217回
2021/04 訪問
尼崎市・旬菜 和味|天然イサキの迫力と山羊チーズで晩酌
夜の一杯と肴を楽しみに「旬菜 和味」へ。
落ち着いた雰囲気のカウンター席で、ゆっくりとアラカルトを注文。
最初に出てきたのは、前菜盛り合わせ。
ホタルイカ酢味噌、菜の花と生ハム巻き、こんにゃく、ミョウガ、そら豆など。
春の香りが詰まった品々が小皿に美しく並ぶ。
続いてはお造り盛り合わせ。タイ、エビ、イカ、タコ、金目鯛炙り、〆サバなどが彩りよく盛られ、香りや歯ごたえ、脂のノリまでバランスの取れた内容。
ミョウガや菊花のあしらいも丁寧。
そして目を引くのが天然イサキの塩焼き。
丸ごと一匹を焼き上げた迫力ある姿は、焼き目の香ばしさとふっくらした白身が魅力。
大根おろしとレモンでさっぱりと楽しめた。
頭付き海老の唐揚げは香ばしく、身も味噌も旨味たっぷり。
日本酒が欲しくなる逸品。
最後にいただいた山羊チーズは、クセがありつつもすっきりとした後味。
粗挽き胡椒がよく合い、いい余韻を残してくれた。
魚介を中心に丁寧な仕立ての料理が並び、和の味と酒にじっくり浸れる良店。
次は地酒と合わせて楽しみたい。
2025/04/08 更新
2021/03 訪問
尼崎市・旬菜和味|ふぐ尽くしの贅沢な夜。古稀祝いにふさわしいふぐフルコース
親父の古稀祝いに、武庫之荘の「旬菜 和味」さんへ。
肩肘張らない空気感ながら、確かな腕前と素材の良さで地元に根付くお店。
今回は事前にお願いして、ふぐ尽くしのコースを用意していただいた。
ふぐ料理好きにはたまらない内容で、家族全員が終始笑顔の夜になった。
最初に登場したのは、大皿に華やかに盛りつけられたてっさ。
薄造りのふぐが菊の花のように美しく並び、中央には皮の湯引きが控えている。
箸でつまみ、ポン酢にさっとくぐらせて口に運ぶと、淡白で繊細ながらもしっかり旨みがあり、ふぐならではの清らかな味わい。
酒好きにはたまらない「而今 純米大吟醸 NABARI」も持ち込みで用意。
今回は事前にお店に許可を取り、特別に開栓。
華やかな香りと透明感ある味わい。
すーっと染み入るような飲み心地に、祝いの席が一層華やかになる。
続いてはふぐ皮の湯引き。
別皿に盛られたそれは、葱ともみじおろしをたっぷり添えて、酸味の効いたポン酢でいただく。
皮の歯ごたえに香味野菜が絡み、さっぱりとしながら旨みはしっかり。
これは酒が進む。
ここで主役級の存在感を放つ白子が登場。
まずは生白子。
何もつけずにそのまま口に入れると、とろけるような舌ざわりと濃厚なコクに驚く。
舌の上でふわっとほどけ、嫌な生臭さなど一切なく、これは間違いなく上質な白子。
さらに焼き白子も続く。
こんがりと焼き目のついた白子は香ばしく、外はパリッ、中はとろり。
少しだけレモンを絞って食べると、クリーミーさに爽やかさが加わり、思わず顔がほころぶ。
この一皿だけで一献余裕。
唐揚げは2皿提供され、こちらも見逃せない一品。
衣は薄めながらカラッと揚がり、中のふぐはふわっとジューシー。
レモンを軽く搾ると、油の重さを感じさせない仕上がりになり、どんどん箸が進む。
小ぶりなサイズ感なので、一人で5〜6個は軽く食べられる勢いだった。
そして焼き河豚。
骨つきの身をじっくり焼いたこの料理は、今回の中でも特に印象深い逸品。
しっかりと焼き色のついた表面は香ばしく、身はふっくらとジューシー。
かぶりつくと、骨の周りにギュッと凝縮された旨みが詰まっていて、ふぐの力強さをダイレクトに感じられる。
添えられたミョウガもいいアクセントになっており、脂と香味のバランスが秀逸だった。
いよいよメインのてっちり。
たっぷりの野菜とともに煮込まれたふぐは、火が通っても身が締まりすぎず、むしろプリッとした食感が際立つ。
出汁がよく出ていて、野菜も甘くなる。
この段階でかなり満腹に近いのに、箸が止まらない。
最後の〆はもちろん雑炊。
ふぐの旨みがたっぷり染み込んだスープに、ご飯と卵、刻み葱を入れて煮込む。
仕上げに海苔をたっぷり。
これがまた絶品。
旨みの余韻を噛み締めながら、最後のひとさじまで丁寧にいただいた。
料理一品一品が丁寧に仕上げられていて、素材の良さを最大限に引き出している。
マスターの腕と心遣いが伝わる料理の数々に、心から感謝。
大切な節目を、ここ「旬菜 和味」で祝えて本当によかった。
心もお腹も大満足。来年もまた、ここで祝いたいと思わせる夜だった。
2025/03/28 更新
2021/03 訪問
尼崎市・旬菜 和味|繊細な味と丁寧な仕事に酔いしれる和の夜
久々の夜訪問。相変わらず落ち着いた空間で、料理とお酒をじっくり楽しめる一軒。
まず登場した突き出しから、手間ひまを惜しまない仕事ぶりが伝わる。
お造り盛合せは、トロ・穴子炙り・ホッケ・イワシ・アジ・イカ・ツブ貝と豪華な内容。
特にイワシとアジは脂が乗っており、口に入れるとすっととろける。
続いて、季節感ある酢の物、クリガニが登場。
身の甘みと酢の優しい酸味が調和し、薬味のミョウガと生姜が風味を引き立てる。
これはお酒が進む。
そして毎回頼んでしまうクリームチーズのたまり漬け。
濃厚で塩気のある味わいが熱燗と相性抜群で、ついつい箸とお猪口が止まらない。
どの料理も味付けが絶妙で、決して主張しすぎず、素材の旨みを丁寧に引き出している印象。
ひと皿ひと皿から、料理人の誠実な姿勢とセンスを感じる。
今夜も心もお腹も満たされました。何度でも通いたくなる、武庫之荘の隠れた名店です。
2025/03/25 更新
2020/12 訪問
尼崎市・旬菜 和味|心落ち着く晩酌時間。旬の恵みと丁寧な仕事に酔いしれる夜
この日は武庫之荘にある「旬菜 和味」さんで、ゆったりと晩酌を楽しむことに。
駅からすぐの落ち着いた空間で、丁寧に仕込まれた季節の料理が味わえる和食処です。
まず登場したのは彩り豊かな「突き出し」。海老や玉子焼き、鯛の子煮など少しずつ色んな味が詰め込まれ、どれも優しい味付けで酒のスタートにぴったり。
丁寧なひと皿に、これからの展開への期待も高まります。
続く「お造り盛り合わせ」は、見るからに鮮度抜群。
しっとりと脂がのった穴子、香ばしい炙り、コリコリとした歯応えの貝類まで、どれも素材の良さがしっかり感じられる内容でした。
焼き物は「軍鶏の塩焼き」。
歯応えのある肉質に、ほんのり香ばしさを感じる焼き加減。
添えられた粒マスタードやレモンが良いアクセントになっていて、お酒が進みます。
この時季ならではの「たら白子」は、とろけるような食感と上品な餡が印象的。
じんわりと温かく、冬の味覚をしっかりと感じさせてくれます。
締めは贅沢な「せこ蟹」。
外子・内子・蟹身が美しく盛られ、ひと口ごとに旨みの層が広がっていく幸せ。
薬味の茗荷やレモンも計算されつくした一品でした。
料理も器も美しく、どれも素材を生かした優しい味わいで、気づけばゆったりと時間が流れていました。
落ち着いた大人の晩酌にぴったりのお店です。
2025/04/02 更新
2020/03 訪問
尼崎市・旬菜 和味|クエの煮付けで一献、和のつまみでちびちび楽しむ夜
旬菜 和味で、気になる料理をいくつかつまんで晩酌。
コースではなくアラカルトでの注文だけど、一皿一皿が丁寧でどれも酒に合う。
まずは突き出し。ホタルイカの酢味噌は風味がよく、淡白な身にまったりとした酢味噌が絡む。
他の料理をつまむと、ついつい日本酒が進む。
お皿の上にちょっとずついろんなものがあるのって、それだけで楽しい。
刺身は目を惹く盛り付けで、彩りもよく厚みもあって食べ応えあり。
特にクエの旨味と歯ごたえが印象的。
脂の乗った鰯もねっとりと舌に残って、辛口の花泉がちょうどいいバランスを取ってくれる。
そして一番驚いたのがクエの煮付け。
注文してからじっくり時間をかけて出てきた一皿は、見るからに迫力満点。
皮はぷるぷる、身はしっとり。
濃いめの煮汁をまとったクエが口の中でほろっと崩れると、思わず「うまっ」と声が漏れる。
ごぼうの香りも良くて、気がつけば酒もなくなってた。
気取らず、でもちゃんと美味いものを少しずつ。
そんな夜にぴったりな店だった。
2025/03/29 更新
武庫之荘駅近くの旬菜和味さんで、昼飲みを楽しんできました。
この日はホタルイカ酢味噌からスタート。
やわらかく茹でられたホタルイカにまろやかな酢味噌がよく絡み、ほろ苦さとともに春を感じる一皿。
続いて南蛮漬け。玉ねぎのシャキシャキ感とほどよい甘酸っぱさが心地よく、箸休めにもぴったり。
京鴨ロースはは、噛むほどに旨味が広がるしっとりとした食感。
粒マスタードが絶妙なアクセントに。
生しらすは鮮度抜群で、つるんとしたのどごしと苦味がクセになる味わい。
本鮪盛りは中トロ主体で脂がしっかりのっており、花のように盛りつけられた華やかな一皿。
焼き魚はハタハタ。
小ぶりながら脂がのっており、頭から丸ごと楽しめました。
昼からじっくりと、素材の良さが伝わる料理を堪能。
次回は日本酒とも合わせて楽しみたいです。