yamachan86さんが投稿した割烹さいお(東京/新宿)の口コミ詳細

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割烹さいお西武新宿、新宿西口、西新宿/日本料理、居酒屋、すっぽん

126

  • 夜の点数:4.8

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 5.0
106回目

2024/06 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和六年水無月の献立♪

平年より2週間ほど遅れて、夏至のこの日にようやく梅雨入りとなった東京地方、
鬱陶しさも感じる天候の中、今月のおすすめ会席を求めてパートナーと割烹さいおへ。
涼やかな器で供された前菜は、手前の笹にレモン汁で爽やかさを加えた新丸十蜂蜜煮と
ピリッと感じる辛味が癖になる青唐辛子の出し巻き玉子が並び、
後ろは左から食感も楽しいいんげんとちぢみ蒟蒻の胡麻和えに、
削り節が香るハス芋と京揚げのお浸し、噛むほどに旨味が沁みだす姫サザエの旨煮です。
ちなみに「丸十」とはサツマイモのことで薩摩藩藩主の島津氏の家紋「丸に十字」が由来で、
ハス芋はサトイモ科ながら茎を食べるずいきの一種で高知では「りゅうきゅう」とも呼ばれます。
清まし仕立てはふわふわの海老真蒸に華やかな白木耳がメインを飾り、
上にのった青身のアスパラガスと汁に浮かんでいる花柚子がいいアクセントに。
黄金の出汁とともに口へと運べば、海老真蒸の旨味が一気に広がり、
白木耳のコリコリ感も面白く、朝からの雨降りで淀んでいた気持ちまでが晴れやかに。
お造りは今が旬の天然鯒(コチ)に本鮪のトロ&赤身で、ねっとりとして弾力のある鯒の旨みと
本鮪の脂の甘みが紅白のお目出度い感じも相まって美味しさの競演です。
伊佐木の塩焼きは見事な焼き加減で脂がほどよく落ちていて、
しっとり&ホクホクの白身をレモンでさっぱりといただきました。
この時期の京料理の定番と言えば鱧の切り落としです。
焼霜と湯引きの2種類の奥には蛇腹胡瓜も添えられて、
梅肉ソースの酸味も心地よく、梅雨を飛び越えて初夏の訪れまで感じさせます。
淡い色合いながら強い旨みと確かな甘みの煎りだしがたっぷりと掛けられた賀茂茄子は、
その芳醇な美味しさと温かさで口の中を幸せでいっぱいにしてくれます。
本日の釜炊き京丹波コシヒカリのお供に選ばれたのは山蕗の有馬煮で、
風味の強い天然の山蕗が濃い味に仕上がっていて、白米がどんどん進みます。
山椒の産地が兵庫県の有馬地方であったことから、
醤油で味付けして山椒の実を加えた料理を有馬煮と呼ぶそうです。
豆乳ムースは色鮮やかなブルーベリーソースをまとい、以上で水無月の宴はフィニッシュです。
最後は恒例の日本酒ラインナップを。
○富山県 富美菊酒造 羽根屋 純米大吟醸50 翼
○山形県 楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 清流
○島根県 田部竹下酒造 理八 901 純米吟醸
来月、割烹さいおにお邪魔した際は、料理もすっかり夏の装いになっているのかも。

  • 乾杯は生ビール

  • 宴の始まり

  • 前菜

  • 清まし仕立て

  • 鯒&本鮪

  • 伊佐木塩焼き

  • 鱧切り落とし

  • 焼霜&湯引き(落とし)

  • 賀茂茄子煎りだし

  • 賀茂茄子

  • 〆の食事

  • コシヒカリ&山蕗有馬煮

  • 豆乳ムース&ブルーベリーソース

  • 羽根屋

  • 盾野川

  • 理八

2024/06/23 更新

105回目

2024/05 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和六年皐月の月替わりおすすめ会席♪

なかなか割烹さいおへ行く機会が設けられないまま5月も下旬を迎えた中、
ようやくパートナーと予定が合ったので、その友人も加えてお邪魔してきました。
宴の最中、バートナーは仕事がらみの話を、友人はちょっと込み入った話を、
思い思いに語り倒してきたこともあって、いつもより写真が疎かになりました。
この日も生ビールからのスタートとなった今月の前菜は、
手前がシャキシャキの山菜に豆腐の滑らかさ&味わいがマッチしたこごみ白和えに、
風味豊かな桜海老と三つ葉の出汁巻き玉子、
その両サイドに皮付きで香ばしさも感じる新じゃがきんぴらと烏賊酒盗和えが並び、
奥の器が削り節の香りも際だつ甘さ抜群の春キャベツのお浸しです。
これらを美味しくいただきつつ、早々に切り替えることが確実は日本酒に備えて、
烏賊酒盗和えだけは大切に残しておいた私です。
清まし仕立てのメインは焼穴子真蒸で、愛らしい色合いのあやめ麩と丘ひじきも入り、
上にはちょこんと花柚子が乗っています。
焼穴子の真蒸は、箸で摘まむのもギリギリな柔らかさで形を保っていて、
口に運べばほろほろ崩れて美味さと香りが広がります。
天然平目と本鮪のトロと赤身のお造りは、その見た目から分かるとおり、
噛むほどに旨みと甘みが溢れ出します。
阿波尾鶏の味噌漬け焼きは、濃いめの甘辛味にも負けない阿波尾鶏の
しっかりとした肉質と皮の香ばしさが絶品でした。
もずく酢には炙り〆鯵とグレープフルーツが入り、角切り胡瓜と針生姜がさっぱり感を高めます。
京都の東寺で湯葉が作られたことに由来する東寺蒸しは、その中に旬魚や百合根、
さらには旨みの強い椎茸が隠されていて、差し色とも言える絹さやともども、
濃厚な銀あんにたっぷりの山葵も混ぜ合わせてピリッと美味しくいただきました。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供はちりめん山椒で、爽やかな風味にお代わりが止まりません。
豆乳ムースに掛けられた色鮮やかなマンゴーゼリーの強い甘みとムースのほのかな甘みが
見事にマッチして、5月の月替わりおすすめ会席を美味しく締めてくれました。
厳選された日本酒も愉しめますので、皆さまも美味しい和食とお酒で至福のひとときをぜひ。
○茨城県 吉久保酒造 百歳 漆黒 夜桜ラベル
○福井県 黒龍酒造 黒龍 春しぼり 吟醸原酒
○奈良県 今西酒造 みむろ杉 純米吟醸 華きゅん
○山形県 楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 清流

  • 今宵も先着

  • まずは生ビールから

  • 前菜

  • 清まし仕立て

  • お造り

  • 阿波尾鶏味噌漬け焼き

  • もずく酢

  • 東寺蒸し

  • 釜炊き京丹波コシヒカリ

  • 豆乳ムース&マンゴーゼリー

  • 百歳

  • 黒龍

  • みむろ杉

  • 楯野川

2024/05/30 更新

104回目

2024/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

春のスペシャルメニュー♪

大型連休前の時期に恒例となっている割烹さいおのスペシャルメニューWeek
今年のG.W.が前半/後半に分かれているせいか、いつもより早めのスタートとなった
春のスペシャルメニューを、その初日にパートナーとふたりきりで堪能してまいりました。
付出しは緑色もきれいなうすい豆とうふで、間に叩き芋を挟んだ上には、
これまた色鮮やかな生雲丹と車海老が整然と並び、輝く生姜べっこう餡がたっぷりと。
それぞれの美味しさはもちろんのこと、異なる色味や食感も楽しく、
そこに濃厚な生姜べっこう餡がほどよく絡んで、一体感をなしています。
潮仕立てはぐじを主役に、京菜の花や白木耳、焼葱といった無くてはならない
脇役たちがそのまわりを固めており、添えられた木の芽の爽やかな香りともども
強めにひかれた出汁に負けることなく、旨味を競っておりました。
脂の多いぐじですが、大将がしっかりと手を加えているおかげか汁が一切濁ってなく、
ふわふの身はもとより旬の菜の花や白木耳を口に含めば、まさしく春が広がります。
お造りは天然平目に本鮪のトロと赤身がそろい踏みとなっており、
とくに噛み締めるほど感じる平目の奥深い旨みとトロの脂の甘さが絶品です。
スペシャルデーならではの肉系の焼物は、筍皮盛りの黒毛和牛と筍の木の芽焼きで、
照りから分かる濃密な味付けながら木の芽がさっぱりとまとめ上げ、筍皮の風味も格別。
黒毛和牛はただただ柔らかいのとは違い、筋繊維の一本一本までが感じられるほどの
サクサクとも言うべき肉質で、香ばしく焼かれた表面の歯応えも心地よく、
同じような食感が美味しさのひとつでもある筍とも見事なマリアージュです。
冷え冷えのワイングラスで供された酢の物は蒸し鮑をメインに、白の独活に緑の胡瓜、
赤のラズベリーと色とりどりの野菜&果実が華を添え、掛けられたジュレ酢も爽やかに、
あくまでも柔らかい鮑が幸せな気分にさせてくれます。
たんなる茶碗蒸しかと思いきや、温物で出されたのは白味噌チーズ茶碗蒸しで、
ひとさじすくえば、中から蟹や百合根、椎茸や三つ葉が顔を出します。
京都の白味噌に世界のチーズという代表的な発酵食品が織りなす風味は抜群で、
そこに蟹や椎茸の旨み、三つ葉の香りも加わって、お腹だけでなく心も満たす温かさ。
〆の食事は京筍御飯で、薄切りの筍も刻み蕗もそれぞれが持ち味を発揮して、
ごはんのお代わりせずにはいられませんでした。
抹茶プリンは、ほのかに残る抹茶の苦味とあずきの甘味がマッチして、たいへん美味。
こうして令和六年春のスペシャルメニューデーをふたり愉しく終えたのでした。
最後は日本酒ラインアップですが、すでに今から夏のスペシャルメニューが待ち遠しい!
○福井県 黒龍酒造 黒龍 春しぼり 吟醸原酒
○三重県 清水清三郎商店 作 純米吟醸 和悦
○茨城県 府中誉 渡船 純米吟醸 五十五
○富山県 富美菊酒造 羽根屋 純米大吟醸50 翼

  • スペシャルデー開幕

  • うすい豆とうふ

  • ぐじの潮仕立て

  • 平目と本鮪

  • 黒毛和牛と筍の木の芽焼き

  • 鮑の酢の物

  • 白味噌チーズ茶碗蒸し

  • 京筍御飯

  • 抹茶プリン

  • 黒龍

  • 渡舟

  • 羽根屋

2024/04/29 更新

103回目

2024/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和六年卯月のメニュー♪

令和6年は2月、そして3月と、月の初めに割烹さいおへ寄らせていただいていたものの、
4月はパートナーとの都合が付かず、いつしか新宿の桜も葉桜ばかりとなっていましたが、
だからこそ春爛漫ならではの旬を求めて、パートナーの友人も交えてお邪魔してきました。
前菜は手前左から鯛白子のポン酢ジュレ掛け、新玉葱と豚肉の玉〆と守口大根の土佐酢漬け、
奥が根三つ葉と京揚げのお浸しに、長芋白煮の胡麻たれかけです。
プルプルな鯛白子の甘さにポン酢のジュレがよく合い、黄色い皿に並んだ玉〆と守口大根は、
それぞれの味わいはもちろん異なる食感も心地よく、根三つ葉には削り節の風味も効いて、
見るからに濃厚な胡麻たれが長芋を引き立てています。
清まし仕立てはメインとなる桜海老の真蒸に風味豊かな春子椎茸と京菜の花が入り、
添えられた木の芽もいいアクセントになっています。
お造りはまさしく旬の桜鯛に脂の乗った本鮪トロと赤身で、桜鯛をひときれ噛み締めるたび、
深い甘みと旨みが舌の上で広がっていきます。
文字どおり春を告げる魚である鰆は幽庵焼で出され、艶やかでフワフワな身と濃いめの味に、
ほのかな柚子の香りと酢バスの爽やかさが絶妙にマッチしています。
これまた旬の揃い踏みとも言える蛍烏賊とうるいの辛子酢味噌は、土佐酢のジュレも纏い、
コース料理の中盤を締める酢の物替りにもってこいのさっぱりさ加減です。
色鮮やかなわかめをたたえた若筍煮と蕗煮の上には、削り節がたっぷり掛かっていて、
目でも鼻でも舌でも春本番を感じられる美味しい旬のてんこ盛りです。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供はベビーホタテの時雨煮で、銀シャリがどんどん進みます。
定番の豆乳ムースを彩るのはルビーとホワイト2種のグレープフルーツゼリーで、
豆乳ムース含めて甘味と酸味のバランスが最高の一品で、今宵の宴を終えました。
初めて訪れたパートナーの友人は、齋尾料理長から饗された数々の絶品和食の美味しさに、
とても満足した様子で、その証拠に私ともども日本酒のピッチが上がりっぱなしでした。
○茨城県 来福酒造 来福 さくら酵母 純米生原酒
○茨城県 吉久保酒造 百歳 特別純米 漆黒 生酒 夜桜ラベル
○奈良県 今西酒造 みむろ杉 純米吟醸 おりがらみ 華きゅん
○青森県 西田酒造 田酒 純米大吟醸 四割五分 吟烏帽子
さて、来週には割烹さいおスペシャルデーもありますので、まだまだ気が抜けません!

  • 生ビールで開宴

  • 前菜

  • 清まし仕立て

  • お造り

  • 焼物

  • 酢の物替り

  • 温物

  • 食事

  • デザート

  • 来福

  • 百歳

  • みむろ杉

  • 田酒

2024/04/21 更新

102回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和六年弥生のメニュー♪

何と先月に続きまして、今月も一日にパートナーと割烹さいおへお邪魔してきました。
ちなみに、大昔の日本でも使われていた月の満ち欠けをベースする陰暦においては、
月が始まる初日を「朔日(さくじつ、ついたち)」や「月立ち(つきだち)」と言い、
月が終わる三十日を「晦日(みそか)」(…なので年が終わる日は大晦日です)と言うので、
毎月一日を「ついたち」と読むようになったという説が有力です。
…と、そんなことはさておき、弥生三月の月替りおすすめ会席メニューをご紹介。
鮮やかな朱塗りの器にそれぞれ盛られた前菜は、上から時計回りに花山葵のお浸し、
くみあげ湯葉のべっこう餡かけ、蓬麩の田楽、数の子チーズ、ひじきと赤蒟蒻の白和えです。
大将いわく、渾身の一作が花山葵のお浸しで、私たちが今月も最初の客となったことから、
初出しに向け加減を見つつ頑張っていたら、ちょっと辛味をきかせ過ぎたかなと思ったそう。
いやいや、噛み締めるほどに広がる爽やかな辛さは、脳にガツン!ときて最高でしたよ。
そしてこちらも大将の傑作、数の子チーズの豊かな風味と食感が日本酒へいざなってくれます。
あさってはひなまつりということもあり、三月の潮仕立ては大きな蛤が主役です。
白濁するほどに濃いめの出汁には、神馬草(アカモクと言った方が分かりやすいですかね)に
角切りの独活も入り、上の乗った木の芽の香しさも絶妙なハーモニー。
お造りは本鮪のトロと赤身、白身はあこう…とホームページのメニューには書かれていますが、
仕入れの都合があって本日は平目に代わっておりました。
桜鱒の味噌漬け焼きは、照りも旨味も強めで、酢取りのハスが良い感じで仕事をしています。
そしてこちらも仕入れの都合があり、何でも時化の影響で飯蛸がまったく入荷しなかったため、
酢の物替りは飯蛸とうるいの土佐酢かけに代わり、先月と同じ公魚の南蛮漬けになりました。
しばらくすれば今月のメニューすべてが完成形を迎えるはずなので、皆さまもお楽しみに。
熱々の土鍋で供された白魚の柳川風鍋は、笹がき牛蒡や葱、三つ葉ともども卵で綴じられ、
三月に入ったとはいえまだまだ肌寒い夜に、ふわふわの美味しさと粉山椒の香りが絶品でした。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供は鯛生姜で、鯛そぼろの強い旨味と生姜の辛味&風味が融合し、
銀シャリが面白いように口の中へと運ばれていってしまいます。
割烹さいお定番の豆乳ムースには、ほどよい酸味が残されたキウイのコンポートが掛けられ、
その色味だけでなく甘味のマッチングも見事にはまっておりました。
ところで、ビールで乾杯した後に出された最初の日本酒はその名のとおりピンク色に濁り、
アルコール度数も少し低めというのもあいまって、まるで食前酒かのような趣で、
甘い香りと味わいが前菜にピッタリ合い、ほんの少しだけ春を感じられた気もしました。
○埼玉県 石井酒造 ピンクにごり純米酒 pipipi
○秋田県 両関酒造 花邑 純米吟醸 美郷錦 生酒
○岡山県 嘉美心酒造 神心 純米大吟醸 しぼりたて

  • 乾杯はビールで

  • 前菜

  • 蛤潮仕立て

  • お造り

  • 桜鱒味噌漬け

  • 公魚南蛮漬け

  • 白魚柳川風鍋

  • コシヒカリ&鯛生姜

  • 豆乳ムース&キウイコンポート

  • pipipi

  • ピンクにごり

  • 花邑

  • 神心

2024/03/03 更新

101回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和六年如月のメニュー♪

今月はいつ頃お邪魔しようかとパートナーと話していたら早々に都合が付いたことから、
さっそく1日に割烹さいおへ行ってまいりましたので、月替わりのおすすめ会席をご紹介♪
前菜に出されたのは、上から時計回りに小松菜と浅蜊の辛子浸し、右に牛蒡の胡麻和え、
手前にふきのとう油煮がそれぞれの器に盛られ、左にはかすてら玉子と甘海老の昆布〆が。
中でも大将自画自賛の甘海老昆布〆のほのかな甘味、そしてふきのとうの苦味が絶品で、
乾杯の生ビールはあっという間に日本酒へと変貌しておりました。
清まし仕立てのメインは鴨のつみれで、焼豆腐と根の付いた芹、色鮮やかな梅人参も。
汁の表面に薄く浮いている脂からも分かるように、口の中でほろほろと崩れる鴨つみれは
脂の豊かな風味と深い旨味に溢れていて、シャキシャキ感の残る芹は根の甘さも感じられ、
幸せな温もりが広がってくるような一杯でした。
お造りは天然平目に本鮪トロと赤身で、こちらはいつもの通り、安心の美味しさです。
焼物は銀鱈の味噌漬けで、淡泊な白身の銀鱈が濃厚な味噌の味と香ばしさをまとっていて、
ひとたび口へと運べば芳醇な香りが鼻から抜けていきます。
公魚(ワカサギ)の南蛮漬けには玉葱と2色ピーマンも混ぜ合わされ、酸味と甘味の加減が絶妙。
見るからに温まりそうな聖護院大根には熱々たっぷりの蟹あんが掛かかっており、
六方小芋や栗麩、ブロッコリーが色味をたたえ、異なる食感でも彩りを放っています。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供は寒鰤そぼろで、茶碗はもちろん盃のピッチも上げていきます。
デコポンゼリーの掛かる豆乳ムースを頂いて、令和六年如月初日の宴は美味しく閉じたのでした。
さて、本日の日本酒ラインナップの中でも『黒龍 しずく』は、その値段もさることながら、
手に入れるのがひじょうに困難な限定品だそうで、今宵この場で出逢えることが出来たのも、
卸してくれた酒屋さんからの信頼が高まった証と語る大将は、何とも誇らしげでした。
日本酒好きの方、ぜひとも割烹さいおで逸品を嗜んでみてくださいね。
○秋田県 福禄寿酒造 一白水成 純米吟醸 生酒
○福井県 黒龍酒造 黒龍 しずく 大吟醸
○秋田県 秋田醸造 ゆきの美人 純米吟醸 超辛

  • 生ビールでスタート

  • 前菜

  • 前菜の内訳

  • 清まし仕立て

  • 梅人参の鮮やかさ

  • お造り

  • 焼物

  • 酢の物替わり

  • 公魚(ワカサギ)

  • 温物

  • 聖護院大根&蟹あん

  • 寒鰤そぼろ

  • 豆乳ムース&デコポンゼリー

  • ごちそうさまでした♪

  • 一白水成

  • 黒龍 しずく

  • ゆきの美人

2024/02/04 更新

100回目

2024/01 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和六年正月は和牛から♪

元日から何かと心を痛める出来事ばかりが起きてしまっている辰年ではありますが
あらためてパートナーとは数多くの幸せを感じられる一年にしたいとの期待も込め
本年最初の割烹さいおはいつもと趣向を変えて、”黒毛和牛コース”をチョイス!
今回も先着した私は、店内へと繋がる階段を昇ってくるパートナーを待ち構えつつ、
まずは生ビールで喉を潤します。
そして二人が揃ってから供された前菜は、扇子の上に子持ち昆布と車海老の旨煮、
芹の白和えが並んでおり、手前は京都で鱈の白子のことを言うくも子ポン酢に、
奥は京菜花のお浸しとなっております。
それぞれが持ち味を十分に発揮しての美味しさですが、とくに芹のシャキシャキ感と
子持ち昆布の適度な塩加減が抜群で、正月早々から縁起の良さまで感じた次第です。
吸物は白味噌仕立てで、写真では分かりずらいですが海老芋に京人参、牛蒡といった
京料理に欠かせない根菜と生麩が入っていて、そこに東京江戸野菜の一つである芽蕪が
彩りを加えており、混ぜ合わされた落とし辛子が全体の味を引き締めてくれています。
お造りは明石鯛に本鮪のトロと赤身で、とりわけ厚めに切られて鯛の身ならではの
ねっとり感と噛むほどに染み出すねっとりとした旨みが最高でした。
そうこうするうちに、メインの焼物である、黒毛和牛みすじステーキの登場です♪
いったん肉の表面に焼き色を付けたらアルミホイルで包み、中までほどよく火を通すという
調理手法をカウンター越しに眺めていたこともあってか、絶妙な焼き加減で提供された途端、
大将から「今がベストなので早めにお召し上がりください!」の声掛けが。
その言葉に急かされるように一箸ずつ運べば、柔らかいながらもサクッとした肉質の中から
肉汁が一気に溢れ出してきて、口いっぱいに脂の甘さが広がります。
酢の物替わりはタイラギのマリネ風で角切りのキウイフルーツや紅芯大根が混然一体となり、
たっぷりのジュレ酢がさっぱりと美味しくまとめあげてくれています。
熱々のべっこう餡が掛けられたぐじのかぶら蒸しには、黄色も鮮やかな銀杏が入っていて、
添えられた緑色の山葵の爽やかな辛さが、濃いめの餡とも心地よくマッチしておりました。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供は牛時雨煮で、〆に至るまでこれでもかと牛肉を満喫です。
豆乳ムースには黒蜜ゼリーときな粉が掛かり、ほど良い甘さとともに本日の宴を終えました。
ちなみに今回もパートナーが白ワインを所望し、日本酒は1銘柄に留めて大切に呑みましたが
最終的な酔い具合はいつも通りということでしょうか。
令和六年も、割烹さいおにはお世話になりそうな、幸せな正月の一日でした。
・佐賀県 富久千代酒造 鍋島純米吟醸 New Moon 生酒

  • 生ビール

  • 階段を上がった2階が客席

  • 前菜

  • 白味噌仕立て

  • 明石鯛と本鮪

  • 黒毛和牛みすじステーキ

  • 絶妙な焼き加減

  • タイラギマリネ風

  • ぐじかぶら蒸し

  • 銀しゃり&牛時雨煮

  • 豆乳ムース&黒蜜ゼリー

  • 鍋島 New Moon

2024/01/13 更新

99回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

令和五年の締めくくり♪

長めのお休みを迎える時期には恒例となっている割烹さいおのスペシャルデー♪
令和五年の最後を締めくくるべく、今回はパートナーにお友だちも加えた四人衆で
割烹さいおの本年最後営業日を、何と貸し切り状態で堪能してまいりました。
みんなが揃うやいなや、私は生ビール、パートナーたちはホットウーロンハイを頼み
この一年への感謝を表しつつ乾杯の発声をして、喉を潤す最中に供された付出しは
大将いわく「練りに練った」という胡麻豆腐で、上には生雲丹と鮮やかなべっこう餡が
たっぷりと掛けられ、添えられた山葵と混ぜながらひと匙ずついただきます。
そこから日本酒にチェンジし、吸物として出てきたのが割烹さいお自慢のすっぽんスープに
フカヒレまで入った何とも豪華な取り合わせのフカヒレすっぽん鍋。
熱々のスープにはすっぽんの黄色い脂が漂い、そのコク深さと露生姜の爽やかさをまとった
フカヒレはもとより、脇役ではない豆腐や葱、焼餅たちがそれそれの旨味と食感を奏でます。
ところが私としたことが、そのあまりの美味しさに写真を撮り忘れるという失態をおかし、
この画像のみ、ご一緒したお友だちがスマホで撮ったいた動画から切り出した借り物です。
お造りは、脂のりが抜群の本鮪トロに、ねっとり感も最高な天然の平目で、
旨味はもちろんのこと、紅白の色味もおめでたい気分にさせてくれます。
身の厚さも皮目の焼き加減も見事なのどぐろの塩焼きは、スペシャルデーを迎えるために
大将ご贔屓の仕入れ先へ早々に発注しておいたからこそ手に入れられた逸品だそうで、
ふわふわな白身からあふれ出す濃密な脂の甘さをレモンがさっぱりと締めてくれます。
大ぶりな河豚白子にはポン酢のジュレが掛かり、まっ白な土台の上には緑鮮やかな芽葱、
そのまわりには華やかな花穂紫蘇が散らされ、様々な色で器の中を彩っています。
帆立の茶碗蒸しは黄金色に輝く香箱蟹あんで覆い尽くされていて、
プリプリの帆立と風味豊かな香箱蟹あんによって、体に温かさが染み込んでいきます。
〆ははらこ飯で、釜炊き御飯に盛られた生のいくらがほのかに熱を帯びていき、
茶碗によそわれたはらこ飯を頬張ると、口の中でいくらが優しく弾けます。
デザートは苺のミルクプリンで、甘いミルクプリンに香り高いイチゴソース、
少し酸味のある苺が素敵にマッチングし、遅ればせながらクリスマスの雰囲気も感じます。
最後は日本酒ラインナップですが、パートナーたちはシャンパンとワインも嗜むという…。
○埼玉県 北西酒造 Bunraku Reborn Snow Pedal 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ
○宮城県 勝山酒造 勝山 縁 -EN- 特別純米 本生酒
○長崎県 森酒造場 飛鸞 Happy New Born 無濾過生原酒
というわけで、今年も飲食店の皆さま、たいへんお世話になりました。

2023/12/29 更新

98回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年、師走の献立♪

先週の記事でお約束していた通り、今週もこちらのお店を書かせていただきます。
師走の声を聞いた途端、東京地方にも朝から一気に真冬の寒さが押し寄せた感じですが、
そんな時期だからこその旬の味を求めて、一週間ぶりにパートナーと割烹さいおへ。
今回は5日前に二十歳を迎えたばかりのパートナーの教え子さんもご一緒ということで、
誕生日祝いも兼ねて、初めて出逢った割烹料理&日本酒の感想が聞けるのも楽しみです。
前菜は、手前に小松菜の胡麻和えとあん肝ポン酢が並び、奥には削りたての鰹節がふられた
白菜と京揚げの炊いたんと、赤色も鮮やかな永源寺蒟蒻の旨煮と生海苔の玉〆が並びます。
個人的にはあん肝に掛かったポン酢のジュレが絶品で、乾杯のビールを飲みほしてから
さっそく日本酒へとチェンジさせていただきました。
清まし仕立てのメインにはふわふわの揚げ海老真蒸が鎮座していて、濃いめに引かれた
大将自慢の熱々の出汁は勿論のこと、噛み締めるほどに旨みがほとばしる冬子(どんこ)椎茸と
確かな歯応えが残されているホウレン草たちが混然一体の美味しさ&温かさを奏でます。
メニュー表に天然平目と書かれていたお造りの白身は今回も仕入れの関係で松川鰈に代わり、
そのねっとり感と旨みは相変わらず格別で、角の立った本鮪の赤身&トロも甘さが抜群です。
殻盛りにされた帆立のチーズ焼きにはブロッコリーと玉葱が入っていて、
大粒の帆立の甘味に濃厚なチーズの塩味と風味、焦げの香ばしさがマッチしています。
酢の物替わりは〆鯖の湯葉巻きで、仲良く寄せられた湯葉巻きの中には厚めの〆鯖に加えて
シャキシャキの胡瓜とガリ生姜、プチプチのとび子と薬味が所狭しと詰められており
それぞれの異なる食感と味わいのハーモニーが何とも楽しい♪
寒鰤大根は見た目の色そのままに、一箸ごと口へと運ぶたび肉厚の寒鰤と大根から
たっぷりと染み込んだ深い味が湧き出してきて、口いっぱいに幸せが広がります。
本日の釜炊き京丹波コシヒカリのお供として添えられたのは烏賊の醤油漬けですが、
御飯のお代わりはパートナーたちにお任せして、私の方はもっぱら日本酒の肴として
末永く大事に重用させていただきましたとさ。
真っ白な豆乳ムースは真っ赤な苺ソースを纏っていて、ミントの葉ともども織りなす
X’masカラーが何ともオシャレで、大将の心憎い演出?が冴えわたっています。
ちなみにパートナーの教え子曰く、初めての出逢いとなった割烹料理も日本酒も
すべて美味しくて感激したとのことで、その言葉が聞けて私たちも喜びに浸りました。
あらためまして○○さん、二十歳の誕生日おめでとうございます!
○兵庫県 山陽盃酒造 播州一献 七宝 純米 生原酒
○福島県 花泉酒造 裏ロ万 純米吟醸 一回火入れ
○群馬県 永井酒造 水芭蕉 新酒直汲み 純米吟醸生原酒

  • 前菜

  • 清まし仕立て

  • お造り

  • 帆立チーズ焼き

  • 湯葉巻き〆鯖

  • 寒鰤大根

  • 釜炊きコシヒカリ&烏賊醤油漬け

  • 豆乳ムース&苺ソース

  • 生ビール越しに腕を振るう大将

  • 播州一献

  • 裏ロ万

  • 水芭蕉

2023/12/03 更新

97回目

2023/11 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年、霜月のメニュー♪

11月に入ってからパートナーとなかなか時間が合わず、もう来週には師走という
ぎりぎりのタイミングで、ようやく割烹さいおの霜月メニューを味わえました。
前菜は、枯葉の器に手前からヤーコンのきんぴら、蟹の玉〆、生湯葉なまこ餡が盛られ、
右の器に柿の白和え、奥の器に京水菜と京揚げのお浸しという内容です。
名前は聞いたことのあったヤーコンですが、南米アンデス高地が原産のキク科の根菜で、
外見はさつまいもに似ているもののでんぷん質はほぼ無く、生だとシャキシャキの食感と
ほのかな甘みから「畑の梨」とも呼ばれているそうです。
そのシャキシャキ感はきんぴらでも失われず、何とも心地いい歯ざわりが面白かったです。
柿は抜群の甘さで、白和え部分を食べ終えた後もスプーンで皮ギリギリまですくいました。
潮仕立てにはふわふわの明石鯛と焼き豆腐が入り、たっぷりの針葱もいいアクセントに。
大将曰く、仕入れの関係で真子鰈から松川鰈に代えましたという白身はねっとり感があり、
本鮪のトロと赤身は脂が甘く、紅白の色味もお目出度い感じで何とも幸せな気分に。
割烹さいおではあまり見かけない珍しい一品とも言えるお肉の焼物は岩中豚味噌漬けで、
しっかりとした肉質の豚が味噌の深い風味と焦げの香ばしさをまとっていて絶品でした。
サーモンといくらのみぞれ酢和えには角切りの胡瓜と長芋に菊花も合わさって色鮮やか。
子持ち鮎の煮浸しは梅干しのおかげかふっくら仕上がり、丸ごと美味しくいただきました。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供はなめ茸で、独特の粘りと旨味と食感に思わずお代わりを。
豆乳ムースには豊潤な甘みと適度な酸味の林檎コンポートが添えられ見事なマッチング。
ちなみに来週12月1日も割烹さいおを予定しており、師走のメニュー紹介もそのうちに。
それでは最後に恒例の本日の日本酒ラインナップを。
○泡立ちも見事な生ビール
○福島県 花泉酒造 裏ロ万 純米吟醸 一回火入れ
○群馬県 永井酒造 水芭蕉 新酒直汲み 純米吟醸生原酒
○岩手県 赤武酒造 AKABU 純米 NEWBORN 生酒

  • 前菜

  • 潮仕立て

  • お造り

  • 岩中豚味噌漬け

  • サーモンといくらのみぞれ酢和え

  • 子持ち鮎煮浸し

  • 京丹波コシヒカリ&なめ茸

  • 豆乳ムース&林檎コンポート

  • 生ビール

  • 裏ロ万

  • 水芭蕉

  • AKABU

2023/11/25 更新

96回目

2023/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年、神無月の献立…ふたたび♪

何の因果か、今月2度目の割烹さいおにパートナーと言ってきました。
月替わりのメニューなので、当然ながら前回と同じ顔触れではありますが、ご紹介します。
前菜は、いんげんと赤蒟蒻の胡麻和え、車海老の旨煮、京揚げと葱の玉〆、
里芋の赤味噌田楽、そして法蓮草と白舞茸のお浸しです。
もしかすると前回よりも大きめな松茸の土瓶蒸しには、名残り鱧と銀杏も。
お造りは旬の紅葉鯛に、今回は炙りにされていない本鮪のトロと赤身。
からすかれいの味噌幽庵焼きは、濃いめの味わいと香ばしさがいい感じ。
戻り鰹の叩きは、たっぷりの薬味&にんにくチップ&ポン酢ジュレでさっぱり。
ぐじの蒸し椀には栗と紅葉麩が入り、とろとろ濃厚な銀餡に山葵がベストマッチ。
そして、今月2度目ということで割烹さいおの大将が気を利かせてくれたのが〆で、
いつもの銀シャリに代えて、鰯の炊き込み御飯として供されました。
余った分はパック詰めして持ち帰り、翌日昼に美味しくいただきました。
最後はには黒胡麻蜂蜜ソースが掛かった豆乳ムースで、本日もフィニッシュ!
ちなみに日本酒のラインナップは、前回とはガラリと変えさせていただきました。
○岐阜県 中島醸造 小左衛門 純米吟醸 ひやおろし
○北海道 二世古酒造 二世古 特別純米原酒 秋あがり
○長野県 佐久の花酒造 佐久乃花 生酛 純米大吟醸 ひやおろし

  • 前菜

  • 松茸土瓶蒸し

  • お造り

  • からすがれい味噌柚庵焼き

  • 戻り鰹叩き

  • ぐじ蒸し椀

  • 鰯炊き込み御飯

  • 豆乳ムース&黒胡麻蜂蜜ソース

  • 小左衛門

  • 二世古

  • 佐久乃花

2023/10/21 更新

95回目

2023/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年、神無月の献立♪

10月の声を聞いたせいか、東京の朝晩はめっきり寒くなったように感じられて、
まったく進んでいなかった衣替えにようやく着手した方も多いのではないでしょうか。
そんな秋の深まりを旬の食材で味わいに、パートナーと毎月恒例の割烹さいおへ。
5年ぶりに会う友人も一緒だったのですが、顔を見ぬ間にお母さんになっておりました。
前菜は、もみじの器がいんげんと赤蒟蒻の胡麻和え、籠盛りは車海老の旨煮に、
京揚げと葱の玉〆、里芋の赤味噌田楽で、黒い器は法蓮草と白舞茸のお浸しです。
友人にとっても久々の割烹さいおで、心なしかはしゃいでいる様子がうかがえます。
熱々で出された松茸土瓶蒸しには、名残り鱧と銀杏も入り、添えられて酢橘が、
芳醇な松茸の香りをまとったスープをいっそう引き立ててくれています。
お造りは、まさしく旬を迎えた紅葉鯛と、軽く炙られた本鮪のトロと赤身で、
産卵期を迎えて食欲旺盛な紅葉鯛の脂のりは、本鮪にも勝るほどでした。
からすかれいの味噌幽庵焼きは見たとおりの香ばしさで、白身魚の甘さが際だちます。
戻り鰹の叩きは、たっぷりの薬味&にんにくチップに、たっぷりのポン酢ジュレが掛かり、
厚めに切られて食べ応えのある鰹がさっぱりと美味しくいただけました。
栗や紅葉麩とともに蒸し物で供されたぐじの身はほくほくで、とろとろで濃厚な銀あんを
山葵の辛味が引き締めてくれます。
釜炊きコシヒカリのお供には秋刀魚の焼き煮が添えられ、いわゆる佃煮とは明確に異なる
焼き煮の美味しさで、御飯と日本酒のお代わりが順調に進んでしまいました。
豆乳ムースには黒胡麻蜂蜜ソースが掛かり、その甘さが酔った自分を落ち着かせてくれます。
こうして今宵も割烹さいおで、とっておきの旬を味わうことができたのでした。
○神奈川県 泉橋酒造 秋とんぼ 雄町 生酛 純米酒
○福井県 黒龍酒造 黒龍 秋あがり
○石川県 車多酒造 天狗舞 超辛 純米酒
○秋田県 山本酒造店 山本 フォレストグリーン

  • 前菜

  • 松茸土瓶蒸し

  • 紅葉鯛と本鮪

  • からすがれい味噌幽庵焼き

  • 戻り鰹叩き

  • ぐじ栗蒸し

  • コシヒカリ&秋刀魚焼き煮

  • 豆乳ムース&黒胡麻蜂蜜ソース

  • 秋とんぼ

  • 黒龍 秋あがり

  • 天狗舞 超辛

  • 山本 フォレストグリーン

2023/10/08 更新

94回目

2023/09 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年、長月の献立♪

この日は台風13号が関東地方に上陸…とも言われておりましたが、
上陸することなく熱帯低気圧に姿を変えて、夜の新宿は小雨模様。
びしょ濡れにもなることなく割烹さいおを訪れ、パートナー&友人と長月の献立を御相伴に。
少しずつ秋の装いを纏いはじめた食器に盛られた前菜は、
手前の紅葉皿に青梗菜と椎茸の白和え、青唐辛子の出し巻き玉子、かぼちゃサラダが乗り、
白い器には鯛の塩辛、奥の器には菊菜&菊花&しめじお浸しが。
その中でも初めて出会った鯛の塩辛は、ひと箸つまんだ瞬間に「これは日本酒だな」と直感し、
しばらく手元に残しておいて、酒のアテとして楽しみ続けました。
翌9月9日は日本の五節句の1つ「重陽の節句」で、別名「菊の節句」とも呼ばれることから、
菊菜と菊花を使ったお浸しには、割烹さいお大将の季節感を捉えた心遣いも感じます。
土瓶蒸しには、いよいよ夏も終わりの名残り鱧とまさしく秋の訪れ松茸&銀杏が入り、
添えられた三つ葉もいいアクセントになり、酢橘を絞りつつ熱々のスープを味わいます。
モチモチ食感が心地いい白身のあこうと脂がのった本鮪のトロと赤身が盛られたお造りは、
紅白の色合いもめでたく、その甘みと旨みの相乗効果で日本酒のピッチも上がります。
魳塩焼きは絶妙な焼き加減で、ふっくらの身と焦げも香ばしい皮目がマッチしていて、
レモンをたっぷりとかけてさっぱりと頂戴しました。
鰯に胡瓜と梨を添えた甘酢和えは、ふんだんに盛られたすり胡麻もイイ仕事をしています。
炊合せにはあくまでも柔らかな穴子をメインに小蕪と里芋と湯葉がその脇を固め、
鮮やかな紅葉麩ともども、それぞれに異なる食感から旨味が一気に口の中に広がります。
今月の釜炊き京丹波コシヒカリのお供は浅蜊のしぐれ煮添えで、
しっかりと炊きあげられた濃いめの味付けに、銀シャリはもちろん日本酒も進んじゃいます。
定番の豆乳ムースには無花果のコンポートが合わされ、混然一体の美味しさは格別でした。
さて、友人も日本酒が行ける口だったので、いつも以上にラインアップが豊富なのはご愛嬌。
・福島県 大木代吉本店 楽器正宗 純米吟醸 愛山
・福井県 みいの寿 三井の寿 純米 Coccinella(コチネレ)
・福島県 宮泉銘醸 冩楽 純米吟醸 酒未来
・福島県 宮泉銘醸 冩楽 純米吟醸 播州山田錦
・新潟県 青木酒造 鶴齢 純米吟醸 愛山
・青森県 八戸酒造 陸奥八仙 V1116

  • 前菜

  • 土瓶蒸し

  • お造り

  • 魳塩焼き

  • 鰯甘酢和え

  • 炊合せ

  • 釜炊きコシヒカリ&浅蜊しぐれ煮

  • 豆乳ムース&無花果コンポート

  • 楽器正宗 純米吟醸 愛山

  • 三井の寿 純米 Coccinella

  • 冩楽 純米吟醸 酒未来

  • 冩楽 純米吟醸 播州山田錦

  • 鶴齢 純米吟醸 愛山

  • 陸奥八仙 V1116

2023/09/10 更新

93回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

葉月スペシャルメニュー♪

私の誕生日を挟む形でパートナーと迎えたディナー三部作、その最後は割烹さいおで恒例の
お盆休みに入る前の3日間で開催されたスペシャルメニューの宴で飾らさせていただきました。
蓮の葉に盛られた付出しは玉蜀黍豆腐で、上にもトウモロコシと生雲丹に生姜べっこう餡が。
大将が自慢するだけあって葛粉でまとめた玉蜀黍豆腐はモチモチで蓮の葉から離れないほどで、
初日のお客さまの指摘からか、2日目のこの日は豆腐にしっかりと切れ目が入っておりました。
旬のトウモロコシと生雲丹の強い甘味に、たっぷり掛かった生姜べっこう餡の塩味がよく合い、
玉蜀黍豆腐のモチモチ食感とも混然一体となって美味しさを際立たせておりました。
吸物替りの土鍋仕立てでは、ウロコの香ばしさもイイ感じのぐじ唐揚げが主役を張っていて、
その脇には里芋と巻湯葉と京水菜、そして秋だと勘違いして顔を出してしまった早松茸も。
それぞれの具材たちがコクのある出汁を含みつつ、異なる歯ざわり&食感が楽しくて、
土鍋で熱々のスープとも相まって、ほどよい感じに心も体もほっこりしていきます。
お造りは真子鰈と本鮪中トロで、新鮮さ&美味しさはもちろん紅白の色合いが何ともめでたい。
鮑バター焼きはアスパラ&エリンギとともに殻盛りされ、芳醇な風味が口の中で広がります。
煌びやかな酢の物は車海老の土佐酢ジュレがけで、サイコロ状に切られたオクラと長芋も入り、
刺身のあしらいや薬味としてもお馴染みの花穂紫蘇が、文字どおり華を添えておりました。
加茂茄子と和牛冷しゃぶの冷やし炊合せでは、卸しと刻んだ葱がいっそうの爽やかさを演出。
さて、ここまでは酔いつつもしっかりとカメラのシャッターを切り続けていた私でしたが、
〆の食事である釜炊きの新生姜&じゃこ御飯では、危うく食べ終わりそうなところに来て、
ようやく写真に収めていないことに気づき、あわてて撮ったのがこの中途半端な風景です。
見るからに豪華なシャインマスカット&レアチーズケーキをもって、Finishとなりました。
最後は恒例の日本酒ラインナップとなります。
・福井県 黒龍酒造 九頭龍 氷やし酒
・新潟県 村祐酒造 村祐 夏の生酒
・滋賀県 喜多酒造 喜楽長 純米酒 second
・栃木県 若駒酒造 若駒 馬夏ンス(バカンス) 無濾過生酒
・新潟県 今代司酒造 小仕込み2号 今代司 4BY
割烹さいおに行かれたことがある方は、ぜひともスペシャルメニューを味わってみてください。

  • 玉蜀黍豆腐

  • 土鍋仕立て

  • 真子鰈&本鮪中トロ

  • 鮑バター焼き

  • 車海老の土佐酢ジュレ掛け

  • 冷やし炊合せ

  • 釜炊き新生姜じゃこ御飯

  • シャインマスカット&レアチーズケーキ

  • 九頭龍 氷やし酒

  • 村祐 夏の生酒

  • 喜楽長 second

  • 若駒 馬夏ンス

  • 今代司 小仕込み2号

2023/08/12 更新

92回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

割烹さいお、令和五年葉月のメニュー♪

台風6号の被害に遭われている方々、お見舞い申し上げます。
私が住む東京地方ではゲリラ雷雨で暑さが和らいだ日もありましたが
相変わらずの猛暑日続きで、さすがに体も弱り気味といった感じです。
そこで美味いモノ食って元気を取り戻そうとパートナー&友人と割烹さいおへ。
真っ先に喉を潤したくて、珍しく乾杯の生ビールを立て続けに2杯飲んだ後、
何とも涼し気なガラスの器で供された付出しは、子持ち昆布と蛸の柔らか煮、
奥は胡瓜と椎茸と生麩の胡麻和え、信号のような色も鮮やかなズッキーニ&
ヤングコーン&パプリカの揚げ浸し、そして青海苔の掛かった冷やしとろろです。
清まし仕立ての真ん中には焼鱧と玉葱の真蒸が座り、二色の甘長唐辛子と
椀の底で密かに佇んでいる黒タピオカが、食感と彩りを添えています。
お造りは白身の高級魚として古くから知られている鯒(コチ)と、
見るからに脂の乗っているのが分かる本鮪のトロ&赤身です。
「冬のフグに対して夏のコチ」と言われるほど繊細かつ上品な味わいの鯒は、
噛むほどに旨みが口に中に広がってまさに絶品です。
鱸(スズキ)の塩麹焼きは風味がとても豊かで、
傍らのレモンをたっぷり絞ってサッパリといただきました。
旬魚の南蛮漬けには、正式名をラディッシュ、日本では二十日大根とも
呼ばれているラレシの甘酢漬けとブロッコリースプラウトが乗っていて、
何ともオシャレに味とシャキシャキ感を演出してくれています。
鰻の柳川鍋風には鰻とともに笹がき牛蒡と葱、三つ葉が入っており、
多めに振られた粉山椒が放つ爽やかな香りと味がとても刺激的で、
口へ運ぶたび、鰻と玉子の甘さ、旨さ、熱さが体の中を駆け巡りました。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供は水茄子、豆乳ムースにはパインのコンポートと、
割烹さいお定番の〆とデザートにも大将のひと工夫が施され、
葉月のメニューも最後まで飽きさせず、たいへん美味しくいただきました。
(お代わりを待つ大将の右手も載せてみました。)
本日の日本酒ラインナップは下記の通り。
・新潟県 加茂錦酒造 加茂錦 荷札酒 播州山田錦 純米大吟醸
・秋田県 山本酒造 山本 ドキドキ 純米吟醸
・静岡県 神沢川酒造場 正雪 純米吟醸 五百万石 嗜
・兵庫県 山陽盃酒造 播州一献 純米吟醸 ののさん
じつは直近に私の誕生日があり、今宵は早めの前夜祭となりました。
当日はパートナーと水入らずであるお店へ、来週は再び割烹さいおで
お盆前恒例のスペシャルメニューを味わう予定になっておりますので、
それぞれの宴の後日談は、こちらでまたご紹介させていただこうかと。

  • 乾杯の生ビール

  • 付出し

  • 清まし仕立て

  • お造り~鯒&本鮪

  • 鱸の塩麹焼き

  • 旬魚の南蛮漬け

  • 鰻の柳川鍋風

  • 釜炊き京丹波コシヒカリ&水茄子

  • お代わりを待つ大将

  • 豆乳ムース&パインコンポート

  • 加茂錦 荷札酒 播州山田錦 純米大吟醸

  • 山本 ドキドキ 純米吟醸

  • 正雪 純米吟醸 五百万石 嗜

  • 播州一献 純米吟醸 ののさん

2023/08/05 更新

91回目

2023/07 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年文月の月替りおすすめ会席♪

7月7日、二十四節気の小暑そのままに本格的な暑さを迎えた東京の夜、
七夕だからというわけでもありませんが、パートナーと割烹さいおへ。
4年ぶりの開催となった入谷鬼子母神の朝顔まつりに合わせたかのように、
色とりどりの器に盛られた付出は、手前左から見た目も涼やかなじゅん菜のお浸し、
濃いめのべっこう餡が掛かった生湯葉の生雲丹のせ、中は糸瓜と利休麩の白和え、
奥もはガリ生姜の玉〆と白瓜のうるか和えが整然と並んでおりました。
味はもちろん食感や風味も異なる逸品たちで頭の中は一気に夏模様。
そんな中、せっかくの七夕だからと、乾杯はオシャレに白ワインなんぞを。
清ましには玉蜀黍(トウモロコシ)と枝豆の揚げ真蒸と白木耳にアスパラが入り、
それぞれの味わいだけでなくフワフワとコリコリという食感の違いも楽しめました。
お造りは夏が旬の真子鰈と見るからに脂の乗りが分かる本鮪のトロ&赤身で、
ホクホクの太刀魚塩焼きはたっぷりとレモンを絞ってさっぱり爽やかに。
鱧の落としと焼霜は、蛇腹胡瓜に梅肉ソースもあいまって風味が広がります。
暑い時期にピッタリの冷やし炊き合わせは冬瓜、見た目も美しい六方小芋、
加茂茄子、プチトマトで、上に振られた柚子もいいアクセントになっています。
ちなみに「プチトマト」はもう死語だそうで、「ミニトマト」と呼ばないと歳がバレます。
〆の御飯となる釜炊き京丹波コシヒカリにはじゃこの万願寺添えが供され、
豆乳ムースには甘みの強いメロンコンポートが掛かり、こうして七夕の宴も閉幕に。
・フランス La Chablisienne CHABLIS LA PIERRELEE
・秋田県 飛良泉本舗 飛囀 鵠(はくちょう) BLACK LABEL
・新潟県 頚城酒造 越路乃紅梅 かすみ酒 純米吟醸生原酒
・千葉県 飯沼本家 甲子 純米吟醸中原酒 直汲み2023

  • 付出

  • 乾杯の白ワイン

  • 清まし仕立て

  • 真子鰈と本鮪

  • 太刀魚塩焼き

  • 鱧の落としと焼霜

  • 冷やし炊き合わせ

  • 豆乳ムース&メロンコンポート

  • シャブリ ラ・ピエレレ

  • 飛囀(ひてん) 鵠(はくちょう)

  • 越路乃紅梅 かすみ酒

  • 甲子 純米吟醸生原酒

2023/07/09 更新

90回目

2023/06 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

割烹さいお、令和五年水無月の献立

気象庁が関東地方の梅雨入りを宣言した6月8日の次の日、
朝からけっこうジメジメでしたが、今宵も割烹さいおで気分は晴れやかに。
季節の移り変わりが感じられる日本だからこそ、旬の和食を楽しみましょう。
付出しの手前は、薩摩藩・島津氏の家紋「丸に十字」が由来となり、
「丸十」とも呼ばれるさつまいものオレンジ煮と焼穴子&奈良漬の玉〆、
2列目は左からもろみ豆腐、削り節も香しい万願寺とうがらしの焼き浸し、
そしていんげんと利休麩の胡麻和えです。
もろみ豆腐は大将の自信作だそうで、ほど良く水抜きされた豆腐に、
最高の時間配分で漬け込まれたもろみの風味が豊かに乗っていて、
コースの序盤から日本酒のピッチが上がってしまいました。
薄葛仕立てには大原木(おはらぎ)ずいきと巻海老、小メロンが。
この大原木(おはらぎ)は細長く切った材料を束ねて結んだ技法らしく、
束ねた薪を頭に乗せて売り歩いた京都の大原女(おはらめ)になぞらえたそう。
お造りは、ねっとり感に旨味が湧きたつ鯒(コチ)と脂の乗った本鮪トロ&赤身。
伊佐木塩焼きには関西で言うところのちり酢(ポン酢醤油)が掛かっていて、
皮目を香ばしくふっくら焼き上げた白身に爽やかな柑橘系の風味が絶品。
京料理の夏の定番、鱧は落とし(湯引き)と焼霜の2種類を味わえて、
蛇腹胡瓜と梅肉ソースがさっぱり感を高めてくれます。
ただただ柔らかい賀茂茄子には淡いながらも旨味の強い煎り出しが掛かり、
上に乗せられた洗い葱や赤卸し、振り柚子もいい持ち味を発揮しています。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供は鯵そぼろ、豆乳ムースは色鮮やかなブルーベリーソース、
こうして割烹さいお・水無月の美味しい宴はフィニッシュを迎えました。
最後は恒例の日本酒ラインナップを。
・福島県 榮川酒造 會津龍が沢 純米大吟醸 夏ノ生酒
・山形県 米鶴酒造 米鶴 Cheerful かすみ純米生 R4BY
・長野県 豊島屋 豊香 純米大吟醸 たかね錦 無濾過生原酒
・高知県 亀泉酒造 亀泉 純米吟醸原酒 高育63号

  • 付出し

  • 薄葛仕立て

  • 鯒の本鮪

  • 伊佐木塩焼き

  • 鱧の落とし&焼霜

  • 加茂茄子煎り出し

  • 釜炊きコシヒカリ&鯵そぼろ

  • 豆乳ムース&ブルーベリーソース

  • 會津龍が沢

  • 米鶴 Cheerful

  • 豊香

  • 亀泉

2023/06/11 更新

89回目

2023/05 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

令和五年皐月のメニュー♪

各地で地震が頻発し、パートナーともども言いようのない不安に駆られておりますが、
そんな雰囲気を払拭しよう…などと適当な理由を付けて、今月も割烹さいおへ。
付出は、前列に並んでいるのが赤蒟蒻の油煮(あぶらだき)にひじきとチーズの玉〆、
左右に烏賊の酒盗和えとクレソンの白和え、奥にはかつお節の掛かったしろ菜と京揚げお浸し。
赤蒟蒻は含め煮された出汁がじゅわっと染み出し、玉〆はクリームチーズ多めでひたすら芳醇、
酒盗を和えた烏賊は日本酒のピッチを速め、クレソンは優しく、しろ菜はシャキシャキ!
潮仕立てにはホクホクの明石鯛に、冬を耐えて春に生える肉厚の春子椎茸が入っていて、
ここぞとばかりに主張する出汁と香りに椎茸汁かと思うほどの旨味抜群の美味しさ。
ちなみに傍らに浮かんでいる白い奴は柚子の花です。
お造りはアコウ(アズキハタ)に本マグロのトロと赤身で、旬を迎えるアコウがとにかく絶品。
(スミマセン。写真を撮る前にトロを一切れ食べてしまいました。)
阿波尾鶏はしっかりとした肉質で、噛み締めると味噌漬けの深い風味が口いっぱいに。
蓋に唐子が乗る器はもずく酢で、炙った帆立に胡瓜にマイクロトマトと、色あいも味もGood!
旬魚唐揚げは独活と木耳、スナップエンドウの野菜あんが掛かり、異なる色味と歯応えが楽しい。
京丹波コシヒカリのお供はキャラ蕗で、伽羅色に煮しめられた味が容赦なく銀シャリを口へ。
豆乳ムースにはほうじ茶ゼリー&きな粉で、豊かな香りがムースの甘さを引き立てます。
大将へのお土産として、またまた山梨県にある和スイーツ店「和乃果」のロールケーキを。
こちらは東京駅八重洲口側の東京ギフトパレットで買えますので、興味のある方はぜひ。
恒例の日本酒ラインナップはこちらです♪
・新潟県 松乃井酒造場 凌駕 辛口純米 10辛 生
・秋田県 秋田醸造 ゆきの美人 純米吟醸 愛山麹 生
・岡山県 嘉美心酒造 神心 令和五年 豊醸祈願祭 純米吟醸 無濾過生原酒 にごり酒 中取り
・青森県 八戸酒造 陸奥八仙 赤ラベル 特別純米(火入)

  • 付出

  • 潮仕立て

  • お造り

  • 阿波尾鶏の味噌漬け

  • 蓋に唐子

  • もずく酢

  • 旬魚唐揚げの野菜あんかけ

  • 釜炊き京丹波コシヒカリ

  • キャラ蕗

  • 豆乳ムース&ほうじ茶ゼリー

  • 和乃果ロールケーキ「茉莉果」

2023/05/14 更新

88回目

2023/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

卯月のスペシャルディナー

割烹さいおでは毎年恒例となっている、G.W.にお盆、年末年始といった大型連休の突入前に
3日間ずつ開催されるスペシャルディナーを、パートナー&友人ともども堪能してきました。
当日のメニューは割烹さいおのHPにも載っていないので、自作したものを載せております。
付出しは、貝殻の上に肉厚でジューシーな北寄貝と太くて甘み豊かなホワイトアスパラ、
キウイフルーツが色鮮やかに盛られた、マリネ風です。
清ましには揚げた伊勢海老の真蒸と蓬麩が入り、ひと箸すれば海老の旨味が一気に広がり、
濃いめの出汁がいっそう深みを増し、針葱と木の芽も良いアクセントになっています。
お造りは炙りのどぐろと本鮪で、のどぐろ特有のもちもち感と皮の香ばしさがマッチ。
油目(アブラメ)は木の芽焼きで、ほどよく脂が落ちたほくほくの身は照りそのままの旨さ。
きゅうりもみにしっかり火を入れた穴子を乗せた穴子柵にはたっぷりの山わさび酢が掛かり、
かなり強烈な山わさびの辛味と穴子の焦げた部分の苦味がよく合います。
小鍋仕立てには、京筍に上(うわ)みすじ、別名「赤こんにゃく」の永源寺蒟蒻に京菜の花。
それぞれの素材の旨味が混然一体で、京筍の香りや甘みはもちろん、ふわふわの上みすじを
ひと口噛めばスープとともに肉の旨味が口中に溢れ出してきます。
〆はうすい豆とおじゃこ飯、そして大将が手にマメが出来るほど丹精込めて練り上げた
とろとろの蕨餅にはきなこと黒蜜、豆乳ムースにはマンゴーゼリーが掛かっておりました。
日本酒のラインアップは次の通りで、まさに料理と合う、大将選りすぐりの逸品たちです。
・栃木県 せんきん 仙禽 さくら OHANAMI
・青森県 八戸酒造 陸奥八仙 赤ラベル 特別純米(火入)
・山形県 富士酒造 栄光富士 森のくまさん 純米大吟醸 無濾過生原酒
・福岡県 みいの寿 美田 純米吟醸 無濾過生
・秋田県 福禄寿酒造 一白水成 純米吟醸 美郷錦

  • メニュー

  • 付出し 北寄貝マリネ風

  • 清まし 伊勢海老揚真蒸

  • 炙りのどぐろと本鮪

  • 油目 木の芽焼き

  • 穴子柵

  • 小鍋 京筍と上みすじ

  • うすい豆とおじゃこ飯

  • 蕨餅 豆乳ムース&マンゴーゼリー

  • 仙禽 さくら

  • 陸奥八仙 赤ラベル

  • 栄光富士 森のくまさん

  • 美田

  • 一白水成

2023/04/30 更新

87回目

2023/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

卯月・四月の月替りおすすめ会席メニュー♪

いつものパートナーに友人も従えて、早春を味わいに割烹さいおへ。
付出は左から新玉葱の玉〆、鯛白子のポン酢ジュレ掛け、春キャベツの胡麻和え、
奥は根三つ葉と京揚げのお浸しで、手前は桜リキュールを混ぜたという桜チーズ。
プルプル鯛白子の豊潤な味にポン酢がよく合い、根三つ葉のシャキシャキ食感や
春キャベツの甘さから、春の到来をいやが上にも気づかせてくれる感じです。
そして桜チーズを一箸運べば、桜餅を食べた時のような香りが口いっぱいに広がり、
乾杯のビールもそこそこに、迷うことなく日本酒へと舵を切りました。
清ましは桜海老の真蒸に焼椎茸で、濃厚な出汁に負けない桜海老の風味が絶品です。
お造りは旬の桜鯛に脂の乗った本鮪トロと赤身、焼物も春を告げる鰆の幽庵焼で、
艶やかでフワフワな身に酢バスの爽やかさがベストマッチ!
ホタル烏賊と旬の山菜うるいの辛子酢味噌掛けは土佐酢ジュレを纏っていて、
それぞれに異なる歯ざわりとうるい特有のぬめりも楽しい逸品。
若筍煮には蕗とたっぷりのワカメに削り節と木の芽が躍り、美味しい春の盛り合わせ。
釜炊き京丹波コシヒカリのお供はちりめん山椒、豆乳ムースを彩るのはマンゴーゼリー。
今宵も京料理の神髄に、ココロもオナカも満たされました。
そして春の陽気に誘われてか日本酒のピッチも上がり、気づけば5つの銘柄が。
・岐阜県 中島醸造 小左衛門 純米吟醸 桜ラベル おりがらみ
・静岡県 神沢川酒造場 正雪 純米吟醸 愛山
・福井県 黒龍酒造 春しぼり
・佐賀県 富久千代酒造 鍋島 純米吟醸 Blossoms Moon
・福島県 宮泉銘醸 寫樂 純米吟醸 播州山田錦 生酒
あらためて大将、ごちそうさまでした。

  • 付出

  • 清まし(桜海老真蒸)

  • お造り(桜鯛&本鮪)

  • 鰆幽庵焼

  • ホタル烏賊&うるい辛子酢味噌

  • 若筍煮

  • 京丹波コシヒカリ&ちりめん山椒

  • 豆乳ムース&マンゴーゼリー

  • 小左衛門

  • 正雪

  • 春しぼり

  • 鍋島

  • 寫樂

2023/04/09 更新

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