88回
2025/12 訪問
マッサマンが尖っていて嬉しい
寒くなってからCOTE CAFE でドリンクを頼まなくなったのは訳がある。Tommy Hilfigerでアウターを買ったらオリジナルタンブラーをくれた。だからルピシアの紅茶を淹れてタンブラーで持ってくるようになった。ただそれだけの事なんだが、注文の際お飲み物はどうしますか?と聞かれてなんとなく後ろめたい気持ちになる。かと言ってタンブラーの事を話すのもお互い面倒だし、結局いいえ、結構です、で済ましている。そんな会話の中で今日注文したのは日替りの「マッサマンカレー定食990円」。ドリンクのセットは付けていない、残念ながら…さて、喫茶店でマッサマンはなかなかないよな、と期待して待つ。10分程度で日替りが運ばれて来た。昨日絶賛したスープをひとくち。やはり美味しい。癖になりそうだ。今日はベーコンくん沈殿している。サラダもシャキシャキでフレッシュ。そしてマッサマンだが正直さほど期待していなかったんだが、これが何、確り尖った味付け。表立って尖っているんじゃなく、最初は教科書通りのココナッツミルクの柔らかい甘みが広がる味なんだけど、後から口の中に辛味がじわって広がる。喫茶店にしては勝負した味付け。辛いのが苦手な人だと苦労するかなって感じ。昨日のバターチキンカレーが万人受けなら、今日のマッサマンは確りとタイ風エスニック寄り。本格的なマッサマンをカフェで味わえるなんて最高でした。それとさりげなく添えられているポテトサラダがスプーン休めに美味しい。また日替りで出たら食べたいお味、ご馳走さまです♪♯
2025/12/13 更新
2025/12 訪問
スープが午後の活力を与えてくれる
カフェの定番メニューって言われて何が最初に思い浮かぶ?先週も書いたけど俺としてはナポリタンが一等先にくる。それに続いてって考えるとピザトースト等のトースト系、シンプルにトーストから始まってチーズトーストやちょっと凝ったヤツだとクロックムッシュとかフレンチトースト。パンケーキは昨今の流行りだが、昔ながらのシンプルなバターとハチミツだけのが喫茶店ぽい。ご飯ものだとチキンライスやオムライス、そしてカレーライスもありかな。って事で今日のCOTE CAFEでは「バターチキンカレー890円」に「サラダとスープ200円」をセットにして注文。ご飯は少なめにした。引き続き「転スラ」を読みながら待っていると5分ちょっとで運ばれて来た。バターチキンカレーは久しぶりだな、って思いながら先ずはスープをひとくち。うっ、美味しい。シンプルな味付けなんだが奥行きと旨みがある。コンソメと言うよりはブイヨンに近い感じで動物系の出汁の旨みが勝っている。ほのかな甘みも好み。このスープとサラダで200円のセットはかなりお得感がある。一方のバターチキンカレーは以前と評価は変わらず万人が受け入れる味。美味しいが記憶には残らず流れていく日々の大半の食事の一つ。でもこれが大事だと思う。午前が終わって午後に向けて、食べる事で何かを切り替えて補給する。その日々のルーティン的儀式にも似た行為に毎回大逸れたものが必要なわけじゃない。そう言う観点から今回のスープはとても愛おしい味だった。ご馳走さまです♪
2025/12/13 更新
2025/12 訪問
昭和の残滓に平成や令和の趣きが加わったザ・喫茶店的ナポリタン
やはりカフェ飯の定番はナポリタンに尽きると思う。ナポリタンさえ美味しければ俺にとっては安心して通える喫茶店なのだ。喫茶店の良し悪しはナポリタンにあると言っても過言じゃないと思う。そこに求めているのはアルデンテに茹で上げられたイタリアンなパスタでなく、芯のないふやけたスパゲッティがケチャップの焦げた香りと共に炒められたものだ。そんなナポリタンが食べたかったから今日のCOTE CAFEは「ほんのりバジルナポリタン990円」をいただく事にした。待つ事5〜6分、トイレをお借りしたから体感的にはかなり短く感じたがほんのりバジルナポリタンがテーブルに届く。ケチャップの焦げた香りに混じり仄かにバジルの香りが混ざり合い食欲を唆る。そして具材はというといい感じに草臥れるまで炒められた玉ねぎとピーマン、そしてこれが大事なんだがソーセージを斜めに薄切りしたやつ。本当にこのビジュアルは舌に残る記憶に火をつけてくれる。フォークにクルクルと麺を巻きつけソーセージをグサリと刺して口に運ぶ。うん、美味しい。ケチャップの風味の奥から漂うのはバターマーガリンの味。このチープな味も重要な要素。そこにバジルの華やかな香りが加わり一流のB級という微妙な美味しさの世界が構築される。これぞまさにザ・喫茶店的ナポリタン。昭和の残滓に平成や令和の趣きも加わり、カフェ文化は継承されていくのだろう、と感慨深く頂きました。あぁ、美味しかった、ご馳走さまです♪♯
2025/12/06 更新
2025/11 訪問
とろろ蕎麦は冷やしに限ると思うのだが…
COTE CAFÉ今日の日替りは「山菜とろろ蕎麦990円」。今日はやけに日替りメニューが少ない。2種類だけかと思いつつもう一つは昨日食べたから山菜とろろ蕎麦にする。勝手に冷だと思って待っていたら丼に入って運ばれて来た。えっ、もしかして温なの?温かい汁ととろろってどうなのかな?って思いながらお汁を飲んでみるとやはりとろろに熱量奪われて緩い。頼む前に聞けばよかったなあと反省しながらとろろを混ぜてより緩くなった蕎麦を啜りました。絶対にとろろ蕎麦って冷だと思うんだけどなあ、とろろも粘り気を維持出来ないし…まあ、そんな日もあるのです、ご馳走さまです♪♭
2025/11/29 更新
2025/11 訪問
ヘルシーな彩りは印象派を思わせるがダークサイドに堕ちた俺は茶色がお好き
実は家ではあまり生野菜を食べない。朝イチでビタミンの錠剤を飲んでそれで良しとしている。成分的には1日に必要な量の各種ビタミンが摂取出来ているのだから問題はない。生野菜っていざ食べようとするとレタスとかキャベツだけと言う訳にはいかない。いかないからレタスやらキャベツやらベビーリーフやらルッコラ、アルファルファ等等際限なく買ってしまい、更にそれらを一口大に千切り、ひとつずつ丁寧に水洗いし、水切りし、混ぜ合わせドレッシングに絡めるという途轍もなく面倒くさい作業を経てやっと口に出来るのだが、結局は葉物の味しかしない。不味いと言っているのではなく、努力の割にリターンとして返ってくる味わいが、茶系の好きな漢には物足りないのだ。だから今、目の前にある日替り定食「鶏肉キャベツピーマンの棒棒鶏炒め990円」も健康志向で低カロリーに飛びつくタイプにはきっとウケが良い一品だと思う。棒棒鶏とは高タンパク低カロリーな鶏むね肉を用いる。その上キャベツやピーマンと炒めるという事は健康界隈、ダイエット界隈、筋トレ界隈絶賛間違いなしなのだ。そして彩りも素晴らしい。ヘルシーは見た目が大事なのだ。これは茶色の世界観とは真逆なもの。そんな事を書きながらご飯を少なめに頼んで食べる己のなんと矮小な事か!茶色でないものが食卓のイニシアティブを奪って印象派の絵のように目に飛び込んでくる。さて、お味の方はやはり棒棒鶏は胡瓜を相棒に冷たい状態でいただいた方が数段美味しいと思う。これはこれで先程挙げた界隈の方には評判を得るのではないだろうか。とあれ完食、ご馳走さまです♪
2025/11/28 更新
2025/11 訪問
大葉が香る大人なラーメン
ラーメンカフェ週替りは「鶏と大葉の塩ラーメン990円」。先週のTKMは美味しかったよ、などと話した後暫し待つ。他にお客さんいなかったから5〜6分で着丼。シンプルで済んだビジュアル。香りを嗅ぐと鶏の出汁が香る。一口頂く。うん、円やかな塩味に鶏の風味が優しく広がる。誰が飲んでも美味しいスープ。仄かに大葉も香る。深い。麺は細麺か中平打ちいずれかを選べる。今回は細麺で頂いたがストレートの細麺に繊細なスープは最高の組み合わせ。麦とスープがシンプルに絡み大葉を一緒に啜ると大人な感じの奥行きのある風味が広がる。これらを受け止めるチャーシューはいつもの鶏むね肉チャーシューとローストポーク風チャーシューなんだがこのシンプル奥行きラーメンにはうってつけのバイプレーヤーぶりを発揮する。一つ欲張りな事を言えば半熟卵が欲しかったかな。とは言え、みつばも小松菜、ナルトも良い配置。今日もとても満足しました、大将、ご馳走さまです♪♯
2025/11/20 更新
2025/11 訪問
11月14日は何の日?
COTE CAFE日替り定食は「鮭とほうれん草のクリームパスタ990円」にアールグレイホットSサイズをセットにして計1,230円。鮭もほうれん草もベシャメルソースによく合う。陽射しはあるけど寒い季節には熱々のホワイトソースを食べるとほっとするし身体も温まる。鮭は多分切り身を炊いてほぐしたもの。しっかりと味がするからベシャメルソースにも負けない。ほうれん草も軽く湯掻いたものを鮭と一緒にベシャメルソースに絡めた感じ。そう言えば11月14日は埼玉県民の日。朝登校する小中学生や自転車の高校生が見当たらなかった。所沢近郊だと西武園ゆうえんちが割引になったり、飯能市のムーミンバレーパークが入場無料らしい。これ千葉県だとTDLが解放されたりするのかな?だとしたらやはり千葉には負けてる…いつも昼時はカフェと同じビルの会社員で賑わうのだが今日は結局俺1人だった。まさか県民の日で休みじゃないよな?そんな事を考えながら最後の一口を食べスープを飲み干す。普通に美味しかった。この普通に美味しいっていうのが大事。カフェ飯の基本だと思う。とんがらなくても良い、いつ行っても安定して美味しいものを食わせてくれるってのが重宝するんだ。だから今日もご馳走さまです♪♯
2025/11/15 更新
2025/11 訪問
こりゃ…
長男が唐突に会社を辞めて1年間留学というか遊学に赴いたのはマルタ共和国だった。そこを拠点にバルセロナやらパリやらミラノやら色々と出向いた様だが、マルタでは共同生活でイタリア人やらトルコ人やら関西人やらが一緒で、それぞれがお国自慢がてら自国の料理を作って振る舞ったり、教え合ったりしていたらしい。そして帰国した長男が腕を上げたのは語学力だけじゃなくイタリア人の同居人から教えられたリゾットだった。作るのを眺めているとモコミチか!って位ピュアヴァージンオリーブオイルをドボドボ加え、パルメザンチーズも一本丸ごと加え、白ワインも入れる。加減はしない方が良いらしい。そして炊き上がったリゾットなのだがこれが美味いのだ。へぇー、なかなかやるなと思った。レストランでコースの最後にちょびっと出されるのと違って豪快だが、リゾットも家庭料理なんだろう。そして今日の日替りは「シーフードトマトリゾット990円」にブレンドコーヒーSサイズで計1,230円。思ったより早く配膳された。スプーンで掬うと白米が見える。なるほど、白米にトマトで煮たシーフードをかけた様だ。粉チーズの匂いが鼻につく。手際を考慮するとこういう形なのだろうが、これはリゾットではない。ご馳走さまです♪♭♭♭
2025/11/14 更新
2025/11 訪問
苦手を克服⁉︎の巻
ラーメンカフェ 週替りは「たかはしたまごの温かいTKM〜スープ付990円」にカフェラテを添えて計1,280円。いわゆる卵かけご飯のラーメンバージョンの様だ。TKGと略される卵かけご飯なんだが俺は苦手なんだよな。黄身はいいのだがそれを支えるカラザが苦手なのだ。栄養豊富らしいのだが、あのヌルッとした食感が如何にもこうにも。だから普段TKGは避けて通っているのだが、大将のアドバイスによると全卵でも良いが卵黄だけがお勧めとの事なので超素直に従う。卵白を取り除き殻を使ってカラザを切ったのだが卵黄も傷つけてしまった!なのでビジュ良くないです。気を取り直してグチャグチャに混ぜる。汁なし麺、ですね。リフトして一口。削り節の香りがパァーっと広がる。そして卵黄でマイルドになった混ぜ汁の塩味と旨みが麺に絡む。美味しい。ゴロゴロした豚バラ肉も良いアクセントとなっておかずの様に麺と一緒に食べる。刻みネギもいい演技して食が進む。さてサイドに付けられたスープはこのままでも出汁が効いて十分美味しいのだが、1/3程残した麺にひつまぶしの様にかけて食べると味変になって美味しいとの事。俺はひつまぶしは食わず嫌いなのだが、鰻じゃないのでここも超素直に大将に従う。スープを一気に丼にぶち撒け麺と混ぜて啜る。おおーっ、確かに変わる、そしてうまー!一杯で2度美味しい奴だ!大将、天才!これなら苦手も克服出来そう。今日も良いもの食わせて貰いました、ご馳走さまです♪♯
2025/11/14 更新
2025/11 訪問
たこ八郎はタコライスの夢を見たのか…
たこ八郎こと斉藤清作氏が日本フライ級チャンピオンとなったのは1962年の事である。俺が生まれたのも同じ年だから、たこ八郎とは22年歳が離れている。たこ八郎を認識したのは「笑っていいとも」に出演する様になってからだから晩年に近い。確か鎌倉の海水浴場で酒を飲んで海に入り溺死した。「たこ、海で溺死」と新聞で報じられたが赤塚不二夫氏やタモリなど多数の芸能人が彼の死を悼んだ。アル中でパンチドランカーと言われ特異なキャラでカルト的人気があったが、愛されキャラだったのだ。味わい深い人柄だったのだろう。さて、味わい深いと言えば目の前のタコライス。そう、COTE CAFE今日の日替りは「温玉とオーロラソースのタコライス990円」にブランドコーヒーSサイズをセットにして計1,230円。たこ八郎が蛸じゃない様にタコライスにも蛸は入っていない。タコス+ライス転じてタコライス、沖縄のソウルフードのひとつとして知られている。タコスの具材としてチリパウダーやパプリカ、オレガノ、サルサソースで下味を付け炒めた牛ひき肉、タコミートをご飯にかけてレタスやシュレッドチーズ、トマト、アボカドなどを散りばめるのだが、何と今日はさらに温玉とオーロラソースを加えるというパワースタイルの様相。たこ八郎もプロボクサー引退後はコメディアン、声優、俳優とごちゃ混ぜマルチな才能だったが、目の前の皿も混沌たる様子。端の方からトマトにオーロラソースを絡めてタコミートと混ざったご飯をスプーンで口に運ぶ。タコミートとオーロラソースが複雑に絡み合い融合する。旨い、これはありだな。今日のオーロラソースはベシャメルソースとトマトピューレを合わせたものだろう。ケチャップとマヨネーズで作る簡易なものと違ってまろやかに思う。それがいい感じでタコミートに合っている。そこに温玉をスプーンで割り流れる黄身を纏わせるとグレードアップ!濃厚な奥行きが更に食欲をそそるのだ。早食いは良くないのだが、スプーンの回転が上がる。よく咀嚼すべきなのだが流れる様に胃に入ってゆく。今日の俺の食道はハイウェイになってしまった。タコライスを食べてたこ八郎を思い出すというしょっぱい話になってしまったが、たこ八郎はタコライスを食べた事あったのかな?ちょっと気になる、ご馳走さまです♪
2025/11/07 更新
2025/11 訪問
ニュートンにも食べさせたい!
ラーメンカフェ週替りは「白味噌ラーメン990円」。さて、何でラーメンカフェで提供されるチャーシューを勝手にグラヴィティチャーシューと呼ぶのかというと、もしニュートンがリンゴが落ちるのより先に、箸でこのチャーシューを摘んだら重力で持ち上げ続けられず徐々に下がってしまう現象からきっと重力を発見したに違いないと、これは歴史上の逸話を根本的に塗り替える事態になると確信したからだ。恐るべし、重力チャーシュー!そして今、目の前の白味噌ラーメンにも重力チャーシューが鎮座しているではないか。それも端っこを切り分けた大型!この厚みに着目せよ!写メに撮るために片手で持ち上げ続けるだけで筋トレになるではないか。そして今日はシナチクもでかい。でかいけど柔らかく炊けており美味しい。チャーシューもシナチクも見かけに寄らず柔なのだ。ここには嘉納治五郎の柔の精神が垣間見れる、大将が柔道やっているかは知らんが…そしてそれらの具材を受け止める白味噌のスープはややしっぱい。だがまあ許容範囲だろう、完璧ではないが。ただ今日は冷えて味噌ラーメン日和。熱々のスープと麺は身体に染みる。鼻水垂らしながらあっという間に完食してしまいました。結構ニンニクも効いているな。ご馳走さまです♪
2025/11/06 更新
2025/11 訪問
貧しさを知るから旨いもの
若い時から自炊生活をしていたから、バイト代が入る2〜3日前になると食材を漁っていろんな有り合わせ料理を作っていた。もやしだけのインスタントラーメン、丸美屋の麻婆豆腐、素麺とネギに出汁と醤油の温麺とか…そんなレシピとも言えない料理の中にスパゲッティと卵だけを炒め塩で味付けしたものがあった。ちょっと贅沢にタマネギやロースハムを入れたり、バリエーションは豊富だった。麺に纏わりつく固まった卵がなんとなく旨かったりするんだ。一時”Spaghetti del poverello 、貧乏人のパスタというレシピがSNS上で流行ったが、これは卵をふんだんに使うしチーズも入っている。イタリアだと一般家庭にありふれた食材なんだろうが当時の俺の台所にはパルメザンチーズすらなかったから「超貧乏人のパスタ」とすべきなんだろう。さてCOTE CAFE今日の日替りは「ぺぺたま(ペペロンチーノ×卵)990円」!当時の住んでいた代々木の台所を思い出して注文、コールドブリューコーヒーSサイズをセットして計1,230円。実は土曜日に来たのは初めて。昼に近くで外せない用事があり、それが終わってからだから14時近いけどまあまあお客さんが入っている。ラーメンカフェの火曜水曜と比べると賑やかだ。そんな店内の様子を伺っていると料理が届いた。粉チーズも用意できるけどどうしますか?と聞かれたが、舌が学生の頃の超貧乏人のパスタを求めていたので遠慮する。ペペロンチーノに卵を絡めているからにんにくや唐辛子に加えベーコンも入る豪華バージョンだ。溶き卵が麺に絡んでフォークで巻き辛い。更にペペロンチーノは本来オイルソースを味わうものだが、そのオイリーな部分は全て卵が奪い取ってしまうという離れ技。イタリア人が見たら絶望してしまうかもしれないが、これが正解なんだよな。ナポリタンはアルデンテじゃない麺の方が美味しい様に、にんにくや唐辛子の良いところを吸い尽くした卵が絡みつくボソボソ麺をフォークでぎこちなく巻いて大口開けて食べる事で風情が生じる。これが旨いのだ。だからカウンターで同じメニューを食べている若者はわざわざ厨房まで出向き「ボーノ!ボーノ!」と絶賛しているではないか。そう、これもまた漢が好きな料理のひとつなのだ。貧しく旨いという分野における一つの完成形がここにある。あぁ、懐かしくて旨かった、ご馳走さまです♪
2025/11/02 更新
2025/10 訪問
ランキンタクシーは知り合いではない
ジャマイカで思い浮かべるのはウサイン・ボルトだったりボブ・マーリーだったりするかと思うのだが、COTE CAFE今日の定食の中に「ジャークチキン定食990円」を見つけて思い浮かべたのはランキンタクシーさんだった。多分知らない方の方が多いと思うが日本のレゲエシーンでの草分け的存在らしい。らしいと言うのは曲とか殆ど聞いた事ないがある話だけ鮮明に覚えているからだ。さて、ジャークチキンだがジャマイカのソウルフードである。鶏肉をスパイスやスコッチモネットペッパーの入った漬け汁に漬け込んで染み込ませた肉を炭火やグリルで焼き上げる料理。焼き鳥のジャマイカ版といった感じ。スコッチモネットペッパーの辛味が爽やかで酒のつまみにもご飯のおかずにもなる。それの定食だから一択で注文。ご飯はもちろん少なめで…それでもなかなか痩せないが。7〜8分で定食が目の前に届く。ワンプレートにはサラダ、ライスとジャークチキン。うむ、どれから食べれば良いか、三体問題を突きつけてきたな。いや、しかしプレートの外にはスープもある。まずはスープを一口。その後ベジファースト信者の俺はミニトマトから食べ始める。サラダがなくなったところで皿の上にはライスとジャークチキンが残る。やっと念願のジャークに辿り着いた。トマトベースのソースが掛かる切り分けられた真ん中の塊に齧り付く。柔らかーい、そしてジューシー。良い感じに焦げ目のついた皮目が香ばしい。そこにスパイスの複雑な風味が加わりSMPの辛味が後を追いかけてくる。旨い!味が消えないうちにご飯を食べる。うっまっ!今まさにジャマイカと日本が友好条約に署名しました!ここから後は作業だよ、ジャークチキンとご飯を交互に口に運びあっという間に完食。そうそう、30年ほど前キングストンで「お前ランキンタクシー知ってる?」と声かけられて「知ってるよ」と答えると「あいつに金貸してるからお前知り合いなら払え!」って脅される事があったらしい。無茶苦茶な話だがそれがジャマイカン、気をつけようね、って。今日も美味しかった、ご馳走さまです♪♯
2025/11/01 更新
2025/10 訪問
生姜の香りが五感を震わせる渾身の一杯
今週のラーメンカフェも渾身の一杯「生姜を効かせた和風出汁の塩ラーメン990円」にチャーシュー追加トッピング100円で計1,090円。11時半過ぎの店内は大将一人。閑散としている。週替りラーメンを注文して席に着く前に例の重力チャーシューをお節の一品として、そして年越し用の蕎麦をそれぞれ購入したい旨伝えると快く受けていただいた。年末年始帰省する息子の腹はこれでかなり満たされるだろう。腰を据えてKindleで本を読んで待っていると週替りが到着。無駄を省いた佇まい、まずはスープを味わおうと丼を手前に引くと生姜の香りが鼻腔をくすぐった。とても良い匂い、食欲をそそる。レンゲを口に運び流し込むと生姜の爽やかな風味が広がり和風の出汁が奥行きを与える。昆布とアゴかな?端正で豊かな味わいが生姜を包み込んで一体化している。一段飛び抜けた美味しさ。このスープに大将お得意のストレート細麺が良く合う。蕎麦を思わせる風情の麺は和風出汁と生姜のスープに良く馴染む。一体感が素晴らしい。小松菜、ナルト、鶏むねチャーシュー、ローストポーク風チャーシュー、半熟卵に刻みネギと添えられた具材もしっかり役割を果たしている。抜群のチームワーク。監督は大将。もうこれは優勝だね。最後の一滴までスープを飲んじゃったよ、超美味しかった。ご馳走さまです♪♯♯♯
2025/10/30 更新
2025/10 訪問
一週で消える珠玉の一杯
ラーメンカフェの週替りは「背脂煮干醤油ラーメン990円」。出たよ、出たよ、グラヴィティチャーシュー!この厚みは背徳的、つまりそそるって事だ。煮干しの濃い旨みに背脂の甘味が乗算効果をもたらし上品な味へと昇華させた。そして具材の配置も良い。センターのナルトが全体を引き締める。このところの大将のセンスは抜群だ。本当に美味しい一杯が毎週提供される。週替りがレギュラークラスという事は底が見えないという事だ。野球で言うならまるでソフトバンクの様な層の厚さ。また食べたいって思ったラーメンが一回限りなんてとても贅沢だ。だから丼の底が見えるまでスープも味わい尽くした。旨いものを食べると活力がみなぎる。午後もきっと上手くいく。ご馳走さまです♪♯♯
2025/10/23 更新
2025/10 訪問
漢が好きなもの
漢が美味い!と食べる料理は大体茶色い。この法則は寿司などの海鮮以外にはほぼ当てはまる。唐揚げ、ハンバーグ、ステーキ、トンテキ、焼肉等等。茶色は正義であるがこの色も捨て難いと思うのはケチャップの赤である。チキンライスやナポリタンを好む漢も多いのだ。さらにコンビニおにぎり売上げ第一位の座を譲らねツナマヨから考察するにかなり一定数マヨラーなる種族も存在する。こう言った料理を愛する者たちに共通するのは健康なぞ考えず食べたい物を食べるという嗜好に忠実な精神だ。さて、目の前に置かれた丼を改めて観察する。「スパム玉子丼〜オーロラソースで〜990円」。スパム、沖縄の人にとってはポークは赤みがかった茶色だが、卵焼きは黄色。その上に鮮やかなピンクのオーロラソース。うむ、ファンタジー。漢は卵焼きも好きなもの、昭和の時代では漢の好きなものは巨人、大鵬、卵焼きと称されていたほどだ。そしてオーロラソースだが、本来はベシャメルソースにトマトピューレを加えて作るのだが、日本では手軽にケチャップとマヨネーズを1:1の比率(1:2だったりウスターソースやレモン果汁を加えるアレンジもある)で混ぜて作る。つまり漢の好きな二大調味料を用いて作るのだから間違いない。この丼には漢のロマンが詰め込まれていると言っても過言にはならないのだ。スパムの塩気もオーロラソースのケチャップが緩和して美味しくするし、オーロラソースのケチャップの酸味がご飯を酢飯の様に感じさせる。そこに卵焼きが絡むからマイルドな味わいがわしゃわしゃ広がるのだ。これはジャンクだが味わい深い。だが味わうのでなく掻き込むべきものだ。あぁ美味しかった、ご馳走さまです♪
2025/10/18 更新
2025/10 訪問
いつもより100円高い以上に価値ある塩ラーメン
ラーメンカフェ週替りは「昆布と鰹のだし塩ラーメン1,090円」。あれっ、いつもより100円高いぞ、って思ったら、大将がふんだんに材料(多分出汁だろうな)使ったら原価が上がっちゃって申し訳ないって。いやいや、美味しくするために必要な事には目くじら立てたりしないから。その分期待して待ってますといつもの席に座る。客は俺だけだが相変わらずUberや出前館からの注文が入っている様で、デリバリー用のカレー3食分作りかけだったからKindle読みながら待つ体制に入る。10分弱で着丼。鶏ハムチャーシューとローストポークチャーシューに半熟卵、ナルトに刻みネギ、ほうれん草に加えダメ押しのとろろ昆布がトッピングされている。先ずは贅沢な出汁で作ったスープを口に含む。うわー、昆布の香りが渦を巻き、渦に逆らって鰹が泳いでいる!無茶苦茶好みの味、美味い、染み染みと美味い。こりゃやっちゃったねー、ぜんやさん超えちゃったかも。ストレート麺もこのスープに相性抜群。チャーシューも出過ぎず上手くバランス保っている。シェフを呼んでくれ!って大将カウンターの中にいるし。帰りしな過去一美味しい塩ラーメンでした!とお伝えしました。いやー、美味かった、ご馳走さまです♪♯♯♯
2025/10/19 更新
2025/10 訪問
旬のきのこたちで美味しい一杯、生姜が名脇役でした
秋の味覚ってたくさんあるけど俺はやはりきのこ類が一番かな。松茸もいいけど舞茸や平茸も美味しい。最近はイタリア産のポルチーニ茸が気に入っているが簡単に手に入る食材じゃないし外食で食べる事になる。だけどスーパーで簡単に手に入るきのこでも十分美味しいからね。そんなわけで今日のCOTE CAFE日替りメニューから選んだのは「4種類のきのこと豚肉のとろみ蕎麦990円」。それにアールグレイアイスSサイズで計1,230円。ちょっとトイレを借りてからいつもの席で待っていると間も無くランチセットが届いた、早い!とろみがついた梅雨の中にきのこたちが見え隠れする。とろみのついた汁を一口頂く。あっ、生姜の香りが抜けた。ほんのり甘辛い汁を爽やかに引き締める、いいねぇ。美味しい。蕎麦は茹でたて熱々。片栗粉のとろみで見た目以上に熱い。猫舌の僕ちゃんにはちと辛い。でも美味しいから我慢して啜ってしまう。やばっ、またパーカーにはね汁がついてしまった。4種のきのこは椎茸、しめじ、榎茸とエリンギ。うーん、出来ればなめこを加えて欲しかった。あのぬるぬるが好きなんだがまあ我慢。総じて普通に美味しくいただきましたが、とろみが少し強過ぎたかな。まあ、そこは好みの問題だから。ご馳走さまです♪
2025/10/11 更新
2025/10 訪問
絶妙なバランスのエスニックラーメン
ラーメンカフェの週替りは「トムヤンラーメン990円」、今日はなんとなく甘い飲み物を欲していたのでレモンスカッシュナタデココ入りMサイズを一緒に注文。計1,440円。店内は俺一人。店長に所沢祭りは出店するのか尋ねると所沢駅近郊?にお店がある人が優先らしく、狭山ヶ丘では難しいらしい。まあ、地域振興も目的だろうから仕方ないのか。静かな店内でKindle読みながらしばし待つ。やがてトムヤンラーメンが着丼。スープの色が独特だ。海老にヤングコーンも載ってるぞ。まずはスープをひとくち。うん、トムヤンクンだ、酸味が立っている。その後からナンプラーとか海老出汁の風味。癖になるタイプの味わい。麺は普通の太さのストレート麺。ひとくち啜る。スープがまとわりついて麺に絡むと口の中で酸味が円やかに変化する。麺の澱粉質の甘みが素敵な融合を果たした感じ。海老は火を通し過ぎずぷりぷりで甘みがある。ヤングコーンのしゃりしゃり感がエスニックな風合いをもたらす。鶏むね肉のチャーシューも豚バラチャーシューもスープに馴染んで美味しい。エスニックが前面に出過ぎないバランスだからラーメンとして成立しているのだろう。面白い美味しい一杯でした。帰りしな大将にチャーシュー一本売りってできるか聞いたら対応可能とのこと。ぜひお節の一品としてお願いしますと話したら笑っていた。きっと子供たち(て言うても30代)には絶対好評だと思う。7〜800gは必要かな。ご馳走さまです♪♯
2025/10/09 更新
2025/10 訪問
うむ、常連認定されたかな…
COTE CAFE今日の日替りは「トムヤム風ガパオライス990円」にいつものアールグレイアイスSサイズを付けて計1,230円。いつもの席が空いてなかったので一つ飛ばしたテーブル席に座る。待ち時間はいつもの様にKindleで本読みながら待っているとお待たせしましたーって蕎麦とカレーの乗ったお盆を持ったお姉さん。これ違いますよーって言うとあっ、ごめんなさいって慌ててオレがいつも座る席へ。この間違いって俺が座る場所を何気に覚えてくれているって言う事だと思って何となく嬉しかった。その後無事にトムヤンガパオライスが届いたけど、ガパオって上に乗った目玉焼きが全体をとても美味しそうに魅せるんだよね。目玉焼きマジックっていうのかな、例えば「横手焼きそば」って3割り増しで美味そうに見える。黄身を破って黄色いのがジワーって流れ出ると破壊力抜群だよね。今日の卵焼きは硬めだったので黄身が流れる事はなかったけど、ナンプラーや青唐辛子の刺激を緩和してご飯に融合させるという重要な任務を果たしてくれました。それにしても本当にガパオって食が進む。クセになる味付けなので食べ過ぎない様にご飯少なめって頼んで正解でした。カフェのエスニックとしてはかなり本格的、ご馳走さまです♪♯
2025/10/04 更新
メニュー豊富なランチにおすすめなカフェ
2025/01/25 更新