94回
2021/01 訪問
開店10周年を迎えた北日本屈指の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
自家製リコッタチーズとプロディシュト・ディ・パルマ
毛蟹とトピナンブールのスフォルマート
毛蟹95㌫以上のスフォルマートにキャビア
八戸産 柳蛸のアフォガード
蝦夷鹿のラグーのタヤリン
蝦夷鹿のラグーのタヤリン
フランス産ピシ゚ョンラミエのトルテッリ
仕上げに黒トリュフを惜しげもなく
ナメタ鰈のロートロと姫貝のヴァポーレ
ナメタ鰈の中には子持ちの卵が射込まれ
青森産フランス鴨のアッロースト
ホワイトチョコのカネロニと柚子のクレスレッペ
エスプレッソ
チャバッタ
Ferghettina Franciacorta Brut
自家製リコッタチーズとプロディシュト・ディ・パルマ
Ferghettina Franciacorta Brut
毛蟹とトピナンブールのスフォルマート
Calera Central Coast Chardonnay
八戸産 柳蛸のアフォガード
Benanti Etna Rosso
八戸産 柳蛸のアフォガード
チャバッタ
蝦夷鹿のラグーのタヤリン
Bussia Soprana Barbera d'Alba Vin del Ross
蝦夷鹿のラグーのタヤリン
フランス産ピシ゚ョンラミエのトルテッリ
Bio Bio Merlot
フランス産ピシ゚ョンラミエのトルテッリ
ナメタ鰈のロートロと姫貝のヴァポーレ
Condes de Albarei Albariño
ナメタ鰈のロートロと姫貝のヴァポーレ
青森産フランス鴨のアッロースト
Invivo Central Otago Pinot Noir
青森産フランス鴨のアッロースト
Grappa Sarpa Oro di Poli
ホワイトチョコのカネロニと柚子のクレスレッペ
Grappa Sarpa Oro di Poli
ホワイトチョコのカネロニと柚子のクレスレッペ
エスプレッソ
2021/04/15 更新
2020/12 訪問
北日本屈指の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
青森県八戸市の地に開業され10年目を迎えられコロナ禍の中、次の10年を見据え店内改装を終えられ11月10日~リニューアルオープンされた池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールである池見悦子夫妻が腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんへ再訪させていただきました。席はオープンキッチン直結のChef'sCounter席。今まで以上に池見シェフとの距離感がグッと近くなり会話のキャッチボールもよりスムーズに。アペリティーヴォには果実味とエレガントさが秀逸なキャティアのシャンパーニュ『Cattirer Burt Premier Cru』を料理は八戸産の朝獲れの『真烏賊(マイカ)のロートロ』のエントラータからスタートです。烏賊(イカ)の腑腸(フワタ)で造られた肝(キモ)の濃厚なソースと緑色の清涼感のあるジェノヴェーゼソースと真烏賊の身の三重奏からスタートした池見劇場、続いて供された皿はチーズクリスパに両脇をガードされた『琉球猪(リュウキュウイノシシ)』のフィレ肉のタルターラにたっぷりの『キャビア』が添えられたAntipasti freddi(冷前菜)の一品が続きました。琉球猪の美味しさに思わず身体が仰け反ります。Antipasti caldi(温前菜)には気仙沼産の『女梶木(メカジキ)』の腹身。所謂、大トロと呼ばれる部位のコトレッタです。このコトレッタも本當に美味し過ぎます。そしてPrimo Piatto(プリモ・ピアット)は多皿構成で前半にはたっぷりと削り掛けられた『黒トリュフ』で覆い尽くされた一皿。黒トリュフの下には真鱈の白子、更に白子の下にはPastaの三重構造のノルチャ風のスパゲティです。そして中盤には生地にポルチーニセッキを練り込んだトルテッリです。トルテッリのリピエノには何と『コルベール』と『フォワグラ』です。もうコレは笑うしかありません。しかしリピエノに『コルベール』と『フォワグラ』って凄過ぎます。正に「天高く馬肥ゆる秋」の気分。添えられたトピナンブールのチップスと銀杏も佳き役回りを演じておりました。そしてSecondo Piatto(セコンド・ピアット)も多皿構成で前半には魚料理に八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』に『北寄貝(ホッキガイ)』に『姫貝(ヒメガイ)』のサフラン風味の『Zuppa di Pesce(ズッパ・ディ・ペッシェ)』です。北寄貝のブロードとサフランの味わいはこれぞリストランテ 料理の根幹と言わぬばかりの味わい。そしてメインのカルネには『コルベール』の胸肉のアッロースト(Arrosto)とモモ肉のコンフィ(Confit )を田子産のホワイト六片『黒ニンニク』ソースでじっくりと味わいました。そしてドルチェはソムリエールでありパティシエールでもある悦子マダムの手によるオレンジが香る『グランマニエのジェラート』に『ショコラの焼ムース』カッフェには新型のマシーンで抽出された『エスプレッソ』にて『Casa del Cibo』さんのお任せコース料理はひと通りです。料理に合わせていただいたワインは勿論、ソムリエールの悦子マダムによるペアリングにて最高のアッヴィナメントを楽しませていただきました。
真烏賊のロートロ
真烏賊の腑腸の肝ソースとともに
チーズクリスパと琉球猪のタルターラ
琉球猪のタルターラ
女梶木のコトレッタ
女梶木のコトレッタ
黒トリュフと真鱈白子のスパゲッティ
黒トリュフと真鱈白子のスパゲッティ
黒トリュフと真鱈白子のスパゲッティ
コルヴェールとフォワグラのトルテッリ
ポルチーニセッキを練り込んだトルテッリ
アワビと北寄貝と姫貝と生木耳
鮑と北寄貝と姫貝のズッパ・ディ・ペッシェ
アワビと北寄貝と姫貝と生木耳
コルヴェール胸肉のアッローストにモモ肉のコンフィ
グランマニエのジェラートにショコラの焼ムース
エスプレッソ
チャバッタ
セッティング
真烏賊のロートロ
Cattirer Burt Premier Cru
真烏賊のロートロ
Cattirer Burt Premier Cru
琉球猪のタルターラ
Macciocca Terra Passerina del Frusinate
琉球猪のタルターラ
チャバッタ
琉球猪のタルターラ
Argiolas Serra Lori
女梶木のコトレッタ
Argiolas Serra Lori
女梶木のコトレッタ
チャバッタ
女梶木のコトレッタ
黒トリュフと真鱈白子のスパゲッティ
黒トリュフと真鱈白子のスパゲッティ
Coppo Costebianche Chardonnay
黒トリュフと真鱈白子のスパゲッティ
コルヴェールとフォワグラのトルテッリ
Friedrich Becker Spätburgunder
コルヴェールとフォワグラのトルテッリ
アワビと北寄貝と姫貝
Feudo Arancio Grillo
鮑と北寄貝と姫貝のズッパ・ディ・ペッシェ
コルヴェール胸肉のアッローストにモモ肉のコンフィ
Castello di Neive Barbaresco
コルヴェール胸肉のアッローストにモモ肉のコンフィ
グランマニエのジェラートにショコラの焼ムース
エスプレッソ
グランマニエのジェラートにショコラの焼ムース
オリーブオイル、調味料、塩 販売コーナー
パスタ販売コーナー
パスタソース 販売コーナー
Casa del Cibo Entrata
2021/01/21 更新
2020/11 訪問
次の10年を見据えて新しくなった…『Casa del Cibo』
13日の金曜日の夜は盛岡を離れて八戸へ。そして向かった先は八戸の地に開業され今年で10年目の節目の年を迎えられ次の10年を見据えての店内改装を終えられ11月10日~リニューアルオープンされた池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールである池見悦子夫妻が腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はオープンキッチン直結の新たに設けられたChef'sCounter席、今まで以上に池見シェフとの距離が近くなり会話のキャッチボールもスムーズに。アペリティーヴォにはサンジョベーゼ100%のロゼSparklingの『Sangervasio Rosa Vino Spumante』を料理は北海道根室産の生秋刀魚(ナマサンマ)のマリナートのエントラータからスタートです。脂のり抜群の通称『トロサンマ』とも称される秋刀魚(サンマ)のマリネ。鮮度が命の秋刀魚(サンマ)の旨味を心地良い酸味で受けとめるという絶妙なペアリングで幕が切って落とされた久しぶりの池見劇場。続いて供された皿を見て一瞬『黒トリュフ』?と思ったソレはイカスミのグリッシーニを纏わせフリットされた『真鱈(マダラ)の白子(シラコ)』を甲殻類のソースと仕上げ削り掛けられた『ボッタルガ』とともに味わうこれぞリストランテ 料理に相応しい一皿へと繋がれました。合わせられたワインはフルーティで柑橘の香りと酸味、後半に現れる仄かな苦味が印象的な『Tamellini Soave』です。カリッ、サクッとした外側とトロリとした内側の食感のコントラストが楽しい皿の後には多皿構成のプリモ・ピアットです。前半には『毛蟹(ケガニ)』と『いくら』とともに味わう冷製Tagliolini(タリオリーニ)、中盤にはイタリア産フレッシュ『ポルチーニ』のRiso al Salto(リーゾ・アル・サルト)、後半には青森モール温泉産の『兜鼈(カブトスッポン)』のTortelli(トルテッリ)の3品です。前半の『タリオリーニ』は手打ちPastaで生地にサフランが練り込まれたもの。『毛蟹(ケガニ)』は活ガニで店内で茹で上げされた甘みが強いシルキーな口あたり『いくら』はオレンジでマリネされておりプチプチの食感という目にも美しい贅沢なひと皿はオレンジのピールで全体の味が調和されておりました。中盤の『焼リゾット』はマッシュルームのカプチーノ仕立で皿全体がキノコの良い香りで包まれており後半の『トルテッリ』はスッポンの生き血を生地に練り込みスッポンの肉とエンペラーのリピエノをスッポンのスーゴで味わうという日本料理の『◯鍋(スッポンナベ)』に勝るとも劣らない慈養強壮と滋味に優れたひと皿でありました。ワインは前半にはプーリアの『Rivera Terre al Monte Sauvignon』、中盤にはウンブリアの『Goretti IL Moggio Grechetto』、後半にはキャンティクラシコ『Isole e Olena Chianti Classico』です。そしてセコンド・ピアットの魚料理のメインのペッシェには『メヌケ』の鱗焼(ウロコヤキ)とカマのStufatoです。池見シェフが「高いけど美味いので結局買っちゃいました」という八戸産の『目抜け(メヌケ)』は都内の日本料理店でも引きて数多の高級魚です。魚の身とは思えぬような噛み込んだ歯を押し返すような咀嚼感と旨味は筆舌に尽くし難い美味しさです。『しじみ』の滋味溢れるSalsa al burroの濃厚なソースを酸味と旨味とミネラル感が秀逸な『Casa d'Ambra Biancolella Ischia』で受け止め肉料理のカルネには西表島産の『琉球猪(リュウキュウイノシシ)』のアッロースです。沖縄では『カマイ』と呼称される琉球猪(リュウキュウイノシシ)は団栗(ドングリ)等を食べて育った天然の猪(イノシシ)、そのロース肉は低カロリーで高タンパク、咀嚼感があり噛み締める度に肉の持ち味が広がるワイルド味に溢れるジビエなひと皿はドライトマトのソースとともに。合わせられたワインは樽感がしっかりとある『Casale della Ioria Tenuta della Ioria』もうこれ以上のペアリングは考えられないであろう一本。そしてドルチェは悦子マダムの手による八戸産の『バートレット』のキャラメリゼとジェラート スチューベンのソースをいただきエスプレッソ、ディジャスティヴォにグラッパをいただいて池見劇場の時間はひと通りです。会話のキャッチボールを楽しみつつこれぞリストランテ料理と言える料理の数々とワインで口福で至福のひと時を過ごさせていただいた13日の金曜日の口福な時間に感謝です。「常に新しい事に挑戦するのは大変ですが、これをやらないと成長は止まります。現状維持は衰退です。」とキッパリと言い切る池見シェフ夫妻。はじめての食材にも果敢なくチャレンジされる『有言実行』な池見シェフの料理は寄せていただく度に何らかの感動を与えてくれます。何故そんなにも八戸へ行かれるのですか?と良く問われますがその答えは八戸に『Casa del Cibo』さんがあるからです。店内改装を終えられてリストランテ感がグッと増した店内で更なる進化をし続ける池見シェフの料理の数々。自分の持論ですがどんなに素晴らしい料理人さんにも旬と申しますか絶頂期というものがあると思います。今、食べるべき一皿は八戸の地にあります。行くなら今しかありません。新しくなった『Casa del Cibo』さんの皿に映し出される溜息が出るほどに美しい料理にきっと魅了されることでしょう。
琉球猪のアッロースト
メヌケの鱗焼とメヌケのカマのStufato
兜鼈のTortelli
フレッシュポルチーニのRiso al Salto
毛蟹といくらのTagliolini
真鱈の白子のイカスミのクリッシーニ揚げ
生秋刀魚のマリナート
バードレットのキャラメリゼとジェラート
生秋刀魚のマリナート
真鱈の白子のイカスミのクリッシーニ揚げ
毛蟹といくらのTagliolini
フレッシュポルチーニのRiso al Salto
兜鼈のTortelli
メヌケの鱗焼とメヌケのカマのStufato
琉球猪のアッロースト
バードレットのキャラメリゼとジェラート
エスプレッソ
セッティング
Sangervasio Rosa Vino Spumante
生秋刀魚のマリナート
Sangervasio Rosa Vino Spumante
生秋刀魚のマリナート
Sangervasio Rosa Vino Spumante
チャバッタ
真鱈の白子のイカスミのクリッシーニ揚げ
Tamellini Soave
毛蟹といくらのTagliolini
Rivera Terre al Monte Sauvignon
フレッシュポルチーニのRiso al Salto
Goretti IL Moggio Grechetto
兜鼈のTortelli
Isole e Olena Chianti Classico
メヌケの鱗焼とメヌケのカマのStufato
Casa d'Ambra Biancolella Ischia
琉球猪のアッロースト
Casale della Ioria Tenuta della Ioria
バードレットのキャラメリゼとジェラート
エスプレッソ
ELISI GRAPPA DI BARBERA CABERNET NEBBIOLO
ELISI GRAPPA DI BARBERA CABERNET NEBBIOLO
新設されたカウンター席
Casa del Cibo Entrance
Casa del Cibo
2020/11/21 更新
2020/09 訪問
Cena prima della ristrutturazione…『Casa del Cibo』
池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが二人三脚で腕を揮われる北日本屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。開店10年目の節目を控えWithコロナとAfterコロナを視野に入れ次なる10年を見越しての店内の改修&改装工事の為に9月下旬の3連休開始日の20日の日曜日から臨時休業に入られる。ということで色々な思い出のある店内で食事出来るのも此れが最後ということで休暇を取り金曜日の夜に友人夫妻のアテンド役を兼ねて再訪させていただきました。席はいつものChef's Tableに取らせていただきアペリティーヴォの『Monte Rossa Prima Cuvée Franciacorta Brut』にて乾杯し先ずは渇いた喉を潤しました。料理は青森県産『バターナッツのスフォルマート』とペリゴール産『フォワグラのテリーナ』のエントラータ(Entrata)から池見劇場の開演です。続いて供された料理は八戸産の海の幸を余すところなく愉しむことが出来る活穴子(カツアナゴ)を使い作られた『穴子(アナゴ)のテリーナ』に『鰤(ブリ)の瞬間薫製』、鮟鱇(アンコウ)の七つ道具を全て使った『鮟鱇(アンコウ)のテリーナ』に『秋鮭(アキシャケ)のアッフミカート』にシチリアを彷彿ささせる『白魚(シラウオ)のロザマリーナ』のアンティパスト・フレッド(Antipasto Freddo)の冷前菜の盛合せです。そして温前菜のアンティパスト・カルデ(Antipasto Caldo)には青森県が誇るモール温泉産の1.25㌕の雌の『兜鼈(カブトスッポン)のトリフォラータ』で添えらた『生木耳(ナマキクラゲ)』はスッポンのエンペラーに見立て使われていました。そしてその『兜鼈(カブトスッポン)』の生き血を生地に練り込み更にはスッポンの身をリピエノに使いスッポンとシジミの滋味を愉しむ『すっぽんのファゴッティーニ』のプリモ・ピアット(Primo Piatto)の一皿が続き味の流れから変則的に間に挿まれた一尾ウン万円という八戸産10㌕超の『油坊主(アブラボウズ)』を使った『アブラボウズのインパデッラ』とフランス モンサンミッシェルの『ムール貝』を目の前で仕上げられた『ズッパ・ディ・ペッシェ』の魚料理です。フランス料理のブィヤベースを凌駕するメチャ美味の『Zuppa di Pesce』、アブラボウズの上に載せられた『白魚(シラウオ)のフリット』も佳き役回りを演じられておりました。そして再びパスタです。席に迄届く食欲中枢を猛烈に刺激する香り。供された白磁のパスタ皿には今が旬のイタリア産『フレッシュポルチーニ』のキタッラです。今しか味わう事の出来ぬフレッシュポルチーニの香味と食感とキタッラのプリッとした食感のコントラストの妙味。勿論、ソースはシンプルにバターソースです。セコンド・ピアット(Secondo Piatto)のメインの肉料理のカルネには『トリュフソース』と仕上げに削りかけられた『トリュフ』と共に味わうスペイン産の『乳飲み仔豚(チノミコブタ)』コチニーリョのアッローストとコンフィです。母乳だけで育てられた仔豚(コブタ)の肉は薄らピンク色。ロートロにされたロース肉のアッローストは乳飲み仔豚(チノミコブタ)特有の柔らかさと肌理細かなミルキーな肉質の美味しさを楽しみ皮目をクリスピーに仕上げられたコンフィは皮のパリッパリの食感と肉のジューシーな風味を満喫させていただきました。そしてドルチェ(Dolce)はPâtissièreでもある悦子マダムの手により作られた八戸産の緑色の夏林檎『夏緑(ナツミドリ)』のスプーマ レモンとミントのグラニータ、カッフェにエスプレッソ。ディジャスティヴォにグラッパをいただいて改装前最後の池見劇場の時間はひと通りとなりました。会話のキャッチボールを楽しみつつこれぞリストランテ料理と言える料理の数々とワインで口福で至福のひと時を過ごさせていただいた昨夜の口福な時間に感謝です。「常に新しい事に挑戦するのは大変ですが、これをやらないと成長は止まります。現状維持は衰退です。」とキッパリと言い切る池見シェフ夫妻。はじめての食材にも積極的にチャレンジされる『有言実行』な池見シェフの料理は寄せていただく度に何らかの感動を与えてくれます。改装後の新しい『Casa del Cibo』さんではきっと更にPowerUpされて我々の本もとへ戻ってくれることでしょう。
バターナッツのスフォルマートとフォワグラのテリーナ
穴子テリーナ、鰤 瞬間燻製、
鮟鱇テリーナ、秋鮭アフミカート、白魚ロザマリーナ
兜スッポンのトリフォラータ
スッポンのファゴッティーニ
アブラボウズのインパデッラ ズッパ・ディ・ペッシェ
フレッシュポルチーニのキタッラ
乳呑み仔豚のアッローストとコンフィ
夏緑のスプーマ レモンとミントのグラニータ
エスプレッソ
バターナッツのスフォルマートとフォワグラのテリーナ
Monte Rossa Prima Cuvée Franciacorta Brut
バターナッツのスフォルマートとフォワグラのテリーナ
Monte Rossa Prima Cuvée Franciacorta Brut
穴子テリーナ、鰤 瞬間薫製、鮟鱇テリーナ、秋鮭アフミカート、白魚ロザマリーナ
Cantina Novelli Grechetto Umbria
穴子テリーナ、鰤 瞬間薫製、鮟鱇テリーナ、秋鮭アフミカート、白魚ロザマリーナ
Cantina Novelli Grechetto Umbria
兜スッポンのトリフォラータ
Verget Viré Clessé
スッポンのファゴッティーニ
Verget Viré Clessé
アブラボウズのインパデッラ ズッパ・ディ・ペッシェ
Piero Mancini Cucaione Vermentino di Gallura
フレッシュポルチーニのキタッラ
Piero Mancini Cucaione Vermentino di Gallura
乳呑み仔豚のアッローストとコンフィ
Malvirà Roero
乳呑み仔豚のアッローストとコンフィ
Malvirà Roero
夏緑のスプーマ レモンとミントのグラニータ
エスプレッソ
sibona grappa nebbiolo
sibona grappa nebbiolo
Casa del Cibo Entrata
Casa del Cibo
2020/12/07 更新
2020/09 訪問
店名Casa del Ciboはイタリア語で食べ物の家…『Casa del Cibo』
9月11日。アメリカ同時多発テロ事件から19年目を迎えた秋晴れの美しい金曜日、日中の盛岡の最高気温は31℃ととても暖かく汗ばむ一日でした。その日の夜は盛岡より八戸へとフィールドを移し向かった先は池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが二人三脚で腕を揮われる北日本屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はいつものChef's Tableに取らせていただきアペリティーヴォの『Chardonnay Vino Spumante Brut N.V. Torresella 』にて先ずは渇いた喉を潤します。料理は池見シェフ自身、初めて自らの手で捌き使われたという青森県が誇るモール温泉の1.25㌕の雌(メス)の活け物の『鼈(スッポン)』の心臓、肝臓、腎臓、肺等の内臓を全て使い造られた『スッポンのソプレッサータ』のエントラータから池見シェフのSpécialitaのコースははじまりました。日本有数のモール泉で育てられた『兜鼈(カブトスッポン)』は臭み等一切なくコラーゲンたっぷり。脂の旨味が抜群のスッポンの生命の恵みの卵や滋味を余すところなく使い切り造られたSoppressata(ソプレッサータ)の余韻に暫し浸り続いて供されたアンティパストは全二皿で前半には八戸産の10㌕サイズの1本ウン万円もしたという高級魚『油坊主(アブラボウズ)』の『瞬間薫製』とその『肝(キモ)のテリーナ』です。薫香が鼻腔と食欲中枢を刺激する美味しさを感じる厚みで切り落とされた身の瞬間薫製は部位を変えた3切れで其々、脂の強さが違います。下から上に向かって脂がだんだん強くなるように盛付けされていましたが自分が『Casa del Cibo』さんに毎月通うようになって4年半で初めて目にした池見シェフの皿の中心を外した盛付けにビックリ。スッポンの『肝(キモ)のテリーナ』は鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)やフォアグラのソレを遙かに凌ぐような脂分と濃厚な旨味に口中が忽ち占領され後半には『黒毛和牛 千本筋のカルパッチョ』の旨味が追い打ちを掛けます。その名の通り千本もあるのではないかと見える筋の多い部位に絶妙な火を入れられることで柔らかく噛む程に旨味が溢れ出しました。アブラボウズには『羊のチーズ』ではない葡萄の『ペコリーノ』100%で造られた心地良い酸とミネラル感と厚みとエレガンスを感じる『Torre dei Beati 』を黒毛和牛にはロゼではなくアルバーナ100㌫で造られた牛肉の旨味を引きたててる黄色味が強いオレンジワインの『Tre Monti Vigna Rocca Albana Secco』とともに味わいました。そしてプリモ・ピアットも多皿構成で前半には青森県産の『栄螺(サザエ)』の肝(キモ)を生地に練り込み作られた『Bavette』を使った『サザエのバヴェッテ』後半には青森県産のフランス鴨(カモ)『銀の鴨(ギンノカモ)の Tortellini in Brodo』フランス産の『フォワグラのテリーナ』に『サマートリュフ』です。栄螺(サザエ)の肝(キモ)を練り込み作られた手打ちパスタのバヴェッテ(Bavette)とサザエの食感のコントラストの妙味と丁寧に引かれた鴨(カモ)のコンソメの旨味と『フォワグラ』と『トリュフ』という反則技に近い贅沢な組合せに思わずオカワリと声を上げたほど。『サザエのBavette』にはフランス産の『Viré-Clessé』、『銀の鴨(ギンノカモ)の Tortellini in Brodoとフォワグラのテリーナ』には『Caiaffa Troia Rosato』が合せられました。そしていよいよセコンド・ピアットです。魚料理のペッシェには八戸産の『太刀魚(タチウオ)』をフライパンの中で焼かれ夏豆(エダマメ)のピュレと白魚(シラウオ)のフリットとともに味わう『太刀魚(タチウオ)のin Padella』のボッタルガかけです。ふっくらと焼かれた太刀魚(タチウオ)の身と白魚(シラウオ)のフリットの食感のアクセント、夏豆(エダマメ)とボッタルガの味が重なり合い不思議と甲殻類のニュアンスが何処からともとなく現れました。合わせられたワインは柑橘系のフルーティ感とドライ感と旨味とコクのバランスが秀逸な『Di Majo Norante Moli' Bianco』とともに愉しみ肉料理のメインのカルネには北海道白糠産のCharisma(カリスマ)ハンター氏の手により仕留められた完璧な処置が施された『蝦夷鹿(エゾシカ)』のモモ肉のArrostoです。エゾ鹿(シカ)は赤ワインにマリネされたものを直火ではなくアルミホイールを使った間接的な火入れで驚く程、柔らかく仕上げられておりました。バターナッツ・スクワッシュのピューレの濃厚でねっとりとした味わいとしっとりとした口あたりのエゾ鹿(シカ)のアッロースト。本格的なジビエの季節の到来を目前に控えての美味しい夏鹿(ナツジカ)の味に舌鼓を打たせていただきました。この皿に合わせられたワインはベリーとローズ、シナモンにチョコレートと樽香を感じる『Luigi Righetti Capitel de Roari Amarone della Valpolicella Classico』が合せられました。しっかりとしたタンニンとキレイな酸が特徴的なワインとジビエの相性の良さは言うに及ばず。そしてドルチェは悦子マダムの手により作られた眼にも美しい青森県産の『洋梨(ヨウナシ)』のシブーストと『キャラメル』のジェラート、そしてエスプレッソをいただいてひと通りです。会話のキャッチボールを楽しみつつこれぞ真のリストランテ料理と言える料理の数々とワインで三時間半余の至福のひと時を過ごさせていただいた口福な時間に感謝。
スッポンのソプレサータ
アブラボウズの瞬間燻製
アブラボウズの肝のテリーナ
黒毛和牛 千本筋のカルパッチョ
黒毛和牛 千本筋のカルパッチョ
栄螺のバヴェッテ
銀の鴨のトルテッリ・イン・ブロード
太刀魚のインパデッラ
蝦夷鹿のアッロースト
バターナッツ・スクワッシュのピューレとともに
洋梨のシブーストとキャラメルのジェラート
エスプレッソ
Chardonnay Vino Spumante Brut N.V. Torresella
スッポンのソプレサータ
Chardonnay Vino Spumante Brut N.V. Torresella
スッポンのソプレサータ
Torre dei Beati
アブラボウズの瞬間燻製
Torre dei Beati
アブラボウズの瞬間燻製
黒毛和牛 千本筋のカルパッチョ
Tre Monti Vigna Rocca Albana Secco
Tre Monti Vigna Rocca Albana Secco
黒毛和牛 千本筋のカルパッチョ
チャバタ
栄螺のバヴェッテ
Viré-Clessé
栄螺のバヴェッテ
Viré-Clessé
銀の鴨のトルテッリ・イン・ブロード
Caiaffa Troia Rosato
銀の鴨のトルテッリ・イン・ブロード
Caiaffa Troia Rosato
太刀魚のインパデッラ
Di Majo Norante Moli' Bianco
太刀魚のインパデッラ
Di Majo Norante Moli' Bianco
蝦夷鹿のアッロースト
Luigi Righetti Capitel de Roari Amarone della Valpolicella Classico
蝦夷鹿のアッロースト
Luigi Righetti Capitel de Roari Amarone della Valpolicella Classico
洋梨のシブーストとキャラメルのジェラート
エスプレッソ
洋梨のシブーストとキャラメルのジェラート
2020/11/30 更新
2020/08 訪問
Cucinare rende felici le persone…『Casa del Cibo』
週末の金曜日の夜は盛岡から八戸へとフィールドを移し向かった先は池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが営まれる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はいつものシェフズテーブルに取らせていただきアペリティーヴォには『Ca' del Bosco Franciacorta Cuvée Prestige』を料理はフランス産『フォアグラ』のBudino(ブディーノ)と『ゴールドラッシュ』のSugo(スーゴ)に仕上げに『トリュフ』が載せられたエントラータからスタートです。濃厚なフォアグラの旨味と玉蜀黍(トウモロコシ)の甘味と香ばしく焼かれたゴールドラッシュに仕上げにたっぷりと掛けられた『トリュフ』が五味五感を刺激するひと皿。このひと皿で心を鷲掴みにされ池見ワールドの味の世界へと誘われていったのでありました。アンティパストは多皿構成で前半には茄子(ナス)のピュレとともに味わう八戸産の7㌕の『稚鰤(ワラサ)』の瞬間薫製の冷前菜のAntipasto Freddo(アンティパストフレッド)と『トリュフ』のRipieno(リピエノ)を射込まれた十和田湖産の『姫鱒(ヒメマス)』のConfit(コンフィ)のサマートリュフがけの温前菜のAntipasto Calde(アンティパストカルド)です。7㌕の『稚鰤(ワラサ)』は『鰤(ブリ)』の幼魚、脂がのった冬場のソレとは異なり身には余分な脂分はないものの弾力ある身質に薫香を纏わせられたその身は咀嚼する度に鼻腔を擽ぐる一品は『Garda Sauvignon Valbruna』と合わせそして『姫鱒(ヒメマス)』は『紅鮭(ベニシャケ)』の陸封で支笏湖から十和田湖に移植されたもの。頭の先から尻尾の先まで『トリュフ』のRipieno(リピエノ)がたっぷりと射込まれ更に『トリュフ』の追い掛けされた贅沢な一品でアンティパストというよりもメインの魚料理のPesce(ペッシェ)的なるひと皿にはウンブリアの『Bramito Castello Della Sal』。Primo Piatto(プリモ・ピアット)は全三皿の構成で前半には八戸産の初物の『鮭(シャケ)』とその鮭(シャケ)から取り出した『いくら』を使った冷製スパゲティーニ。合わせられたワインはもうこれ以上の組合せはないであろうプーリアの『Tormaresca Calafuria』です。色、香りと視覚と味覚から伝わる絶妙なるこれぞペアリングの妙味です。中盤には甲羅に『H』の文字が浮かぶ八戸産の『平爪蟹(ヒラツメガニ)』のBrodo(ブロード)とたっぷりの『キャビア』とともに味わう『HERMES(エルメス)ガニ』とポレンタのTortelli(トルテッリ)には爽やかな酸とフルーティ感が楽しめる『Soave Classico』とともにそして後半には北海道産の『フルーツトマト』の甘みをアクセントに使ったトスカーナの味『Pici all'Aglione(ピチ・アッラリオーネ)』には『Tua Rita Rosso dei Notri』を合わせての全三皿のPasta好きには堪らない構成でした。そしてメインのSecondo Piatto(セコンド・ピアット)の肉料理のCarne(カルネ)にはビーツのキレイな色合いが視覚にインパクトを与えるフランス産の『Pintade(ホロホロ鳥)』のモモ肉のInvoltini(インボルティーニ)青森県産『シャモロック』のPasticcio di Fegato(レバーペースト)添えの皿に舌鼓を打たせていただきました。岩手県内では地産地消ということで石黒農場産のホロホロ鳥を使われている店が多いのですがやはり味の濃密さと美味しさと脂の旨味ではフランス産の『ホロホロ鳥(Pintade)』には敵いません。合わせられたワインは『Chianti Classico Isole E Olen』。料理とワインが共に共鳴し合うとは正にこのことを指すのでしょう。本当の美味しさを知っているからこそ使われる敢えてフランス産の『Pintade』 を使い続けられるのには池見シェフの経験則に基づいた拘りがあるのです。火照った身体に染み渡ったDolceはパティシエールである悦子マダムの手により造られた青森産の『メロン』のグラスデザートとエスプレッソ(Espresso)をいただきディジャスティーヴォに『Grappa di Nebbiolo Sibon』をいただきひと通りです。フランス料理のエッセンスをそこかしこに感じる魂を込め作られた池見シェフの真のリストランテ料理と悦子マダムの絶妙なペアリングでのAbbinamentoを存分に楽しませていただいた口幸な時間に感謝です。
PintadeのInvoltiniと青森シャモロックのPasticcio di Fegato
姫鱒のConfit サマートリュフ掛け
Pici all'Aglione
HERMESガニのTortelliのキャビア載せ
鮭といくらの冷製スパゲティーニ
稚鰤の瞬間燻製
フォアグラブディーノ、ゴールドラッシュスーゴ、トリュフ
Melon&Granita
Espresso
Ciabatta
フォアグラブディーノ、ゴールドラッシュスーゴ、トリュフ
稚鰤の瞬間燻製
HERMESガニのTortelliのキャビア載せ
Pici all'Aglione
姫鱒のConfit サマートリュフ掛け
PintadeのInvoltiniと青森シャモロックのPasticcio di Fegato
Melon&Granita
Espresso
Ciabatta
Ca' del Bosco Franciacorta Cuvée Prestige
フォアグラブディーノ、ゴールドラッシュスーゴ、トリュフ
Ca' del Bosco Franciacorta Cuvée Prestige
Garda Sauvignon Valbruna
稚鰤の瞬間燻製
Garda Sauvignon Valbruna
Bramito Castello Della Sal
姫鱒のConfit サマートリュフ掛け
Bramito Castello Della Sal
姫鱒のConfit サマートリュフ掛け
Bramito Castello Della Sal
トリュフのRipieno
頭から尻尾、骨までキレイに
Tormaresca Calafuria
鮭といくらの冷製スパゲティーニ
Tormaresca Calafuria
鮭といくらの冷製スパゲティーニ
Ciabatta
ドンピシャのペアリング
Soave Classico
HERMESガニのTortelliのキャビア載せ
Soave Classico
HERMESガニのTortelliのキャビア載せ
Tua Rita Rosso dei Notri
Pici all'Aglione
Tua Rita Rosso dei Notri
Pici all'Aglione
Chianti Classico Isole E Olen
PintadeのInvoltiniと青森シャモロックのPasticcio di Fegato
Chianti Classico Isole E Olen
PintadeのInvoltiniと青森シャモロックのPasticcio di Fegato
Chianti Classico Isole E Olen
Espresso
Melon&Granita
Grappa di Nebbiolo Sibon
Grappa di Nebbiolo Sibon
Casa del Cibo Entrata
Casa del Cibo
2020/10/15 更新
2020/07 訪問
Cucinare rende felici le persone…『Casa del Cibo』
週末前日の金曜日。仕事を定刻で上がり盛岡駅へ。東北新幹線はやぶさ号に飛乗り向かった先は八戸駅。更に八戸駅前から店のある湊高台を目指し市営バスに揺られること40分余。向かった先は池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールであもある池見悦子マダムが二人三脚で腕を揮われる北日本屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はいつものChef's Tableに取らせていただきアペリティーヴォの『Rotari Brut Rosé』にて先ずは渇いた喉を潤し料理は今が旬の琵琶湖のビワマスに勝るとも劣らぬ十和田湖の固有種『ヒメマス』とじゃがいも(Patata)、仕上げに刻んだ『トリュフ』がせ添えられたInsalataのエントラータからスタートです。ヒメマスはサーモンほど脂っぽくなくそれでいて天然のサクラマス等よりも脂があり美味しい鮭鱒系の魚です。次いで供された料理は大好物の八戸産『蝦夷鮑(エゾアワビ)』を丸々一個、贅沢に使われた『エゾアワビ』と青森産 生木耳(ナマキクラゲ)を何と『鮑(アワビ)』から抽出されたアワビのコンソメジュレで味わう一皿。柔らかさの中にもアワビ特有のクニュッとした食感と生キクラゲのコリッとした食感とアワビの味がギュッと凝縮されたコンソメジュレとアワビの肝のピュレの味の積算から生み出される味わいに思わず悶絶し身体が仰け反らせたのでありました。悦子マダムのペアリングされたワインは香り豊かで果実味に溢れた『Joseph Drouhin Bourgogne Chardonnay』です。アワビの余韻に暫し浸り次の料理は『イベリコベジョータ』のタンのコンフィ(Confit) レンズ豆のサラダ添えです。ベジョータとはドングリというスペイン語ですがドングリを食べて育ったイベリコ豚は本国でも稀少。そのベジョータのタンは柔らかくミルキーな味わいであり酸味とミネラル感を感じる『Isimbarda Riesling Vigna Martina』とのペアリングは完璧でした。Primo Piattoは多皿構成で前半には『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』と『海鞘(ホヤ)』のBavette(バヴェッテ)。肉厚で甘みがあり食べ応えのある帆立貝柱(ホタテカイバシラ)と喉もとを過ぎてから甘みが後追いしてくる正に海のパイナップルの例えが相応しい『ホヤ』に惜しげもなく削りかけらたサルデニア島産の『Bottarga(ボッタルガ)』の味が三位一体となった通好みの味わいに舌鼓を打ち後半にはインカのめざめのGnocchi(ニヨッキ)の『キャビア』載せです。ぎょうざよりひと回り大きなニョッキの中には何と『海胆(ウニ)』が詰められているではないですか?もうこれは笑うしかありません。帆立貝柱とホヤのバヴェッテにはオーストリア産の『Soellner Grüner Veltliner Goldberg』をウニが詰められたニョッキのキャビア載せには『Au Bon Climat Santa Barbara County Chardonnay Tsubaki Label』とのAbbinamento(アッヴィナメント)の妙味に魅了されました。メインの魚料理のペッシェ(Pesce)には偶然にも定置網にかかった八戸では滅多に水揚げされることの無い『真魚鰹(マナガツオ)』を使い造られた一皿です。マナガツオ(真魚鰹)と言えば西京焼が日本人のテッパンですが池見シェフの供された料理は池見シェフ曰く魚版のScaloppine+Acqua Pazzaな料理です。どこか西京焼にも相通じるようなニュアンスを感じさせてくれる料理にはリッチなミネラルとボリューム感と樽熟成がもたらす膨らみのある味わいの『羊のチーズ』ではない葡萄の『ペコリーノ』100%で造られた『Ciù Ciù Le Merlettaie Offida Pecorino』とともにそして肉料理のメインのカルネ(Carne)には『蝦夷鹿(エゾシカ)』のロース肉をのアッロースト(Arrosto)です。冬の蝦夷鹿とは異なり春から夏のエゾジカのロース肉は繊細な味わいです。味のボリューム感を加味する為に一度外した脂身が横に添えられています。身と脂を一緒に口にすることでエゾジカのロース肉の味わいとジビエ感がグッとアップ。これを茴香(ウイキョウ)のピュレと日本人のDNAを刺激する『実山椒(ミザンショウ)』入りの赤ワインソースで味わうという至極の皿にはシラーでありながらも重量感は比較的軽めの呑み口ながらスパイシーな余韻が残る『Paul Jaboulet Ainé Crozes Hermitage Les Jalets Rouge』が合せられました。程良い酸味が心地良いワインとジビエの相性の良さを楽しんだ後のドルチェは悦子マダムの手により作られた青森県産のカシスのソースとラベンダーのジュレで味わう『crémet d'Anjou』、そしてエスプレッソをいただいきディジャスティーヴォには福祉のエリージ『Elisi Grappa Di Barbera Cabernet Nebbiolo Berta』にてひと通りです。魂を込めて造られた真のリストランテ料理と美味しいワインで満たされた三時間半越えの口福な時間に感謝です。
エゾシカ ロースのArrosto
マナガツオのScaloppine+Acqua Pazza
インカのめざめのGnocchi キャビア載せ
インカのめざめのGnocchi キャビア載せ
帆立貝柱と海鞘のBavette
イベリコベジョータのタンのConfitとレンズ豆
アワビと生木耳のコンソメジュレがけ
アワビと生木耳のコンソメジュレがけ
ヒメマスとpatataのトリュフInsalata
crémet d'Anjou
Espresso
Ciabatta
ヒメマスとpatataのトリュフInsalata
アワビと生木耳のコンソメジュレがけ
イベリコベジョータのタンのConfitとレンズ豆
帆立貝柱と海鞘のBavette
インカのめざめのGnocchi キャビア載せ
マナガツオのScaloppine+Acqua Pazza
エゾシカ ロースのArrosto
crémet d'Anjou
Espresso
Ciabatta
Rotari Brut Rosé
ヒメマスとpatataのトリュフInsalata
Rotari Brut Rosé
ヒメマスとpatataのトリュフInsalata
Joseph Drouhin Bourgogne Chardonnay
アワビと生木耳のコンソメジュレがけ
Joseph Drouhin Bourgogne Chardonnay
アワビと生木耳のコンソメジュレがけ
アワビと生木耳のコンソメジュレがけ
Isimbarda Riesling Vigna Martina
イベリコベジョータのタンのConfitとレンズ豆
Isimbarda Riesling Vigna Martina
イベリコベジョータのタンのConfitとレンズ豆
Soellner Grüner Veltliner Goldberg
帆立貝柱と海鞘のBavette
Soellner Grüner Veltliner Goldberg
帆立貝柱と海鞘のBavette
Au Bon Climat Santa Barbara County Chardonnay Tsubaki Label
インカのめざめのGnocchi キャビア載せ
Au Bon Climat Santa Barbara County Chardonnay Tsubaki Label
インカのめざめのGnocchi キャビア載せ
Ciù Ciù Le Merlettaie Offida Pecorino
マナガツオのScaloppine+Acqua Pazza
Ciù Ciù Le Merlettaie Offida Pecorino
マナガツオのScaloppine+Acqua Pazza
aul Jaboulet Ainé Crozes Hermitage Les Jalets Rouge
エゾシカ ロースのArrosto
aul Jaboulet Ainé Crozes Hermitage Les Jalets Rouge
crémet d'Anjou
Espresso
Elisi Grappa Di Barbera Cabernet Nebbiolo Berta
crémet d'Anjou
Elisi Grappa Di Barbera Cabernet Nebbiolo Berta
Casa del Cibo Entrance
2020/09/23 更新
2020/07 訪問
Cena speciale del giorno di Tanabata…『Casa del Cibo』
二戸、三戸での仕事を終えて夕方には予定通り八戸入れ。先ずは宿泊先のホテルへチェックインを済ませ向かった先は池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールである池見悦子マダムが二人三脚で腕を揮われる北日本屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はいつものChef's Tableに取らせていただきアペリティーヴォの『Ferghettina Franciacorta Brut』にて先ずは渇いた喉を潤します。料理は『自家製リコッタチーズとパルマ産の24ヶ月熟成プロシュット』のエントラータから池見劇場の幕は切って落とされたのでありました。そして『Casa del Cibo』さんの前菜の定番『活穴子(カツ アナゴ)のテリーナ』、鮟鱇(アンコウ)の七つ道具を使い作られた『鮟鱇(アンコウ)のテリーナ』、『桜鱒(サクラマス)のマリネ』、蛸(タコ)の吸盤や足や頭等、蛸の色々な部位の異なる食感が楽しめる『水蛸(ミズタコ)のテリーナ』、薫香が鼻腔と食欲中枢を刺激する『真鱈(マダラ)の瞬間燻製』に昆布締めならぬ『鮃(ヒラメ)の椎茸(シイタケ)締め』の生木耳(ナマ キクラゲ)添えに、海鞘(ホヤ)が苦手な人でも思わず美味いと発する『海鞘(ホヤ)のエスカペーシェ』の七種類の八戸産の魚介類を惜しげもなく使い作られた定番のアンティパストミストと続きました。八戸の海の幸の前菜には漫画『神の雫』にも登場したボルドーのフルーティな香りと豊潤な余韻が印象的な『Chateau Mont-Perat』の2016のBlancとのマリアージュに既に心は鷲掴みされてしまいました。更にはフランス産の『フォアグラ』と八戸産の『穴子(アナゴ)』を使い作られたテリーナにはレンズ豆が添えられています。江戸前鮨の穴子のにぎりに引く『煮つめ』を彷彿させる少し甘みのあるソースと穴子とフォアグラが口の中で三位一体となって醸し出す味わいの逸品には乾し葡萄(ブドウ)とブラックチェリーにキレのある酸味のこれ以上のペアリングはないであろう『Corte Adami Valpolicella Superiore』が合せられました。プリモ・ピアットはいつもの多皿構成に+1のパスタ好きには嬉しい全3皿の構成で前半にはサフランを生地に練り込んで造られた『Tagliolini(タリオリーニ)』に今年の八戸近郊産の『バフン海胆(ウニ)』と糖度の高いフルーツトマトを合わせた冷製パスタに中盤にはパスタ発祥の地であるグラーニャ産のスパゲティに国産牛の『トリッパ』のジェノヴェーゼ。後半にはピエモンテの詰め物パスタの代表格の『Agnolotti del plin(アニョロティ デル プリン)』の『サマートリュフ』がけです。冷製パスタは水っぽくならぬのが池見シェフのひと技であり『Sella & Mosca Monteoro Vermentino di Gallura Superiore』とともに味わいTrippa(トリッパ)は在り来たりのトマト煮込みではなくGenovese(ジェノベ)と合わせ『Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Grigia』とともに楽しみ牛、豚、羊のロースト肉とスパイス、パスタ・フレスカ、ソースのコクと香りと味が一体となったアニョロッティには『Fontanafredda Langhe Nebbiolo Ebbio』とピエモンテの料理にはピエモンテのワインというように間違いのない組合せでのAbbinamentoの妙味に魅了されました。メインの魚料理のペッシェには八戸産の超高級魚『幸神目抜(コウジンメヌケ)』を鱗焼にしたインパデッラは目の前でスープを注ぎ仕上げられるZuppa di Pesce(ズッパ ディ ペッシェ)スタイルで合せられたワインはリッチなミネラルとボリューム感樽熟成がもたらす膨らみのある味わいの『羊のチーズ』ではない葡萄の『ペコリーノ』100%で造られた『Ciù Ciù Le Merlettaie Offida Pecorino』とともにそして肉料理のメインのカルネにはフランス産の『Pigeon(ピジョン)』を使った『Colomba』のアッローストと腿肉のコンフィです。ジビエの季節ではない時期に稀少な『鳩』とともにBarolo、Barbaresco、Brunello di Montalcinoのイタリア三大ワインと肩を並べるナポリで有名なカンパーニャの『Montesole Taurasi』が合せられました。酸味と渋みが強く濃厚な香りと風味が特徴的なワインとジビエの相性の良さは言うに及ばず。そしてドルチェはパティシエールの悦子マダムの手により作られた眼にも美しい青森県産の『サクランボ』のマリネと『薔薇(バラ)』のグラニテのグラスデザート、そしてエスプレッソをいただいてひと通りです。三時間余りの滞店時間でしたが至福のひと時を過ごさせていただいた口福な時間に感謝です。
Colomba arrosto e carne di coscia
Impadella Zuppa di Pesce di Menuke
Agnolotti del plin al tartufo appeso
Spaghetti alla Trippa Genovese
Tagliolini Freddo con Uni e Pomodorini Freddo con Uni e Pomodorini Freddo con Uni e Pomodorini
Terine di Foregra e Anako
活穴子のテリーナ、鮟鱇のテリーナ、桜鱒のマリネ、蛸のテリーナ
蛸のテリーナ、真鱈の瞬間燻製、鮃の椎茸締め、海鞘のエスカペーシェ
Ricotta e protesi stagionata 24 mesi
Ciabatta
Ricotta e protesi stagionata 24 mesi
Ferghettina Franciacorta Brut
Ricotta e protesi stagionata 24 mesi
Ferghettina Franciacorta Brut
Ciabatta
活穴子のテリーナ、鮟鱇のテリーナ、桜鱒のマリネ、蛸のテリーナ、真鱈の瞬間燻製、鮃の椎茸締め、海鞘のエスカペーシェ
Chateau Mont-Perat
活穴子のテリーナ、鮟鱇のテリーナ、桜鱒のマリネ、蛸のテリーナ、真鱈の瞬間燻製、鮃の椎茸締め、海鞘のエスカペーシェ
Chateau Mont-Perat
活穴子のテリーナ、鮟鱇のテリーナ、桜鱒のマリネ、蛸のテリーナ、真鱈の瞬間燻製、鮃の椎茸締め、海鞘のエスカペーシェ
Ciabatta
Corte Adami Valpolicella Superiore
Terine di Foregra e Anako
Corte Adami Valpolicella Superiore
Terine di Foregra e Anako
Sella & Mosca Monteoro Vermentino di Gallura Superiore
Tagliolini Freddo con Uni e Pomodorini Freddo con Uni e Pomodorini Freddo con Uni e Pomodorini
Sella & Mosca Monteoro Vermentino di Gallura Superiore
Tagliolini Freddo con Uni e Pomodorini Freddo con Uni e Pomodorini Freddo con Uni e Pomodorini
Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Grigia
Spaghetti alla Trippa Genovese
Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Grigia
Spaghetti alla Trippa Genovese
Fontanafredda Langhe Nebbiolo Ebbio
Agnolotti del plin al tartufo appeso
Fontanafredda Langhe Nebbiolo Ebbio
Agnolotti del plin al tartufo appeso
Ciù Ciù Le Merlettaie Offida Pecorino
Impadella Zuppa di Pesce di Menuke
Ciù Ciù Le Merlettaie Offida Pecorino
Impadella Zuppa di Pesce di Menuke
Montesole Taurasi
arrosto e carne di coscia
Montesole Taurasi
arrosto e carne di coscia
Marine di ciliegia e granito di rosa
Espresso
Marine di ciliegia e granito di rosa
Espresso
Casa del Cibo Entrance
2020/09/13 更新
2020/06 訪問
北日本最強の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
週末の金曜日の夜は定時で業務を終了し再び盛岡から八戸へと移動。そして向かった先は3日前にも寄せていただいた池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はいつもの Chef's Tableに席を取らせていただきアペリティーヴォには上品な酸に豊かな果実味を感じる『Franciacorta Berlucchi Cuvee Imperiale Brut』で渇いた喉を潤します。池見シェフのその日の『Cena』のお任せコース料理はオリーブオイルとパセリとニンニクと塩胡椒で八戸産の『磯螺貝(イソツブ)』と根曲り竹を炒めたイタリアの定番料理のTrifolata(トリフォラータ)をアレンジされた一品から。ピンチョスのようなSpiediniスタイルとそのままCrystalの器に収められたエントラータから昨夜の池見劇場の開演となりました。アンティパストは多皿構成で前半には15㌕超えの八戸産の『アブラボウズ』のCarpaccio(カルパッチョ)。油坊主(アブラボウズ)は味噌漬や西京漬として焼魚として口にすることは幾度となくありますが活かった身を口にするのは京の割烹料理店で銀鱈(ギンダラ)の造りを初めて口にした以来の衝撃を受けました。3日間寝かせてもコリッとした食感は魚体の大きな油坊主ならではのもの合わせられたワインはカラブリアの『Ciro Rosato 2019』フルーティーな果実味と適度な酸味とミネラル感がアブラボウズの味に寄り添います。そして後半には仕上げに『サマートリュフ』を削り掛けられた『シャラン鴨』とペリゴール産『フォワグラ』のインブロードにはアルザスの『Riesling Cuvée Particulière Gérard Schueller』。フォワグラの濃厚な旨味を強烈な塩っぽい硬質なミネラル感を感じる剛直なビオワインとのマリアージュという御馳走の波状口劇にスタートから身体を仰反りぱなしです。そしてプリモ・ピアットも多皿構成で前半には京都の日本料理店で数年前に口にした天然とら河豚(フグ)のブツ切りと河豚(フグ)の白子(シラコ)を混ぜ和えて造られる『河豚のブツネリ』を彷彿させる『キャビア』の塩味で味わう八戸産の『とら河豚』と『河豚の白子』の冷製スパゲティーニです。もうこれは笑うしかありません。裏漉しされた『河豚の白子』がパスタソースとなり『キャビア』で塩味を補完するという何とも贅沢な冷製Pastaです。ミネラル感たっぷりの王道の『Chablis Sainte Claire Jean Marc Brocard』とともに愉しみ後半にはシチリアの風を感じる八戸産の『真鰯(マイワシ)』と茴香(ウイキョウ)のブカティーニです。1年間で脂が載って最も美味しい所謂『入梅鰯(ツユイワシ)』とシチリア発祥のBucatini(ブカティーニ)。乾麺を使われる店が多い中、池見シェフのソレは『手打ち』パスタでありこれぞパスタ好きが今食べるべき一皿です。合わせられたワインは勿論、シチリア産の『INSOLIA』のオーガニックワインはドンピシャ。これ以上のペアリングはもはや無いのでは?と思われます。そしてセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『真曹以(マゾイ)のインパデッラ 緑のサルモリッリオ』です。Salsa Salmoriglio(サンモリオ)はオリーブオイルにニンニク、レモンにオレガノに塩胡椒を混ぜて作られたシチリアStyleのソース。皮目をパリッと焼かれた上品な味わいの『ソイ』の味を昇華し『白海老(シロエビ)』の素揚げが佳きアクセントになっていました。フレッシュできれいな酸味とともに広がる『Falanghina Del Sannio Vinicola Del Sannio』が更にその味わいを昇華させてくれメインの肉料理のカルネにはエストラゴン風味のソース(Salsa all'estragone)で味わう『仔牛(コウシ)のフィレ肉のアッロースト』です。繊細でデリケートな『仔牛』のフィレ肉への絶妙な火入れ具合は驚愕ものです。直火ではなくアルミホイルで包み丁寧に時間をたっぷりと掛けて火入れされた肉は一見、レアのようにも目に映りますが表面の塩が溶けていることから芯温に達していることが判ります。真空低温調理とは肉の滑らかさが明らかに違います。いやぁーこんなにも上品で美味しい『仔牛のフィレ肉』は未だかつて口にした経験がありません。コントルノの野菜は銘店『ダノイ』Styleの温かい野菜サラダ『瞬間蒸し』の技法で造られたもの。合わせられたワインはネッビオーロの柔らかい果実味とエレガントなタンニン感が印象的な『Roero Malvira』が合わせられました。そしてドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手による青森県産リュバーブと苺のヴァシュラングラッセを『Cantine Ivam Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso』とともにいただきカッフェにはエスプレッソ、そしてディジャスティーヴォに『Nardini Riserva Grappa』をいただき締めた至福で口福な時間。都内でこれだけの料理とワインを合わせていただいたならばきっとウン万円の会計となることでしょう?魂を込めて作られた池見シェフの料理の数々と悦子マダムの絶妙なペアリング。もう幸せの境地です。本当に八戸に移住をしちゃおうかと真剣に考えるほどに池見夫妻の供される料理と美味いものの家『Casa del Cibo』さんに首ったけです。
仔牛のフィレ肉のArrosto Salsa all'estragone
真曹以のin Padella Salsa Salmoriglio
真鰯と茴香のBucatini
とら河豚と河豚の白子のSpaghettini
とら河豚と河豚の白子のSpaghettini
シャラン鴨とフォワグラのインブロード
ペリゴール産のフォワグラ
アブラボウズのCarpaccio
アブラボウズのCarpaccio
磯螺貝と根曲り竹のTrifolata
青森県産リュバーブと苺のヴァシュランク゚ラッセ
Espresso
磯螺貝と根曲り竹のTrifolata
アブラボウズのCarpaccio
シャラン鴨とフォワグラのインブロード
とら河豚と河豚の白子のSpaghettini
真鰯と茴香のBucatini
真曹以のin Padella Salsa Salmoriglio
仔牛のフィレ肉のArrosto Salsa all'estragone
青森県産リュバーブと苺のヴァシュランク゚ラッセ
Espresso
Franciacorta Berlucchi Cuvee Imperiale Brut
磯螺貝と根曲り竹のTrifolata
Franciacorta Berlucchi Cuvee Imperiale Brut
アブラボウズのCarpaccio
Ciro Rosato 2019
アブラボウズのCarpaccio
Ciro Rosato 2019
シャラン鴨とフォワグラのインブロード
Riesling Cuvée Particulière Gérard Schueller
シャラン鴨とフォワグラのインブロード
Riesling Cuvée Particulière Gérard Schueller
ペリゴール産のフォワグラ
Focaccia
Chablis Sainte Claire Jean Marc Brocard
とら河豚と河豚の白子のSpaghettini
Chablis Sainte Claire Jean Marc Brocard
とら河豚と河豚の白子のSpaghettini
INSOLIA
真鰯と茴香のBucatini
INSOLIA
真鰯と茴香のBucatini
Falanghina Del Sannio Vinicola Del Sannio
真曹以のin Padella Salsa Salmoriglio
Falanghina Del Sannio Vinicola Del Sannio
真曹以のin Padella Salsa Salmoriglio
仔牛のフィレ肉のArrosto Salsa all'estragone
Roero Malvira
仔牛のフィレ肉のArrosto Salsa all'estragone
Roero Malvira
仔牛のフィレ肉のArrosto Salsa all'estragone
Cantine Ivam Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso
青森県産リュバーブと苺のヴァシュランク゚ラッセ
Cantine Ivam Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso
Espresso
Nardini Riserva Grappa
Nardini Riserva Grappa
Casa del Cibo Entrance
Casa del Cibo Signboard
2020/08/17 更新
2020/06 訪問
北日本を代表する口福リストランテ…『Casa del Cibo』
仕事で岩手県北の二戸まで足を延ばしておりましたので盛岡へは戻らずに三戸、五戸を通り抜け青森県八戸市へ。二戸から八戸間は僅か40㌔余り。八戸に入り先ずは席の確保をするために店に電話を入れた後に市内のホテルで友人と合流し向かった先は池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。席はいつもの Chef's Tableに取らせていただきアペリティーヴォにはシャンパーニュと並び称されるイタリアン・スパークリング最高峰の『Ca' del Bosco FRANCIACORTA CUVE'E PRESTIGE』で先ずは乾杯、渇き切った喉を潤します。さて、當日の来店時間3時間前という急な予約を無理申して受けていただいた池見シェフのその日の『Cena』のお任せコース料理はSalsa Porcini Seci(ポルチーニセッキのソース)とともに味わう対馬産の猪肉(シシニク)のテリーナ『Terryna del Cinghiale』からスタートです。滋味溢れる『猪肉(シシニク)』と香り高き『ポルチーニ』の安定感抜群なエントラータから『池見劇場』の幕は切って落とされました。そして八戸産の魚介をふんだんに使い作られたAntipasto Misto(アンティパスト・ミスト)の皿の上には活穴子(カツアナゴ)で造られた『穴子のテリーナ』、鮟鱇(アンコウ)の七つ道具と鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)を使い造られた『鮟鱇(アンコウ)のテリーナ』、薫香を纏わせられた『桜鱒(サクラマス)のCarpaccio(カルパッチョ)』、噛む程に旨味が口に広がる『蛸(タコ)のテリーナ』に日本料理の鮃昆布〆の技法にも相通じる身厚の鮃を乾椎茸(ホシシイタケ)で覆い鮃(ヒラメ)の水分を抜くと同時に椎茸(シイタケ)の香りを付けた『鮃(ヒラメ)の椎茸締め(コブジメ)』という池見シェフのSpécialtǎの贅沢な前菜の五種盛と続きました。八戸産の魚貝類に合せられたワインはSommelièreの悦子マダムの手に依るペアリングでアルザスのピノグリを彷彿させる『Grace Gris de Koshu 2018』とともに味わい。Primo Piatto(プリモ・ピアット)はいつも同様に多皿構成+αの変則的な三段構えの構成で前半には八戸産の『生海胆(ナマウニ)』とフルーツトマトの聖地である高知産の高糖度の珊瑚樹(サンゴジュ)トマトを使った『海胆(ウニ)とトマトの冷製スパゲティー二』です。50㌘のパスタに対し50㌘の『生海胆(ナマウニ)』を使い作られたこのパスタは冷製ながら最後まで水っぽくなることはなく、まるで濃厚な卵かけごはんを食べているかのような錯覚を覚えます。そして中盤には八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』を惜しげもなく使われた『鮑(アワビ)と鮑(アワビ)の肝(キモ)のRiso al salto』と繋がれました。まるで海の中にいるかのような『鮑(アワビ)』の軟らかさと適度な咀嚼感が両立した日本料理の『水貝(ミズガイ)』にも相通じる様に仕上げられた『Acqua e Sole(アクア・エ・ソーレ)』と鮑(アワビ)の肝(キモ)の焼リゾット。八戸の磯の香りが口元を緩ませてくれました。後半には仕上げに『サマートリュフ』をたっぷりと削り仕上げられたフランス産の『鶉(ウズラ)』とペリゴール産の『フォアグラ』の手打ちPastaのChitarra(キタッラ)です。Quaglia(ウズラ)の肉とフォアグラとサマートリュフ、もう頭の中で考えただけでも垂涎もののパスタは正に筆舌に尽くし難いひと皿でした。Focaccia(フォカッチャ)で皿の隅々までディップして綺麗に堪能させていただいたのは言うまでもありません。『海胆(ウニ)』の冷製スパゲティー二には辛口、フルボディの味わいのリグーリアの『Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Grigia』、『鮑(アワビ)』のリゾ・アル・サルトには柑橘系と甘い香りを兼ね備えたカルフォルニアワインの『Calera Central Coast Chardonnay』、クアーリアとフォアグラのキタッラにはバローロに勝るとも劣らぬ味わいのヴェネト州のリパッソ『Cantina Valpantena Ritocco Valpolicella Valpantena』というドンピシャのペアリングとともに愉しませていただきました。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『目抜け(メヌケ)の鱗焼(ウロコヤキ)』。テーブルの目の前で目抜けのブロードを掛けて仕上げられる演出付きで気分も高揚。きっちりと鱗(ウロコ)を立て焼かれた目抜けの皮の小気味良い食感を愉しみ噛んだ歯を押し返すような目抜けの弾力を愉しみ皮と身の間の目抜けの皮ぎしの旨味を感じつつ味わうブロード・ディ・ペッシェ(Brodo di Pesce)。天然物の魚の脂分と旨味は口に優しく後を引く味わいであり合せられた果実のボリューム感が余韻までしっかり感じられるマルケ州の『Verdicchio Di Matelica Selezione Gagliardi』とのアッヴィナメントは理想的なものでした。そして肉料理のカルネにはカラブリア名物の辛口ペーストサラミの『Nduja』と『Ceci』のトマトソースで味わう『仔羊のロースのアッロースト』です。円形に刳り抜かれた仔羊のロースは正にリストランテのメインの皿に相応しいビジュアルで絶妙な火入れをされた仔羊のロース肉の断面は浮き上がった脂分でキラリと輝きラギオールのナイフの通りは火入れの秀逸さを顕しています。ペコリーノチーズのチップスとンドゥイヤとトマトソースが三位一体となり仔羊のアッローストの味わいが更に昇華されています。コントルノの根曲がり竹とひよこ豆も良き役回りを演じ、合せられた『Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio』は濃厚でエレガントな味わいで暫しそのトーンの余韻に浸りました。そしてドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手によるパイナップルのマリネが添えられた檸檬(レモン)ソースで味わう『カタナーラ(Catarana)』で火照った身体をクールダウンさせエスプレッソをいただき締めた即興で組み立てていただいた『Casa del Cibo』さんの SpécialtǎのCenaのコース料理はひと通りです。開店から9年目を迎えられた池見シェフと悦子マダムの造られる料理の数々とドルチェは更なる進化を遂げられています。何度となく足を運んでも驚きと感動を与えてくれる皿は毎回、手を替え品を替え供されます。池見シェフの引出しの数の多さに感銘を受け同行者も感嘆。良く「何故に八戸にそんなに行かれるんですか?」と問われますが、その答えは八戸に『Casa del Cibo』さんがあるからに他なりません。
Agnello arrosto
メヌケの鱗焼 Brodo di Pesce
鶉とフォアグラのChitarra
鮑と鮑の肝のRiso al salto
鮑と鮑の肝のRiso al salto
生ウニとフルーツトマト冷製スパゲティーニ
穴子テリーナ、鮟鱇テリーナ、桜鱒カルパッチョ
蛸テリーナ、鮃 椎茸締め
Terryna del Cinghiale
Catarana
Espresso
Ca' del Bosco FRANCIACORTA CUVE'E PRESTIGE
Terryna del Cinghiale
Ca' del Bosco FRANCIACORTA CUVE'E PRESTIGE
Terryna del Cinghiale
Grace Gris de Koshu 2018
穴子テリーナ、鮟鱇テリーナ、桜鱒カルパッチョ、蛸テリーナ、鮃 椎茸〆
Grace Gris de Koshu 2018
鮃 椎茸〆、蛸テリーナ、桜鱒カルパッチョ、鮟鱇テリーナ、穴子テリーナ
Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Grigia
生ウニとフルーツトマト冷製スパゲティーニ
Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Grigia
生ウニとフルーツトマト冷製スパゲティーニ
Focaccia
Calera Central Coast Chardonnay
鮑と鮑の肝のRiso al salto
Calera Central Coast Chardonnay
鮑と鮑の肝のRiso al salto
Cantina Valpantena Ritocco Valpolicella Valpantena
鶉とフォアグラのChitarra
Cantina Valpantena Ritocco Valpolicella Valpantena
鶉とフォアグラのChitarra
Verdicchio Di Matelica Selezione Gagliardi
メヌケの鱗焼 Brodo di Pesce
Verdicchio Di Matelica Selezione Gagliardi
メヌケの鱗焼 Brodo di Pesce
Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio
Agnello arrosto
Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio
Agnello arrosto
Catarana
Espresso
Casa del Cibo
Casa del Cibo
2020/08/13 更新
2020/05 訪問
Il buon cibo rende felici le persone…『Casa del Cibo』
新型コロナウイルス対策による県を跨いだ移動の自粛要請の中「県を跨いだ」を自分流に解釈し盛岡(旧 南部藩)から八戸(旧 南部藩)へと前週に引続きフィールドを移し先ず最初に向かった先は池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。いつもの Chef's Table に席を取らせていただきアペリティーヴォには26ヶ月瓶内熟成された『Franciacorta Brut Contadi Castaldi』で先ずは渇いた喉を潤します。料理は池見シェフ渾身のSpecialitàの 『Cena』コースです。エントラータには八戸産の天然物の『トラ河豚(フグ)』のCarpaccio(カルパッチョ)の『Caviar(キャビア)』添えの皿からのスタートです。今が旬の八戸産の『トラ河豚(フグ)』確か1年前のこの時期もトラ河豚が供されたと記憶しております。5日間寝かせられたトラ河豚(フグ)とのことのですが噛み込んだ歯を押し返すようなその弾力たるやこれぞトラ河豚(フグ)のテッサの醍醐味であり河豚皮(フグカワ)の湯引きが食感の佳きアクセント。それを『Caviar(キャビア)』の塩味で味わうという超贅沢な皿から池見劇場の幕は切って落とされました。Antipasto(アンティパスト)は多皿構成で前半にはクレソンのスーゴで味わう八戸産『蝦夷鮑(エゾアワビ)』のAcqua e Sole(アクア・エ・ソーレ)、日本料理で言う『水貝(ミズガイ)』仕立です。中央部には『鮑の肝(アワビノキモ)』とリコッタチーズで造られたペースト。コリコリ、シャクシャクとした活鮑(カツアワビ)の食感が歯に小気味良く肝(キモ)のペーストで味の変化を愉しみます。そして後半には『トラ河豚(フグ)の白子(シラコ)』のMugnaia(ムニャイア) ドライポルチーニのクレマとマッシュルームです。2.4㌕程の大きさのトラ河豚(クブ)から取り出された350㌘余りの『白子(シラコ)』を独り占め。もうテンションは上がりっぱなしで笑うしかありません。『蝦夷鮑(エゾアワビ)』のAcqua e Sole(アクア・エ・ソーレ)には『Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Nera』を『トラ河豚(フグ)』のMugnaia(ムニャイア)には『Edna Valley Vineyard Chardonnay』のSommelièreの悦子マダムのペアリングもドンピシャでその余韻に暫し浸ります。Primo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で前半には北海道産の大きな甲羅で供され『ずわいがに』のサフランソースで味わうサルディーニャ島のリングPastaの『Lorighittas(ロリギッタス)』。甲羅の右側には茹でたてのズワイガニの脚肉、甲羅の下部には更に『カニミソ』のアクセントが無類のズワイガニ好きの心の琴線に触れます。サルディーニャ島のPastaにははやりサルディーニャ島のワインということで合わせられたワインはVERMENTINO 100㌫で醸された『Gabbas Manzanile』そして後半にはフランス産の『Canard de Challans(シャラン鴨)』とイタリア産の名残の『Asparagi bianchi(ホワイトアスパラガス)』とともに味わうヴェネト州の伝統的な太めのPastaの『Bigoli(ビーゴリ)』が合せられた『Bigoli al asparagi bianchi』。更に仕上げには『Tartufo estivo(サマートリュフ)』が削り掛けられています。手間暇惜しまず造られた手打ちパスタの美味しさは勿論のこと火を入れてもクタっと経たらないイタリア産のホワイトアスパラの食感と香りと甘みはやはり国産のソレとは全く別次元のものです。合わせられたワインはやはりドンピシャのペアリングで『Fontanafredda Langhe Nebbiolo Ebbio』です。Secondo Piatto(セコンド・ピアット)の魚料理のPesce(ペッシェ)には池見シェフが前日にFacebookに投稿されていた丸々と肥えた2.8㌕の八戸産の『桜鱒(サクラマス)』を惜しげも無く使い肌理細やかなパン粉を纏わせ造られた『桜鱒のCotoletta(コトレッタ)』を酸味と甘みが秀逸な高知産のフルーツトマトとケッカソースで味わいます。天然物の魚の脂分は口に優しい味わいです。そして肉料理のCarne(カルネ)には『倉石牛(クライシギュウ)のテール』を赤ワインでコトコト煮込んだローマの代表的な煮込み料理の『Coda alla Vaccinara』骨太のひと皿です。コラーゲンたっぷりの牛テールをしゃぶり尽くしキレイに完食です。Pesceの桜鱒(サクラマス)には『Librandi Cirò Rosato』、Carneの牛テールには『Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio』とのアッヴィナメントを楽しませていただきドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手によるヴァニラジェラートを包んだCrespelle(クレスペッレ)。
ヴィクトリア女王即位50周年の祝宴に献上された『Cherry Jubilee』をリスペクトした悦子マダムのチェリージュヴィレ風のひと皿、CaffèにはEspresso(エスプレッソ)をいただいきディジェスティーヴォ『Sibona Grappa di Nebbiolo』にてSpecialità Cenaのコース料理はひと通りです。トラ河豚、キャビア、あわび、ズワイガニ、シャラン鴨、ホワイトアスパラ、サマートリュフ、桜鱒、和牛テール、チェリージュヴィレと御馳走の波動口劇にもうメロメロです。幾度となく口にしている『Casa del Cibo』さんのSpecialità 料理ですが開店から9年目を迎え作られた昨夜の料理は記憶に残る素晴らしいものでした。何故に八戸にそんなに行かれるんですか?と良く問われますが、その答えはズバリ、其処に人を幸せにしてくれる口福リストランテ『Casa del Cibo』さんがあるからです。
Poscritto(追伸)
『河豚料理(フグリョウリ)』の『トラ河豚(フグ)』には河豚(フグ)の免許が必要です。トラ河豚料理(フグリョウリ)は八戸が誇る『Japanese cuisine 七草』さんの伊東広通店主の御協力を得てのもの。八戸の日本料理界を代表する料理人 伊藤広道氏とイタリア料理界のトップシェフ池見良平氏のコラボにて口にすることが出来た旬の河豚料理(フグリョウリ)。『Il buon cibo rende felici le persone』≒『美味しい料理は人を幸せにしてくれる』の具現化に他なりません。
Coda alla Vaccinara
桜鱒のCotoletta
Bigoli al asparagi bianchi
ズワイガニのLorighittas
トラ河豚の白子のMugnaia
エゾアワビのAcqua e Sole
トラ河豚のCarpaccio キャビア添え
Cherry Jubilee
トラ河豚のCarpaccio キャビア添え
エゾアワビのAcqua e Sole
トラ河豚の白子のMugnaia
大きなズワイガニの甲羅
ズワイガニのLorighittas
Bigoli al asparagi bianchi
桜鱒のCotoletta
Coda alla Vaccinara
Cherry Jubilee
Espresso
トラ河豚のCarpaccio キャビア添え
Franciacorta Brut Contadi Castaldi
トラ河豚のCarpaccio キャビア添え
Franciacorta Brut Contadi Castaldi
トラ河豚のCarpaccio キャビア添え
Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Nera
エゾアワビのAcqua e Sole
Lunae Colli di Luni Vermentino Etichetta Nera
エゾアワビのAcqua e Sole
Edna Valley Vineyard Chardonnay
トラ河豚の白子のMugnaia
Edna Valley Vineyard Chardonnay
大きなズワイガニの甲羅
Gabbas Manzanile
ズワイガニのLorighittas
Gabbas Manzanile
ズワイガニのLorighittas
大きなズワイガニの甲羅
Bigoli al asparagi bianchi
Fontanafredda Langhe Nebbiolo Ebbio
Asparagi bianchi
Fontanafredda Langhe Nebbiolo Ebbio
Bigoli
Librandi Cirò Rosato
桜鱒のCotoletta
Librandi Cirò Rosato
桜鱒のCotoletta
桜鱒のCotoletta
Coda alla Vaccinara
Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio
Coda alla Vaccinara
Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio
Coda alla Vaccinara,Corte dei Papi San Magno Cesanese del Piglio
Sibona Grappa di Nebbiolo
Cherry Jubilee
Sibona Grappa di Nebbiolo
Casa del Cibo Entrance
2020/07/26 更新
2020/05 訪問
緊急事態宣言解除後のSpecialità Pranzo… 『Casa del Cibo』
緊急事態宣言の自粛解除を受けて盛岡(旧南部藩)から八戸(旧南部藩)へとフィールドを移し真っ先に向かった先は池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。席はいつもの Chef's Tableに席を取らせていただきアペリティーヴォには『FERRAIR Brut』を料理は5月のランチメニューの『Pranzo』コースのAntipastoとPrimo Piatto の皿を通常のコースより各一皿づつ多くしていただいた内容です。という事でアンティパストは前半に八戸産の『Polpo Verace』を茹でて作られた蛸のテリーナと半生の蛸の足、コリコリの吸盤と3種類の味と食感が愉しめる『八戸産の蛸のテリーナと蛸足の冷しゃぶ ドライトマトソース』。後半には濃厚な味わいのフランス産の『Pintade』と青森県産のシャモロックのレバーを使い作られた『ホロホロ鳥とシャモロックのテリーナ アグロドルチェソース 』と続きました。幾度となく口にしている『Casa del Cibo』さんの前菜のSpécialita料理ですが開店から9年目を迎え作られたソレは更に美味しさに磨きがかけられていました。そしてプリモ・ピアットも全2皿で前半にはパスタの街として有名なナポリのGragnano産のPastaを用いた天草産の『車海老(クルマエビ)』のスパゲティトマトソース。車海老の頭から抽出されたUMAMIと海老ミソの滋味深いトマトソースの美味しさ。特別に一皿に二尾分の国産車海老が使われた贅沢なスパゲティは美味しいに決まってます。しかしランチのPastaに国産の『車海老(クルマエビ)』を使われること自体が特筆すべきところ。青みの仄かな苦味が加わり甘味、塩味、酸味のUMAMIの四大要素揃い踏み、これぞリストランテの料理ですよ。と言わんばかりのひと皿。後半には『和牛』の粗挽きミンチを使ったボロネェーゼと手打ちPastaの『タリアテッレ』の王道の組合せの『Ragù alla bolognese(ラグー・アッラ・ボロネェーゼ)』を平らげセコンド・ピアットのカルネには3種類の料理の中からシャモロックの卵黄ソースと共に味わうフランス産の『仔羊の肩ロース肉と筍のストラコット』。添えらた木の芽と『花山椒(ハナサンショウ)』は池見シェフの中庭に自生した自家菜園産のもの。肩ロースの柔らかな食感と筍の食感のコントラストが愉しめるひと皿は卵黄ソースと肉汁をフォカッチャでディップし余すところなく堪能させていただき口福な波状口劇に口の中は悦びっぱなしです。そしてドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手による濃厚な『チーズ』のテリーナに『ブラットオレンジ』のSorbetto、それを繋ぐレモンソースを味わいカッフェにはエスプレッソドッピオをいただいてSpecialità Pranzo のコース料理はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。フランス料理のエッセンスをそこかしこに感じる魂を込めて造られた池見シェフの渾身のリストランテ料理と元々は料理人であるからこその悦子マダムのペアリングによるワインとのアッビナメントを真昼間から存分に楽しませていただいた至福の時間に感謝です。営業自粛要請で已む無くテイクアウトを主体とされた営業スタイルへと舵を切られた店も多いですがリストランテは夢を売る場所でもありますから、やはり店内で温かい料理は温かいうちに冷たい料理は冷たいうちにいただくのがBestであるということを改めて感じさせてくれた池見シェフの料理の数々。ランチといえとも手抜きや妥協なき料理が数多の来店客のアンサーかと。
仔羊の肩ロース肉と筍のストラコット
Ragù alla bolognese
車海老のスパゲッティ トマトソース
ホロホロ鳥とシャモロックのテリーナ アグロドルチェソース
蛸のテリーナと蛸足の冷しゃぶドライトマトソース
チーズのテリーナ
ブラッドオレンジのソルベ
エスプレッソ
フォカッチャ
蛸のテリーナと蛸足の冷しゃぶドライトマトソース
ホロホロ鳥とシャモロックのテリーナ アグロドルチェソース
車海老のスパゲッティ トマトソース
Ragù alla bolognese
仔羊の肩ロース肉と筍のストラコット
チーズのテリーナとブラッドオレンジのソルベ
エスプレッソ
フォカッチャ
FERRAIR Brut
蛸のテリーナと蛸足の冷しゃぶドライトマトソース
FERRAIR Brut
フォカッチャ
蛸のテリーナと蛸足の冷しゃぶドライトマトソース
FERRAIR Brut
ホロホロ鳥とシャモロックのテリーナ アグロドルチェソース
Benanti Etna Rosso Rosso di Verzella
ホロホロ鳥とシャモロックのテリーナ アグロドルチェソース
Benanti Etna Rosso Rosso di Verzella
L'Arco Rosso del Veronese
ホロホロ鳥とシャモロックのテリーナ アグロドルチェソース
L'Arco Rosso del Veronese
車海老のスパゲッティ トマトソース
Feudo Arancio Inzolia
車海老のスパゲッティ トマトソース
Feudo Arancio Inzolia
Ragù alla bolognese
Falesco Falconieri Rosso
Ragù alla bolognese
Falesco Falconieri Rosso
仔羊の肩ロース肉と筍のストラコット
Jermann Pinot Grigio
仔羊の肩ロース肉と筍のストラコット
Jermann Pinot Grigio
チーズのテリーナとブラッドオレンジのソルベ
エスプレッソ
フォカッチャ
Casa del Cibo Entrance
2020/07/19 更新
2020/04 訪問
八戸へ足繁に通う理由は愛すべき店があるから…『Casa del Cibo』
新型コロナウィルスCOVID-19の感染拡大でほぼ日本全国が緊急事態宣言下となった日本列島。テレビ、ラヂオでは頻りに換気の悪い『密閉』空間、人が多数が集まる『密集』場所、間近で会話をする『密接』場面の『3密』を避けるように注意喚起が唱えられ、大切な命を守る為に『Stay Home』と日々連呼されるようになりました。幸いにして岩手県は全国で唯一、感染者ゼロを現在も維持しているものの盛岡もこの頃から営業を自粛をされる店が増えて行ったように思います。平日のランチでさえ、そこそこ美味しいものを求めますと足を運ぶ選択肢は或る程度、限られている盛岡。況してや緊急事態宣言下となり日中よりリスク度が高くなると言われる夜となりますと更に、その選択肢は狭まってしまいます。不要不急の外出や県を跨いだ移動も極力、避けるようにと言われる中、心と身体の免疫力を高める為に仕事を終えた金曜日の夜に愛車を駆って東北自動車道を北東へと走らせました。目指した先は盛岡と同じ旧南部藩領の八戸。そして向かった先は池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。席はいつもの Chef's Tableに席を取らせていただきアペリティーヴォには『Ferrari brut』を料理はは茴香(ウイキョウ)とフルーツトマトとともに味わう八戸産の『白魚(シラウオ)』のインサラータと余りの美味しさにスタートから悶絶してしまった太平洋の紅いダイヤモンドとも称される八戸産の『喜知次(キチジ)』の『肝(キモ)』のスフォルマートのエントラータの2品からスタートです。『白魚(シラウオ)』と素魚(シロウオ)を全くの別物であり古くは徳川家康公が好んで食べられた言い伝えられているのが『白魚(シラウオ)』であり江戸の料理を多彩な切り口で紹介された池波正太郎氏も良く好んで食べられていたというのがこの鮮度抜群バキバキとした活かった食感の『白魚(シラウオ)』です。そして『フォアグラ』や『鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)』に勝るとも劣らない美味しさの『喜知次(キチジ)の肝(キモ)』は正に筆舌に尽くし難い味わいでありスタートからもう心は鷲掴みにされたのでありました。アンティパストも多皿構成で前半にはイタリア産の香り高き『ホワイトアスパラ』のボッリートとタルティーボと天然物の『車海老(クルマエビ)』の一皿。イタリア産の『ホワイトアスパラ』はマジックのマッキーどころでは無くおしぼり程の太さ。自分の親指2本分くらいの今までの人生で最も立派なサイズ。この香りと甘みは国産のホワイトアスパラでは味わうことができません。最高のアスパラに最高の『車海老(クルマエビ)』更には車海老のミソの滋味深い絶品のソースの旨味にタルティーボの仄かな苦味が混然一体となり五味五感を楽しませてくれました。これぞリストランテの料理ですよ。と言わんばかりのひと皿。後半には今が最盛期の『筍(タケノコ)』とフランス産の『Pigeon(ピジョン)』=『鳩(ハト)』のインツィミーノ『サマートリュフ』がけです。鳩はイタリア後では『コロンバ』、前週の4月12日はイタリアのイースターのパスクア、13日はパスクエッタ。『鳩』=平和のシンボル。この皿から新型コロナウイルスが早期に収束して欲しいという池見シェフの思いを受け止めサマートリュフの香りを纏ったコロンバの骨まで噛み砕き心して味わいました。そしてプリモ・ピアットも全2皿の多皿構成で前半には八戸産の『烏賊(イカ)の墨(スミ)』を練り込んだ手打ちパスタのタリオリーニ、そのパスタに八戸産の『毛蟹(ケガニ)』に北海道産の『バフン海胆(ウニ)』を組合せた超豪華なひと皿。パスタはイカスミのピューレやパウダーを練り込み作られたソレとは全くの別物。烏賊墨(イカスミ)の香味がしっかりと愉しめつつ『毛蟹(ケガニ)』と『バフン海胆(ウニ)』の甘みと塩味の三位一体が醸し出す美味さは口にしたものだけが感じることの出来る口福感で満たされました。後半には一見シンプルながらパスタ好きの琴線に触れる『蚕豆(Fave)』とペコリーノチーズとパンチェッタのトンナレッリと続きました。そしてセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには池見シェフ自らの手で海から摘んで来られた香り高き『青さ海苔(アオサノリ)』のスーゴ(Sugo)で味わう八戸産の幻の『幸神目抜(コウジンメヌケ)』のヴァポーレです。10㌕超の大きさの『幸神目抜(コウジンメヌケ)』、香ばしく焼かれた皮目のパリッとした食感と身の歯を押し返すようなプリッとした弾力を同時に愉しませていただき暫し余韻に浸った後に肉料理のカルネには3種類のペッパーを使い作られたソースで味わうフランス産の『シャラン鴨(Canard de Challans)』の胸肉とザ・鉄腕! DASH!!でもお馴染みの『南部太ねぎ』のアッローストと口福な波状口劇に口の中は悦びっぱなしです。ドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手による八戸の『桜』のセミフレッド、ピスタチオソース、カッフェにはエスプレッソのダブル、ディジェスティーヴォにGrappaをいただき Specialità Cenaのコース料理はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。フランス料理のエッセンスを感じさせる魂を込めて造られた池見シェフの渾身のリストランテ料理と元々はシェフと同じフランス料理の料理人であったからこその悦子マダムの皿の味にぴったりと寄り添ったペアリングのワインとのアッビナメントを存分に楽しませていただいた至福で口福の時間。この味を求めて最低でも月に一度、多い時には二度、三度と八戸を訪れます。友人達からは「八戸へ良く行きますね」と言われますが、それは八戸に愛すべき『Casa del Cibo』さんがあるからです。
Canard de ChallansのArrosto
幸神目抜のVapole
FaveとPecorinoとPancettaのTonnarelli
海胆と毛蟹とイカスミを練り込んだ Tagliolini
サマートリュフと筍とPigeon in Zimino
サマートリュフと筍とPigeon in Zimino
ホワイトアスパラのBollitoと車海老
ホワイトアスパラのBollitoと車海老
喜知次の肝のSformato
白魚のInsalata
桜のSemifreddo、Pesto Pistacchio
白魚のInsalata
喜知次の肝のSformato
立派な太さのホワイトアスパラです
サマートリュフと筍とPigeon in Zimino
海胆と毛蟹とイカスミを練り込んだ Tagliolini
FaveとPecorinoとPancettaのTonnarelli
幸神目抜のVapole
Canard de ChallansのArrosto
桜のSemifreddo、Pesto Pistacchio
Ferrari brut
白魚のInsalata
Ferrari brut
喜知次の肝のSformato
Fontanafredda Gavi del Comune di Gavi
ホワイトアスパラのBollitoと車海老
Fontanafredda Gavi del Comune di Gavi
ホワイトアスパラのBollitoと車海老
Terre del Barolo Nebbiolo d'Alba
サマートリュフと筍とPigeon in Zimino
Terre del Barolo Nebbiolo d'Alba
サマートリュフと筍とPigeon in Zimino
Tamellini Soave
海胆と毛蟹とイカスミを練り込んだ Tagliolini
Tamellini Soave
海胆と毛蟹とイカスミを練り込んだ Tagliolini
Giordano Selvato Toscana Rosso
FaveとPecorinoとPancettaのTonnarelli
Giordano Selvato Toscana Rosso
FaveとPecorinoとPancettaのTonnarelli
Vini Gagliardi Verdicchio di Matelica
幸神目抜のVapole
Vini Gagliardi Verdicchio di Matelica
幸神目抜のVapole
Shiraz Lazio Rosso Casale Del Giglio
Canard de ChallansのArrosto
Shiraz Lazio Rosso Casale Del Giglio
Canard de ChallansのArrosto
桜のSemifreddo、Pesto Pistacchio
Espresso Doppio
Blo Nardini Grappa
桜のSemifreddo、Pesto Pistacchio
Blo Nardini Grappa
Casa del Cibo Entrance
Casa del Cibo
2020/06/17 更新
2020/03 訪問
ランチ(Pranzo)、ディナー(Cena)とも予約が必要です…『Casa del Cibo』
前回の訪問は3月20日、ちょうど一週間ぶりの3月27日の八戸遠征へ。向かった先は池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんへです。席はいつもの Chef's Tableに席を取らせていただきました。今回は通常のCena(ディナー)コースをベースにした内容であり、いつものSpécialita(スペシャルタ)コースとは違うということを先ず持って申し上げます。アペリティーヴォには『ROTARI Cuvée Burt』を料理はイタリア産の『ホワイトアスパラ』のズッパと八戸産『生海胆(ナマウニ)』カニのコンソメジュレのEntrata(エントラータ)からスタートです。香り高きホワイトアスパラの自然な甘みにウニとカニの海の幸の旨味が重なりあったひと皿に思わず口元が緩みます。Antipasto(アンティパスト)は多皿構成で前半には八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』のTrifolata(トリフォラータ) 鮑(アワビ)の肝ソースのAntipasto Caldo(温前菜)とパルマ 産24ヶ月熟成の『Prosciutto(プロシュット)』と自家製 菠薐草の『Ricotta(リコッタチーズ)』のAntipasto Freddo(冷前菜)と続きました。『蝦夷鮑(エゾアワビ)』のトリフォラータは柔らかく仕上げられた『あわび』が丸々一個。柔らかさの中にもクニュッとした活鮑(カツアワビ)特有の食感と紅芯大根や独活のシャキシャキとした咀嚼感が楽しめるものでしたしガローニ社産の最高峰の『Prosciutto di Parma(プロシュット・ディ・パルマ)』の円熟した旨味と口にした瞬間に思わずポパイな気分を感じさせてくれた絶妙な自家製『Ricotta(リコッタチーズ)』の組合せはテッパンの美味しさでした。Primo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で前半には八戸産『白魚(シラウオ)』と徳島県産の『珊瑚樹(サンゴジュ)トマト』のRosamarina(ロザマリーナ)風の冷たいスパゲティーニ、後半にはアマルフィ地方の伝統的な『バジリコ』を練り込んだ手打ちパスタScialatielli(シャラティエッリ)と『車海老(クルマエビ)』と生の木耳(キクラゲ)を使った目と舌を楽しませてくれる冷と温のPasta料理2皿。八戸産『白魚(シラウオ)』は鮮度抜群で身は綺麗に透き通りパキパキの食感で程良い塩味と高糖度の『珊瑚樹(サンゴジュ)トマト』の甘みとシチリアグルメのCappeli(カッペリ)の酸味にピリ辛のソースで五味五感を楽しませてくれました。良く『白魚』=『シラウオ』と『シロウオ』=『素魚』は混同されますが全くの別物の魚です。生の『白魚(シラウオ)』はなかなか口にすることが出来ぬ稀少な八戸ならではの厳選素材のひとつかと。そして温かい店内の中では冷たいPastaもオツなもの。冷製ながら最後まで水ぽくならないのは池見シェフならではの手間を惜しまぬ真摯な姿勢そのものが皿に表現されています。そして『車海老(クルマエビ)』は天草産の一尾80㌘アップの大サイズの天然物で甘みが強く食べ応えがあります。紅白の色合いが視覚を愉しませてくれました。イタリア料理に欠かすことの出来ぬ『バジリコ』は敢えてジェノベーゼソースでは無くPastaに直接練り混んだ地中海の楽園Amalfi(アルマフィ)で供される伝統的なパスタです。そしてSecondo Piatto(セコンド・ピアット)のPesce(魚料理)には八戸産『鮟鱇(アンコウ)』と『鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)』のフリット。丁寧且つ素材の持ち味を最大限に引き出された『鮟鱇(アンコウ)』の身の食感と口の中の熱でトロける『鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)』の食感のコントラストを愉しませていただきCarne(肉料理)には二戸産のブランドポーク『折爪三元豚(オリヅメサンゲントン) 佐助(サスケ)』の肩ロース肉のSaltati(サルターテ) ンドゥイヤのトマトソースは丸くカットされた形の肩ロースが池見シェフの拘り。カラブリア産の『'Nduja』とチーズとソースの三位一体の味わいと口福な波状口劇に口の中はもう悦びっぱなしです。ドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手によるイチゴとバルサミコの2色のソースで味わう『kiri』のクリームチーズのムースとピスタチオのクロッカンテと苺のミルクジェラートをいただきEspresso(エスプレッソ)にてCenaのコース料理はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。COVID-19のアゲインストの風が吹く八戸の中で魂を込めて造られた池見シェフのリストランテ料理と元々はフランス料理の料理人であったからこその悦子マダムの絶妙なワインのペアリングによるアッビナメントを存分に楽しませていただきました。外出自粛等で団体客のキャンセルが入って大変と心配して寄せていただきましたが當日の『Casa del Cibo』さんは店をこよなく愛する馴染みの方々にて店内はほほ満席。普段と余り変わらぬ盛況ぶりを目にして嬉しくなった次第。
追伸 八戸市からの要請で営業自粛されておりましたが緊急事態宣言の解除に伴い5月12日より通常営業されておりますがランチ(Pranzo)、ディナー(Cena)ともに予約制での営業となっております。
佐助豚 肩ロース肉のSaltati
鮟鱇の肝と鮟鱇のFritto
車海老とAmalfi風のScialatielli
白魚と珊瑚樹トマトのRosamarina風 冷製スパゲティーニ
プロシュットと自家製ホウレン草のリコッタチーズ
プロシュットと自家製ホウレン草のリコッタチーズ
八戸産アワビのTrifolata
八戸産アワビのTrifolata 鮑の肝ソース
ホワイトアスパラのズッパ、ウニとコンソメジュレ
八戸産の生海胆
クリームチーズのムースとピスタチオのクロッカンテとイチゴのミルクジェラート
ホワイトアスパラのズッパ、ウニとコンソメジュレ
八戸産アワビのTrifolata 鮑の肝ソース
プロシュットと自家製ホウレン草のリコッタチーズ
白魚と珊瑚樹トマトのRosamarina風 冷製スパゲティーニ
車海老とAmalfi風のScialatielli
鮟鱇の肝と鮟鱇のFritto
佐助豚 肩ロース肉のSaltati
クリームチーズのムースとピスタチオのクロッカンテとイチゴのミルクジェラート
ホワイトアスパラのズッパ、ウニとコンソメジュレ
ROTARI Cuvée Burt
ホワイトアスパラのズッパ、ウニとコンソメジュレ
ROTARI Cuvée Burt
八戸産アワビのTrifolata 鮑の肝ソース
CALERA Central coast Chardonnay 2016
八戸産アワビのTrifolata 鮑の肝ソース
CALERA Central coast Chardonnay 2016
プロシュットと自家製ホウレン草のリコッタチーズ
Mezzacorona Castel Firmian Pinot Grigio Riserva 2017
プロシュットと自家製ホウレン草のリコッタチーズ
Mezzacorona Castel Firmian Pinot Grigio Riserva 2017
白魚と珊瑚樹トマトのRosamarina風 冷製スパゲティーニ
Tenuta del Conte Cirò Rosato
白魚と珊瑚樹トマトのRosamarina風 冷製スパゲティーニ
Tenuta del Conte Cirò Rosato
車海老とAmalfi風のScialatielli
Casa d'Ambra Biancolella Ischia
車海老とAmalfi風のScialatielli
Casa d'Ambra Biancolella Ischia
鮟鱇の肝と鮟鱇のFritto
Drei Dona' Il Tornese 2017
鮟鱇の肝と鮟鱇のFritto
Drei Dona' Il Tornese 2017
鮟鱇の肝と鮟鱇のFritto
Barone Cornacchia Casanova Montepulciano d'Abruzzo
佐助豚 肩ロース肉のSaltati
Barone Cornacchia Casanova Montepulciano d'Abruzzo
佐助豚 肩ロース肉のSaltati
クリームチーズのムースとピスタチオのクロッカンテとイチゴのミルクジェラート
Espresso Doppio
クリームチーズのムースとピスタチオのクロッカンテとイチゴのミルクジェラート
Casa del Cibo 外観
2020/05/18 更新
2020/03 訪問
押しも押されもせぬ北日本屈指の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
瞬間最大風速43㍍の強風吹き荒れ新幹線が上下線とも運休や3時間余の遅延と大幅にダイヤが乱れに乱れた春分の日の3月20日。Pranzo(ランチ)は多くの店がpm14:00でCLOSEDとなっており危うくランチ抜きとなるところを夕方まで通し営業されている『Bronze Grill』さんの『Avocado Burger』とHachinohe Wineの『NANBU rusco』で小腹を満たしCena(ディナー)は八戸遠征の主目的である池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。用意していただいたいつもの Chef's Tableに腰を下ろさせていただきアペリティーヴォには『Murgo Brut Rosé 』にて乾杯し渇いた喉を潤します。料理は青菜(アオナ)のフォンテの上に八戸産の『鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)』と『生海胆(ナマウニ)』が載せられたエントラータのひと皿からスタートです。低温調理で火入れされた鮟鱇の肝はとろっとろとした限りなく生に近い食感を楽しませてくれるものであり明礬(ミョウバン)を使わない生海胆の甘みが更に肝の味を昇華させています。アンティパストは多皿構成で前半にはイタリア産の香り高き『ホワイトアスパラ(Asparago bianco)』と『タルティーボ(Radicchio rosso di treviso Tardivo)』のインサラータ(Insalata)のAntipasto Freddo(冷前菜)。生の『ホワイトアスパラ』はピーラーで引かれ薄いアスパラスライス状にされたものがたっぷり2本分使われ更に『パンチェッタ(Pancetta)』と『パルミジャーノ・ レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)』が味わい深みを齎しています。アスパラのシャキシャキとした食感と甘み、タルティーボの仄かな苦味、チーズとパンチェッタの旨味が混然一体となり五味五感を楽しませてくれました。後半には天草産の超特大サイズの天然物の『車海老(クルマエビ)』のフリット(Fritto)のカダイフ巻の『キャビア(Caviaro)』載せのAntipasto Caldo(温前菜)です。天然物の車海老は一夜干しにされることで旨味がギュッと凝縮。キャビアの塩気で味わうサックサクのカダイフの食感を愉しみます。海老の頭部と尻尾は二度揚げされることでパリッパリで頭部から尻尾、勿論、濃厚な車海老の頭のミソまで旨味を余すところなく堪能させていただきました。味の流れからいつもとは順番を変え先に供された魚料理のペッシェ(Pesce)には八戸産の『ナメタ鰈(カレイ)』のヴァポーレ(Vapore)と『北寄貝』を『北寄貝』のコンソメスープで味わう一皿はテーブルの上でスープ(Brodo)が注がれ仕上げられました。ロール状に綺麗に巻かれたナメタ鰈は目にも美しく北寄貝のブロードは香りと旨味が秀逸であり北寄貝の甘みを一層引き立てていました。そしてプリモ・ピアット(Primo Piatto)は全2皿の多皿構成で前半には池見シェフ自らが海で摘んでこられた『青さ海苔(アオサノリ)』を生地に練り込み造られたバヴェッテ(Bavette)は八戸産の『鮑(アワビ)』と『螺貝(ツブガイ)』と生の『木耳(キクラゲ)』の青さの香り高きPasta、後半にはフランス産『ホロホロ鳥(Pintade)』のトルテッリ(tortelli)、ペリゴール産『フォアグラ(Foie gras)』のフリトゥーラ(Frittura)≒Poêlé(ポワレ)とトピナンブール(Topinambur)のチップスです。そしてメイン(Secondo Piatto)の肉料理のカルネ(Calne)にはフランス産の『仔羊(Agnello)』のアッロースト(Arrosto)とイタリア産の豌豆豆(エンドウマメ)ピゼッリ(Piselli)と口福な波状口劇に口の中は終始悦びっぱなしです。そしてドルチェ(Dolce)はPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手によるもので国産『柑橘(カンキツ)』のタルトレット( Tartelette)、蜂蜜と卵白とナッツで造られたトッローネ(Torrone)とチョコチップ入りのジェラート(Cioccolato)が載せられたプレートの上には『Buon Compleanno Loro Piano』の文字に涙腺ウルウル。プレートの上を舐めるかのように綺麗にいただきエスプレッソ・ダブル(Caffe Espresso Doppio)にて Specialità Cenaのコース料理はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。フランス リヨンで学ばれたフランス料理のエッセンスをそこかしこに感じる魂を込めて造られた池見シェフのリストランテ料理と元々は池見シェフと共にフランス リヨンで料理を学ばれていた料理人の経験があるからこその悦子マダムのペアリングによるワインとのアッビナメントを存分に楽しませていただいた最高の夜に感謝感激です。
仔羊のアッロースト
ナメタ鰈と北寄貝のヴアポーレ
ホロホロ鳥のトルテッリとフォアグラのフリトゥーラ
フォアグラのフリトゥーラ
鮑と螺貝と生キクラゲのアオサノリを練り込んだバベッテ
鮑と螺貝がたっぷり
車海老のFritto、カダイフ巻
車海老のFritto、カダイフ巻
Asparago,Tardivo,Insalata
鮟鱇の肝と生海胆 青菜のフォンテ
Buon Compleanno Loro Piano
Caffe Espresso Doppio
Focaccia
鮟鱇の肝と生海胆 青菜のフォンテ
Asparago,Tardivo,Insalata
車海老のFritto、カダイフ巻
鮑と螺貝と生キクラゲのアオサノリを練り込んだバベッテ
ホロホロ鳥のトルテッリとフォアグラのフリトゥーラ
ナメタ鰈と北寄貝のヴアポーレ
ナメタ鰈と北寄貝のヴアポーレ in Brodo
仔羊のアッロースト
Tartelette,Torrone,Cioccolato
Caffe Espresso Doppio
Focaccia
Murgo Brut Rosé
鮟鱇の肝と生海胆 青菜のフォンテ
Murgo Brut Rosé
Asparago,Tardivo,Insalata
Mezzacorona Pinot Grigio Riserva 2017
Asparago,Tardivo,Insalata
車海老のFritto、カダイフ巻
Mezzacorona Pinot Grigio Riserva 2017
カダイフ巻の上にキャビア
Vecchie Vigne umani ronchi 2017
ナメタ鰈と北寄貝のヴアポーレ
Vecchie Vigne umani ronchi 2017
ナメタ鰈と北寄貝のヴアポーレ in Brodo
2019 Grace Gris de Koshu
ナメタ鰈と北寄貝のヴアポーレ in Brodo
2019 Grace Gris de Koshu
鮑と螺貝と生キクラゲのアオサノリを練り込んだバベッテ
Feudo Arancio Grillo
鮑と螺貝と生キクラゲのアオサノリを練り込んだバベッテ
Feudo Arancio Grillo
ホロホロ鳥のトルテッリとフォアグラのフリトゥーラ
L'Arco Merum ad Lapideum Arcum Rosso del Veronese 2015
フォアグラのフリトゥーラ
L'Arco Merum ad Lapideum Arcum Rosso del Veronese 2015
仔羊のアッロースト
Locanda Italia Le Cupole Rosso Toscana 2017
仔羊のアッロースト
Locanda Italia Le Cupole Rosso Toscana 2017
仔羊のアッロースト
Ceretto Moscato d'Asti 2017
Tartelette,Torrone,Cioccolato
Ceretto Moscato d'Asti 2017
Caffe Espresso Doppio
Focaccia
Casa del Cibo Fazard
Casa del Cibo
2020/05/18 更新
2020/02 訪問
北日本を代表する口福リストランテ…『Casa del Cibo』
待ちに待った月に一度の八戸遠征。東北新幹線はやぶさ号で盛岡駅から八戸駅迄は最速で28分、そして八戸駅から市営バスに乗換えバスに揺られること30分余、平和病院前でバスを降り徒歩1~2分程の住宅街に池見良平オーナーシェフとパティシエールでありソムリエールでもある池見悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんがあります。八戸遠征の最大の目的は推して知るべし『Casa del Cibo』さんへの恒例の定期再訪です。店内への緩やかな傾斜のアプローチを通り重厚な木製の扉を開け店内へ。週末ということもありますが地方のリストランテでこれだけ賑わっている店はそうはないと思います。席はいつもの Chef's Table に席を取らせていただきアペリティーヴォには『Ferghettina Franciacorta Brut』で渇いた喉を潤します。ひと呼吸置いたところで料理が席に運ばれてきました。白磁の皿の中には八戸の寒さ厳しい海の中から採取されたアカバギンナンソウを生地に練り込んで造られた八戸の郷土食の『アカハタモチ』にも相通じるアカハタの『ラヴィオローネ』からスタートです。大きなラヴィオリの中にはたっぷりの八戸産の『生海胆(ナノウニ)』そして黄身の味がひと際、濃厚な『青森シャモロック』の『卵黄(ランオウ)』と『キャビア』の塩味が織りなす三種の卵の味の競演は想像を絶する美味し過ぎる反則級のエントラータからスタートです。アンティパストは多皿構成で前半には八戸の早春の味覚の代表格の『桜鱒(サクラマス)』のマリナータをオトナの味わいの『蕗の薹(フキノトウ)』のバーニャカウダソースとともに楽しむAntipasto Freddo(冷前菜)、中盤には『エゾ鮑(アワビ)』を沢山食べて育った八戸産の『活蛸(カツダコ)』の足を一本使ったクラシカルで骨太な『Polpo Affogato(蛸の溺れ煮)』。柔らかさの中にも『蛸(タコ)』の咀嚼感が楽しめ噛締める程に蛸の旨味が口の中に広がるAntipasto Caldo(温前菜)、そしてフランス産の『パンダード(ホロホロ鳥)』と青森産の『シャモロック』のレバーで造られたテリーナの口福な波状口劇に口の中は悦びっぱなしです。そしてセコンド・ピアット(Secondo Piatto)も多皿構成で前半にはフランス産の『ピジョーノ(仔鳩)』に北海道産の大粒の『白花豆』のキタッラに仕上げにたっぷりと削り掛けられたイタリア産の『黒トリュフ』、そして後半にはサルディーニャの伝統的なPastaである『フレーゴラ』を自前で造り使われた池見シェフのSpecialità『Zuppa di Pesce』です。具材には『幸神目抜(コウジンメヌケ)』に『槍烏賊(ヤリイカ)』、『北寄貝(ホッキガイ)』に『姫貝(ヒメガイ)』に『真鱈(マダラ)の白子(シラコ)』≒『くもこ』というオール八戸産の魚貝類が使われたこれぞ本家本元の『八戸ブィヤベース』の『ズッパ ディ ペッシェ』。立ち上がるスープの香りが素晴らしくスープの濃度、味、温度感ともに完璧なひと皿はセコンド・ピアット(Secondo Piatto)の魚料理のPesce(ペッシェ)を兼ねて供されました。そしてメインの肉料理のCarne(カルネ)にはイタリア産の仔牛『ミルクフェッド』のランプ肉のアッロースト≒『Arrosto di manzo』です。この皿は池見シェフが尊敬されるおひとりであり辻調理師専門学校の西洋料理の教授として数多くのシェフを世に送り出されて来られたレジェンド永作達宗先生の『イタリア料理大全』のレシピで作られたオマージュのひと皿で正に筆舌に尽くし難いひと皿であり心していただきました。そしてドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手による『ホワイトチョコのブリュレ』とともに味わう八戸産のグラニースミスとキウイのSorbet、そしてEspresso Doppio、更には『Biscotti al cioccolato』とともにディジャズティーヴォに『grappa』をいただき Specialità Cenaのコース料理はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。フランス料理のエッセンスをそこかしこに感じる魂を込めて造られた池見シェフのリストランテ料理と元々は池見シェフ同様にフレンチの料理人であった悦子マダムのペアリングによるワインとのアッビナメントを存分に楽しませていただきました。當日は自分が『Casa del Cibo』さんへ毎月通いはじめるようになって4年目、55回目の節目となる訪問記念日でもありました。未だ折返し地点に到達したばかりではありますが100回訪問を目指して今後も愉しみに毎月通わせていただきます。
Arrosto di manzo
Zuppa di Pesce
ピジョーノ、白花豆のキタッラに黒トリュフ
パンダード&シャモロックのテリーナ
パンダード&シャモロックのテリーナ
Polpo Affogato
桜鱒のマリネ 蕗の薹のバーニャカウダソース
アカハタのラヴィオローネにキャビア
生海胆にシャモロックの卵黄
ホワイトチョコのブリュレとグラニースミスとキウイのソルベ
Espresso Doppio
Confetteria al cioccolato
Ferghettina Franciacorta Brut
アカハタのラヴィオローネにキャビア
Ferghettina Franciacorta Brut
アカハタのラヴィオローネにキャビア
Gavi Del Comune Di Gavi Fontanafredda
Polpo Affogato
Gavi Del Comune Di Gavi Fontanafredda
Polpo Affogato
Feudo Arancio Grillo
桜鱒のマリネ 蕗の薹のバーニャカウダソース
Feudo Arancio Grillo
桜鱒のマリネ 蕗の薹のバーニャカウダソース
Tenuta del Conte Cirò Rosso Classico
パンダード&シャモロックのテリーナ
Tenuta del Conte Cirò Rosso Classico
パンダード&シャモロックのテリーナ
La Braccesca Vino Nobile di Montepulciano
ピジョーノ、白花豆のキタッラに黒トリュフ
La Braccesca Vino Nobile di Montepulciano
ピジョーノ、白花豆のキタッラに黒トリュフ
Sella & Mosca Monteoro Vermentino di Gallura Superiore
Zuppa di Pesce
Sella & Mosca Monteoro Vermentino di Gallura Superiore
Zuppa di Pesce
Pelissero Barbaresco Tulin
Arrosto di manzo
Pelissero Barbaresco Tulin
Arrosto di manzo
ホワイトチョコのブリュレとグラニースミスとキウイのソルベ
Espresso Doppio
Confetteria al cioccolato
ホワイトチョコのブリュレとグラニースミスとキウイのソルベ
Espresso Doppio
Confetteria al cioccolato
grappa
grappa
イタリア料理大全
Arrosto di manzo レシピ
2020/03/17 更新
2020/01 訪問
フレンチのエッセンスを感じる極上イタリアン…『Casa del Cibo』
遅れ馳せながら新年明けましておめでとうございます。昨年中は稚拙なレビューに御付合いいただき誠に有難うございました。本年も御付合いの程どうぞ宜しくお願い申し上げます。年末年始はシチリア島のCondominium へ一週間の滞在でバカンスを愉しませていただきました。そして一週間の沈黙の時を経て2020年の投稿を再開させていただきます。帰国の途に着き成田エアポートより向かった先は一年前と同じく青森県八戸市に店を構えられ池見良平オーナーシェフと奥様の悦子マダムが腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。いつもの Chef's Tableに席を取らせていただきアペリティーヴォにはフレッシュな果実味と酸味が食欲中枢を心地良く刺激してくれるシチリア産の『Murgo Brut Metodo Classico』から料理は自家製の『Ricotta(リコッタチーズ)』と惜しげもなくたっぷりと使われた『Caviale(キャビア)』が添えられた八戸産の『真鱈(マダラ)』の『白子(クモコ)』で造られた『Sformato(スフォルマート)』のエントラータからスタートです。日本料理の白子の茶碗蒸しを凌駕する固過ぎず柔らか過ぎず絶妙な弾力と滑らかさのスフォルマート。口に運んだ瞬間に裏漉しされても濃厚な味わいの『くもこ』の味わいが口の中に広がりました。アンティパストは多皿構成で前半には八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』を使い『鮑(アワビ)』の肝のバーニャカウダソースで味わう冷前菜のAntipasto Freddo と『ジビエ』のワイルド感と『軍鶏(シャモ)』の力強い旨味の両方が同時に楽しめる『烏骨鶏(ウコッケイ)』の腿肉(モモニク)、胸肉(ムネニク)とミンチ肉を烏骨鶏(ウコッケイ)の黒皮で包み造られたRotoro(ロートロ)烏骨鶏(ウコッケイ)のBrodo(ブロード)で味わう温前菜のAntipasto Caldoの二皿です。前半の『アワビ』は柔らかさの中にも鮑であることをしっかりと感じさせてくれる僅かな咀嚼感に肝の旨味が重なり合い後半の『烏骨鶏』は仕上げに削り掛けられたフランス産の『Tartufo nero pregiato(黒トリュフ)』の香りが立ち上がり鼻腔を猛烈に刺激し食欲中枢を刺激します。まるで薬膳スープのような旨味がギュッと凝縮されたブロードで身体が元気になる滋味溢れる味わいにもうスタートからメロメロです。そしてPrimo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で前半にはイカ墨を練り込んまれた『Trenette』のPastaを覆い尽くす程に盛られた『車海老(クルマエビ)』、『柳蛸(ヤナギダコ)』、『槍烏賊(ヤリイカ)』、『北寄貝(ホッキガイ)』、『姫貝(ヒメガイ)』、『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』に蛸(タコ)の吸盤(キュウバン)や帆立(ホタテ)の卵(ラン)や紐(ヒモ)でアクセントが付けられた貝の旨味と車海老(クルマエビ)の旨さが重なり合う海鮮パスタの『Frutti di Mare』は本国シチリアの三ツ星のリストランテで供されるソレを軽く超越する旨味と豪華な一皿、後半には茨城県産の『Colbert(コルベール)』≒天然『青首鴨(アオクビガモ)』のミンチ肉と『Fegato d'oca(フォアグラ)』が包まれた池見シェフのSpecialità、カカオを生地に練り込まれた大きなラヴィオリのラヴィオローネを『Topinambur(キクイモ)』のピュレと『Dolceforte』ソースとともに楽しませていただきました。そしていよいよメインのSecondo Piatto(セコンド・ピアット)です。魚料理のPesce(ペッシェ)にはインカのめざめで包まれた太平洋の赤いダイヤとも称される『喜知次(キチジ)』のフリットとマリネされた後に二度揚げされたパリッパリの『喜知次(キチジ)』の骨煎餅(ホネセンベイ)を技アリのファジョリーナとビスクソースと削られた『Bottarga(カラスミ)』と味わい肉料理のCarne(カルネ)には黒毛和牛の牛タンの中心部の『芯(シン)タン』とペリゴール産の『Fegato d'oca(フォアグラ)』のロッシーニ仕立てに焼ポレンタが添えられた皿と続きました。フランス料理の『Langue de boeuf braiser(タン・シチュー)』を彷彿させる厚くカットされた『牛タン』の赤ワイン煮にとろっとろの『フォアグラ』の贅沢なひと皿は悶絶級の味わいであり正に筆舌に尽くし難いひと皿でした。ドルチェはPasticcieraでありDolciariaの悦子マダムの手による『ピスタチオムース』と『ルビーチョコレート』のクレマと青森県産のイチゴのひと皿。CaffèにはEspresso Doppio(エスプレッソ・ダブル)、更にはディジャズティーヴォには甘口のデザートワイン『Zibibbo』をいただき池見シェフお任せの Specialità Cenaのコース料理時間はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。フランス料理のエッセンスを感じる魂を込めて造られた池見シェフのリストランテ料理という言葉が相応しい数々の料理と元々は料理人であるからこそテキストを擬えたセオリー通りのペアリングとは異なる悦子マダムの攻めのペアリングとのアッビナメントを存分に楽しませていただきつつ生命の尊さに感謝し『Casa del Cibo』さんにて口福で至福の時間を過ごさせていただきました。尚、1月6日~1月13日は正月休みで店は休業となりますこと、ひと言、書き添えさせていただきます。
芯タンとフォアグラのロッシーニ仕立
喜知次のフリットと喜知次の骨煎餅
ColbertとFegato d'ocaのラビィオローネ
Frutti di Mare
烏骨鶏のロートロとTartufo nero pregiato
Carpaccio di Orecchia Marina
白子のSformato,Caviale,Ricotta
ピスタチオムース、ルビーチョコレートのクレマとイチゴ
Espresso Doppio
Grissini & Focaccia
自家製のGrissini
白子のSformato,Caviale,Ricotta
Carpaccio di Orecchia Marina
烏骨鶏のロートロとTartufo nero pregiato
Frutti di Mare
ColbertとFegato d'ocaのラビィオローネ
喜知次のフリットと喜知次の骨煎餅
芯タンとフォアグラのロッシーニ仕立
ピスタチオムース、ルビーチョコレートのクレマとイチゴ
Murgo Brut Metodo Classico
白子のSformato,Caviale,Ricotta
Murgo Brut Metodo Classico
Carpaccio di Orecchia Marina
甲州 2018 祝
Carpaccio di Orecchia Marina
甲州 2018 祝
Langhe Nebbiolo Fontanafredda
烏骨鶏のロートロとTartufo nero pregiato
Langhe Nebbiolo Fontanafredda
Frutti di Mare
Perlato del Bosco Vermentino
イカ墨を練り込んだTrenette
Perlato del Bosco Vermentino
ColbertとFegato d'ocaのラビィオローネ
Anatrino Toscana Bianco Az.agr.carlo Tanganelli
ラビィオローネの中にはColbertのミンチとフォアグラ
Anatrino Toscana Bianco Az.agr.carlo Tanganelli
喜知次のフリットと喜知次の骨煎餅
Louis Latour Ardèche Chardonnay
喜知次のフリットと喜知次の骨煎餅
Louis Latour Ardèche Chardonnay
芯タンとフォアグラのロッシーニ仕立
Six Eight Nine Napa Valley Red Wine
芯タンとフォアグラのロッシーニ仕立
Six Eight Nine Napa Valley Red Wine
ピスタチオムース、ルビーチョコレートのクレマとイチゴ
Espresso Doppio
Zibibbo
Casa del Cibo
Casa del Cibo エントランス
2020/01/06 更新
2019/12 訪問
北日本を代表する口福リストランテ…『Casa del Cibo』
Friday the 13th。13日の金曜日。何かが起こりそうな忌み数の『13』が絡んだ12月13日。昼餉は江戸蕎麦御三家の一角『藪(ヤブ)』系譜を代表する『かんだやぶそば』さんの流れを汲む『やぶ春』さんで蕎麦を手繰り夜は北日本屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんへ再訪させていただきました。席はいつもの通り池見良平オーナーシェフが腕を揮われるChef's tableに席を取らせていただきAperitivo(食前酒)には『Franciacorta Brut '25' Fratelli Berlucchi』を料理は「いただきます。とは生命をいただくこと」という池見シェフの言葉が正に当てはまる滋味深いひと皿『ジビエ』にも勝るとも劣らない『烏骨鶏(ウコッケイ)』の笹身(ササミ)のTartare(タルターラ)のエントラータからのスタートです。『烏骨鶏(ウコッケイ)の卵(タマゴ)』自体は何度となく口にした事はありますが『烏骨鶏(ウコッケイ)』の肉を口にしたのは今回が初めてです。肉色は黒く『軍鶏(シャモ)』とジビエの双方のニュアンスを感じる咀嚼した歯を押し返すような弾力が楽しめる肉質とともに味わい深い肉質に命の恵みを心していただきました。そしてアンティパストは多皿構成で前半には造りたての味という究極の贅沢さを愉しむ自家製の『Ricotta(リコッタチーズ)』と『Prosciutto(プロシュット)』のPesto(ペースト)のAntipasti freddo(冷前菜)、後半には八戸産と陸奥湾産の青森県産の貝類だけで造られた『Cassopipa(カッソピーパ)』のAntipasticaldo(温前菜)です。その内容は八戸産の『鮑(アワビ)』に12月から漁が解禁された『北寄貝(ホックガイ)』と『姫貝(ヒメガイ)』に『シューリ貝』と陸奥湾産の『帆立貝(ホタテガイ)』です。帆立貝は一度ローストされた後に煮込まれており貝柱の旨味がギュッと凝縮、其々の貝の旨味が重なりあったスープは筆舌に尽くし難い美味しさでした。Primo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で前半には近年漁獲量の減少からなかなか口にすることが出来なくなてきた駿河湾産の『桜海老(サクラエビ)』をふんだんに使った軽いトマトソース味の『Spaghettini(スパゲッティーニ)』。フリットされた桜海老(サクラエビ)のサクサクとした食感と口の中に広がる海老(エビ)の香ばしさが食感と食味の佳きアクセントになっています。そして後半には詰め物パスタの『Tortelli(トルテッリ)』です。詰め物の中身は八戸産の『毛蟹(ケガニ)』の身と濃厚な味わいのカニミソ、更には『Caviale(キャビア)』を添えるという贅を尽くした禁じ手のようなひと皿であり身悶えする美味しさを堪能させていただきました。Secondo Piatto(セコンド・ピアット)も多皿構成で魚料理のPesce(ペッシェ)には八戸産の『鮎魚女(アイナメ)』を使い皮目をパリッと仕上げた鮎魚女の『In Padella(シンパデッラ)』と表面を軽くローストし香りを立て歯に心地良い食感の『障泥烏賊(アオリイカ)』の海の幸とトリュフで名を馳せるマルケ州スタイルの『Zuppa di pesce(ズッパ・デ・ペッシェ)』で香りと素材の旨味を楽しませていただき肉料理のCalne(カルネ)にはジビエ料理です。茨城県産の『青首鴨(アオクビガモ)』=『Colbert(コルヴェール)』の胸肉のArrosto (アッロースト)と腿肉(モモニク)と内臓(ナイゾウ)の『Salsiccia(サルシッチャ)』というジビエ好きには堪らないひと皿。『Colbert(コルヴェール)』は約2週間エイジングされたもので天然鴨(テンネンガモ)の旨味の持ち味が最大限に引き出されていました。胸肉のアッローストの一片には『やまつ辻田』さんの国内産『朝倉粉山椒 』をたっぷりとふりかけ一度で二度美味しいの味わいの変化を楽しませていただきました。『Casa del Cibo』さんのSpécialitaの料理の数々をいただき食後のドルチェはPasticciera(パスティッチェーリア)である悦子マダムの手による八戸産の『紅玉(コウギョク)』の『 Tarte Tatin(タルト・タタン)』2019 Versionと『Vaniglia Gelato(バニラ・ジェラート)』という正に『RISTORANTE(リストランテ)』の名に相応しい料理の数々をいただきCaffèには『Espresso doppio(エスプレッソ・ダブル)』更には『Cantine Ivam Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso』をDejestivo(食後酒)をいただき至福な口福な時間はひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelière(ソムリエール)でもある悦子マダムのペアリングによるもの。Friday the 13th。Jason Voorheesさえも裸足で逃げ出すであろう魂を込めて造られた池見シェフの数々の料理と元々は料理人であるからこそテキストを擬えたセオリー通りのペアリングとは異なる攻めのアッビナメントも楽しませていただきつつ生命の尊さに感謝し美味しく濃密な時間を過ごさせていただきました。
ColbertのArrosto & Salsiccia
鮎魚女のIn Padella,Zuppa di pesce
毛蟹のTortelli & Caviale
桜海老の Spaghettini
Cassopipa
Ricotta,Prosciutto Pesto
烏骨鶏笹身のTartare
烏骨鶏笹身のTartare
Tarte Tatin,Vaniglia Gelato
烏骨鶏笹身のTartare,Franciacorta Brut '25' Fratelli Berlucchi
烏骨鶏笹身のTartare
Franciacorta Brut '25' Fratelli Berlucchi
烏骨鶏笹身のTartare
Franciacorta Brut '25' Fratelli Berlucchi
Ricotta,Prosciutto Pesto
Grechetto Umbria 2015 Cantina Novelli
Ricotta,Prosciutto Pesto
Grechetto Umbria 2015 Cantina Novelli
Ricotta,Prosciutto Pesto
Soave Classico Gini 2017
Cassopipa
Soave Classico Gini 2017
Cassopipa
Feudo Arancio Inzolia Sicilia 2018
桜海老の Spaghettini
Feudo Arancio Inzolia Sicilia 2018
桜海老の Spaghettini
Calera Chardonnay 2016
桜海老の Spaghettini
Calera Chardonnay 2016
毛蟹のTortelli & Caviale
Tormaresca Pietrabianca Chardonnay 2016
毛蟹のTortelli & Caviale
Tormaresca Pietrabianca Chardonnay 2016
毛蟹のTortelli & Caviale
Sartarelli Classico
鮎魚女のIn Padella,Zuppa di pesce
Sartarelli Classico
鮎魚女のIn Padella,Zuppa di pesce
Joseph Drouhin Gevrey Chambertin 2016
ColbertのArrosto & Salsiccia
Joseph Drouhin Gevrey Chambertin 2016
ColbertのArrosto & Salsiccia
Tarte Tatin,Vaniglia Gelato
Espresso doppio
Cantine Ivam Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso
Cantine Ivam Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso
Casa del Cibo
2019/12/31 更新
2019/10 訪問
真のリストランテ料理とワインとのアッビナメント…『Casa del Cibo』
10月22日『即位礼 正殿の儀』にて祝日をいただいた昨日は急遽、東北新幹線はやぶさ号に飛び乗り八戸へ。向かった先は言うまでもなく北日本を代表するTOP RISTORANTEでStoicなオーナーシェフ池見良平氏とSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが腕を揮われる口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。いつものChef's tableに席を取らせていただきアペリティーヴォには『ROTARI Brut trento doc』、料理は一瞬、えっ?『松茸(マッタケ)』のフリットと思いきや青森県産の天然物の『黄金茸(コガネダケ)』のフリットに『ウォータムトリュフ』がけのエントラータからのスタートです。アンティパストには前半に冷前菜のAntipast freddiに八戸前沖の定置網で朝獲れした650㌘超の『真鯖(マサバ)』と秋茄子(アキナス)と茴香(ウイキョウ)のインサラータと後半にはフランス ペリゴール産『フォアグラ』のインパデッラ バターナッツとアマレッティのAntipast caldiの温前菜の二皿です。脂のりが抜群に良い大型の『真鯖(マサバ)』の身には桜のチップの瞬間スモークで薫香がつけられておりその香味は白眉。『France Foie Gras de Canard』は言わずと知れた世界最高峰のエキストラグレードのフォアグラの味わいに悶絶。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には殻付きの陸奥湾産の帆立貝を使った『帆立(ホタテ)』と『キャビア』の冷製スパゲティーニ。塩もみされキレイに掃除された帆立貝の紐(ヒモ)が食感の佳きアクセント。後半には対馬産の『猪肉(シシニク)』のラグーと和栗のピチ。讃岐うどんの麺のコシを軽く凌駕する手打ちパスタのピチはパスタ好きには堪りません。そしてセコンド・ピアットの魚料理のPesce(ペッシェ)には八戸産の『笠子(カサゴ)』のインパデッラ シュウリ貝のスープ、白魚(シロウオ)のフリットが佳きアクセント、肉料理のCalne(カルネ)にはジビエの『エゾシカ』のウチモモのアッローストの山葡萄(ヤマブドウ)のソースに『ウォータムトリュフ』というDoppio Tartufo という魂を込めて造られた『Casa del Cibo』さんのSpécialitaの料理の数々をいただき食後のドルチェはPasticcieraでもある悦子マダムの手による『アールグレイのシブースト』と『ゴージャスアップルのコンポート』、『ナッツのジェラート』添えという正にリストランテの名に相応しい料理の数々をいただきエスプレッソダブルにてひととおりです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもので料理とのアッビナメントを存分に楽しませていただき美味しく口福な時間を過ごさせていただき感謝です。
エゾシカ ウチモモのアッロースト
笠子のインパデッラ シュウリ貝のスープ
猪肉のラグーと和栗のピチ
帆立とキャビアの冷製スパゲティーニ
フォアグラのインパデッラ バターナッツとアマレッティ
真鯖と秋茄子と茴香のインサラータ
黄金茸のフリット ウォータムトリュフ掛け
アールグレイのシブースト、ゴージャスアップルのコンポート、ナッツのジェラート
黄金茸のフリット ウォータムトリュフ掛け
真鯖と秋茄子と茴香のインサラータ
フォアグラのインパデッラ バターナッツとアマレッティ
帆立とキャビアの冷製スパゲティーニ
猪肉のラグーと和栗のピチ
笠子のインパデッラ シュウリ貝のスープ
エゾシカ ウチモモのアッロースト
ROTARI Brut trento doc
黄金茸のフリット ウォータムトリュフ掛け
ROTARI Brut trento doc
真鯖と秋茄子と茴香のインサラータ
CHATEAU MONT PERAT Bordeaux rouge 2015
八戸前沖産の真鯖
CHATEAU MONT PERAT Bordeaux rouge 2015
フォアグラのインパデッラ バターナッツとアマレッティ
Tenuta del Conte Cirò Rosato
フォアグラのインパデッラ バターナッツとアマレッティ
Tenuta del Conte Cirò Rosato
フランス ペリゴール産のフォアグラ
Jean-Marc Brocard Chablis 2018
帆立とキャビアの冷製スパゲティーニ
Jean-Marc Brocard Chablis 2018
陸奥湾産の帆立貝柱
猪肉のラグーと和栗のピチ
Felsina Chianti Classico 2016
猪肉のラグーと和栗のピチ
Felsina Chianti Classico 2016
トスカーナ州伝統の手打ちパスタ Pici
Feudo Arancio Grillo 2018
笠子のインパデッラ シュウリ貝のスープ
Feudo Arancio Grillo 2018
笠子のインパデッラ シュウリ貝のスープ
フォカッチャ
エゾシカ ウチモモのアッロースト
2014 Tedeschi Amarone della Valpolicella
エゾシカ ウチモモのアッロースト
2014 Tedeschi Amarone della Valpolicella
火入れ完璧なエゾシカのウチモモ
アールグレイのシブースト、ゴージャスアップルのコンポート、ナッツのジェラート
エスプレッソ
Casa del Cibo
2020/01/13 更新
2019/09 訪問
Andare a Hachinohe solo per andare qui…『Casa del Cibo』
9月のPremium Fridayでありハナ金であった27日の金曜日の夜は恒例の八戸への遠征日です。お目当は勿論、池見良平オーナーシェフとSommeliere(ソムリエール)でありpâtissière(パティシエール)でもある池見悦子マダム夫妻が腕を揮われる東日本屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんへの再訪です。いつものChef's tableに席を取らせていただきアペリティーヴォには『Ferghettina Franciacorta Brut』を料理は甲羅に『H』状の窪みがあることから自分が勝手に『Hermès 蟹(エルメスガニ)』と呼称している八戸産の『平爪蟹(ヒラツメガニ)』の剥き身にコンソメジュレとたっぷりの『Caviale(キャビア)』が添えらた『パプリカのムース』という眼にも美しく贅沢なEntorata(エントラータ)からスタートです。アンティパストには八戸産の『鰯(イワシ)』のマリネと焼茄子(ヤキナス)、 ドライトマトソースのAntipast freddiとイタリア産の『Porcino(フレッシュ ポルチーニ)』のフリットのAntipast caldiの冷製と温製の二皿です。鮮度抜群の『鰯(イワシ)』は梅雨(ツユ)時期の脂が最高にのった梅雨鰯(ツユイワシ)に迫るような魚体で不漁続きの秋刀魚(サンマ)を凌駕する美味しさ。鰯(イワシ)と焼茄子(ヤキナス)を交互に並べたテリーナ仕立ですが『Casa del Cibo』さんで自分の記憶上では初めての『鰯(イワシ)』でした。そして日本の『松茸(マッタケ)』に勝るとも劣らぬ香りと旨さのイタリア産の『Porcino(フレッシュ ポルチーニ)』を贅沢にフリットにした一皿と繋がれました。そのまま頭からガブリといただくのが醍醐味ですが添えらたアンチョビソースで味の変化を愉しみ一度で二度美味しいを愉しみます。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には『烏賊(イカ)の腑腸(フワタ)』を練り込んだ『Bavette(バヴェッテ)』八戸産 真烏賊(マイカ)の煮込みソース『Bottarga(ボッタルガ)』掛け。後半には『Sutorangottsui(ストランゴッツィ)』鳩のラグーの『Tartufo(ウォータム トリュフ)』がけの二皿です。手打ちパスタを供される店は数多あれども生烏賊(ナマイカ)の『腑腸(フワタ)』を練り込んだパスタを供される店は疎か先ず他所では味わうことが出来ないのではないでしょうか?口にした者だけが判るこの繊細な美味しさ。トマトソースのPescatore(ペスカトーレ)とは一線を画す美味しさです。後半には皿の上で秋の訪れを感じさせてくれたSelvaggina(ジビエ)の『Colombe』=『鳩(ハト)』のラグーの滋味と『Tartufo(ウォータム トリュフ)』の馨しい香味を味わう悶絶必至のひと皿を愉しませていただきました。セコンド・ピアットも魚料理のPesce(ペッシェ)と肉料理のCalne(カルネ)の多皿構成で前半には八戸産の『真鱈(マダラ)の白子(シラコ)』を千切りにされた『インカのめざめ』をパスタに見立てたPatatine fritteで包み巣籠もりの卵を彷彿させるビジュアルの魚料理のひと皿。桜のチップを使い薫香がつけられた『真鱈(マダラ)の白子(シラコ)』の味わいは白眉でファジョーリピュレとともに味わい後半には訳あって仕入れられたという噂の金子ファーム産のA-5ランクの『黒毛和牛』のサーロインのアッローストをマルサラ酒とエシャロットのソースとともに味わうという『Casa del Cibo』さんの料理の数々をいただき食後のドルチェはPasticcieraでもある悦ちゃんこと悦子マダムの手による八戸酒造産の酒粕を使った『ブリュレ』と『洋梨』のキャラメリゼと『和梨』のマリネ山葡萄ソースという正にリストランテの名に相応しい料理の数々をいただきエスプレッソダブル、そしてディジェスティーヴォに『Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso Cantine Ivam』にてひと通りです。料理に合わせていただいたワインはSommelièreでもある悦子マダムのペアリングによるもの。魂を込めて造られたspécialitaの料理の数々とイタリアワインとの最高のアッビナメントを存分に楽しませていただいた昨夜の口福の軌跡。
平爪蟹の剥き身、キャビア、パプリカのムース
鰯と焼茄子のテリーナ
フレッシュポルチーニ茸のフリット
烏賊の腑腸を練り込んだBavette、真烏賊の煮込みソース、Bottarga
Sutorangottsui、鳩のラグー、Tartufo
くもこのPatatine fritte
金子ファーム黒毛和牛のアッロースト
ブリュレと洋梨のキャラメリゼと和梨のマリネ山葡萄ソース
Focaccia
Ferghettina Franciacorta Brut
平爪蟹の剥き身、キャビア、パプリカのムース
Ferghettina Franciacorta Brut
平爪蟹の剥き身、キャビア、パプリカのムース
San Francesco Cirò Rosato
鰯と焼茄子のテリーナ
San Francesco Cirò Rosato
鰯と焼茄子のテリーナ
Fontana Candida Santa Teresa Frascati Superiore
フレッシュポルチーニ茸のフリット
Fontana Candida Santa Teresa Frascati Superiore
フレッシュポルチーニ茸のフリット
San Francesco Cirò Rosato
烏賊の腑腸を練り込んだBavette、真烏賊の煮込みソース、Bottarga
San Francesco Cirò Rosato
烏賊の腑腸を練り込んだBavette、真烏賊の煮込みソース、Bottarga
烏賊の腑腸を練り込んだBavette、真烏賊の煮込みソース、Bottarga
MONTESOLE TAURASI D.O.C.G
Sutorangottsui、鳩のラグー、Tartufo
MONTESOLE TAURASI D.O.C.G
Sutorangottsui、鳩のラグー、Tartufo
Bramito della Sala Chardonnay
くもこのPatatine fritte
Bramito della Sala Chardonnay
くもこのPatatine fritte
くもこのPatatine fritte
Campora 2001 Falchini
金子ファーム黒毛和牛のアッロースト
Campora 2001 Falchini
Focaccia
MONTESOLE TAURASI D.O.C.G
金子ファーム黒毛和牛のアッロースト
MONTESOLE TAURASI D.O.C.G
ブリュレと洋梨のキャラメリゼと和梨のマリネ山葡萄ソース
Espresso Doppio
ブリュレと洋梨のキャラメリゼと和梨のマリネ山葡萄ソース
Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso Cantine Ivam
Zibibbo Terre Siciliane Vino LiQuoroso Cantine Ivam
Casa del Cibo
2019/12/11 更新
22 gennaio 2021(2021年1月22日)。Déjeuner(ランチ)は八戸フレンチ界の若きホープ根市拓実オーナーシェフが腕を揮われる『Cuisine Française Yui』さんにて、そしてCena(ディナー)は都内から青森県八戸市に店を構えられて10周年目の節目を迎えられ『食べログ イタリアン百名店 2021』https://award.tabelog.com/hyakumeiten/italian_east?area=A0203&pref=aomori にも選出された池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールである池見悦子夫妻が腕を揮われる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。席はいつものオープンキッチン直結のChef'sCounter席に取らせていただきアペリティーヴォには爽やかな果実味とスッキリとした酸味が愉しめるイタリア ロンバルディア州産の『Ferghettina Franciacorta Brut』、料理は青森 鯵ヶ沢 アビタニアジャージーファーム産のジャージーミルクを使い造られた自家製『リコッタチーズ(Ricotta)』と世界三大ハムのひとつに数えられる『プロシュット・ディ・パルマ(Prosciutto di Parma)』のエントラータ(Entrata)からスタート。ジャージーミルクで造られたリコッタチーズは舌にねっとりと絡み付き濃厚で美味。アンティパスト(Antipasto)は多皿構成で前半には八戸産の『毛蟹(ケガニ)』とトピナンブール(Topinambur)の『スフォルマート(Sformato)』、後半には八戸産の『柳蛸(ヤナギダコ)』の『アフォガード(Affogato)』=溺れ煮です。前半の『毛蟹(ケガニ)のスフォルマート』は毛蟹の剥き身が95%以上の含有率で一個に対して1/2パイの毛蟹とカニミソが使われたものをたっぷりと添えられた『キャビア(Caviale)』の塩味で味わう贅沢な一皿。鼻腔から抜ける毛蟹の香味に身が包まれ『蛸(タコ)のアフォガード』は王道のトマト煮ではなく日本料理の『蛸(タコ)の桜煮(サクラニ)』と『おでん』を彷彿させるもので柔らかさの中にもしっかりと旨味が閉じ込めており咀嚼する度に蛸の味が口中に広がり味蕾を愉しませてくれるものでした。八戸へ移住され10年目の池見シェフの蛸(タコ)料理の集大成的なこの皿は『Polpo Affogato 2021』と呼称するに相応しいクラシカルでありながら新しい一皿。そして多皿構成で供されるプリモ・ピアット(Primo Piatto)へと繋がれました。前半には『蝦夷鹿(エゾシカ)』のラグーで味わう『タヤリン』、後半にはジビエのフランス産『ピジョンラミエ(野鳩)』のコンフィとともに味わう『トルテッリ』です。前半の『Tajarin con ragù di cervo』はトマトとワインと香草とともにじっくりと煮込まれた蝦夷鹿のラグーと手打ちPastaの『Tajarin(タヤリン)』。濃厚なソースが良く絡みつつ蝦夷鹿(エゾシカ)の味に負けぬようにリスペクトされたタヤリンの存在感が愉しめる一品、パスタとラグーのつなぎ役のフォンデュータがこの皿の完成度を更に高められており後半の充填パスタの『Tortelli(トルテッリ)』のリピエノには皮を剥くのに手間のかかる十和田産の『アピオス』が使われおり仕上げに削り掛けられた『黒トリュフ』。アピオスのトルテッリは甘みがありスタミナの宝庫をリピエノに使われたこの組合せはストイックな池見シェフの真骨頂のひと皿ではないでしょうか?そしてセコンド・ピアット(Secondo Piatto)の魚料理のペッシェ(Pesce)には八戸や盛岡の旧南部藩のエリアでは年末年始の食卓には欠かすことが出来ぬ高級魚『滑多鰈(ナメタカレイ)』と姫貝(ヒメガイ)のヴァポーレ(Vapore)、肉料理のカルネ(Carne)には青森県産の『銀の鴨(ギンノカモ)』と称されるフランス鴨のアッロースト(Arrosto)&コンフィ(Confit)です。『滑多鰈(ナメタカレイ)』はロートロ(Rotolo)仕立てにされ芯部には低温調理された鰈の卵という視覚と味蕾を同時に楽しませてくれる丁寧な造りの一品で『青さ海苔(アオサノリ)』は池見シェフ自ら厳寒の海に出向き摘んで来てくれたもの。そして青森県産のフランス鴨はアッロースト(Arrosto)の断面の色合いから血抜きをしないエトフェ処理された鴨肉と思われます。そのコクと旨味と濃密な味わいから血抜きせず血液を鬱血させた窒息ガモであろうことは間違いなしかと。アッローストとコンフィを青森県産の黒ニンニクのソースとともに一度で2度美味しいを楽しませていただきました。ドルチェ(Dolce)は悦子マダムの手によるものでゴッドファーザー気分で味わうカネロニ仕立の『ホワイトチョコレート』と『柚子(ユズ)』のクレスペッレを味わい『エスプレッソ』ドッピオをいただきひと通りです。食前酒のアペリティーヴォ(Aperitivo)から食後酒のディジェスティーヴォ(Digestivo)、そして魂を込められて造られた池見シェフの料理とのワインのペアリングも勿論、ソムリエールとパテシェールとカメリエーラと一人三役をこなされる全て悦子マダムの手による妙味溢れるアッヴィナメントを楽しませていただいた口福で至福の時間に感謝。