ると青菜の香りが立ち込める絶品のパスタになります。
これぞ”聖地のパスタ”になります。

○メイン料理
兵庫県神戸ビーフフィレ肉の紀州備長炭炭火焼き
南イタリア産野菜プンタレッレのインサラータ添え
肉はA5ランクの牛肉になりますがブランドなどは気にせず、生産者の中でも赤身の旨味の強いものを選んでる仕入れています。
炭火焼きにし藁で香りをつけ焼きミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
本日の肉は旨味が強いため、いつもより温度を控えての火入れになります。
プンタレッレにアクセントは台湾の胡椒マーガオと組み合わせていただきます。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
数多くのステーキ専門店がありますが、個人的にはペレグリーノのステーキが1番美味しいです。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。

第2部
手動生ハムスライサーを使った
肉加工品のコース

●ドリンク⑤
赤ワイン
バローロ
2010年ヴィンテージ

○生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーになります。

①先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。

②同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。

③異素材と組み合わせでより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた”岩手県遠野米4号”を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

○生ハム②
ボローニャ特産”モルタデッラ”
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。

①先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。

②同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。

③異素材と組み合わせでより魅力を引き出します
リグーリアでの定義に基づいて作られた”フォカッチャ”に乗せて
こちらは北海道の雪の下で1年間熟成させたジャガイモ”いんかのめざめを使用しています。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。
生ハムの塩味がジャガイモの甘味をより引立たせています。

○生ハム③
ヴェネト産”サラミ”
北イタリア産白ワインにニンニクを加えて作られた化学調味料不使用のサラミになります。
着色料など使用していないため、色味が薄いですがこれが本物のサラミになります。
自家製平焼きとの組み合わせでいただきます。
使われてる小麦は”スペルト小麦”になります。
“スペルト小麦”は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。
小麦本来の甘味が楽しめ、生ハムの塩加減との相性も抜群になります。

●ドリンク⑥
赤ワイン
ロンバルディア

○生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。

①長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。

②パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに”聖地の秘宝”になります。

○生ハム⑤
ジベッロ村のクラテッロネロ”希少なパルマ黒豚の幻の逸品、ジベッロでの仕立て 
こちらはイタリアの”生ハムの王様”と呼ばれる生ハムになります。
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品になり、年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚の”クラテッロ”のプロシュートの3倍の値段がします。
“クラテッとは腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんな”クラテッロ”をいただけるのは当店のみになります。
どの生ハムよりも味わいが強く旨味が凝縮されています。
そのためコースの最後の提供になります。
“聖地の秘宝”と並ぶ聖地ペレグリーノでしかいただけない完全無欠の”究極の一品”になります。

①まずはそのままいただきます。

②最後はほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタに”クラテッロ”を組み合わせていただきます。
噛み締めるほどに生ハムの濃い旨味が口いっぱいに広がります。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける”究極の一品”になります。

●ドリンク⑦
甘口の白ワイン
デチョートベソワール
ガルガーネのブドウを陰干しにして作られ、酸化防止剤など不使用のものになります。
酸味を感じますがデザートとの相性がとても素晴らしいです。

○フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

○苺:古都華

●ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

  • 聖地”ペレグリーノ”

  • 唯一無二の夢の劇場型レストラン

  • 夢の扉の先にある無限の夢をみにいこう。

  • 静寂に佇むその姿、まさに王者に相応しい。

  • “聖地百景” 聖地の”ナイアガラ”

  • 聖地のパスタ

  • 聖地発祥

  • 聖地の秘宝

2022/07/28 更新

42回目

2021/12 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

Merry Pellegrino 、聖なる夜を聖地で過ごす

ペレグリーノ

The Tabelog Award 2021 Gold受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD2020 Japan Top Restaurants 86位

Merry Pellegrino、聖なる夜を聖地で過ごす
永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
年内最終日の営業日であるクリスマスイブにて訪問できとても光栄です。
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
この世の最高値は聖地にあります。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。
白トリュフにあわせワインもグレードをあげています。

第1部
季節の食材コース
本日は白トリュフが存分に楽しめる11.12月の2ヶ月限定のコースになります。
☆マークは白トリュフを使った料理になります。

ドリンク①
白ワイン
ヴィトフスカソーロ
2013年ヴィンテージ

初めの料理
☆ 長野のぎたろう軍鶏、丸ごと一羽煮出した"ブロード”
詰め物をした小さなラヴィオリ”カペレッティを浮かべて
”カペレッティインブロード
「小さな帽子」という意味のパスタになります。
スープは長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロードになります。
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく延べ20時間以上火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら60℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
パスタの中身の餡は軍鶏のもも肉と白トリュフになります。
軍鶏をまるまる堪能できる究極の一品になります。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。
スープの中にも白トリュフをたっぷり削っているので香りも華やかです。
この時期だけしかいただけない貴重な一品かつとても贅沢な一品になります。

ドリンク②
シャンパーニュ
ブランドブラン
2014年ヴィンテージ

表記にはない一品
☆スフォルマート
ルタバガというスウェーデン産の蕪を使用したスフォルマートになります。
“スフォルマート”とは蒸し焼きフランといった甘くないプリンのような食べ物になります。
野菜で作られることが多く前菜にもメインにもなる一品になります。
白トリュフを細かく潰したのをのせ更に上から白トリュフを擦っています。
優しい蕪の甘味と白トリュフの香りが口いっぱいに広がります。

前菜
☆北海道熊石の海老を優しく繊細な調理、
縮みほうれん草添え
独特な質感を楽しむ料理
甘味と旨味を引き出すために新鮮な状態のものをねかせてたものを低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
群馬県産の茎主体の縮みほうれん草を蒸し煮にしており本来の甘味が感じられます。
白トリュフは千切りにして上にのせています。
口の中で柔らかな味わいと牡丹海老と長野県産の縮みほうれん草の甘みと甘みの掛け合わせが絶品です。
白トリュフの切り方や削り方をあえて変えることで印象ががらりと変わります。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク③
白ワイン
シャルドネブッシャローネ

季節の特別料理
★仏ランド産フォワグラと徳島産さつまいも 白トリュフ風味
フランス産鴨フォワグラの”ティエピド"
徳島鳴門里浦町より"里むすめ"との組み合わせになります。
ティエピドとは常温という意味になります。
フォアグラはテリーヌにして切り分けて常温のままおいといたものになります。
さつまいもはローストして皮を外しています。
この「里むすめ」という品種のさつまいもは徳島産のもので潮風がふく環境で栽培されており、甘いだけでなくミネラルが多く含まれています。
フォアグラを削ったものを間に挟みイタリア産の蜂蜜にトリュフの皮をくだいたものを加え、塩のみで味を整えています。
このまま切り分けて白トリュフとさつまいもを一緒にいただきます。
口の中で全てが一体となり想像を超える旨味と甘味が広がります。
この時期だけでしかいただくことができない最高の一品になり、衝撃的な美味が襲いかかってきます。
この料理にまた出会えたことが何よりも嬉しいです。
これぞ”白い奇跡”になります。

ドリンク④
白ワイン
ピノグリージョ
作り手はグラブナー
2006年ヴィンテージ

魚料理
兵庫県淡路島の真鯛の紀州備長炭炭火焼きと伊産のカルチョーフィ•スピネのブラザート
北イタリア伝統のサルサヴェルデのアクセント
旨味がのったを白甘鯛をローストし、かつ蒸し煮にし一緒になじませながらアーチチョークと組み合わせています。
白甘鯛はミディアムからミディアムレアの火入れ加減になります。
アーティチョークのあくが心地よいハーモニーを奏でています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。
組み合わせや付け合わせはその日ごとの食材により変わりますが、安定した美味しさの一皿になります。
魚の火入れ加減と塩加減が抜群なのでシンプルかつ最高に美味です。

ドリンク⑤
赤ワイン
ピエモンテ
メビオーロ
1994年ヴィンテージ

第一の料理
☆めん棒でのばす手打ちパスタ
白トリュフのパスタ 温泉卵名古屋コーチン
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
そのパスタにピエモンテのバターに茹でたパスタの出汁汁を加えパスタと良く絡め盛りつけた後に卵を加えます。
卵は名古屋コーチンを温泉卵にし50℃で温めたものをパスタにそのまま加え、最後に白トリュフを削ります。
卵は白トリュフと相性がいいため現地イタリアではこの組み合わせで食べられることが多いそうです。
まずはパスタをそのままいただき、次に白トリュフと卵で組み合わせていただきます。
白トリュフのこの時期だけしかいただけない究極のパスタになります。
これぞまさに”聖地のパスタ”になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
ブルネロディモンタチーノ

メイン料理
鹿児島県産のオナガ鴨の紀州備長炭炭火焼き
赤チコリのローストと温かいポレンタ添え
白トリュフを贅沢にたっぷり上から擦っています。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。
人生史上最高に美味な鴨料理です。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑤
ロゼのスパークリング
メビオーロ100%

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のものになり化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
リグーリアでの定義に基づいて作られたフォカッチャに乗せて
グアンチャーレとは白豚の頬肉のこと
脂と赤みの味わいの両方を味わえる生ハムになります。
北海道の雪の下で1年間熟成させたジャガイモの品種いんかのめざめを使用しています。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。
生ハムの塩味がジャガイモの甘味をより引き立たせています。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
まずはフィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
ラルドの脂とういきょうの甘味がより引き立つ一品になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
モンテボーノ

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
フレッシュなナポリの水牛モッツァレラチーズとの組み合わせ
3:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに”聖地の秘宝”になります。

生ハム⑤
ジベッロ村のクラテッロネロ
”希少なパルマ黒豚の幻の逸品
イタリアの生ハムの王様
パルマ ジベッロ村特産 クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸
品になります。
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:次にジベッロでの仕立て
ほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。
3:香りと余韻を楽しむ食べ方
白トリュフをスライスしクラテッロで包んでいただきます。
濃い味わいのクラテッロと芳醇な香りの白トリュフが組み合わさることでしか生まれません。
口の中で白トリュフの香りが広がり余韻も長く残り、無限の幸せが押し寄せてきます。

ドリンク⑦
甘口の白ワイン
マグナムボトルの甘口
ガルガーネ

フィナーレ
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
秋の特選の組み合わせで
このジェラートは開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
モンブラン、イタリアではモンテビアンコと呼ばれます。
小布施の栗を使用しています。
9月に収穫した栗を11月までねかせ、6時間ほどローストし栗本来の甘みが楽しめる一品になります。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

  • 聖地”ペレグリーノ”

  • 聖地を守護する者

  • 静寂に佇むその姿、まさに王者に相応しい。

  • 聖地は歌う。

2022/02/20 更新

41回目

2021/12 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

The Tabelog Award 2021 Gold受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD2020 Japan Top Restaurants 86位

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
更に入り口付近にはイベント用で活躍する生ハムスライサーも設置されています。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。
白トリュフにあわせワインもグレードをあげています。

第1部
季節の食材コース
本日は白トリュフが存分に楽しめる11.12月の2ヶ月限定のコースになります。
☆マークは白トリュフを使った料理になります。

ドリンク①
フランス産シャンパーニュ
ユリスコラン

初めの料理
☆ 長野のぎたろう軍鶏、丸ごと一羽煮出した"ブロード”
詰め物をした小さなラヴィオリ”カペレッティを浮かべて
”カペレッティインブロード
「小さな帽子」という意味のパスタになります。
スープは長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロードになります。
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく延べ20時間以上火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら60℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
パスタの中身の餡は軍鶏のもも肉と白トリュフになります。
軍鶏をまるまる堪能できる究極の一品になります。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。
スープの中にも白トリュフをたっぷり削っているので香りも華やかです。
この時期だけしかいただけない貴重な一品かつとても贅沢な一品になります。

旬の一皿
☆大間の黒崎のクルード
ペッシュクルード
青森大間の中トロ寝かせて塩のみで味を整えています。
上には白トリュフを贅沢に擦っています。
トロの脂の旨味と白トリュフの芳醇な香りがマッチしておりこの上なく最高の味わいを演出しています。

ドリンク②
赤ワイン
メビオーロ
1994年ヴィンテージ

前菜
☆北海道熊石の海老を優しく繊細な調理、
縮みほうれん草添え
独特な質感を楽しむ料理
甘味と旨味を引き出すために新鮮な状態のものをねかせてたものを低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
群馬県産の茎主体の縮みほうれん草を蒸し煮にしており本来の甘味が感じられます。
白トリュフは千切りにして上にのせています。
口の中で柔らかな味わいと牡丹海老と長野県産の縮みほうれん草の甘みと甘みの掛け合わせが絶品です。
白トリュフの切り方や削り方をあえて変えることで印象ががらりと変わります。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

第一の料理
☆めん棒でのばす手打ちパスタ
白トリュフのパスタ 温泉卵名古屋コーチン
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
そのパスタにピエモンテのバターに茹でたパスタの出汁汁を加えパスタと良く絡め盛りつけた後に卵を加えます。
卵は名古屋コーチンを温泉卵にし50℃で温めたものをパスタにそのまま加え、最後に白トリュフを削ります。
卵は白トリュフと相性がいいため現地イタリアではこの組み合わせで食べられることが多いそうです。
まずはパスタをそのままいただき、次に白トリュフと卵で組み合わせていただきます。
白トリュフのこの時期だけしかいただけない究極のパスタになります。
これぞまさに”聖地のパスタ”になります。

ドリンク③
白ワイン
リボラジャッラ
作り手グラブナー
2008年ヴィンテージ

季節の特別料理
★仏ランド産フォワグラと徳島産さつまいも 白トリュフ風味
フランス産鴨フォワグラの”ティエピド"
徳島鳴門里浦町より"里むすめ"との組み合わせになります。
ティエピドとは常温という意味になります。
フォアグラはテリーヌにして切り分けて常温のままおいといたものになります。
さつまいもはローストして皮を外しています。
この「里むすめ」という品種のさつまいもは徳島産のもので潮風がふく環境で栽培されており、甘いだけでなくミネラルが多く含まれています。
フォアグラを削ったものを間に挟みイタリア産の蜂蜜にトリュフの皮をくだいたものを加え、塩のみで味を整えています。
このまま切り分けて白トリュフとさつまいもを一緒にいただきます。
口の中で全てが一体となり想像を超える旨味と甘味が広がります。
この時期だけでしかいただくことができない最高の一品になり、衝撃的な美味が襲いかかってきます。
この料理にまた出会えたことが何よりも嬉しいです。
これぞ”白い奇跡”になります。

魚料理
愛媛宇和島より白甘鯛炭火焼きと伊産のカルチョーフィ•スピネのブラザート
北イタリア伝統のサルサヴェルデのアクセント
旨味がのったを白甘鯛をローストし、かつ蒸し煮にし一緒になじませながらアーチチョークと組み合わせています。
白甘鯛はミディアムからミディアムレアの火入れ加減になります。
アーティチョークのあくが心地よいハーモニーを奏でています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。
組み合わせや付け合わせはその日ごとの食材により変わりますが、安定した美味しさの一皿になります。
魚の火入れ加減と塩加減が抜群なのでシンプルかつ最高に美味です。

ドリンク④
赤ワイン
作り手はパオラベア
2009年ヴィンテージ

メイン料理
兵庫県神戸ビーフ ヒレ肉の紀州備長炭炭火焼き
南イタリア産野菜プンタレッレ”インサラータを付け合わせにしています。
A5ランクの牛肉になりますがブランドなどは気にせず、生産者の中でも赤身の旨味の強いものを選んでる仕入れています。
炭火焼きにし藁で香りをつけ焼きミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
アクセントに台湾産の黒胡椒まーがおを添えています。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
数多くのステーキ専門店がありますが、個人的にはペレグリーノのステーキが1番美味しいです。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑤
ロゼのスパークリング
メビオーロ100%

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のものになり化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
リグーリアでの定義に基づいて作られたフォカッチャに乗せて
グアンチャーレとは白豚の頬肉のこと
脂と赤みの味わいの両方を味わえる生ハムになります。
北海道の雪の下で1年間熟成させたジャガイモの品種いんかのめざめを使用しています。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。
生ハムの塩味がジャガイモの甘味をより引き立たせています。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
まずはフィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
ラルドの脂とういきょうの甘味がより引き立つ一品になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
モンテボーノ

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
フレッシュなナポリの水牛モッツァレラチーズとの組み合わせ
3:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに”聖地の秘宝”になります。

生ハム⑤
ジベッロ村のクラテッロネロ
”希少なパルマ黒豚の幻の逸品
イタリアの生ハムの王様
パルマ ジベッロ村特産 クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸
品になります。
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:次にジベッロでの仕立て
ほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける”究極の一品”になります。
3:香りと余韻を楽しむ食べ方
白トリュフをスライスしクラテッロで包んでいただきます。
濃い味わいのクラテッロと芳醇な香りの白トリュフが組み合わさることでしか生まれません。
口の中で白トリュフの香りが広がり余韻も長く残り、無限の幸せが押し寄せてきます。

ドリンク⑦
白ワイン
マグナムボトルの甘口
ガルガーネ
2003年ヴィンテージ

フィナーレ
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
秋の特選の組み合わせで
このジェラートは開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
モンブラン、イタリアではモンテビアンコと呼ばれます。
小布施の栗を使用しています。
9月に収穫した栗を11月までねかせ、6時間ほどローストし栗本来の甘みが楽しめる一品になります。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2022/02/18 更新

40回目

2021/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top Restaurant 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。
白トリュフにあわせワインもグレードをあげています。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース
本日は白トリュフが存分に楽しめる11.12月の2ヶ月限定のコースになります。
☆マークは白トリュフを使った料理になります。

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
ノン ドサージュ
2012年ヴィンテージ

初めの料理
☆ 長野のぎたろう軍鶏、丸ごと一羽煮出した"ブロード”
詰め物をした小さなラヴィオリ”カペレッティを浮かべて
”カペレッティインブロード
「小さな帽子」という意味のパスタになります。
スープは長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロードになります。
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく延べ20時間以上火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら60℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
パスタの中身の餡は軍鶏のもも肉と白トリュフになります。
軍鶏をまるまる堪能できる究極の一品になります。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。
スープの中にも白トリュフをたっぷり削っているので香りも華やかです。
この時期だけしかいただけない貴重な一品かつとても贅沢な一品になります。
 
旬の一皿
☆三重県より 鯖のクルード
本日は5.3キロの個体のもので、バターのようなきめ細かな脂をしています。
生のまま寝かせ旨味を引き出しています。
皮目を脂が融解するくらいに炙り白トリュフを削りいただきます。
店内に白トリュフの香りが広がりなんとも芳醇な香りに包まれます。
鯖本来の旨味も強いので白トリュフに負けず見事に調和されています。
身は腹と背中の両方の部位を味わえます。
究極にシンプルな一品ですが、そのため一切の誤魔化しが効かない素材本来の味を楽しめる素晴らしい一品になります。

ドリンク②
白ワイン
ヴェネチアジューリア州
ピノグリージョ
作り手はグラブナー
2006年ヴィンテージ
いまは栽培してない葡萄を使用してつくられています。
葡萄の果皮をつけるので赤ワインのように重厚な味わいを楽しめる白ワインになります。

前菜
☆北海道古平より牡丹海老を優しく繊細な調理、縮みほうれん草添え
独特な質感を楽しむ料理
甘味と旨味を引き出すために新鮮な状態のものをねかせています。
牡丹海老を低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと牡丹海老と長野県産の縮みほうれん草の甘みと甘みの掛け合わせが絶品です。
白トリュフの切り方や削り方をあえて変えることで印象ががらりと変わります。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

魚料理
愛媛八幡浜より白甘鯛と仏産のカルチョーフィのブラザート
旨味がのったものをローストし、かつ蒸し煮にし一緒になじませながらアーチチョークと組み合わせています。
白甘鯛はミディアムからミディアムレアの火入れ加減になります。
アーティチョークのあくが心地よいハーモニーを奏でています。
組み合わせや付け合わせはその日ごとの食材により変わりますが、安定した美味しさの一皿になります。
魚の火入れ加減と塩加減が抜群なのでシンプルかつ最高に美味です。

ドリンク③
白ワイン
シャルドネブッシャローネ
作り手はアルドコンテルノ
シャルドネ100%で作られる、3大シャルドネの1つになります。

第一の料理
☆めん棒でのばす手打ちパスタ
白トリュフのパスタ 温泉卵名古屋コーチン
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
そのパスタにピエモンテのバターに茹でたパスタの出汁汁を加えパスタと良く絡め盛りつけた後に卵を加えます。
卵は名古屋コーチンを温泉卵にし50℃で温めたものをパスタにそのまま加え、最後に白トリュフを削ります。
卵は白トリュフと相性がいいため現地イタリアではこの組み合わせで食べられることが多いそうです。
まずはパスタをそのままいただき、次に白トリュフと卵で組み合わせていただきます。
白トリュフのこの時期だけしかいただけない究極のパスタになります。
これぞまさに”聖地のパスタ”になります。

季節の特別料理
★仏ランド産フォワグラと徳島産さつまいも 白トリュフ風味
フランス産鴨フォワグラの”ティエピド"
徳島鳴門里浦町より"里むすめ"との組み合わせになります。
ティエピドとは常温という意味になります。
フォアグラはテリーヌにして切り分けて常温のままおいといたものになります。
さつまいもはローストして皮を外しています。
この「里むすめ」という品種のさつまいもは徳島産のもので潮風がふく環境で栽培されており、甘いだけでなくミネラルが多く含まれています。
フォアグラを削ったものを間に挟みイタリア産の蜂蜜にトリュフの皮をくだいたものを加え、塩のみで味を整えています。
このまま切り分けて白トリュフとさつまいもを一緒にいただきます。
口の中で全てが一体となり想像を超える旨味と甘味が広がります。
この時期だけでしかいただくことができない最高の一品になり、衝撃的な美味が襲いかかってきます。
この料理にまた出会えたことが何よりも嬉しいです。
これぞ”白い奇跡”になります。

ドリンク④
赤ワイン
トスカーナ州
サンジョベーゼ
ブルネロディモンタチーノ
2011年ヴィンテージ

メイン料理
兵庫県神戸ビーフ ヒレ肉の紀州備長炭炭火焼き
南イタリア産野菜プンタレッレ”インサラータを付け合わせにしています。
A5ランクの牛肉になりますがブランドなどは気にせず、生産者の中でも赤身の旨味の強いものを選んでる仕入れています。
炭火焼きにし藁で香りをつけ焼きミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
アクセントに台湾産の黒胡椒まーがおを添えています。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
数多くのステーキ専門店がありますが、個人的にはペレグリーノのステーキが1番美味しいです。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑤
シャンパーニュ
フランス産の自然派の作り手
ブランドノワール
作り手はクレモン ペルスヴァル
ピノノワールが主体のシャルドネをブレンドし、赤ワインのニュアンスで作られたワインになります。

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
新潟県新津の「ごま八珍柿」との組み合わせでいただきます。
タンニンが黒く変化した"ごま"が特徴の柿になります。
水々しくシャリッとした歯ごたえと自然な甘さが楽しめる柿になります。
生ハムの塩加減と柿の甘味があわさることで、より深い味わいが引き出されています。

ドリンク⑥
赤ワイン
ピエモンテ州
メビオーロ
イタリアワインの女王バルバレスコ

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
フレッシュなモッツァレラチーズとの組み合わせ
3:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに”聖地の秘宝”になります。

生ハム④
ジベッロ村のクラテッロネロ
”希少なパルマ黒豚の幻の逸品
イタリアの生ハムの王様
パルマ ジベッロ村特産 クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸
品になります。
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:次にジベッロでの仕立て
ほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。
3:香りと余韻を楽しむ食べ方
白トリュフをスライスしクラテッロで包んでいただきます。
濃い味わいのクラテッロと芳醇な香りの白トリュフが組み合わさることでしか生まれません。
口の中で白トリュフの香りが広がり余韻も長く残り、無限の幸せが押し寄せてきます。

ドリンク⑦
甘口の白ワイン
葡萄を陰干しにして作られる甘口のワインになります。
酸化防止剤を使っておらず、酸味を感じますがデザートとの相性がとても素晴らしいです。

フィナーレ
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
秋の特選の組み合わせで
このジェラートは開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
モンブラン、イタリアではモンテビアンコと呼ばれます。
小布施の栗を使用しています。
9月に収穫した栗を11月までねかせ、6時間ほどローストし栗本来の甘みが楽しめる一品になります。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

  • 聖地”ペレグリーノ”

  • 人々が聖地と謳うレストラン

  • 夢の扉の先にある無限の夢をみにいこう。

  • 静寂に佇むその姿、まさに王者に相応しい。

  • 聖地を守護する神々、無限の幸福を人々へ運ぶ。

  • これぞ”白い奇跡”

  • 聖地は歌う。

  • これぞ”聖地の秘宝”

  • 無限の夢はここにある。

2021/12/12 更新

39回目

2021/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース
本日は白トリュフが存分に楽しめる11.12月の2ヶ月限定のコースになります。

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ
白トリュフにあわせワインもグレードをあげています。

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
白トリュフを手で潰しそのかけらを少々ブロードに加えます。
また白トリュフの香りを立たせるため、65℃よりも温め直し香りを引きたたせています。
途中から温度が下がりブロードの旨味が伝わりやすくなります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。
白トリュフの香りと余韻が伝わる素晴らしい一品になります。

旬の一皿
鹿児島の出水より鯵のクルード
旨味の強い鯵を切り塩で締めています。
そこにたっぷりと白トリュフを削ります。
店内に白トリュフの香りが広がりなんとも芳醇な香りに包まれます。
鯵本来の旨味も強いので白トリュフに負けず見事に調和されています。
シンプルな一品ですが素材の良さが伝わる素晴らしい一品になります。

ドリンク②
白ワイン
アルドコンテルノ
シャルドネブッシャローネ

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
そのパスタにピエモンテのバターに茹でたパスタの出汁汁を加えパスタと良く絡め盛りつけた後に卵を加えます。
卵は名古屋コーチンを温泉卵にし50℃で温めたものをパスタにそのまま加え、最後に白トリュフを削ります。
卵は白トリュフと相性がいいため現地イタリアではこの組み合わせで食べられることが多いそうです。
まずはパスタをそのままいただき、次に白トリュフと卵で組み合わせていただきます。
白トリュフのこの時期だけしかいただけない究極のパスタになります。
これぞまさに聖地のパスタになります。

前菜
大間より黒鮪の紀州備長炭炙り
赤身と中トロの部位を使用しています。
火で炙ることにより鮪の上質な脂が溶け出しより美味しくいただけます。
鮪は本来刺身やお寿司など生の状態でいただくのが美味しい食べ方と言われていますが、これはまた別の贅沢で最高の食べ方だと思います。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。
鮪の美味しさがより強調されており、肉にも負けない極上の一品になります。

ドリンク③
白ワイン
フリウリヴェネチアジューリア州
リボラジャッラ
2008年ヴィンテージ

季節の特別料理
フランス産鴨フォワグラの”ティエピド"
徳島鳴門里浦町より"里むすめ"との組み合わせ
ティエピドとは常温という意味になります。
フォアグラはテリーヌにして切り分けて常温のままおいといたものになります。
さつまいもはローストして皮を外しています。
この「里むすめ」という品種のさつまいもは徳島産のもので潮風がふく環境で栽培されており、甘いだけでなくミネラルが多く含まれています。
フォアグラを削ったものを間に挟みイタリア産の蜂蜜にトリュフの皮をくだいたものを加え、塩のみで味を整えています。
このまま切り分けて白トリュフとさつまいもを一緒にいただきます。
口の中で全てが一体となり想像を超える旨味と甘味が広がります。
この時期だけでしかいただくことができない最高の一品になり、衝撃的な美味が襲いかかってきます。
この料理にまた出会えたことが何よりも嬉しいです。

ドリンク④
白ワイン
ピノグリージョ
2008年ヴィンテージ

魚料理
愛媛の宇和島より赤甘鯛
京都産のドライトマト
フランス産アーティチョーク
オープンでじっくりとローストした赤甘鯛とアーティチョークとドライトマトの蒸し煮の組み合わせはペレグリーノでは定番の一品になります。
組み合わせや付け合わせはその日ごとの食材により変わりますが、安定した美味しさの一皿になります。
魚の火入れ加減と塩加減が抜群なのでシンプルかつ最高に美味です。

ドリンク⑤
赤ワイン
バローロ

野菜料理
京都の赤万願寺唐辛子の”ペペロナータ”
水牛のモッツァレラの組み合わせ
赤万願寺唐辛子を1時間じっくりと焼き色をつけないように低温のオーブンで調理しています。
その薄皮と種を取り除いた焼き汁を赤万願寺唐辛子とともに冷やして浸しマリネしたものになります。
焼くだけで完成させているので、フランス産の塩以外の余計な調味料は一切使用していません。
まずはそのままペペロナータを裂くようにしていただきます。
続いて南イタリアカンパーニャの水牛のモッツァレラチーズと組み合わせていただきます。
ペペロナータのもつ素材本来の甘みが楽しめる素晴らしい一品になります。

メイン料理
神戸ビーフ ヒレ肉の紀州備長炭炭火焼き
付け合わせはういきょうのサラダになります。
炭火焼きにし藁で香りをつけ焼きミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
アクセントにカンボジア産の黒胡椒を添えています。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
数多くのステーキ専門店がありますが、個人的にはペレグリーノのステーキが1番美味しいです。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑥
シャンパーニュ
フランス産の自然派のシャンパーニュ
シャルドネ、ピノノワールをブレンド
クレモン ペルスヴァル

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2: 香りと余韻を楽しむ食べ方
白トリュフをスライスしモルタデッラで包んだ食べ方になります。
3:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
使われてる小麦はスペルト小麦になります。
スペルト小麦は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

ドリンク⑦
赤ワイン
ブルネッロ ディ モンタルチーノ
2010年ヴィンテージ
イタリア三大銘酒としてバローロやバルバレスコと並び最も高貴なイタリアワインになります。

生ハム④
ジベッロ村のクラテッロネロ
”希少なパルマ黒豚の幻の逸品
イタリアの生ハムの王様
パルマ ジベッロ村特産 クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸
品になります。
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:次にジベッロでの仕立て
ほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

ドリンク⑧
甘口の白ワイン
ヴィンサント

フィナーレ
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
秋の特選の組み合わせで
モンブラン、イタリアではモンテビアンコと呼ばれます。
小布施の栗を使用しています。
9月に収穫した栗を11月までねかせ、6時間ほどローストし栗本来の甘みが楽しめる一品になります。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。

ドリンク⑨
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/18 更新

38回目

2021/10 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。


第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

小さな料理
明石の真鯛のクルード
アルバ産の白トリュフを上から削りフランスの塩だけで味を整えています。
白トリュフの芳醇な香りが店内に広がります。
10月末なのでまだ本格的な白トリュフコースではないにも関わらず、いただけて幸せです。
そして何より鯛と白トリュフだけの組み合わせにも関わらず、それだけで完結した料理に仕上がってるのに驚きです。

ドリンク②
白ワイン
ベルメンティーノ

野菜料理
京都の赤万願寺唐辛子の”ペペロナータ”
水牛のモッツァレラの組み合わせ
赤万願寺唐辛子を1時間じっくりと焼き色をつけないように低温のオーブンで調理しています。
その薄皮と種を取り除いた焼き汁を赤万願寺唐辛子とともに冷やして浸しマリネしたものになります。
焼くだけで完成させているので、フランス産の塩以外の余計な調味料は一切使用していません。
まずはそのままペペロナータを裂くようにしていただきます。
続いて南イタリアカンパーニャの水牛のモッツァレラチーズと組み合わせていただきます。
ペペロナータのもつ素材本来の甘みが楽しめる素晴らしい一品になります。

季節料理
秋刀魚の料理
北イタリア伝統のサルサヴェルデと共に
紙で巻いてスティック状にしていただきます。
北海道根室の秋刀魚を3枚におろし骨を抜いたものを、特製に配合した生地のものになり秋刀魚をまるまる包揚げ中心が少し生で滑らかにミディアムくらいの火入れ加減で仕上げています。
ペレグリーノの真骨頂の火入れは揚げ物でも光ります。
サルサヴェルデソースと共にいただきます。
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。
前回よりもより美味しく仕上げられています。
進化が止まりません。

ドリンク③
白ワイン
シャルドネブッシャローネ
作り手はアルドコンテルノ

特別な料理
自家製のライ麦パン
熊本天草より赤雲丹との組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて、直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
京都府産の唐辛子をアクセントにして組み合わせています。
手で持っていただきます。
雲丹とこのライ麦パンの組み合わせは王道であり最高です。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

前菜
北海道古平で水揚げされた牡丹海老
仏産のカルチョーフィのブラザート
優しく繊細な火入れをしており、蒸し煮にしバターを加えています。
最後にアクセントで京都産のフルーツトマトでつくる自家製のドライトマトをペーストにしています。
調味料は最初からいれると味が強くなりすぎてしまうので、吹きかける程度にしています。
低音でローストしいい状態にしあげたものに、海老の頭と足をすりつぶしたパウダーを加えて仕上げます。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
ペレグリーノの海老料理は何度かいただきましたが、その日によって仕立て方や付け合わせ方が変わるので海老料理だけでも数多くのレパートリーがあります。
そしてその全てのお皿が群を抜いて最高に美味しいです。
個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク④
赤ワイン
メビオーロ
女王バルバレスコ

魚料理
鹿児島シブ鯛の紀州備長炭炭火焼き
付け合わせはういきょうのサラダとトマト
いつもながらの抜群の火入れで鯛の旨味を引き出しています。
さっぱりとしたういきょうのサラダとの相性も抜群です。

魚料理
メヒカリの紀州備長炭炭火焼き
リコッタチーズ
二子玉川の寿司の名店「すし 㐂邑」さんにて一夜干しにしたものをいただいたことがあるそうです。
その時からいつか自分も扱ってみたいと思われていたそうです。
このメヒカリも抜群の火入れで美味しくて感動しました。
ついつい白いご飯と一緒に食べたくなってしまいました。
こういう貴重な一品との出会いがあるからこそ何度でも訪れたくなります。

ドリンク⑤
赤ワイン
メビオーロ
バルバレスコ

第一の料理
綿棒でのばす手打ちパスタ
イタリア産フレッシュポルチーニ茸
フェットゥチーネ
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
トスカーナ料理とローマ料理で人気のあるパスタの一種になり、卵と小麦粉から作られる平打ち麺で通常は小麦粉100gごとに1個の卵で作られます。
同じ平打ち麺のタリアテッレと良く似ていますが、タリアテッレは幅5mm程度となりフェットゥチーネは幅7.5mm前後のためやや幅広いパスタになります。
伝統的には新鮮な生パスタで使用されるそうです。
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
手前のポルチーニ茸のペーストがのっていないパスタをまずはそのまま味わいます。 
咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
次にポルチーニ茸のペーストと組み合わせていただきます。
ポルチーニ茸の香りと優しく滑らかな舌触りがたまりません。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
これぞ聖地のパスタになります。
余ったペーストはリグーリアでの定義に基づいて作られたフォカッチャと組み合わせていただきます。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。
北海道の雪の下で1年間熟成させたジャガイモの品種「いんかのめざめ」を使用しています。
ジャガイモの甘味、ポルチーニの旨味いやはや一皿で一体どれだけの味を楽しませてくれるのか。
こんなお皿はこの世に存在しないです。
無限の夢が詰まった聖地ならではの一品になります。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑥
白ワイン
ヴィトフスカ
2015年ヴィンテージ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせにていただきます。
使われてる小麦はスペルト小麦になります。
スペルト小麦は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。
ラルドの上質な脂と小麦の甘味があわさる極上の味わいが楽しめます。

ドリンク⑦
白ワイン
リボラジャッラ
作り手はグラブナー

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
36ヶ月熟成のものになります。
1:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。
2:新潟県佐渡島の黒ダイヤと呼ばれる黒無花果「おぎビオレー」との組み合わせでいただきます。
この無花果は病害虫に弱いので栽培が難しく、さらに実が熟すのが早く出荷を見極めるのが難しいそうです。
生産農家さんも少ない品種の高級イチジクは普通のイチジクよりも糖度が高く、味わいも濃厚で皮が薄いので皮ごと食べられます。
普通のイチジクが糖度10前後なのに対し、このおぎビオレーは糖度が20以上になり完熟のものであれば25を超えるほどの糖度をほこります。
聖地の黒いダイヤと人々は呼びます。

ドリンク⑧
赤ワイン

生ハム⑤
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品になり、年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
どの生ハムよりも味わいが強く旨味が凝縮されています。
そのためコースの最後の提供になります。
聖地の秘宝と並ぶ聖地ペレグリーノのでしかいただけない完全無欠の究極の一品になります。

ドリンク⑨
甘口の白ワイン
ヴィンサント
2000年ヴィンテージ

フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑩
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/18 更新

37回目

2021/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。


第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

郷土料理
ピァディーナはイタリアン北部ロマーニャ地方の郷土料理になります。
小麦粉を円形に薄く伸ばして鉄板焼きなどで焼いて作り、二つ折りにしてチーズやハム、野菜などを挟んで食べます。
自家製の小麦を練り発酵させて焼き上げています。
青森県の津軽の島海老とその卵を挟んでいます。
小麦の甘味と海老の甘味があわさり優しく繊細な味わいが楽しめます。

ドリンク②
赤ワイン
バルベーラ

前菜
フレッシュポルチーニ茸のスフォルマート
スフォルマートとは日本でいう茶碗蒸しのようなもので、オーブンで湯煎焼きにした卵料理のことを指します。
野菜を合わせて使うことが多く、とてもヘルシーでベジタリアンにも人気の一品です。
イタリア産のフレッシュポルチーニ茸の笠の部分に火を入れた後にピューレ状にし卵白で泡立てオープンで焼き上げています。
ポルチーニの軸の部分はローストして付け合わせにしています。
ポルチーニ茸のローストとはまた違う優しい味わいが楽しめます。
1つの食材から様々な料理を生み出すシェフの技量が凄すぎます。
1つの食材から無限の料理を生み出します。

野菜料理
山鳩のサラダ
スコットランド産の山鳩の胸肉だけを優しく繊細に炭火で炙っています。
イタリアのエンダイブに山形県の天然の山葡萄、トマトと共に酸味を効かせたコンディメントソースとあわせています。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。
山鳩の火入れ加減も絶妙で最高の旨味を引き出しています。
更に驚くのが鳩肉とサラダとコンディメントソースのバランスです。
コース料理において存在感が薄いサラダがここまでの存在感を放つ一品にしあげています。
まさにメインになり得る一皿になります。

ドリンク③
白ワイン
リボラジャッラ
作り手はグラブナー

魚料理
鹿児島産のしぶ鯛
オーブンでローストしミディアムレアの状態の火入れ加減で仕上げており、しっとりとした食感です。
京都産の天日干しドライトマトとフランス産のアーティチョークの蒸し煮をつけあわせにしています。
火入れも抜群で鯛の旨味を最大限に引き出されています。

ドリンク④
赤ワイン
ピエモンテにいったらメビオーロに名前が変わる葡萄になります。
2007年ヴィンテージ

パスタ料理
パッパルデッレ
ボローニャ風ラグーソース
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
今回のパスタはパッパルデッレというイタリアのトスカーナ州でよく用いられるパスタになります。
幅広いリボン状をしておりタリアテッレに似ていますが、こちらのパスタの方が倍以上に幅広いパスタになります。
濃厚なミートソースや脂肪分の多いクリームソースで食べることが多いです。
油脂はほぼ使用せずに神戸牛のひれ肉と玉ねぎを炒め和え、肉の味を引き出し上からはチーズを削りいただきます。
このパスタの旨味ははっきり言って別格です。
このラグーソースの牛の旨味、パッパルデッレのもちもちした食感があわさり極上のハーモニーを奏でています。
これぞまさに聖地のパスタになります。

メイン料理
北海道の噴火湾の黒鮪の中トロ紀州備長炭炭火焼き
定置網の黒鮪を炭火焼きにししっとりと仕上げています。
付け合わせはイタリアのういきょうのサラダ
台湾の山胡椒まーがおを添えていただきます。
火を入れることで鮪の旨味を引き出し閉じ込めています。
まるでお肉のような断面、このグラデーションを生み出すシェフの神がかった火入れ加減が本当に素晴らしいです。
肉に負けないそれ以上の存在感を放ちます。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑤
白ワイン
ヴィトフスカ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2: 香りと余韻を楽しむ食べ方
白トリュフをスライスしモルタデッラで包んだ食べ方になります。
3:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
使われてる小麦はスペルト小麦になります。
スペルト小麦は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。
この小麦を20時間発酵させ酸味を加わっており、生ハムの塩味とのバランスが最高です。

ドリンク⑥
赤ワイン
バルバカルロ
4種類の葡萄を使用
1986年ヴィンテージ

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2: 新潟県佐渡島の黒ダイヤと呼ばれる黒無花果「おぎビオレー」との組み合わせでいただきます。
この無花果は病害虫に弱いので栽培が難しく、さらに実が熟すのが早く出荷を見極めるのが難しいそうです。
生産農家さんも少ない品種の高級イチジクは
普通のイチジクよりも糖度が高く、味わいも濃厚で皮が薄いので皮ごと食べられます。
普通のイチジクが糖度10前後なのに対し、このおぎビオレーは糖度が20以上になり完熟のものであれば25を超えるほどの糖度をほこります。
聖地の黒いダイヤと人々は呼びます。
3:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム④
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品になり、年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:最後はほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

ドリンク⑦
白ワイン
南イタリアシチリア
2000年ヴィンテージ

デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/17 更新

36回目

2021/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。


第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

前菜
北海道島牧で水揚げされた甘海老
薄緑色は甘海老の卵に火を入れて塩で味を整えたものになります。
リグーリアでの定義に基づいて作られたフォカッチャに乗せていただきます。
北海道の雪下で2年間熟成させたジャガイモの品種「いんかのめざめ」を使用しています。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。
ジャガイモ本来の甘味が楽しめます。
海老の甘味とジャガイモの甘味が合わさる最高の一品になります。

ドリンク②
白ワイン
ベルメンティーノ

野菜料理
京都の赤万願寺唐辛子の”ペペロナータ”
水牛のモッツァレラの組み合わせ
赤万願寺唐辛子を1時間じっくりと焼き色をつけないように低温のオーブンで調理しています。
その薄皮と種を取り除いた焼き汁を赤万願寺唐辛子とともに冷やして浸しマリネしたものになります。
焼くだけで完成させているので、フランス産の塩以外の余計な調味料は一切使用していません。
まずはそのままペペロナータを裂くようにしていただきます。
続いて南イタリアカンパーニャの水牛のモッツァレラチーズと組み合わせていただきます。
ペペロナータのもつ素材本来の甘みが楽しめる素晴らしい一品になります。

特別な料理
秋刀魚の料理
北イタリア伝統のサルサヴェルデと共に
紙で巻いてスティック状にしていただきます。
北海道根室の秋刀魚のパート包揚げ
生地は配合した特製のものになり秋刀魚をまるまる包揚げ中心が少し生で滑らかにミディアムくらいの火入れ加減で仕上げています。
ペレグリーノの絶妙な火入れは揚げ物でも光ります。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

ドリンク③
白ワイン
リボラジャッラ
作り手はグラブナー
2003年ヴィンテージ

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
熊本天草より赤雲丹との組み合わせ
タリアテッレ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
手前の雲丹がのってないパスタをまずはそのまま味わいます。 
咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。 
これぞまさに聖地のパスタになります。

第二の料理
大分より白甘鯛のロースト
仏産のカルチョーフィのブラザート
フランス産のアーティチョークの蒸し煮とドライトマトを付け合わせにしています。
少しねかせた白甘鯛をオーブンで優しく火を入れてミディアムレアくらいの火入れに仕上げています。
ブールブランソースとあわせていただきます。
ブールブランソースとは「白いバターソース」という意味でバターが主役のソースになります。
他にもエシャロットや白ワイン、白ワインビネガー、生クリーム等が材料になります。
フレンチの古典的な少しこってりめのソースですがそこまでしつこくはありません。
濃厚なソースですが素材の味を邪魔することなく淡白な魚によくあいます。
ペレグリーノの場合一般的なブールブランソースと作り方が異なります。
ソースに使われるワインはイタリアの自然派のラディコンが作り手の土着のブドウから作られた白ワインを1/20に煮詰めています。
更にエシャロットは食感をあえて残し、バターの代わりにマスカルポーネチーズを使用しています。
魚の火入れもさることながら、このソースは衝撃的に美味で驚きました。
ソースの美味しさもペレグリーノの特徴の1つだと思います。

季節料理
長野県松茸のロースト
白インゲン豆の煮込みにオリーブオイルを加え付け合わせ兼ソースにして仕上げています。
笠と軸を別々に火入れをしています。。
ピエモンテのバターと油と塩で甘味を引き出しており香ばしい香りが店内に広がります。
調理中から店内に広がる松茸の香りが素晴らしいです。
香りだけでも楽しめる上に口に運ぶと舌の上で香りが広がる至高の一品になります。
何より普段ならポルチーニ茸のところ今回は年に一度やるかどうかの松茸のローストだったのが感極まりました。
こういう一期一会のお皿との出会いがあるのもペレグリーノの魅力だと強く思います。

ドリンク④
白ワイン
三大シャルドネのひとつ
シャルドネブッシャローネ

青森県大間の黒鮪のロースト
赤身とトロの2種類の部位を紀州備長炭炭火焼きにした食べ比べになります。
付け合わせはういきょうのサラダになります。
アクセントにカンボジア産の完熟の黒胡椒を添えています。
鮪はミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
肉に引けを取らない圧倒的な存在感、鮪の旨味を火を入れることで最大限に引き出されています。
抜群に美味しいです。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑤
白ワイン

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
使われてる小麦はスペルト小麦になります。
スペルト小麦は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。
小麦本来の甘味が楽しめ、生ハムの塩加減との相性も抜群になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
ブルネッロ ディ モンタルチーノ
イタリア三大銘酒としてバローロやバルバレスコと並び最も高貴なイタリアワインになります。

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2: 新潟県佐渡島の黒ダイヤと呼ばれる黒無花果「おぎビオレー」との組み合わせでいただきます。
この無花果は病害虫に弱いので栽培が難しく、さらに実が熟すのが早く出荷を見極めるのが難しいそうです。
生産農家さんも少ない品種の高級イチジクは
普通のイチジクよりも糖度が高く、味わいも濃厚で皮が薄いので皮ごと食べられます。
普通のイチジクが糖度10前後なのに対し、このおぎビオレーは糖度が20以上になり完熟のものであれば25を超えるほどの糖度をほこります。
聖地の黒いダイヤと人々は呼びます。
3:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム④
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品になり、年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:最後はほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

ドリンク⑦
甘口の白ワイン
ヴィンサント
2000年ヴィンテージ

フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/15 更新

35回目

2021/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。


第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

前菜
青森津軽の島海老のビスク
フランス産の茸2種と水牛のモッツァレラチーズと組み合わせています。
ビスクとはクリームベースの滑らかで濃厚な味わいのフランスのスープになります。
裏漉しした甲殻類のクーリをベースとして作られるのが一般的です。
この海老のビスクは他のものとは次元が全く異なります。
海老の全ての旨さが凝縮されています。
人生における一番のビスクだと確信しました。

ドリンク②
白ワイン
ベルメンティーノ
香りと味が強い葡萄になります。

北海道根室の秋刀魚あげたもの
秋刀魚のパート包み焼き
秋刀魚をまるごと包揚げており、香ばしく仕上げ秋刀魚の火入れ加減も中心のレア感を残しており素晴らしいです。
ペレグリーノの真骨頂の火入れは揚げ物でも光ります。
イタリア産のういきょうのサラダを付け合わせにしています。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

青森県大間の本鮪の紀州備長炭炭火焼き
酸味の強い鮪の赤身とトロの食べ比べになります。
ミディアムレアの火入れ加減で藁で香りをつけて焼き上げています。
付け合わせはアーティチョークを蒸し煮になります。
カンボジア産の黒胡椒を添えています。
トロの脂が火を入れることで融解しより旨みを引き出しています。
まるでお肉を食べているかのような重厚感です。

ドリンク③
赤ワイン
作り手はバルバカルデ
1986年ヴィンテージ

パスタ料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
タリアテッレ
熊本県天草の赤雲丹との組み合わせ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
手前の雲丹がのってないパスタをまずはそのまま味わいます。 
咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
これぞまさに聖地のパスタになります。

季節の料理
イタリアフレッシュポルチーニ茸のロースト
笠と軸を別々に火入れをしています。
傘が柔らかく出汁が出るので、そこに水分を加え茸のソース仕立てにしています。
ピエモンテのバターと油と塩で甘味を引き出しており香ばしい香りが店内に広がります。
調理中から店内に広がるポルチーニの香りが素晴らしいです。
香りだけでも楽しめる上に口に運ぶと舌の上で香りが広がる至高の一品になります。

ドリンク④
白ワイン
シャルドネ、ソービニオンブラン
作り手はカステラーダ
2009年ヴィンテージ

魚料理
鹿児島のしぶ鯛のロースト
オーブンでじっくりと火を入れミディアムレアの状態に仕上げています。
京都の赤万願寺唐辛子のペペロナータを付け合わせにしています。
1時間じっくりと焼き色をつけないように低温で調理し薄皮と種を取り除きその焼き汁に浸しています。
焼くだけで完成させているので、フランス産の塩以外の余計な調味料は一切使用していません。
ブールブランソースとあわせていただきます。
ブールブランソースとは「白いバターソース」という意味でバターが主役のソースになります。
他にもエシャロットや白ワイン、白ワインビネガー、生クリーム等が材料になります。
フレンチの古典的な少しこってりめのソースですがそこまでしつこくはありません。
濃厚なソースですが素材の味を邪魔することなく淡白な魚によくあいます。
ソースに使われるワインはイタリアの自然派のラディコンが作り手の土着のブドウから作られた白ワインを使用しています。
魚の火入れもさることながら、このソースは衝撃的に美味で驚きました。
ソースの美味しさもペレグリーノの特徴の1つだと思います。


第2部
手動生ハムスライサーを使った肉加工品のコース

ドリンク⑤
赤ワイン
メビオーロ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
使われてる小麦はスペルト小麦になります。
スペルト小麦は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2: 新潟県佐渡島の黒ダイヤと呼ばれる黒無花果「おぎビオレー」との組み合わせでいただきます。
この無花果は病害虫に弱いので栽培が難しく、さらに実が熟すのが早く出荷を見極めるのが難しいそうです。
生産農家さんも少ない品種の高級イチジクは
普通のイチジクよりも糖度が高く、味わいも濃厚で皮が薄いので皮ごと食べられます。
普通のイチジクが糖度10前後なのに対し、このおぎビオレーは糖度が20以上になり完熟のものであれば25を超えるほどの糖度をほこります。
聖地の黒いダイヤと人々は呼びます。
3:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
メルロー
作り手はラディコン

生ハム④
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品になり、年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2:最後はほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

ドリンク⑦
甘口の白ワイン
ヴィンサント

フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/15 更新

34回目

2021/09 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。


第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2012年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

兵庫県明石の真鯛のクルード
本日の真鯛は1.1キロの個体のものになり、骨つきのまま生の状態でねかせ旨味を引き出しています。
炭で少し乾かしながら温度を上げ皮目を炙っています。
薄く脂が滲み身にまとわりつき上品で綺麗な味わいが楽しめます。

ドリンク②
白ワイン
シャルドネブッシャローネ
作り手アルドコンテルノ

イタリア料理
北海道島牧から牡丹海老
北海道の島牧の肉厚の牡丹海老をプリッとした食感を残し低音でローストし優しく繊細に調理されています。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
フランス産のアーティチョーク
アーティチョークは煮込みすぎず蒸し煮にしたものになります。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

熊本天草の赤雲丹
自家製のライ麦パンとの組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて、直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
雲丹の甘さにあわせピエモンテの発酵パターを温めパンに馴染ませています。
そこに京都府産の唐辛子をアクセントにしています。
手で持っていただきます。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

ドリンク③
白ワイン
ヴィトフスカ

魚料理
九州大分の白甘鯛のロースト
脂ののった白甘鯛をねかせ旨味を凝縮させオーブンでローストしています。
ミディアムからミディアムレアに火入れ加減にし、皮目がツルッとし本来の香りが楽しめます。
イタリア産のういきょう、フィノッキオのサラダとともにいただきます。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

ドリンク④
白ワイン

パスタ
めん棒でのばす手打ちパスタ
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
フェットゥチーネ
トスカーナ料理とローマ料理で人気のあるパスタの一種になり、卵と小麦粉から作られる平打ち麺で通常は小麦粉100gごとに1個の卵で作られます。
同じ平打ち麺のタリアテッレと良く似ていますが、タリアテッレは幅5mm程度となりフェットゥチーネは幅7.5mm前後のためやや幅広いパスタになります。
伝統的には新鮮な生パスタで使用されるそうです。
ピエモンテのバター、ヴェネトのオリーブオイル、京都産の唐辛子パウダーを加えています。
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
これぞまさに聖地のパスタになります。

ドリンク⑤
赤ワイン
ピエモンテのメビオーロ
女王バルバレスコ
2011年ヴィンテージ

季節の料理
イタリアフレッシュポルチーニ茸のロースト
笠と軸を別々に火入れをしています。
傘が柔らかく出汁が出るので、そこに水分を加え茸のソース仕立てにしています。
ピエモンテのバターと油と塩で甘味を引き出しており香ばしい香りが店内に広がります。
調理中から店内に広がるポルチーニの香りが素晴らしいです。
香りだけでも楽しめる上に口に運ぶと舌の上で香りが広がる至高の一品になります。
北イタリアリグーリア州のフォカッチャ
北海道の雪下で2年間熟成させたジャガイモ「いんかのめざめ」を粉の2倍の量を使用してつくられるのが本来のフォカッチになります。
ジャガイモ本来の甘味が楽しめポルチーニと組み合わせていただくと、より深い味わいが楽しめます。

肉料理
鳥取県産の田村牛
赤身のフィレ紀州備長炭炭火焼き
付け合わせは京都綾部の賀茂茄子を皮付きのまま3時間オーブンでじっくりとローストし皮を丁寧に剥き中心のみ扱います。
ミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
アクセントに台湾の山胡椒マーガオを添えています。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
数多くのステーキ専門店がありますが、個人的にはペレグリーノのステーキが1番美味しいです。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
スパークリングワイン
北イタリアヴェネト特産
プロセットスプマンテ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2: 香りと余韻を楽しむ食べ方
白トリュフをスライスしモルタデッラで包んだ食べ方になります。
3:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
使われてる小麦はスペルト小麦になります。
スペルト小麦は約7千年前に栽培されだした小麦の一種になります。
ヨーロッパ、スペイン北部における古代種として残っている小麦になります。
品種改良などにより人類にアレルギーをもたらした小麦とは別物の健康食品になります。

ドリンク⑦
白ワイン
カステラーダ

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
36ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。
3:最後は山梨県の洋梨との組み合わせになります。
この食べ方は初めていただきましたが、決して奇を照らうわけではなくしっかりと梨と生ハムがマッチしていました。
数種類の生ハムと組み合わせる食材によって全く違う表情になり、まさに無限の夢です。

生ハム④
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品になり、年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
1:まずはそのままいただきます。
2: カリフォルニアの黒無花果と組み合わせでいただきます。
これぞ聖地の黒いダイヤになります。
3:最後はほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

ドリンク⑧
甘口の白ワイン
ヴィンサント

フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/14 更新

33回目

2021/08 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

小さな料理
兵庫より明石の鯛のクルード
炭火で皮目に火を入れ最小限の塩のみで味付けをしています。
シンプルに火と塩のみでここまで素材のポテンシャルを引き出されているのに感動します。
シンプルゆえ誤魔化しがきかず、料理人の腕が試される調理法になります。
この一品だけでもシェフの技量の高さが伺えます。

ドリンク②
白ワイン
北イタリアとフランスの国境山岳地帯の葡萄を使用して作られています。
ブランドモルジュ

兵庫県由来の赤雲丹
自家製のライ麦パンとの組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて、直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
京都府産の唐辛子をアクセントにして組み合わせています。
手で持っていただきます。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

ドリンク③
白ワイン
ヴィトフスカ

北海道長万部のほっき貝
イタリア産のズッキーニとトマトとの組み合わせ
上質なオリーブオイルでゆっくり火を入れたほっき貝
組み合わせ方の相性も抜群です。

魚料理
太刀魚の藁焼き
神奈川県横須賀走水漁港からの太刀魚を中はレアの状態で表面だけ香ばしく焼きあげています。
付け合わせは南イタリアのういきょうのサラダ
生のまま自家製のドレッシングとあわせ、ういきょうの種をいれ香りを強調させています。

ドリンク④
白ワイン
作り手はカステラーダ
ソービニオン、シャルドネ

千葉県銚子の5.5キロのスズキ
パスタ包揚げのフリット
スズキをまるまるパスタ包みにし揚げています。
上からはオーストラリア産の黒トリュフを削り組み合わせて、手で持っていただきます。
ペレグリーノでは初めてフリットをいただきましたが、これがまた格別に香ばしく美味でした。

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
フェットゥチーネ
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
トスカーナ料理とローマ料理で人気のあるパスタの一種になり、卵と小麦粉から作られる平打ち麺で通常は小麦粉100gごとに1個の卵で作られます。
同じ平打ち麺のタリアテッレと良く似ていますが、タリアテッレは幅5mm程度となりフェットゥチーネは幅7.5mm前後のためやや幅広いパスタになります。
伝統的には新鮮な生パスタで使用されるそうです。
ピエモンテのバター、ヴェネトのオリーブオイル、京都産の唐辛子パウダーを加えています。
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
これぞまさに聖地のパスタになります。

ドリンク⑤
赤ワイン
メビオーロ
バルバレスコ

季節料理
イタリアからの特別な食材
フレッシュのポルチーニ茸のロースト
笠と軸を別々に火入れをしています。
ピエモンテのバターと油と塩で甘味を引き出しており香ばしい香りが店内に広がります。
調理中から店内に広がるポルチーニの香りが素晴らしいです。
香りだけでも楽しめる上に口に運ぶと舌の上で香りが広がる至高の一品になります。

メイン料理
夏魚幻のしぶ鯛紀州備長炭炭火焼き
九州のしぶ鯛を少し寝かせ旨みを引き出したものをミディアムレアの状態に炭火焼きにしています。
付け合わせはアーティチョークのブラザート
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
赤ワイン
バローロ
バルベーラ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2: 南イタリアのチーズカンパーニャを包んだ組み合わせでいただきます。
チーズのまろやかさとモルタデッラの風味が合わさり
綺麗な味わいです。

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
36ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

ドリンク⑦
赤ワイン
ブルネッロ ディ モンタルチーノ
イタリア三大銘酒としてバローロやバルバレスコと並び最も高貴なイタリアワイン

生ハム④
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

第3部
フィナーレ

ドリンク⑧
甘口の白ワイン
ヴィンサント

デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑨
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/10 更新

32回目

2021/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ

とうもろこしのスープ
新潟県の「カガヤキ農園」のとうもろこしを使ったポタージュになります。
「カガヤキ農園」は1992年に設立し、新潟市江南区沢海においてお米と野菜を生産しています。
このとうもろこしをミキサーでつぶして裏漉した後に強く絞るとえぐみが出るのを防ぐために搾乳するかのように優しく手で濾しています。
このとうもろこしのポタージュは別格に美味です。
間違いなく日本一のとうもろこしのポタージュになります。

前菜
山梨一宮の桃とストラッチャテラ”のインサラータ
1番下にブラータチーズの中心であるステラッチャテッラチーズ、その上にオーストラリア産の冬トリュフである黒トリュフを手で押し潰したものを敷きます。
手で潰すことにより咀嚼して味が出るように仕上げています。
上にカットした桃を敷き更に24ヶ月熟成のパルミジャーノチーズを振りかけ最後にフランス産の塩で味を整えています。
まずはスプーンの上の桃をいただき、次に黒トリュフやチーズと組み合わせていただきます。
桃、黒トリュフ、チーズ3種が素晴らしいハーモニーを奏でています。

ドリンク②
白ワイン
ヴィトフスカ

魚料理
旨味の乗った魚、本日の仕立て
韓国産の穴子の紀州備長炭焼き
身が厚く脂がのった穴子をじっくりと炭火焼きで火をいれています。
北海道の十勝の2年間長期熟成させたジャガイモ
インカのめざめをローストしたものを付け合わせにしています。
それにあわせバジリコのソースでいただきます。
穴子本来の旨味を楽しめるのはもちろんのこと、ジャガイモの甘味も最高です。
個人的には人生における最高の穴子料理になります。
同じ穴子料理でも付け合わせやソース、仕立て方が日々異なります。
1つの食材で無限のお皿を生み出すことができるのは
ペレグリーノのみになります。

イタリア料理
北海道島牧の牡丹海老とズッキーニのコンビネーション
牡丹海老の低温ローストと花ズッキーニとズッキーニのピュレア添えになります。
北海道の島牧の肉厚の牡丹海老をプリッとした食感を残し低音でローストし優しく繊細に調理されています。
いい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
ズッキーニの花の部分、軸の部分、海老の煮汁を加え弱火で香りを飛ばさないよう細心の注意を図りながら火入れをし、水分を飛ばしピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク③
白ワイン
作り手はカステラーダ

パルマの料理
ぎたろう軍鶏のスープ、 詰め物をしたパスタと共に
”カペレッティインブロード
「小さな帽子」という意味のパスタになります。
スープは長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロードになります。
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら60℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
パスタの中身の餡は軍鶏の胸肉になります。
軍鶏をまるまる堪能できる究極の一品になります。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

季節の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
熊本天草の赤雲丹との組み合わせ
ピエモンテのバター、ヴェネトのオリーブオイル、京都産の唐辛子パウダーを加えています。
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
これぞまさに聖地のパスタになります。

ドリンク④
赤ワイン
サンジョベーゼ
ブルネロリモンタチーノ

肉料理
良い肉の紀州備長炭炭火焼き
本日のお肉は徳島の但馬牛になります。
但馬牛とは兵庫県の黒毛和種の和牛になります。
神戸肉流通推進協議会による基準を満たして生産され、同協議会が定める格付け基準を満たした牛肉です。
付け合わせは京都綾部の賀茂茄子を皮付きのまま3時間オーブンでじっくりとローストし皮を丁寧に剥き中心のみ扱います。
ミディアムレアの火入れ加減で仕上げています。
アクセントにカンボジア産の黒胡椒を添えています。
特製ソースを吹き付けながら焼いているので、ソースはなくそのままいただきます。
ペレグリーノの真骨頂である絶妙な火入れ加減があるからこそ、肉本来の旨味をより一層引き出しています。
数多くのステーキ専門店がありますが、個人的にはペレグリーノのステーキが1番美味しいです。
使っている素材はもちろん素晴らしいですが、素材の良さだけに頼るのではなく、その素材のポテンシャルを最大限に引き出しているのが神業です。

第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑤
スパークリングワイン
ヴェネト特産プロセッコシュールリー
自然派の作り手になり、冷やし混んでから少し外に出して温めることにより香りが強くなります。

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
小麦本来の甘味と生ハムの塩加減の組み合わせが絶品です。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
まずはフィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
ラルドの脂とういきょうの甘味がより引き立つ一品になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
バルバレスコ

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
36ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム⑤
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。


第3部
フィナーレ

ドリンク⑦
大禹嶺烏龍茶
世界でも最も高い標高の山間部の台中市大禹嶺茶区で栽培されている高山茶の最高峰になります。

デザート
出来立て 練り立て
マスカルポーネチーズジェラート
開店当初から提供されている1番人気のメニューはジェラートになりますが、今回は新作になります。
最初はそのままいただき、次に台湾先住民が栽培してつくられたマーガオを途中で振りかけていただきます。
また別の味わいを楽しめ深みが増します。
マスカルポーネの味わいと途中でワインをかけるとまた味わいに深みが増し楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/08 更新

31回目

2021/07 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
シャルドネ100%
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

兵庫の淡路島由良の赤雲丹
自家製のライ麦パンとの組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて、直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
京都府産の唐辛子をアクセントにして組み合わせています。
手で持っていただきます。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

ドリンク②
白ワイン
ヴィトフスカ

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の島牧の牡丹海老を低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
軸の部分を弱火で香りを飛ばさないよう細心の注意を図りながら、水分を飛ばしピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

野菜料理
南半球のフレッシュ冬トリュフ
イタリア産チーズストラッチャテラ”
百合根"月光”
北海道の月光百合根月光は栽培するのがとても困難で生産者さんが北海道にごくわずかしかいらっしゃいません。
なかなか市場にも出回らないので幻の百合根になり、他の百合根とは甘みが全く違います。
この百合根を秋に収穫し熟成させ蒸し煮にしています。
オーストラリア産の冬トリュフである黒トリュフを手で押しつぶしたものを1番下に敷き、上に百合根を更に上から黒トリュフを削っています。
南イタリアのストラッチャテッラチーズと百合根、黒トリュフの組み合わせていただきます。
百合根の甘味と黒トリュフの香りとの組み合わせが素晴らしいです。

ドリンク③
白ワイン
リボラジャッラ
作り手はグラブナー
2008年ヴィンテージ

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
ピエモンテのバター、ヴェネトのオリーブオイル、京都産の唐辛子パウダーを加えています。
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。

とうもろこしのスープ
新潟県の「カガヤキ農園」のとうもろこしを使ったポタージュになります。
「カガヤキ農園」は1992年に設立し、新潟市江南区沢海においてお米と野菜を生産しています。
このとうもろこしをミキサーでつぶして裏漉した後に強く絞るとえぐみが出るのを防ぐために搾乳するかのように優しく手で濾しています。
このとうもろこしのポタージュは別格に美味です。
間違いなく日本一のとうもろこしのポタージュになります。

ドリンク④
赤ワイン
ピエモンテメビオーロ
女王バルバレスコ

特別料理
天然きのこポルチーニとの組み合わせ
京都の5.7キロのスズキ
イタリア産のフレッシュポルチーニ茸のロースト
バターと油と塩で甘味を引き出していて、香ばしい香りが広がります。
調理中から店内に広がるポルチーニの香りが素晴らしいです。
香りだけでも楽しめる上に口に運ぶと舌の上で香りが広がる至高の一品になります。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

第二の料理
得意な食材を使ったメイン料理
鳥取県田村牛のフィレ肉の紀州備長炭炭火焼き
付け合わせは京都綾部の賀茂茄子を皮付きのまま3時間オーブンでじっくりとローストし皮を丁寧に剥き中心のみ扱います。
カンボジア産の黒胡椒
お肉はソースを吹きかけながら焼いているので塩だけ振りかけて仕上げています。
様々なステーキ専門店がありますが、ペレグリーノの絶妙な火入れはどのお店にも引けを取らない、いや勝るステーキになります。
日本一の火入れによる日本一美味なステーキになります。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑤
スパークリングワイン
スプマンテ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはその手の甲にのせてすぐにいただきます。
次に掌に乗せ少し時間をおいてからいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
小麦本来の甘味と生ハムの塩加減の組み合わせが絶品です。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
まずはフィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
ラルドの脂とういきょうの甘味がより引き立つ一品になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
ブルネッロ ディ モンタルチーノ
イタリア三大銘酒としてバローロやバルバレスコと並び最も高貴なイタリアワイン

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム⑤
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
(追加料金¥ 2600)
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。


第3部
フィナーレ

ドリンク⑦
大禹嶺烏龍茶
世界でも最も高い標高の山間部の台中市大禹嶺茶区で栽培されている高山茶の最高峰になります。

デザート
出来立て 練り立て
マスカルポーネチーズジェラート
開店当初から提供されている1番人気のメニューはジェラートになりますが、今回は新作になります。
最初はそのままいただき、次に台湾先住民が栽培してつくられたマーガオを途中で振りかけていただきます。
また別の味わいを楽しめ深みが増します。
マスカルポーネの味わいと途中でワインをかけるとまた味わいに深みが増し楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/08 更新

30回目

2021/07 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が訪れた人々に「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
シャルドネ100%
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間以上火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

山口県萩の赤雲丹
自家製のライ麦パンとの組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて、直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
北イタリアピエモンテの発酵バターを間に挟んでいます。
京都府産の唐辛子をアクセントにして組み合わせています。
手で持っていただきます。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

ドリンク②
白ワイン
フリウリヴェネチアジューリア州
ヴィトフスカ

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の古平の牡丹海老を低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
弱火で香りが無くならないように細心の注意を図りながら、水分を飛ばしてピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

北海道の月光百合根月光
月光は栽培するのがとても困難で生産者さんが北海道にごくわずかしかいらっしゃいません。
なかなか市場にも出回らないので幻の百合根になります。
この百合根を秋に収穫し熟成させています。
他の百合根とは甘みが全く違います。
これを蒸し煮にしています。
オーストラリア産の冬トリュフである黒トリュフを手で押しつぶしたものを1番下に敷き、上に百合根を更に上から黒トリュフを削っています。
南イタリアのストラッチャテッラチーズと百合根、黒トリュフの組み合わせていただきます。

ドリンク③
白ワイン
ヴェネチア
リボラジャッラ

とうもろこしのスープ
新潟県の「カガヤキ農園」のとうもろこしを使ったポタージュになります。
「カガヤキ農園」は1992年に設立し、新潟市江南区沢海においてお米と野菜を生産しています。
このとうもろこしをミキサーでつぶして裏漉した後に強く絞るとえぐみが出るのを防ぐために搾乳するかのように優しく手で濾しています。
このとうもろこしのポタージュは別格に美味です。
間違いなく日本一のとうもろこしのポタージュになります。

ドリンク④
白ワイン
ピエモンテ州シャルドネ%
シャルドネブッシャローネ
作り手はアルドコンテルノ

穴子の紀州備長炭炭火焼き
対馬の海岸の韓国産の穴子を特製のソースを吹きかけながら香ばしく焼きあげています。
付け合わせは京都の賀茂茄子を3時間ローストしたものを丁寧に皮を剥いたものと、山梨県のパプリカの薄皮を取り純粋なジュースでマリネして作られたペペロナータを温め塩で味を整えたものになります。
この穴子料理は人生史上最高に美味しいです。

めん棒でのばす手打ちパスタ
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
ピエモンテのバター、ヴェネトのオリーブオイル、京都産の唐辛子パウダーを加えています。
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。

ドリンク⑤
赤ワイン
トスカーナ
サンジョベーゼ
2001年ヴィンテージ

魚料理
四国愛媛の宇和島の甘鯛の紀州備長炭炭火焼き
ミディアムレアの火入れに仕上げています。
鯛はねかせているので旨味が凝縮されており、イタリア産の旬のフレッシュサマーポルチーニ茸を付け合わせにしています。
ポルチーニ茸の香りも素晴らしく火を入れるだけで店内に芳醇な香りが広がります。
味だけでなく香りだけでも楽しませてくれる一品になります。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
スパークリングワイン
ヴェネトのプロセッコ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
4: 最後はマトンバ産のメロンと組み合わせていただく「プロシュートエロメーロ」になります。
この組み合わせは初めていただきましたが決して見掛け倒しなどではなく、生ハムの塩味とメロンのほのかな甘味が合わさりしっかりとした旨味が味わえます。
日本のメロンでは甘すぎるのでマトンバ産のメロンと組み合わせることで最適なバランスになります。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのまま2周いただきます。
1周目は手の甲にのせてすぐにいただきます。
2周目は少しおいてからいただきます。
温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
2:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
小麦本来の甘味と生ハムの塩加減の組み合わせが絶品です。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
1:フィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
オーブンで軽く温めてるのでラルドの脂が融解し、ういきょうと合わさり甘味がより引き立つ一品になります。
2: リグーリアでの定義に基づいて作られた、フォカッチャに乗せて
北海道の雪の下で2年間熟成させたジャガイモいんかのめざめ「インカルージュ」を使用しています。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。
これもオーブンで軽く温めてラルドの脂が融解し、フォカッチの甘味がより引き立たせています。

ドリンク⑦
赤ワイン
バルバレスコ
2011年ヴィンテージ

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

第3部
フィナーレ

ドリンク⑧
大禹嶺烏龍茶
世界でも最も高い標高の山間部の台中市大禹嶺茶区で栽培されている高山茶の最高峰になります。

デザート
出来立て 練り立て
マスカルポーネチーズジェラート
開店当初から提供されている1番人気のメニューはジェラートになりますが、今回は新作になります。
最初はそのままいただき、次に台湾先住民が栽培してつくられたマーガオを途中で振りかけていただきます。
また別の味わいを楽しめ深みが増します。
マスカルポーネの味わいと途中でワインをかけるとまた味わいに深みが増し楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑨
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質なお茶になります。

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/07 更新

29回目

2021/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD Japan 2020 Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
フランス産シャンパーニュ
ブランドブラン
2001年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間以上火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

千葉のマコガレイのグルード
皮目をフライパンで焼き旨みを凝縮させており、塩のみで味付けをしています。
イタリア産のズッキーニの蒸し焼きとあわせて

ドリンク②
白ワイン
ヴィトフスカ

兵庫由良の赤雲丹
自家製のライ麦パンとの組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて、直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
京都府産の唐辛子をアクセントにして組み合わせています。
手で持っていただきます。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

北海道古平の牡丹海老の低音ロースト
ローストして
オーストラリア産のフレッシュの冬トリュフである黒トリュフと北海道で栽培された外来品種の空豆と合わせていただきます。
北海道の古平の牡丹海老を低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黒トリュフと自然な甘さの空豆との相性も抜群です。
ペレグリーノの海老料理は基本牡丹海老を使用しますが、付け合わせや組み合わせる食材はその時々により変わります。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク③
白ワイン
シャルドネ100%
シャルドネブッシローネ
作り手はアルデコンテルノ

とうもろこしのスープ
新潟県の「カガヤキ農園」のとうもろこしを使ったポタージュになります。
「カガヤキ農園」は1992年に設立し、新潟市江南区沢海においてお米と野菜を生産しています。
このとうもろこしをミキサーでつぶして裏漉した後に強く絞るとえぐみが出るのを防ぐために搾乳するかのように優しく手で濾しています。
このとうもろこしのポタージュは別格に美味です。
間違いなく日本一のとうもろこしのポタージュになります。

魚料理
熊本県のしぶ鯛の紀州備長炭炭火焼き
夏が旬になり脂がすごくのっていて旨味が凝縮されています。
中心はミディアムに火を入れています。
付け合わせはアーティチョーク、北海道の雪下で2年間ほどねかせたジャガイモ「インカルージュ」を単体で焼きあげたもの、フレッシュトマトになります。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

ドリンク④
赤ワイン
サンジョベーゼ
ブルネロモンタチーノ

めん棒でのばす手打ちパスタ
太麺のパスタフェットチーノ
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
ピエモンテのバター
ヴェネトのオリーブオイル
京都産の唐辛子パウダーを加えて
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。

対馬の海岸の韓国産の穴子の紀州備長炭炭火焼き
赤ワインと魚醤、蜂蜜を加えた特製ソースを吹きかけて焼き上げています。
京都の賀茂茄子を3時間ローストしたものを丁寧に皮を剥いて付け合わせにしています。
香ばしく焼き上げられた穴子がたまりません。
シンプルな仕立てですが抜群の火入れと味のバランスが最高です。
人生史上1番美味しい穴子料理になります。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑤
ロゼのスパークリング
メビオーロ
イタリアワインの王様

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
4: 最後はマトンバ産のメロンと組み合わせていただく「プロシュートエロメーロ」になります。
この組み合わせは初めていただきましたが決して見掛け倒しなどではなく、生ハムの塩味とメロンのほのかな甘味が合わさりしっかりとした旨味が味わえます。
日本のメロンでは甘すぎるのでマトンバ産のメロンと組み合わせることで最適なバランスになります。

生ハム②
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
まずはフィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
ラルドの脂とういきょうの甘味がより引き立つ一品になります。

ドリンク⑥
赤ワイン
バルバレスコ

生ハム③
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのままいただきます。
次に自分の好きなタイミングでいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
2:自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
小麦本来の甘味と生ハムの塩加減の組み合わせが絶品です。

生ハム④
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
(追加料金¥ 2600)
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

生ハム⑤
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
36ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

第3部
フィナーレ

ドリンク⑦
大禹嶺烏龍茶
世界でも最も高い標高の山間部の台中市大禹嶺茶区で栽培されている高山茶の最高峰になります。

デザート
出来立て 練り立て
マスカルポーネチーズジェラート
開店当初から提供されている1番人気のメニューはジェラートになりますが、今回は新作になります。
最初はそのままいただき、次に台湾先住民が栽培してつくられたマーガオを途中で振りかけていただきます。
また別の味わいを楽しめ深みが増します。
マスカルポーネの味わいと途中でワインをかけるとまた味わいに深みが増し楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑧
ジャスミン茶
エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/07 更新

28回目

2021/07 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD 2020 Japan Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
ピエモンテメビオーロ
ロゼのスパークリング

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の古平の牡丹海老をねかせて甘味と旨味を引き出し、低音でローストしいい状態にしあげたものになります。 
青豆も北海道産のものになります。
イタリア品種で無農薬ハーブという空豆になり、水分量が多く甘みが強いのが特徴になります。
上から冬のオーストラリア産の黒トリュフを削り合わせていただきます。
去年の今ぐらいの時期に生産者さんと出会い扱うようになり今日が初めての提供になるそうです。
黒トリュフと海老の甘味があいまさり素晴らしいハーモニーを奏でています。
ペレグリーノの海老料理を何度かいただきましたが、また全然違う表情になっています。
この無限の組み合わせこそ聖地の醍醐味になります。

ドリンク②
白ワイン
フリウリヴェネチアジューリア州
ヴィトフスカ

四国愛媛宇和島の甘鯛
火入れ加減をミディアムレアからミディアムに仕上げています。
付け合わせの野菜はズッキーニトロンベッタを輪切りにしたものになります。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

とうもろこしのスープ
青森県の輝き農園のとうもろこしを使ったポタージュになります。
旬がわずか1ヶ月のみになり、8月の第4周くらいから青森県のだてきみを扱われます。
嶽きみとは青森県産のとっても甘いブランドのとうもろこしです。
青森県弘前市の西部にある津軽富士ともいわれる美しい山「岩木山」その麓、標高400~500メートルにある「嶽高原」で栽培、収穫されたとうもろこしだけを「嶽きみ」と呼ばれます。
糖度はなんと18度以上になりメロンなどの果実並みかもしくはそれ以上の甘さになります。
このとうもろこしのポタージュは別格に美味です。
間違いなく日本一のとうもろこしのポタージュになります。

ドリンク③
赤ワイン
サンジョベーゼ
ブルネロリモンタチーノ

イタリアフレッシュのポルチーニ茸
昨日空港についたばかりのものになります。
フレッシュの中のフレッシュのポルチーニ茸を外側を剥がして甘みを感じやすくしマジョラムというハーブに塩とバターのみで味付けしています。
ポルチーニ茸の芳醇な香りが店内に広がります。
これぞ聖地の香りになります。

ドリンク④
白ワイン
フリウリヴェネチアジューリア州
ヴィトフスカと異なるリボラジャッラ
2008年ヴィンテージ

めん棒でのばす手打ちパスタ
山口県の赤雲丹
ピエモンテのバター
ヴェネトのオリーブオイル
京都産の唐辛子パウダーを加えて
小麦粉は千葉県八町のものになります。
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。

ドリンク⑤
赤ワイン
ヴェネチアジューリア州
メルロー100%
フレッシュサルモネコ
2001年ヴィンテージ

メイン
鳥取県田村牛のフィレ肉の紀州備長炭炭火焼き
付け合わせは北海道のインカルージュをココットで蒸し焼きにしたものになります。
お肉はソースを吹きかけながら焼いているので塩だけ振りかけて仕上げています。
様々なステーキ専門店がありますが、ペレグリーノの絶妙な火入れはどのお店にも引けを取らない、いや勝るステーキになります。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
赤ワイン
北イタリアパレオダスタ州
モンブランの山を隔てるとフランスになります。
その山岳地帯で作られるふどう
ブランドモルジュ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
4:更に一体感を楽しんでもらいます
常温に近い
バローロを作ってビネガーにしたものを吹きかけて米に酸味をくわえています。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのまま2回いただきます。
2:状態を変えて魅力を引き出します
温かいお皿にのせてから3つ数えていただきます。
最後は自分の好きなタイミングでいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
1回目はそのままいただき、2回目は軽く熱をいれ脂を少し融解させ白ワインビネガーを吹きかけていただきます。

生ハム③
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。
最後はマトンバ産のメロンと組み合わせていただく「プロシュートエロメーロ」になります。
この組み合わせは初めていただきましたが決して見掛け倒しなどではなく、生ハムの塩味とメロンのほのかな甘味が合わさりしっかりとした旨味が味わえます。
日本のメロンでは甘すぎるのでマトンバ産のメロンと組み合わせることで最適なバランスになります。

ドリンク⑦
赤ワイン
バルバレスコ
イタリアワインの女王

黒無花果
7~9月が旬のカルフォルニア産の黒無花果を使用しています。
これをウンドゥーヤとの組み合わせで
ウンドゥーヤとは豚バラ肉の唐辛子のペーストから作られる辛味がアクセントになるペーストになります。
自家製のチャバッタとこのペーストを塗り合わせた組み合わせでいただきます。
これぞ聖地の「黒いダイヤ」と呼ばれる一品になります。

ドリンク⑧
赤ワイン
土着のワイン

生ハム④
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
(追加料金¥ 2600)
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

第3部
フィナーレ

ドリンク⑧
甘口の白ワイン
ヴィンサント

デザート
出来立て 練り立て
マスカルポーネチーズジェラート
開店当初から提供されている1番人気のメニューはジェラートになりますが、今回は新作になります。
最初はそのままいただき、次に台湾先住民が栽培してつくられたマーガオを途中で振りかけていただきます。
また別の味わいを楽しめ深みが増します。
マスカルポーネの味わいと途中でワインをかけるとまた味わいに深みが増し楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶
大烏龍茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/11/08 更新

27回目

2021/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD 2020 Japan Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
そんな方だからこそ人々を惹きつけ魅了するのだと強く想います。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
フランス産シャルドネ
シャルドネブッシャローネ
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく20時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。
基本コース料理を提供するレストランにおいて、スープは決して存在感が強い料理ではありませんが
このブロードは手間暇を恐ろしいほどかけ温度も徹底しているので、他では味わうことのできない感動があります。
このブロードだけで感動のあまり身体が震えます。

ドリンク②
白ワイン
リボラジャッラ

山口県萩の赤雲丹
自家製のライ麦パンとの組み合わせ
お客さんの来店時間にあわせて直前に焼き上げた天然酵母のパンになります。
京都府産の唐辛子をアクセントにして組み合わせています。
手で持っていただきます。
ライ麦パンとの組み合わせる食材はその季節や日により表情をかえるので毎回いただくのがとても楽しみな一品になります。

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の古平の牡丹海老を低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
弱火で香りが無くならないように細心の注意を図りながら、水分を飛ばしてピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク③
白ワイン
ブランドモリジュ
山岳地帯のモンブランの山を挟んだイタリア側にて作られるぶどうを使用したワインになります。

四国愛媛の宇和島の2.9キロの白甘鯛をねかせて
香りと旨味をひきだして優しくローストし、火入れはミディアムレアからミディアムくらいにしています。
アーティチョーク
パセリが主体のサルサベルデソース
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

夏を感じる料理
新潟県かがやき農園のとうもろこしのスープ
とうもろこしと水と塩だけで作られています。
とても丁寧に作られており、とうもろこし本来の甘味をひきだしています。
このとうもろこしのスープは衝撃的に美味しいです。
人生における中で圧倒的に群を抜いて一番です。

ドリンク④
赤ワイン
トスカーナ
サンジョベーゼ100%
リボネルブロンタチーノ

イタリア産フレッシュポルチーニ茸のロースト
タイムの新芽添え
北イタリアで主に扱われるマジョラムというハーブを添えて
今季初入荷したイタリア産の天然フレッシュポルチーニ茸を強火でさっとソテーしています。
北海道のジャガイモ「インカルージュ」
2年間雪の下で熟成させて作られるジャガイモになります。
このジャガイモをココットで優しく火を入れて調理されています。
バターと油と塩で甘味を引き出しており、ポルチーニの香ばしい香りが店内に広がります。
香りだけでも楽しめ、口に運ぶと舌の上で香りが広がる至高の一品になります。

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
タリアテッレ
ピエモンテのバターとヴェネトのオリーブオイル
京都産の唐辛子パウダーを加えて
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。
これぞ究極のパスタ、聖地のパスタ。

ドリンク⑤
赤ワイン
作り手はラディコン
2001年ヴィンテージ

フランスラカン産ピッチョーネ
ピッチョーネとは鳩になります。
北海道のグリーンピース豆
オーストラリアの冬トリュフである黒トリュフを上から削っています。
鳩の旨味とトリュフの香りが混ざり合いこの上ない美味を演出しています。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
メビオーロ
バローロ
作り手はアルドコンテルノ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
4:更に一体感を楽しんでもらいます
常温に近い
バローロを作ってビネガーにしたものを吹きかけて米に酸味をくわえています。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのまま2回いただきます。
2:状態を変えて魅力を引き出します
温かいお皿にのせてから3つ数えていただきます。
最後は自分の好きなタイミングでいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。
自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
1回目はそのままいただき、2回目は軽く熱をいれ脂を少し融解させ白ワインビネガーを吹きかけていただきます。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚のラルド
濃密な味わいの季節の食材と共に
ラルドとは背脂の塩漬けになり、ハーブとスパイスをねりこんでつくられています。
まずはフィノッキオとの組み合わせでいただきます。
フィノッキオとは日本ではういきょうと呼ばれる野菜になります。
ラルドの脂とういきょうの甘味がより引き立つ一品になります。

生ハム④
グアンチャーレ
トスカーナコロンナータ村の豚類肉の生ハム
グアンチャーレ
リグーリアでの定義に基づいて作られた、フォカッチャに乗せて
ガタンチャーレとは白豚の頬肉のこと
脂と赤みの味わいの両方を味わえる生ハムになります。
北海道の雪の下で1年間熟成させたジャガイモの品種いんかのめざめを使用しています。
小麦粉の2倍の量を使用したのが本来のフォカチャになります。

生ハム⑤
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
次にトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。
最後はマトンバ産のメロンと組み合わせていただく「プロシュートエロメーロ」になります。
この組み合わせは初めていただきましたが決して見掛け倒しなどではなく、生ハムの塩味とメロンのほのかな甘味が合わさりしっかりとした旨味が味わえます。
日本のメロンでは甘すぎるのでマトンバ産のメロンと組み合わせることで最適なバランスになります。

ドリンク⑦
白ワイン
リボラジャッラ
2008年ヴィンテージ

生ハム⑥
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
(追加料金¥ 2600)
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

第3部
フィナーレ

ドリンク⑧
甘口の白ワイン
ヴィンサント

デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
最初はそのままいただき、次に台湾先住民が栽培してつくられたマーガオを途中で振りかけていただきます。
また別の味わいを楽しめ深みが増します。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

エスプレッソの代わりに
台湾の茶葉から72時間かけて抽出した上質な水出し茶
大烏龍茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/10/31 更新

26回目

2021/06 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD 2020 Japan Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランスブランドブラン
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら65℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。

ドリンク②
白ワイン
アルドコンテルノ
ピエモンテシャルドネ100%
シャルドネブッシャローネ

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の古平の牡丹海老
低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
弱火で香りが無くならないように細心の注意を図りながら、水分を飛ばしてピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

魚料理
千葉の勝浦の金目鯛
アスパラソヴァージュと共に
2.7キロの個体をねかせえ甘味を凝縮し、ミディアムの状態に火を入れ鱗焼にしたものになります。
今が旬のアスパラソバージュに軽く火を入れ、ソースは初夏のハーブバジルのペーストになります。

ドリンク③
赤ワイン
メビオーロ
女王バルバレスコ
2013年ヴィンテージ

季節の料理
ドイツ産ホワイトアスパラガスの紀州備長炭火焼き
長期熟成された伝統的なモデナ産バルサミコ添え
アチェト バルサミコトラディッチョナーレ ディ モデナ ストラヴェッキア添え
ドイツのエルンバッハのホワイトアスパラガスになり5月中旬から6月中旬が旬になり、綺麗で甘みが強いものになります。
塩を少々ふりかけながらじっくりと火を入れて丁寧に焼き上げています。
良質なヴェネトのオリーブオイル
自家製コンディメントソース(ドレッシング)
モデナ産のバルサミコ酢25年熟成の本物のバルサミコ酢
左から右にかけて味が濃くなるので順にいただきます。
それぞれのソースを最後は全てまぜていただきます。
アスパラ本来の美味しさは勿論、3種のソースで様々な楽しみ方ができます。
1つのお皿でいろんな味わいを楽しめる素晴らしい一品です。

第二の料理
フランス産ラカン
小鳩の紀州備長炭炭火焼き
綺麗な飼料あたえて育てられている鳩になります。
アーティチョークの煮込み
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

ドリンク④
白ワイン
リボラジャッラ
マグマナムボトル
2008年ヴィンテージ

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
熊本天草より紫うにと共に
ピエモンテのバター
ヴェネトのオリーブオイル
雲丹の甘さを引き締めるため京都産唐辛子のパウダーをアクセントにしています。
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で粉本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑤
ロゼのスパークリング
バルバレスコ

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーになります。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
2:異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
更に一体感を楽しんでもらいます
常温に近いバローロを使用したビネガーを吹きかけて米に酸味をくわえています。
先ほどとは味わいが異なり、より深みのある味わいが楽しめます。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
3:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのまま2回いただきます。
4:状態を変えて魅力を引き出します
温かいお皿にのせてから3つ数えていただきます。
最後は自分の好きなタイミングでいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。

生ハム③
トスカーナ産
トスカーナ産チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
5:自家製平焼きパン チャバッタとの組み合わせ
ういきょうとあわせて
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
1回目はそのままいただき、2回目は軽く熱をいれ脂を少し融解させ白ワインビネガーを吹きかけていただきます。

ドリンク⑥
赤ワイン

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
6:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
7:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム⑤
※追加のご案内
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
追加料金(¥ 2600)
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

生ハム⑥
ヴェネト産のサラミ
サルメフェリーノのサラミ
北イタリア産白ワインにニンニクを加えて作られた化学調味料不使用のサラミになります。
着色料など使用していないため、色味が薄いですがこれが本物のサラミになります。
切り立てをそのままいただきます。
次にピエモンテ州の発酵バターををサンドしていただきます。

ドリンク⑦
甘口の白ワイン
ヴィンサント

フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

ドリンク⑧
エスプレッソの代わりに
台湾の72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/10/31 更新

25回目

2021/06 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星獲得店
ゴエミヨ2020 3トック獲得店
OAD 2020 Japan Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
予約は「OMAKASE」からになり2人予約は抽選方式、1人予約は先着方式にて受付ており日本屈指の予約困難店になります。
営業は「すべてを最高値に」という思いから
2019年まではディナーのみの1日1回転6席限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタート2回転に変更になりました。
また6月からは5席に増席されました。
より満足のいく料理を提供するために少しずつ変化していくのもペレグリーノの良さだと思います。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分になります。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで16:00まで、ディナーは17:45開場の18:00一斉スタートで22:15までになります。
およそ4時間前後のコース時間になります。
現在では2名様のカウンターテーブル席が2つと1名様の席も増席し計5席になります。
夢の扉の先には気品あるここでしか味わえない夢の空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の1名席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
以前奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台がありましたが、現在ではパスタマシンは調理台の方にうつり正面には赤の生ハムスライサーがあります。
なんと言っても特等席は中央になります。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
日本一の景色が広がっています。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2021年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり1度に2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しみ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
夢の時間を体験できるこれほどの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには「OMAKASE」を経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。

第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
シャンパーニュ
フランス産ブランドブラン
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら70℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の古平の牡丹海老を低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
弱火で香りが無くならないように細心の注意を図りながら、水分を飛ばしてピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク②
白ワイン
リボラジャッラ
2008年ヴィンテージ

魚料理
真魚鰹のアルフォルノ(オーブン焼き)
アスパラソヴァージュ添え
サルサアチドリ(酸味のソース)
兵庫県産の鰹をミディアムレアからミディアムでの火入れ加減に仕上げています。
とてもしっとりとした食感です。
付け合わせにフランスのアスパラソヴァージュ
エシャロットとバターのソース
酸味のソースであるブールブランソース
ブールブランソースには、イタリアの自然派のラディコンが作り手の土着のブドウから作られた白ワインを使用しています。
魚の火入れもさることながら、このソースは衝撃的に美味で驚きました。

イタリア料理
カルチョーフィ イン ウーミド
(アーティチョークの軽い煮込み)
イタリアからのフレッシュのアーティチョークとフルーツトマトをあわせて煮込んだ料理になります。
主役はアーティチョークになり、その旨みを存分に引き出しています。

ドリンク③
赤ワイン
サンジョベーゼ

季節の料理
香ばしく焼いた穴子の紀州備長炭炭火焼き
特製のソースを吹きかけながら焼いています。
対馬の海岸の韓国産の穴子になります。
京都の賀茂茄子を3時間ローストしたものを丁寧に皮を剥いて付け合わせにしています。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

第二の料理
ホワイトアスパラガスの紀州備長炭火焼き
長期熟成された伝統的なモデナ産バルサミコ添え
アチェト バルサミコトラディッチョナーレ ディ モデナ ストラヴェッキア添え
ドイツのエルンバッハのホワイトアスパラガスになり5月中旬から6月中旬が旬になり、綺麗で甘みが強いものになります。
塩を少々ふりかけながらじっくりと火を入れて丁寧に焼き上げています。
良質なヴェネトのオリーブオイル
コンディメントソース(ドレッシング)
バルサミコ酢25年熟成の本物のバルサミコ酢
左から右にかけて味が濃くなるので順にいただきます。
それぞれのソースを最後は全てまぜていただきます。
アスパラ本来の美味しさは勿論、3種のソースで様々な楽しみ方ができます。
1つのお皿でいろんな味わいを楽しめる素晴らしい一品です。

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
熊本天草より紫うにと共に
ピエモンテのバター
ヴェネトのオリーブオイル
京都産の唐辛子パウダーを加えて
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で小麦本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
エミリアロマーニャ地方
美発泡の白ワイン

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
4:更に一体感を楽しんでもらいます
常温に近い
バローロを作ってビネガーにしたものを吹きかけて米に酸味をくわえています。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのまま2回いただきます。
2:状態を変えて魅力を引き出します
温かいお皿にのせてから3つ数えていただきます。
最後は自分の好きなタイミングでいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
1回目はそのままいただき、2回目は軽く熱をいれ脂を少し融解させ白ワインビネガーを吹きかけていただきます。

ドリンク⑦
赤ワイン
ブルネロディモンタチーノ

生ハム④
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュートディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム⑤
ヴェネト産のサラミ
北イタリア産白ワインにニンニクを加えて作られた化学調味料不使用のサラミになります。
着色料など使用していないため、色味が薄いですがこれが本物のサラミになります。
切り立てをそのままいただきます。
次に軽くオーブンで温めていただきます。

生ハム⑥
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
(追加料金¥ 2600)
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
そんなクラテッロをいただけるのは当店のみになります。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

第3部
フィナーレ

ドリンク⑧
甘口の白ワイン
ヴィンサント

デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

エスプレッソの代わりに
台湾の72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

2021/10/31 更新

24回目

2021/06 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン

ペレグリーノ

食べログアワード2021 ゴールド受賞店
イタリアンTOKYO2021 百名店受賞店
ミシュラン東京2015 1つ星
ゴエミヨ2020 3トック
OAD2020 Japan Top100 86

永遠の聖地、唯一無二の夢の劇場型レストラン
「すべてを最高値に」という思いから
営業は2019年まではディナーのみの1日1回転6名限定の週4日営業でしたが、2020年の4月より席数は同じのままランチのみのになり、2021年の1月からは営業形態を変更し火水木の週3日営業の1日ランチとディナー4席一斉スタートの2回転に変更になり、6月からは5席に席数を増やされました。
予約はOMAKASEのみの日本屈指の予約困難店になります。
アクセスは広尾駅2番出口から徒歩8分、恵比寿駅東口から徒歩10分です。
お店は住宅街にひっそりと佇んでいます。
外観は茶色扉の一軒家で、隼が描かれた店名の看板とランプが目印になります。
営業時間は2019年までは19:30一斉スタートでしたが、2020年は11:45会場の12:00一斉スタートに変更になり、2021年の現在ではランチは11:45開場の12:00一斉スタートで15:00まで、ディナーは19:00開場の19:15一斉スタートで22:15までになります。
現在(2021年)、店内は2人ずつのテーブル席が2つの計4席です。
気品あるここでしか味わえない空間がそこに広がっています。

席の説明になりますが、入り口から順に手前の席の正面が調理場になります。
中央の席の正面が「ベルケル」の最高峰の生ハムスライサーが設置されています。
この生ハムスライサーはアジア圏では当店にしかありません。
昨年まで赤のモデルが新調され白のモデルになりました。
昼間は赤のモデルを夜は白のモデルを使用するスタイルになります。
奥の席の正面は手打ちパスタを作る調理台があります。
なんと言っても特等席は中央です。
目の前で生ハムがスライスされる眺めを一望できるので、この上ない至福の時間が過ごせます。
店内はシェフ自ら設計しており、テーブルからキッチンの距離は50cmほどで、無駄のない劇場型空間となっています。
そのため火を入れた魚や肉の香りや切り立ての生ハムの香りをリアルに感じられます。
まさに最高の贅沢なひと時を体験できます。

シェフの高橋さんはワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでのアルバイトで料理に目覚め、徳島、大阪、兵庫のイタリアン料理店で修行された後にイタリアへ渡りエミリアロマーニャ州のパルマで1年間研修を積まれました。
その後帰国し、東京のヒロチェントロで働き、2009年に西麻布にペレグリーノを開店されました。
この時は12席ありましたが、高橋さん自身が最高だと思える料理を提供するために後の2015年に恵比寿に移転され、6席としてリニューアルされました。
また、シェフは「パルマハムスペシャリスト」としての実力を持つ方になります。
「パルマハムスペシャリスト」とは良質なパルマハムを見極め、ベストな状態で提供し、かつパルマハムの魅力を語り伝えられるプロフェッショナルのことです。
「パルマハム協会」で認定された方のみに与えられる称号です。
2020年の現在では世界に316名しかいません。
そのうち日本では6名のみになります。
まさに選ばれしパルマハムのスペシャリストになります。
接客から調理、提供まで全てをシェフ1人でされています。
料理を提供してからの食材や調理方法、食べ方等の詳細を丁寧に説明してくださいます。
また、店内では音楽も流れており、コースが進むにつれて曲も変わっていきます。
場の雰囲気づくりにも一切の妥協がありません。
まさに聖地という名に相応しい空間です。

ペレグリーノの料理はエミリアロマーニャ州の郷土料理を1番美味しい状態で提供するスタイルになります。
コース料理は第1部と第2部の2部構成になっています。
第1部では前菜や季節料理、パスタ、メインの魚料理や肉料理をいただきます。
第2部では生ハムのフルコースになります。
コース時間はおよそ4時間ほどのイメージを持っておくといいです。
他店とは異なり、1回で2回のコースを楽しめてるわけなので最高です。
更に驚くべきことに、野菜を洗う時や料理の際に使用している水は全てパイウォーターになります。
滋賀県にある厳選された特定の水源から採水された天然水にパイウォーターを加え活水し、さらに天然のミネラル成分が豊富な海水抽出液を配合している水になります。
パイウォーターには強い抗酸化作用があるため、旨味を抽出し雑味をカットする効果があり、まさに素材を最大限に生かす最高の水になります。
繊細な料理を振る舞うペレグリーノだからこそ、細部まで徹底としたこだわりをもっています。
ペレグリーノといえば生ハムで有名ではありますが、第1部の一品一品のクオリティもとても高くそれだけでも満足できます。
第2部では目の前で生ハムをスライスするライブ感を楽しめるので、まさに劇場型レストランです。
生ハムをまずはそのまま、次に他の食材との組み合わせをいただく等様々な食べ方ができるので存分に堪能できます。
季節毎はもちろん、その日の食材によってメニューも変わるので何度訪れても感動します。

ペレグリーノの調理法の特徴は食材の風味を損なわないために食材の火入れを最小限にしているということです。
また、最適な火入れを施した素材には必要最低限のソースや付き合わせのみになります。
同じ料理でもその日の食材の状態によって火加減や塩加減など細かい部分が異なります。
その微妙な違いが料理に大きく影響するので、当たり前のように食べているその一品にとてつもない時間と労力がかかっており、全神経を集中させて調理されています。
だからこそ食べての我々も全神経をかけて食すのがシェフに対する礼儀だと思います。
ペレグリーノは調理の一部始終を目で楽しめ、綿棒や包丁、スライサーの心地よい音を耳で楽しめ、手で生ハムの温もりを感じ、鼻で香りを楽しめ、舌で繊細な味わいを楽しめます。
まさに五感を駆使して全身で感じられるコースを堪能できます。
終始常に最高を味わえ、食べ手にこれ以上ない感動を与えてくれます。
「すべてを最高値に」という想いの一皿が「すべてが最高値」という想いを心に刻ませます。
訪れる人々に無限の夢をあたえるレストラン
それこそが聖地「ペレグリーノ」です。
一度この幸福を体験してしまうと、訪れる前日に明日はどんな料理がでるのか想像をかきたてられてしまい興奮してなかなか寝つけません。
コースが終了してもなお余韻が残り、帰宅してもその幸福感が残り続けます。
そしてその感動は永遠に心に刻まれます。
夢の時間を体験でき、これほどまでの感動を味わえるレストランは日本全国でここだけだと思います。

シェフの天才的センス、強い情熱、惜しまぬ努力、その全てが尊敬に値します。
これほどまでに地位と名声があるにも関わらず、常に謙虚な姿勢で更により良いものを提供できるように日々精進されています。
お客様1人1人に最高の料理を提供したいという一心でやられている姿に心底感動します。
料理人としてはもちろん、人としても最高の方です。
この方の料理をいただけることが自分にとっての最大の幸せであり、生きがいでもあります。
この方が作る全ての料理を食べてみたいです。
それこそが無限の夢、永遠に終わることのない夢です。
感動と夢をありがとうございました。
自分の夢はまた聖地ペレグリーノでシェフの料理をいただくことです。
ペレグリーノはまさに聖地、生涯をかけて永遠に己の身が果てるまで何度でも訪れたい最高のレストランです。
ご馳走様でした。

ペアリングはイタリア産の自然派ワインを中心としたアルコールかお茶のノンアルコールを選択できます。
ノンアルコールの場合はお茶の水出しに72時間以上かかるので予約日の1週間前までには、OMAKASEを経由してお店への連絡が必要になります。

今回はアルコールペアリングでお願いしました。
ペアリングは基本2品に1つのドリンクになります。
料理だけでなくワインの品質管理も完璧で、料理との相性も抜群で最高です。
コース料理を存分に堪能したい方はアルコールペアリングがお勧めです。


第1部
季節の食材をふんだんに取り入れたコース

ドリンク①
フランス産ブランドブラン
ジャンパーニュ
シャルドネ100%
2011年ヴィンテージ

初めの料理
長野県伊那産ぎたろう軍鶏を丸ごと一羽煮出したブロード
水と軍鶏だけで1度も沸騰させることなく24時間火を入れて煮詰めて旨味を抽出し、麺の布袋でこした後に弱火で味と香りを保ちながら、60℃まであげて温めたものになります。
最後にフランス産の塩で味を整えます。
その日ごとの軍鶏の状態にあわせるのはもちろん、その日の気候にもあわせて火を入れる時間や温度を変えています。
味は繊細で余韻はながくワインとも相性が抜群です。

イタリア料理
牡丹海老の低温ロースト
花ズッキーニとズッキーニのピュレア添え
北海道の古平の牡丹海老
低音でローストしいい状態にしあげたものになります。
口の中で柔らかな味わいと海老の甘味が楽しめます。
黄色ズッキーニ、ズッキーニのピューレ状のソースに花ズッキーニも加え和えたものになります。
弱火で香りが無くならないように細心の注意を図りながら、水分を飛ばしてピューレ状に仕上げています。
海老本来の旨味と甘味が最大限に引き出されており、個人的に1番好きな海老料理です。

ドリンク②
白ワイン

魚料理
太刀魚のリアルフォルノ(オーブン焼き)
アスパラソヴァージュ添え
”サルサアチド”(酸味のソース)
神奈川の走水の太刀魚を炭火でミディアムレアの状態に火入れしたものになります。
京都の賀茂茄子を3時間ローストしたものを丁寧に皮を剥いて付け合わせにしています。
サルサヴェルデソースを添えて
すり鉢で一から丁寧にすってるのであえて繊維を残して作られています。
サルサヴェルデとは緑のソースという意味になり、北イタリア伝統のパセリが主体のソースになります。
ベースになっているのはイタリアンパセリになります。
これにアンチョビ、ニンニク、ケイパーなどを加えて撹拌したソースになります。
北イタリアでよく食べられているそうで、美しい色合いとジェノベーゼソースよりもフレッシュな味わいが特徴の清涼感ある味わいが楽しめます。

ドリンク③
白ワイン
グラブナー
リボラジャッラ
2008年ヴィンテージのマグナムボトル

イタリア料理
カルチョーフィ イン ウーミド
(アーティチョークの軽い煮込み)
アーティチョークを蒸したものにトマトを加えたごくシンプルな料理になります。
素材本来の持ち味を最大限に引き出した素晴らしい逸品です。

ドリンク④
白ワイン
ピエモンテシャルドネ100%
シャルドネブッシャローネ

季節の料理
赤甘鯛のロースト
アスパラソヴァージュ添え
サルサアチド(酸味のソース)
ブールブランソース
シーズン最終ピークの四国愛媛の宇和島の赤甘鯛をオープン焼にしたものになります。
ミディアムレアからミディアムでの火入れ加減に仕上げています。
とてもしっとりとした食感です。
付け合わせにフランス産のアスパラソヴァージュ
エシャロットを1/20まで煮詰めて、バターを加えたソース
酸味のソースであるブールブランソース
ブールブランソースには、イタリアの自然派のラディコンが作り手の土着のブドウから作られた白ワインを使用しています。
魚の火入れもさることながら、このソースは衝撃的に美味で驚きました。

ドリンク④
白ワイン
先程のワインを常温での提供で

第一の料理
めん棒でのばす手打ちパスタ
熊本天草より紫うにと共に
ピエモンテのバター
ヴェネトのオリーブオイル
京都産の唐辛子パウダーを加えて
ごくシンプルな仕立てブッロ エ パルミジャーノ
金属が触れないようにあえて綿棒で昔ながらに手打ちにしてるパスタになります。
人間の脳は不均一なほうがおいしいと錯覚するので、手打ちにする事でそのように仕上げています。
また咀嚼して食べることにより口の中で粉本来の甘味や風味が味わえます。
長い時間をかけて丁寧に作られたパスタはどのパスタよりも美味しいです。
以前はパスタ用の台で体重をのせて力をいれて作られていましたが、現在は調理台でパスタを作られています。
その理由は、力を入れすぎない方がより美味しいパスタが作れるからです。
手打ち麺で1番美味しく作れるのはおばあちゃんと言われています。
なぜなら力が弱いために余計な力を入れずに適度な力加減で麺を打てるからです。
そんな細かいところまで追求するパスタは他では食べられません。

ドリンク⑤
赤ワイン
メルロー
2001年ヴィンテージ

第二の料理
ホワイトアスパラガスの紀州備長炭火焼き
長期熟成された伝統的なモデナ産バルサミコ添え
アチェト バルサミコトラディッチョナーレ ディ モデナ ストラヴェッキア添え
ドイツのエルンバッハのホワイトアスパラガスになり5月中旬から6月中旬が旬になり、綺麗で甘みが強いものになります。
塩を少々ふりかけながらじっくりと火を入れて丁寧に焼き上げています。
良質なヴェネトのオリーブオイル
コンディメントソース(ドレッシング)
バルサミコ酢25年熟成の本物のバルサミコ酢
左から右にかけて味が濃くなるので順にいただきます。
それぞれのソースを最後は全てまぜていただきます。
アスパラ本来の美味しさは勿論、3種のソースで様々な楽しみ方ができます。
1つのお皿でいろんな味わいを楽しめる素晴らしい一品です。


第2部
店内中央の手動生ハムスライサーにてスライスしてサーブする
生ハムのバリエーションを順番に

ドリンク⑥
ロマーニャ地方
白ワイン
美発泡

生ハム①
北イタリアフリウリ ヴェネチア ジューリア州
サンダニエーレ産の”プロシュート”
24ヶ月熟成のものになります。
1周目はすぐにいただき、写真撮影は2周目でするのがマナーです。
1:先ずは極く薄くスライスしたものをフラットにそのままに
手の甲にのせてすぐにいただきます。
2:同じく薄くスライスしたものを少しだけ状態を変化させて
手の平を擦り合わせて温めていただきます。
手のひらには汗腺があるので、温度が変わり味わいも1周目とは異なります。
3 :異素材と組み合わせてより魅力を引き出します
聖地発祥の食べ方である、小さなココットで炊き上げた岩手県遠野米4号を生ハムで包んでいただきます。
こちらのお米は品種改良をされていないお米で、外側は粘り気があり中心ははごたえがあります。
4:更に一体感を楽しんでもらいます
常温に近い
バローロを作ってビネガーにしたものを吹きかけて米に酸味をくわえています。

生ハム②
ボローニャ特産 モルタデッラ
24ヶ月熟成のもので、化学調味料を一切使用していません。
1:香りと余韻を楽しむ食べ方をします
ごく薄く切って香りと余韻を楽しめるようにしています。
まずはそのまま2回いただきます。
2:状態を変えて魅力を引き出します
温かいお皿にのせてから3つ数えていただきます。
最後は自分の好きなタイミングでいただきます。
同じ生ハムでも温度や食すタイミングで全く違う味わいになり、無限の夢を与えてくれます。

生ハム③
トスカーナ産
チンタセネーゼ黒豚背脂塩漬け生ハムラルド
自家製平焼きパンチャバッタとの組み合わせ
北海道の小麦「春よ恋」を使用したパンにのせていただきます。
1回目はそのままいただき、2回目は軽く熱をいれ脂を少し融解させ白ワインビネガーを吹きかけていただきます。

ドリンク⑦
赤ワイン
ジャコモコンテルノ

生ハム④
ヴェネト産のサラミ
北イタリア産白ワインにニンニクを加えて作られた化学調味料不使用のサラミになります。
着色料など使用していないため、色味が薄いですがこれが本物のサラミになります。
切り立てをそのままいただきます。
次に軽くオーブンで温めていただきます。

生ハム⑤
エミリアロマーニャ パルマ産
”プロシュート ディ パルマ"
30ヶ月熟成のものになります。
1:長期熟成の味わいを切り分けただけで
まずはそのままいただきます。
2:パルマでの組み合わせで
最後はトルタフリッタでいただきます。
トルタフリッタとはイタリアの揚げパンのことです。
ふっくらと膨らんだトルタフリッタと生ハムの相性は抜群です。
噛みしめると小麦粉の持つ自然な甘さと生ハムの塩気が程よく溶け合っていく聖地の代名詞である最高の一品になります。
まさに聖地の秘宝になります。

生ハム⑥
特選の素材を追加でのご案内
イタリアの生ハムの王様
パルマジベッロ村特産
クラテッロ ディジベッロ
出回る物の殆どが白豚が原料ですが本日のご用意は希少なパルマ黒豚でつくられた幻の逸品
¥ 2600
年間10本も入らないとても貴重な生ハムになります。
希少価値が高いだけではなく、とても扱いが難しいので他店では味わうことができません。
白豚のクラテッロのプロシュートの3倍の値段がします。
クラテッロとは、腿肉を丸ごと使うパルマ産生ハムやその他の一般的なプロシュートとは異なります。
腿肉の中心部分にある特に柔らかい最上の部位を切り出し熟成させるものになります。
腿肉の上質な中心部分だけを取り出し、塩コショウをした後、数週間冷蔵で寝かせます。
その後に菌が入り酸化や腐敗するのを防ぐため、豚の膀胱の袋にこの肉を詰めて縫い合わせ、更に外側に紐を網目状に締めて吊るして熟成させて作られています。
なので、とても希少価値が高くイタリア現地でもなかなか食べることができず、日本でいただけることはほぼ不可能に近いです。
まずはそのままいただき、次にほんの少しで融解するくらいにしたフランス産のバターをのせたチャバッタにクラテッロ組み合わせていただきます。
まさに聖地たるペレグリーノだからこそいただける究極の一品になります。

第3部
フィナーレ
デザート
出来立て 練り立て 濃縮ミルクのジェラート
ジェラートフィオーレディラテ
開店当初から提供されている1番人気のメニューになります。
ヘーゼルナッツを削りまぶしています。
以前は包丁で細かくしていましたが、現在は上から削りまぶす手法に変わっています。
途中でワインをかけるとまた味わいが変わり楽しめます。
名実共に日本一のジェラートになります。

エスプレッソの代わりに
台湾の72時間かけて抽出した上質な水出し茶

My Best Restaurant!!
無限の夢はここにある!!
聖地よ永遠に!!

  • 聖地ペレグリーノ

2021/07/01 更新

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