131回
2019/09 訪問
快心の握り
金曜日ですが、2巡目キャンセル2席出たと言うことで、21時半握りからTさんと入ることができました。
ご自身が今夜のシャリは凄いと仰るように、旨味が際立っていました。
このようなシャリの時はタネの旨味が強いと言う証拠です。
白身は鯛だったと思いますが、部位を変えて3貫。
シャリに負けない旨味がありました。
普通のお店で頂くと鯛の旨味と風味が足りないので、鯛の握りが好きと言う話はあまり聞きません。
皮の近くの脂のあるところなら好きと言う方がおられますが、究極のものであればやはり腹の部分が美味しいです。
握りでなければ目の周りも美味しいですね。
このシャリとこの白身というのは、単純に考えると喧嘩してしまうのですが、そこは城助の握り、一体感が凄いです。
鰆も3貫出ました。
普段は食べられないトロのような部位があって、そこを2貫出してくれました。
今年、これ以上の鰆を食べたかな?
鯵も旨味が深くてシャリに負けていませんでした。
イカは熟成がベストの具合ということもありこちらも新イカ以外ではここ最近では一番美味しかったと思います。
由良の赤雲丹。
小ぶりでしたが、旨味がかなり強かったです。
このような旨味が強い雲丹は滅多に口にすることは出来ません。
今年頂いたものでは、2番目かなと思いました。
味の濃さは1番だったかも知れません。
穴子も塩とタレを2貫ずつ。
しっとりとした旨味のある美味しい穴子でした。
鮪は4貫。
9月の鮪としては秀逸。
部位を変えて頂きましたが、どれも美味。
赤身とか中トロたか大トロとか言いますが、部位による味の違いはそんな大雑把には分けられません。
赤身に見えるけれども中トロのような部位もありますし、トロとか赤身とかに分類できないような希少部位もあります。
ただ、個人的には鮪は赤身の究極の旨味が好きです。
まあ、感動するような赤身に出会うのはなかなか難しいですが、分かりやすい脂の旨味ではなく、鮪そのものの味が楽しめるのは赤身だと思っています。
先程の鯛もそうですし、ヒラメも更に言えば牛肉や鶏肉もそうだと思います。
ロックンビリーS1の比内地鶏もそうですが、胸肉であれだけの鶏の旨味があるものが本物でしょう。
話は変わりますが、ロックンビリーS1のラーメンは鶏の味がしないと書いてあるのをネットで拝見してショックを受けました。
恐らく日本で一番ストレートに鶏肉の味が感じられるスープに対して鶏肉の味がしないとは、、、、。
もしかしたら、チキンラーメンが一番鶏肉の味がするとか、、、、。
先日、三宮の高級和食店らしきところで5000円程の造りを妻と頂きましたが、自信満々で出された鯛などの高級魚は、一つ足りとも魚の味がしませんでした。
そのかわり、旨味たっぷりの醤油とゆず塩のタレ。
なるほど、世間ではこれを刺身の味と言うのかと悲しくて涙が出てきました。
東京でたまにあるタイプの高級店ですが、愛する三宮にもあるとは、、、、。
ここ十数年、生活のほぼ全てを三宮と元町で過ごしている者としては残念でたまりません。
神戸や明石の市場には確かに良い魚は入りませんが、その中でもその日の良いものを仕入れて、いかに美味しく食べさせるかが料理人の技術だと思うのですが、安易に誤魔化す方向性に走るとエリア全体のイメージも悪くなってしまいます。
内装、値段、器、醤油。
高いと言う意味では高級店なのでしょうが、クオリティは極めて低いです。
下の下の下でした。
城助のようにクオリティの高い食材をシャリに合わせて一体感を出すのは努力と才能のなす技なので誰も真似ができないでしょうが、もう少しなんとかならないものでしょうか?
味のない食材に旨味の強い醤油を使えば、醤油が美味しいから美味しいということになるのでしょうか?
噛んだら、調味料の味ではなく、食材の味を感じるはずです。
調味料の味は噛めば噛むほど消えていきますが、良い食材の味は、本来の味がどんどん溢れ出てきます。鼻に風味が抜けていきます。
調味料を食べて楽しむのか、食材の味を楽しむのか?
食は好みと言いますが、その楽しみ方の違いも、食は好みと一括りにされているのです。
蕎麦もそうですが食材の味を確認する方法は簡単です。
調味料をつけずに食べてみればわかります。
塩を少しだけつけても良いでしょう。
良いものと普通のものとダメなのものの違いは分かるはずです。
それでも同じならば味蕾の数や嗅覚の問題なのでここで語っても意味がありません。
旨味の素晴らしい醤油をネットで取り寄せて、スーパーの魚をそれにつけて食べれば、先日の高級店の5000円の造りと同じ味がします。
SOGOで2000円の刺し盛りが半額になった時に買えば、5分の1の値段で2倍の量が食べられます。
最高級の伊豆の山葵があれば、味自体も高級店よりも美味しいと感じるでしょう。
そんなものを高級な雰囲気と器で食べさせられる屈辱感は他に例えるものがありません。
高級寿司店のような内装でブロイラーを比内地鶏だの名古屋コーチンだのと言って出す店もあります。
訳の分からない店が経営として成り立つということは支持する方が少なくないのでしょう。
その意味では気に入った寿司屋があるにも関わらず、寿司屋の新規開拓をすることは最高の道楽だと言えるでしょう。
お金が余って困っている方がすることです。
私は不味い高級寿司屋に最後までいる自信はありません。
ご馳走して貰っていたとしても、席を立つでしょう。
精神的にも肉体的にも苦痛なのです。
本物はごくごく僅かです。
2019/09/25 更新
2019/08 訪問
2巡目握りから、なんと新イカがありました!
2巡目に入れる時も友人が握りから入るので、私も握りからにさせて頂きました。
5名の予約。
他の3名の方々は私の店にも来られておられていて、一緒に城助に行きたいと仰ったのでなんと2ヶ月前に予約しました。
今まで最長でも数日前の予約だったので、いよいよそれなりの人数で予約するのは難しいなあと感じました。
このような状況で、お店だけでなく、常連にも迷惑をかけるドタキャン大好きな方々の心が分かりません。
酷い場合は3、4種類の料理の高級店を予約して、接待の相手に選ばせて、他のお店は連絡もしないでドタキャンをしている輩がいますので、キチンと警察に取り締まって貰いたいものです。
同業者からの嫌がらせのドタキャンもよくあることです。
営業妨害など明らかに犯罪となります。
事実上の一見さんお断り状況になってしまったので、初めていらっしゃっりたい未来のお客さんにも多大な迷惑をかけています。
本当に心から握りを愛する方々には是非この凄みを感じて頂きたいのですが、犯罪者のせいで悲しい状況になっています。
さて今夜は特に素晴らしかったです。
何もかも城助標準で考えてもベスト、ベストに近いものばかりでした。
つまみで出していた甘ガレイを握りで頂きましたが、白身マニアにとっては最高の逸品でした。
驚くほど一体感がある握り。
超高級鮪を得意とする東京のセレブ御用達店でもこのように一体感がある白身の握りは頂いたことがありません。
芸術品。
一期一会の最も崇高な芸術品です。
新イカ(しいいか)。
スミイカの子供です。
夏の終わりのほんの一瞬しか食べることが出来ないものです。
かなり前に一度食べたような気がするのですが、今宵の新イカは極上中の極上。
城助の握りはいつものスミイカも美味しいですが、これは私が人生で食べたイカの握りで一番美味しいと感じました。
柔らかくて、上品で深い深い綺麗な旨味があります。
高級鮪にシャリを合わせている他のお店の握りはイカに合いませんが、これほどの儚い極上品にもシャリが完全フィットして最高の握りに昇華させられています。
アジも今宵は特に良かったです。
綺麗な旨味がいつまでも口の中に広がりました。
今年、頂いたアジで一番美味しいと感じました。
そして、由良の赤雲丹。
いやー、前回が今年最高の品と聞いていましたが、個人的な感想としては、今宵の逸品がこの2年間で最高の由良の赤雲丹だと感じました。
普通の由良の赤雲丹よりもぶりが大きくて驚きましたが、味も凄く綺麗な旨味が強くて、ミョウバンだらけの板雲丹と同じ食べ物と言ってはいけないでしょう。
握りの完成度も合わせて、他の雲丹の握りのようなものとは比べるのは失礼です。
東京に行くものなので、なんとか5枚確保したと言っていましたが、まだ少しあったので、今夜のお客さんは召し上がることができるかも知れません。
このクオリティのものは余程運が良くないと二度と食べられないかも知れないから、今夜も行きたいなあああ。
新イカもあるとしたらもう一度食べたいなあああ。
夏鮪も終わり、ちょっと中途半端な季節の鮪でしたけれども、美味しかったです。
赤身は恐ろしいというものではありませんでしたが、中トロでもない特別な部位を握ってくれて、やはりこの部位は赤身と中トロの良いとこだけが凝縮された味で最高でした。
ある時には握ってくれるのですが、このようなものを頂くとやっぱり鮪も美味しいなあと思います。
低酸素ジムでのトレーニングでミトコンドリアが増えたためか、加齢によって味覚や嗅覚が落ちてきたかなと感じていましたが、若い頃のような感じが戻ってきました。
味覚は食材が常に違うのでなかなか判断ができませんが、臭みに対しては昔のように物凄く敏感になっているので嗅覚は間違いなく若い頃に戻っているのがわかります。
低酸素ジムでのトレーニングのおかげで、もう少し城助の握りを楽しめそうです。
今日のこの日に焦点を合わせてくれていたと感じました。
いつも、最高のパフォーマンスありがとうございます。
でも、私と友人は頻繁に城助に伺えているので幸せですが、他の3名の方々は、もうイカや白身の魚や鮪や雲丹を召し上がっても他では不味いと感じてしまうでしょう。
今後は不幸かも知れませんね。
中々敷居が高いと仰っておられますが、だんだん素晴らしい天然食材が取れなくなっていますので、通い詰めて頂きたいです。
回数を重ねるほどに凄みを感じさせられるのが「寿志 城助」という至高のお店の特徴です。
2、3回ではわからないでしょうね。
2019/08/27 更新
2019/07 訪問
今年最高の由良の赤雲丹
NHKの出演や食べログの点数が4.0を超えたことからか、大変予約が取りにくくなっています。
月に4、5回伺っていた頃が懐かしいです。
来週伺いますが、その予約は一緒に行きたいと仰った方がおられて2ヶ月前にしたものです。
その間は、キャンセルや貸切の人数が減った時や今回のように特殊な2.8巡目にしか伺うことは出来ません。
今日も握りだけです。
この2年間で最高の由良の赤雲丹が入ったということで、2.8巡目に潜り込みました。
由良の赤雲丹はとても瑞々しくて美味しかったです。
一昨年、頂いた中でのベストとセカンドベストの方が個人的には凄かったと思いましたが、昨年はそこまでの衝撃的なものが無かったと思っていたので、久しぶりに由良の赤雲丹を堪能させて頂きました。
由良の赤雲丹も段々良いものが獲れなくなっているようです。
シーズンなのに、由良の赤雲丹自体がない日もあるようです。
来週はあるのかな?
赤ムツや金目鯛は安定の美味しさです。
万人受けするでしょう。
ただ、私は、カレイやイカがより好きです。
特に城助の握りは白身の握りの美味しさが他と比べて際立っているので、唸ってしまいます。
江戸前の最高級店は、高い鮪を仕入れているので、もうそのクオリティだけでそれなりに握りは美味しいです。
特に中トロは鮪のクオリティが高ければ、誰もが美味しいと思います。
勿論、そのクオリティのものは関西ではほとんど食することは出来ませんが、東京で5万円出せば、余程酷い寿司屋でなければ食べることができます。
しかし、白身の握りに関しては城助に準ずるものすらすらありません。
その日一番の明石の鯛や目が飛び出るほどの値段のヒラメを仕入れていたとしても、城助の握りには遠く及びません。
白身のクオリティが高ければ、それだけで握りが美味しくなるわけではないのです。
意外とイカも難しいと思っています。
穴子も旬の時は高級店で不味いところはほとんど無いでしょうが、旬から少し外れた時期になると職人さんの力量がストレートに表れます。
以前全く同じ日に、城助と城助よりも有名な某ミシュラン店で穴子の握りを食べたことがありますが、某ミシュラン店のものは、もう二度と食べたくないと感じたほど酷いものでした。
もうとにかく酷かった。
城助は素材の弱さを技術で補っているのが分かりましたが、美味しく頂くことができました。
お金に糸目をつけずにピン中のピンのみの食材を使う寿司屋もあります。
美味しいです。
ただ、それだけだと凄みを感じることは無いのです。
あてとして食べれば、凄みを感じることはありますが、握りとして頂いて凄みを感じるのは城助だけかも知れません。
コストパフォーマンスも含めて日本一のお店だと個人的には思っています。
全国で寿司を食べ歩いておられる方でもそう断言させる方は少なくありません。
凄みを感じる握り。
2019/08/22 更新
2019/06 訪問
日曜、昼の貸切のおこぼれ頂戴
日曜日の昼の貸切で人数が減ってしまったようで、私と妻と友人の3人でおこぼれ頂戴のランチを楽しませて頂きました。
ランチと言っても普通のフルコースの内容です。
握りだけを頂くことが圧倒的に多いですが、アテも当然美味しいので日本酒が進みます。
貸切ということもあり、色々遊んで楽しみました。
妻と友人の女性に3種類食べた鮪でどれが一番値段が高いかとか訊いてみたりして、普段では無いようなことをしていましたね。
ちなみに、お二人とも一番、二番、三番、正確に当てていましたね。
同じ時期なら、魚介類は値段と味が綺麗に比例します。
仕入れ日がかなり離れるとそうとは限りませんが。
しかし、良い鮪が獲れなくなっているのに、よくこんなに凄い夏鮪が仕入れられるものだと驚かされます。
三番でもこれほどの夏鮪を仕入れているお店は神戸界隈、阪神界隈では無いでしょう。
しかも前回書かせて頂いたように、その極上のネタをシャリに合わせて仕事をして、唯一無二の握りを完成させています。
その一体化した最高の握りを今も日々進化させているのです。
いかなる料理であっても評価は分かれます。
この握りも100人が100人、日本一とは評価しているわけではありません。
でも私たち超『城助』ラヴァーにとってはダントツで日本一なのです。
あまりにも奥深い握りです。
寿志。
その志には終わりがありません。
中山城助最後の握りが生涯最高の握りになるのでしょう。
2019/08/18 更新
2019/05 訪問
平成最後 令和最初
前回が平成最後と思っていましたが、平成から令和に変わる4月30日から5月1日にかけて夜中の0時から記念すべき宴をやって頂けるということで伺いました。
最初は私と友人と妻の3人でしたが、当然、人数は9人に増えました。
100回以上伺っているお店で下書きも含めると80近くレビューを書かせて頂いているので美味しいとか凄いとか睡眠が足りなくて40歳までに倒れてしまうのではないかという危惧しか書くことが無いので、下書きも増えていってしまいます。
ただ、ある城助の今や常連であり、私の店にもよく来てくださる友人から一つのことを聞いて、なるほどと思ったことがあります。
それは雑誌に載っていた天才中山城助のたった一つの言葉です。
握りはシャリにネタを合わせている。
全ての答えがここにありました。
何度も書いていますが、握りは美味しいと思うお店でもネタによって合う、合わないが顕著に表れるということを何度も書かせて頂いています。
だから、最近の流行りは、ネタによって、シャリを2種類か3種類用意して使い分けます。
ところが城助の握りは最も難しい白身にも鮪にも合うという魔術のような握りなのです。
何故、誰一人真似できないそんなことが出来てしまうのか、ずっと不思議に思っていました。
だから芸術品だと思うのですが、何かを基準にして今の握りを完成させたはずなのです。
分かったとしても真似出来ないことですが、それにしてもまさにコロンブスの卵の発想です。
しかし、この芸術品は誰かに継承されることはないでしょう。
天然の魚介類は年々良いものが獲れなくなっています。
私自身も加齢により味覚の能力は後10年もしないうちに極端に落ちてしまうでしょう。
今、30歳代でこの握りを堪能できる方が羨ましいです。
一期一会の芸術。
2019/07/31 更新
2019/04 訪問
もしかしたら今夜が平成最後の城助かな?
仲良くして頂いている方から、ご一緒する予定の方が行けなくなったということで、たまたま私も調整がついたので、ピンチヒッターとして2.5巡目の握りから伺いました。
この日はどのタネも抜群でした。
城助標準自体が極めて高いレヴェルなのですが、どれも食材としてのクオリティが高く、熟成具合もベストだったので、全てがとろけるが如くの美味さがありました。
私は日本酒が好きなので、つまみも美味しいし、楽しめますが、城助では可能な限り握りを食べたいので、握りのみで頂くのが好きです。
鮨屋は握りを食べるところなので、握りを堪能できなければ意味がありません。
アブラメは、今年食べた中で一番だったかも知れません。
この日の後も食べていますが、この日が私が頂いた中では今年一番でした。
このような抜群のものはいつまで頂くことができるのでしょうか?
鮪も夏鮪としては濃厚な味わいで、赤身がちゃんと美味しいと鮪を頂いて良かったという気持ちになります。
水臭くて鉄分を感じるような鮪は絶対に食べたくありません。
苦痛です。
アブラメにもイカにも燻した鰆にも鮪にも合うシャリ。
城助の握りは魔法のようです。
しかし、魔法ではありません。
今も進化を続ける高い志と毎日の努力の賜物です。
あらゆることを含めて日本一のお店だと心から思っています。
ご馳走して頂いたので料金の表示はしません。
平成最後の城助は、先延ばしになりました。
この日4月22日。
次回は、、、、。
2019/05/21 更新
2019/04 訪問
なんと初の1.5巡目
キャンセルが出たということで、ある方となんと19時から握りのみで伺うことになりました。
1.5巡目?
流石に初めての経験です。
ご一緒した方は、翌日も予約を入れておられたので、明日で2日連続ということになります。
城助は2日続けて伺うと真価が分かりやすいのでお薦めしました。
アブラメ
イカ
キス
アジ
さわら
白えび
赤貝
小柱
帆立
赤身
トロ
雲丹
穴子
赤ムツ
巻物
マグロと赤貝ひも
干瓢
とこんな感じだったような。
鮪は夏鮪としては良いものでした。
恐らく、以前書かせて頂いたように、トロの方を好む方が多いでしょう。
最近のさわらはかなり良いと思います。
小柱も良かったです。
流石に小柱はこちらのお店でも軍艦巻きで出てきます。
数日前には穴子がいよいよダメで鰻が出たと聞いていたので、鰻かなと思っていましたが、穴子でした。
穴子の厳しい時期ですが、上手く城助標準にまで技術で引き上げられていて美味しかったです。
平成最後の月。
あと何回伺えるでしょうか?
平成最後の日は満席のようですが、、、、。
2019/04/30 更新
2019/03 訪問
2巡目頭から
下書きのままのレビューが大量にありますが、あまり覚えていないものもあるので、最新のものをアップさせて頂きます。
先週も2巡目頭からで2回連続でつまみからと言うのは初めてかも知れません。
一緒に城助に行きたいと仰る方が多くて、たまたまこのようなパターンになってしまいました。
先週と今日とでつまみも握りもそれほど種類としては違いがありません。
しかし、1週間ちょっと経つとものがかなり変わります。
即ち味もかなり違います。
頂いたもの。
まずはつまみ。
アブラメ。
やはり凄みを感じる旨さです。
初鰹。
あん肝。
煮ホタテ。
さより黄身丼。
蛤茶碗蒸し。
子持ちやりいか。
究極の技です。
のどぐろ昆布〆炙り。
いつ頂いても美味です。
もずく。
以下は握りです。
いか。
キス。
鯵。
白海老。
雲丹。
赤身。
先週ほどの迫力はありませんでしたが、夏鮪としてはかなり良いです。
爽やかな酸味が特徴ですが、冬鮪のような脂の旨味はありません。
しかし、通中の通の方は冬鮪よりも夏鮪の方が好きと仰る方もおられます。
トロ。
夏鮪は、脂の多いトロの方が美味しく感じます。
しかし、夏鮪でも究極のものは、やはり赤味が美味しいです。
脂ではなく、極上の鮪にしかない独特の旨味と風味があり、それは冬鮪では感じられないものだからです。
特に鼻に抜ける独特の風味は極上の夏鮪特有のものです。
穴子。
この時期の穴子としては十分です。
この辺りが季節ハズレに死ぬほど不味い穴子を出す高級寿司屋とは違います。
赤貝。
アブラメ。
通常はツマミで出ますが、今日は握りでも出してくれました。
やはり城助のシャリは白身にも鮪にも合います。
握りの方が美味しく感じました。
これが天才中山城助の真骨頂です。
鮪と赤貝ひもの巻物。
かんぴょう巻き。
玉子。
赤だし。
写真を撮ったりメモをしたりしないので忘れているものもあるかも知れませんが、こんな感じでした。
毎日食べても飽きない美味しさです。
また、1週間、毎日連続をやってみたいですね。
ネットラジオSPOONやっています。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、あまり生配信していませんが、聴いてくださっている方の生のお声を聞くので、たまにやらせて頂いています。
お聴き頂ければ幸甚です。
2019/04/14 更新
2019/03 訪問
抜群の春鮪
予約が取れにくい城助にそんなに多く行けるはずがないと仰る方がおられるとかなり前に聞きましたが、それは飲食店の情報に関してネットに依存し過ぎておられるからなのでしょう。
自分自身が個人経営している飲食店があり、企業として複数の飲食店経営をしている立場からすると、ネットの情報は形式的なもの以外は、真偽が分かりませんし、情報量においては、何万分の一にも満たないと申し上げておきます。
食べログに投稿している私が申し上げるのもおかしいのかも知れませんが、質も量も実態とは合っていません。
勿論、私のレビューもそうです。
個人が感じたことの事実、真実でしかありません。
客観性において100%担保されているという情報など皆無です。
私の店も城助もそうですが、ヘヴィーリピーター、大常連の方は、基本的に食べログに投稿しません。
理由は簡単で気に入った店に何十回、何百回といらっしゃるからです。
勿論、グルメサイトへの投稿者は実際のお客さんの何千分の一もおられません。
例えば、城助の大常連さんはかなりの数がおられます。
週1度はいらっしゃる方は10人くらい、月2回いらっしゃる方も10人くらいはおられます。
月1回となると、もう凄い数です。
私が城助を紹介させて頂いた方だけでも10名以上いらっしゃるので、100名以上は確実におられます。
その中のかなりの数の方々は基本的に城助以外では鮨を食べたくないとお考えです。
いずれにしても実は月2回から4回であってもお一人でいらっしゃる方はそれが可能なのです。
城助のカウンターは9席。
2名様が圧倒的に多いので、1席余ることが多いのです。
そこに上記の20名ちょっとの大常連さんが入るわけです。
その20名ちょっとの中に私も入るのかも知れませんが、物理的にはそれは可能です。
まして今は無くなりましたが3巡目があればもっと物理的に可能になります。
ただ、必ず22時半には帰られる常連さんとか色々とイレギュラーの時間を過ごす方も少なくありませんから、そうなると所謂2.5巡目に入ることが可能なのです。
更に当日のドタキャンも少なくありませんから、その点でも大常連になることは可能なのです。
但し、そのような細かい情報はそれこそ大常連にならなければ得られないので、そこに至るまでは少し日数がかかるかも知れません。
さて、今回は2巡目の頭からなのであても全て頂きました。
5名での予約。
たまたまですが、私も含めて4名は飲食店経営者です。
以下あてです。
全ては覚えていません。
アブラメ。
城助ファンの多くの方々が白身の魚で一番好きと仰います。
1尾○万円の原価です。
鰹。
あん肝。
煮ホタテ。
素晴らしい仕事です。
さより黄身丼。
私の大好物の一つです。
蛤茶碗蒸し。
うちの店と同様に調味料使っていません。
子持ちやりいか。
先日よりも更に良かったです。
火入れが完璧。
1秒でも長さが前後すると臭みが出たり、硬くなり過ぎたりするそうです。
究極の技です。
のどぐろ昆布〆炙り。
本日のあては、究極のものばかりでした。
のどぐろと子持ちやりいかとアブラメは、城助においても年に数回しか出てこないハイクオリティのものでした。
もずく。
これが出たら握りになりますという合図です。
以下は握りです。
いか。
キス。
いつもながらの完璧な仕事。
シャリとのマッチングが素晴らしいです。
鯵。
最近食べたものでは、最高のクオリティでした。
物凄い迫力の究極のものでした。
このレヴェルの鯵を召し上げれる機会は城助の常連でも難しいでしょう。
白海老。
たまに少しエグミがありますが、この日はほとんどありませんでした。
雲丹2種類。
濃厚なものと爽やかなもの。
ミョウバンが入ってないものだったので嬉しかったです。
これもかなり原価が高いですね。
一枚○万円。
赤身。
一般的には冬鮪と夏鮪に分けられるので、春鮪という言葉は一般的ではありませんが、冬鮪ではない春の鮪です。
この時期のものとは思えないほど、鮪の赤身本来の旨味がしっかりありました。
トロ。
3月18日、春鮪でこれほどのものを出せる鮨屋は日本中探しても数軒しかないのでは?
ご一緒した方のうちお二人は、城助初めてでしたが、これが基準になると、もう普通の鮪は醤油を死ぬほどつけて、醤油を飲むつもりで食べないと鮪が嫌いになるでしょう。
トロ。
違う部位のトロで熟成の状態も異なりました。
どちらのトロも甲乙つけがたいレヴェルでした。
本当に美味いもの。
としか表現出来ません。
穴子。
この時期の穴子は酷いものしかないので、鮪とともに諦めていましたが、この時期としては卓越したものでした。
最高のものに比べれば旨味が少し弱いですが、この時期ということを考えれば、豊洲にもほとんど入っていないレヴェル。
城助はいつも真剣ですが、この日は特に気合いが入っていました。
なかなか個人的にはタイミングが難しいですが、やはり城助は数日前に予約して行くべきと感じました。
月に一度は店を休みにしてでも、命を懸けて頂くべきでしょう。
いかめし。
赤貝。
鮪と赤貝ひもの巻物。
かんぴょう巻き。
玉子。
赤だし。
写真を撮ったりメモをしたりしないので忘れているものもあるかも知れませんが、こんな感じでした。
城助のクオリティに慣れ切ってしまっていたようです。
うーん、食事をして久しぶりに凄みを感じました。
中山城助。
士は己を知る者のために死す。
やはり恐ろしい男です。
ネットラジオSPOONやっています。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、あまり生配信していませんが、聴いてくださっている方の生のお声を聞くので、たまにやらせて頂いています。
宜しければどうぞお聴き下さい。
2019/04/05 更新
2019/03 訪問
久しぶりに妻と二人で
私は少ない時でも月に3回は城助を訪れていますが、妻は12月30日以来です。
私はかなり久しぶりという妻の愚痴を聞きながら、深夜タクシーに乗って不動坂に向かいます。
今月はあることがあって久しぶりに20時半からの予約を入れていますが、妻と一緒となると禁断の時間に伺うしかありません。
3月は妻の誕生日と私の誕生日と入籍記念日があるので、どうしても一度は妻と一緒に城助に来させて頂きたいのです。
しかし、今後3巡目は無くなりました。
まあ、当然です。
これからは2.5巡目や21時半からの握りオンリーコースを狙います。
最後の晩餐。
ではありませんが、少しつまみも出してくれてセミフルコースを楽しませてくれました。
子持ちいか
最高でした。
あん肝
サヨリ黄身和え
ここから握り。
えんがわ
平目
鱚
いか
鯵
特に良かったです。
白えび
ホタテ
鰆
雲丹2貫
赤身
トロ
鰆
熟成のものだったような。
記憶が確かではありません。
赤貝
穴子
塩とタレ。
何か白身
つまみの玉子
もう少し食べたかったですが、満足しました。
いつも素晴らしいクオリティです。
今月、あと1回予約を入れさせて貰っていますが、なんとか更に最低もう1回は伺いたいですね。
ネットラジオSPOONやっています。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、あまり生配信していませんが、聴いてくださっている方の生のお声を聞くので、たまにやらせて頂いています。
宜しければどうぞお聴き下さい。
2019/03/12 更新
2019/02 訪問
3巡目がっつり
久しぶりに3巡目、23時過ぎから握りをがっつり頂きました。
当然握りだけです。
芸術。
ただただ、生きるために食べることは芸術とは言えないでしょう。
絵画を見たり、オペラを聞いたりしなくても人は死にません。
食事をとらなければ死んでしまいます。
そして料理は食することにより無くなります。
よって料理を芸術と言う人は少ないです。
しかし、私は素晴らしい料理は芸術だと思います。
一瞬で消え去る一期一会の芸術。
城助の握りやロックンビリーS1のラーメンやル・サロンのカクテルにはそれを感じます。
美味しいだけではありません。
見た目にも拘ります。
そこには美学を感じるのです。
何度も書きますが、白身の握りは城助の真骨頂。
大きさ、仕事、シャリの温度。
どれも素晴らしい。
だからこそ、その日の魚のレヴェルが明確にわかります。
魚の旨味を最大限に引き出す仕事がされているからです。
多くの料理は食材に味を被せます。
だから、あまり食材のレヴェルに影響されないものが多いのです。
要するに、食材を味わうのではなく、ソースや調味料を味わっているのです。
だからほとんどの方は食品偽装に気がつかない。
オージービーフを神戸牛と言われても、ブロイラーを比内地鶏と言われても、その嘘に全く気がつかないのです。
だからボッタクられる。
食材の良さを最大限に引き出す芸術と言える料理にはそれがありません。
食材のレヴェルがストレートに感じられるからです。
いつも偉そうに書いていますが、やはりある程度酔っ払ってくると繊細な感覚は無くなります。
城助ではなくあるお店で極めて重要なことに気がついて、愕然としました。
まあ、一言で申し上げればわかってないということです。
随分旨味の強い塩だなあと思っていましたが、、、、。
さてこの日は3巡目でもあり、雲丹もないし、種類もありませんと言われていましたが、いつものように白身も三種類出してくれて、鯵も鰆も堪能できました。
勿論、鮪も3貫。
普通であれば、真夜中に食べさせて頂けるような握りではありません。
このお店の握りはいつも高水準で美味しいです。
いつまでも元気で高い志を維持しながら頑張って頂きたいです。
神戸の食の誇りですからね。
なお、ご馳走して頂いたのでいつものように料金表示はしません。
ネットラジオSPOON始めました。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、生配信していませんが、時間を見つけて、またやります。
いずれにしても申し上げたいことは1つ。
飲食店で自分にとってのナンバーワンがあれば、同じジャンルでナンバーワンが2つも3つもということはあり得ないと言うことです。
中山美穂も歌っています。
2019/03/01 更新
2019/02 訪問
またもドタキャン発生
高級店でドタキャンがあると大変です。
特に城助はカウンターは広いですが、9席しかないので、営業に物凄く影響があります。
仕事がちょうど終わった時間、8時39分に城助から電話です。
2巡目、2人ドタキャンすわ。
9時半過ぎからの握りから行けますが、2名のキャンセルなのでもう一人一緒に行く方がおられないと、妻の逆鱗に触れるので行けません。
常連のある方に連絡すると、10時からなら可能ということで、晴れて伺うことができました。
私は9時半からです。
まだ握りタイムに入ってなく、年に数週間しか食べられない、子持ちヤリイカを初めて頂きました。
握りからのパターンがほとんどなので、これは城助に来ていても初めてでした。
美味。
子持ちのヤリイカ
あん肝
さよりの黄身あえ
カラスミ
他の方には握りが出始めましたが、ご一緒する方と同時に始められるように、私に対してだけはつまみで調整していました。
いつもより遅いペースで日本酒を飲みながらご一緒する方を待っていると、早く着きたい、10時5分にはお店に着きます、と矢継ぎ早にメールが来ました。
実際に10時4分30秒に待ち人はいらっしゃいました。
握りの開始です。
握り
ヒラメ
えんがわ
鯛
キス
スミイカ
ハマグリ
白えび
アジ
雲丹
2種類あったような。
一つが抜群に美味しかったです。
比べられるように2種類出してくれました。
赤貝
鮪
3種類だったかな?
穴子
塩、タレ
巻物
3種類だったかな?
あと何故か何も言わないのに、巻物の後に更に白身とか3種類くらい出たような?
城助は何も言いませんが、ドタキャンの穴埋めありがとうというのが握りの出し方に出ていました。
そういう男です。
握りは天才的だけど生き方は不器用なのかも知れません。
この日はどれも城助標準より更に良かったと思います。
鮪も城助標準以上のものでした。
相変わらず凄いのは白身。
えんがわ最高でした。
シャリもこの日は私の好みの味でジャストミート。
白身系の握りはまさに唯一無二。
至上の宝玉。
私もご一緒した方も大満足でした。
私は日本酒を結構飲んだので、これで2万円は激安です。
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2019/02/05 更新
2019/01 訪問
なぜ握りだけを食べるのか
「今日、2巡目キャンセルになりましたわ。」
「何人?」
「二人っすわ。」
「9時半からの握りには行けるかな。誰と行けるか電話します。」
といういことで、ドタキャンがあったのである方をお誘いして、2巡目の握りから伺いました。
どんな握りを食べたかは大体いつもと同じなので細かくは書きません。
さて、私は2巡目、8時半から入れる時でも基本的には9時半から握りだけを食べます。
お酒もそれなりに飲むのでつまみが嫌いなわけではありません。
もちろん、城助のつまみが不味いわけではありません。
つまみにもきちんと仕事がしてあります。
それでも握りだけを食べるのは、芸術的な握りを少しでも多く食べたいからです。
つまみは、食材の原価に糸目をつけなければ、美味しいものが食べられるお店は他にもあります。
関西では凄いと思ったお店はありませんが、東京ではお金さえ払えばいくらでも食べられます。
以前は築地、今は豊洲には、日本国中から高い値段で売れる魚介類がほぼ100%と言ってよいほど集まります。
明石の鯛は、日本一美味いと言われますが、良いものは全て豊洲です。
そこを洩れたものが大阪の中央市場。
神戸の中央市場や明石の市場には一番安いものが置いてあります。
明石の鯛と言えどもピンキリがあるのであって、キリは美味しくありません。
広島に牡蠣を食べに行かれる方がおられますが、全く無意味で交通費を損します。
そもそも、広島は99%が養殖もの、しかもそれは全国に流通しています。
近所のスーパーや百貨店で買える牡蠣をわざわざ広島に食べに行くことはナンセンス以外のなにものでもありません。
牡蠣の最高級の天然ものは北の方で捕れて、全て豊洲に行きます。
このように豊洲には魚介類のトップクラスのものが全て集められ、ほんの一部の仲買にそれが売られて、本当にほんの少しの飲食店にだけそれを買うことが許されます。
基本的には料亭に行きます。
銀座の寿司屋でも必ずしも全ての魚介類がピンということはありません。
鮨屋であれば、食材のクオリティの高さと異常なまでのこだわりは、今もはしぐちが日本一でしょう。
食材のピンばかりであれば、松川が日本一かもしれません。
鮪を除けば、京都の鈴江も凄いでしょう。
いずれにしても、そこまでいかなくても、ピンに近いものを揃えるお店は東京であればそれなりにあります。
つまみはやはり、食材のクオリティとほぼ正比例します。
極端な話、刺身は食材のクオリティが99%反映します。
昔のフレンチのシェフは食材は腐った物でも美味しくするのが料理だとおっしゃいますが、食材を活かす日本料理はそうではありません。
しかし、握りも同じ人が握れば、食材のクオリティの影響を強く受けますが、握り手が変われば、同じ食材を使っても恐ろしいほど味が異なります。
そこには、シャリそのものやシャリやネタの温度やネタに対する仕事というものが全てを決めるのです。
関西の寿司屋は握りというものを理解していないお店が99.99%ですが、実はそれこそが技術とセンスと努力の結晶なのです。
つまみは東京でお金を出せば物凄いものが食べられます。
しかし、お酒を飲んでも2万円未満で、これほどの握りが食べられる鮨屋は東京であっても私の知る限りありません。
少なくても私が東京を離れる10年くらい前まではありませんでした。
3万円、4万円、5万円出せば、評判の良い新興店はあるようですが、お酒を飲んで1万円台というのは恐らくないでしょう。
その芸術性とコストパフォーマンスの凄みを鑑みた時に私としては日本一の握りとしか表現できないわけです。
居心地に関しては、9.5回目から自分にとっては良くなったとおっしゃる方もおられますので、個々の差はあるでしょう。
ちなみに私は、誰かと伺う時はずっと話をしていますし、結構日本酒も飲んでいます。
喋り倒していますね。
ただし、握りが出る時は手を出して構えていて0.3秒で口に運びます。
写真を撮ることが主たる目的で高級店で大金を払うという高貴な趣味もありません。
よって、お約束ごとはそれだけです。
それと他のお客に迷惑をかけないという社会人としての最低限のルールを守れば、少なくても嫌な思いをすることはありません。
歌を歌い出すとか、箸で皿を叩いてまだかなと言うとか、強い香水で握りの風味を消し去るとか、非常識なことをしなければ、注意もされません。
あとは、なにをもって飲食店で楽しさを感じるのかというのはそれこそ個々の個性の問題なので、それを世間では相性と言います。
いつも褒めてばかりだと店の関係者だろうとか、月に何回も行けるのは影のオーナーじゃないかと邪推する方がおられるようですので、たまにはマイナスのこともあえて書きましょう。
今宵の鮪のづけ具合は今まで感じたことがない強さでした。
濃いということです。
私だけの意見ではありません。
理由はわかりません。
彼の体調のせいだったのかも知れません。
なにか意図があったのかも知れません。
理由を聞かなかったので真実は分かりません。
そのようなこともあります。
シャリの味が酸っぱいと感じることもあります。
やはり、このお店は最低3回、できれば10回前後いらっしゃって初めて真価が分かるお店だと思います。
味や居心地や楽しさやコスパなど全てを含めて。
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2019/02/01 更新
2019/01 訪問
鮪初競りの日のもう一つの真実
怒涛の5連続レビューの最後です。
仕事が始まります。
なんとかアップできました。
いつものように昼前に電話です。
「今日、○○さんがキャンセルがあれば入りたいおっしゃっていて、ちょうど二人分キャンセルになったんですよ。」
「○○さん、是非ご一緒したいな。伺います。いつものようにあの方は握りからだよね。」
「そうです。」
ということで伺いました。
正月初競りで鮪3億3000万円で史上最高と大騒ぎになっていましたが、実はもう一つの真実をご存知ない方がほとんどです。
実は、例年、初競りの値段は6000万円とかそんなもので、1億円になるとニュースになっていましたが、今年の二番札(二番目に高値のついたもの)は、結構いきました。
具体的な値段は支障があるので書けません。
それがこの日の城助にはありました。
高価な二番札。
また、鮪の話になりました。
握りはどれも城助水準で美味しかったので、割愛させて頂きます。
高価な二番札。
美味しかったです。
間違いなく美味しかったですが、年末食べた2018年の城助仕入れ最高値の方がかなり美味しかったです。
何兆回も書いていますが、良いものが少なかったり初競りとなると鮪は異常な値がつきます。
だから、同じ日のセリのものであれば、値段と味は間違いなく比例しますが、一日でも変われば昨日と今日と明日では、値段では比例しません。
雲丹もセリにかかるので同じです。
安くて良いものはありませんが、高いだけが美味いものの条件ではありません。
まあ、食品偽装に高いお金を払う方が少なくないので、そんな風潮になるのはしょうがないですね。
とても残念ですが。
良い鮪は全体的に少なくなっていますが、中山城助ご自身はうちに入ってるものは変わっていないと仰っているので、昨年は特別な時以外は私とのタイミングが上手く合わなかったのかも知れません。
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2019/02/09 更新
2018/12 訪問
今年も恒例の城助最後の日
一部ではプラチナチケットと呼ばれている、恒例の城助最後の日です。
30日の深夜、正確には31日の0時頃から一年で最もプレミアムな宴が開催されます。
遅い時間に食事をするのを嫌がる妻もこの日だけは特別です。
今年は今までの最高のイベントとなりました。
鮪と雲丹は、今年城助の仕入れ値で最高額です。
私は同じ鮪を既に入荷した日に食べていますが、雲丹はこのプラチナ3巡目にとっておくということなので、初めて頂きます。
正確には31日の0時過ぎに宴は始まりました。
「城助が最近、ネットラジオやっているそうじゃないですか。」
と言うので、
「じゃあ、今から生中継していい?」
「いいっすよ。」
と言うので、ネットラジオSPOONで生中継して、それがキャストとして残っているので、ご興味のある方はそちらをお聞きください。
ネットラジオは1時間半強で強制的に切れるので、鮪と雲丹について書きます。
鮪は2日前に頂いているので、そちらのレビューに書いている通りです。
前回の高値更新の時の鮪は妻も満足していませんでしたが、本日のものは満足したようです。
2日前にもご一緒した方は、やはりこの鮪は舌触りが違うと私と同じ感想を述べておられました。
雲丹。
人生で食べたことがない雲丹。
普通の箱雲丹は小さくて薄い箱に綺麗並べられていますが、少しどす黒い分厚い雲丹が箱の上に山盛りになっていました。
かなり濃厚な味で水分が少なめです。
私はちょっと苦味を感じましたが、たまたまそのような部位に当たったようで、他の方は旨みというか甘味だけ感じたようです。
どこのどんな雲丹ということにはあまり興味がないので聞きませんでしたが、こんな雲丹をまた頂くことができるのでしょうか。
無理かもしれませんね。
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2019/01/23 更新
2018/12 訪問
鮪高値再更新
久しぶりの2巡目のレビューからこの日までの間にも伺っていますが、印象の強い日だけをとりあえず更新します。
「前回、今年うちとしては最高値の鮪が入りましたが、それよりももっと高いものが入りました。」
「いやー、それは大変だねえ。」
「30日の3巡目にも出すつもりで置いておきますが、今夜どうですか。」
「二人でもいけるの?」
「大丈夫です。」
「じゃあ、一人か二人で行きます。人数はあとで電話します。」
2018年の秋、冬はいろいろな意味で鮪に焦点が当たりました。
鮪話はこのあとも続いていくのですが、とりあえず、今宵の話を書きましょう。
伺ったのは2.5巡目。
2巡目の握りから入るパターンです。
そういうことができる時がたまにあるのです。
だから、5回とか行けるのです。
平目、平目の縁側、鯛。
いつもながら、白身の握りは抜群です。
白身は鮪と異なり、まだ良いものがそこそこ捕れるのでしょう。
良い意味で、城助標準をキープしていますし、シャリとの相性もあるのでしょう。
とにかく、城助の握りの凄みは白身にあります。
その他にもいつものように鯵や藁で燻した鰆などを頂いて、いよいよ鮪です。
さくを見ましたが、もう見た目から違います。
今まで人生で見たことがないようなきめの細かい脂の入り方です。
見た目だけでも食感が想像されるような凄い鮪です。
赤身。
美味しいです。
マイ城助ベストではありませんが、今年頂いた赤身ではダントツで美味しいです。
中とろ。
、、、、、、、。
人生で食べたことがないものでした。
もちろん、かなり美味しい中トロですが、脂が凄い。
もう、脂を感じさせないほど軽いです。
そして、驚いたのが食感。
絹のような舌触りです。
絹を舐める人はほとんどいらっしゃらないでしょうから、表現は不適切かもしれませんが、そんな食べたことのない食感でした。
これを30日にも食べられる。
幸せですね。
この日は、通常料金では無理なので、フルコースのお客さんからはいつもより+1万円をお願いしたそうです。
おそらくそれでも赤字でしょう。
何億回も書いていますが、鮪仕入れ問題はいよいよ深刻な状況になりました。
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2019/01/23 更新
2018/12 訪問
何故かレビューをアップしてしまった
2018年の12月12日訪問なのに、全く内容のないレビューを間違えてあげていたようです。
いや、アップしたら最新になったので、もしかしたら非公開なのに今のAIのシステムでレビューを連続投稿しませんかの指示が出るので、それを押してしまって、非公開のままにも関わらず、無意味な公開と勘違いしてアップしたようです。
間違えて、内容を書いてないレビューをアップしてしまったことがあるので、勘違いしました。
違うお店をアップしようとしていたのに、変なことになってしまいました。
すいません。
アップしてしまったので書きます。
今宵は2.5巡目です。
もはや、この日何を食べてのか覚えていませんが、握りで必ず出るのが、鮪、穴子、雲丹。
鯛かひらめかカレイか、必ず白身も王道のものが出ます。
キス、さわら、白海老もほとんどの場合出ますね。
だから、それらの握りは必ず食べています。
今更ですが、2.5巡目というのは2巡目の握りから入店することを意味します。
ツマミも美味しいですが、城助は握りがメインです。
城助ご本人も握りを食べて欲しいと仰います。
その握りについて、2022年の3月の私の誕生日の翌日に恐ろしい事実を知りましたが、このレビューに書くのはおかしいので、また近いうちにアップさせて頂きます。
正に衝撃の事実です。
私も妻も腰を抜かしました。
ほんまにホンマの衝撃の事実です。
「早く、レビューを上げたい、早く、レビューを上げたい。
もう書いていますが、城助連続アップになるので
あげられない。
早く、衝撃のレビューを上げたい。」
100回以上伺っているのに、その恐ろしい事実を2022年3月6日まで知りませんでした。
食材さえ良ければ、東京に美味しいつまみを食べさせるお店はかなりありますが、この握りの完成度に関しては城助と比較の対象になるお店はありません。
はしぐち、さいとう、すきやばし次郎であっても。
天才城助の握りとは、、、。
2022/03/11 更新
2018/12 訪問
久しぶりの2巡目
あるお二人の方が初めて城助に行きたいとおっしゃったので、予定をやり繰りして久しぶりに2巡目の頭から伺いました。
初めての方なので、つまみからのフルコースにお付き合いしたわけです。
毎年、もう握りだけの店にするという中山城助の言葉を聞きますが、今尚つまみからのスタートになっています。
私は、どちらにしても、通常は握りだけを頂くのであまり関係ありませんが、あん肝の練ったものなどは大好きなので多少残して貰うと助かるなと思っています。
最初は、白身の刺身でした。
忘れてしまいましたが、おそらく平目だったと思います。
そのあとは、いつもの定番のつまみが出てきました。
城助標準の美味しさです。
握りはいかからだっけなあ。
白身だっけなあ。
城助の握りの凄みは白身の握りにあります。
もう何回も書かせて頂いている通りです。
白身にバチッと合うのに、鮪や穴子や雲丹にもバチッと合います。
魔法のようなシャリです。
おそらく、高いレベルで仕事をされている寿司職人の方は初めて召し上がった時に驚愕されるでしょう。
だから、全国から寿司職人が勉強のために訪れるのです。
さて、本日の握りでの心配ごとは鮪です。
前回の一番高値の鮪の時に書いたように、鮪は値段が上がっているのに質が落ちています。
良いものがほとんど捕れなくなっているからでしょう。
質は多少落ちても絶対数が少ないので、セリにかかるとクオリティがそこまででなくても高値が付きます。
雲丹も同様です。
高級寿司屋さんとしては苦しいところでしょう。
鮪。
さくを観ました。
前回の高値の時とは全く違うものです。
他の二人に言いました。
今日の鮪は城助標準としては良い方ではないと。
初めて城助の鮪の握りを召し上がったお二人は美味しいとおっしゃっていましたが、今宵の鮪は赤身もトロも前回よりもかなり落ちました。
杞憂は杞憂で終わりませんでした。
もう鮪は高いわりには、本来のクオリティを保てなくなっています。
中山城助から何度も聞かされている、もう鮪はやらない。
いよいよその時が来たなと私は思いました。
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2019/01/23 更新
2018/12 訪問
今年一番の高値の鮪
城助は一番行っているお店なので、更新が追いつきません。
印象がかなり薄くなっている日も多々ありますが、更新をしないと最近来ていないのと言われるそうなので、5回分ほどをがんばって更新します。
なん天で妻と食事した後で、家に帰って眠りかけていると23時前に電話がありました。
「今年の仕入れで一番高値の鮪が入りました。どうですか。」
「3巡目?入れるの?二人でも。」
「大丈夫ですよ。」
妻に聞くとなぜかオーケーが出たので、急いでタクシーに乗って伺いました。
いつものように白身などを数貫食べてからいよいよ鮪です。
まずは赤身。
うーん。
美味しいです。
もちろん、美味しいですが、今まで城助で頂いたベスト5に入る赤身よりは弱いです。
中トロ。
脂がものすごく綺麗で軽いので美味しいです。
どの握りも城助標準を下回るものはありません。
ただ、2018年は秋、冬になっても鮪が弱い印象があります。
私だけの意見であれば、私の体調や舌の能力の問題と考えるべきなのかも知れませんが、妻も含めて何人かの城助常連の方々に聞いても同じような意見を聞きます。
これは、実は城助の仕入れの問題ではありません。
極上の鮪というものが、ほとんど捕れなくなっているのでしょう。
これまででは考えられないような高値の鮪が入っても、2017年までの良い時のものと同じくらいです。
極上のものには負けていると思います。
もうこの傾向には歯止めがかからないでしょう。
鮪だけではなく、天然の魚は良いものがどんどん捕れなくなっています。
よって、3年以内に寿司屋を辞めるという方も増えています。
そして、実際に辞めて他の形態で成功して良かったとおっしゃる方もおられるようです。
最近、東京の鮪の凄いお店には行っていませんが、城助でもだんだん難しくなっているので、そのようなお店でも同じ傾向になっていると思います。
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2019/01/23 更新
2018/11 訪問
白身の旨味
なんと!
書きかけのレビューをアップしてしまっていました。
少しだけ加筆します。
大昔に書いたかも知れませんが、龍宮城で鯛と平目と鮑が踊るとあるのはなるほどと思わされます。
要するに魚介類の中で価値が高いのが鯛と平目と鮑だろうと言うことです。
鯛、平目、鮑。
どれも高級食材と言われていますが、実はこの高級食材というのが曲者なのです。
鮪もそうですが、高級品として認識されていて実際にキロ単価が高い食材がそれなのですが、そのこととその食材が美味しいかは全く別問題です。
むしろ、クオリティが低くて、旨味がほとんどないようなものでも、基礎価格が高いので、クオリティに対して著しくコスパが悪いというものが山ほど溢れています。
まあ、鮪はクオリティが低くても脂が強ければ、醤油をたっぷりつけて食べても味がありますが、鯛や平目や鮑は味がありません。
クオリティが低いものは脂がのっていないので、刺身の場合、本当に醤油の味しか感じません。
河豚も同じです。
大変、難しい食材です。
2022/02/25 更新
進化し続ける天才中山城助の温度管理されネタとシャリが一体化した芸術的な握り
2023/02/20 更新