94回
2018/02 訪問
北日本を代表する孤高の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
トゲクリガニの香箱仕立
フランス産ホワイトアスパラのムニャイヤ
鮑のサルタートと鮑の肝の焼リゾット
ウンブリケッリ にフランス産ピジョンのラグー
八戸ブイヤベース2018
グラニースミスのスプーマとホワイトチョコのムース、フレッシュチーズのソルベ添え
桜のチップで薫香をつけられた真鱈
穴子のテリーナ
セッティング
San Fermo Prosecco.di.Conegliano Valdobbiadene Brut BELLENDA
トゲクリガニの香箱仕立
San Fermo Prosecco.di.Conegliano Valdobbiadene Brut BELLENDA
魚介類のアンティパストミスト
PRENDINA VALBRUNA 2015
松皮鰈、桜鱒のマリネ
PRENDINA VALBRUNA 2015
真蛸に真鱈
TAMELLINI SOAVE 2016
穴子のテリーナ
TAMELLINI SOAVE 2016
穴子のテリーナ
フランス産ホワイトアスパラのムニャイヤ
Riva Granda PIEMONTE CHARDONNAY 2014
フランス産ホワイトアスパラのムニャイヤ
鮑のサルタートと鮑の肝の焼リゾット
鮑のサルタートと鮑の肝の焼リゾット
鮑のサルタート
BRUNELLO DI MONTALCINO 2005
ウンブリケッリ にフランス産ピジョンのラグー
BRUNELLO DI MONTALCINO 2005
八戸ブイヤベース2018
Perlato del Bosco Bianco
ポルチーニ茸を練り込んだテスタローリ
グラニースミスのスプーマとホワイトチョコのムース、フレッシュチーズのソルベ添え
MOSCATO PASSITO di SARACENA
エスプレッソ
MOSCATO PASSITO di SARACENA
店の外観
2018/06/13 更新
2018/02 訪問
東北屈指の口福のリストランテ…『Casa del Cibo』
月に一度の八戸詣。向かった先は池見良平シェフが腕を揮われる口福リストランテの『Casa del Cibo』さん。いつものシェフズテーブルに腰を下ろしアペリティーボの『ROTARI』のBrutで渇いた喉を潤します。料理は鮮度抜群の北寄貝(ホッキガイ)を使った『北寄貝のタルターラ』に葉わさびをアクセントに使われたエントラータの一品から。湯に通すと紅色に変わる北寄貝ですが断然に生の方が美味しいのです。続いて供された皿は余りの美味しさに思わず身体を仰け反らせた太平洋の赤いダイヤとも称される『喜知次(キチジ)』と『毛ガニ』のポルペッティーニ仕立 イカスミのソース。喜知次に毛ガニという高級食材の持ち味を最大限引き出された白眉の皿は緻密且つ丁寧な池見シェフの仕事ぶりをその味から感じ取ることが出来る至極の味わい。しかしこれはもう悶絶級の美味しさでスタートから呻されました。そしてフランス産の『ホワイトアスパラ』ズッパディウォーヴォ。『青森シャモロック』の濃厚な卵のスープとホワイトアスパラ最高の組合せです。そしてオーブンで仕上げられた熱々の『トリッパ・ディラ・フィオレンティーナ』とトラットリアテイストの絶品の料理の波状口撃に前半から舌が悦びぱなしです。プリモは多皿構成で前半には『通風冷製パスタ』とでも呼称したい八戸産のプリップリの鮮度抜群の『くもこ(真鱈の白子)』とボッタルガムジーネの冷製スパゲッティー二、後半は青森産の『フランス鴨』のファゴティーニに牛蒡のフリット添えと筆舌し難い最高の手打ちパスタ料理の味に魅了されセコンドには『仔牛のイチボ』のコトレッタ・アラ・ミラネーゼ 珊瑚樹トマトとルッコラのサラダ仕立て。ドルチェにはマスカルポーネのプリンとエスプレッソのジェラート カカオのソース、エスプレッソダブルにて料理はひと通り。料理に合わせてパティシエール兼ソムリエールである奥様の悦子さんのワインのペアリングとのアッヴィナメントを楽しませていただいた口福な夜。『Casa del Cibo』の池見シェフご夫妻とチームCasa del Ciboスタッフの皆様と至福の時間に感謝です。
くもことボッタルガムジーネの冷製スパゲッティー二
ホワイトアスパラ』ズッパディウォーヴォ
フランス鴨のファゴティーニ
トリッパ・ディラ・フィオレンティーナ
仔牛のイチボのコトレッタ・アラ・ミラネーゼ
喜知次と毛ガニのポルペッティーニ仕立 イカスミのソース
北寄貝のタルターラ
マスカルポーネのプリンとエスプレッソのジェラート
ROTARI Brut
北寄貝のタルターラ
ROTARI Brut
喜知次と毛ガニのポルペッティーニ仕立 イカスミのソース
BLUSH PINOT GRIGIO
喜知次と毛ガニのポルペッティーニ仕立 イカスミのソース
BLUSH PINOT GRIGIO
喜知次と毛ガニのポルペッティーニ仕立
喜知次と毛ガニのポルペッティーニ仕立
ホワイトアスパラ』ズッパディウォーヴォ
フォカッチャ
ホワイトアスパラ』ズッパディウォーヴォ
BIBBIANO CHIANTI CLASSICO
トリッパ・ディラ・フィオレンティーナ
BIBBIANO CHIANTI CLASSICO
MANCINI PRIMO
くもことボッタルガムジーネの冷製スパゲッティー二
MANCINI PRIMO
フランス鴨のファゴティーニ
CORIBANTE SALENTO CASTELLO MONACI
フランス鴨のファゴティーニ
CORIBANTE SALENTO CASTELLO MONACI
G.D VAJRA LANGHE ROSSO
仔牛のイチボのコトレッタ・アラ・ミラネーゼ
G.D VAJRA LANGHE ROSSO
マスカルポーネのプリンとエスプレッソのジェラート
エスプレッソダブル
2018/06/08 更新
2018/01 訪問
東北で唯一無二の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
東北屈指の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんにて2018年の食べはじめ。いつものシェフズテーブルにてアペリティーボには日本人がフランスで作ったという果実味たっぷりの発泡ワインの『G』、料理は『アワビ』、『蛸』、『才巻海老』の海鮮類と友人のイタリア土産の黒米『Riso nero venere』のインサラータから。続いての皿には『猪肉』のサルシッチャとフェッティーネ レンズ豆添え。そしてトピナンブールのヴェルーテとともに味わう『フォアグラ』のコトレッタドルチェフォルテソースの味わいに悶絶。プリモは多皿構成で前半には肉厚の『帆立貝柱』とラディッキオのクリームソース、後半にはカラブリアの名物サラミの『ンドゥイヤ』と燻製リコッタチーズを使ったオレキエッテ、いつもは手打ちですが今回は友人の手土産の乾燥パスタを使たもので独特の食感が印象的。そしてセコンドのペッシェにはアッローストされた千葉県産の『伊勢エビ』の身の部分はスープ ファジョーと頭部の部分は海老の味噌を加えたアッラ アメリカーナと共に丸ごと味わう二つの皿とカルネには青森県産の『シャモロック』のキンカンをムネ肉に詰めたロートロをマッシュルームソースと正真正銘のフランス産のブラックダイヤモンド『黒トリュフ』と共に味わいました。最近あちらこちらで『シャモロック』の料理をいただく機会がありますが丸鶏から解体し調理されて供される店は極僅かかと。これぞシャモロック料理の真骨頂という池見シェフのひと皿。ドルチェは奥様でありパティシエール兼ソムリエールの奥様の悦子さんの手で作られた『チョコレート』のカタラーナとホワイトチョコムースを金柑のコンポート添えとともにエスプレッソ、そしてグラッパとともにいただいたパッロンチーノにて2018年新春のspecialitàコース料理はひと通りです。今回は友人のイタリアからのワインやパスタ、パッロンチーノの手土産をコースの中に入れた変形スタイルでしたが、いつ寄せていただいても必ずや期待を裏切らぬ池見シェフの料理数々と奥様の悦子さん最高のおもてなしとワインのペアリングのアッビナメントに酔いしれた夜。至極の口福の時間に感謝。
シャモロックのロートロに黒トリュフ
伊勢エビのアッロースト 身はスープファジョーリと
伊勢エビの頭部は海老みそ入りのアッラ アメリカーナと
鮑、蛸、才巻海老とRiso nero venereのインサラータ
猪肉のサルシッチャとフェッティーネ レンズ豆添え
フォアグラのコトレッタ
帆立貝柱とラディッキオのクリームソース
ンドゥイヤと燻製リコッタチーズのオレキエッテ
伊勢エビのアッローストは二皿構成
チョコレートのカタラーナとホワイトチョコムースを金柑のコンポート添え
アペリティーボは発泡ワインの『G』
才巻海老、鮑、蛸とRiso nero venereのインサラータ
発泡ワインの『G』
才巻海老、鮑、蛸とRiso nero venereのインサラータ
アペリティーボは発泡ワインの『G』
才巻海老、鮑、蛸とRiso nero venereのインサラータ
FONTERUTOLI CHIANTI CLASSICO
猪肉のサルシッチャとフェッティーネ レンズ豆添え
FALCONIERI ROSSO
フォアグラのコトレッタ
帆立貝柱とラディッキオのクリームソース
GINI SOAVE CLASSICO
ンドゥイヤと燻製リコッタチーズのオレキエッテ
伊勢エビのアッロースト 身はスープファジョーリと
COLLEZIONE CINQUANTA
シャモロックのロートロに黒トリュフ
MOSCATO PASSITO SARACENA
ドルチェ
MOSCATO PASSITO SARACENA
パッロンチーノ
エスプレッソダブル
友人からのイタリア土産
2018/04/05 更新
2017/12 訪問
生涯通い続けたい口福リストランテ…『Casa del Cibo』
月に一度の口福で至福の時間は『Casa del Cibo』さんのいつものシェフズテーブルにて『コルベール』のフルコース料理に舌鼓。コルベールは見た目から日本では『青首鴨』とも称される天然の滋味深い味わいが楽しめるジビエです。二週間前には『パロンブ』≒『森鳩』を今週は『コルベール』≒『青首鴨』とジビエ料理を存分に愉しませてくれる池見シェフ。アペリティーボにはPROSECCOの泡を、料理はコルベールのレバーと『フォアグラ』のスフォルマート マルサラソースに正真正銘のフランス産のブラックダイヤモンド『黒トリュフ』を削ったひと皿から。フランス産の『黒トリュフ』の香りが鼻腔からフォアグラの濃厚な味わいが口中から鼻孔を擽ぐるこの満たされた鼻腔共鳴にも通ずる感覚は筆舌し難い美味しさで思わず身体を仰け反らせてしまいました。続いての皿はコルベールの首の皮にワイルドライスとコルベールのサルシッシャを詰め玉ねぎのスーゴで味わう これぞイタリア料理の真髄というひと皿。プリモは多皿構成で前半には『ポルチーニセッキ』を練り込んだキタッラ コルベールのラグー、後半はガルガネッリをコルベールの内臓のソースとともに『コルベール』の美味しさを余すところなく堪能してメインのセコンドの皿にはコルベールの胸肉の真空調理ともも肉のコンフィ ソースポワブラード。好物である『脳みそ』は無論のこと頭部から骨の髄まで全てしゃぶり尽くし池見シェフも前代未聞という『目玉』に至るまで全て咀嚼してコルベールの持ち味を丸ごと満喫させていただきました。ドルチェは奥様でありパティシエール兼ソムリエールの悦子さんの手で作られた『岩舘りんご園』さんの『紅玉のタルト・タタン』 バニラジェラート添えとともにエスプレッソ、そしてグラッパにて『コルベール』つくしの年末12月のspecialitàのコース料理はひと通りです。いつ寄せていただいても必ずや期待を裏切らぬ池見シェフの料理の数々と最高のおもてなし。至極の時間に感謝です。東北最強の真のリストランテ『Casa del Cibo』さん最高です。ストイックで必ずや有言実行する池見良平オーナーシェフと奥様の悦子さん、そして『チーム カーサ・デル・チーボ』のスタッフの皆様いつもながら遅くまで有難うございます。
コルベールの胸肉の真空調理ともも肉のコンフィ ソースポワブラード
愛しのコルヴェールの頭部
コルベールのレバーとフォアグラのスフォルマート マルサラソース
ガルガネッリをコルベールの内臓のソース
ポルチーニセッキを練り込んだキタッラ コルベールのラグー
コルベールの首の皮にワイルドライスとコルベールのサルシッシャ詰
LUNETTA PROSECCO
コルベールのレバーとフォアグラのスフォルマート マルサラソース
コルベールの首の皮にワイルドライスとコルベールのサルシッシャ詰
フォカッチャ
コルベールの首の皮にワイルドライスとコルベールのサルシッシャ詰
ポルチーニセッキを練り込んだキタッラ コルベールのラグー
L'Arco Valpolicella Ripasso Classico Superiore 2011
ポルチーニセッキを練り込んだキタッラ コルベールのラグー
コルベールの胸肉の真空調理ともも肉のコンフィ ソースポワブラード
コルヴェールの脳みそ
骨までしゃぶり尽しました
紅玉のタルト・タタン バニラジェラート添え
TERRE SICILIANE ZIBIBBO
紅玉のタルト・タタン バニラジェラート添え
エスプレッソダブル
店の外観
2018/01/24 更新
2017/11 訪問
生涯通い続けたい至福のリストランテ…『Casa del Cibo』
すっかり恒例となった月に一度の八戸への遠征。最大の目的は東北を代表するカリスマシェフである池見良平オーナーシェフが腕を揮われる『Casa del Cibo』さんへの定期訪問です。毎月通い続けて一年半ぐらいですが伺う度に何らかの感動を与えてくれる池見夫妻。いつものシェフズテーブルでの至福のひと時。11月のお任せコースはトスカーナ地方の郷土料理『アクアコッタ』から。黒キャベツに玉ねぎ、人参、セロリ等に『青森シャモロック』の温度玉子を添えられたものからスタート。続いて『可食率』5㌫程の超高級食材である『フジツボ』と『カラスミ』の冷製スパゲティーニ、フジツボは『ムラサキ海胆』と『若布』を同時に口に入れた時のような味わいと言った自分に対し池見シェフは甲殻類系の『カニミソ』の味わいとの見解。表現の仕方こそ違えどどちらも的を得た答えであり『フジツボ』の冷製パスタは頭で考える以上に美味しいものでした。そして大好物の『アワビ』をふんだんに使ったインサラータにはインカのめざめとインゲンに食感のアクセントにツブ貝を加えフクダチのジェノベーゼで和えられたもの。口の中で躍るような『アワビ』の食感、柔らかさの中にも若干の咀嚼感を残した調理法は食材は池見シェフの手により間違いなく昇華させられていました。そしてプリモは多皿構成で前半に『桜海老』のフリットと『トピナンブール』のフリットのバベッテ、後半には『ファラオーナ』と『フォアグラ』のラビオリ。サクッと揚げられた桜海老と弾力がありモチモチとした食感の手打ちパスタのリングイネの組合せ。そしてラビオリは今までに色々な詰め物パスタを戴いてきましたが昨夜のこのラビオリが自分史上最高の美味しいものでした。コースの華であるセコンドの料理はペッシェにはデュラムセモリナ粉を纏わせフリットさせられた『くもこ』=『真鱈の白子』を『トリュフ』とマッシュルームのソースで味わう贅沢な一品、カルネに『パロンブ』=『モリバト』を『トリュフ』とパロンブの『砂肝』と『ハツ』のサルミソースで味わいました。 前回戴いた『ピジョンラミエ』=『ヤマバト』は雑食系なので野趣味が楽しめるものでしたが今回の『パロンブ』は木の実しか食べぬ美食家の鳩でありピジョンラミエほど鉄味が無く肉に旨味と甘みがありナッツを感じさせる香りがありました。そして自分の好物であり楽しみにしていた『ノウミソ』が超美味であり悶絶した次第です。頭部は勿論、奥歯でしっかり噛み砕き稀少なジビエの醍醐味を丸ごと堪能させていただきました。料理に合わせ戴いたワインはいつもの通り池見シェフの奥様でありソムリエールの悦子さんの最高のペアリングにてアッヴィナメントを愉しませていただきコースを締めくくるドルチェも悦子さんの手によるクラシックな『ティラミス』と今シーズン最後となる『栗のズコット』、エスプレッソダブルにて3時間超の至福で口福な最高の時間を過ごさせていただきました。生涯通い続けたいと思わせる最高のリストランテ。単に高級食材を並べたてるだけの店ではなく超ストイックな池見シェフの料理を口にしてしまうともう虜になってしまいます。足を運ぶ度に何らかの感動を齎してくれる池見シェフ。ストイックな『カリスマ料理人』とはきっと池見シェフのためにある言葉ではないでしょうか?
パロンブの砂肝とハツのサルミソース
くもこのフリットをトリュフとマッシュルームのソース
ファラオーナとフォアグラのラビオリ
桜海老とトピナンブールのフリットのバベッテ
アワビのインサラータ
フジツボとカラスミの冷製スパゲティーニ
アクアコッタにシャモロックの温玉
セッティング
アクアコッタ
フォカッチャ
フジツボとカラスミの冷製スパゲティーニ
アワビのインサラータ
桜海老とトピナンブールのフリットのバベッテ
ファラオーナとフォアグラ
くもこのフリットをトリュフとマッシュルームのソース
パロンブの砂肝とハツのサルミソース
il Baciale Monferrato Braida
パロンブの脳みそ
ティラミス
栗のズコット
エスプレッソダブル
PIERO MANCINI
Elio Filippino Gavi DOCG
Feudo Arancio INZOLIA SICILIA DOC
il Baciale Monferrato Braida
il Baciale Monferrato Braida
PIETRA BIANCA
CIACCI PICCLOMINI d'ARAGONA
Casa del Cibo
2018/01/01 更新
2017/10 訪問
東北屈指の至福の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
八戸の『Casa del Cibo』さんヘの月に一度の定期訪問。いつものシェフズテーブルに陣取り10月のコース料理を堪能させて戴きました。アペリティーボにはピノ・ノワール100%で作られた『Vanzini』のロゼのスプマンテ。市場に仕入に行かれたところ活きの良いピンピンの『スルメ烏賊』が売られていたとのことで料理は池見シェフからのプレゼントのイタリア風の『烏賊の塩辛』のエントラータから。コクのある烏賊の塩辛と味わいがしっかりとしてスパイシーでドライなスプマンテとの相性は頭で考える以上にバッチリ。アンティパストは多皿構成で第58海洋丸さんの『ミナミ鮪』の大トロのコトレッタとカポナータ シチリア風。何と贅沢な皿なのでしょう。衣に見立てられた香ばしい『金胡麻』に鰹のたたき風にレアに仕上げらた『ミナミ鮪』の腹身、大胆なポーション使い。そしてカポナータの美味しさは筆舌し難し。もうこのひと皿で心を鷲掴みにされたのは言うまでもありません。そしてアンティパストフレッドには北海道産の『仔牛のカルネサラータ』。仔牛の内腿の中心部の『シンシン』の部位の塩漬けに更に『オータムトリュフ』を掛けて。なかなか口にすることが出来ぬ牛刺しを食べている感覚。アンティパストカルドには愛知県産の一尾200㌘程の超特大サイズの『赤座海老のカダイフ巻』に『ボッタルガ(唐墨)』のアクセント。甘くてトロける美味しさの『アカザエビ』は正に海老界のプリンセス。超高級で繊細な海老フライを食べている感覚です。そしてプリモも多皿構成で前半には青森県産の『シャモロック』の卵と自家製の『キタッラ』で作られた濃厚な味わいの『カルボナーラ』に『オータムトリュフ』掛け、後半には八戸産の『毛蟹』と毛蟹の『カニミソ』をふんだんに使われた『トルテッリ』。友人が話していた夢の『カニクリームコロッケ』の表現が正にピッタリの至福のひと皿でした。プリモのペッシェには八戸産『鰆のコンフィ』マリナーラソース。鰆の腹須の部位が使われており充分な脂がのっていました。こんなにもしっとりと仕上げられた鰆を口にした記憶はありません。そしてカルネには青森産の『シャモロック』のアッローストにインカのめざめのローストの付合わせ。もう説明は不要のこの皿は名店『ダノイ』さんでお馴染みの一皿、皮目はパリッと中はしっとりと仕上げられた王道の味わいは既に完成度の域を超えています。ドルチェは池見シェフの奥様でありソムリエールの悦子さんの手によるもので『洋梨』のスープに浮かべられたシナモンが香る『パンナコッタ 』に『岩舘りんご園』さんの甘酸っぱい『ゴージャスアップル』のソルベと気品溢れる『ラフランス』のスープの組合せは悶絶級の美味しさでした。エスプレッソダブルで口福で満たさられた至福の時間はクライマックスを迎えました。料理に合わせて供されたワインのペアリングも実に素晴らしいものでした。當店ヘ通いはじめて15ヶ月目であり通算21回目の訪問だった昨夜。セットや皿、カトラリーも一新され名実共に東北一のリストランテの道を突き進む『Casa del Cibo』さん。當店と出逢ったことで長い間、封印していたイタリアン、フレンチを再び食べ込むようになった現在の自分の姿。池見シェフご夫妻、チーム『カーサ・デル・チーボ』の皆様、最高の夜を有難うございました。そして来月もまた宜しくお願いします。
シャモロックのアッロースト
鰆のコンフィ マリナーラソース
毛蟹とカニミソ トルテッリ
カルボナーラ オータムトリュフ
赤座海老のカダイフ巻
赤座海老のカダイフ巻
仔牛のカルネサラータ
ミナミ鮪の大トロのコトレッタ
イタリア風の烏賊の塩辛
Vanzini Pinot Nero Extra Dry
イタリア風の烏賊の塩辛
ミナミ鮪の大トロのコトレッタ
仔牛のカルネサラータ
Vanzini Pinot Nero Extra Dry
仔牛のカルネサラータ
DONNA MARZIA Chardonnay BARRIQUE 2012
赤座海老のカダイフ巻
DONNA MARZIA Chardonnay BARRIQUE 2012
赤座海老のカダイフ巻
毛蟹とカニミソ トルテッリ
毛蟹とカニミソ トルテッリ
カルボナーラ オータムトリュフ
鰆のコンフィ マリナーラソース
PETROLO TOSCANA INAMO ROSSO 2012
鰆のコンフィ マリナーラソース
PETROLO TOSCANA INAMO ROSSO 2012
シャモロックのアッロースト
ゴージャスアップルのソルベとラフランスのスープ
エスプレッソ ダブル
ゴージャスアップルのソルベとラフランスのスープ
姫りんご
2017/12/06 更新
2017/09 訪問
東北屈指の口福のリストランテ…『Casa Del Cibo』
八戸での食を語る上でもはや當店『Casa Del Cibo』さんを抜きに語ることは出来ません。月に一度の『Casa Del Cibo』詣。『17ヶ月連続 通算20回目』の記念すべき訪問です。全国各地に数多の素晴らしい店や大好きな店が沢山あれど17ヶ月間毎月欠かさずに再訪をしている店は唯一無二であり自分自身も池見シェフも互いに驚いているのではないかと思われます。いつものシェフズテーブルにてアペリティーボには『ROTARI brut rose』でスタート。池見シェフの9月のお任せコース料理は八戸産『秋鮭』と『生イクラ』の親子マリネ ハーブサラダ オレンヂの香りのエントラータから丹波篠山産『天然猪肉』の肩ロースのアリスタ仕立の『オータムトリュフ』掛けのアンティパストフレッドと全粒粉の衣を纏った『フレッシュ ポルチーニ茸』のフリッタータのアンティパストカルドの二皿に友人の八戸産『毛蟹』のサラダ ヴェネチア風 白隠元のジェラティーナをひと口味見の御裾分け。そしてプリモは予めリクエストしておいた八戸産『真蛸』トマト オリーブのフジッリとインカのめざめのニョッキに初めて口にしたスゥィートな『ハニートリュフ』掛けの一皿に友人からまたまた少量御裾分けいただいたタヤリンを使った『エゾジカ』のラグーの『トリュフ』掛けの三品。セコンドは八戸産『ナメタ鰈』のコンフィを『毛蟹』と『ポルチーニ』のスーゴで味わう絶品のひと皿に青森県産『鴨』むね肉のアッロースト ペヴェラーダソースの多皿構成。ドルチェは白いボネと八助あんずのジェラートと友人のプルーンのタルトとバニラジェラートをひと口、味見させていただきエスプレッソダブルでコース料理はひと通り。料理に合わせて供していただいたワインはパティシェール兼ソムリエールの奥様 悦子さんのペアリング。今回いただいたワインは『CIANTE CLASSICO』、『Ciro BIANCO』、『Amperio CHARDONNY』、『CASTEL FIRMIAN PINOT GRIGEO』、『VALPANTENA VALPOLICELLE RIPPASO』。いつ寄せていただいても最高のおもてなしをしてくれる池見シェフご夫妻とチーム『Casa Del Cibo』のスタッフの皆様。最高の料理とワイン御馳走様でした。そして来月もまた宜しくお願いします。
八戸産 ナメタ鰈のコンフィを毛蟹とポルチーニのスーゴで味わう一皿
丹波篠山産 天然猪肉の肩ロースのアリスタ仕立
タヤリンを使ったエゾジカのラグーのトリュフ掛け
八戸産 毛蟹のサラダ ヴェネチア風 白隠元のジェラティーナ
ROTARI brut rose
八戸産 秋鮭と生イクラの親子マリネ ハーブサラダ オレンヂの香り
CIANTE CLASSICO
丹波篠山産 天然猪肉の肩ロースのアリスタ仕立 オータムトリュフ掛け
Ciro BIANCO
フレッシュ ポルチーニ茸のフリッタータ
Amperio CHARDONNY
真蛸のトマトとオリーブのフジッリ
ハニートリュフ
インカのめざめのニョッキ ハニートリュフ掛け
Amperio CHARDONNY
タヤリンを使ったエゾジカのラグーのトリュフ掛け
CASTEL FIRMIAN PINOT GRIGEO
フォカッチャ
八戸産 ナメタ鰈のコンフィを毛蟹とポルチーニのスーゴで味わう一皿
VALPANTENA VALPOLICELLE RIPPASO
VALPANTENA VALPOLICELLE RIPPASO
ドルチェは白いボネと八助あんずのジェラート
エスプレッソダブル
プルーンのタルトとバニラジェラート
2017/10/27 更新
2017/07 訪問
八戸のカリスマシェフの極上料理に舌鼓…『Casa Del Cibo』
月に一度、八戸ヘ足を延ばす理由は幾つかありますが最大の理由は其処に大好きなリストランテである『Casa Del Cibo』さんがあるから。と言っても決して過言ではありません。いつもの時間にいつもの席で池見シェフのお任せのコース料理を愉しませていただきました。アペリティーボにはribelle bella rosato brut。料理はズッパディベッシュを入れた『バフン海胆』の冷製仕立の一皿から。アンティパストには八戸産の『シュウリ貝』にストラッキーノチーズを詰めたコトレッタ、『リーダニョー』とマッシュルームのインパデーラ、玉ねぎのフォンデュタと『仔羊』のスーゴと続きプリモは二段構えで前半に『槍烏賊』の墨煮の冷製スパゲッティー二、後半に『マグレドキャナール』のラビオリに焼き玉蜀黍と『フォアグラ』添えアーリオオーリオ、セコンドの料理はペッシェに『黒曹以(クロソイ)』の鱗焼、北海浅蜊とトマトのスープ仕立て、そしてカルネに『上州牛』のランプのアッロースト、野菜のスキャッチャータと福耳唐辛子のアーリオオーリオペペロンチー二。食後にはソムリエール兼パティシエールの池見シェフの奥様である悦子さんが作られた極上のドルチェ、當日は『ライチのミルクプリン』バラのジェラートとジュレ添えとともにエスプレッソをいただきひと通り。いつ寄せていただいても費用対満足度の高い池見シェフの7月のお任せコース。最近では月に一度の訪問では我慢出来ず月に二回足を延ばすこともしばしば。『Casa del Cibo』さんが其処にあるかぎり八戸には足繁く通うことになるでしょう。
バフン海胆の冷製仕立
黒曹以の鱗焼
上州牛ランプ肉のアッロースト 福耳とうがらしのアーリオ オーリオ ペペロンチーニ
リーダニョーとマッシュルームのインパデーラ、玉ねぎのフォンデュタと仔羊のスーゴ
ストラッキーノチーズを詰めた八戸産シュウリ貝のコトレッタ
マグレドキャナールのラビオリに焼き玉蜀黍とフォアグラ添えアーリオオーリオ
、『槍烏賊』の墨煮の冷製スパゲッティー二
ライチのミルクプリン バラのジェラートとジュレ添え
ribelle bella rosato brut
バフン海胆の冷製仕立
濃厚な味わいのバフン海胆
ストラッキーノチーズを詰めた八戸産シュウリ貝のコトレッタ
EBBIO NEBBIOLO
リーダニョーとマッシュルームのインパデーラ、玉ねぎのフォンデュタと仔羊のスーゴ
EBBIO NEBBIOLO
、『槍烏賊』の墨煮の冷製スパゲッティー二
VICARIO SOAVE CLASSICO
マグレドキャナールのラビオリに焼き玉蜀黍とフォアグラ添えアーリオオーリオ
RITOCCO
マグレドキャナールのラビオリ
黒曹以の鱗焼、北海浅蜊とトマトのスープ仕立て
VESEVO GRECO DI TUFO
PRIMITIVO DI MANDURIA
上州牛ランプ肉のアッロースト 福耳とうがらしのアーリオ オーリオ ペペロンチーニ
ライチのミルクプリン バラのジェラートとジュレ添え
エスプレッソ
2017/09/15 更新
2017/06 訪問
名実ともに東北を代表するリストランテ…『Casa del cibo』
この度、『Casa del cibo』の池見シェフが憧れの『TRAIN SUITE 四季島』にて『TOHOKU EMOTION』の料理を受け持たれることとなりました。候補店は何軒かあったようですが覆面調査員(注:自分でありません)が食べ歩きした結果『Casa del cibo』さんに白羽の矢を立てられた模様です。これで名実ともに東北を代表するリストランテと言っても決して過言ではないでしょう。東京から八戸へは東北新幹線 最速の はやぶさ号で2時間40分余。自分にとっても月に一度の八戸遠征の楽しみは勿論、『Casa del cibo』さんへの再訪です。いつものシェフズテーブルに席を取らせて戴きアペリティーボには泡を所望。料理は『岩舘りんご園』さんの敷地内から池見シェフ自らの手で収穫されてきた自生(天然ものの)の『グリーンアスパラガス』とポーチドエッグのインサラータの『サマートリュフ』掛けのエントラータから。アンティパストには香魚とも称される今が旬の『鮎』とジャガイモのテリーナは鮎の肝のソースで味わうオトナの味わい。プリモピアットは二種類で前半には八戸産の『活鮑』と肝を贅沢にも丸ごと一個分使われた『鮑』の冷製スパゲッティーニ、後半は『サマーポルチーニ』をこれでもかと言わんばかりたっぷりと使われたポルチーニ茸の香り高きタリアテッレ、セコンドも多皿構成の二皿でペッシェに北海道の鯛とも称される『黒曹以』とジャガイモと黒オリーブの白ワイン煮込み、カルネに絶妙な火入れ加減で仕上げられた『仔羊』ロースのアッロースト、ヒヨコ豆、パプリカのトマトソース アブルツオ風、そしてドルチェにはゴットファーザー気分で味わう自家製『カンノーリ』と思わず後を引く『ピスタチオジェラート』、エスプレッソのダブルでひと通りです。料理に合わせソムリエール兼パティシエールの池見シェフの奥様 悦子さんのペアリングのワインを愉しませて戴きました。
グリーンアスパラにポーチドエッグにサマートリュフ
鮑の冷製スパゲッティーニ
サマーポルチーニ茸のタリアテッレ
仔羊ロースのアッロースト
鮎とジャガイモのテリーナ
黒曹以とジャガイモと黒オリーブの白ワイン煮込み
完璧な火入れ
PINOT CHARDONNAY
自生(天然物)のグリーンアスパラ
グリーンアスパラにポーチドエッグにサマートリュフ
鮎とジャガイモのテリーナ
鮑の冷製スパゲッティーニ
鮑の冷製スパゲッティーニ
鮑の冷製スパゲッティーニ
サマーポルチーニ茸のタリアテッレ
黒曹以とジャガイモと黒オリーブの白ワイン煮込み
自家製カンノーリと思わず後を引くピスタチオジェラート
エスプレッソダブル
LVNAE
BIBBIANO
Elio Filippino
Torio
2017/07/03 更新
2017/05 訪問
東北を代表するカリスマシェフが腕を揮う…『Casa del cibo』
この五月でめでたく『開店6周年目』を迎えられた『カーサ・デル・チーボ』さんへの訪問です。いつ寄せて戴いても感動を齎らしてくれる池見シェフの料理の数々。アペリティーボは泡を所望。料理は當方の無茶振りで通常のランチメニューではなく多皿構成の欲張りなオリジナルなコース内容。アンティパスト其の一は『トゲクリ蟹』のインサラータの香箱ガニ仕立て。毛蟹のメスは資源保護の為に全禁漁ゆえ味わうことは基本的に出来ませんが『トゲクリ蟹』は『内子』入りの蟹を味わうことが出来ます。身の味わいは濃厚さと甘みでは毛蟹には僅かに及ばぬもののこの時期ならではの八戸の味。其の二は『活真ダコのテリーナ』。開店以来ずっと造り続けられているという人気の一皿で半生の蛸の足、コリコリの吸盤等、蛸の旨味を余すところなく味わうことが出来る人気の一皿。自分自身も過去に3度ほど戴いておりますが今回の皿は過去最高の美味しさでした。其の三は青森県産の『シャモロックとそのレバーのテリーナ』。地鶏ならではのしっかりとした肉の咀嚼感と味わいに『白レバー』をも凌駕する濃厚なレバーの味わい。これはワインが進み過ぎる美味しさでした。プリモも多皿構成で前半は『真蛸とドライトマトのプッタネスカ』後半は『サマートリュフ』を惜しげもなく、たっぷりと削られた手打ちパスタ『キタッラ』のノルチャ風。『トリュフ』の香りに包まれパスタを口に含んだ瞬間に鼻に抜ける香りがもう言葉にはならぬ口福感で満たされます。セコンドの皿も多皿構成にしていただき前半には八戸産『アワビのヴァポーレ』。鮑に塗り広げられた緑色のソースはピエモンテ地方で良く使われるバニット・ヴェルデのソース。柔らかさの中にも鮑らしい食感と弾力を残すような火入れは池見シェフの凄腕ならではのもの。余りの美味しさに自然と笑みがこぼれます。後半には半頭で入荷した乳飲み仔牛を二週間余り寝かせちょうど食べ頃を迎えた国産の『ホワイトヴィールのロース肉のアッロースト』。添えられた世界最古の手打ちパスタ『テスタローリ』をクルミのソースと共に愉しませていただきました。『ホワイトヴィール』≒『乳飲み仔牛』であり稀少な高級食材です。乳飲み仔牛と言えば普段口にする機会があるのはニュージランド産とかフランス産といった外国産が殆どでしょうが今回いただいたのは日本では数少ない国産の乳飲み牛の『ゆきまる』のアッロースト。『ゆきまる』とは岩手県北の奥中山高原で濃厚なジャージー牛の乳を飲み育てられた仔牛でありクリーミーな風味と肌理の細やかな肉質、ほんのりと甘みを感じるロース肉は一般的な成牛の肉の味とはひと味もふた味も違う美味しさでした。そしてドルチェミストにはソムリエール兼パティシエールの奥様 悦子さんの愛が込められた『デリツィアリモーネ』と『黒コショウのジェーラト』の2種盛。エスプレッソのダブルとともにビスコッティをいただき五月のオリジナルなコース料理はひと通りです。5月はGWの連休等もあり八戸遠征は一回しか出来ないと思われることからアレも食べたいコレも食べたいと欲張ってコースに組み込んでいただいた結果、一度の遠征でコース料理を2回分一挙に食べさせていただいたような感じになりましたが『良い子の皆様は決してマネをしてはいけません』。真底、美味しい料理とワインとのマリアージュを存分に愉しませていただき感無量。池見シェフ御夫妻をはじめスタッフの方々に手厚いおもてなしを戴き感謝、そして御馳走様でした。八戸いや東北を代表するカリスマシェフ池見シェフの料理に今は首ったけ。6月はどんな料理を供してくれるのか今から楽しみです。
乳飲み仔牛ゆきまるのアッロースト
八戸産活あわびのヴァポーレ
真蛸とドライトマトのプッタネスカ
キタッラのサマートリュフ ノルチャ風
トゲクリ蟹のインサラータ
活タコのテリーナ
白レバーを凌駕する濃厚なレバーの味わい
毛ガニでは味わえぬ内子
内子
毛蟹にを鋭角にした感じ
活タコのテリーナ
蛸の旨味を余すところなく
シャモロックとそのレバーのテリーナ
シャモロックとそのレバーのテリーナ
手打ちパスタにサマートリュフを惜しげもなく削り
サマートリュフを惜しげもなく削り
緑色のソースはバニット・ヴェルデ
デリツィアリモーネと黒コショウのジェラート
エスプレッソダブル
ビスコッティ
プリミティーポには泡を所望
REGALEALI BIANCO
FALCONIERI UMBRIA
2017/05/26 更新
2017/04 訪問
八戸で唯一無二のristorante 『カーサ デル チーボ』
八戸は北東北三県の街の中で最も食文化のレベルが高い地であるように思います。それは和食だけの話ではなく『イタリアン』やフレンチ等の洋食でも同じことが言えるように思います。市内にはリストランテを名乗られる店が他にもありますが私感では真のristoranteと名乗れる店は池見シェフが腕を揮われる『カーサ デル チーボ』さんが唯一無二ではないでしょうか。アペリティフは泡で、料理は八戸産『活鮃の椎茸〆』と『ボッタルガ』、カリフラワーと椎茸のクロッカンテに絶妙な食感を残した『真ツブ』とコーンの香りが鼻腔を擽ぐる『フランス産ホワイトアスパラ』のトリフォラータに行者ニンニクの素揚げを添えた皿。プリモはバジリコを練り込んだ『シャラティエッリ』青森県産『ムール貝と浅蜊のボンゴレ』にはシェフが自ら手摘みしてきた『青のり』が添えられた磯の香りが楽しめる皿と『ストロツァプレーティ』北海道産の『猪豚のサルシッチャ』と熊本産の『ピゼッリ』、セコンドは魚介類の皿に『オマール海老のアロスト アルゲーロ風』、そして肉料理の皿は赤身の中に脂のサシが入り独特な食感と濃厚な旨味が楽しめる『二戸産 佐助豚のミスジのアロスト』にんにくのピュレと赤ワインのリスレット、ロースや肩ロースとは一線を画す食後感の素晴らしいセコンドでした。料理に合わせてワインはソムリエールの奥様チョイスのペアリングを愉しみイチゴとホワイトチョコのブラマンジェとアールグレイのジェラートのドルチェミストにエスプレッソのダブルで4月の池見シェフお任せのコース料理はひと通り。いつ寄せて戴いても決して期待を裏切らぬクオリティの高い八戸洋食界のカリスマシェフの料理、ご馳走さまでした。
オマール海老のアロスト アルゲーロ風
二戸産 佐助豚のミスジのアロスト
真つぶとフランス産ホワイトアスパラのトリフォラータ
ムール貝と浅蜊のボンゴレ
猪豚のサルシッチャとピゼッリのストロツァプレーティ
活鮃の椎茸〆とボッタルガ
ドルチェミスト
エスプレッソ ダブル
アプリティフは泡で
グリド甲州
本日のパスタのオブジェ
アーリオオーリオ
2017/04/10 更新
2017/02 訪問
正真正銘の『八戸ブイヤベース』は此処にアリ…『Casa del cibo』
『八戸ブイヤベースフェスタ』で絶対に欠かすことの出来ぬ店は自分にブイヤベースの本当の美味しさを教えてくれた池見シェフが腕を揮われる『Casa del cibo』さんです。今年のブイヤベースフェスタへの参加店は八戸近隣の市町村にある新規の参加店を加えて全17店舗で昨年より数が増え更にパワーアップした様相です。『八戸ブイヤベース』のルールは八戸産の魚貝類を最低4種類以上使いブイヤベースの味を楽しんだ後に各店オリジナルの『締めの一皿』で『二度の美味しさ』が楽しめること。さて、今年は一体どんな感動を齎してくれることでしょう。通常のブイヤベースのコースはアンティパスト、パスタ、ブイヤベース、パーネ(パン)、ドルチェ、ベヴァンデ(食後のドリンク)というコースの内容で3,500yenで設定されておりますが今回はパスタを一品追加していただいて例によってのカスタマイズ版のコース仕立の料理を供していただきました。アペリティーボにはいつもの通り泡を所望し料理はアンティパストに第51開洋丸さんのトロール漁で水揚げされた『九絵』にも迫る大きさの特大サイズの真羽太を使った『真羽太のブレザオラ仕立』の長芋のブラーチェと香草ソースの皿から。真羽太をマリネし乾かし1週間の時間をかけ作られブレザオラと『カラスミ』と香草のソースという組み合わせ。最初からメイン級の美味しさで楽しませてくれる池見シェフ今回もスタートから素晴らしい料理です。プリモはカスタマイズ版の多皿構成で前半に『ホロホロ鷄とほうれん草、マスカルポーネを詰めたトルテッリ』の焦がしバターソース、後半に食べ応えのある国産の天然物の車海老をたっぷりと使い、その車海老の頭から抽出した旨味で作られたトマトソースにパプリカが加えられた極上のパスタ『天然車海老とパプリカのトマトソース』のスパゲティ―ニ マラテーア風の味を満喫し主役の『ブイヤベース』へと続きます。今回のブイヤベースは魚貝とクスクスのトラパニ風。シチリア風のブイヤベースに使われていた魚貝類は今回も全て『八戸産』と『八戸ブイヤベース』のそもそもの趣旨と根幹を頑なに守り続けられている池見シェフ、さて、使われていた魚貝は的鯛(マトウダイ)、夢カサゴ、『アブラボウズ』、真蛸、槍烏賊、北寄貝、姫貝にくもこ(真鱈の白子)の全八種の魚貝類とクスクス。『フュメ』=『魚出汁』とサフランの香りを大切にし仕上げられたスープの味わいと素材の持ち味を最大限に活かした魚貝類の味を堪能し途中から『ペスト・アッラ・トラパネーゼ』を加えて味の変化を楽しむのが今年の『チーボ流』の二度美味し。そして食後のドルチェはソムリエール兼パティシエールの池見シェフの奥様が作られた岩舘りんご園さんの木熟れ柿をパイとソルベ仕立て、エスプレッソのダブルとともにフランボワーズ風味のチョコレートをいただき今回はデザートワイン。今回も食中のワインは全てペアリングにて愉しませていただきました。同じ『八戸ブイヤベース』なのにこんなにも違うものなのか?と改めて池見シェフの供される皿と他店のものを比較して、やはり真の『八戸ブイヤベース』を求めるなら此処『Casa del cibo』さんでいただくに限る。と認識をさせられた次第です。
全て八戸の魚貝類だけで作られたブイヤベース
国産天然車海老とパプリカのトマトソース
ホロホロ鷄とほうれん草、マスカルポーネを詰めたトルテッリ
真羽太ブレザオラとカラスミと香草のソース
アペリティーボの泡とアンティバスト
真羽太のブレザオラ仕立にカラスミ
天然ものの車海老のスパゲティ―ニ マラテーア風
焦がしバターソースで味わいます
名実ともに八戸ブイヤベース
ペスト・アッラ・トラパネーゼ
岩舘りんご園さんの木熟れ柿のパイとソルベ
フランボワーズ風味のチョコレート
エスプレッソ ダブル
FIRRIATO SANTAGOSTINO BIANCO
alba bella ROSSO
FALESCO FALCONIERI 2013 UMBRIA ROSSO
VIN SANTO
デザートワイン
夜に映える『Casa del cibo 』
2017/06/09 更新
2016/09 訪問
八戸へ定期的に足を運んでいる最大の理由は『カーサ・デル・チーボ』さんへ月に一度、訪問するため。と言っても決して過言ではありません。最近では月一の訪問ではいよいよ我慢が出来なくなり月に二回の訪問となることもしばしば。昨年の9月後半から全てのテーブルに白いクロスが掛けられるようになり、それ以前よりもエレガントな雰囲気が増し名実ともに『リストランテ』と呼ぶに相応しい環境が整いました。供される料理は同じでもクロスがあるか無いかで目への映り込みは大分違うように感じます。今回も料理は池見シェフ『お任せのコース』を戴きました。テーブルに置かれた『岩舘りんご園』さんの『姫りんご』が佳き差し色になっています。アペリティーヴォにはチンザノのピノを。料理はハーブとオレンヂの香りで味わう八戸産の『秋鮭』と『いくら』を使った『親子マリネ』のストウッツィキーノから。マリネの上の薄黄色の花びらはエディブルフラワーの『オクラの花』でオクラの香りと粘りがある不思議な花びら、多分はじめて口にしたであろうもの。 アンティパストは『秋刀魚とジャガイモのテリーナ』、秋刀魚は軽くソテーされており香ばしく秋刀魚の肝ソースとともに秋の味覚を味わいます。ウイキョウと松の実と香草パン粉が食味のアクセントでシチリア風のナスのカポナータが添えられていました。プリモ・ピアットは多皿構成の二種類のパスタ料理で前半が『インカのめざめとニョッキ』はニョッキのモチモチ感が印象的、その上から『サマートリュフ』がたっぷりと削られており更に『トリュフソース』で味わうという贅沢な一皿。後半が太さ3㌢程もある立派なサイズの『天然車海老のバヴェッテ』です。業界用語で恐縮ですがあの太さから想定するに『13-15』より上の『8-12』サイズの車海老が使われていたと思います。都内の超高級鮨店でもなかなかこのサイズのものを供される店は稀にしかありません。車海老の頭部で摂った濃厚なエキスを使ったトマトソースで味わうパスタ。車海老を咀嚼した時に口中に広がる甘みが鼻腔を伝わり抜けて行き天然物ならではの旨味が味蕾へ伝わって行きます。何よりもパスタの分量に対しての車海老の使用量が半端なく多く海老好きとしては実にうれしい限り。こういうパスタを一度、口にしてしまうと自分の中でのパスタのハードルがグーンと上がってしまい相応のレベル以上のものではないと美味しいと感じなくなってしまいます。やはり真のイタリア料理店で供される手打ちパスタは美味しいです。そしてセコンド・ピアットも二種、魚料理のペッシェにはシンプルながら美味しい『黒ソイのアクアパッツア』、肉料理のカルネには丹波篠山産の『仔猪の肉』、月齢三~四か月前後のもので『うり坊』より少し大きい『どんこ』と呼ばれる仔猪です。彼の北大路魯山人も好んで食したという仔猪『どんこ』の肩ロース肉とヒレ肉の二種類の部位のアッロストにCHIANTI CLASSICOのCavaliere Neroを合わせ愉しませていただきましたが天然のジビエの悶絶級の美味しさに思わず身体を仰け反らせてしました。付合せには和製『ポルチーニ茸』と称されるフレッシュの『やまどり茸』。そしてドルチェには『巨峰のドルチェ』で底部には『ムース』と『ゼリー』の二層で作られジュニパーべリーがスパイスとして使われていました。オトナ味のドルチェです。因みにワインのペアリングとドルチェは池見シェフの奥様であるソムリエール 兼 パティシエールの悦子さんのチョイスと作られたもの。池見シェフ同様に奥様も渡仏、渡伊経験を持たれる料理人でもあるのです。エスプレッソのダブルを最後にいただいて9月の池見シェフの『お任せコース』の料理はひと通りです。長文、最後までお読みいただき有難うございます。月に一度の訪問では我慢出来なくなる気持ちを少しは御汲み取りいただけましたでしょうか?月に二度、三度と足を運びたくなる店ってなかなかアリソウデ無いですよね。例えば日本料理の世界では旬の素材を使い季節感を表すことは然程、珍しいことではありませんがイタリアンの世界で同じことをやろうとすると簡単には行きません。しかし池見シェフはコースの中で供される皿の中で四季折々の風情を感じさせてくれると同時に、いつ寄せていただいても期待を裏切らぬ新しい料理で、もてなしてくれるんです。と或る友人は『チーボかぶれ』と巷で揶揄されているようですが自分も『もっとチーボさんに気触れたい』という思いから本日も池見シェフの料理を求め八戸へと日帰りで足を延ばすのでありました。
丹波篠山の仔猪のアッロスト
サマートリュフを惜しげもなく削り
太さ3㌢余りの8-12サイズの立派な車海老
秋刀魚は軽くソテーし香りを立て肝ソースと味わいます
黒ソイのアクアパッツァ
チンザノ ピノ
八戸産の秋鮭といくらの『親子マリネ』
Sacchetto Pinot Nero
秋刀魚とじゃがいものテリーナ
Feudo Arancio INZOLIA
インカのめざめとニョッキ サマートリュフ掛け
NICOLELLO Vigna Podio
天然車海老のバヴェッテ
DONNA MARZIA malvasia bianca
黒ソイのアクアパッツア
CHIANTI CLASSICO Riserva Cavaliere Nero
丹波篠山産 仔猪(どんこ)のアッロースト
仔猪のヒレ
仔猪のロース
Chianti Classico Riserva Cavaliere Neroとのマリアージュ
巨峰のドルチェ
巨峰のムースと巨峰ゼリーの2層
エスプレッソダブル
2017/04/22 更新
2016/08 訪問
八戸の『洋食界』のカリスマ。 …『casa del cibo』
8月の『シェフお任せコース』は八戸産の『活穴子』をフリットした『穴子のグリッシーニ仕立て』の一皿から。レアに火を入れた青森県産黒毛和牛の『千本筋のカルパッチョ』ルーコラとパルミジャーノ添えの皿が続きます。旨味の強い千本筋、美味しさがストレートに伝わってきます。パスタの一皿目は『海胆』の冷製パスタのフレッシュトマト添え。この海胆の冷製パスタは麺50㌘に対し生海胆50㌘を使うという濃厚かつ贅沢なパスタです。フレッシュトマトが添えられることにより爽やかな味わいが良きアクセントになっていました。そして二皿目のパスタは甘味の強い青森県産の玉蜀黍と池見シェフお得意の手造りの詰め物パスタの出逢いもの『トルテッリ トウモロコシのインブロート』。透明なのにしっかりと玉蜀黍の味がするブロートは驚愕に値します。トルテッリの中には『ほろほろ鳥のラグー』トルテッリは小さければ小さい程に良いとされますが、やはりカリスマシェフの池見さんは手先が本当に器用です。メインの『魚料理』には馬淵川水系の熊原川の釣りの『天然鮎』。『鮎』と言えば塩焼きが一般的ですがイタリアンらしくコンフィにて。外側はパリッと中はしっとりと仕上げられた鮎、『天然鮎』らしく口の中に広がる香りも養殖物とは異なり豊かです。頭から尻尾まで無論、中骨までも余すところなく味わい尽くさせて戴きました。そして肉料理には『仔牛のランプ肉のロースト』です。焼いては休ませ、また焼いては休ませ仕上げられた仔牛のランプ肉は外側には焼き色が中は薄っすらとピンク色。見るからに食欲をそそります。ソースはイタリアの万能ソースとも称されるグレモラータです。肉にナイフを入れてみますと絶妙な火入れ加減であることが改めて分かります。しっとりとした肉の食感にグレモラータのフレッシュな香りが加わり悶絶級の美味しさに思わず身体が仰け反りました。食後には口元に涼を運ぶ涼しげな『白桃のマリネ&白桃ジュレに牛乳のジェラート』を味わいエスプレッソでコースはひと通り。今回も料理に合せ柑橘系の爽やかな香りの辛口の白『PAOLO VENTURINI Sauvignon』やドライでフレッシュな味わいの『DONNA MARZIA Malvasia Bianca』、濃厚な果実味が楽しめる『LANGHE NEBBIOLO 2013』とのアッヴィナメントを楽しませていただきました。月に一度は必ず足を運びたい店『casa del cibo』さん。
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2016/07のレビュー
7月の『シェフお任せコース』は八戸産の『生鯖』の表面を瞬間燻製にし焼ネギと焼茄子のピューレで味わう一皿から八戸産の『活蛸』の足に吸盤、皮までも全て使い作られた『蛸のテリーナ』。試行錯誤を繰り返すこと5年余りでやっと理想の最終型に仕上がったと話される池見シェフ。コリコリの吸盤の食感が良きアクセント。そしてサンドライトマトのピューレは酸味があり梅肉の如く蛸の味を引き立てます。パスタは全二品。前半が好物の八戸産の活鮑を惜しげもなく贅沢に使った『アワビのパスタ』、手打ちのフィットチーネはコシが強く鮑との食感のバランスが秀逸。アワビは柔らかい中にも絶妙な咀嚼感を残しフレッシュバジルの香りが食欲を誘います。後半の皿は『トルティーニ』。中身は若鶏とリコッタチーズの詰め物に和牛のコンソメを合わせ。『沖鱧』のムニエルは表面はパリッと中はジューシー、フレッシュトマトの酸味とさっぱりソース。そして7月のメインの皿は『鳩』のコンフィ。鳩の半身をゆっくりと低温でコンフィにし仕上げにオーブンにて皮目に火入れ。程良い柔らかさとほのかに感じる鉄味。鳩と言っても変な癖はなく他の鶏類同様に美味しく戴けます。ドルチェには杏仁豆腐と杏ソースの杏子コンフォートで口直し。今回も泡からはじまりワインはペアリングで全5種類をグラスにて、食後にグラッパ二種の呑み比べを愉しまさせていただきました。目に美しく映る料理は美味しいということを今回も身をも持って体感させていただいた次第。今後も月に一度は必ず足を運びたい『casa del cibo』さん。
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2016/06のレビュー
6月の『シェフお任せコース』は兎に角、物凄い内容でした。八戸前沖で水揚げされたばかり『生鯖』を使った『鯖の冷製』の皿からのスタート。こんなにも鮮度抜群の鯖は他では口にすることは先ず出来ないでしょう。しっかりとした下処理により身の弾力を残しつつ生でも食べられる鯖好き垂涎ものの一皿です。続いての料理も八戸産の『活穴子』を使った『テリーヌ』。自家製のハーブの効いた爽やかな野菜スープにプリっとした穴子のテリーヌの組合せ。目から鱗の美味しさと食感にハッとさせられました。そして6月のspécialitéは生まれてからミルクだけで育ったサウスダウン種の『ベビーラム』の超稀少部位の『タン』を使った一皿です。昨今、通称ラムタンは人気沸騰の食材ですが輸入ラムの薄っぺらなタンとは物が違います。一頭からほんの僅か50㌘程しか取れぬ北海道産のベビーラムの『タン』を原価度外視で丸々使っての贅沢な皿です。表面は香ばしく焼き色を付けながら中はほんのりレア加減。コリッとした食感を残しつつ噛んだ瞬間に柔らかさと臭みではないミルクの味のようなベビーラム特有のフレーバーが広がりました。素材の味を最大限に引き出した池見シェフのカリスマ的手腕の一品に思わず身体が仰け反りました。何という幸せな時間なのでしょう。これを口福な時間と言わずして何が口福なのでしょう。付合せのグリーンアスパラにマコモダケに紫大根、玉蜀黍も美味。ベビーラムの味の余韻を存分に楽しんだ後にベストなタイミングで登場の『トリッパのアラビアータ』。ワインが進む美味しさです。そしてもう一皿のパスタの皿は八戸産の『毛蟹』を使った濃厚な味わいの毛蟹のスーゴを受け止めるのは究極の詰め物パスタの『ファゴッティー二』です。もう言葉になりませんBuonissimo。そしてセコンドピアットの魚料理は高級深海魚『アブラボウズ』のグリル、銀ダラなどと同じ脂質が40㌫もある白身魚、皮目はパリッと身は適度な弾力があり口の中に広がる脂の旨味。そして肉料理はジビエの『蝦夷鹿のロース肉』のロースト。肉は綺麗なロゼ色に火入れされ、ほんのり血が滲むベストな状態で香りも味もベストな仕上がりでした。泡からはじまり料理に合わせ白ワインにロゼに赤ワイン、グラッパにマールまで愉しませて戴きました。食後にはドルチェとエスプレッソをダブルで〆たあの日の夜、ロロピアーナ史上最高の八戸の夜となったことは言うまでもありません。
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2016/05のレビュー
5月の『シェフお任せコース』は八戸産の天然物の『鮃』を使った一皿。単なる鮃のカルパッチョとは次元を異とするもので和食の調理法で言うところの昆布〆をアレンジされての『椎茸〆』です。鮃は適度に寝かせ熟成をさせ塩をあて昆布〆の要領で『椎茸』で〆るいう仕事。ねっとりと舌に絡みつく鮃に椎茸の旨味成分が加わり更には唐墨パウダーで味の増幅をという実に手の込んだ料理。ボジリ等のエディブルフラワーが目にも清々しい一皿からのスタートです。アンティパストミストにはホロホロ鳥や7種類の肉を使った『テリーナ』に『タリアータ』や蕗の中に兎肉の詰め物等、色々な肉の味を愉しませてくれました。パスタの一皿めには春の訪れを告げる八戸産の『シラウオ』とフェンネルとオレンヂの冷製スパゲティー二。フェンネルのピリッとした風味と芳香にほのかに甘みのあるオレンヂ、これにプリップリのシラウオが三位一体となり奏でる味わい。正に口の中は春の爽やかさ。そして二皿目にはフランス産の極太の『ホワイトアスパラ』と生ハムのトンナレッリ。フランス産のホワイトアスパラは国産のソレとは別格であり比類なき甘味と旨味が楽しめました。メインの皿の『魚料理』は『ぐじの若狭焼』を彷彿させる『メバルの鱗焼』。皮のシャリシャリ感を愉しみつつ身には適度なウエット感を残すという焼の技術の高さが現れています。これを『毛蟹のスーゴ』で味わうという贅沢さ。新物の若芽が三陸の磯の香りを口元に齎してくれる一皿でした。『肉料理』は『鶉』料理で部位は胸肉ともも肉。パサつき易い胸肉は真空調理でしっとりと仕上げられ一方のもも肉は柔らかくコンフィで。ソースには正真正銘の『生クリーム』を使い作られたトリュフソースで味わいます。兎角、地方では生クリームの代用品に安価なホイップクリームで妥協され使われる店が多い中、味に一切の妥協を許さぬ『池見シェフ』ならではの拘りがここにも現れています。更にたっぷりの『サマートリュフ』がふんだんに使われた一皿でトリュフの香りに包まれつつも野趣味も同時に楽しめる皿でした。料理とのカップリングで供していただいたワインは香り華やかでフルーティなLa Baia del Sole 『SOLARiS COLLI DI LUNI VERMENTINO』にしっかりとしたボティ感と果樹味が楽しめるLuigi Righetti『CAMPOLIETI VALPOLICELLA RIPASSO』スパイス感とベリー感の楽しめるCOLLEFRISIO『Zero montepulciano d'Abruzzo』に『CAMPI NUOVI MONTECUCCO』を料理に合わせていただきました。ドルチェには『パイナップルとジンジャーのムース』。パイナップルの甘酸っぱさとジンジャーの香味が生み出す相乗効果は1+1以上のもの。更にビスコッティとイチゴを使った焼菓子とともにエスプレッソを戴き今回の『シェフお任せコース』もひと通り。寄せていただく度に何らかの感動を与えてくれる池見シェフとソムリエールの奥様。今回は諸々のスケジュールの関係で無理を申して昼のコアな時間帯を避けてコース料理を供して戴きました。いつも原価率の高い手の込んだ料理を供して戴き感謝です。
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2016/04のレビュー
週末のプチ旅の楽しみのひとつ『casa del cibo』さんへの再訪。先ずは微発泡のポルトガルのsparkling『Gazela』からスタート。前菜はFacebookで拝見していた『鮟鱇の七つ道具』を全て使った『鮟鱇のテリーヌ』。ブラックオリーブと菜花のソースの2種のソースで変化を楽しみます。鮟鱇の周りの白菜が食感の良きアクセント。仕込み時間に有に3時間も要す手間の掛かった一品には花香る『ciro BIANCO』を合わせ。次の皿はフランス産『ホワイトアスパラ』とパルマ産の生ハム、ポーチドエッグとチーズのひと皿。アスパラのサイズは想像するに『5-L』サイズ、甘みが強く繊維の密度と味の濃度が国産のホワイトアスパラのものとは断然違います。アスパラは太くてナンボの食材。これ程に食べ応えのあるホワイトアスパラはそう滅多にありません。この皿にはしっかりとした味わいの『ANSELMI』を合わせいただきました。パスタの一皿めは『サマートリュフ』をふんだんに使った手打ちパスタ。水の代わりに玉子だけを使い作られた『カペッリダンジェロ』は歯切れ良く風味豊かで香り高きサマートリュフとのマッチングは推して知るべし。正に口福を呼ぶひと皿。『MONTECUCCO ROSSO』とともに堪能させていただきました。二皿めのパスタはイカスミを練り込んだ『ラビオリ』とヤリイカ。ラビオリの中には何と『車海老』が詰められていました。車海老の旨味が閉じ込められたラビオリを口に運び目を閉じるとそこは地中海の真っただ中に居るかの如し。『Albia Rose』とともに。魚料理の皿は濃厚な海老出汁の『カチュッコ』。皮目をカリッと焼かれた『アブラメ』の上には『素揚げの桜海老』。海老エビ感の輪郭のはっきりしたスープの中にはたっぷりの浅蜊の剝き身。合わせたワインはスープの旨味に負けぬ『COLLEFRISIO』そしてメインの肉料理は北海道産の『仔牛のランプ肉』。厚切り肉は咀嚼感と美味しさのバランスを考えてのこと。ロゼ色に仕上げられた主役のランプ肉は低温調理で焼いては休ませ焼いては休ませして仕上げられた賜物で切り口の表面に薄っすらと血が浮いた最高の状態で供されました。仔牛の肉は柔らかく赤身の肉の旨味がギュッと凝縮されており噛み締める度に口に広がる香りと旨味。菊芋のソースとともに味わうと身体が仰け反る程の美味さ。脇役の焼野菜も只者に非ず。インカのめざめに紫大根、独活の芽、蕪、紫芋、菊芋、牛蒡、椎茸に白菜のチップスと種類も豊富です。この皿にはフレッシュで豊かな味わいの『VITIANO』を合わせマリアージュを楽しませていただきました。そしてドルチェの皿にはトップにベリー類、中にはナッツとキャラメルが射込まれており一度で2度美味し。エスプレッソをいただいてシェフお任せコースはひと通り。前回にも増して一皿ひと皿のクオリティが高く『池見シェフ』の世界に魅了された夜。出来ることであれば、ひと月ごとに通い続けたいと思わせる魅力に溢れた素晴らしき店です。
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2016/03のレビュー
食べログはとうに卒業したつもりでしたが、どうしても書き残しておきたい素晴らしい店との出逢いが何軒かあり期間限定で投稿の復活と一筆啓上仕り候。都との深いつながりを持ち新鮮な魚貝類が豊富に手に入る八戸は日本料理店のレベルが高いばかりではなくイタリアンやフレンチも同様にレベルの高い店が何軒かあります。當店『casa del cibo』さんもそんな一軒です。中心街からのアクセスは決して良いとは言えませんがバスに揺られること15分程で店に辿り着くことが出来ますので都内近郊での移動を考えると15分の移動時間は余り気にならない距離ではないでしょうか?ここ2ヶ月の間に昼と夜、各一回づつ寄せていただきましたが久々に感動を覚えた店であり是非とも御紹介させていただきたいと思い久しぶりに筆を走らせていただくこととなりました。昨夜戴きましたディナーの『シェフお任せコース』の料理は前菜は魚貝類と肉類とを分けて二段構え。前半は魚貝類で気仙沼産の『メカジキ』は和食でいうところの『ヅケ』の技法で下に菜花、低温調理のツブ貝に他では余りお目にかかることのない絶品の『沖穴子のテリーヌ』。その下には山芋のブルチャトゥーラ、『柳蛸』はマリネとストゥファーレの二つの調理法での食感と味比べ。自家製の真鱈のペーストに桜鱒のマリネとシェフの丁寧で綿密に計算された仕事ぶりが窺える品々。魚介類の前菜に合わせたワインは『VERDICCHIO』。後半の肉類の前菜には『兎肉の詰め物』、トスカーナ地方のソレをアレンジしたという7種類の肉を使い作られたテリーヌ、2年間熟成のハモンセラーノ、青森県産黒毛和牛の千本肉を低温調理と素材の持ち味を余すところなく引き出しつつ兎肉に人参のペーストを添えるなど遊び心も込められています。これに合わせたワインは程良い酸味を感じる『ToscanaRosso』。パスタも前菜同様に魚貝と肉類の二段構えで前半には手打ちの『パッパルデッレ』を使った『アワビのパスタ』は鮑の肝ソースが隠し味で塩加減も絶妙。アワビの柔らかさと手打ちパスタの強いコシに菊菜のホロ苦さが重なり合い正にオトナの味わい。アワビのパスタと言っても『アワビ』が主役であるこの皿には丸々一個の八戸産の鮑が贅沢にも使われた口福のひと皿で鮑の肝ソースの隠し味が味のキモ。このパスタには薔薇のアロマとストロベリーのフルーティな香りの『Albia Rose』を合わせ次のパスタのじゃがいもを詰めた『ラビオリ』に粗挽きの猪肉のラグーには『FALCONIERI』を合わせ料理とのマリアージュを楽しませていただきました。ラグーソースの中での脇役のチーズクリスプがいい役回りを演じておりました。そして今シーズンの『八戸ブイヤベースフェス』の中で寄せていただいたどの店のソレよりも好印象だった『ブイヤベース』はリクエストでハーフサイズのものをコースの中に敢えて組入れて戴きました。器の中にはメバル、姫貝、くもこ、北寄貝、柳蛸、河豚、喜知次、アブラボウズと使われている素材自体が他店に比べ群を抜いて素晴らしく、この皿にはすっきりとした辛口の『VIONTA Albarino』を合わせ戴きました。綺麗に平らげた後から『パスタフリッタ』とスープとで2度楽しみ余韻に浸ります。そしてメインの料理は青森県産の『バルバリー種の鴨肉のコンフィ』。周りの黒のソースは独創的な『焼ネギ』のソース。つけあわせの白菜のチップスをはじめ焼野菜は自然の甘みを感じます。鴨肉は厚みのあるカットでやはり美味しく感じる素材の厚みと『咀嚼感』の相関関係を考慮されてのことでしょう。河豚にしても鮑や鮪にも同じことが言えると思いますが薄切りでは素材本来の持ち味を存分に味わうことは出来ず、やはり美味しく感じられる厚みが大切なことなのやと思います。この皿には『Nobbioto de Alba』を合わせドルチェの2種盛りとエスプレッソを戴いてシェフお任せコース料理はひと通り。食材は青森県産を中心に東北産の素材に徹底的に拘わられ前回同様に料理を供される間合いも素晴らしくソムリエールの奥様が料理に合わせ選んで下さったカップリングのワインと料理のマッチングの良さは流石のひと言に尽きます。ご馳走様でした。
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2016/2/20昼の訪問。
小雨降りしきる中『八戸ブイヤベース』に舌鼓。一軒目に選んだ店は以前から一度寄せていただきたいと思っていた『八戸のアイアンシェフ』である『池見良平』シェフが腕を揮われる『casa del cibo』さん。何せ池見シェフの経歴が素晴らし過ぎます。渡仏経験を持たれる池見さんは本国で本場のフレンチを学ばれた後に凱旋帰国後に横浜のフランス料理店を経てイタリア料理の道へ進まれ都内で『インコントロ』、『ダノイ』、『エノテーカピンキオーリ』などの名店で経験を積まれ奥様の故郷である八戸で独立開業されたカリスマシェフです。さて、ブイヤベースのコース料理は前菜とパスタは各5種の中からチョイス。前菜はFacebookで目にして以来ぜひ味わってみたいと思っていた『陸奥湾産活帆立のタルタル』。細かくダイス状に刻まれてもしっかりとした歯応えと存在感のある貝柱、ズッキーニ、レッドペッパーそして『カラスミ』で味わう一皿には酸味と華やかな果実味が愉しめる泡『alba bella』を合わせ『和牛のミートソース』のパスタにはドライな『SANTA TERESA』を。そしてメインの『ブイヤベース』の登場。八戸前沖産の魚介類の旨味が凝縮されたスープにバケットを手で千切り投入し堪能。使われていた素材は北寄貝から左にロールにされたナメタ鰈、旬の『くもこ』、ヤリイカ、『柳蛸』、姫貝に『アブラボウズ』に『河豚』というspécialité版。蛸と言えば明石や佐島が有名ですが種市周辺で獲れる柳蛸は鮑を食べていることから実はバツグンに美味しんですよね。綺麗に平らげた後に再びスープと『パスタフリッタ』が供される贅沢さ。特製の『アイオリソース』を加え一度で二つの味が楽しめるチーボ流の八戸ブイヤベースは満足度が半端なく高かったです。ドルチェの『パンナコッタ』は見た目も良く食べ応えもあり勿論エスプレッソムースの味も美味。焼菓子とエスプレッソをいただいてブイヤベースコースはひと通り。池見シェフやソムリエールの奥様の気遣いとサーヴィスに感謝感激。素晴らしい口福な時間を独り占めで過ごさせて戴いた上に全員で丁寧な見送りという素晴らしき接客姿勢にも感銘。八戸は本当に良いところ物価は安定しているし月1で通い続けたい美味しい店は沢山あるし魚貝類好きには本当にうれしい日本の中における正に『マルセイユ』です。
仔牛のランプ肉のロースト。
青森県産黒毛和牛の『千本筋のカルパッチョ』
八戸産の天然鮎のコンフィ
海胆の冷製パスタ、フレッシュトマトのスパゲッティ
青森県産の玉蜀黍とトルテッリ
八戸産 活穴子のグリッシーニ仕立て
白桃のマリネと白桃のジュレに牛乳のジェラートを添えて
旨味の強い千本肉。美味しさがストレートに伝わります
LANGHE NEBBIOLO 2013
ソースはグレモラータ
この見事な火入れ加減
エスプレッソ
八戸産 生鯖の瞬間燻製
八戸産 活蛸の皿
鮑のパスタ
トルティーニ
メインの皿は鳩のコンフィ
蛸のテリーナ
鳩のコンフィ
杏仁豆腐と杏ソースの杏子コンフォート
グラッパの呑み比べ
活穴子のテリーヌ
ベビーラムのタンと焼野菜
トリッパのアラビアータ
毛蟹のスーゴのファゴッティー二
蝦夷鹿のロースト
生鯖の冷製
アブラボウズのロースト
鮮度感抜群の鯖
超稀少なベビーラムのタン
トリッパのアラビアータ
毛蟹のスーゴのファゴッティー二
究極の詰め物パスタのファゴッティー二
蝦夷鹿のロース肉
玉蜀黍
ドルチェ
エスプレッソダブル
MARC DE BOURGOGNEマール
マール
グラッパ
CHIANTI GOVERNO
CUSUMANO
Arancio
泡からスタート
鮃のカルパッチョ
アンティパストミスト
シラウオとフェンネルとオレンヂの冷製スパゲティー二
ホワイトアスパラと生ハムのトンナレッリ
メバルの鱗焼に毛蟹のスーゴ
鶉のもも肉と胸肉のサマートリュフがけ
パイナップルとジンジャーのムース
ビスコッティとイチゴを使った焼菓子
エスプレッソ
店のテラスには完全無農薬のエディブルフラワー
SOLARiS COLLI DI LUNI VERMENTINO
CAMPOLIETI VALPOLICELLA RIPASSO
CAMPI NUOVI MONTECUCCO
COLLEFRISIO Zero montepulciano d'Abruzzo
鮃は昆布〆ならぬ椎茸〆にされています。
アンティパスト(右)7種類の肉を使ったテリーナ
アンティパスト(左)タリアータに蕗の中に兎肉のミンチ詰め物
夏の訪れを告げるシラウオ
仏蘭西産のホワイトアスパラは比類なき甘味と旨味
ぐじの若狭焼を彷彿させる焼の技術の妙味
鶉のもも肉のコンフィと胸肉は真空調理でパサつきを抑え
オーナーシェフの池見良平氏
鮟鱇の七つ道具を全て使った鮟鱇のテリーヌ
フランス産『ホワイトアスパラ』とパルマ産の生ハム、ポーチドエッグとチーズ
サマートリュフをふんだんに使った手打ちパスタ
イカスミを練り込んだラビオリとヤリイカ
アブラメの上には素揚げの桜海老
仔牛のランプ肉
Gazela
鮟鱇のテリーヌ
ciro BIANCO
ポーチドエッグを潰し
ANSELMI
ホワイトアスパラの太さと奥のおしぼりの太さを対比
水の代わりに玉子だけを使い作られたカペッリダンジェロ
MONTECUCCO ROSSO
サマートリュフ』をふんだんに使った手打ちパスタ
Albia Rose
ラビオリをご開帳
ラビオリの中には車海老
COLLEFRISIO
仔牛のランプ肉
VITIANO
ドルチェ
トップにベリー類、中にはナッツとキャラメル
エスプレッソ
アンティパストミスト (lasciata)気仙沼産のメカジキに珍しい沖穴子のテリーヌ
アンティパストミスト (giusta)つぶ貝の真空調理に柳蛸は2種類の調理法、鱈のペーストに桜鱒のマリネ
VERDICCHIO
前菜 其の弐 左側 青森県産黒毛和牛の千本肉の低温調理と7種類の肉で作られたテリーヌ
前菜 其の弐 右側 兎肉の詰め物に2年熟成のハモンセラーノ
Toscana Rosso
パスタ 其の一 アワビのパスタ
Albia Rose
鮑が丸ごと一個使われた鮑が主役の口福パスタ
パスタ 其の弐 ラビオリに猪肉のラグーソース
FALCONIERI
粗挽きの猪肉に脇役のチーズクリスプが良き役回り
八戸ブイヤベースのハーフサイズ。
VIONTA Albarino
メバル、姫貝、くもこ、北寄貝、柳蛸、河豚、喜知次、アブラボウズ
バケット
パスタフリッタで2度美味し
バルバリー種の鴨肉のコンフィ
Nobbioto d' Alba
鴨肉は厚切りで咀嚼感と美味しさの相関関係はやはり大事
ドルチェ
エスプレッソ
セッティング
前菜 陸奥湾産 活ホタテのタルタル
和牛のミートソース
八戸ブイヤベース
レッドペッパーそして『カラスミ』で味わう一皿
和牛の粗挽き肉と手打ちのフィットチーネ
北寄貝から左にロールにされたナメタ鰈、旬の『くもこ』、ヤリイカ、『ヤナギ蛸』、姫貝に『アブラボウズ』に『河豚』
八戸産の河豚
パスタフリッタ
アイオリソース
熱いスープを注いで一度で二度美味し。
alba bella
パンナコッタ
焼き菓子
エスプレッソ。
ワインリスト
2016/12/27 更新
東京より約2時間50分余り。人生初の八戸という美食家の友人のアテンド役として向かった先は池見良平シェフが腕を揮われる東北屈指、北日本を代表する孤高の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。二月は一週間で二度目の訪問となりました。いつものシェフズテーブルにてアペリティーボにはベネト州の『BELLENDA PROSECCO Conegliano-Valdobbiadene Brut』を料理は八戸産の『トゲクリガニの香箱仕立』のエントラータの一皿から。トゲクリガニは単に蟹を剥いて甲羅に詰めただけではありません。剥き身の食感のアクセントには『独活(ウド)』が使われており甲羅の下部には更にバーニャカウダソースと一度で二度美味しい仕掛けが施されている辺りが池見シェフの料理であり最初の一皿からハートを鷲掴みされてしまいました。料理は順に八戸産の魚介類の美味しさを味蕾と脳裏に強烈にインパクトを与えられた活締めされてから約48時間というものの活かった身質と旨味が同時に味わえた天然物の『松皮鰈(マツカワガレイ)』にオレンヂの香りが心地良い『桜鱒(サクラマス)』のマリネ、鮑(アワビ)を沢山食べているから味わいがふた味違う八戸産の『真蛸(マダコ)』の足の冷しゃぶに桜のチップで薫香をつけられた『真鱈(マダラ)』の微妙に異なる咀嚼感と素材の持ち味に呻らせられた魚介類のアンティパストミスト。この感動は口にした者だけが唯一わかる活『穴子(アナゴ)』のテリーナ。小骨までもが計算された食感と歯を押し返すような弾力。香ばしい焼き茄子のピュレが味わいに深みを与えていました。そして噛んだ際に鼻腔に立ち昇る香りが何とも堪らぬ自家製のパンチェッタを纏ったフランス産の極太の『ホワイトアスパラ』のムニャイヤはカステルフランコのインサラータとともに楽しんだ後にプリモは多皿構成で前半には讃岐うどんを彷彿させる太さと弾力を兼ね備えたウンブリアの手打ちパスタ『ウンブリケッリ』にフランス産の『ピジョン』のラグーとカルドンチェッリ。後半には八戸産の『活あわび』を丸々一個 贅沢に使い作られた『あわび』のサルタートに鮑の肝で作られた焼きリゾットの味わいに身体を仰け反らせ後味の余韻に暫し酔っているとセコンドのメイン料理の『八戸ブイヤベース』の登場です。『Casa del Cibo』さんのブイヤベース2018はトスカーナのリヴォルノ風に仕上げられたもので蟹や海老などの甲殻類の旨味がギュッと凝縮された極上のスープの中に太平洋の海の赤いダイヤとも称される『喜知次(キチジ)』から時計回りに『くもこ』=真鱈の白子、ロートロ状の『ナメタ鰈(ナメタカレイ)』、『つぶ貝』、桜のチップの薫香が付けられた『八角(ハッカク)』、『槍烏賊(ヤリイカ)』に槍烏賊の後ろ側には『金頭(カナガシラ)』、『柳蛸(ヤナギダコ)』、『姫貝(ヒメガイ)』そして『北寄貝(ホッキガイ)』の綺麗に並べられた10種類の全て八戸産の魚貝類だけで作られた名実共に真の『八戸ブイヤベース』を名乗るのに相応しい一皿。八戸ブイヤベースのお約束の2度美味しいには『ポルチーニ』を練り込んだ世界最古のパスタ『テスタローリ』。小麦粉と水と塩で作られた組成上は南部煎餅と同じということから今年の2度美味しいはテスタローリとは流石、東北屈指のカリスマシェフ池見さんらしい発想。凡人では俄かにはに浮かび上がるまい。味わいは無論のことストーリー的にも脱帽です。食後のドルチェはパティシェールであるマダムの悦子さんが作られたグラニースミスのスプーマとホワイトチョコのムース、フレッシュチーズのソルベ添えにエスプレッソのダブルをいただきデザートワインにてひと通りです。料理に合わせてソムリエールでもある悦子さんセレクトのワインのペアリングとのアッヴィナメントを楽しませていただいた口福な夜。三時間超の至福の時間に初めて訪れた友人も感無量の様子。これが北日本を代表する孤高の口福リストランテ『Casa del Cibo』さんの真の実力であり素晴らしさです。